JP6066076B2 - 洗浄水タンク装置、及び、この洗浄水タンク装置を備えた水洗大便器 - Google Patents

洗浄水タンク装置、及び、この洗浄水タンク装置を備えた水洗大便器 Download PDF

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Description

本発明は、洗浄水タンク装置、及び、この洗浄水タンク装置を備えた水洗大便器に係り、特に、便器に洗浄水を供給する洗浄水タンク装置、及び、この洗浄水タンク装置を備えた水洗大便器に関する。
従来から、便器に洗浄水を供給する洗浄水タンク装置として、例えば、特許文献1に記載されているように、桶状に形成され且つその底面に開口が形成された小タンクと、この小タンク内に設けられたフロートを備え、小タンク内に貯められた洗浄水が閉開弁(逆止弁)付きの開口から排水されることにより小タンク内の水位がフロートと共に下降し、それと連動して給水弁が開弁するものが知られている。
このような従来の洗浄水供給装置では、排水弁が開弁してから洗浄水タンクの水位の下降が開始して排水弁が閉弁するまでの間に、給水弁が開弁して洗浄水タンク内に給水され、予め洗浄水タンクに貯水されていた水と共に便器に流される洗浄水(いわゆる「追っかけ水」)を低減するために、給水弁が開弁してタンク内に洗浄水が供給される給水弁開弁時間を調整することができる開弁時間調整手段を有し、給水弁が開弁する時間を遅らせている。
特開2009−243053号公報
しかしながら、近年の節水化により、タンク内に貯水される水が減り、死水水位(DWL)と小タンク底面との差が短くなったため、小タンク内の水が開口から完全に排水される前に、給水弁からの給水によるタンク内の水位上昇にて、水位が小タンク底面に到達し、小タンクの底面の開口を開閉弁(逆止弁)が閉じてしまい、小タンク内に水が残存してしまうという問題がある。また、このように、小タンク内に水が残存すると、フロート内の空気を置換することができずに、次回の洗浄から十分な浮力を得られず、洗浄水タンク装置が正常に動作しなくなってしまうという問題もある。
そこで、本発明は、上述した従来技術の問題を解決するためになされたものであり、節水化により、洗浄水タンク内に貯水されて便器に供給される洗浄水量を減らしても、追っかけ水を削減することができると共に、フロート内の空気を置換してフロートを正常に作動させることができる洗浄水タンク装置、及び、この洗浄水タンク装置を備えた水洗大便器を提供することを目的としている。
上述した目的を達成するために、本発明は、便器に洗浄水を供給する洗浄水タンク装置であって、便器に供給する洗浄水が貯水され且つ底面に排水口が配置された洗浄水タンクと、この洗浄水タンクの外部の給水源に上流側が接続された給水管と、この給水管から上記洗浄水タンク内へ供給される洗浄水の給水及び止水を切り替える給水弁と、を備えた給水部と、この給水部に取り付けられて洗浄水を貯水する貯水部と、この貯水部の側面又は底面に形成された開口部を開閉する開閉弁と、上記貯水部内に設けられ、浮力を発生させるための内部空間を形成し、上記貯水部内の水位の変動に応じて上下動可能であり、上記貯水部内の洗浄水が空状態のときに上記内部空間と外部との空気が互いに置換可能となるフロートと、一方が上記フロートに接続されると共に他方が上記給水部の給水弁に接続され、上記フロートが上下動することにより、上記給水弁を開閉させる揺動部材と、上記洗浄水タンクの排水口を開閉可能に設けられ、上記排水口を開放することにより上記洗浄水タンク内の洗浄水を上記便器へ排出し、上記排水口を閉鎖することにより上記洗浄水タンク内に洗浄水を貯える排水弁と、上記貯水部内の水位の変動に応じて上下動することにより上記開閉弁を開閉させる補助フロート部を備え、上記貯水部内の水位が、上記排水弁が上記排水口を閉鎖したとき又はそれ以降の水位位置を通過した後、上記貯水部内の水位が下降する速度を速めることにより上記貯水部の開口部から上記洗浄水タンク内に排出される洗浄水の流量を増加させる排水増加手段と、を有することを特徴としている。
このように構成された本発明においては、貯水部内の水位が、排水弁が洗浄水タンクの排水口を閉鎖したとき又はそれ以降の水位位置を通過した後、貯水部内の水位が下降する速度を速めることにより貯水部の開口部から洗浄水タンク内に排出される洗浄水の流量を増加させる排水増加手段によって、排水弁が洗浄水タンクの排水口を開放している状態から排水口を閉鎖するまでは、貯水部内の水位及び補助フロート部が下降する速度を比較的遅くすることができるため、フロートについても貯水部内の水位の低下と共にゆっくりと下降し、揺動部材により給水弁が開弁して洗浄水タンク内への給水が開始されるタイミングを遅らせることができる。したがって、給水弁から洗浄水タンク内に給水された洗浄水が、予め洗浄水タンク内に貯水されていた洗浄水と共に便器に排出されてしまう無駄水(いわゆる、「追っかけ水」)を減らすことができる。また、貯水部内の水位が、排水弁が洗浄水タンクの排水口を閉鎖したとき又はそれ以降の水位位置を通過した後、排水増加手段により貯水部内の水位、フロート及び補助フロート部が下降する速度を容易に速めることができるため、貯水部内の洗浄水を短時間に排出して空状態にすることができる。この結果、浮力を発生させるためのフロートの内部空間と外部との空気を互いに置換することができるため、その後、貯水部内に洗浄水を供給することによりフロートを上昇させて給水弁の止水動作を行う際に、フロートが正常に作動するように浮力を発生させることができる。よって、節水化により、洗浄水タンク内に貯水されて便器に供給される洗浄水量を減らしても、追っかけ水を削減することができると共に、フロート内の空気を置換してフロートを正常に作動させることができる。
本発明において、好ましくは、上記排水増加手段は、上記開閉弁により開閉される上記貯水部の開口部の開口面積を可変にすることにより、上記貯水部の開口部から上記洗浄水タンク内へ排出される洗浄水の流量を増加させる。
このように構成された本発明においては、排水増加手段として、開閉弁により開閉される貯水部の開口部の開口面積を可変にすることにより、貯水部の開口部から洗浄水タンク内へ排出される洗浄水の流量を変化させることができるため、簡単な構造で、排水弁が洗浄水タンクの排水口を開放している状態から排水口を閉鎖するまでは、「追っかけ水」を減らすことができる。また、その後、貯水部内の水位が、排水弁が洗浄水タンクの排水口を閉鎖したとき又はそれ以降の水位位置を通過した後、排水増加手段により貯水部内の水位、フロート及び補助フロート部が下降する速度を容易に速めて貯水部内の洗浄水を短時間に排出して空状態にすることができるため、浮力を発生させるためのフロートの内部空間と外部との空気を互いに置換することができる。これにより、貯水部内に洗浄水を供給することによりフロートを上昇させて給水弁の止水動作を行う際に、フロートが正常に作動するように浮力を発生させることができる。これらの結果、節水化により、洗浄水タンク内に貯水されて便器に供給される洗浄水量を減らしても、追っかけ水を削減することができると共に、フロート内の空気を置換してフロートを正常に作動させることができる。
本発明において、好ましくは、上記貯水部の開口部は、上記貯水部の底面に形成された単一の開口部であり、上記排水増加手段は、上記貯水部の底面の単一の開口部と、この単一の開口部を開閉する上記開閉弁と、この開閉弁に設けられた上記補助フロート部とにより構成され、
上記開閉弁は、上記洗浄水タンク内の洗浄水により浮力を発生させる浮力発生部と、上記単一の開口部を開閉する弁部と、この弁部から上方に延びてその上端部に上記補助フロート部が設けられた支持部と、を備え、この支持部は、上記弁部から上方に延びて上記単一の開口部に挿入可能である拡径部と、この拡径部から上方に延びて上記単一の開口部に挿入可能であり且つ断面が上記拡径部の断面よりも小さい縮径部と、を備え、上記支持部の拡径部及び縮径部が上下動することにより、上記単一の開口部の開口面積が可変になる。
このように構成された本発明においては、排水増加手段が、貯水部の底面の単一の開口部と、この単一の開口部を開閉する開閉弁と、この開閉弁に設けられた補助フロート部とにより構成され、開閉弁の弁部から上方に延びる支持部が、貯水部の底面の単一の開口部に挿入可能な拡径部及び縮径部を備え、これらの拡径部及び縮径部が上下動することにより、貯水部の底面の単一の開口部の開口面積が可変されるため、貯水部の単一の開口部から洗浄水タンク内へ排出される洗浄水の流量について、拡径部及び縮径部の上下動に応じて容易に変化させることができる。特に、排水弁が洗浄水タンクの排水口を開放している状態から排水口を閉鎖するまでは、洗浄水タンク内の洗浄水により開閉弁の浮力発生部に浮力が発生し、開閉弁の弁部が上昇して貯水部の底面の単一の開口部を閉鎖している状態になるか、又は、洗浄水タンク内の洗浄水により開閉弁の浮力発生部に浮力が発生していない状態で且つ貯水部内の洗浄水により補助フロート部に浮力が発生している状態となっている。したがって、開閉弁の弁部が貯水部の底面の単一の開口部を開放している状態であっても、貯水部内の洗浄水は、開閉弁の支持部の拡径部と貯水部の単一の開口部との間に形成される比較的小さい開口面積で洗浄水タンク内に排出されるため、貯水部内の水位及び補助フロート部が下降する速度を比較的遅くすることができる。よって、開閉弁の簡単な構造で、排水弁が洗浄水タンクの排水口を開放している状態から排水口を閉鎖するまでは、「追っかけ水」を減らすことができる。また、その後、貯水部内の水位が、排水弁が洗浄水タンクの排水口を閉鎖したとき又はそれ以降の水位位置を通過した後、貯水部内の洗浄水により補助フロート部に浮力が発生している状態で、貯水部内の洗浄水は、開閉弁の支持部の縮径部と貯水部の単一の開口部との間に形成される比較的大きい開口面積で洗浄水タンク内に排出されるため、貯水部内の水位及び補助フロート部が下降する速度を速めることができ、貯水部内の洗浄水を短時間に排出して空状態にすることができる。したがって、浮力を発生させるためのフロートの内部空間と外部との空気を互いに置換することができるため、その後、貯水部内に洗浄水を供給することによりフロートを上昇させて給水弁の止水動作を行う際に、フロートが正常に作動するように浮力を発生させることができる。これらの結果、節水化により、洗浄水タンク内に貯水されて便器に供給される洗浄水量を減らしても、追っかけ水を削減することができると共に、フロート内の空気を置換してフロートを正常に作動させることができる。
本発明において、好ましくは、上記貯水部の開口部は、上記貯水部の側面又は底面に形成された第1の開口部と、この第1の開口部以外に上記貯水部の底面に形成された第2の開口部と、を備え、上記開閉弁は、上記第1の開口部を開閉する第1の開閉弁と、上記第2の開口部を開閉する第2の開閉弁と、を備え、上記排水増加手段は、上記第2の開口部と、上記第2の開閉弁と、この第2の開閉弁に設けられた上記補助フロート部により構成され、上記第2の開閉弁は、上記第2の開口部を開閉する弁部と、この弁部から上方に延びて上記第2の開口部に挿入可能な支持部と、この支持部の上端部に設けられた上記補助フロート部と、を備え、この補助フロート部は、上記貯水部内の水位が、上記排水弁が上記排水口を閉鎖したとき又はそれ以降の水位位置を通過した後、浮力を失って低下する。
このように構成された本発明においては、排水増加手段が、第2の開口部と、第2の開閉弁と、この第2の開閉弁に設けられた補助フロート部により構成され、第2の開閉弁が、第2の開口部を開閉する弁部と、この弁部から上方に延びて第2の開口部に挿入可能な支持部と、この支持部の上端部に設けられた補助フロート部とを備え、第1の開閉弁と第2の開閉弁の各々が上下動して開閉することにより、貯水部の第1の開口部及び第2の開口部の総開口面積が可変されるため、貯水部の第1の開口部及び第2の開口部から洗浄水タンク内へ排出される洗浄水の流量について、容易に変化させることができる。特に、排水弁が洗浄水タンクの排水口を開放している状態から排水口を閉鎖するまでは、洗浄水タンク内の洗浄水により第1の開閉弁及び第2の開閉弁の各々が、第1の開口部及び第2の開口部の各々を閉鎖している状態になるか、又は、洗浄水タンク内の洗浄水により第1の開閉弁が第1の開口部を開放している状態で且つ貯水部内の洗浄水により第2の開閉弁の補助フロート部に浮力が発生して第2の開閉弁が第2の開口部を閉鎖している状態となっている。したがって、貯水部内の洗浄水は、第1の開閉弁が開放する第1の開口部のみから比較的小さい開口面積で洗浄水タンク内に排出されるため、貯水部内の水位及び補助フロート部が下降する速度を比較的遅くすることができる。よって、簡単な構造で、排水弁が洗浄水タンクの排水口を開放している状態から排水口を閉鎖するまでは、「追っかけ水」を減らすことができる。また、その後、貯水部内の水位が、排水弁が洗浄水タンクの排水口を閉鎖したとき又はそれ以降の水位位置を通過した後、貯水部内の洗浄水により第2の開閉弁の補助フロート部に浮力が発生している状態で、貯水部内の洗浄水は、第1の開閉弁が開放する第1の開口部と第2の開閉弁が開放する第2の開口部の双方から比較的大きい開口面積で洗浄水タンク内に排出されるため、貯水部内の水位及び第2の開閉弁の補助フロート部が下降する速度を速めることができ、貯水部内の洗浄水を短時間に排出して空状態にすることができる。したがって、浮力を発生させるためのフロートの内部空間と外部との空気を互いに置換することができるため、その後、貯水部内に洗浄水を供給することによりフロートを上昇させて給水弁の止水動作を行う際に、フロートが正常に作動するように浮力を発生させることができる。これらの結果、節水化により、洗浄水タンク内に貯水されて便器に供給される洗浄水量を減らしても、追っかけ水を削減することができると共に、フロート内の空気を置換してフロートを正常に作動させることができる。
つぎに、本発明は、上記洗浄水タンク装置を備えた水洗大便器である。
このように構成された本発明においては、節水化により、洗浄水タンク内に貯水されて便器に供給される洗浄水量を減らしても、追っかけ水を削減することができると共に、フロートを正常に作動させる洗浄水タンク装置を備えた水洗大便器を提供することができる。
本発明の洗浄水タンク装置によれば、節水化により、洗浄水タンク内に貯水されて便器に供給される洗浄水量を減らしても、追っかけ水を削減することができると共に、フロート内の空気を置換してフロートを正常に作動させることができる。
本発明の第1実施形態による洗浄水タンク装置が適用された水洗大便器において、便座及び便蓋を取り外した状態を示す斜視図である。 本発明の第1実施形態による洗浄水タンク装置の内部構造を示す正面断面図である。 本発明の第1実施形態による洗浄水タンク装置を示す正面断面図である。 本発明の第1実施形態による洗浄水タンク装置において、給水時(開弁時)の状態の洗浄水供給装置について部分的に拡大した部分拡大断面図である。 本発明の第1実施形態による洗浄水タンク装置において、止水時(閉弁時)の状態の洗浄水供給装置について部分的に拡大した部分拡大断面図である。 図4に示す本発明の第1実施形態による洗浄水タンク装置の開閉弁について部分的に拡大した部分拡大断面図である。 図5に示す本発明の第1実施形態による洗浄水タンク装置の開閉弁について部分的に拡大した部分拡大断面図である。 本発明の第1実施形態による洗浄水タンク装置において、排水弁装置の排水弁の開閉状態、貯水タンク内の水位、洗浄水供給装置の給水弁の開閉状態、及び小タンク内の水位のそれぞれの変化について時系列に説明するタイムチャートである。 本発明の第1実施形態による洗浄水タンク装置において、洗浄水供給装置のフロート及び開閉弁の動作を概略的に説明した図である。 本発明の第1実施形態による洗浄水タンク装置において、洗浄水供給装置のフロート及び開閉弁の動作を概略的に説明した図である。 本発明の第1実施形態による洗浄水タンク装置において、洗浄水供給装置のフロート及び開閉弁の動作を概略的に説明した図である。 本発明の第1実施形態による洗浄水タンク装置において、洗浄水供給装置のフロート及び開閉弁の動作を概略的に説明した図である。 本発明の第1実施形態による洗浄水タンク装置において、洗浄水供給装置のフロート及び開閉弁の動作を概略的に説明した図である。 本発明の第1実施形態による洗浄水タンク装置において、洗浄水供給装置のフロート及び開閉弁の動作を概略的に説明した図である。 本発明の第1実施形態による洗浄水タンク装置において、洗浄水供給装置のフロート及び開閉弁の動作を概略的に説明した図である。 本発明の第1実施形態による洗浄水タンク装置において、洗浄水供給装置のフロート及び開閉弁の動作を概略的に説明した図である。 本発明の第2実施形態による洗浄水タンク装置において、洗浄水供給装置のフロート、第1の開閉弁及び第2の開閉弁に関する構造及び動作を概略的に説明した図である。 本発明の第2実施形態による洗浄水タンク装置において、洗浄水供給装置のフロート、第1の開閉弁及び第2の開閉弁に関する構造及び動作を概略的に説明した図である。 本発明の第2実施形態による洗浄水タンク装置において、洗浄水供給装置のフロート、第1の開閉弁及び第2の開閉弁に関する構造及び動作を概略的に説明した図である。 本発明の第2実施形態による洗浄水タンク装置において、洗浄水供給装置のフロート、第1の開閉弁及び第2の開閉弁に関する構造及び動作を概略的に説明した図である。 本発明の第2実施形態による洗浄水タンク装置において、洗浄水供給装置のフロート、第1の開閉弁及び第2の開閉弁に関する構造及び動作を概略的に説明した図である。 本発明の第2実施形態による洗浄水タンク装置において、洗浄水供給装置のフロート、第1の開閉弁及び第2の開閉弁に関する構造及び動作を概略的に説明した図である。
つぎに、添付図面により、本発明の第1実施形態による洗浄水タンク装置、及び、この洗浄水タンク装置を備えた水洗大便器について説明する。
まず、図1により、本発明の第1実施形態による洗浄水タンク装置が適用された水洗便器について説明する。
図1は、本発明の第1実施形態による洗浄水タンク装置が適用された水洗大便器において、便座及び便蓋を取り外した状態を示す斜視図である。
図1に示すように、符号1は、サイホン作用を利用してボウル部内の汚物を吸い込んで排水トラップ管路から一気に外部に排出する、いわゆる、サイホン式の水洗大便器であり、この水洗大便器1は、陶器製の便器本体2を備え、この便器本体2には、ボウル部4と、このボウル部4の下部と連通するトラップ管路6がそれぞれ形成されている。
便器本体2のボウル部4の上縁部には、内側にオーバーハングしたリム8と、便器本体2の後方側の内部に形成される導水路(図示せず)から供給される洗浄水を吐水する第1吐水口10が形成され、この第1吐水口10から吐水された洗浄水は、旋回しながら下降してボウル部4を洗浄するようになっている。
ボウル部4の下方には、溜水面が鎖線W0で示された溜水部12が形成されている。この溜水部12の下方には、排水トラップ管路6の入口6aが開口し、この入口6aから後方の排水トラップ管路6は排水ソケット(図示せず)を介して床下の排出管(図示せず)に接続されている。
また、ボウル部4の溜水面W0の上方位置には、便器本体2の後方側の内部に形成される導水路(図示せず)から供給される洗浄水を吐水する第2吐水口14が形成され、この第2吐水口14から吐水される洗浄水が溜水部12の溜水を上下方向に旋回させる旋回流を生じさせるようになっている。
便器本体2の後方側の上面には、便器本体2に供給する洗浄水を貯水する本発明の第1実施形態による洗浄水タンク装置16が設けられている。
なお、本実施形態では、上述したサイホン式の水洗大便器に洗浄水タンク装置16を適用した例について説明するが、このようなサイホン式の水洗大便器に限定されず、ボウル部内の水の落差による流水作用で汚物を押し流す、いわゆる、洗い落し式の水洗大便器等の他のタイプの水洗便器にも適用可能である。
つぎに、図2により、本発明の第1実施形態による洗浄水タンク装置16の内部構造について説明する。
図2は、本発明の第1実施形態による洗浄水タンク装置の内部構造を示す正面断面図である。なお、図2においては、貯水タンクの満水水位、止水水位及び死水水位のそれぞれをWL0、WL1及びDWLで示している。また、洗浄水タンク装置の洗浄水供給装置による給水が開始される貯水タンク内の水位及び小タンク内の水位のそれぞれをWL2及びw1でそれぞれ示している。
図1及び図2に示すように、洗浄水タンク装置16は、水洗大便器1を洗浄する洗浄水を貯水する貯水タンク18を備え、この貯水タンク18の底面18aには、便器本体2の導水路(図示せず)と連通する排水口20が形成され、貯水タンク18内の洗浄水が便器本体2の導水路(図示せず)へと供給されるようになっている。また、貯水タンク18は、便器の種類に応じて、貯水する洗浄水の量が異なっている。
図2に示すように、洗浄水タンク装置16の貯水タンク18内には、この貯水タンク18内に洗浄水を供給する洗浄水供給装置22と、貯水タンク18に貯えられた洗浄水について排水口20を開放して便器本体2の導水路(図示せず)に流出させる排水弁装置24が設けられている。
排水弁装置24の構成については、従来の排水弁装置の構成と同様であるため、具体的な説明は省略するが、貯水タンク18の外部に取り付けられた操作レバー26を大洗浄又は小洗浄の所定の洗浄モードを実行させる方向に回動操作を行うことにより、操作レバー26に連結された操作ワイヤ28が連動して排水弁装置24の弁体24aを引き上げると、排水口20が所定時間開放され、貯水タンク18内の洗浄水が便器本体2の導水路(図示せず)に一定量排出されるようになっている。
つぎに、図2〜図4を参照して、本発明の第1実施形態による洗浄水タンク装置における洗浄水供給装置の詳細について説明する。
まず、図3は、本発明の第1実施形態による洗浄水タンク装置を示す正面断面図であり、図4は、本発明の第1実施形態による洗浄水タンク装置において、給水時(開弁時)の状態の洗浄水供給装置について部分的に拡大した部分拡大断面図であり、図5は、本発明の第1実施形態による洗浄水タンク装置において、止水時(閉弁時)の状態の洗浄水供給装置について部分的に拡大した部分拡大断面図である。なお、図3及び図4については、一次側給水路及び二次側給水路内の給水の流れを矢印で示している。
図2〜図5に示すように、洗浄水供給装置22は、貯水タンク18の外部の給水源(図示せず)に接続され且つ貯水タンク18の底面18aから上方に延びる給水管30と、この給水管30の上方且つ側方に設けられ且つ給水管30から給水される洗浄水の貯水タンク18内への吐水と止水を切り替えるダイアフラム式の給水バルブ32とを備えている。
また、洗浄水供給装置22は、給水管30に着脱可能に取り付けられる小タンク34を備え、この小タンク34の底面34aに上下方向に貫くように単一の開口34bが形成されている。この小タンク34の開口34bには、上下動することにより開口34bを開閉する開閉弁36が取り付けられている。
さらに、洗浄水供給装置22は、小タンク34内に設けられたフロート38を備え、このフロート38は、小タンク34内の水位の変動に応じて上下動するようになっている。
また、洗浄水供給装置22は、一方がフロート38に接続されると共に、他方が給水バルブ32に接続され、フロート38が上下動することにより、給水バルブ32の近傍の支点Pを中心に揺動して給水バルブ32を開閉させる揺動部材40を備えている。
さらに、洗浄水供給装置22は、給水管30の上方且つ側方に固定されて給水管30に対する小タンク34の上下方向の位置を調整することができる小タンク位置調整用の固定軸部材42と、揺動部材40の先端部とフロート38とを接続するように取り付けられ、フロート38のほぼ中央部に形成された取付穴38aに螺合されて揺動部材40の先端部とフロート38との鉛直方向の相対位置を調整可能な調整用軸部材44とを備えている。
図2〜図5に示すように、給水管30は、貯水タンク18の底面18aに取り付けられ、外部の水道等の給水源(図示せず)に接続され、洗浄水を貯水タンク18内に供給するようになっている。この給水管30の中心部には、上下方向に延びるように1次側給水路30aが形成され、給水管30の内部且つ1次側給水路30aの外側部には、2次側給水路30bが形成され、この2次側給水路30bの下端部に形成された流出口30cから貯水タンク18内に洗浄水が供給されるようになっている。
また、図3〜図5に示すように、給水管30の上端部には、その内部に給水路を形成する給水路形成部材46が設けられ、この給水路形成部材46の給水路30内に挿入されている部分の中心部には、給水管30の1次側給水路30aと接続される1次側給水路46aが上下方向に延びるように形成されている。
さらに、この給水路形成部材46の1次側給水路46a内には、給水をろ過するためのフィルター部材48が取り付けられている。
さらに、給水路形成部材46の上方の内部には、水平方向に延びる中心軸A1を持つ2次側給水路46bが形成され、この2次側給水路46bの下流側は、給水管30の二次側給水路30bと連通している。
また、給水路形成部材46の上下方向に延びる1次側給水路46aと給水路形成部材46の水平方向に延びる2次側給水路46bとの間に介在するように、ダイアフラム式の給水バルブ32が設けられている。
図4及び図5に示すように、給水バルブ32は、水平方向に延びる中心軸A1を持つバルブハウジング32aと、このハブルハウジング32aの中心軸A1に取り付けられ且つこの中心軸A1に沿って図4及び図5の左右方向に移動可能なダイアフラム32bと、このダイアフラム32bに取り付けられ、バルブハウジング32a内においてダイアフラム32bと共に一体的に図4及び図5の左右方向に移動可能な弁体32cとを備えている。
このダイアフラム32bには、中心軸A1と平行に延びるブリード穴32dが形成され、このブリード穴32dにより、給水路形成部材46の1次側給水路46aとダイアフラム32bの側方側にある背圧室32eとが連通されている。この背圧室32eの側部には、パイロット穴32fが形成されている。
さらに、図4及び図5に示すように、給水バルブ32のバルブハウジング32aの側方には、揺動部材40がバルブハウジング32aの端部に位置する支点Pを中心に揺動可能に取り付けられ、この揺動部材40は、揺動により給水バルブ32のパイロット穴32fを開閉する弁部材40aを備え、この揺動部材40の弁部材40aが給水バルブ32のパイロット穴32fを開閉することにより、給水バルブ32による給水及び止水を切り替えることができるようになっている。
なお、図4においては、小タンク34内の水位がほぼ零となり、フロート38が最低位置まで下降するように揺動部材40が支点Pを中心に揺動した結果、弁部材40aが給水バルブ32のパイロット穴32fを開放し、弁体32cが図5の左側に移動し、給水路形成部材46の2次側給水路46bの上流側端部に位置する弁座46cを開放した状態(給水状態)を示している。
一方、図5においては、フロート38が最高位置まで上昇するように揺動部材40が支点Pを中心に揺動した結果、弁部材40aが給水バルブ32のパイロット穴32fを閉鎖することにより、弁体32cが図5の右側に移動し、2次側給水路46bの上流側端部に位置する弁座46cを閉鎖した状態(止水状態)を示している。
また、図4及び図5に示すように、給水路形成部材46の水平方向に延びる2次側給水路46bの上方には、補給水装置50が設けられ、この補給水装置50の側部には、給水路形成部材46の2次側給水路46bから補給水装置50内に流入した水の一部を分岐して補給水として貯水タンク18内にリフィールさせる補給水管50aが形成されている。
つぎに、図4及び図5を参照して、小タンク34及びフロート38の詳細について説明する。
まず、図4及び図5に示すように、小タンク34は、その鉛直方向の最大長さが水平方向(長手方向)の最大長さよりも短くなるような概ね横長の扁平形状に形成されている。この小タンク34は、貯水タンク18に取り付けた状態の給水管30の側方に着脱可能に取り付けられる給水管取付け部34cと、底面34aのほぼ中央部から上下方向に延びるように形成され、固定軸部材42の一部が挿入されて螺合されることにより小タンク34の上下方向の位置を固定する固定部34dとを備えている。このような小タンク34内に収容される洗浄水の容積が異なる小タンクを複数用意することにより、便器洗浄に使用される貯水タンク18内の洗浄水量に応じて、これに合わせた容積の小タンク34を適宜に付け替えることができるようになっている。
つぎに、フロート38は、樹脂材料で形成され、小タンク34内に収容可能に外周が概ね小タンク34の内部形状に合わせた形状に形成されている。
また、図3〜図5に示すように、フロート38の下方のみが開口している形状となっており、フロート38の内部空間には、この内部空間内の空気と小タンク34内の洗浄水により浮力を発生させる浮力発生部38bを備えている。
さらに、フロート38は、小タンク34内の水位の変動に応じて上下動可能であり、図4に示すように、小タンク34内の洗浄水が空状態のときに、浮力発生部38bの内部空間の空気とフロート38の外部との空気が、フロート38の下端部38cと小タンク34の底面34aとの間の隙間等を介して互いに置換可能となっている。
また、図5は、フロート38が止水時に上昇して小タンク34内の洗浄水による浮力と釣り合う位置にあるときの小タンク34及びフロート38内の水位を符号w0で示している。このとき、フロート38の内部空間(浮力発生部38b)内に空気が滞留しており、フロート38の内部空間内に小タンク34内の洗浄水がほとんど流入していないが、フロート38の下端部38c付近の洗浄水の水圧により、このフロート38内の水位w0は、フロート38の下端部38cよりもわずかに上方に位置している。
また、この小タンク34及びフロート38内の水位w0は、実質的には、小タンク34内のフロート38以外の部分がほぼ満水となる水位であり、フロート38の下降が開始し、図2に示す洗浄水供給装置22による給水が開始されるときの小タンク34内の水位WL1よりも高い水位となっている。
つぎに、図6及び図7を参照して、小タンク34の開口34bを開閉する開閉弁36の詳細について説明する。
図6は、図4に示す本発明の第1実施形態による洗浄水タンク装置の開閉弁について部分的に拡大した部分拡大断面図であり、図7は、図5に示す本発明の第1実施形態による洗浄水タンク装置の開閉弁について部分的に拡大した部分拡大断面図である。
図6及び図7に示すように、小タンク34の開口34bを開閉する開閉弁36は、貯水タンク18内の洗浄水の水位によって上下動可能となるように水よりも比重が小さい材料(例えば、樹脂材料等)で形成されている。この開閉弁36は、小タンク34の底面34aの開口34bを開閉可能に且つこの開口34bの下側から挿入して取り付けられ、貯水タンク18内の洗浄水の水位による浮力により上下動することができるようになっている。
より具体的に開閉弁36の構造を説明すると、開閉弁36は、図6及び図7に示すように、開閉弁36の下端部に設けられ且つ貯水タンク18内の洗浄水により浮力を発生させる浮力発生部36aを備えている。
また、開閉弁36は、上下動することにより単一の開口34bを開閉する概ね円筒形状(円板状)で内側に空間が形成された弁部36bを備えている。この弁部36bは、小タンク34の開口34bの開口断面積S0よりも大きい横断面積S1を備え、貯水タンク18内の洗浄水の水位が小タンク34の底部近傍付近及びそれ以上の水位であるときに、浮力発生部36aで発生した浮力により上昇し、小タンク34の単一の開口34bの下縁部に当接することにより開口34bを閉鎖するようになっている(図7参照)。一方、弁部36bは、貯水タンク18内の洗浄水の水位が小タンク34の底部近傍付近及びそれ以下の水位であるときに、小タンク34の底面34aの開口34bの位置よりも下降し、単一の開口34bを開放するようになっている(図6参照)。
さらに、開閉弁36は、図6及び図7に示すように、弁部36bから上方に延びるように形成され且つ開口34bの開口断面積S0よりも小さい横断面積を備えた支持部36cを備えている。
また、開閉弁36は、この支持部36cの上端部に設けられ且つ小タンク34内の洗浄水の水位の変動に応じて上下動する補助フロート部36dを備えている。この補助フロート部36dは、内部に空間が形成された概ね円筒形状であり、小タンク34の開口34bの開口断面積S0よりも大きい横断面積S2を備え、図7に示すように、小タンク34内の洗浄水により浮力を発生するようになっている。さらに、図6に示すように、小タンク34内の洗浄水が空状態となり、開閉弁36が下降したときには、補助フロート部36dの下端部36eが小タンク34の開口34bの上縁部に当接し、開閉弁36が小タンク34から脱落しないようになっている。
また、開閉弁36の支持部36cは、弁部36bから上方に延びて小タンク34の開口34bに挿入可能な拡径部36fと、この拡径部36fから上方に延びて小タンク34の開口34bに挿入可能であり且つ拡径部36fの横断面積S3よりも小さい横断面積S4を有する縮径部36gとを備えている。支持部36cの拡径部36f及び縮径部36gが上下動することにより、開閉弁36の支持部36cの拡径部36fが小タンク34の開口34bを通過するときの拡径部36fの外周面と小タンク34の開口34bの周面との間に形成される開口面積S5(小タンク34の開口34bの開口断面積S0から開閉弁36の拡径部36fの横断面積S3を差し引いた面積(S5=S0−S3))が比較的小さくなり、開閉弁36の支持部36cの縮径部36gが小タンク34の開口34bを通過するときの縮径部36gの外周面と小タンク34の開口34bの周面との間に形成される開口面積S6(小タンク34の開口34bの開口断面積S0から開閉弁36の縮径部36fの横断面積S4を差し引いた面積(S6=S0−S4))が、拡径部36fの外周面と小タンク34の開口34bの周面との間の開口面積S5よりも大きくなり、開閉弁36が小タンク34の開口34bを開放している状態の開口面積が開閉弁36の高さ位置に応じて可変になっている。
このように、開閉弁36により開閉される小タンク34の開口34bの開口面積が比較的小さい開口面積S5からこの開口面積S5よりも大きい開口面積S6へ可変にすることにより、小タンク34の開口34bから貯水タンク18内へ排出される洗浄水の流量を増加させることができるようになっている。
なお、本実施形態における開閉弁36については、それ自体が水よりも比重が小さい材料(例えば、樹脂材料)で形成されており、開閉弁36の浮力発生部36aがその内部に空気を溜めるスペースを形成するような形態であるが、この浮力発生部36aについては、水よりも比重が小さい材料(例えば、樹脂材料)で中実に形成し、空気を溜めるスペースをなくした形態にしてもよい。
さらに、図7に示すように、貯水タンク18の水位が上昇したときには、この貯水タンク18の水位によって、開閉弁36が浮力により小タンク34の開口34bを迅速に閉鎖することができるようになっている。これにより、貯水タンク18の水位が小タンク34の上縁34eを乗り越えて洗浄水が小タンク34内に流入する直前まで、小タンク34内を洗浄水が空の状態にしてフロート38を下降させた状態にすることができ、洗浄水が小タンク34の上縁34eを乗り越えて洗浄水が小タンク34内に流入したときに、フロート38を迅速に上昇させて給水バルブ32を速やかに止水することができるようになっている。
上述した小タンク34の底面34aの単一の開口34b、この開口34bを開閉する開閉弁36、及びこの開閉弁36の各部36a〜36gは、小タンク34内の水位が下降し、排水弁装置24の弁体24aが排水口20を閉鎖した以降の所定水位w1の位置を通過した後、小タンク34内の水位が下降する速度を、排水弁装置24の弁体24aが排水口20を開放しているときよりも速めることにより小タンク34の開口34bから貯水タンク18内に排出される洗浄水の流量を増加させる排水増加手段として機能するようになっている。
つぎに、図1〜図9を参照して、本発明の第1実施形態による洗浄水タンク装置、及び、この洗浄水タンク装置を備えた水洗大便器の動作(作用)を説明する。
図8は、本発明の第1実施形態による洗浄水タンク装置において、排水弁装置の排水弁の開閉状態、貯水タンク内の水位、洗浄水供給装置の給水弁の開閉状態、及び小タンク内の水位のそれぞれの変化について時系列に説明するタイムチャートであり、図9a〜図9hは、本発明の第1実施形態による洗浄水タンク装置において、洗浄水供給装置のフロート及び開閉弁の動作を概略的に説明した図である。
なお、以下、本発明の第1実施形態による洗浄水タンク装置により実行される大洗浄モードと小洗浄モードの2種類の洗浄モードのうち、大洗浄モード時の操作ワイヤ28による排水弁装置24の弁体24aの引き上げ量が小洗浄モード時よりも大きくなり、貯水タンク18の排水口20を開放している時間が長い点と、大洗浄モード時の死水水位DWLが小洗浄モード時よりも低くなる点以外については、大洗浄モードと小洗浄モードの基本動作は共通しているため、大洗浄モードについてのみ説明する。
まず、図2、図5、図7、図8及び図9aに示すように、時刻t0における排水弁装置24の排水開始前の状態(止水状態)では、排水弁装置24の弁体24aが排水口20を閉止しており、貯水タンク18内の初期水位が満水水位WL0となり、フロート38の浮力発生部38b以外の上端部よりも下方部分が水没し、小タンク34及び開閉弁36の全体も水没している。
その後、図8の時刻t1で使用者が操作レバー26(図2参照)を操作すると、図9aに示すように、排水弁装置24の弁体24aが操作ワイヤ28により高さH1まで引き上げられ、貯水タンク18の排水口20を開放する。そして、洗浄水タンク装置16の排水弁装置24による水洗大便器1の便器本体2への大洗浄モードの排水が開始され、貯水タンク18内の水位が満水水位WL0から低下する。
そして、図2、図5、図7及び図9aに示すように、貯水タンク18の水位が小タンク34の上縁34e付近の水位WL1よりも低下すると、小タンク34内の水位が満水水位w0で維持されながら、小タンク34の外部の貯水タンク18内の水位のみが低下する。これにより、フロート38は、小タンク34内の洗浄水による浮力により、上昇して静止した状態に維持されている。
また、開閉弁36については、貯水タンク18内の洗浄水の水位が水位WL1から小タンク34の底面34aの近傍付近の水位WL2まで低下している間は、貯水タンク18内の洗浄水によって開閉弁36の浮力発生部36a及び弁部36bで発生している浮力と、小タンク34内の洗浄水によって開閉弁36の補助フロート部36dで発生している浮力とにより上昇し、小タンク34の開口34bが開閉弁36の弁部36bによって閉止されている。そして、フロート38は小タンク34内の洗浄水による浮力により、上昇して静止した状態に維持されているため、洗浄水供給装置22の給水バルブ32は閉弁しており、貯水タンク18内への給水は行われていない。
つぎに、図8の時刻t1以後、貯水タンク18内の洗浄水の水位が下降すると、この貯水タンク18内の水位と共に排水弁装置24の弁体24aが下降し、図8の時刻t2で貯水タンク18内の洗浄水の水位が小タンク34の底面34aの近傍付近の水位WL2よりも低下し続けると、開閉弁36の浮力発生部36a及び弁部36bの部分が浮力を失い、開閉弁36全体が下降し、図9bに示すように、小タンク34の開口34bが開放される。
このとき、図9bに示すように、開閉弁36は、小タンク34内の洗浄水による補助フロート部36dに作用する浮力により浮いた状態となり、小タンク34内の水位が下降する速度V1(以下「小タンク水位下降速度V1」)と等しい比較的ゆっくりとした速度で下降する。すなわち、小タンク34の開口34bは、開閉弁36の支持部36cの拡径部36fの部分が小タンク34の開口34bを通過している状態となり、拡径部36fの外周面と小タンク34の開口34bの周面との間に形成される開口面積S5(小タンク34の開口34bの開口断面積S0から開閉弁36の拡径部36fの横断面積S3を差し引いた面積(S5=S0−S3))は比較的小さく、小タンク34内の洗浄水が開口34bから貯水タンク18内に排出される流量Q1も比較的少ないため、小タンク水位下降速度V1は、貯水タンク18内の水位が下降する速度V2に比べて遅く(V1<V2)、小タンク34内の水位は満水水位から比較的ゆっくりと下降する。
つぎに、図8の時刻t3で貯水タンク18内の水位が死水水位DWLまで下降すると、図9bに示すように、排水弁装置24の弁体24aが下降して再び排水口20を閉止する。
そして、図8の時刻t4で、図9cに示すように、小タンク34内の水位が、洗浄水供給装置22から貯水タンク18内への給水が開始されるときの水位w1まで低下し、フロート38が下降し、図3に示すように、洗浄水供給装置22の揺動部材40が給水バルブ32を開弁し、給水管30の2次側給水路の流出口30cから貯水タンク18内への給水が開始され、貯水タンク18内の水位WL3が死水水位DWLよりも速度V3で上昇する。
また、図8の時刻t2から時刻t4までの期間においては、図9cに示すように、開閉弁36は、小タンク34内の洗浄水による補助フロート部36dに作用する浮力により浮いた状態となり、開閉弁36の支持部36cの拡径部36fが小タンク34の開口34bを通過している状態となり、拡径部36fの外周面と小タンク34の開口34bの周面との間に形成される開口面積S5(=S0−S3)は比較的小さくなる。そして、小タンク34内の洗浄水による浮力によって浮いているフロート38及び開閉弁36の補助フロート部36dは、小タンク水位下降速度V1と等しい比較的ゆっくりとした速度で下降している。
つぎに、図8の時刻t4の後、図9dに示すように、小タンク34内の水位がさらに水位w2まで低下して開閉弁36が下降すると、開閉弁36の支持部36cの縮径部36gの部分が小タンク34の開口34bを通過している状態となり、縮径部36gの外周面と小タンク34の開口34bの周面との間に形成される開口面積S6(小タンク34の開口34bの開口断面積S0から開閉弁36の縮径部36fの横断面積S4を差し引いた面積(S6=S0−S4))が、拡径部36fの外周面と小タンク34の開口34bの周面との間の開口面積S5よりも増大する。したがって、小タンク34内の洗浄水が開口34bから貯水タンク18内に排出される流量Q2も、図8の時刻t2から時刻t4までの期間に小タンク34内の洗浄水が開口34bから貯水タンク18内に排出される流量Q1に比べて増大するため、洗浄水供給装置22から給水されている状態の貯水タンク18内の洗浄水は、小タンク34の開口34bから貯水タンク18内に排出される洗浄水の流量が増大した分だけ、図9cに示す貯水タンク18内の水位が上昇する速度V3よりも速い速度V4で水位WL4まで上昇する。
また、小タンク34内の水位が下降する速度V5(以下「小タンク水位下降速度V5」)についても、排水弁装置24の弁体24aが排水口20を閉止する以前の図8の時刻t2から時刻t4までの期間の小タンク水位下降速度V1よりも速められる。そして、小タンク34内の洗浄水による浮力によって浮いているフロート38及び開閉弁36の補助フロート部36dは、速められた小タンク水位下降速度V5と等しい速度で下降する。
つぎに、図8の時刻t5で小タンク34内の洗浄水のすべてが開口34bから貯水タンク18内に流出し、図9eに示すように、小タンク34内の洗浄水が空の状態になると、フロート38及び開閉弁36の補助フロート部36dは、小タンク34内の洗浄水による浮力を完全に失っているため、急速に下降し、フロート38の下端部38bが小タンク34の底面34aに接触する。
また、開閉弁36全体が下降し、その補助フロート部36dの下端部36eが小タンク34の開口34bの上縁部に当接し、開閉弁36全体が小タンク34の開口34bからぶら下がった状態となる。このとき、洗浄水供給装置22から貯水タンク18への給水が継続されているため、貯水タンク18内の洗浄水は、開閉弁36の浮力発生部36aの下面の高さ位置よりも低い位置の水位WL5まで速度V6で上昇する。また、この貯水タンク18の水位WL5が上昇する速度V6は、小タンク34の開口34bから貯水タンク18内に排出される洗浄水がない分だけ、図9dに示す貯水タンク18の水位WL4が上昇する速度V4よりも遅くなる。
さらに、図9eに示すように、小タンク34内の洗浄水が空の状態では、フロート38は最低位置まで下降した状態であり、浮力発生部38bの内部空間の空気とフロート38の外部との空気が、フロート38の下端部38cと小タンク34の底面34aとの間の隙間等を介して互いに置換される。
つぎに、図8の時刻t5の後、洗浄水供給装置22から貯水タンク18への給水が継続され、図9fに示すように、貯水タンク18内の水位が図9eに示す貯水タンク18の水位WL5が上昇する速度V6と等しい速度でさらに上昇し、開閉弁36の浮力発生部36aの下端面に接触し、この上昇する水位WL6が開閉弁36をさらに上昇させる。そして、図9eで小タンク34の開口34bの上縁部に当接していた状態の開閉弁36の補助フロート部36dの下端部36eについても、図9fに示すように、貯水タンク18の水位WL6が上昇する速度V6と等しい速度で上昇し、小タンク34の開口34bは、開口面積S6で開放された状態となる。また、図9fに示すように、小タンク34内についても、依然として空の状態となる。
つぎに、洗浄水供給装置22から貯水タンク18への給水が継続され、図9gに示すように、貯水タンク18内の水位が小タンク34の底面34aに近接する水位WL7まで速度V6でさらに上昇すると、開閉弁36も上昇して弁部36bが小タンク34の単一の開口34bの下縁部に当接することにより開口34bを閉鎖する。このとき、小タンク34内は、依然として空の状態であり、フロート38は最低位置まで下降した状態であるため、給水バルブ32は開弁している状態が維持される。
つぎに、図8の時刻t6において、図9hに示すように、貯水タンク18の水位が小タンク34の上縁34eの位置よりも高い位置まで速度V6で上昇すると、貯水タンク18内の水位が小タンク34の上縁34eを乗り越えて小タンク34内に流入し、この小タンク34内の水位が急激に上昇して満水となる。このとき、フロート38の浮力発生部38bは、以前に図9eに示す状態のときに外部の空気と置換されてから十分な空気で満たされているため、フロート38は、貯水タンク18の水位が上昇する速度V6よりも速い速度V7で急激に最高位置まで上昇し、給水バルブ32が速やかに閉弁し、洗浄水供給装置22から貯水タンク18への給水が止水される。また、図5及び図9hに示すように、フロート38の内部空間(浮力発生部38b)内に空気が滞留しており、フロート38の内部空間内に小タンク34内の洗浄水がほとんど流入していないが、フロート38の下端部38c付近の洗浄水の水圧により、この小タンク34内の水位w0は、フロート38の下端部38cよりもわずかに上方に位置している。
また、開閉弁36についても、貯水タンク18内の洗浄水によって開閉弁36の浮力発生部36a及び弁部36bで発生している浮力と、小タンク34内の洗浄水によって開閉弁36の補助フロート部36dで発生している浮力とにより上昇した状態が維持され、小タンク34の開口34bが開閉弁36の弁部36bによって閉止されている状態となる。
最終的には、貯水タンク18内の水位は、図9hに示すように、満水水位WL0となり、本実施形態の洗浄水タンク装置16により実行される大洗浄モードの一連の動作が完結される。
上述した本発明の第1実施形態による洗浄水タンク装置16によれば、図8の時刻t3で排水弁装置24の弁体24aが貯水タンク18の排水口20を閉鎖した後の図8の時刻t4で、小タンク34の開口34bから貯水タンク18内に排出される洗浄水の流量を増加させる排水増加手段として、開閉弁36により開閉される小タンク34の開口34bの開口面積について、開閉弁36の拡径部36fの外周面と小タンク34の開口34bの周面との間に形成される開口面積S5に設定したり、開閉弁36の縮径部36gの外周面と小タンク34の開口34bの周面との間に形成される開口面積S6に設定して可変させることにより、小タンク34の開口34bから貯水タンク18内へ排出される洗浄水の流量を変化させることができる。したがって、簡単な構造で、排水弁装置24の弁体24aが貯水タンク18の排水口20を開放している状態から排水口20を閉鎖するまでは、洗浄水供給装置22から貯水タンク18内に給水された洗浄水が、予め貯水タンク18内に貯水されていた洗浄水と共に便器本体2に排出されてしまう無駄水(いわゆる、「追っかけ水」)を減らすことができる。
また、図8の時刻t3で排水弁装置24の弁体24aが貯水タンク18の排水口20を閉鎖し(図9b参照)、その後、図8の時刻t4で、図9dに示すように、小タンク34内の水位が水位w1の位置を通過し、小タンク34内の水位下降速度が、速度V1(図9c参照)から速度V5(図9d参照)に速められることにより、小タンク34の開口34bから貯水タンク18内に排出される洗浄水の流量を増加させることができる。したがって、排水弁装置24の弁体24aが貯水タンク18の排水口20を開放している状態から排水口20を閉鎖するまでは、小タンク24内の水位及び開閉弁36の補助フロート部36dが下降する速度を比較的遅くすることができるため、フロート38についても小タンク34内の水位の低下と共にゆっくりと下降し、揺動部材40により給水バルブ32が開弁して貯水タンク18内への給水が開始されるタイミングを遅らせることができる。したがって、給水バルブ32から貯水タンク18内に給水された洗浄水が、予め貯水タンク18内に貯水されていた洗浄水と共に便器に排出されてしまう無駄水(いわゆる、「追っかけ水」)を減らすことができる。
さらに、小タンク34内の水位が、排水弁装置24の弁体24aが貯水タンク18の排水口20を閉鎖した以降の水位w2の位置(図9d参照)を通過した後、小タンク34内の水位、フロート38及び開閉弁36の補助フロート部36dが下降する速度を容易に速めることができるため、小タンク34内の洗浄水を短時間に排出して空状態(図9e参照)にすることができる。この結果、浮力を発生させるためのフロート38の浮力発生部36aの内部空間と外部との空気を互いに置換することができるため、その後、小タンク34内に洗浄水を供給することによりフロート38を上昇させて給水バルブ32の止水動作を行う際に、フロート38が正常に作動するように浮力を発生させることができる。よって、節水化により、貯水タンク18内に貯水されて便器本体2に供給される洗浄水量を減らしても、追っかけ水を削減することができると共に、フロート38内の空気を置換してフロート38を正常に作動させることができる。
さらに、本実施形態による洗浄水タンク装置16によれば、排水弁装置24の弁体24aが貯水タンク18の排水口20を閉鎖した後、小タンク34の開口34bから貯水タンク18内に排出される洗浄水の流量を増加させる排水増加手段として、小タンク34の底面34aの単一の開口34bと、この単一の開口34bを開閉する開閉弁36と、この開閉弁36に設けられた補助フロート部36dとにより構成し、開閉弁36の弁部36bから上方に延びる支持部36cが、小タンク34の底面34aの単一の開口34bに挿入可能な拡径部36f及び縮径部36gを備え、これらの拡径部36f及び縮径部36gが上下動することにより、小タンク34の底面34aの単一の開口34bの開口面積が開口面積S5や開口面積S6に可変になるため、小タンク34の単一の開口34bから貯水タンク18内へ排出される洗浄水の流量について、開閉弁36の拡径部36f及び縮径部36gの上下動に応じて容易に変化させることができる。
特に、図8の時刻t1で洗浄水タンク装置16による洗浄モードが開始され、排水弁装置24の弁体24aが貯水タンク18の排水口20を開放している状態から、図8の時刻t3で排水口20を閉鎖するまでは、貯水タンク18内の洗浄水により開閉弁36の浮力発生部36aに浮力が発生し、開閉弁36の弁部36bが上昇して小タンク34の底面34aの単一の開口34bを閉鎖している状態になるか、又は、貯水タンク18内の洗浄水により開閉弁36の浮力発生部36aに浮力が発生していない状態で且つ小タンク34内の洗浄水により開閉弁36の補助フロート部36dに浮力が発生している状態となっている。したがって、図8の時刻t2から時刻t4までの期間で開閉弁36の弁部36bが小タンク34の底面34aの単一の開口34bを開放している状態であっても、小タンク34内の洗浄水は、開閉弁36の支持部36cの拡径部36fと小タンク34の単一の開口34bとの間に形成される比較的小さい開口面積S5で貯水タンク18内に排出されるため、小タンク34内の水位及び開閉弁36の補助フロート部36dが下降する速度V1(図9b及び図9c参照)を比較的遅くすることができる。よって、開閉弁36の簡単な構造で、排水弁装置24の弁体24aが貯水タンク18の排水口20を開放している状態から排水口20を閉鎖するまでは、「追っかけ水」を減らすことができる。
また、図8の時刻t4の後、図9dに示すように、小タンク34内の水位が、排水弁装置24の弁体24aが貯水タンク18の排水口20を閉鎖した以降の水位w2の位置を通過すると、小タンク34内の洗浄水により開閉弁36の補助フロート部36dに浮力が発生している状態で、小タンク34内の洗浄水は、開閉弁36の支持部36cの縮径部36gと小タンク34の単一の開口34bとの間に形成される比較的大きい開口面積S6で貯水タンク18内に排出されるため、小タンク34内の水位及び開閉弁36の補助フロート部36dが下降する速度V5を速めることができ、小タンク34内の洗浄水を短時間に排出して空状態にすることができる。したがって、浮力を発生させるためのフロート38の浮力発生部38bの内部空間と外部との空気を互いに置換することができるため、その後、小タンク34内に洗浄水を供給することによりフロート38を上昇させて給水弁の止水動作を行う際に、フロート38が正常に作動するように浮力を発生させることができる。これらの結果、節水化により、貯水タンク18内に貯水されて便器本体2に供給される洗浄水量を減らしても、追っかけ水を削減することができると共に、フロート38の浮力発生部38b内の空気を置換してフロート38を正常に作動させることができる。
なお、上述した本実施形態の洗浄水タンク装置16においては、小タンク34の底面34aに単一の開口34bを設けた形態について説明したが、この開口については、小タンク34の側壁面の下部等に設けてもよい。
また、本実施形態の洗浄水タンク装置16においては、小タンク34内の水位が下降する速度V5を排水弁装置24の弁体24aが排水口20を開放しているときの小タンク水位下降速度V1よりも速めるタイミングについて、図8の時刻t3で排水弁装置24の弁体24aが排水口20を閉鎖した後の図8の時刻t4に設定し、小タンク34の開口34bから貯水タンク18内に排出される洗浄水の流量を流量Q1から流量Q2に増加させる形態について説明したが、このような形態に限られず、他の形態についても適用可能である。例えば、他の形態として、小タンク34内の水位が下降する速度V5を排水弁装置24の弁体24aが排水口20を開放しているときの速度V1よりも速めるタイミングについては、図8の時刻t3で排水弁装置24の弁体24aが排水口20を閉鎖したときと同時に設定してもよい。
つぎに、図10a〜図10fを参照して、本発明の第2実施形態による洗浄水タンク装置について説明する。
図10a〜図10fは、本発明の第2実施形態による洗浄水タンク装置において、洗浄水供給装置のフロート、第1の開閉弁及び第2の開閉弁に関する構造及び動作を概略的に説明した図である。
まず、図10a〜図10fに示すように、本発明の第2実施形態による洗浄水タンク装置116においては、小タンク134の底面134aに第1の開口134bと第2の開口134cの二つの開口が形成されており、各開口134b,134cには、第1の開閉弁136と第2の開閉弁236が上下動可能に取り付けられている構造が、第1実施形態の洗浄水タンク装置16の構造と異なっており、その他の部分については第1実施形態と同一の構成である。したがって、以下、図10a〜図10fにおいて、上述した本発明の第1実施形態による洗浄水タンク装置の部分と同一部分については同一の符号を付し、これらの説明は省略し、第1実施形態と異なる部分のみについて説明する。
図10aに示すように、小タンク134の底面134aの第1の開口134bに開閉可能に取り付けられている第1の開閉弁136は、その下端部に設けられ且つ貯水タンク18内の洗浄水により浮力を発生させる浮力発生部136aと、上下動することにより第1の開口134bを開閉する概ね円筒形状(円板状)で内側に空間が形成された弁部136bと、この弁部136bから上方に延びる支持部136cと、この支持部136cから外側に突出して形成され且つ第1の開閉弁136の落下を防止する突起部136dとを備えている。弁部136bは、小タンク134の第1の開口134bの開口断面積S100よりも大きい横断面積S101を備え、貯水タンク18内の洗浄水の水位が小タンク134の底部近傍付近及びそれ以上の水位であるときに、浮力発生部136aで発生した浮力により上昇し、小タンク134の第1の開口134bの下縁部に当接することにより第1の開口134bを閉鎖するようになっている(図10a参照)。一方、弁部136bは、貯水タンク18内の洗浄水の水位が小タンク134の底部近傍付近及びそれ以下の水位であるときに、小タンク134の底面134aの第1の開口134bの位置よりも下降し、第1の開口134bを開放するようになっている(図10b参照)。
なお、本実施形態における第1の開閉弁136については、それ自体が水よりも比重が小さい材料(例えば、樹脂材料)で形成されており、第1の開閉弁136の浮力発生部136aがその内部に空気を溜めるスペースを形成するような形態であるが、この浮力発生部136aについては、水よりも比重が小さい材料(例えば、樹脂材料)で中実に形成し、空気を溜めるスペースをなくした形態にしてもよい。
また、小タンク134の底面134aの第2の開口134cに開閉可能に取り付けられている第2の開閉弁236は、その下端部に設けられ且つ貯水タンク18内の洗浄水により浮力を発生させる浮力発生部236aと、上下動することにより第2の開口134cを開閉する概ね円筒形状(円板状)で内側に空間が形成された弁部236bと、この弁部236bから上方に延びる支持部236cと、この支持部236cの上端部に設けられた補助フロート部236dとを備えている。弁部236bは、小タンク134の第2の開口134cの開口断面積S200よりも大きい横断面積S201を備えている。また、補助フロート部236dは、内部に空間が形成された概ね円筒形状であり、小タンク134の第2の開口134cの開口断面積S200よりも大きい横断面積S202を備えている。さらに、支持部236cは、第2の開口134cの開口断面積S200よりも小さい横断面積S203を備えている。
なお、本実施形態における第2の開閉弁236については、それ自体が水よりも比重が小さい材料(例えば、樹脂材料)で形成されており、第2の開閉弁236の浮力発生部236aがその内部に空気を溜めるスペースを形成するような形態であるが、この浮力発生部236aについては、水よりも比重が小さい材料(例えば、樹脂材料)で中実に形成し、空気を溜めるスペースをなくした形態にしてもよい。
つぎに、図10a〜図10fを参照して、本発明の第2実施形態による洗浄水タンク装置、及び、この洗浄水タンク装置を備えた水洗大便器の動作(作用)を説明する。
なお、以下、本発明の第2実施形態による洗浄水タンク装置により実行される大洗浄モードと小洗浄モードの2種類の洗浄モードのうち、基本動作は共通しているため、大洗浄モードについてのみ説明する。
まず、図10aに示すように、排水弁装置24の排水開始前の状態(止水状態)では、排水弁装置24の弁体24aが排水口20を閉止しており、貯水タンク18内の初期水位が満水水位WL100となり、フロート38の浮力発生部38b以外の上端部よりも下方部分が水没し、小タンク134、第1の開閉弁136及び第2の開閉弁236の全体も水没している。
つぎに、使用者が操作レバー26(図2参照)を操作すると、図10aに示すように、排水弁装置24の弁体24aが操作ワイヤ28により高さH1まで引き上げられ、貯水タンク18の排水口20を開放する。そして、洗浄水タンク装置116の排水弁装置24による水洗大便器1の便器本体2への大洗浄モードの排水が開始され、貯水タンク18内の水位が満水水位WL100から低下する。
そして、図10aに示すように、貯水タンク18の水位が小タンク134の上縁134e付近の水位WL101よりも低下すると、小タンク134内の水位が満水水位w100で維持されながら、小タンク134の外部の貯水タンク18内の水位のみが低下する。これにより、フロート38は、小タンク134内の洗浄水による浮力により、上昇して静止した状態に維持されている。
また、第1の開閉弁136については、図10aに示すように、貯水タンク18内の洗浄水の水位が水位WL101から小タンク134の底面134aの近傍付近の水位WL102まで低下している間は、貯水タンク18内の洗浄水によって第1の開閉弁136の浮力発生部136a及び弁部136bで発生している浮力により上昇し、小タンク134の第1の開口134bが開閉弁136の弁部136bによって閉止されている。
さらに、第2の開閉弁236については、図10aに示すように、貯水タンク18内の洗浄水によって第2開閉弁236の浮力発生部236a及び弁部236bで発生している浮力と、小タンク134内の洗浄水によって第2の開閉弁236の補助フロート部236dで発生している浮力とにより上昇し、小タンク134の開口134bが第2の開閉弁236の弁部236bによって閉止されている。そして、フロート38は小タンク134内の洗浄水による浮力により、上昇して静止した状態に維持されているため、洗浄水供給装置22の給水バルブ32は閉弁しており、貯水タンク18内への給水は行われていない。
つぎに、図10bに示すように、貯水タンク18内の洗浄水の水位が死水水位DWLに向って下降すると、この貯水タンク18内の水位と共に排水弁装置24の弁体24aが下降し、貯水タンク18内の洗浄水の水位が死水水位DWLになると、排水弁装置24の弁体24aが排水口20を閉止する。貯水タンク18内の洗浄水の水位が死水水位DWLに向って下降している間、貯水タンク18内の洗浄水の水位が小タンク134の底面134aの近傍付近の水位WL102よりも低下し続けると、第1の開閉弁136の浮力発生部136a及び弁部136bの部分が浮力を失い、第1の開閉弁136全体が下降し、小タンク134の第1の開口134bが開放される。このとき、第1の開閉弁136の突起部136dが小タンク134の底面134aに当接し、第1の開閉弁136全体が小タンク134の底面134aからぶら下がった状態となる。
一方、図10bに示すように、第2の開閉弁236は、小タンク134内の洗浄水による補助フロート部236dに作用する浮力により上昇した状態となり、第2の開閉弁236の弁部236bが小タンク134の第2の開口134cを閉鎖している。
したがって、図10bに示す小タンク134内の洗浄水は、第1の開閉弁136によって開放されている開口面積S100の第1の開口134bのみから貯水タンク18内に排出されるが、この第1の開口134bの開口面積S100は比較的小さい面積であるため、小タンク134の第1の開口134bから貯水タンク18内に排出される流量Q101も比較的小さくなる。また、小タンク134内の水位が下降する速度V101(以下「小タンク水位下降速度V101」)についても、満水水位w100から比較的ゆっくりとした速度となるため、小タンク水位下降速度V101は、貯水タンク18内の水位が下降する速度V102に比べて遅く(V101<V102)、小タンク134内の水位は満水水位から比較的ゆっくりと下降する。
つぎに、図10cに示すように、小タンク134内の水位がさらに水位w101まで低下すると、フロート38も小タンク134内の水位低下と共に下降し、給水バルブ32が開弁し、洗浄水供給装置22から貯水タンク18への給水が開始される。このとき、第2の開閉弁236についても下降し、小タンク134の第2の開口134cが開放され、小タンク134内の洗浄水が、この開放された第2の開口134cからも貯水タンク18内に流量Q102で排出される。このとき、図10cに示す小タンク134内の洗浄水は、第1の開閉弁136によって開放されている開口面積S100の第1の開口134bと、第2の開閉弁236によって開放されている開口面積S200の第2の開口134cの双方から貯水タンク18内に排出されるため、図10bに示す小タンク134の第1の開口134bのみが開放されている場合に比べて、開放されている総開口面積(S100+S200)が増大する。したがって、小タンク134の第1の開口134b及び第2の開口134cの双方から貯水タンク18内に排出される洗浄水の総流量(Q101+Q102)が増大するため、小タンク134内の水位が下降する速度V103(以下「小タンク水位下降速度V103」)についても、排水弁装置24の弁体24aが排水口20を閉止する以前の小タンク水位下降速度V101よりも速められる。そして、小タンク134内の洗浄水による浮力によって浮いているフロート38及び第2の開閉弁236の補助フロート部36dは、速められた小タンク水位下降速度V103と等しい速度で下降する。
また、貯水タンク18内の水位は、小タンク134の第1の開口134b及び第2の開口134cの双方から貯水タンク18内に排出される洗浄水と、洗浄水供給装置22から給水されている洗浄水とにより死水水位DWLから水位WL103へ速度V104で上昇する。
つぎに、図10dに示すように、小タンク134内の洗浄水のすべてが第1の開口134b及び第2の開口134cから貯水タンク18内に流出し、小タンク134内の洗浄水が空の状態になると、フロート38及び第2の開閉弁236の補助フロート部236dは、小タンク134内の洗浄水による浮力を完全に失っているため、急速に下降し、フロート38の下端部38bが小タンク134の底面134aに接触する。
また、第2の開閉弁236全体が下降し、その補助フロート部236dの下端部236eが小タンク134の第2の開口134cの上縁部に当接し、第2の開閉弁236全体が小タンク134の第2の開口134cからぶら下がった状態となる。このとき、洗浄水供給装置22から貯水タンク18への給水が継続されているため、貯水タンク18内の洗浄水は、第2の開閉弁236の浮力発生部236aの下面の高さ位置よりも低い位置の水位WL104まで速度V105で上昇する。また、この貯水タンク18の水位WL104が上昇する速度V105は、小タンク134の第1の開口134b及び第2の開口134cから貯水タンク18内に排出される洗浄水がない分だけ、図10cに示す貯水タンク18の水位WL103が上昇する速度V104よりも遅くなる。
さらに、図10dに示すように、小タンク134内の洗浄水が空の状態では、フロート38は最低位置まで下降した状態であり、浮力発生部38bの内部空間の空気とフロート38の外部との空気が、フロート38の下端部38cと小タンク134の底面134aとの間の隙間等を介して互いに置換される。
つぎに、図10eに示すように、洗浄水供給装置22から貯水タンク18への給水が継続され、貯水タンク18内の水位が小タンク134の底面34aに近接する水位WL102まで上昇すると、第1の開閉弁136及び第2の開閉弁236の双方も上昇し、各弁部136b,236bが小タンク134の各開口134b,134cの下縁部にそれぞれ当接し、各開閉弁136,236により小タンク134の各開口134b,134cが閉鎖される。このとき、小タンク134内は、依然として空の状態であり、フロート38は最低位置まで下降した状態であるため、給水バルブ32は開弁している状態が維持される。
つぎに、図10fに示すように、貯水タンク18の水位が小タンク134の上縁134eの位置よりも高い位置まで上昇すると、貯水タンク18内の水位が小タンク134の上縁134eを乗り越えて小タンク134内に流入し、この小タンク134内の水位が急激に上昇して満水となる。このとき、フロート38の浮力発生部38bは、以前に図10dに示す状態のときに外部の空気と置換されてから十分な空気で満たされているため、フロート38は、貯水タンク18の水位が上昇する速度V105よりも速い速度V106で急激に最高位置まで上昇し、給水バルブ32が速やかに閉弁し、洗浄水供給装置22から貯水タンク18への給水が止水される。
また、図10fに示すように、フロート38の内部空間(浮力発生部38b)内に空気が滞留しており、フロート38の内部空間内に小タンク134内の洗浄水がほとんど流入していないが、フロート38の下端部38c付近の洗浄水の水圧により、この小タンク134内の水位w100は、フロート38の下端部38cよりもわずかに上方に位置している。
また、各開閉弁136,236についても、貯水タンク18内の洗浄水によって各浮力発生部136a,236a及び各弁部136b,236bで発生している浮力と、小タンク134内の洗浄水によって各補助フロート部136d,236dで発生している浮力とにより上昇した状態が維持され、小タンク134の各開口134b,134cが各開閉弁136,236の各弁部136b,236bによって閉止されている状態となる。
最終的には、貯水タンク18内の水位は、図10fに示すように、満水水位WL100となり、本実施形態の洗浄水タンク装置116により実行される大洗浄モードの一連の動作が完結される。
上述した本発明の第2実施形態による洗浄水タンク装置116によれば、小タンク134の開口134bから貯水タンク18内に排出される洗浄水の流量を増加させる排水増加手段として、小タンク134の第2の開口134cと、第2の開閉弁236と、この第2の開閉弁236に設けられた補助フロート部236dとを採用し、第2の開閉弁236が、第2の開口134cを開閉する弁部236bと、この弁部236bから上方に延びて第2の開口134cに挿入可能な支持部236cと、この支持部236cの上端部に設けられた補助フロート部236dとを備え、第1の開閉弁136と第2の開閉弁236の各々が上下動して各開口134b,134cを開閉することにより、小タンク134の第1の開口134b及び第2の開口134cの総開口面積(S100+S200)が可変になるため、小タンク134の第1の開口134b及び第2の開口134cから貯水タンク18内へ排出される洗浄水の流量について、容易に変化させることができる。特に、排水弁装置24の弁体24aが貯水タンク18の排水口20を開放している状態から排水口20を閉鎖するまでは、貯水タンク18内の洗浄水により第1の開閉弁136及び第2の開閉弁236の各々が、第1の開口134b及び第2の開口134cの各々を閉鎖している状態になるか、又は、貯水タンク18内の洗浄水により第1の開閉弁136が第1の開口134bを開放している状態で且つ小タンク134内の洗浄水により第2の開閉弁236の補助フロート部236dに浮力が発生して第2の開閉弁236が第2の開口236cを閉鎖している状態となっている。したがって、小タンク134内の洗浄水は、第1の開閉弁136が開放する第1の開口134bのみから比較的小さい開口面積S100で貯水タンク18内に排出されるため、小タンク134内の水位及び第2の開閉弁236の補助フロート部236dが下降する速度を比較的遅くすることができる。よって、簡単な構造で、排水弁装置24の弁体24aが貯水タンク18の排水口20を開放している状態から排水口20を閉鎖するまでは、洗浄水供給装置22から貯水タンク18内に給水された洗浄水が、予め貯水タンク18内に貯水されていた洗浄水と共に便器本体2に排出されてしまう無駄水(いわゆる、「追っかけ水」)を減らすことができる。
また、その後、図10cに示すように、小タンク134内の水位が、排水弁装置24の弁体24aが貯水タンク18の排水口20を閉鎖した以降の水位w101の位置を通過した後、小タンク134内の洗浄水により第2の開閉弁236の補助フロート部236dに浮力が発生している状態で、小タンク134内の洗浄水は、第1の開閉弁136が開放する第1の開口134bと第2の開閉弁236が開放する第2の開口134cの双方から比較的大きい開口面積(S100+S200)で貯水タンク18内に排出されるため、小タンク134の水位、フロート38、及び第2の開閉弁236の補助フロート部236dが下降する速度を速めることができ、小タンク134内の洗浄水を短時間に排出して空状態にすることができる。したがって、浮力を発生させるためのフロート38の内部空間(浮力発生部38b)と外部との空気を互いに置換することができるため、その後、小タンク134内に洗浄水を供給することによりフロート38を上昇させて給水バルブ32の止水動作を行う際に、フロート38が正常に作動するように浮力を発生させることができる。これらの結果、節水化により、貯水タンク18内に貯水されて便器本体2に供給される洗浄水量を減らしても、追っかけ水を削減することができると共に、フロート38内の空気を置換してフロート38を正常に作動させることができる。
1 水洗大便器
2 便器本体
4 ボウル部
6 トラップ管路
6a 排水トラップ管路の入口
8 リム
10 第1吐水口
12 溜水部
14 第2吐水口
16,116 洗浄水タンク装置
18 貯水タンク(洗浄水タンク)
18a 貯水タンクの底面
20 排水口
22 洗浄水供給装置(給水部)
24 排水弁装置(排水弁)
24a 弁体(排水弁)
26 操作レバー
28 操作ワイヤ
30 給水管(給水部)
30a 1次側給水路
30b 2次側給水路
30c 2次側給水路の流出口
30d 給水管の側面
32 給水バルブ(給水弁)
32a バルブハウジング
32b ダイアフラム
32c 弁体
32d ブリード穴
32e 背圧室
32f パイロット穴
34 小タンク(貯水部)
34a 底面
34b 開口(開口部、排水増加手段)
34c 給水管取付部
34d 固定部
34e 小タンクの上縁
36 開閉弁(排水増加手段)
36a 浮力発生部
36b 弁部
36c 支持部
36d 補助フロート部(排水増加手段)
36e 補助フロート部の下端部
36f 支持部の拡径部
36g 支持部の縮径部
38 フロート
38a 調整用軸部材取付け用の取付穴
38b フロートの浮力発生部
38c フロートの下端部
40 揺動部材
40a 弁部材
42 固定軸部材
44 調整用軸部材
46 給水路形成部材
46a 一次側給水路
46b 二次側給水路
46c 弁座
48 フィルター部材
50 補給水装置
50a 補給水管
134 小タンク(貯水部)
134a 底面
134b 第1の開口(第1の開口部)
134c 第2の開口(第2の開口部、排水増加手段)
134e 小タンクの上縁
136 第1の開閉弁
136a 浮力発生部
136b 弁部
136c 支持部
136d 突起部
236 第2の開閉弁(排水増加手段)
236a 浮力発生部
236b 弁部
236c 支持部
236d 補助フロート部(排水増加手段)
S0 小タンクの開口の開口断面積
S1 開閉弁の弁部の横断面積
S2 開閉弁の補助フロート部の横断面積
S3 開閉弁の支持部の拡径部の横断面積
S4 開閉弁の支持部の縮径部の横断面積
S5 開閉弁の支持部の拡径部と小タンクの開口との間の開口面積
S6 開閉弁の支持部の縮径部と小タンクの開口との間の開口面積
S100 小タンクの第1の開口の開口断面積
S101 第1の開閉弁の弁部の横断面積
S200 小タンクの第2の開口の開口断面積
S201 第2の開閉弁の弁部の横断面積
S202 第2の開閉弁の補助フロート部の横断面積
S203 第2の開閉弁の支持部の横断面積

Claims (5)

  1. 便器に洗浄水を供給する洗浄水タンク装置であって、
    便器に供給する洗浄水が貯水され且つ底面に排水口が配置された洗浄水タンクと、
    この洗浄水タンクの外部の給水源に上流側が接続された給水管と、この給水管から上記洗浄水タンク内へ供給される洗浄水の給水及び止水を切り替える給水弁と、を備えた給水部と、
    この給水部に取り付けられて洗浄水を貯水する貯水部と、
    この貯水部の側面又は底面に形成された開口部を開閉する開閉弁と、
    上記貯水部内に設けられ、浮力を発生させるための内部空間を形成し、上記貯水部内の水位の変動に応じて上下動可能であり、上記貯水部内の洗浄水が空状態のときに上記内部空間と外部との空気が互いに置換可能となるフロートと、
    一方が上記フロートに接続されると共に他方が上記給水部の給水弁に接続され、上記フロートが上下動することにより、上記給水弁を開閉させる揺動部材と、
    上記洗浄水タンクの排水口を開閉可能に設けられ、上記排水口を開放することにより上記洗浄水タンク内の洗浄水を上記便器へ排出し、上記排水口を閉鎖することにより上記洗浄水タンク内に洗浄水を貯える排水弁と、
    上記貯水部内の水位の変動に応じて上下動することにより上記開閉弁を開閉させる補助フロート部を備え、上記貯水部内の水位が、上記排水弁が上記排水口を閉鎖したとき又はそれ以降の水位位置を通過した後、上記貯水部内の水位が下降する速度を速めることにより上記貯水部の開口部から上記洗浄水タンク内に排出される洗浄水の流量を増加させる排水増加手段と、
    を有することを特徴とする洗浄水タンク装置。
  2. 上記排水増加手段は、上記開閉弁により開閉される上記貯水部の開口部の開口面積を可変にすることにより、上記貯水部の開口部から上記洗浄水タンク内へ排出される洗浄水の流量を増加させる請求項1記載の洗浄水タンク装置。
  3. 上記貯水部の開口部は、上記貯水部の底面に形成された単一の開口部であり、上記排水増加手段は、上記貯水部の底面の単一の開口部と、この単一の開口部を開閉する上記開閉弁と、この開閉弁に設けられた上記補助フロート部とにより構成され、
    上記開閉弁は、上記洗浄水タンク内の洗浄水により浮力を発生させる浮力発生部と、上記単一の開口部を開閉する弁部と、この弁部から上方に延びてその上端部に上記補助フロート部が設けられた支持部と、を備え、この支持部は、上記弁部から上方に延びて上記単一の開口部に挿入可能である拡径部と、この拡径部から上方に延びて上記単一の開口部に挿入可能であり且つ断面が上記拡径部の断面よりも小さい縮径部と、を備え、上記支持部の拡径部及び縮径部が上下動することにより、上記単一の開口部の開口面積が可変になる請求項2記載の洗浄水タンク装置。
  4. 上記貯水部の開口部は、上記貯水部の側面又は底面に形成された第1の開口部と、この第1の開口部以外に上記貯水部の底面に形成された第2の開口部と、を備え、上記開閉弁は、上記第1の開口部を開閉する第1の開閉弁と、上記第2の開口部を開閉する第2の開閉弁と、を備え、上記排水増加手段は、上記第2の開口部と、上記第2の開閉弁と、この第2の開閉弁に設けられた上記補助フロート部により構成され、
    上記第2の開閉弁は、上記第2の開口部を開閉する弁部と、この弁部から上方に延びて上記第2の開口部に挿入可能な支持部と、この支持部の上端部に設けられた上記補助フロート部と、を備え、この補助フロート部は、上記貯水部内の水位が、上記排水弁が上記排水口を閉鎖したとき又はそれ以降の水位位置を通過した後、浮力を失って低下する請求項2記載の洗浄水タンク装置。
  5. 請求項1乃至4の何れか1項に記載の洗浄水タンク装置を備えた水洗大便器。
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