JP6069182B2 - 表示装置 - Google Patents

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Description

本発明は、所謂アクティブマトリクス方式によりアノードの発光駆動を行う表示駆動回路と、当該表示駆動回路を備えた蛍光表示管とを備えた表示装置関する。
特開2007−328255号公報 特開平11−339699号公報 特開平11−174989号公報
各種情報を表示するための表示装置として、蛍光表示管(VFD:Vacuum Fluorescent Display)を用いた表示装置が知られている。
蛍光表示管は、真空容器内に少なくともフィラメント(直熱形カソード)とアノードとが配置され、フィラメントに直流や交流或いはパルス電圧を印加して加熱させることで熱電子を放出させ、熱電子をアノードに形成された蛍光体に衝突発光させることで所望のパターンが表示される。
蛍光表示管には、セグメントパターンの表示を行うのではなく、ドットマトリクス表示を行うものが存在し、さらに、ドットマトリクス表示を所謂アクティブマトリクス方式で行うものも存在する。以下、アクティブマトリクス方式が採用された蛍光表示管を「AMVFD」と表記する。
AMVFDには、フィラメントから放出された電子を加速するためのグリッドが省略され、電極としてアノードとフィラメントの2極のみを有する所謂2極管構造のものが存在する。
また、AMVFDには、アノードが形成された表示部と表示部を駆動するコントロールICを含む回路部とが一体的に形成されたものがある(例えば上記特許文献1を参照)。具体的には、ガラス基板上に回路部が形成され、この回路部の上部に対して表示部が形成されたものである。これにより、表示部の周囲に回路部を配置する場合よりも装置サイズの小型化が図られる。
また、AMVFDでは、さらなる小型化によりコスト削減を図るべく、表示部のドットピッチ(アノードの形成ピッチ)を狭めるということが行われている。例えば、所謂ファインドットピッチと称されるものでは、ドットピッチは0.2mm未満に縮小化されている。
AMVFDとしては、例えば車両用のヘッドアップディスプレイ(以下「HUD」と表記)として用いられるものもあるが、HUDの場合、AMVFDの発光面(表示面)に表示されるパターンをユーザが直接目視するのではなく該発光面から発せられたパターンをフロントガラスやコンバイナー等の対象物に拡大投影して目視させるため、AMVFD自体のサイズの小型化が可能である。
従って、特にHUD用途においては、コスト削減のためAMVFDの狭ドットピッチ化(つまりシュリンク化)が進んでいる。
しかしながら、狭ドットピッチ化が進むと、隣接関係にあるアノード間で電位の干渉が生じやすくなり、オフドットの近傍に位置するオンドットが本来の輝度で発光しない所謂「パターン欠け」が発生し易くなる。具体的に、このパターン欠けは、オン期間のアノード(発光駆動電圧が印加されたアノード)の近傍に位置するオフ期間のアノード(発光駆動電圧が非印加とされたアノード)の電位によって、フィラメントから放出された電子がオン期間のアノードに到達し難くなることによって生じる。
このパターン欠けを抑制するために、2極管構造ではなくグリッドを形成した3極管構造を採用することが考えられる(上記特許文献2,3を参照)。すなわち、例えばアノードとフィラメントとの間にメッシュグリッドや平面グリッド(上記特許文献2)を形成して各アノードに電子が均等に分配されるようにするものである。
しかしながら、3極管構造を採用する場合は、グリッドを形成する分、2極管構造と比較してコストアップとなる。
また、メッシュグリッドについては、特に高輝度点灯時において熱変形してしまうため、そもそもHUD用途としてのAMVFDが成立しないこととなる。
また、平面グリッドについては、グリッド配線を回路部としてのIC(Integrated Circuit)上に作り込むことを要するため、ICサイズの小型化が困難である。また、アノードを囲うように格子状のグリッドを形成するためアノードの狭ピッチ化が難しく、この点でもICサイズの小型化が困難とされている。従って、平面グリッドの採用はコストアップに繋がる。
そこで、本発明は、上記した問題点を克服し、アクティブマトリクス方式によりアノードの発光駆動が為されるAMVFDについて、2極管構造の採用を可能としてコスト削減を図りつつ、パターン欠けの抑制を図ることを目的とする。
本発明に係る第1の表示装置は、アノード電極と蛍光体層とを有するアノードが行方向及び列方向に複数配列された表示部と、前記蛍光体層を発光させるための電子を放出するフィラメントと、前記アノードごとに設けられたスイッチング素子を有し、アクティブマトリクス方式により前記アノードを駆動すると共に、前記アノードと前記スイッチング素子との接続点に対してpnp接合又はnpn接合を介して接続された電流注入用端子を有する表示駆動回路と、を備える蛍光表示管と、各前記電流注入用端子と接続された入力端子と、前記電流注入用端子に所定レベルの電流を流す電流注入部とを備え、前記表示駆動回路は、PWM信号による調光信号に基づき前記スイッチング素子のオン/オフ制御を行い、前記電流注入部は、前記調光信号に基づき前記入力端子への電流注入をオン/オフするものである。
上記のような電流注入用端子が設けられることで、該電流注入用端子を介して、アクティブマトリクス駆動のため設けられたスイッチング素子を介する経路とは別経路でアノードに電流を注入することが可能とされる。すなわち、発光駆動電圧が非印加とされたオフ期間のアノードに対して電流を流すことが可能とされる。
本発明に係る第2の表示装置は、アノード電極と蛍光体層とを有するアノードが行方向及び列方向に複数配列された表示部と、前記蛍光体層を発光させるための電子を放出するフィラメントと、前記アノードごとに設けられたスイッチング素子を有し、アクティブマトリクス方式により前記アノードを駆動すると共に、前記アノードと前記スイッチング素子との接続点に対してpnp接合又はnpn接合を介して接続された電流注入用端子を有する表示駆動回路と、を備える蛍光表示管と、各前記電流注入用端子と接続された入力端子と、前記電流注入用端子に所定レベルの電流を流す電流注入部と、を備え、前記電流注入部は、前記入力端子に対し抵抗素子を介して所定レベルの電圧を印加するものである。
これにより、オフ期間のアノードに電流を流すための構成が、抵抗素子を設けるという簡易な構成で実現される。
本発明に係る第3の表示装置は、アノード電極と蛍光体層とを有するアノードが行方向及び列方向に複数配列された表示部と、前記蛍光体層を発光させるための電子を放出するフィラメントと、前記アノードごとに設けられたスイッチング素子を有し、アクティブマトリクス方式により前記アノードを駆動すると共に、前記アノードと前記スイッチング素子との接続点に対してpnp接合又はnpn接合を介して接続された電流注入用端子を有する表示駆動回路と、を備える蛍光表示管と、各前記電流注入用端子と接続された入力端子と、前記電流注入用端子に所定レベルの電流を流す電流注入部と、を備え、前記電流注入部は、定電流回路を有し、前記定電流回路が生成した電流を前記入力端子に供給するものである。
定電流回路により、オフ期間のアノードに流れる電流レベルが一定とされる。
本発明に係る第4の表示装置は、アノード電極と蛍光体層とを有するアノードが行方向及び列方向に複数配列された表示部と、前記蛍光体層を発光させるための電子を放出するフィラメントと、前記アノードごとに設けられたスイッチング素子を有し、アクティブマトリクス方式により前記アノードを駆動すると共に、前記アノードと前記スイッチング素子との接続点に対してpnp接合を介して接続された電流注入用端子を有する表示駆動回路と、を備える蛍光表示管と、前記電流注入用端子に所定レベルの電流を流す電流注入部と、を備え、前記pnp接合におけるエミッタ電位が、前記pnp接合におけるベース電位よりも高くされたものである。
上記した本発明に係る第1、第2、第3、又は第4の表示装置においては、前記表示部の背面に前記表示駆動回路が一体的に形成されていることが望ましい。
これにより、表示部の周囲に表示駆動回路の配置スペースを確保する必要がない。
上記した本発明に係る第1、第2、第3、又は第4の表示装置においては、前記アノードの形成ピッチが0.2mm未満とされていることが望ましい。
アノードの形成ピッチが狭いため、表示駆動回路の小型化が可能である。
上記した本発明に係る第1、第2、第3、又は第4の表示装置においては、前記スイッチング素子がMOSFETで構成され、前記電流注入用端子は、前記表示駆動回路を構成する半導体基板が有するn型領域にp型不純物がイオン注入される又は前記表示駆動回路を構成する半導体基板が有するp型領域にn型不純物がイオン注入されて形成されていることが望ましい。
上記構成によれば、電流注入用端子はスイッチング素子と同一基板上に形成可能となる。
上記した本発明に係る第2、第3、又は第4の表示装置においては、前記表示駆動回路は、PWM信号による調光信号に基づき前記スイッチング素子のオン/オフ制御を行い、前記電流注入部は、前記調光信号に基づき前記入力端子への電流注入をオン/オフすることが望ましい。
これにより、ディミングの割合に応じてオフドットとしてのアノードに流される平均電流値が調整される。
上記した本発明に係る第1、第2、第3、又は第4の表示装置においては、前記電流注入部は、前記入力端子に0.1mA以上の電流を流すことが望ましい。
これにより、pnp接合又はnpn接合を介してアノードに電流が確実に流される。
上記した本発明に係る第1、第2、第3、又は第4の表示装置においては、前記電流注入部は、前記入力端子に0.1mA〜18mAの電流を流すことが望ましい。
これにより、pnp接合又はnpn接合を介してアノードに電流が確実に流されると共に、オフ期間のアノードの点灯による表示パターンのコントラスト低下が知覚されない程度に抑えられる。
上記した本発明に係る第1、第2、第3、又は第4の表示装置においては、前記電流注入部は、前記入力端子に0.1mA〜0.6mAの電流を流すことが望ましい。
これにより、pnp接合又はnpn接合を介してアノードに電流が流されると共に、オフ期間のアノードの非点灯状態が維持される。
上記した本発明に係る第1、第2、第3、又は第4の表示装置においては、前記電流注入部は、定電圧回路を有し、前記定電圧回路が生成した電圧を前記入力端子に印加することが望ましい。
この構成によっても、オフ期間のアノードに電流を流すことが可能とされる。
本発明によれば、発光駆動電圧が非印加とされたオフ期間のアノードに対して電流を流すことが可能となるため、オン期間のアノードの近傍に位置するオフ期間のアノードの電位を上昇させることができる。
従って、オン期間のアノードにより多くの電子を到達させることができ、グリッドを省略しても、パターン欠けの抑制を図ることができる。すなわち、2極管構造の採用を可能としてコスト削減を図りつつ、パターン欠けの抑制を図ることができる。
第1の実施の形態の表示装置内部の回路構成についての説明図である。 蛍光表示管の断面図である。 表示回路部内のアクティブマトリクス駆動に係る構成部分を抽出して示した図である。 パターン欠けが生じる原理についての説明図である。 パターン欠け抑制のための構成についての説明図である。 回路部におけるスイッチング素子が形成される基板部のみを断面図化して表した図でる。 入力端子に電流を流すことでアノードに電流が流された際の電位分布モデルを表した図である。 入力端子に所定レベルの電流を流すための構成についての説明図である。 多ドット点灯部分におけるパターン欠けについての説明図である。 多ドット点灯部分とそれに隣接するオフドット部分とについての電位分布モデルを表した図である。 同じく、多ドット点灯部分とそれに隣接するオフドット部分とについての電位分布モデルを表した図である。 第2の実施の形態の表示装置内部の回路構成についての説明図である。 第2の実施の形態における表示回路部内のアクティブマトリクス駆動に係る構成部分を抽出して示した図である。 第2の実施の形態における電流注入部5の構成例についての説明図である。
以下、本発明に係る実施の形態について説明する。
なお、説明は以下の順序で行う。

<1.第1の実施の形態>
[1-1.表示装置の全体構成]
[1-2.パターン欠けについて]
[1-3.パターン欠け抑制のための構成]
[1-4.第1の実施の形態のまとめ]
<2.第2の実施の形態>
[2-1.多ドット点灯部分のパターン欠けとディミング時の漏れ発光について]
[2-2.表示装置の構成]
[2-3.第2の実施の形態のまとめ]
<3.変形例>
<1.第1の実施の形態>
[1-1.表示装置の全体構成]

図1は、本発明に係る第1の実施の形態としての表示装置1内部の回路構成についての説明図である。
本実施の形態の表示装置1は、アクティブマトリクス方式の蛍光表示管(以下「AMVFD」と表記)が採用された表示装置とされる。本例の表示装置1は、車両用のヘッドアップディスプレイ(以下「HUD」)装置に適用されるものである。
図1に示すように、表示装置1は、CPU(Central Processing Unit)2、蛍光表示管3、電源回路4、及び電流注入部5を備えている。
蛍光表示管3は、アクティブマトリクスIC(IC:Integrated Circuit)30、フィラメント31、端子部32、フィラメント端子F1,フィラメント端子F2、グランド端子Tgnd、アノード電圧端子Tvdd、及び入力端子Tsを備えている。
アクティブマトリクスIC30には、コントロール回路部30A、表示回路部30B、水平選択線HL、及び垂直データ線VLが形成されている。これらコントロール回路部30A、表示回路部30B、水平選択線HL、及び垂直データ線VLは、図示しないアノード10が表示回路部30B上において行方向(水平方向)及び列方向(垂直方向)に複数配列されて形成された表示部30Cをアクティブマトリクス方式で駆動するために設けられている。
なお、水平選択線HL及び垂直データ線VLはそれぞれ実際には複数本あるが、ここでは図示の都合からそれら複数本を1本に纏めて示している。なお、以下、水平選択線HL、垂直データ線VLと言ったときはこのように複数本が存在するうちの1本を指し示しているとする。
また、この図では図示の都合から正確に示されていないが、これら水平選択線HL及び垂直データ線VLはそれぞれ表示回路部30B内に配線されている。
ここで、図1では図示を省略しているが、本実施の形態における蛍光表示管3においては、アノード10を有する表示部30Cが、表示駆動回路であるアクティブマトリクスIC30の上部に対して一体的に形成されている。
この点を、図2に示す蛍光表示管3の断面図を参照して説明しておく。
図2に示されるように、蛍光表示管3においては、ガラス容器Gの底部を構成するガラス基板Gd上にアクティブマトリクスIC30が形成され、該アクティブマトリクスIC30上に表示部30Cが形成されている。表示部30Cには、複数のアノード10が配列されている。表示部30Cの上方には、フィラメント31が形成されている。蛍光表示管3は、ガラス容器G内にこれらアクティブマトリクスIC30、表示部30C、及びフィラメント31が真空封止されて形成されている。なお、図2ではガラス容器Gの上面部を構成するガラス容器上面部Guも示しているが、図のようにガラス容器上面部Guはフィラメント31のさらに上方に位置している。
表示部30Cを構成する各アノード10は、アノード電極上に蛍光体層が積層されて構成される。表示部30Cは、複数のアノード電極が行方向及び列方向に配列された上に蛍光体層が積層されて形成されているものである。
本実施の形態において、表示部30Cにおけるアノード10の形成数(つまりドット数)は行方向×列方向=128×64=8192とされている。
また、アノード10の形成ピッチとしてのドットピッチは、所謂ファインドットピッチとして0.2mm未満に抑えられている。具体的に、本例におけるドットピッチは行方向及び列方向で共に0.12mmとされている。
また、図2を参照して分かるように、本実施の形態の蛍光表示管3には、フィラメント31から放出される電子を加速させるためのグリッドが形成されておらず、表示部30Cを構成するアノード10とフィラメント31との2極のみを電極として有した所謂2極管構造が採られている。
図3は、図1に示す表示回路部30Bの内部構成を示している。なお、図3は、表示回路部30Bの内部構成のうちアクティブマトリクス駆動に係る部分の構成のみを抽出して示すものである。また、図3では、表示部30C内に形成されるアノード10も併せて示している。
表示回路部30Bには、表示部30Cにおけるアノード10の個々に対応させてスイッチング素子Qaが設けられている。本例の場合、スイッチング素子Qa,Qa・・・にはpチャンネルMOSFET(Metal-Oxide-Semiconductor Field-Effect Transistor)が用いられる。スイッチング素子Qa,Qa・・・のドレインは、それぞれ対応するアノード10に対して接続されている。スイッチング素子Qa,Qa・・・のソースにはアノード電圧Vddが接続され、これによりスイッチング素子Qa,Qa・・・がオンされることでアノード10,10・・・にアノード電圧Vdd(発光駆動電圧)が印加されるようになっている。
本例の場合、これらスイッチング素子Qa,Qa・・・のオン/オフ制御は、各スイッチング素子Qaごとに設けられた保持部11により行われる。
図のように行方向に配列される保持部11,11・・・には、それぞれ対応する水平選択線HLが接続されている。つまりこれにより、水平選択線HLの選択により1ライン分の保持部11,11・・・を選択可能とされている。
また列方向に配列される保持部11,11・・・には、それぞれ対応する垂直データ線VLが接続されている。
このような表示回路部30Bにおいては、水平選択線HLによって選択された保持部11,11・・・に対して垂直データ線VLによるデータの書き込みが行われる。具体的に、各保持部11には、水平選択線HLの信号レベルがローレベルからハイレベルに立ち上がったタイミングで垂直データ線VLの信号レベルに応じた値が書き込まれる。垂直データ線VLの信号レベルがローレベルであれば「0」が、ハイレベルであれば「1」が保持部11に書き込まれる。
保持部11,11・・・は、このように書き込まれたデータを対応するスイッチング素子Qaのゲートに出力する。例えば書き込まれたデータが「」であればスイッチング素子Qaはオンとなり、「」であればスイッチング素子Qaはオフ状態となる。
このようにして、アクティブマトリクス方式によるアノード10,10・・・の発光駆動が可能とされている。
ここで、上記の駆動手法によると、スイッチング素子Qaがオフとされる期間には、アノード10に対して発光駆動電圧が非印加となる。すなわち、オフ期間におけるアノード10は所謂オープン状態とされる。
説明を図1に戻す。
CPU2は、外部から入力されたデータやコマンドに基づき、表示すべきパターンを表す表示データを生成すると共に、該表示データに基づくパターンを表示させるために蛍光表示管3に与えるべき各種の信号を生成する。具体的には、データ信号SI、クロックCLK、ラッチ信号LATを生成する。
アクティブマトリクスIC30内のコントロール回路部30Aには、CPU2により生成されたデータ信号SI、クロックCLK、ラッチ信号LATが端子部32を介して入力される。コントロール回路部30Aは、クロックCLK及びラッチ信号LATに従ってシリアルデータによるデータ信号SIの取り込み及びシリアル/パラレル変換を行う。
コントロール回路部30Aは、水平選択線HLの各1本を順次選択(走査)すると共に、上記のようなシリアル/パラレル変換によって順次得られる個々のデータを複数の垂直データ線VLのうち対応する垂直データ線VLにそれぞれ出力する。これにより、アクティブマトリクス方式によりアノード10,10・・・を駆動して、CPU2が生成した表示データに基づくパターンを表示させる。
フィラメント31は、アノード10,10・・・に形成された蛍光体層を発光させるための電子を放出するために設けられ、電源回路4によって生成されるフィラメント電圧Efとしての交流電圧によって駆動される。
図のようにフィラメント31は、その一端がフィラメント端子F1に、他端がフィラメント端子F2にそれぞれ接続され、電源回路4によってこれら端子F1,F2を介してフィラメント電圧Efが印加されることで駆動される。
本例の場合、フィラメント電圧Efは実効値1V程度の交流電圧とされ、グランド(0V)レベルに対する平均電圧が−35Vとされている。
電源回路4は、フィラメント電圧Efと共に、アノード10,10・・・の発光駆動電圧としてのアノード電圧Vddを生成する。
電源回路4には、アノード電圧源4A、センタータップ電圧源4B、交流電圧源4C、及びトランスTRが設けられる。
図のように交流電圧源4Cは、トランスTRの一次巻線N1に対して並列に接続されている。トランスTRの二次巻線N2はその一端がフィラメント端子F1に、他端がフィラメント端子F2にそれぞれ接続されている。
トランスTRの二次巻線N2にはセンタータップが設けられ、該センタータップがセンタータップ電圧源4Bの負極側に接続されている。センタータップ電圧源4Bの正極側は接地点を介して蛍光表示管3のグランド端子Tgndに接続されている。
センタータップ電圧源4Bにより二次巻線N2のセンタータップに供給される直流電圧をセンタータップ電圧Vctとする。このセンタータップ電圧Vctは−35Vに設定され、また、交流電圧源4Cは1Vの交流電圧を生成する。これにより、前述のように平均電圧が−35Vとされるフィラメント電圧Efがフィラメント端子F1,F2を介してフィラメント31に印加される。
アノード電圧源4Aは、負極側が前述した接地点に接続され、正極側が蛍光表示管3に設けられたアノード電圧端子Tvddに接続されている。これにより、アノード電圧Vddがアノード電圧端子Tvddを介して表示回路部30Bに供給される。
本実施の形態の場合、アノード電圧Vddは5.0Vの直流電圧とされる。
なお、本実施の形態の表示装置1はHUDとして車両に設けられることから、表示装置1には12V(或いは24V)の直流電圧が電源電圧として与えられる。電源回路4内に示したアノード電圧源4A、センタータップ電圧源4B、交流電圧源4Cは、このように表示装置1に入力される電源電圧に基づきアノード電圧Vdd、センタータップ電圧Vct、交流電圧を生成する部分を概念的に表したものである。
電流注入部5は、所定レベルによる電流を蛍光表示管3に設けられた入力端子Tsに流すために設けられる。
蛍光表示管3内には、入力端子Tsに接続された電流注入用配線3Lが設けられ、入力端子Tsに与えられた電流は当該電流注入用配線3Lを介して表示回路部30B内に供給される。
なお、これら電流注入部5、入力端子Ts、電流注入用配線3Lについては後に改めて説明する。
[1-2.パターン欠けについて]

上記のように本実施の形態の表示装置1では、所謂ファインドットピッチによるAMVFDとして、ドットピッチが0.12mmとされたAMVFDが採用されている。
しかしながら、前述した通り、狭ドットピッチ化が進むと、隣接関係にあるアノード10間で電位の干渉が生じやすくなり、所謂「パターン欠け」が発生し易くなる。前述のようにこのパターン欠けは、オン期間のアノード10(発光駆動電圧が印加されたアノード10)の近傍に位置するオフ期間のアノード10(発光駆動電圧が非印加とされたアノード10)の電位によって、フィラメント31から放出された電子がオン期間のアノード10に到達し難くなることによって生じる。
図4は、このようなパターン欠けが生じる原理についての説明図である。
図4において、図4Aは、蛍光表示管3をアノード10,10・・・の配列面と直交する方向に切断した断面における電位分布モデルを表す。具体的に図4Aは、紙面の中央に配置された1つのアノード10のみがオン期間のアノード10(以下「オンドット」とも表記する)とされ、その周囲のアノード10,10・・・がオフ期間のアノード10(「オフドット」とも表記)とされた場合の電位分布モデルを表している。
図4Bは、図4Aに示すA−A’断面、すなわちオンドットの形成部分を切断した断面における電位分布モデルを表している。
なお、図4Aにおける太線矢印は、電子の放出を模式的に表したものである。
先ず、前述のように、本例ではフィラメント電圧Efの平均電圧が−35V、アノード電圧Vddが5.0Vに設定されている。
オンドットとしてのアノード10には5.0Vの電圧が印加されることから、オンドットの近傍の電位は他の部分(オフドット)よりも高い状態となる。
ここで、図中では、上記オンドットの近傍を除いた部分の最低電位がフィラメント電圧Efの平均電圧よりも若干低い−36Vとなっているが、これは真空管特性によるものである。
ここで、本実施の形態の蛍光表示管3では、オフドットについては発光駆動電圧を非印加としている。従って、オフドットの電位をコントロールすることができない。
このため、オフドットの電位は、フィラメント電圧Efの平均電圧と同電位まで低下する(オフドットのチャージ)。このようなオフドットのチャージによって、オフドットに隣接するオンドットの近傍の電位の低下が生じる。具体的に、図4Aの例では、図中「X」と示したオンドットの近傍部において電位が大きく低下していることが確認できる。
このようなオンドット近傍の電位低下が生じることで、フィラメント31からオンドットへの電子の到達が妨げられる傾向となり、その結果、オフドット近傍のオンドットとしてのアノード10が本来の輝度で発光しない「パターン欠け」が生じてしまう。
[1-3.パターン欠け抑制のための構成]

そこで、本実施の形態では、パターン欠けの抑制を図るべく、以下のような構成を採る。
図5は、パターン欠け抑制のための構成についての説明図であり、表示回路部30Bに備えられたパターン欠けの抑制に係る要部の構成を抽出して示している。
なお、この図では既に先の図3で説明済みとなった部分については同一符号を付して説明を省略する。また、図5においては、表示回路部30B内の構成と共に、表示部30Cに形成されるアノード10,10・・・、及び入力端子Tsも併せて示している。
先の図3において説明したように、表示回路部30B内には、アクティブマトリクス駆動を実現するための構成として、アノード10ごとに設けられたスイッチング素子Qaと、スイッチング素子Qaごとに設けられた保持部11と、行方向に配列された複数の保持部11,11・・・ごとに設けられた水平選択線HL,HL・・・と、垂直方向に配列された複数の保持部11,11・・・ごとに設けられた垂直データ線VL,VL・・・とが備えられている。
このようなアクティブマトリクス駆動のための構成が採られた上で、本実施の形態の表示回路部30Bには、入力端子Tsに接続された電流注入用配線3Lと、アノード10ごとに設けられ、電流注入用配線3Lと接続されたスイッチング素子Qs,Qs・・・とが設けられている。
本例において、スイッチング素子Qs,Qs・・・にはpチャンネルMOSFETが用いられる。
スイッチング素子Qs,Qs・・・のゲート及びソースは、電流注入用配線3Lに対して接続されている。スイッチング素子Qs,Qs・・・のドレインは、それぞれ、対応するアノード10とスイッチング素子Qaのドレインとの接続点12に対して接続されている。
図6は、図5に示した回路部について、スイッチング素子が形成される基板部のみを断面図化して表している。なお、この図6では図5に示していた水平選択線HL、垂直データ線VLの図示は省略している。
図示するようにスイッチング素子Qa及びQsは、同一の半導体基板15内に形成されている。本実施の形態の場合、スイッチング素子Qa及びQsは共にpチャンネルMOSFETとされるため、これらスイッチング素子Qa及びQsは、p型基板15A上にN−well層15Bを形成し、N−well層15Bに対してp型不純物をイオン注入してp型領域15Pを形成することでソースとドレインが形成されている。スイッチング素子Qa及びQsにおいて、2つのp型領域15Pの間のn型領域(N−well層15Bの一部)の上部には、絶縁膜を介して電極が設けられ、これによりゲートが形成されている。
なお、本実施の形態の場合、半導体基板15のN−well層15Bには、当該N−well層15Bの電位を固定するための端子16が形成されている。端子16は、N−well層15Bにn+領域(Nの比較的濃い領域)を形成して成る。この端子16にはアノード電圧Vddが接続され、これによってN−well層15Bの電位がアノード電圧Vddに応じた電位で安定される。なお、n+領域とするのは、所謂オーミック接触を実現するためである。
ここで、上記のような構成によると、電流注入用の入力端子Tsと、これに接続された電流注入用配線3Lとは、スイッチング素子Qsにおけるpnp接合を介して接続点12に接続されていることになる。
この点より、アクティブマトリクス駆動のために設けられたスイッチング素子Qaを介する経路とは別の経路により、アノード10に対して電流を流すことが可能とされることが分かる。すなわち、オフ期間のアノード10に対して電流を流すことが可能とされる。
ここで、スイッチング素子Qsのソース(p型領域15P)は、スイッチング素子Qaとアノード10との接続点12に対してpnp接合を介して接続された端子と捉えることができる。この端子は、pnp接合を介して電流を流すための端子とみることができ、従って以下「電流注入用端子14」と表記する。
本実施の形態の表示装置1では、上記のような構成を採った上で、電流注入用配線3L及びスイッチング素子Qsを介して、各アノード10に所定レベルによる電流を流す。具体的には、図1に示した電流注入部5により、入力端子Tsに対して所定レベルによる電流を流す。
ここで、本発明者らが実験を行った結果、本例の表示装置1についてスイッチング素子Qs経由でアノード10に電流を流すためには、入力端子Tsに対して少なくとも0.1mA以上の電流を流せばよいことが判明した。
具体的に、実験では、本例の表示装置1のようにドット数=128×64=8192ドット、アノード電圧Vdd=5.0V、フィラメント電圧Efの平均電圧=−35Vの条件下で入力端子Tsに印加される電圧を徐々に上昇させていった結果、該電圧を5.2Vとしたときにスイッチング素子Qsを介してアノード10に電流が流れることを確認した。このとき、入力端子Tsに流れる電流が上記の0.1mAであった。
なお以下、電流注入部5の動作に伴い入力端子Tsに印加される電圧を「電流注入用電圧VF」と表記する。
ここで、スイッチング素子QsとしてのMOSFETが飽和領域でのオン状態となってしまうと、電流が大量に流れる状態となるが、上記のような所定レベルによる電流注入用電圧VFが配線3Lを介してゲート−ソース間に印加されたときには、MOSFETは線形領域で動作して内部インピーダンスが高い状態を保ったまま、pnp接合を介して僅かに電流が流れる状態となる。本実施の形態では、このようにpnp接合を介して僅かに流れる電流、すなわちBIP(バイポーラ)動作によって僅かに流れる電流を利用して、オフ期間のアノード10に電流を流すものである。
このとき、スイッチング素子Qsを介して流れる電流としては、図6中の<1>で示すスイッチング素子Qsのpnp接合を介して流れる電流のみでなく、<2>で示すスイッチング素子QsのソースからN−well層15Bを介してp型基板15Aに流れる電流、及び<3>で示すスイッチング素子Qsのソースから端子16に対して流れる電流も生じる。なお、<3>の電流は、電流注入用端子14とアノード電圧Vddとの間に電流注入用端子14をアノード、端子16をカソードとして等価的に形成されるダイオードの順方向電流に相当するものである。
なおこのとき、電流注入用端子14の電位は、アノード電圧Vddのみでなく、電流注入用電圧VF、フィラメント電圧Ef、及びアノード10−フィラメント31間の抵抗(以下「内部抵抗」と表記)によって定まる。
図7は、入力端子Tsに電流を流すことでアノード10に電流が流された際の電位分布モデルを先の図4と同様に示している。
図4と比較して、オフ期間のアノード10,10・・・に対して電流が流される本実施の形態の場合には、オフドットで囲まれたオンドットの近傍(図中「X」)における電位が大幅に低下していることが確認できる。オフドットの周囲の電位は、図4の場合が−36V程度であったのに対し、本例の場合は図のように−29V程度に低減されている。このため、上記のようにオンドットの近傍の電位が大幅に低下するものである。
これにより、オフドットと隣接するオンドットに対してフィラメント31からの電子がより多く到達し、パターン欠けの抑制が図られる。
このように本実施の形態の表示装置1においては、入力端子Tsに対して0.1mA以上の電流を流すことによってパターン欠けの抑制を図ることができる。
なお、本例の場合、ドット数は8192であるため、上記のように入力端子Tsに電流注入用電圧VF=5.2Vを印加して0.1mAの電流が流れるとき、アノード10ごとに設けられた電流注入用端子14を介して流れる電流は0.1mA÷8192≒0.000012mA=12nAとなる。
従って、パターン欠けの抑制を図るにあたっては、電流注入用端子14に12nA以上の電流が流れればよい。
ここで、入力端子Tsに流す電流レベルは、これを上げ過ぎてしまうと、スイッチング素子Qsを介してアノード10に流れる電流レベルが過大となり、オフ期間のアノード10が点灯してしまう虞がある。すなわち、パターン欠けの抑制は図られるものの、本来点灯すべきでないアノード10が点灯することにより表示パターンのコントラストが低下してしまう(所謂「背反の漏れ発光」)。
実験によると、オフ期間のアノード10の点灯は、入力端子Tsに流す電流のレベルを0.6mA(電流注入用電圧VF=5.5V)としたときに生じることが確認された。
但し、電流レベルが18mA(電流注入用電圧VF=7.0V)程度までは、オフ期間のアノード10が点灯するものの、表示パターンのコントラストの低下はほぼ視認することができなかった。
これらの点を考慮すると、入力端子Tsに流す電流は、パターン欠けの抑制と表示パターンのコントラスト低下の実質的な防止とを図る上では、0.1mA〜18mAの範囲内に設定すればよいと言える。より好ましくは、0.1mA〜0.6mAの範囲内に設定することで、パターン欠けの抑制と背反の漏れ発光自体の防止とが図られる。
なお、本例のようにドット数=8192ドット、アノード電圧Vdd=5.0V、フィラメント電圧Efの平均電圧=−35Vとされた下では、電流注入用電圧VFは、上記の0.1mA〜18mAの範囲に対応しては5.2V〜7.0Vとなり、0.1mA〜0.6mAの範囲に対応しては5.2V〜5.5Vとなる。
図8は、入力端子Tsに所定レベルの電流を流すための構成についての説明図であり、図8A〜図8Cの各図では電流注入部5の内部構成をそれぞれ示している。
本実施の形態の表示装置1は車両用のHUDに適用される表示装置とされるので、通常、表示装置1にはDC12Vの電源電圧が入力される。図8A、図8Bでは、このように入力されるDC12Vの電源電圧を外部電圧Vextと表している。
図8Aの例では、電流注入部5が、入力端子Tsと外部電圧Vextとの間に直列に挿入された保護抵抗R1を備えている。この保護抵抗R1により、DC12Vの外部電圧Vextに基づく所定レベルの電流注入用電圧VFが入力端子Tsに印加される。
保護抵抗R1の抵抗値は、電流注入用電圧VFの電圧レベルが前述した条件を満たすように設定すればよい。具体的に、保護抵抗R1の抵抗値は例えば68kΩに設定する。この設定によると、電流注入用電圧VFとして5.2Vの直流電圧が入力端子Tsに印加される。
また、図8Bの例では、電流注入部5が、入力端子Tsと外部電圧Vextとの間に挿入された定電流回路5Aを備える。前述のように、本実施の形態の表示装置1においては、パターン欠けの抑制のために、入力端子Tsに0.1mA以上の電流が流されればよい。定電流回路5Aは、外部電圧Vextに基づき、0.1mA以上の所定レベルによる電流を出力するように構成されている。
本例における定電流回路5Aは、図のように抵抗R2と抵抗R3との直列接続回路(分圧回路)と、スイッチング素子Q1とを備える。この場合、スイッチング素子Q1はnチャンネルMOSFETで構成され、ソースが入力端子Tsに接続されている。スイッチング素子Q1のドレインは、抵抗R2の一端と接続され、この接続点が外部電圧Vextと接続されている。また、スイッチング素子Q1のゲートは抵抗R2の他端と抵抗R3の一端との接続点(分圧点)に接続され、抵抗R3の他端は接地されている。
このような構成により、所謂バイアス回路が形成され、入力端子Tsに対して外部電圧Vextに応じた所定の一定レベルによる電流が流される。
なお、定電流を生成するための構成としては、例えばMOSFETのゲート−ソース間をショートさせた構成や、ダイオードにより定電流を生成する構成なども挙げることができ、上記構成に限定されるものではない。
また、図8Cの例では、電流注入部5が定電圧回路5Bを備える。この定電圧回路5Bにより、パターン欠け抑制のための所定レベルの電流注入用電圧VF(例えば5.2V)を生成する。なお、本例の場合、定電圧回路5Bは、DC12Vの外部電圧Vextに基づき電流注入用電圧VFを生成する。
なお、これら図8A〜図8Cの構成からも理解されるように、入力端子Tsに対しては、アノード10のオン期間/オフ期間に関わらず、電流が流し続けられるものである。
[1-4.第1の実施の形態のまとめ]

以上のように本実施の形態の表示装置1は、アノード10ごとに設けられたスイッチング素子Qaを有し、アクティブマトリクス方式によりアノード10を駆動すると共に、アノード10とスイッチング素子Qaとの接続点12に対してpnp接合を介して接続された電流注入用端子14(スイッチング素子Qsのソース)を有する表示駆動回路(アクティブマトリクスIC30)を備えている。さらに、電流注入用端子14に所定レベルの電流を流す電流注入部5を備えている。
上記のように電流注入用端子14が設けられることで、この電流注入用端子14を介して、アクティブマトリクス駆動のため設けられたスイッチング素子Qaを介する経路とは別経路でアノード10に電流を注入することが可能となる。すなわち、発光駆動電圧が非印加とされたオフ期間のアノード10に対して電流を流すことが可能とされる。
このようにオフ期間のアノード10に対して電流を流すことが可能となるため、オン期間のアノード10の近傍に位置するオフ期間のアノード10の電位を上昇させることができる。従って、オン期間のアノード10により多くの電子を到達させることができ、グリッドを省略しても、パターン欠けの抑制を図ることができる。すなわち、2極管構造の採用を可能としてコスト削減を図りつつ、パターン欠けの抑制を図ることできる。
また、本実施の形態では、各電流注入用端子14と接続された入力端子Tsを備えるようにしている。
この入力端子Tsを介して、表示駆動回路の外部より電流注入用端子14に電流を流すことができる。
さらに、本実施の形態では、表示部30Cの背面に表示駆動回路を一体的に形成している。
これにより、表示部30Cの周囲に表示駆動回路の配置スペースを確保する必要がなくなり、蛍光表示管3の小型化を図ることができ、コスト削減が図られる。
さらにまた、本実施の形態では、アノード10の形成ピッチを0.2mm未満としている。アノード10の形成ピッチが狭いため、表示駆動回路、特に表示回路部30Bの小型化が可能であり、シュリンク化によるコスト削減が図られる。
加えて、本実施の形態では、スイッチング素子QaがMOSFETで構成され、電流注入用端子14は、表示駆動回路を構成する半導体基板15が有するN−well層15B(n型領域)にp型不純物がイオン注入されて形成されている。
これによれば、電流注入用端子14はスイッチング素子Qaと同一基板上に形成可能となり、従って電流注入用端子14を回路部作製のための半導体プロセスを利用して効率的に形成することができる。
また、本実施の形態では、電流注入部5が、入力端子Tsに0.1mA以上の電流を流すようにしている。
これにより、pnp接合を介してアノード10に電流が確実に流される。すなわち、オフ期間のアノード10に確実に電流が流され、パターン欠けを確実に抑制できる。
また、本実施の形態では、電流注入部5が、入力端子Tsに0.1mA〜18mAの電流を流す。
これにより、pnp接合を介してアノード10に電流が確実に流されると共に、オフ期間のアノード10の点灯による表示パターンのコントラスト低下が知覚されない程度に抑えられる。従って、パターン欠けを抑制しつつ、背反の漏れ発光の実質的な防止が図られる。
また、本実施の形態では、電流注入部5が、入力端子Tsに0.1mA〜0.6mAの電流を流す。
これにより、pnp接合を介してアノード10に電流が流されると共に、オフ期間のアノード10の非点灯状態が維持される。従って、パターン欠けを抑制しつつ、背反の漏れ発光を防止できる。
さらに、本実施の形態では、電流注入部5が、入力端子に対し保護抵抗R1としての抵抗素子を介して所定レベルの電圧を印加するようにしている。
これにより、オフ期間のアノードに電流を流すための構成が、抵抗素子を設けるという簡易な構成で実現される。従って、パターン欠け抑制のための構成が簡易で済む。
或いは、電流注入部5については、定電流回路5Aを有し、定電流回路5Aが生成した電流を入力端子Tsに供給するように構成することもできる。
定電流回路5Aを設けることで、オフ期間のアノード10に流れる電流レベルが一定とされる。
ここで、アノード10に流れる電流レベルは、前述した内部抵抗に依存して定まることになるが、当該内部抵抗は、アクティブマトリクスIC30の個体ごとにばらつくものである。従って、定電流回路5Aが設けられることで、オフ期間のアノード10に流れる電流レベルが内部抵抗のばらつきに起因して変動してしまうことを防止できる。すなわち、個体ばらつきが生じる場合にも、パターン欠けを確実に抑制することができる。
或いは、電流注入部5については、定電圧回路5Bを有し、定電圧回路5Bが生成した電圧を入力端子Tsに印加するように構成することもできる。
この構成によっても、オフ期間のアノード10に電流を流すことができる。
<2.第2の実施の形態>
[2-1.多ドット点灯部分のパターン欠けとディミング時の漏れ発光について]

上記で説明してきたように、パターン欠けの抑制と漏れ発光によるコントラスト低下の抑制とのバランスを考慮すると、入力端子Tsへの注入電流量は0.1mA〜1.8mA程度とすることが望ましく、漏れ発光自体の発生を防止する上では電流注入量は0.6mA以下とすることが望ましい。
しかしながら、漏れ発光の防止を意識して入力端子Tsへの注入電流量を少なくしてしまうと、オンドットが比較的多く集まっている部分(以下「多ドット点灯部分」と表記)について、パターン欠けの抑制効果を十分に得られない虞がある。
図9は、多ドット点灯部分におけるパターン欠けについての説明図であり、図9Aは電流注入用電圧VFを5.4V(入力端子Tsへの注入電流量=0.4mA程度)に設定したとき、図9Bは電流注入用電圧VFを7.0V(入力端子Tsへの注入電流量=1.8mA程度)に設定したときの多ドット点灯部分とそれに隣接するオフドット部分とをそれぞれ示している。
また、図10、図11は、それぞれ多ドット点灯部分とそれに隣接するオフドット部分とについての電位分布モデルを先の図4や図7と同様に示しており、図10は電流注入用電圧VF=5.4V、図11は電流注入用電圧VF=7.0Vとしたときの電位分布モデルをそれぞれ表している。
図10に示すように、電流注入用電圧VF=5.4V時には、入力端子Tsへの電流注入により、オンドットの近傍に位置するオフドットの電位は−29V程度となる。この場合には、パターン欠けの幅wkは図9Aに示すようにほぼ2ドット分の幅となる。
一方、図11に示す電流注入用電圧VF=7.0V時には、オンドットの近傍に位置するオフドットの電位が−24V程度にまで上昇する。このため、多ドット点灯部分の外周部における電子が届きにくい部分の幅は1ドット強の幅に抑制される。このため、パターン欠けの幅wkとしても図9Bに示すように1ドット強の幅に改善される。
このように、多ドット点灯部分についてのパターン欠けの抑制効果を十分に得るためには、入力端子Tsへの注入電流量はできるだけ大きくすべきである。
しかしながら、蛍光表示管を有する表示装置としては、いわゆるディミングとしての調光を行うものがある。ディミング時にはオンドットの輝度が低く抑えられるため、上記のような多ドット点灯部分でのパターン欠け抑制を意図して入力端子Tsへの注入電流量を大きく設定すると、相対的に漏れ発光が目立ち易くなり、オンドットとオフドットのコントラスト低下が視認され易くなる。
ここで、ディミングは、オンドットとしてのアノード10のオフ期間の割合を制御して当該アノード10の平均輝度を低下させることで行われる。すなわち、ディミング時におけるオンドットとしてのアノード10は、所定周期でオン/オフを繰り返している。これに対し、先に説明した第1の実施の形態の表示装置1では、電流注入部5は入力端子Tsに対して電流を流し続けている。このため、オフドットとしてのアノード10には、ディミングに伴いオンドットとしてのアノード10がオフとされている期間にも電流が流され続ける。
このようにディミング時にはオンドットがオフとされる期間にもオフドットに電流が流され続けるため、入力端子Tsへの注入電流量をオフドットが漏れ発光を来す以上に大きくしていると、漏れ発光が目立ち易くなってしまう。
[2-2.表示装置の構成]

そこで、第2の実施の形態では、上記の問題点に鑑み以下の構成による表示装置50を提案する。
図12は、第2の実施の形態としての表示装置50内部の回路構成についての説明図である。なお、以下の説明において、既にこれまでで説明済みとなった部分と同様となる部分については同一符号を付して説明を省略する。
表示装置50は、第1の実施の形態の表示装置1と比較して、CPU2に代えてCPU2’が、アクティブマトリクスIC30に代えてアクティブマトリクスIC30’が、電流注入部5に代えて電流注入部5’がそれぞれ設けられた点が異なる。
CPU2’は、データ信号SI、クロックCLK、ラッチ信号LATに加えてブランク信号BKを生成・出力する点がCPU2と異なる。ブランク信号BKは、例えば1周期が5msec程度とされたPWM(Pulse Width Modulation)信号であり、ディミングの制御信号(調光信号)として機能する。具体的に、ブランク信号BKはアノード10の消灯期間を制御するための信号とされ、Hレベル(オン)がアノード10の消灯を、Lレベル(オフ)がアノード10の点灯を表す。
CPU2’は、ディミングの割合(%)に応じてブランク信号BKのオンデューティ、すなわちアノード10の消灯期間のデューティ(割合)を調整する。具体的には、ディミングの割合を大きくする(アノード10の輝度をより小さくする)ときはブランク信号BKのオンデューティを大きくし、ディミングの割合を小さくする(アノード10の輝度をより大きくする)ときはブランク信号BKのオンデューティを小さくする。
ブランク信号BKは、蛍光表示管3が有する端子部32に供給されると共に、電流注入部5’にも供給される。
アクティブマトリクスIC30’は、表示回路部30Bに代えて表示回路部30B’が設けられた点がアクティブマトリクスIC30と異なる。また、端子部32に供給されたブランク信号BKがコントロール回路部30Aを経由して表示回路部30B’に入力される点もアクティブマトリクスIC30と異なる。
図13は、表示回路部30B’内のアクティブマトリクス駆動に係る構成部分を抽出して示した図である。
表示回路部30B’は、表示回路部30Bと比較して、スイッチング素子QaごとにANDゲート回路51が設けられた点が異なる。各ANDゲート回路51は、それぞれ対応するスイッチング素子Qaのゲートと該スイッチング素子Qaに対応して設けられた保持部11との間に挿入されている。
各ANDゲート回路51の一方の入力端子にはそれぞれ対応する保持部11の出力が供給され、他方の入力端子にはそれぞれブランク信号BKの反転信号が供給される。各ANDゲート回路51の出力はそれぞれ対応するスイッチング素子Qaのゲートに供給される。
このような構成により、各スイッチング素子Qaは、それぞれ対応する保持部11からの出力がオンで且つブランク信号BKがオフである場合にのみオンされる。従って、オンドットとしてのアノード10、すなわち対応する保持部11の出力がオンであるアノード10について、ブランク信号BKに基づくオン/オフ制御が可能とされている。すなわち、前述したディミングとしての調光制御が可能とされている。
図12において、電流注入部5’は、CPU2’から入力されたブランク信号BKに基づき入力端子Tsへの電流注入をオン/オフする。具体的に、電流注入部5’は、ブランク信号BKがオン(アノード10の消灯指示)のときには入力端子Tsへの電流注入をオフし、ブランク信号BKがオフ(アノード10の点灯指示)のときには入力端子Tsへの電流注入をオンする。
図14は、電流注入部5’の構成例についての説明図である。
図14Aに示す第一の構成例は、先の図8Aに示したように保護抵抗R1を介して外部電圧Vext(DC12V)に基づく所定レベルの電流注入用電圧VFを入力端子Tsに印加する場合に対応した構成例である。
具体的に、この場合の電流注入部5’においては、ブランク信号BKに基づき入力端子Tsへの電流注入をオン/オフするためのスイッチ回路5’Aが設けられている。スイッチ回路5’Aは、例えばNPN型のバイポーラトランジスタで構成されたスイッチング素子Q2と、抵抗R4及び抵抗R5を備えている。スイッチング素子Q2のベースには、抵抗R4を介してブランク信号BKが入力される。スイッチング素子Q2のコレクタは、保護抵抗R1と入力端子Tsとの接続点に接続され、エミッタは接地されている。抵抗R5は、スイッチング素子Q2のベース−エミッタ間に挿入されている。
上記のようなスイッチ回路5’Aにより、入力端子Tsに対する外部電圧Vextと保護抵抗R1とに基づく電圧印加が、ブランク信号BKのオン/オフに同期してオン/オフされる。すなわち、入力端子Tsへの電流注入が、ブランク信号BKのオン/オフに同期してオン/オフされる。具体的には、ブランク信号BKがオンであるとスイッチング素子Q2がオンとなることで入力端子Tsへの電流注入がオフされ、ブランク信号BKがオフであるとスイッチング素子Q2がオフとなることで入力端子Tsへの電流注入がオンとなる。
一方、図14Bに示す第二の構成例は、先の図8Bに示したように定電流回路5Aにより入力端子Tsに所定レベルによる電流を流す場合に対応した構成例である。
この場合の電流注入部5’においては、定電流回路5Aによる出力電流をブランク信号BKに基づきオン/オフするようにスイッチ回路5’Aが設けられている。この場合のスイッチ回路5’Aが有するスイッチング素子Q2は、コレクタが定電流回路5Aと入力端子Tsとの接続点に接続され、ベースには抵抗R4を介してブランク信号BKが入力される。
この第二の構成例によっても、上記の第一の構成例と同様に入力端子Tsへの電流注入がブランク信号BKのオン/オフに同期してオン/オフされる。
[2-3.第2の実施の形態のまとめ]

上記のように第2の実施の形態の表示装置50においては、表示駆動回路(アクティブマトリクスIC30’)は、PWM信号による調光信号(ブランク信号BK)に基づきスイッチング素子Qaのオン/オフ制御を行い、電流注入部5’は、調光信号に基づき入力端子Tsへの電流注入をオン/オフしている。
これにより、ディミングの割合に応じてオフドットとしてのアノード10に流される平均電流値が調整される。具体的には、ディミングの割合が大きくなるに従ってオフドットとしてのアノード10に流される平均電流値が小さくなるように調整される。
従って、漏れ発光が目立ち易くなるディミング時に対応してオフドットとしてのアノード10に流される平均電流値を小さくできるため、入力端子Tsに注入する電流のレベルを大きく設定しても、ディミング時の漏れ発光を目立ち難くできる。この結果、多ドット点灯部分でのパターン欠けの抑制と、ディミング時における漏れ発光によるコントラスト低下の抑制との両立を図ることができる。
なお、上記では、ブランク信号BKのオン/オフと入力端子Tsへの電流注入のオン/オフを同期させる場合を例示したが、ディミング時における漏れ発光を抑制するにあたっては、ブランク信号BKのオンデューティが大きくなる(つまりディミングの割合が大きくなる)ことに応じて入力端子Tsへの電流注入のオンデューティを小さくすればよく、ブランク信号BKのオン/オフと入力端子Tsへの電流注入のオン/オフは必ずしも同期させる必要はない。
<3.変形例>

以上、本発明に係る実施の形態について説明したが、本発明は、上記により説明した具体例に限定されるべきものではなく、本発明の範囲を逸脱しない範囲において多様な変形例を採り得る。
例えば、これまでの説明では、スイッチング素子Qa及びQsとしてpチャンネルMOSFETを用いるものとしたが、nチャンネルMOSFETを用いることもできる。その場合、電流注入用端子14としては、半導体基板15が有するp型領域にn型不純物をイオン注入して形成することになる。
本発明における電流注入用端子は、半導体基板が有するn型領域にp型不純物がイオン注入される、又は半導体基板が有するp型領域にn型不純物がイオン注入されて形成されたものであればよい。
なお、スイッチング素子QsがnチャンネルMOSFETとされる場合、電流注入用端子14は接続点12に対してnpn接合を介して接続されることになる。このように電流注入用端子14が接続点12に対してnpn接合を介して接続される場合であっても、入力端子Tsに所定レベルの電流を流すことでオフ期間のアノード10に電流を流すことができる。
また、これまでの説明では、電流注入用端子を、MOSFETによるスイッチング素子Qsのソースとして形成する場合を例示したが、これまでの説明からも理解されるように、本発明の電流注入用端子としては、アクティブマトリクス駆動のために設けられたスイッチング素子とアノードとの接続点に対してpnp接合又はnpn接合を介して接続されたものであればよく、必ずしもMOSFETの一部として構成される必要はない。すなわち、スイッチング素子Qsのゲートを省略した構成としても、電流注入用端子としての機能を得ることができるものである。
また、これまでの説明では、保護抵抗R1や定電流回路5A、定電圧回路5B、スイッチ回路5’Aが蛍光表示管3の外部に設けられた場合を例示したが、これら保護抵抗R1、定電流回路5A、定電圧回路5B、スイッチ回路5’Aについては蛍光表示管3内に設けることもできる。
また、これまでの説明では、本発明が車両用のHUDに適用される場合を例示したが、本発明としては、車両用のHUD以外の他の表示装置に対しても適用できるものである。
1,50…表示装置、2…CPU、3…蛍光表示管、30,30’…アクティブマトリクスIC、30A…コントロール回路部、30B,30B’…表示回路部、30C…表示部、3L…電流注入用配線、12…接続点、14…電流注入用端子、15…半導体基板、Qa…スイッチング素子、Qs…スイッチング素子、31…フィラメント、10…アノード、5,5’…電流注入部、R1…保護抵抗、5A…定電流回路、Ts…入力端子、5’A…スイッチ回路

Claims (12)

  1. アノード電極と蛍光体層とを有するアノードが行方向及び列方向に複数配列された表示部と、
    前記蛍光体層を発光させるための電子を放出するフィラメントと、
    前記アノードごとに設けられたスイッチング素子を有し、アクティブマトリクス方式により前記アノードを駆動すると共に、前記アノードと前記スイッチング素子との接続点に対してpnp接合又はnpn接合を介して接続された電流注入用端子を有する表示駆動回路と、を備える蛍光表示管と、
    各前記電流注入用端子と接続された入力端子と、
    前記電流注入用端子に所定レベルの電流を流す電流注入部とを備え、
    前記表示駆動回路は、
    PWM信号による調光信号に基づき前記スイッチング素子のオン/オフ制御を行い、
    前記電流注入部は、
    前記調光信号に基づき前記入力端子への電流注入をオン/オフする
    表示装置。
  2. アノード電極と蛍光体層とを有するアノードが行方向及び列方向に複数配列された表示部と、
    前記蛍光体層を発光させるための電子を放出するフィラメントと、
    前記アノードごとに設けられたスイッチング素子を有し、アクティブマトリクス方式により前記アノードを駆動すると共に、前記アノードと前記スイッチング素子との接続点に対してpnp接合又はnpn接合を介して接続された電流注入用端子を有する表示駆動回路と、を備える蛍光表示管と、
    各前記電流注入用端子と接続された入力端子と、
    前記電流注入用端子に所定レベルの電流を流す電流注入部と、を備え、
    前記電流注入部は、
    前記入力端子に対し抵抗素子を介して所定レベルの電圧を印加する
    表示装置。
  3. アノード電極と蛍光体層とを有するアノードが行方向及び列方向に複数配列された表示部と、
    前記蛍光体層を発光させるための電子を放出するフィラメントと、
    前記アノードごとに設けられたスイッチング素子を有し、アクティブマトリクス方式により前記アノードを駆動すると共に、前記アノードと前記スイッチング素子との接続点に対してpnp接合又はnpn接合を介して接続された電流注入用端子を有する表示駆動回路と、を備える蛍光表示管と、
    各前記電流注入用端子と接続された入力端子と、
    前記電流注入用端子に所定レベルの電流を流す電流注入部と、を備え、
    前記電流注入部は、
    定電流回路を有し、前記定電流回路が生成した電流を前記入力端子に供給する 表示装置。
  4. アノード電極と蛍光体層とを有するアノードが行方向及び列方向に複数配列された表示部と、
    前記蛍光体層を発光させるための電子を放出するフィラメントと、
    前記アノードごとに設けられたスイッチング素子を有し、アクティブマトリクス方式により前記アノードを駆動すると共に、前記アノードと前記スイッチング素子との接続点に対してpnp接合を介して接続された電流注入用端子を有する表示駆動回路と、を備える蛍光表示管と、
    前記電流注入用端子に所定レベルの電流を流す電流注入部と、を備え、
    前記pnp接合におけるエミッタ電位が、前記pnp接合におけるベース電位よりも高くされた
    表示装置。
  5. 前記表示部の背面に前記表示駆動回路が一体的に形成されている
    請求項1乃至請求項4の何れかに記載の表示装置。
  6. 前記アノードの形成ピッチが0.2mm未満とされている
    請求項5に記載の表示装置。
  7. 前記スイッチング素子がMOSFETで構成され、
    前記電流注入用端子は、
    前記表示駆動回路を構成する半導体基板が有するn型領域にp型不純物がイオン注入される又は前記表示駆動回路を構成する半導体基板が有するp型領域にn型不純物がイオン注入されて形成されている
    請求項1乃至請求項6の何れかに記載の表示装置。
  8. 前記表示駆動回路は、
    PWM信号による調光信号に基づき前記スイッチング素子のオン/オフ制御を行い、
    前記電流注入部は、
    前記調光信号に基づき前記入力端子への電流注入をオン/オフする
    請求項2乃至請求項4の何れかに記載の表示装置。
  9. 前記電流注入部は、
    前記入力端子に0.1mA以上の電流を流す
    請求項1乃至請求項8の何れかに記載の表示装置。
  10. 前記電流注入部は、
    前記入力端子に0.1mA〜18mAの電流を流す
    請求項に記載の表示装置。
  11. 前記電流注入部は、
    前記入力端子に0.1mA〜0.6mAの電流を流す
    請求項に記載の表示装置。
  12. 前記電流注入部は、
    定電圧回路を有し、前記定電圧回路が生成した電圧を前記入力端子に印加する
    請求項1又は請求項4に記載の表示装置。
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