JP6667937B2 - 表示装置、蛍光表示管 - Google Patents

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Description

本発明は、電子を放出するフィラメントと、電子の移動を制御するアノード電極上に蛍光体が形成されたアノードとを少なくとも有する蛍光表示管を備えた表示装置、及び蛍光表示管に関するものであり、特には、フィラメントやアノードの電源電圧生成に係る技術分野に関する。
各種情報を表示する表示デバイスとして、VFD(Vacuum Fluorescent Display:蛍光表示管)が広く知られている。
周知のようにVFDは、電子を放出するフィラメント(直熱形カソード)と、電子の移動を制御するアノード電極上に蛍光体が形成されたアノードとが密封容器内に配置される。フィラメントに電圧を印加し加熱させることで熱電子を放出させ、熱電子をアノード上の蛍光体に衝突させることでアノードが点灯される。アノードは、所定のパターンで配列されており、点灯対象とするアノードに対して選択的に駆動電圧(直流電圧)を印加することで、該アノードの蛍光体のみがフィラメントより放出された熱電子によって励起発光され、所要の情報表示が実現される。
なお、VFDにおいては、フィラメントから放出された熱電子を加速させるグリッドがフィラメントとアノードとの間に配置される場合がある。
VFDは、自発光のため視認性に優れ、また表示パターンも顧客カスタムに対応できるといった長所がある。なお、ここでの「顧客」とは、VFD製造メーカに対する顧客を意味するものであり、具体的には、VFDを表示デバイスとして搭載する表示装置の製造メーカ等を意味する。
なお、関連する従来技術については下記特許文献1を挙げることができる。
該特許文献1には、VFDを表示駆動するために必要な電源の構成例が開示されている。
特開2014−211614号公報
ここで、VFDは、表示駆動のために入力されるべき電源電圧の種類が多く、またそれぞれの電源電圧もVFDの仕様により要求電圧値が異なる場合があることから、顧客側に電源実装に係る負担を強いていた側面がある。具体的には、各仕様の電源に対応するため電源開発の工数を要したり、また表示装置に実装すべきVFD用の電源回路がカスタムとなってしまうという問題がある。カスタムの電源回路として、例えば上記特許文献1に開示されるようなトランスを用いた電源回路を採用する場合には、対象とするVFDでしかそのトランスを使用できないため在庫管理が必要となり、管理コストの増大化により表示装置の製造コスト増加を招く。
本発明は上記の事情に鑑み為されたものであり、蛍光表示管が搭載される表示装置について製造コスト削減を図ることを目的とする。
本発明に係る表示装置は、電子を放出するフィラメントと、前記電子の移動を制御するアノード電極上に蛍光体が形成されたアノードとを少なくとも有する蛍光表示管と、前記蛍光表示管の外部に設けられ、出力電圧を変圧可能な昇圧部を有し、単一電源からの入力電圧に基づき前記フィラメントの電源電圧と前記アノードの電源電圧とを得る単一の電源系と、前記蛍光表示管に設けられ、前記昇圧部の昇圧動作を制御して該昇圧部に少なくとも前記アノードの電源電圧を生成させる昇圧制御部と、前記蛍光表示管に設けられ、前記電源系で得られる前記フィラメントの電源電圧、及び前記アノードの電源電圧を入力し、前記フィラメント、及び前記アノードを駆動する駆動部と、を備え、前記駆動部は、前記アノードを駆動するドライバ回路を含む第一集積回路と、前記フィラメントを駆動するドライバ回路を含む第二集積回路とを有し、前記昇圧制御部が前記第二集積回路に設けられたものである。
これにより、少なくともアノードの電源電圧については、表示装置に設けられる電源系の構成が共通であっても、蛍光表示管側に設けられた昇圧制御部の制御により任意の値の電圧を得ることが可能とされる。また、昇圧制御部が第二集積回路に設けられたことで、第一集積回路のサイズが過大となることの防止を図ることが可能とされる。
上記した本発明に係る表示装置においては、前記昇圧部は、前記昇圧制御部により昇圧動作が制御されるステップアップ回路と、前記ステップアップ回路に接続され、前記ステップアップ回路の出力電圧よりも電圧値の高い電圧を生成するチャージポンプ回路とを有する構成とすることが可能である。
これにより、昇圧部においては、ステップアップ回路の出力電圧とチャージポンプ回路の出力電圧の双方の電圧値が昇圧制御部の制御により調整される。
上記した本発明に係る表示装置においては、前記駆動部は、前記ステップアップ回路の出力電圧を前記フィラメントの電源電圧として入力し、前記チャージポンプ回路の出力電圧を前記アノードの電源電圧として入力する構成とすることが可能である。
これにより、フィラメントの電源電圧の要求電圧値が昇圧部への入力電圧値と一致し、且つアノードの電源電圧値がフィラメントの電源電圧値よりも高いとの条件を満たす電源仕様の範囲内であれば、実装される蛍光表示管の電源仕様が異なる場合であっても電源系の構成を共通とすることが可能とされる。
上記した本発明に係る表示装置においては、前記蛍光表示管は、前記フィラメントから放出された熱電子を加速させるグリッドを有し、前記駆動部は、前記フィラメント、前記アノード、及び前記グリッドの駆動を行うと共に、前記単一電源からの入力電圧を前記フィラメントの電源電圧として入力し、前記ステップアップ回路の出力電圧を前記グリッドの電源電圧として入力し、前記チャージポンプ回路の出力電圧を前記アノードの電源電圧として入力する構成とすることが可能である。
これにより、フィラメントの電源電圧の要求電圧値が昇圧部への入力電圧値と一致し、且つアノード及びグリッドの電源電圧値がフィラメントの電源電圧値よりも高くさらにグリッドの電源電圧値がアノードの電源電圧値よりも低いとの条件を満たす電源仕様の範囲内であれば、実装される蛍光表示管の電源仕様が異なる場合であっても電源系の構成を共通とすることが可能とされる。
上記した本発明に係る表示装置においては、前記昇圧部は、前記昇圧制御部により昇圧動作が制御されるステップアップ回路を有し、前記駆動部は、前記単一電源からの入力電圧を前記フィラメントの電源電圧として入力し、前記ステップアップ回路の出力電圧を前記アノードの電源電圧として入力する構成とすることが可能である。
これにより、フィラメントの電源電圧の要求電圧値が昇圧部への入力電圧値と一致し、且つアノードの電源電圧値がフィラメントの電源電圧値よりも高いとの条件を満たす電源仕様の範囲内であれば、実装される蛍光表示管の電源仕様が異なる場合であっても電源系の構成を共通とすることが可能とされる。
上記した本発明に係る表示装置においては、前記蛍光表示管は、前記フィラメントを複数本有し、前記駆動部は、個々の前記フィラメントを個別に駆動可能とされた構成とすることが可能である。
これにより、蛍光表示管の表示可能領域の一部のみで表示を行う一部表示モードにおいて、該当する一部のフィラメントのみを駆動することが可能とされる。
また、フィラメントを個別に駆動可能とされることで、駆動部は、各フィラメントにそれぞれ異なるタイミングで駆動電圧を印加することが可能とされる。
また、本発明に係る蛍光表示管は、電子を放出するフィラメントと、前記電子の移動を制御するアノード電極上に蛍光体が形成されたアノードとを少なくとも有し、表示装置に搭載される蛍光表示管であって、力電圧を変圧可能な昇圧部を有すると共に単一電源からの入力電圧に基づき前記フィラメントの電源電圧と前記アノードの電源電圧とを得る、前記蛍光表示管の外部に設けられた単一の電源系について、前記昇圧部の昇圧動作を制御して該昇圧部に少なくとも前記アノードの電源電圧を生成させる昇圧制御部と、前記電源系で得られる前記フィラメントの電源電圧、及び前記アノードの電源電圧を入力し、前記フィラメント、及び前記アノードを駆動する駆動部と、を備え、前記駆動部は、前記アノードを駆動するドライバ回路を含む第一集積回路と、前記フィラメントを駆動するドライバ回路を含む第二集積回路とを有し、前記昇圧制御部が前記第二集積回路に設けられたものである。
上記本発明に係る蛍光表示管によっても、上記した本発明に係る表示装置と同様の作用が得られる。
上記した本発明に係る蛍光表示管においては、前記フィラメントを複数本有し、前記駆動部は、個々の前記フィラメントを個別に駆動可能とされた構成とすることが可能である。
これにより、蛍光表示管の表示可能領域の一部のみで表示を行う一部表示モードにおいて、該当する一部のフィラメントのみを駆動することが可能とされる。
また、フィラメントを個別に駆動可能とされることで、駆動部は、各フィラメントにそれぞれ異なるタイミングで駆動電圧を印加することが可能とされる。
本発明によれば、蛍光表示管が搭載される表示装置について製造コスト削減を図ることができる。
第一実施形態としての表示装置の回路構成を示した図である。 蛍光表示管の構造についての説明図である。 従来の表示装置における電源の構成例を説明するための図である。 従来の表示装置における電源の他の構成例を説明するための図である。 第二実施形態としての表示装置の回路構成を示した図である。 第三実施形態としての表示装置の回路構成を示した図である。
以下、本発明に係る実施の形態について説明する。
なお、説明は以下の順序で行う。

<1.第一実施形態>
[1-1.表示装置及び蛍光表示管の構成]
[1-2.実施形態の効果について]
<2.第二実施形態>
<3.第三実施形態>
<4.実施の形態のまとめ>
<5.変形例>
<1.第一実施形態>
[1-1.表示装置及び蛍光表示管の構成]

図1は、本発明に係る第一実施形態としての表示装置100の回路構成を示した図である。なお、以下の説明では蛍光表示管を「VFD」(Vacuum Fluorescent Display)と表記することもある。
表示装置100は、蛍光表示管1と、コントローラ101と、電源102と、ツェナーダイオードZDと、抵抗R1及び抵抗R2と、昇圧部103とを備えている。
コントローラ101は、例えばCPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、及びRAM(Random Access Memory)等を備えたマイクロコンピュータを有して構成され、蛍光表示管1による表示動作を制御する。
蛍光表示管1は、それぞれがIC(Integrated Circuit)チップとして構成された第一IC2及び第二IC3と、発光による情報表示を行う表示部4と、後述するフィラメントFiに給電するための端子であるフィラメント端子f1a、f2a、f3a、f4a、f1b、f2b、f3b、f4bとを備えている。
ここで、図2により蛍光表示管1の構造について説明しておく。なお、図2Aは蛍光表示管1の一部を透視して表した概略透視図、図2Bは図2AのA−A’断面によって切断した蛍光表示管1の概略断面図である。
蛍光表示管1は、表示管基板1aと表示管基板1aの表面を覆うカバー部材1bとで構成された密封容器1cを備え、密封容器1c内においてフィラメント(直熱形カソード)FiとアノードAnとグリッドGrとを有する表示部4が形成されている。ここで、密閉容器1c内は真空状態とされている。
表示部4において、電子を放出するフィラメントFiは複数本設けられている(図2Bの黒丸部分で表す)。ここでは、フィラメントFiが4本設けられた例としているが、フィラメントFiの本数は複数であればよい。
アノードAnは、フィラメントFiから放出された電子を制御するアノード電極上に蛍光体が形成されて成る。アノードAnは、表示管基板1a上に例えばパターン印刷により形成され、表示すべき情報に応じた所定のパターンにより配列されている。このように複数のアノードAnが所定パターンで配列された部分のことを以下、「アノードパターン部4a」と表記する。
本例の蛍光表示管1は、例えば文字や数字等の情報であれば1桁や1文字である等、情報を所定単位ごとに区分して表示させることが可能とされている。図2の例では、単一の数字やアルファベット等の表示を可能とする7セグメント分のアノードAn(7つの独立したアノードAn)によって該所定単位分の表示領域が形成されている。このような所定単位分の表示領域を以下「表示ブロック」と表記する。アノードパターン部4aにおいては、このような表示ブロックが表示管基板1a上に複数配列されている。
なお、表示ブロックについて、図2Aに示すような7セグメント分のアノードAnの配列パターンはあくまで一例であり、表示ブロックを構成するアノードAnの配列パターンは該パターンに限定されるものではない。
グリッドGrは、フィラメントFiからアノードAnに対して放出される電子を加速させるメッシュ状の電極とされ、表示ブロックごとに形成されている。
蛍光表示管1において、カバー部材1bは例えばガラスで構成され、少なくとも表示管基板1aと対向する部分が透明とされている。つまり、該透明な部分を介してアノードAnの点灯に伴う表示情報を外部より目視することが可能とされている。
蛍光表示管1において情報が表示される側の面(つまり上記透明部分におけるアノードAnとの対向面とは逆側の面)を「表面S1」と表記する。また、蛍光表示管1における表面S1とは逆側の面を「裏面S2」と表記する。
蛍光表示管1において、アノードパターン部4aにおける表示ブロックのうち所望の表示ブロックに情報を表示させる際には、フィラメントFiに駆動電圧を印加した状態において、該表示ブロックに対応して設けられたグリッドGrと該表示ブロック内の所定のアノードAnとに直流電圧を印加する。これにより、該表示ブロックにおける所定のアノードAnにおける蛍光体のみがフィラメントFiより放出された熱電子によって励起発光され、情報の表示が実現される。
説明を図1に戻す。
第一IC2は、図2に示した表示部4のアノードAnとグリッドGrの駆動を行う駆動回路が内蔵されている。
また、第二IC3は、フィラメントFiの駆動を行う駆動回路が内蔵されている。
図2では図示を省略したが、本例の蛍光表示管1においては、第一IC2、及び第二IC3が表示管基板1aに実装されて、表示部4と共に密閉空間内に位置されている。すなわち、蛍光表示管1は所謂CIG(Chip In Glass)−VFDとして構成されているものである。
フィラメント端子f1a〜f4a、及びフィラメント端子f1b〜f4bには、フィラメントFiが接続される。具体的に、本例では4本のフィラメントFiのうち各1本は、それぞれ一端がフィラメント端子f1a、f2a、f3a、f4aのうち対応する一つに接続され、他端がフィラメント端子f1b、f2b、f3b、f4bのうち対応する一つに接続されている。
フィラメント端子f1a〜f4aは、それぞれ第二IC3と接続され、フィラメント端子f1b〜f4bはアノードが接地されたツェナーダイオードZDのカソードに対して接続されている。
コントローラ101は、第一IC2及び第二IC3に対し表示部4の表示制御のための信号を出力する。具体的に、コントローラ101は、第一IC2に対しては駆動対象とするアノードAnやグリッドGrを指示するための信号や、アノードAnの発光輝度を指示するための信号を出力する。
第一IC2は、これらの指示信号に従ってアノードAn及びグリッドGrの駆動を行う。なお、アノードAnの発光輝度の調整は、例えばアノードAnに対する駆動信号のONデューティを変化させることで行われる。
また、コントローラ101は、第二IC3に対しては、駆動すべきフィラメントFiを指示するための信号を出力する。
本例において、第二IC3は、フィラメント端子f1a〜f4aが個別に接続されて、フィラメントFiを個別に駆動可能とされている。そして、第二IC3は、コントローラ101からの上記信号により指示されるフィラメントFiを駆動する。
本例の蛍光表示管1は、表示部4の表示モードとして、表示部4の表示領域全体を対象として情報表示を行う表示モード(以下「全域表示モード」と表記)のみでなく、フィラメントFiの配列方向に分割された複数の表示領域のうち一部の表示領域のみを対象として情報表示を行う表示モード(以下「一部表示モード」と表記)を有している。
全域表示モード時には、コントローラ101からは全てのフィラメントFiを駆動する指示が、また一部表示モード時には一部のフィラメントFiのみを駆動する指示が第二IC3に行われる。
一部表示モード時には、一部表示領域におけるアノードAnの点灯に必要な一部のフィラメントFiのみが駆動される。すなわち、該アノードAnの点灯に不要とされるフィラメントFiが無駄に駆動されることがなくなり、これにより消費電力の削減が図られる。
また、本例における第二IC3は、複数本のフィラメントFiを駆動する際、各フィラメントFiにそれぞれ異なるタイミングで駆動電圧を印加する。具体的に、第二IC3は、複数本のフィラメントFiについて、1本ずつずらしながら順番に駆動電圧を印加していく。この際、駆動電圧としては、パルス状(矩形波状)の電圧を印加する。
これにより、複数本のフィラメントFiに駆動電圧を一斉に印加する場合に比べて、第二IC3内に流れる電流を小さくすることができる。例えば、1本のフィラメントFiに30mAの電流を流す必要があるとすれば、本例ではフィラメントFiを1本ずつ駆動し、同時に2本以上駆動することがないので、瞬間電流としてはフィラメントFiの1本分である30mAの電流で済む。一方、一斉駆動の場合は30mA×フィラメントFiの本数分の電流が流れることとなるため、フィラメントFiが例えば4本あれば120mAの電流が流れることになる。
一般にICに電流をより多く流すためにはIC内部の配線幅をより太くする必要があり、IC外形が大きくなり、ICのコストアップに繋がる。本例によれば、IC内部に流れる電流量を少なくできるため、第二IC3内部の配線幅を縮小化でき、コスト削減を図ることができる。
また、第二IC3に流れる電流を小さくできることで、放射ノイズの低減を図ることができる。
なお、本例の第二IC3には昇圧制御部3aとしての回路部が設けられるが、これについては後述する。
昇圧部103は、電源102からの入力電圧に基づき、第一IC2がアノードAn及びグリッドGrの駆動電圧として用いる高電圧VHと、第二IC3が各フィラメントFiの駆動電圧として用いる低電圧VINとを生成する。
ここで、電源102は5V電源とされ、略5Vの直流電圧を出力する。
昇圧部3は、出力電圧を変圧可能に構成されたステップアップ回路104と、ステップアップ回路104に接続されステップアップ回路104の出力電圧よりも電圧値の高い電圧を生成するチャージポンプ回路105とを備えている。
ステップアップ回路104は、インダクタLs、スイッチSW、ダイオードDs、及びコンデンサCsを備え、チョッパ型の昇圧スイッチングレギュレータとして構成されている。本例では、スイッチSWにはnチャンネル型のMOSFET(Metal-Oxide-Semiconductor Field-Effect Transistor)が用いられている。
図示のようにインダクタLsは一端が電源102の出力端子と、他端がスイッチSWのドレイン−ソース間を介して接地されている。インダクタLsの他端とスイッチ部SWのドレインとの接続点は、ダイオードDsのアノードと接続され、ダイオードDsのカソードはコンデンサCsを介して接地されている。
ステップアップ回路104においては、スイッチSWがON/OFFを繰り返すことで、コンデンサCsの両端電圧として電源102の出力電圧(ステップアップ回路104の入力電圧)よりも電圧値の高い直流電圧が得られる。本実施形態では、このようにして得られるコンデンサCsの両端電圧、つまりステップアップ回路104の出力電圧が、上述した低電圧VINとして第二IC3に入力され、フィラメントFiの駆動電圧として用いられる。
ここで、ステップアップ回路104におけるスイッチSWのON/OFF動作は、第二IC3内に設けられた昇圧制御部3aにより制御される。
昇圧制御部3aは、ステップアップ回路104の出力電圧の電圧値を所定の値で一定とするためのフィードバック制御を行う。
該フィードバック制御の実現のため、表示装置100には、抵抗R1及び抵抗R2による検出回路が設けられている。図示のように抵抗R1の一端はダイオードDsのカソードとコンデンサCsとの接続点に接続され、他端が抵抗R2を介して接地されている。抵抗R1と抵抗R2の接続点において、ステップアップ回路104の出力電圧の検出値が得られ、該検出値が昇圧制御部3aに入力される。
昇圧制御部3aは、上記の検出値が所定値を維持するように、スイッチSWのON/OFF動作をPWM(Pulse Width Modulation)制御する。具体的には、スイッチSWのONデューティを調整する。
本例において、昇圧制御部3aは、電源102からの略5Vの入力に対し、ステップアップ回路104の出力電圧値が略12VとなるようにスイッチSWの制御を行う。
チャージポンプ回路105は、コンデンサCc、ダイオードD1、ダイオードD2、及びコンデンサCoを備えている。図示のようにダイオードD1は、アノードがステップアップ回路104におけるコンデンサCsと抵抗R1との接続点に接続され、カソードがダイオードD2のアノードに接続されている。ダイオードD2のカソードは、コンデンサCoを介して接地されている。
コンデンサCcは、ステップアップ回路104におけるスイッチSWとインダクタLsとの接続点と、ダイオードD1とダイオードD2との接続点との間に挿入されている。
このようなチャージポンプ回路105においては、コンデンサCoの両端電圧として得られる出力電圧として、ステップアップ回路104の出力電圧よりも電圧値の高い直流電圧が得られる。具体的に、本例のチャージポンプ回路105においては、ステップアップ回路104の出力電圧値の略2倍の電圧値による出力電圧が得られる。本例では、ステップアップ回路104の出力電圧値は略12Vとされるため、チャージポンプ回路105の出力電圧値は略24Vとされる。
チャージポンプ回路105の出力電圧は、上述した高電圧VHとして第一IC2に入力され、アノードAn及びグリッドGrの駆動電圧として用いられる。
[1-2.実施形態の効果について]

上記で説明した実施形態としての表示装置100においては、蛍光表示管1におけるアノードAn、グリッドGr、及びフィラメントFiの駆動のために必要な電源電圧(高電圧VH及び低電圧VIN)は、電源102及び昇圧部103による単一の電源系で賄われる。
そして、このように単一の電源系で高電圧VH及び低電圧VINを賄う構成とされた上で、表示装置100においては、昇圧制御部3aによるフィードバック制御の目標電圧値の設定によって、これら低電圧VIN及び高電圧VHの電圧値を変更することが可能とされる。これは、電源仕様の異なる蛍光表示管1(つまり高電圧VH、低電圧VINの要求電圧値が異なる蛍光表示管1)が表示装置100に実装され得ることを想定した場合において、それぞれの電源仕様を満足するにあたり、電源系の構成を共通化可能であることを意味する。
ここで、対比として、図3、図4に従来における表示装置100’、表示装置100’’の電源系の構成を例示しておく。
以下の説明において、既に説明済みとなった部分と同様となる部分については同一符号を付して説明を省略する。
図3、図4では、複数本のフィラメントFiが一斉駆動される蛍光表示管1’が実装される例としている。さらに、図3、図4では、フィラメントFiに交流によるフィラメント電圧Efが印加される例としている。蛍光表示管1’においては、第二IC3は設けられず、高電圧VHを用いてアノードAn及びグリッドGrを駆動するIC2’(第一IC2に相当)が設けられている。
図3に示す表示装置100’は、電源系にトランスTRを用いた電源回路110を設けたものである。この表示装置100’には例えば12V電源としての電源102’が設けられ、電源回路110は電源102’からの入力電圧に基づき、トランスTRを用いて高電圧VHとフィラメント電圧Efとを生成する(例えば、上述した特許文献1を参照)。
図4に示す表示装置100’’は、フィラメント電圧Efと高電圧VHとをそれぞれ別の電源系で生成するものである。表示装置100’’には例えば12V電源としての電源102’が設けられ、ステップアップ回路104が電源102’からの入力電圧に基づき高電圧VHを生成する。表示装置100’’においては、昇圧制御部3aが蛍光表示管1’の外部に設けられ、昇圧制御部3aのフィードバック制御により高電圧VHとして所定の電圧値による電圧が生成される。
フィラメント駆動回路111は、電源102’とは別の電源(不図示)からの入力電圧に基づいてフィラメント電圧Efを生成する。
図3に示すようなトランスTRを用いた電源系を採用した場合、蛍光表示管1’の電源仕様が異なると電源回路110の構成もそれに応じて変更することを要し、電源開発コストの増加を招く。特に、トランスTRについては、対象とする電源仕様に応じたカスタム部品となるため、在庫管理が必要となり、管理コストの増大化により表示装置100’の製造コスト増加を招く。
また、図4に示した表示装置100’’としても、実装する蛍光表示管1’の電源仕様が異なる場合には、フィラメント駆動回路111等の回路構成の変更を要し、電源開発コストの増加を招来する。
これに対し、本実施形態の表示装置100では、実装する蛍光表示管1の電源仕様が異なる場合にも、蛍光表示管1側に設けられた昇圧制御部3aによって低電圧VIN及び高電圧VHとして任意の値の電圧を得ることが可能とされるため、電源系の構成を共通とすることが可能となる。
従って、実装する蛍光表示管1の電源仕様に応じて表示装置100における電源系の構成をカスタムする必要性をなくすことが可能となり、表示装置100の製造にあたっての電源開発コストの削減、及び部品在庫の管理コスト削減が図られ、表示装置100の製造コスト削減を図ることができる。
なお、チャージポンプ回路105を備える場合、高電圧VHの電圧値は低電圧VINとは個別に調整可能となる。具体的には、チャージポンプ回路105の段数、すなわちチャージポンプ回路105を何倍昇圧とするかによって高電圧VHの電圧値を個別調整可能となる。チャージポンプ回路105の段数の変更は、トランスTRのようなカスタム部品ではなくダイオードやコンデンサといった汎用部品の実装数の調整により可能となるため、在庫管理負担は大幅に低減することができる。
<2.第二実施形態>

図5は、第二実施形態としての表示装置100Aの回路構成を示した図である。
表示装置100Aは、第一実施形態の表示装置100と比較して、電源102に代えて電源102Aが設けられ、昇圧部103に代えて昇圧部103Aが設けられた点が異なる。
電源102Aは、電源102と出力電圧値が異なる電源とされ、本例では12V電源とされている。
昇圧部103Aは、チャージポンプ回路105が省略された点が昇圧部103と異なる。
表示装置100Aにおいては、電源102Aの出力電圧、すなわち昇圧部103Aの入力電圧が低電圧VINとして第二IC3に入力される。そして、ステップアップ回路104の出力電圧が高電圧VHとして第一IC2に入力される。
表示装置100Aにおいては、昇圧制御部3aによるフィードバック制御の目標電圧値の設定によって、高電圧VHの電圧値を任意の値に設定可能とされる。
これは、低電圧VINの要求電圧値が電源102Aの出力電圧値(昇圧部103Aへの入力電圧値)と一致し、且つ高電圧VHの電圧値が低電圧VINよりも高いとの条件を満たす電源仕様の範囲内であれば、実装される蛍光表示管1の電源仕様が異なる場合であっても電源系の構成を共通とすることが可能であることを意味する。
従って、上記電源仕様の範囲内であれば、実装する蛍光表示管1の電源仕様に応じて表示装置100Aにおける電源系の構成をカスタムする必要性がなくなり、表示装置100Aの製造にあたっての電源開発コストの削減、及び部品在庫の管理コスト削減を図ることができる。
<3.第三実施形態>

図6は、第三実施形態としての表示装置100Bの回路構成を示した図である。
表示装置100Bは、第一実施形態の表示装置100と比較して、電源102に代えて電源102A(例えば12V電源)が設けられ、蛍光表示管1に代えて蛍光表示管1Bが設けられた点が異なる。
蛍光表示管1Bは、グリッドGrの電源電圧の要求電圧値がアノードAnの電源電圧の要求電圧値よりも低い電源仕様とされ、グリッドGrの駆動電圧についての電源電圧であるグリッド用電圧VHGと、アノードAnの駆動電圧についての電源電圧であるアノード用電圧VHAとを個別に入力する。
蛍光表示管1Bにおいては、第一IC2に代えて第一IC2Bが設けられており、第一IC2Bは、アノード用電圧VHAによってアノードAnの駆動を行う駆動回路と、グリッド用電圧VHGによってグリッドGrの駆動を行う駆動回路とを有している。
表示装置100Bにおいては、電源102Aから昇圧部103への入力電圧が低電圧VINとして第二IC3に入力される。そして、ステップアップ回路104の出力電圧がグリッド用電圧VHGとして、チャージポンプ回路105の出力電圧がアノード用電圧VHAとしてそれぞれ第一IC2に入力される。
このような表示装置100Bにおいては、昇圧制御部3aによるフィードバック制御の目標電圧値の設定によって、グリッド用電圧VHGとアノード用電圧VHAの電圧値を任意の値に設定可能とされる。
これは、低電圧VINの要求電圧値が電源102Aの出力電圧値(昇圧部103Aへの入力電圧値)と一致し、且つアノード用電圧VHA及びグリッド用電圧VHGの電圧値が低電圧VINの電圧値よりも高くさらにグリッド用電圧VHGの電圧値がアノード用電圧VHAの電圧値よりも低いとの条件を満たす電源仕様の範囲内であれば、実装される蛍光表示管1の電源仕様が異なる場合であっても電源系の構成を共通とすることが可能であることを意味する。
従って、上記電源仕様の範囲内であれば、実装する蛍光表示管1Bの電源仕様に応じて表示装置100Bにおける電源系の構成をカスタムする必要性がなくなり、表示装置100Bの製造にあたっての電源開発コストの削減、及び部品在庫の管理コスト削減を図ることができる。
<4.実施の形態のまとめ>

上記のように実施形態としての表示装置(100、100A、又は100B)は、電子を放出するフィラメント(Fi)と、電子の移動を制御するアノード電極上に蛍光体が形成されたアノード(An)とを少なくとも有する蛍光表示管(1又は1B)と、蛍光表示管の外部に設けられ、出力電圧を変圧可能な昇圧部(103又は103A)を有し、単一電源(102又は102A)からの入力電圧に基づきフィラメントの電源電圧とアノードの電源電圧とを得る単一の電源系と、蛍光表示管に設けられ、昇圧部の昇圧動作を制御して該昇圧部に少なくともアノードの電源電圧を生成させる昇圧制御部(3a)と、蛍光表示管に設けられ、電源系で得られるフィラメントの電源電圧、及びアノードの電源電圧を入力し、フィラメント、及びアノードを駆動する駆動部(第一IC2及び第二IC3、又は第一IC2B及び第二IC3)と、を備えるものである。
これにより、少なくともアノードの電源電圧については、表示装置に設けられる電源系の構成が共通であっても、蛍光表示管側に設けられた昇圧制御部の制御により任意の値の電圧を得ることが可能とされる。
従って、実装する蛍光表示管の電源仕様に応じて表示装置における電源系の構成をカスタムする必要性をなくすことが可能となり、蛍光表示管の電源開発コストの削減、及び電源構成部品の在庫管理コスト削減が図られ、表示装置の製造コスト削減を図ることができる。
また、実施形態としての表示装置(100又は100B)においては、昇圧部(103)は、昇圧制御部により昇圧動作が制御されるステップアップ回路(104)と、ステップアップ回路に接続され、ステップアップ回路の出力電圧よりも電圧値の高い電圧を生成するチャージポンプ回路(105)とを有している。
これにより、昇圧部においては、ステップアップ回路の出力電圧とチャージポンプ回路の出力電圧の双方の電圧値が昇圧制御部の制御により調整される。
従って、共通の電源系において生成可能な電圧値の設定自由度向上を図ることができる。つまり、共通の電源系でより多くの電源仕様の蛍光表示管に対応可能とすることができる。
さらに、実施形態としての表示装置(100)においては、駆動部は、ステップアップ回路の出力電圧をフィラメントの電源電圧として入力し、チャージポンプ回路の出力電圧をアノードの電源電圧として入力している。
これにより、フィラメントの電源電圧の要求電圧値が昇圧部への入力電圧値と一致し、且つアノードの電源電圧値がフィラメントの電源電圧値よりも高いとの条件を満たす電源仕様の範囲内であれば、実装される蛍光表示管の電源仕様が異なる場合であっても電源系の構成を共通とすることが可能とされる。
従って、蛍光表示管の電源開発コストの削減、及び電源構成部品の在庫管理コスト削減が図られ、表示装置の製造コスト削減を図ることができる。
さらにまた、実施形態としての表示装置(100B)においては、蛍光表示管は、フィラメントから放出された熱電子を加速させるグリッド(Gr)を有し、駆動部(第一IC2B及び第二IC3)は、フィラメント、アノード、及びグリッドの駆動を行うと共に、単一電源からの入力電圧をフィラメントの電源電圧として入力し、ステップアップ回路の出力電圧をグリッドの電源電圧として入力し、チャージポンプ回路の出力電圧をアノードの電源電圧として入力している。
これにより、フィラメントの電源電圧の要求電圧値が昇圧部への入力電圧値と一致し、且つアノード及びグリッドの電源電圧値がフィラメントの電源電圧値よりも高くさらにグリッドの電源電圧値がアノードの電源電圧値よりも低いとの条件を満たす電源仕様の範囲内であれば、実装される蛍光表示管の電源仕様が異なる場合であっても電源系の構成を共通とすることが可能とされる。
従って、蛍光表示管の電源開発コストの削減、及び電源構成部品の在庫管理コスト削減が図られ、表示装置の製造コスト削減を図ることができる。
また、実施形態としての表示装置(100A)においては、昇圧部(103A)は、昇圧制御部により昇圧動作が制御されるステップアップ回路を有し、駆動部は、単一電源からの入力電圧をフィラメントの電源電圧として入力し、ステップアップ回路の出力電圧をアノードの電源電圧として入力している。
これにより、フィラメントの電源電圧の要求電圧値が昇圧部への入力電圧値と一致し、且つアノードの電源電圧値がフィラメントの電源電圧値よりも高いとの条件を満たす電源仕様の範囲内であれば、実装される蛍光表示管の電源仕様が異なる場合であっても電源系の構成を共通とすることが可能とされる。
従って、蛍光表示管の電源開発コストの削減、及び電源構成部品の在庫管理コスト削減が図られ、表示装置の製造コスト削減を図ることができる。
さらに、実施形態としての表示装置においては、蛍光表示管は、フィラメントを複数本有し、駆動部は、個々のフィラメントを個別に駆動可能とされている。
これにより、蛍光表示管の表示可能領域の一部のみで表示を行う一部表示モードにおいて、該当する一部のフィラメントのみを駆動することが可能とされる。
従って、消費電力の削減を図ることができる。
また、フィラメントを個別に駆動可能とされることで、駆動部は、各フィラメントにそれぞれ異なるタイミングで駆動電圧を印加することが可能とされる。これにより、フィラメント駆動時に駆動部に流れる電流を小さくすることができると共に、放射ノイズの低減を図ることができる。
さらにまた、実施形態としての表示装置においては、駆動部は、アノードを駆動するドライバ回路を含む第一集積回路(第一IC2又は第一IC2A)と、フィラメントを駆動するドライバ回路を含む第二集積回路(第二IC3)とを有し、昇圧制御部が第二集積回路に設けられている。
これにより、第一集積回路のサイズが過大となることの防止を図ることが可能とされる。
アノードの駆動回路はフィラメントの駆動回路に対して回路規模が大きく、仮に昇圧制御部を第一集積回路側に設けた場合には第一集積回路のサイズが過大となる虞がある。第一集積回路のサイズが過大となると、蛍光表示管の基板上に対する第一集積回路及び第二集積回路の配置自由度が低下する虞がある。
そこで、第二集積回路側に昇圧制御部を設けたことで、第一集積回路のサイズが過大となることの防止を図ると共に、第一、第二集積回路のサイズバランス均衡化を図る。これにより、第一、第二集積回路の配置自由度向上を図ることができ、蛍光表示管の設計に係る負担軽減を図ることができる。
また、実施形態としての蛍光表示管(1又は1B)は、電子を放出するフィラメントと、電子の移動を制御するアノード電極上に蛍光体が形成されたアノードとを少なくとも有し、表示装置に搭載される蛍光表示管であって、蛍光表示管の外部に設けられ、出力電圧を変圧可能な昇圧部を有すると共に単一電源からの入力電圧に基づきフィラメントの電源電圧とアノードの電源電圧とを得る単一の電源系について、昇圧部の昇圧動作を制御して該昇圧部に少なくともアノードの電源電圧を生成させる昇圧制御部(3a)と、電源系で得られるフィラメントの電源電圧、及びアノードの電源電圧を入力し、フィラメント、及びアノードを駆動する駆動部(第一IC2及び第二IC3、又は第一IC2B及び第二IC3)と、を備えるものである。
このような実施形態の蛍光表示管によっても、上記した実施形態としての表示装置と同様の作用及び効果が得られる。
また、実施形態としての蛍光表示管においては、フィラメントを複数本有し、駆動部は、個々のフィラメントを個別に駆動可能とされている。
これにより、蛍光表示管の表示可能領域の一部のみで表示を行う一部表示モードにおいて、該当する一部のフィラメントのみを駆動することが可能とされる。
従って、消費電力の削減を図ることができる。
また、フィラメントを個別に駆動可能とされることで、駆動部は、各フィラメントにそれぞれ異なるタイミングで駆動電圧を印加することが可能とされる。これにより、フィラメント駆動時に駆動部に流れる電流を小さくすることができると共に、放射ノイズの低減を図ることができる。
さらにまた、実施形態としての蛍光表示管においては、駆動部は、アノードを駆動するドライバ回路を含む第一集積回路(第一IC2又は第一IC2A)と、フィラメントを駆動するドライバ回路を含む第二集積回路(第二IC3)とを有し、昇圧制御部が第二集積回路に設けられている。
これにより、第一集積回路のサイズが過大となることの防止を図ることが可能とされる。また、第一、第二集積回路のサイズバランス均衡化が図られる。
従って、第一、第二集積回路の配置自由度向上を図ることができ、蛍光表示管の設計に係る負担軽減を図ることができる。
<5.変形例>

以上、本発明の実施の形態について説明してきたが、本発明はこれまでで説明した具体例に限定されるべきものではない。
例えば、上記では、フィラメントFiから放出される電子を加速させるためのグリッドGrを有する蛍光表示管に対して本発明が適用される場合を例示したが、本発明は、グリッドGrが省略されたいわゆる2極管構造が採られた蛍光表示管にも好適に適用することができる。
また、本発明は、CIG−VFD以外のVFDにも好適に適用することができる。例えば、フィラメントとアノード(及びグリッド)の各電極とそれら電極に駆動電圧を与える集積回路装置とが共通の基板に形成されると共に、該集積回路装置がフィラメントとアノード(及びグリッド)を封止する密封容器の外に位置された所謂COG(Chip Out Glass)−VFDに対しても本発明は好適に適用することができる。
1、1B 蛍光表示管、1a 表示管基板、An アノード、Fi フィラメント、Gr グリッド、2、2B 第一IC、3 第二IC、3a 昇圧制御部、f1a〜f4a、f1b〜f4b フィラメント端子、100、100A、100B 表示装置、102、102A 電源、103、103A 昇圧部、104 ステップアップ回路、105 チャージポンプ回路

Claims (8)

  1. 電子を放出するフィラメントと、前記電子の移動を制御するアノード電極上に蛍光体が形成されたアノードとを少なくとも有する蛍光表示管と、
    前記蛍光表示管の外部に設けられ、出力電圧を変圧可能な昇圧部を有し、単一電源からの入力電圧に基づき前記フィラメントの電源電圧と前記アノードの電源電圧とを得る単一の電源系と、
    前記蛍光表示管に設けられ、前記昇圧部の昇圧動作を制御して該昇圧部に少なくとも前記アノードの電源電圧を生成させる昇圧制御部と、
    前記蛍光表示管に設けられ、前記電源系で得られる前記フィラメントの電源電圧、及び前記アノードの電源電圧を入力し、前記フィラメント、及び前記アノードを駆動する駆動部と、を備え、
    前記駆動部は、
    前記アノードを駆動するドライバ回路を含む第一集積回路と、前記フィラメントを駆動するドライバ回路を含む第二集積回路とを有し、
    前記昇圧制御部が前記第二集積回路に設けられた
    表示装置。
  2. 前記昇圧部は、
    前記昇圧制御部により昇圧動作が制御されるステップアップ回路と、
    前記ステップアップ回路の出力電圧に基づき、該出力電圧よりも電圧値の高い電圧を生成するチャージポンプ回路とを有する
    請求項1に記載の表示装置。
  3. 前記駆動部は、
    前記ステップアップ回路の出力電圧を前記フィラメントの電源電圧として入力し、前記チャージポンプ回路の出力電圧を前記アノードの電源電圧として入力する
    請求項2に記載の表示装置。
  4. 前記蛍光表示管は、
    前記フィラメントから放出された熱電子を加速させるグリッドを有し、
    前記駆動部は、
    前記フィラメント、前記アノード、及び前記グリッドの駆動を行うと共に、
    前記単一電源からの入力電圧を前記フィラメントの電源電圧として入力し、前記ステップアップ回路の出力電圧を前記グリッドの電源電圧として入力し、前記チャージポンプ回路の出力電圧を前記アノードの電源電圧として入力する
    請求項2に記載の表示装置。
  5. 前記昇圧部は、
    前記昇圧制御部により昇圧動作が制御されるステップアップ回路を有し、
    前記駆動部は、
    前記単一電源からの入力電圧を前記フィラメントの電源電圧として入力し、前記ステップアップ回路の出力電圧を前記アノードの電源電圧として入力する
    請求項1に記載の表示装置。
  6. 前記蛍光表示管は、前記フィラメントを複数本有し、
    前記駆動部は、個々の前記フィラメントを個別に駆動可能とされた
    請求項1乃至請求項5の何れかに記載の表示装置。
  7. 電子を放出するフィラメントと、前記電子の移動を制御するアノード電極上に蛍光体が形成されたアノードとを少なくとも有し、表示装置に搭載される蛍光表示管であって、
    力電圧を変圧可能な昇圧部を有すると共に単一電源からの入力電圧に基づき前記フィラメントの電源電圧と前記アノードの電源電圧とを得る、前記蛍光表示管の外部に設けられた単一の電源系について、前記昇圧部の昇圧動作を制御して該昇圧部に少なくとも前記アノードの電源電圧を生成させる昇圧制御部と、
    前記電源系で得られる前記フィラメントの電源電圧、及び前記アノードの電源電圧を入力し、前記フィラメント、及び前記アノードを駆動する駆動部と、を備え、
    前記駆動部は、
    前記アノードを駆動するドライバ回路を含む第一集積回路と、前記フィラメントを駆動するドライバ回路を含む第二集積回路とを有し、
    前記昇圧制御部が前記第二集積回路に設けられた
    蛍光表示管。
  8. 前記フィラメントを複数本有し、
    前記駆動部は、個々の前記フィラメントを個別に駆動可能とされた
    請求項に記載の蛍光表示管。
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