JP6066417B2 - フラップ付包装袋の封止方法および封止装置 - Google Patents
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Description
前記フラップ付包装袋においては、例えばフラップにおける袋体との対向面に粘着材層が形成される。
そして、開口された縁部を介して袋体の内部に内容物が収納されると、フラップは該縁部を掩覆しつつ、粘着材層を介して袋体に貼着される。
こうして、フラップ付包装袋において、袋体の開口された縁部は、フラップによって封止される。
しかし、フラップ付包装袋に収納される内容物が、袋体と略同程度の容積からなる場合、内容物は袋体の内部全体に渡って満たされることから、開口された縁部の近傍にまで及び、該縁部が前記内容物に倣って隆起されることとなる。
そして、このような状態における前記縁部に対して、フラップを用いて封止しようとしても、前記縁部やフラップなどに皺が発生したり、または前記縁部に対して位置ズレを生じたままフラップが貼着されたりすることがあった。
その結果、封止箇所の美感を損なったり、または封止箇所の密閉状態が完全でなかったりして、内容物が収納されたフラップ付包装袋の品質低下をもたらす要因となっていた。
従って、フラップ付包装袋の美感が向上し、品質向上を図ることができる。
また、本発明の請求項1におけるフラップ付包装袋の封止方法によれば、簡易な構成からなる押えバーによって、袋体の開口された縁部に確実に張力を加えることができる。
さらに、本発明の請求項1におけるフラップ付包装袋の封止方法によれば、フラップによる袋体の開口された縁部の封止が完了するまで、押えバーによる該縁部の押圧保持状態を維持することから、確実に該縁部に張力を加えることができる。
従って、フラップ付包装袋の美感が向上し、品質向上を図ることができる。
また、本発明の請求項9におけるフラップ付包装袋の封止装置によれば、簡易な構成からなる押えバーによって、袋体の開口された縁部に確実に張力を加えることができる。
さらに、本発明の請求項9におけるフラップ付包装袋の封止装置によれば、フラップによる袋体の開口された縁部の封止が完了するまで、押えバーによる該縁部の押圧保持状態を維持することから、確実に該縁部に張力を加えることができる。
先ず、本発明を具現化する封止装置6(図2を参照)によって開口縁部101aが封止される、フラップ付包装袋100の一例について、図6を用いて説明する。
なお、以下の説明に関しては便宜上、図6の上下方向をフラップ付包装袋100の上下方向と規定して記述する。
また、図6においては、矢印Aの方向を前方と規定して記述する。
フラップ付包装袋100は、例えば、ポリプロピレンやポリエチレンなどからなるプラスチックフィルムにより一体的に形成され、主に袋体101やフラップ102やヘッダー103などにより構成される。
なお、フラップ付包装袋100の材質については、本実施形態のものに限定されず、例えば、ナイロンやアルミ箔など他の材質であってもよい。
袋体101は、開口された縁部101a(以下、「開口縁部101a」と記載する)を有する矩形状の袋構造に形成される。
フラップ102は、開口縁部101aを封止するための部位である。
フラップ102は、帯状に形成され、その長手寸法が、開口縁部101aの長手寸法(即ち、袋体101の幅方向(平面視にて矢印Aとの直交方向)の寸法)と同程度に設定されている。
この際、フラップ102は、前方より開口縁部101aを掩覆する姿勢を有しつつ、上側の縁部を介して、後述するヘッダー103に連結される。
また、フラップ102の後面の、上側の縁部に近い側は、粘着材層104が付着されていない余白となっている。
また、袋体101の開口縁部101a近傍におけるフラップ102との対向面、即ち袋体101の開口縁部101a近傍の前面に、粘着材層104が形成されることとしてもよい。
ヘッダー103は、フラップ付包装袋100を、全体的に支持する際に利用される部位である。
ヘッダー103は、帯状に形成され、その長手寸法が、開口縁部101aの長手寸法と同程度に設定されている。
また、ヘッダー103の中央部には、貫通孔103aが穿孔される。
但し、ヘッダー103を省略する場合においては、フラップ102が、上側の縁部を介して、開口縁部101aの後側と連結されることとなる。
次に、本発明を具現化する封止装置6を備える袋詰め包装システム1の全体構成について、図1を用いて説明する。
袋詰め包装システム1は、移動装置10を備え、該移動装置10の周囲には、供給装置2や開封装置3や投入装置4や剥離装置5や封止装置6や排出装置7などが配設される。
移動装置10は、多角形状のターンプレート11や、該ターンプレート11の外縁部に等角ピッチ(本実施形態においては60°)で配設される挟持機構部12・12・・・などにより構成される。
一方、挟持機構部12は、互いに近接離間可能な複数の部材によって構成され、これらの部材によって、フラップ付包装袋100のヘッダー103(図6を参照)が挟持され、堅固に把持されるようになっている。つまり、挟持機構部12は、フラップ付包装袋100を把持する把持手段として設けられる。
これにより、移動装置10に把持されたフラップ付包装袋100は、袋詰め包装システム1を構成する各装置群2・3・・・7間において移動されることとなる。
つまり、本実施形態においては、前記各装置群2・3・・・7内に各々単独に挟持機構部を設けておらず、フラップ付包装袋100の把持については、移動装置10の挟持機構部12によって行うこととしている。
例えば、少なくとも袋詰め包装システム1を構成する開封装置3や投入装置4や剥離装置5や封止装置6などにおいては、それぞれ単独に挟持機構部を配設し、移動装置10によって移動されてきたフラップ付包装袋100が、該挟持機構部に受け渡され、該挟持機構部によって把持される構成としてもよい。
供給装置2は、袋詰め包装システム1に投入されたフラップ付包装袋100を、移動装置10に供給するための装置である。
供給装置2は、ベルトコンベヤ21や、該ベルトコンベヤ21の搬送方向の下流側に配設される起立機構部22などにより構成される。
なお、供給装置2におけるフラップ付包装袋100の搬送手段については、本実施形態のようなベルトコンベヤ21に限定されるものではなく、例えば、ローラーコンベヤーやシュートなどであってもよい。
起立機構部22には、複数の吸着パッド23・23・23が備えられ、これらの吸着パッド23・23・23には、水平方向および垂直方向への移動を可能とする移動手段や、垂直方向への回動を可能とする回動手段などが設けられる。
これにより、移動装置10は、起立機構部22によってフラップ付包装袋100を供給されることとなり、該フラップ付包装袋100が、挟持機構部12によって堅固に把持されるのである。
これにより、前記フラップ付包装袋100は、次工程である開封装置3へと移動される。
開封装置3は、フラップ付包装袋100において、フラップ102(図6を参照)の幅方向の両側における溶着箇所を各々破断するとともに、前記フラップ102を開口縁部101aの上方へとまくり上げ、前記フラップ付包装袋100を開口状態にするための装置である。
開封装置3は、破断機構部31や開口機構部32などにより構成される。
破断機構部31には、二枚のブレード31a・31aが備えられる。
また、二枚のブレード31a・31aは、互いの回転軸31b・31bが、水平方向に平行、且つブレード31aに嵌設された端部を移動装置10の挟持機構部12(より具体的には、ターンプレート11において、開封装置3と対向して配設される挟持機構部12)と対向させて配設される。
ここで、前工程である供給装置2よりフラップ付包装袋100が移動されてくると、互いに平行に直立した状態を初期状態する二枚のブレード31a・31aは、前記フラップ付包装袋100の袋体101とフラップ102との間に、先端部より挿入される。
開口機構部32には、上下方向に揺動可能に配設されるスイングアーム32aが備えられ、該スイングアーム32aの先端部には、複数のローラー部材32b・32bが軸支される。
これにより、フラップ102は、複数のローラー部材32b・32bによって係止されつつ、開口縁部101aの上方へとまくり上げられる。また、まくり上げられたフラップ102は、その後、移動装置10の挟持機構部12によって把持される。
これにより、フラップ付包装袋100は、次工程である投入装置4へと移動される。
投入装置4は、フラップ付包装袋100の袋体101(図6を参照)内に、内容物150を投入するための装置である。
投入装置4は、ベルトコンベヤ41や、該ベルトコンベヤ41の搬送方向の下流側に配設される投入機構部42などにより構成される。
なお、投入装置4における内容物150の搬送手段については、本実施形態のようなベルトコンベヤ41に限定されるものではなく、例えば、ローラーコンベヤーやシュートなどであってもよい。
投入機構部42には、図示せぬ可動式のガイド部材が備えられる。
このような状態において、内容物150は、投入機構部42より自重落下され、フラップ付包装袋100の袋体101内へと投入される。
これにより、フラップ付包装袋100は、次工程である剥離装置5へと移動される。
剥離装置5は、フラップ付包装袋100において、フラップ102の粘着材層104を被覆するライナー部材(図示せず)を剥離するための装置である。
剥離装置5には、水平状、且つ上下方向に対向して配置される二枚の剥離板51・51(図1は平面図であるため、一枚の剥離板51のみ記載)が備えられる。また、各剥離板51は、それぞれ上下方向に回動可能に配設される。
また、前記二枚の剥離板51・51には、垂直方向への回動を同時に行うことを可能にする回動手段が備えられる。
これにより、フラップ付包装袋100のフラップ102に積層されるライナー部材は、二枚の剥離板51・51によって挟持される。
これにより、フラップ付包装袋100は、次工程である封止装置6へと移動される。
封止装置6は、フラップ付包装袋100において、フラップ102によって袋体101の開口縁部101aを封止するための装置である。
封止装置6は、後述するように、張力付加機構部61や封止機構部62(図2を参照)などにより構成される。
これにより、フラップ付包装袋100の開口縁部101aは、フラップ102により封止され、フラップ付包装袋100への内容物150の袋詰めが完了する。
換言すると、袋体101内に内容物150が収納された後のフラップ付包装袋100において、封止装置6によってフラップ102が袋体101に貼着されることにより、前記袋体101の開口縁部101aは封止されるのである。
これにより、フラップ付包装袋100は、次工程である排出装置7へと移動される。
排出装置7は、内容物150の袋詰めが完了したフラップ付包装袋100を、袋詰め包装システム1より排出するための装置である。
排出装置7には、袋詰め包装システム1の外部に向かってフラップ付包装袋100を搬送する、搬送手段としてのベルトコンベヤ71が備えられる。
これにより、袋詰め包装システム1によるフラップ付包装袋100への内容物150の袋詰め作業は完了する。
次に、本発明を具現化する封止装置6の構成について、図2乃至図4を用いて説明する。
なお、以下の説明に関しては便宜上、図2(b)および図4の上下方向を封止装置6またはフラップ付包装袋100の上下方向と規定して記述する。
また、図2乃至図4においては、矢印Aの方向を前方と規定して記述する。
封止装置6は、図2(a)に示すように、主に張力付加機構部61や封止機構部62などにより構成される。
張力付加機構部61は、二組のテンション発生手段63・63などにより構成される。
テンション発生手段63は、アクチュエータ63Aや押えバー63Bなどにより構成される。
なお、アクチュエータ63Aの構成については、旋回アーム63aを備えるものであれば特に限定されず、例えば、油圧シリンダーやサーボモータなどであってもよい。
そして、これらのテンション発生手段63・63は、後述する受け部材64の前方、且つ該受け部材64の長手方向の両側において、それぞれの旋回アーム63a・63aが水平方向に旋回するようにして配設される。
より具体的には、平面視において、各テンション発生手段63は、押えバー63Bの当接側端部63bが、受け部材64の前方、且つ該受け部材64の長手方向の中央部付近より、受け部材64の後方、且つ該受け部材64の長手方向の端部に向かって、水平状に円弧の軌跡を描きながら回転移動可能なように配設される。
これにより、フラップ付包装袋100の開口縁部101aは、該開口縁部101aの延出方向両端部において、受け部材64と押えバー63Bとにより挟持される。
また、この際、押えバー63Bは、アクチュエータ63Aによって、さらに受け部材64の後方、且つ該受け部材64の長手方向側に向かって付勢されることから、フラップ付包装袋100の開口縁部101aには、延出方向に向かう張力が付加される。
より具体的には、本実施形態における封止装置6においては、各押えバー63Bが回転駆動可能に構成されていることから、該押えバー63Bの袋体101との当接部である当接側端部63bが、前記押えバー63Bが回転駆動されることにより、開口縁部101aの延出方向に向かう張力が、該開口縁部101aに付加されるのである。
そして、後述するように、前記移動手段によって、テンション発生手段63が所定の位置まで後退され、その後、押えバー63Bが回転駆動されることにより、フラップ付包装袋100の開口縁部101aに対して張力が付加される一方、前記移動手段によって、テンション発生手段63が所定の位置まで前進されることにより、フラップ付包装袋100の開口縁部101aに対して付加されていた張力が開放される。
また、前記移動手段によって、テンション発生手段63を、受け部材64の長手方向に移動可能とすることにより、テンション発生手段63の位置を、フラップ付包装袋100のサイズに見合った位置に調節することができるのである。
封止機構部62は、袋体101とフラップ102とを同時に挟持し、該フラップ102によってフラップ付包装袋100の開口縁部101aを封止する、封止手段として備えられるものである。
封止機構部62は、受け部材64や押え部材65などにより構成される。
受け部材64は、矩形状の板状部材により構成され、平面部を前方(矢印Aの方向)に向けつつ、長手方向がフラップ付包装袋100の幅方向となるようにして配設される。
より具体的には、図2(b)に示すように、移動装置10の挟持機構部12(図1を参照)によって把持されたフラップ付包装袋100が封止装置6内に移動(搬入)され、所定位置に停止した状態において、受け部材64は、その前面が袋体101の開口縁部101aの後面に当接されるような位置に配設される。
なお、受け部材64の形状については、本実施形態のものに限定されず、例えば、内容物150の形状や、フラップ付包装袋100の形状などに基づいて、適宜決定されればよい。
押え部材65は、円柱状のブラシにより構成され、その外周面には、半径方向に延出する複数の起毛が植設される。
より具体的には、押え部材65は、受け部材64および押えバー63Bの前方、且つ上方の位置から、前方且つ水平方向の位置に向かって揺動されるに従って、これらの受け部材64および押えバー63Bに向かって徐々に近接するように配設される。
これにより、フラップ102は、押え部材65によって上方から徐々に押さえつけられることとなる。
これにより、フラップ102は、粘着材層104を介して、袋体101に堅固に貼着されることとなり、前記袋体101の開口縁部101aが確実に封止されるのである。
フラップ102より離間されると、押え部材65は、上方に向かって揺動され、その後、前記移動手段によって後方へと移動される。
こうして、押え部材65は、受け部材64および押えバー63Bの前方、且つ上方の位置へと移動され、動作開始前の初期状態に復元される。
これにより、例えば、袋体101とフラップ102との間に気泡などが残留したり、またはフラップ102に皺が発生したりなどすることが効果的に防止されることとなり、水平状態の押え部材65を後方に移動させてフラップ102を押圧する場合に比べて、より品質の高いフラップ102の貼着状態を確保することができる。
この際、押え部材65は、内容物150の形状に基づき隆起する袋体101の形状に倣いながら、該袋体101に沿って摺動することとなる。
また、押え部材65の形状についても、本実施形態によるものに限定されず、例えば、矩形平板状の部材によって構成することとしてもよい。
より具体的には、二組のテンション発生手段63・63は、受け部材64の前方、且つ該受け部材64の長手方向両側の所定位置にて各々停止した状態となっており、また各々の押えバー63B・63Bは、受け部材64と略平行な状態に保持されている。
この際、図4(a)に示すように、フラップ付包装袋100の袋体101には、内容物150が収納されているため、開口縁部101aは、該内容物150の厚みによって大きく開口された状態となっている。
また、フラップ102はまくり上げられ、挟持機構部12に保持された状態となっている。
その結果、旋回アーム63a・63aを介して、押えバー63B・63Bが各々旋回され、図3(b)に示すように、該押えバー63B・63Bの当接側端部63b・63bが、フラップ付包装袋100の開口縁部101aの前面、且つ該開口縁部101aの端部に当接される。
これにより、前述したように、開口縁部101aの幅方向の両端部は、受け部材64と押えバー63B・63Bとにより挟持されるとともに、前記開口縁部101aには、幅方向に向かう張力が付加されることとなる。
その後、図2(b)に示すように、押え部材65が、円弧の軌跡を描きつつ下方に向かって揺動される。
換言すると、張力付加機構部61によって張力が付加された開口縁部101aにおいて、袋体101におけるフラップ102側とは反対側(即ち、袋体101の後面側)が、受け部材64によって受けられつつ、フラップ102における袋体101側とは反対側(即ち、フラップ102の前面側)が、押え部材66によって袋体101側に押圧されることとなる。
ここで、各テンション発生手段63において、押えバー63Bの当接側端部63bは、旋回アーム63aを介して、受け部材64の後方、且つ該受け部材64の長手方向側に向かって未だ付勢された状態となっており、アクチュエータ63Aが前方に移動されることにより、開口縁部101aの幅方向側へと旋回される。
つまり、張力付加機構部61によって袋体101の開口縁部101aに付加された張力が、封止機構部62によって前記袋体101の開口縁部101aが封止された後に開放されることにより、フラップ付包装袋100の開口縁部101aの封止作業は終了する。
その後、張力付加機構部61および封止機構部62は、前述した初期状態となるように各々可動され、封止装置6の動作が完了するのである。
従って、フラップ付包装袋100の美感が向上し、品質向上を図ることができるのである。
この場合、袋体101の開口縁部101aを封止する際には、受け部材64が、押え部材65に対して近接する方向へ移動されることとなる。その結果、受け部材64および押え部材65によって、袋体101およびフラップ102が同時に挟持され、前記袋体101の開口縁部101aが封止される。
そして、開口縁部101aが封止された後、受け部材64は、押え部材65から離間する方向に移動することとなる。
次に、別実施形態における封止装置206の構成について、図5を用いて説明する。
なお、以下の説明に関しては便宜上、図5中の矢印Aの方向を前方と規定して記述する。
よって、以下の説明においては、主に前述した封止装置6との相異点について記載し、該封止装置6と同等な形状からなる箇所についての記述は省略する。
前記テンション発生手段263は、封止機構部262の受け部材264とともに、袋体101の開口縁部101aを挟持しつつ、該開口縁部101aに幅方向に向かう張力を付加するためのものである。
テンション発生手段263は、アクチュエータ263Aや押えバー263Bなどにより構成される。
なお、アクチュエータ263Aの構成については、伸縮ロッド263aを備えるものであれば特に限定されず、例えば、油圧シリンダーやサーボモータなどであってもよい。
そして、これらのテンション発生手段263・263は、受け部材264の前方、且つ該受け部材264の長手方向の両側において、それぞれの押えバー263B・263Bが、前記受け部材264と対向するようにして配設される。
より具体的には、各テンション発生手段263は、押えバー263Bが、受け部材264と平行、且つ該受け部材264の長手方向の中央部に向かって延出するようにして配設される。
これにより、フラップ付包装袋100の開口縁部101aは、該開口縁部101aの幅方向の両端部において、受け部材264と押えバー263Bとにより挟持されることとなる。
また、この際、各テンション発生手段263が、移動手段266によって、受け部材264の長手方向に向かって各々移動することにより、フラップ付包装袋100の開口縁部101aに、幅方向に向かう張力が付加されるのである。
そして、押えバー263Bの袋体101との当接部(押えバー263Bの延出方向の端部)が、開口縁部101aの延出方向外側へと移動されることにより、開口縁部101aの延出方向に向かう張力が、前記袋体101の該開口縁部101aに付加されるのである。
その結果、各押えバー263B・263Bは、袋体101の開口縁部101aの延出方向両端部を押圧していた状態より、該開口縁部101aの延出方向外側へ向かってそれぞれ移動されることとなり、受け部材264および押え部材265によって挟持された、前記袋体101とフラップ102との間より離脱されるのである。
10 移動装置
12 挟持機構部
61 張力付加機構部
62 封止機構部
64 受け部材
65 押え部材
100 フラップ付包装袋
101 袋体
101a 開口縁部
102 フラップ
104 粘着材層
150 内容物
Claims (14)
- 開口された縁部を有する袋体と、該袋体の開口された縁部に沿って配設されるフラップとを備え、該フラップにおける前記袋体との対向面、または前記袋体における前記フラップとの対向面に粘着材層が形成されるフラップ付包装袋において、
内容物を前記袋体に収納した後、前記フラップを前記袋体に貼着させて前記袋体の開口された縁部を封止する、フラップ付包装袋の封止方法であって、
内容物が収納された袋体を把持する第一ステップと、
該第一ステップの終了後、該袋体の開口された縁部に対して該縁部の延出方向に沿った張力を加える第二ステップと、
該第二ステップの開始後、前記張力が付加された前記袋体におけるフラップ側とは反対側を受け部材によって受けつつ、該フラップにおける前記袋体側とは反対側を押え部材によって前記袋体側に押圧することにより、前記受け部材および押え部材によって前記袋体およびフラップをともに挟持して、前記袋体の開口された縁部を前記フラップによって封止する第三ステップと、を備え、
前記第二ステップにおいて付加された張力は、前記第三ステップの終了後に開放され、
前記第二ステップにおいて、前記張力は、前記袋体の開口された縁部の延出方向両端部を、押えバーによりフラップ側から各々押圧しつつ、該延出方向に向かって緊張させることにより付加され、
前記第三ステップにおいて、前記袋体および前記フラップは、前記袋体の開口された縁部を押圧する前記押えバーが、前記袋体と前記フラップとの間に介在した状態で、前記受け部材および前記押え部材によってともに挟持される、
ことを特徴とするフラップ付包装袋の封止方法。 - 前記第二ステップにおいて、
前記張力は、
前記袋体の開口された縁部の延出方向両端部に各々付加される、
ことを特徴とする、請求項1に記載のフラップ付包装袋の封止方法。 - 前記押えバーは回転駆動可能に構成され、
前記押えバーの前記袋体との当接部は、前記押えバーが回転駆動されることにより、前記張力を前記袋体に付加する、
ことを特徴とする、請求項1または請求項2に記載のフラップ付包装袋の封止方法。 - 前記押えバーの前記袋体との当接部は、
前記押えバーが回転駆動されることにより、
前記袋体の開口された縁部の延出方向両端部を押圧した状態から、前記縁部の延出方向外側へ移動して、
前記受け部材および押え部材によって挟持される、前記袋体と前記フラップとの間より離脱される、
ことを特徴とする、請求項3に記載のフラップ付包装袋の封止方法。 - 前記押えバーは、前記袋体の開口された縁部の延出方向に移動可能に構成され、
前記押えバーの前記袋体との当接部は、前記押えバーが前記縁部の延出方向外側へ移動されることにより、前記張力を前記袋体に付加する、
ことを特徴とする、請求項1または請求項2に記載のフラップ付包装袋の封止方法。 - 前記押えバーは、
前記押えバーが前記縁部の延出方向外側へ移動されることにより、
前記袋体の開口された縁部の延出方向両端部を押圧した状態から、前記縁部の延出方向外側へ移動して、
前記受け部材および押え部材によって挟持される、前記袋体と前記フラップとの間より離脱される、
ことを特徴とする、請求項5に記載のフラップ付包装袋の封止方法。 - 前記第三ステップにおいて、
前記フラップを袋体側に押圧する前記押え部材は、前記袋体の形状に倣って弾性変形可能な部材によって構成される、
ことを特徴とする、請求項1〜請求項6の何れか一項に記載のフラップ付包装袋の封止方法。 - 前記受け部材は、
前記押え部材と対向して配置されるとともに、前記押え部材に対して近接離間する方向へ移動可能に構成され、
前記第三ステップにおいては、前記押え部材に対して近接する方向へ移動して、前記押え部材との間で前記袋体およびフラップを挟持し、
前記第三ステップの終了後には、前記押え部材から離間する方向に移動する、
ことを特徴とする、請求項1〜請求項7の何れか一項に記載のフラップ付包装袋の封止方法。 - 開口された縁部を有する袋体と、該袋体の開口された縁部に沿って配設されるフラップとを備え、該フラップにおける前記袋体との対向面、または前記袋体における前記フラップとの対向面に粘着材層が形成されるフラップ付包装袋において、
内容物を前記袋体に収納した後、前記フラップを前記袋体に貼着させて前記袋体の開口された縁部を封止する、フラップ付包装袋の封止装置であって、
内容物が収納された袋体を把持する把持手段と、
該把持手段によって把持された、袋体の開口された縁部に対して該縁部の延出方向に沿った張力を加える張力付加手段と、
該張力付加手段によって張力が付加された、前記袋体におけるフラップ側とは反対側を受け部材によって受けつつ、該フラップにおける前記袋体側とは反対側を押え部材によって前記袋体側に押圧することにより、前記受け部材および押え部材によって前記袋体およびフラップをともに挟持して、前記袋体の開口された縁部を前記フラップによって封止する封止手段と、を備え、
前記張力付加手段によって前記袋体の開口された縁部に付加された張力は、前記封止手段によって前記袋体の開口された縁部が封止された後に開放され、
前記張力付加手段には押えバーが備えられ、
該押えバーによって、前記袋体の開口された縁部の延出方向両端部を、フラップ側から各々押圧しつつ、該延出方向に向かって緊張させることにより、前記張力が付加され、
前記袋体および前記フラップは、前記袋体の開口された縁部を押圧する前記押えバーが、前記袋体と前記フラップとの間に介在した状態で、前記封止手段の前記受け部材および前記押え部材によってともに挟持される、
ことを特徴とするフラップ付包装袋の封止装置。 - 前記張力付加手段により付加される前記張力は、前記袋体の開口された縁部の延出方向両端部に各々付加される、
ことを特徴とする、請求項9に記載のフラップ付包装袋の封止装置。 - 前記押えバーは回転駆動可能に構成され、
前記押えバーの前記袋体との当接部は、前記押えバーが回転駆動されることにより、前記張力を前記袋体に付加する、
ことを特徴とする、請求項9または請求項10に記載のフラップ付包装袋の封止装置。 - 前記押えバーの前記袋体との当接部は、
前記押えバーが回転駆動されることにより、
前記袋体の開口された縁部の延出方向両端部を押圧した状態から、前記縁部の延出方向外側へ移動して、
前記受け部材および押え部材によって挟持される、前記袋体と前記フラップとの間より離脱される、
ことを特徴とする、請求項11に記載のフラップ付包装袋の封止装置。 - 前記封止手段における、前記フラップを袋体側に押圧する前記押え部材は、前記袋体の形状に倣って弾性変形可能な部材によって構成される、
ことを特徴とする、請求項9〜請求項12の何れか一項に記載のフラップ付包装袋の封止装置。 - 前記受け部材は、前記押え部材と対向して配置されるとともに、前記押え部材に対して近接離間する方向へ移動可能に構成され、
前記袋体の開口された縁部を封止する際には、前記押え部材に対して近接する方向へ移動して、前記押え部材との間で前記袋体およびフラップを挟持し、
前記袋体の開口された縁部が封止された後には、前記押え部材から離間する方向に移動する、
ことを特徴とする、請求項9〜請求項13の何れか一項に記載のフラップ付包装袋の封止装置。
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