JP6066775B2 - シフトレバー装置 - Google Patents

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Description

本発明は、シフトレンジを選択するために車両に搭載されるシフトレバー装置に関する。
従来、車両のシフトレバー装置としては、互いに直交するシフト方向、セレクト方向に操作可能であって、シフトレンジを選択するための操作位置が2次元的に配置された装置が知られている。このようなシフトレバー装置としては、例えば、車体側に固定されるベースによって第1の回動軸を介して軸支された中間部材と、この中間部材によって第2の回動軸を介して軸支されたシフトレバーと、を備えた装置がある(例えば特許文献1参照。)。
このシフトレバー装置では、シフトレバーの操作面に対して略平行をなすように第1及び第2の回動軸が配設されている。例えば、第1の回動軸は、車両の前後方向に当たるシフト方向に直交するように配設され、第2の回動軸は、車両の左右方向に当たるセレクト方向に直交するように配設される。第1の回動軸周りの中間部材の回動によりシフトレバーのシフト方向の操作が可能となり、第2の回動軸周りのシフトレバーの回動によりセレクト方向の操作が可能になる。
特開2009−46080号公報
前記従来のシフトレバー装置では、シフトレバーの操作面に直交する方向に、第1の回動軸と第2の回動軸とが積み上げられるように重ねて配設されている。そのため、前記操作面に直交する方向(一般的には鉛直方向)の寸法を抑制するためのコンパクト設計の難易度が高くなっているという問題がある。
本発明は、互いに直交する2方向に操作可能なシフトレバー装置において、その2方向と直交する方向の寸法を抑えるコンパクト設計が容易な小型のシフトレバー装置を提供しようとする発明である。
本発明は、互いに直交するシフト方向及びセレクト方向に操作可能なシフトレバー装置であって、
車両側に固定されるベースと、
前記シフト方向及びセレクト方向を含む平面に直交する第1の軸と、
前記第1の軸と交わることなく直交する第2の軸と、
前記第1及び第2の軸のうち、前記ベースによって支持された一方の軸の周りを回動可能な中間部材と、
前記第1及び第2の軸のうち、前記中間部材によって支持された他方の軸の周りを回動可能であって、先端に操作部が設けられたシフトレバーと、を備えたシフトレバー装置にある(請求項1)。
本発明のシフトレバー装置では、前記シフト方向および前記セレクト方向を含む平面に対して直交するように前記第1の軸が配設されている。一方、前記第2の軸は、この第1の軸と直交し、前記平面に対して略平行に配設されている。
このシフトレバー装置では、シフト方向及びセレクト方向の操作を可能とするための2本の軸が前記平面に直交する方向ではなく、前記平面に沿う方向に重なって配設されている。このような軸の配設構造によれば、前記平面に直交する方向の寸法を抑えるコンパクト設計が比較的容易になる。
以上のように、本発明のシフトレバー装置は、直交する2方向に操作可能なシフトレバー装置でありながら、2方向に直交する方向の寸法を抑えるコンパクト設計が比較的容易である。
本発明においては、前記第1の軸周りの回動を伴う前記操作部の操作では、前記操作部が自転するような回転動作が発生する。前記操作部の自転による違和感を抑えるために、断面円形状や球形状など自転が目立たない形状を前記操作部に設定することも良い。前記第1の軸周りの回動角度を小さくできるような操作経路を設定することも良い。前記第1の軸周りの回動角度に相対して、その回動動作に応じた操作部の操作ストロークを拡大するためには、前記第1の軸から前記操作部までの径方向の距離を長く設定することも有効である。
本発明における好適な一態様のシフトレバー装置においては、前記第1の軸を中心とした回動動作の際、前記第2の軸を中心とした回動動作を同時に生じさせることにより、前記操作部の直線的な操作が可能になっている(請求項2)。
この場合には、直線的な操作経路に沿ってシフトノブ等の操作部が操作される従来のシフトレバー装置と同様の操作が可能になる。
本発明における好適な一態様のシフトレバー装置においては、前記第1の軸が前記ベースによって支持された前記一方の軸であり、前記第2の軸が前記中間部材によって支持された前記他方の軸である(請求項3)。
前記平面に直交する前記第1の軸によって前記中間部材を軸支する構成を採用すれば、上下の軸受間の距離、いわゆる嵌合長を長く設定することが可能であり、軸部ガタの低減という点において有利である。一方、前記平面に沿う前記第2の軸により前記中間部材を軸支する構成を採用することも可能である。
本発明における好適な一態様のシフトレバー装置においては、前記シフトレバーの一部を溝方向に沿って進退可能な状態で収容するガイド溝を有し、前記操作部を操作可能な位置は前記シフトレバーに外接する前記ガイド溝の内側面によって規制され、前記操作部の操作経路が前記ガイド溝の形成形状によって規定されている(請求項4)。
例えば、軸状のシフトシャフトの先端にシフトノブ等の操作部を設けたシフトレバーの場合であれば、前記シフトシャフトを前記ガイド溝に貫通配置することも良い。この場合であれば、前記ベースの上面側に取り付けられる天板等に前記ガイド溝を穿設することも良い。なお、前記シフトレバーの一部には、シフトレバーとは物理的に別体であるが、シフトレバーに取り付けられ、シフトレバーに従動して変位する部材も含まれる。
本発明における好適な一態様のシフトレバー装置では、所定の付勢方向に沿って進退可能な状態で付勢されていると共に、前記操作部の操作に応じて前記付勢方向に直交する方向に移動する押圧部材と、前記押圧部材が前記付勢方向に当接する受け部と、の組み合わせが、前記シフトレバーと前記ベースとの間に設けられ、
前記第1の軸は、軸方向の両側に離隔して設けられた一対の軸支部によって形成される仮想的な軸であり、
前記押圧部材は、前記一対の軸支部の間隙に前記第1の軸と交差するように配置されている(請求項5)。
前記押圧部材と前記受け部との組み合わせを活用すれば、例えば、前記シフトレバーの操作に良好な操作感を付与する節度機構や、前記シフトレバーをホームポジションに押し戻すリターン機構等を構成できる。例えば、前記受け部に対する前記押圧部材の当接箇所の移動経路に沿って前記付勢方向の起伏を設けることにより、所望の特性を実現できる。 さらに、前記第1の軸を構成する前記一対の軸支部の間隙に前記押圧部材を配置すれば、スペース的に効率良く前記押圧部材を組み込むことができる。
実施例1における、シフトレバー装置を示す斜視図。 実施例1における、シフトパターンを示す説明図。 実施例1における、シフトレバー装置の内部構造を示す斜視図。 実施例1における、シフトレバー装置の組立構造を示す組立図。 実施例1における、マグネットと磁気センサの配置構造の説明図。 実施例1における、マグネットと磁気センサとの対面する様子を示す説明図。 実施例1における、シフト軸周りの回動動作の説明図。 実施例1における、セレクト軸周りの回動動作の説明図。 実施例1における、シフトノブの操作の説明図。 実施例1における、シフトノブの操作位置の検出方法の説明図。 実施例2における、シフトレバー装置の一部を示す斜視図。 実施例2における、シフトレバーを示す斜視図。 実施例2における、シフトレバーの断面構造を示す断面図(図12中のA−A線矢視断面図)。
本発明の実施の形態につき、以下の実施例を用いて具体的に説明する。
(実施例1)
本例は、車両のシフトレンジを選択するために操作されるシフトノブ(操作部)10を含むシフトレバー装置1に関する例である。この内容について、図1〜図10を用いて説明する。
本例のシフトレバー装置1は、図1及び図2に示すごとく、シフトシャフト110の先端にシフトノブ10が取り付けられた装置である。このシフトレバー装置1は、シフトノブ10の操作によって、シフトパターン(操作経路)に沿って配列されたドライブレンジD、リバースレンジR、ニュートラルレンジN等のシフトレンジのいずれかを択一的に選択可能である。
このシフトレバー装置1では、車両の進行方向に沿うシフト方向と、車両の左右方向に沿うセレクト方向の操作の組合せにより、シフトノブ10の操作経路であるシフトパターンが規定されている。シフトパターンには、シフト方向に沿う左、中、右の操作経路が含まれている(図2参照。)。シフト方向の各操作経路は、シフト方向において重複することなく形成され、隣合う操作経路がセレクト方向の操作経路によって連結されている。左の操作経路(以下、左シフト経路SL)は、シフト方向の押し込み側(車両の前進側)に位置し、右の操作経路(以下、右シフト経路SR)がシフト方向の手前側(車両の後退側)に位置し、中央の操作経路(以下、中シフト経路SM)がシフト方向において中間的な位置に形成されている。
シフトレバー装置1のシフトパターンでは、左シフト経路SL内の押し込み側の端部にリバースレンジRが配置されている。中シフト経路SM内の押し込み側の端部にホームポジションが配置され、手前側の端部にニュートラルレンジNが配置されている。そして、右シフト経路SR内の手前側の端部にドライブレンジDが配置されている。
シフトレバー装置1では、シフトノブ10がホームポジションHに向けて付勢されている。シフトノブ10をいずれかのシフトレンジに当たる箇所に操作すれば、そのシフトレンジを選択的に設定できる。その後、シフトノブ10に作用する操作力が緩められると、操作されたシフトレンジの設定が保持されたままシフトノブ10がホームポジションHに復帰する。
本例のシフトレバー装置1は、図示しないオートマチックトランスミッション装置の制御ユニットと電気的に接続された、いわゆるバイワイヤ式のシフトレバー装置となっている。シフトレバー装置1は、シフトノブ10がいずれかのシフトレンジに操作されたとき、そのシフトレンジに対応するシフト信号を制御ユニットに入力する。なお、本例のシフトレバー装置1で採用した軸構成の適用対象は、バイワイヤ式のシフトレバー装置には限定されない。シフトワイヤ等を介して機械的にトランスミッション装置のシフトレンジを切り換える機械式のシフトレバー装置に本例の構成を適用することも良い。
このシフトレバー装置1は、ベース2に設けられた取付ブラケット(図示略)を介して車両側に取り付けられる。ベース2は、その上面をなす天板21がダッシュパネル等の車両側の装着面と略面一をなすように取り付けられる。このシフトレバー装置1は、運転者が操作し易い位置にシフトノブ10が位置するように車両に取り付けられる。
ベース2の内部には、図3〜図5に示すごとく、鉛直方向の仮想軸であるシフト軸(第1の軸)31によって回動可能に軸支された中間部材3が収容されている。この中間部材3は、シフト軸31の外周側の位置において、セレクト軸(第2の軸)32を水平方向に貫通配置できるように構成されている。シフトノブ10を含むシフトレバー11は、シフト軸31と直交するこのセレクト軸32によって回動可能に軸支されている。以下、ベース2、中間部材3、シフトレバー11等の構成部品を順番に説明する。
ベース2は、シフトレバー装置1の土台をなす部品である。ベース2は、有底の中空部200(図4)を有するベース本体20と、その略矩形状の開口部に取り付けられる天板21と、の組み合わせにより構成されている。ベース本体2の底面には、シフト軸31を構成する軸受部281B(図5参照。)が設けられている。この軸受部281Bは、中間部材3側に設けられた断面略円形状の凸部311Bを収容可能な断面円形状の窪みである。この軸受部281Bと対になり、シフト軸31の他端をなす軸受部281Aは、天板21側に設けられている。この軸受部281Aは、ベース本体2に取り付けられたときに中空部200に面する表面に形成されている。
ベース2の軸受部281A・Bは、中間部材3に設けられた凸部311A・Bとの組み合わせによりシフト軸31を形成している。ベース本体2の軸受部281Bは、天板21の軸受部281Aと軸受け仕様が同一である一方、磁気センサ211(図5参照。)が配置されている点で相違している。磁気センサ211は、2段底面が形成された軸受部281Bの下側の底面に沿って配置されている。この磁気センサ211は、互いに直交する3軸方向に作用する磁界の強さを検知可能なセンサである。
軸受部281A・Bは、中空部200を介してセレクト方向(左右方向)に対面する一対の内側面のうち、右ハンドルの運転席側に当たる内側面に近づけて配置されている。この内側面には、シフトノブ10をホームポジションHに向けて付勢するためのリターンブロック(受け部)23が配設されている。このリターンブロック23は、シフトレバー11の基部12に保持される後述のディテントプランジャ(押圧部材)25との組み合わせにより、シフトノブ10をホームポジションHに復帰させるリターン機構を構成している。
リターンブロック23には、シフトパターンに沿ってシフトノブ10を操作したときにディテントプランジャ25の先端が移動する経路に沿って溝(図示略)が形成されている。その溝の深さは、ホームポジションHに対応する位置を最深部として、この位置から離れるに従って次第に浅くなっている。
天板21には、シフトレバー11を構成するシフトシャフト110を貫通配置するための貫通溝状のガイド溝210が穿設されている。ガイド溝210は、シフトノブ10の操作可能な位置をシフトパターン(図2参照。)上のいずれかの位置に規制するためのゲート孔を構成する溝である。ガイド溝210の内側面は、シフトシャフト110の外周面が当接しながら摺動する摺動面となっている。
中間部材3は、図3〜図5に示すごとく、ベース2とシフトレバー11とを連結する部材である。中間部材3は、ベース2側に固定された仮想軸であるシフト軸31の周りを回動可能に軸支されている一方、セレクト軸32の周りを回動可能にシフトレバー11を軸支している。シフト軸31は、シフトノブ10の操作面と略平行をなす天板21(ベース2)と直交する方向(鉛直方向)に沿って配設されており、セレクト軸32は、シフト軸31に直交するように天板21に沿う水平方向に配設されている。
中間部材3は、半円と正方形とを組み合わせたような断面外形状を有する回動軸部30と、”半円”の反対側に向けて延設されたレバー保持部33と、を有している。レバー保持部33は、略平行をなして対面する一対の保持板331を含んで構成されている。各保持板331は、回動軸部30側を底辺とした略三角形の側面形状を呈している。三角形の頂点に当たる部分には、セレクト軸32を内挿配置する軸孔330が穿孔されている。
レバー保持部33を構成する保持板331は、回動軸部30の両側面と面一をなすように延設されている。一対の保持板331は、互いに平行をなし、所定の間隙332を介して対面している。この間隙332は、シフトレバー11の基部12を収容するための空間となっている。
回動軸部30は、レバー保持部33の間隙332に開口すると共に、”半円”側の側面に開口する貫通孔300を有している。この貫通孔300は、シフトレバー11に保持されたディテントプランジャ25を貫通配置するための孔である。セレクト軸32周りのシフトレバー11の回動に伴って鉛直方向に回動するディテントプランジャ25との干渉を回避できるよう、貫通孔300は、レバー保持部33側から反対側に向けて鉛直方向の開口幅が次第に広くなるように形成されている。
回動軸部30の軸方向(シフト軸31の軸方向)の両端面には、断面円形状の凸部(軸支部)311A・B(図5参照。)が形成されている。一方の凸部311Bは、ベース本体20の軸受部281Bに収容され、他方の凸部311Aは天板21の軸受部281Aに収容される。この一対の凸部311A・Bはベース2側の軸受部281A・Bの組み合わせにより、仮想的な軸であるシフト軸31を形成する。
ベース本体20側の凸部311Bには、半円状のN極と半円状のS極とを組み合わせた円形状のマグネット318が埋設されている。円形の半分がN極で残りの半分がS極であるマグネット318は、ベース本体20側の磁気センサ211と対面するように配置されている(図6)。樹脂材料よりなる中間部材3では、例えば、樹脂成形材料のインサート成形によってマグネット318が埋設される。シフト軸31周りに中間部材3が回動すると、N極からS極に向かうマグネット318の磁界方向が回転する。この磁界の方向は、ベース本体20に配設された磁気センサ211によって検出可能である。
シフトレバー11は、図3〜図5のごとく、例えばステンレス製の棒状のシフトシャフト110と、シフトシャフト110の先端に取り付けられる略球状のシフトノブ10と、シフトシャフト110の根元側を構成する基部12と、を含めて構成されている。基部12は、略L字状を呈する部材である。Lの文字の角に当たる部分には、セレクト軸32を貫通配置するための軸孔120が穿孔されている。
Lの文字の鉛直部分に当たる箇所には棒状のシフトシャフト110の取り付け部124が形成されている。Lの文字の水平部分に当たる箇所には、ディテントプランジャ25を進退可能な状態で保持するプランジャ保持部122が形成されている。プランジャ保持部122には、圧縮状態のコイルスプリング250を介在してディテントプランジャ25が収容される。ディテントプランジャ25は、略円筒状を呈し、その先端がドーム状に形成されている。このディテントプランジャ25は、コイルスプリング250の付勢力によって前記リターンブロック23に押し付けられる。
次に、以上のような構成のシフトレバー装置1の操作を図9を参照して説明する。ホームポジションHに位置するシフトノブ10をニュートラルレンジNに操作するに当たっては、まず、シフトノブ10を中シフト経路SMに沿って操作する。このとき、シフト軸31を中心とした第1の回動動作(図7参照。)と共に、セレクト軸32を中心とした第2の回動動作(図8参照。)が同時発生し、これにより、中シフト経路SMに沿うシフトノブ10の直線的な操作が可能になる。
第1及び第2の回転動作について、図9を参照して説明する。同図では、シフト軸31の軸芯Aを中心とした同心円として、ホームポジションHを通る第1の円周CH、及びニュートラルレンジNを通る第2の円周CNが図示されている。軸芯Aを中心として径方向外周側に延びる線分として、ニュートラルレンジNを通る第1の線分LN、及び右シフト経路SRのドライブレンジDとは反対側の端点NDを通る第2の線分LNDが図示されている。同心円は、シフト軸31周りの回動動作に応じたシフトノブ10の移動経路を示している。径方向の線分は、セレクト軸32周りの回動動作に応じたシフトノブ10の移動経路を示している。
第1の回転動作は、シフト軸31を中心としたシフトノブ10の回転動作であり、シフトノブ10が円周CHに沿って移動し、線分LNとの交点であるM1点に到達する動作である。
第2の回転動作は、セレクト軸32を中心としたシフトノブ10の回転動作であり、シフトノブ10がM1点を始点として線分LNに沿って外周側に移動し、ニュートラルレンジNに到達する動作である。
実際の操作では、第1及び第2の回転動作が同時発生することで、ホームポジションHからニュートラルレンジNに向かうシフト方向の直線的な操作が可能になっている。
ここで、本例のシフトレバー装置1には、上記のリターンブロック23とディテントプランジャ25とを組み合わせたリターン機構が設けられている。リターンブロック23には、ディテントプランジャ25の先端の移動経路に沿って溝が形成され、その溝の深さは、ホームポジションHに対応する最深部から離れるに従って次第に浅くなっている。シフトノブ10がホームポジションHから他の位置に操作されたとき、ディテントプランジャ25がリターンブロック23に作用する押圧力が強くなり、シフトノブ10に対しては、この押圧力の反力に起因する力によってホームポジションHに向かう付勢力が作用する。
ニュートラルレンジNに操作したシフトノブ10から運転者が手を離したり操作する力が緩められると、リターンブロック23とディテントプランジャ25との組み合わせによる上記のリターン機構により、シフトノブ10がシフト方向に押し戻され、元のホームポジションHに復帰する。
ドライブレンジDに操作する際には、ニュートラルレンジNに操作したシフトノブ10から手を離さずにそのままドライブレンジDに向けて移動させる。まず、シフトパターン上の中間位置NDに向けてセレクト方向にシフトノブ10を操作し、さらに、ドライブレンジDに向けてシフト方向に操作する。ニュートラルレンジNから中間位置NDへの操作は、シフト軸31周りの第3の回転動作(図7参照。)と、セレクト軸32周りの第4の回転動作(図8参照。)と、の組み合わせにより実現される。
第3の回動動作は、シフトノブ10が円周CNに沿って移動し、同一円周上のM2点に到達する動作である。
第4の回転動作は、シフトノブ10が線分LNDに沿って内周側に移動し、シフトパターン上の中間位置NDに到達する動作である。
その後、中間位置NDからドライブレンジDへシフト方向に操作する際の動作は、上記のホームポジションHからニュートラルレンジNに向けて操作する際の動作と同様であるので、説明を省略する。
次に、磁気センサ(図5及び図6参照。)によるシフトノブ10の操作位置の検出について説明する。シフト軸31周りの回動角Dと、シフトパターン内の各シフトレンジと、の対応関係を表す図10のごとく、本例のシフトレバー装置1では、各シフトレンジの回動角Dが相違している。シフト軸31周りの回動角Dがわかれば、シフトノブ10が操作されたシフトレンジを一意に特定可能である。本例のシフトレバー装置1では、上記のようにシフト軸31回りの回動角Dがマグネット318の磁界方向に反映され、磁気センサ211によって検出可能となっている。
以上のような構成の本例のシフトレバー装置1では、シフトノブ10の操作面(シフト方向およびセレクト方向を含む平面)に対して直交するようにシフト軸31が配設され、セレクト軸32が平行に配設されている。このシフトレバー装置1では、シフト方向及びセレクト方向の操作を可能とするための2本の軸31、32が操作面の直交方向ではなく、操作面に沿う方向に重なるように配設されている。一般的には、操作面が水平に近く配設される場合が多く、本例のシフトレバー装置1の軸の配設構造を採用すれば、高さ方向の寸法を抑えるコンパクト設計が比較的容易になる。
このシフトレバー装置1では、例えば、シフト方向に沿ってシフトノブ10を操作する際、シフト軸31周りの回動動作と共に、セレクト軸32周りの回動動作が同時発生する。このように、2つの軸31、32周りの回動動作を同時発生させれば、操作面に直交するシフト軸31周りをシフトノブ10が回動するという構成を採用していても、シフト方向に沿うシフトノブ10の直線的な操作が可能になる。
本例のシフトレバー装置1では、ベース2の天板21に穿設したガイド溝210の形成形状によりシフトノブ10の操作経路であるシフトパターンが規定されている。このガイド溝210は、シフトパターンの形状の相似形とはなっていない。このガイド溝210の形成形状は、シフトシャフト110の中間的な位置であって、シフトノブ10よりもセレクト軸32に近く内周側に位置する位置の軌跡の形状となっている。シフトパターンがシフト方向あるいはセレクト方向に沿う直線的な経路のみによって構成されている一方、ガイド溝210の形成形状は、曲線的な経路を含んで構成されている。
さらに、本例のシフトレバー装置1では、中間部材3の回動軸部30の延設方向の両端側に設けられた凸部311A・Bにより仮想的なシフト軸31を構成し、その軸方向における中間的な位置にリターン機構を構成するディテントプランジャ25を配置している。このような配置構造を採用すれば、シフト軸31の軸方向の外側にディテントプランジャ25を配設する場合と比べて、シフト軸31の軸方向、すなわち高さ方向の寸法を抑制できる。
(実施例2)
本例は、実施例1のシフトレバー装置1を基に、シフト軸とセレクト軸との配設方向を入れ替えた例である。この内容について、図11〜図13を参照して説明する。
本例では、実施例1とは相違し、シフト軸31が水平方向に配設されている一方、セレクト軸32が鉛直方向に配設されている。なお、図11では、ベース2の図示を省略している。
この構成では、図11のごとく、厚さ方向の寸法が小さい略直方体形状をなす中間部材3が採用されている。この中間部材3は、上下2分割の部品を組み合わせて形成された中空構造を有している。この中空構造の内部には、シフトレバー11の基部12が収容される。中間部材3は、略直方体形状の長手方向の一方の端部に向けて末窄まり形状を有している。高さ方向に面する表裏面のうち窄まり側の端部に近くには、セレクト軸32を構成する軸孔320が穿孔されている。
窄まり側とは反対側の端部に近い上面には、軸孔320を中心とした略円弧状の貫通溝319が穿設されている。この円弧状の貫通溝319は、内部に収容された基部12に立設されたシフトシャフト110が変位するための溝である。さらに、この端部の両側面には、シフト軸31を構成する凸部(軸支部)310が両外側に向けて立設されている。この凸部310は、図11では省略されているベース本体の内側面に沿って固定される部材29の軸孔(図示略)に内挿配置され、シフト軸31を形成する。
シフトレバー11は、図12及び図13に示すごとく、中空構造を呈する中間部材3に収容される断面矩形状の細長い基部12を有している。基部12の一方の端部には、シフトシャフト110が立設されている。基部12の他方の端部の上下面には、中間部材3の軸孔320に内挿配置される凸部(軸支部)127が立設されている。シフトレバー11は、凸部127によって形成されるセレクト軸32周りに回動可能な状態で中間部材3に収容されている。
凸部127を設けた端部側の先端側面には、ディテントプランジャ25を保持するプランジャ保持部128が開口している。ディテントプランジャ25のドーム状の先端は、リターンブロック23に設けられた溝230に収容された状態を維持しながら、シフトノブ10の操作に応じて溝230に沿って進退する。
なお、その他の構成および作用効果については実施例1と同様である。
以上、実施例のごとく本発明の具体例を詳細に説明したが、これらの具体例は、特許請求の範囲に包含される技術の一例を開示しているにすぎない。言うまでもなく、具体例の構成や数値等によって、特許請求の範囲が限定的に解釈されるべきではない。特許請求の範囲は、公知技術や当業者の知識等を利用して前記具体例を多様に変形、変更あるいは適宜相互に組み合わせた技術を包含している。
1 シフトレバー装置
10 シフトノブ(操作部)
11 シフトレバー
110 シフトシャフト
12 基部
2 ベース
20 ベース本体
21 天板
210 ガイド溝
211 磁気センサ
23 リターンブロック(受け部)
25 ディテントプランジャ(押圧部材)
281A・B 軸受部
3 中間部材
30 回動軸部
31 シフト軸(第1の軸)
318 マグネット
311A・B 凸部(軸支部)
32 セレクト軸(第2の軸)

Claims (5)

  1. 互いに直交するシフト方向及びセレクト方向に操作可能なシフトレバー装置であって、
    車両側に固定されるベースと、
    前記シフト方向及びセレクト方向を含む平面に直交する第1の軸と、
    前記第1の軸と交わることなく直交する第2の軸と、
    前記第1及び第2の軸のうち、前記ベースによって支持された一方の軸の周りを回動可能な中間部材と、
    前記第1及び第2の軸のうち、前記中間部材によって支持された他方の軸の周りを回動可能であって、先端に操作部が設けられたシフトレバーと、を備えたシフトレバー装置。
  2. 請求項1において、前記第1の軸を中心とした回動動作の際、前記第2の軸を中心とした回動動作を同時に生じさせることにより、前記操作部の直線的な操作が可能になっているシフトレバー装置。
  3. 請求項1又は2において、前記第1の軸が前記ベースによって支持された前記一方の軸であり、前記第2の軸が前記中間部材によって支持された前記他方の軸であるシフトレバー装置。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項において、前記シフトレバーの一部を溝方向に沿って進退可能な状態で収容するガイド溝を有し、前記操作部を操作可能な位置は前記シフトレバーに外接する前記ガイド溝の内側面によって規制され、前記操作部の操作経路が前記ガイド溝の形成形状によって規定されているシフトレバー装置。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項において、所定の付勢方向に沿って進退可能な状態で付勢されていると共に、前記操作部の操作に応じて前記付勢方向に直交する方向に移動する押圧部材と、前記押圧部材が前記付勢方向に当接する受け部と、の組み合わせが、前記シフトレバーと前記ベースとの間に設けられ、
    前記第1の軸は、軸方向の両側に離隔して設けられた一対の軸支部によって形成される仮想的な軸であり、
    前記押圧部材は、前記一対の軸支部の間隙に前記第1の軸と交差するように配置されているシフトレバー装置。
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