JP6578625B2 - 洗浄水供給装置 - Google Patents

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Description

本発明は、洗浄水供給装置に係り、特に、便器の洗浄水タンクに洗浄水を供給する洗浄水供給装置に関する。
従来から、便器の洗浄水タンクに洗浄水を供給する洗浄水供給装置として、例えば特許文献1に記載されているように、桶状に形成され底面に開口が形成された小タンクと、当該小タンク内に設けられたフロートと、当該フロートの上下動に連動して水平方向に動く給水弁と、を備えた構造が知られている。当該給水弁は、一般には、ダイヤフラム式の弁である。
更に、例えば特許文献2及び特許文献3に記載されているように、小タンクの位置とフロートの位置とを調整可能な構造も知られている。
図16は、特許文献3の図4に対応している(符号は変更されている)。図16に示す洗浄水供給装置は、フィルタ150が設けられた給水管134から供給される洗浄水の洗浄水タンク内への吐水及び止水を切り替える給水弁136と、給水管134に沿って上下動できるように設けられた小タンク138と、小タンク138内に設けられて当該小タンク138内の洗浄水の水位の変動に伴って当該小タンク138に対して上下方向に摺動可能に取り付けられたフロート142と、を備えている。
そして、給水管134に支持されたバルブハウジングの支点回りに、揺動部材144(アーム)が回動可能に設けられていて、当該揺動部材144の回動に応じてパイロット孔136gが開閉することによって、給水弁136の吐水及び止水が切り替えられるようになっている。
揺動部材144の回動は、フロート142の上下動によって生じるようになっている。すなわち、揺動部材144は、フロート142に接続されている。ここで、揺動部材144とフロート142とは、フロート位置調整部材148を介して接続されており、揺動部材144とフロート142との互いに対する相対位置が調整できるようになっている。
具体的には、フロート位置調整部材148は、全体として筒状の部材であって、外側面に雄ネジ部が設けられており、一方、フロート42の中央部に形成された取付孔の内面の一部に雌ネジ部が設けられていて、両者が螺合している。これにより、フロート位置調整部材148を、自身の軸線回りに周方向に回動させることで、フロート位置調整部材148とフロート142との相対位置が調整可能であり、ひいては、揺動部材144とフロート142との互いに対する相対位置を調整可能である。
また、フロート位置調整部材148を軸方向に貫通する回動軸部材146が、給水管134に支持されて(回動は許容されている)鉛直方向に垂下している。そして、回動軸部材146の下方部の外側面に雄ネジ部が設けられており、一方、小タンク138の中央部に形成された取付孔の内面の一部に雌ネジ部が設けられていて、両者が螺合している。これにより、回動軸部材146を、自身の軸線回りに周方向に回動させることで、回動軸部材146と小タンク138との相対位置が調整可能である(小タンク138は給水管134に沿って上下動する)。
ここで、比較的小径の回動軸部材146を直接的に操作することは容易でないため、フロート位置調整部材148の回動によって回動軸部材146が共回りするように、図17に示すような共回り構造が採用されていた。
米国特許第6755209号明細書 特開2011− 64008号公報 特開2013−204389号公報
給水管134から供給される洗浄水は、フィルタ150を通過してくるため、洗浄水タンク内に大きなゴミが混入することは防止されている。しかしながら、フィルタ150を通過してしまう小さなゴミが、図17に示す共回り構造の隙間に入り込むと、フロート位置調整部材148が上下動できなくなり、洗浄水供給装置が正常に動作できなくなってしまう虞があった。
本発明は、以上の知見に基づいて創案されたものである。本発明の目的は、フィルタを通過してしまう小さなゴミによって動作障害が生じる虞が顕著に低減された洗浄水供給装置を提供することである。
本発明は、便器の洗浄水タンクに洗浄水を供給する洗浄水供給装置であって、給水管から供給される洗浄水の洗浄水タンク内への吐水及び止水を切り替える給水弁と、前記洗浄水タンク内に設けられた小タンクと、前記小タンク内に設けられ、当該小タンク内の洗浄水の水位の変動に伴って当該小タンクに対して上下動するフロートと、前記小タンクに対する前記フロートの上下動に伴って前記給水弁の吐水及び止水を切り替えるアームと、前記アームおよび前記フロートに接続され、自身の軸線回りに周方向に回動することで前記アームと前記フロートとの互いに対する相対位置を調整可能であるフロート位置調整部材と、前記小タンクに接続され、自身の軸線回りに周方向に回動することで前記小タンクを上下方向に位置調整可能に支持する小タンク位置調整部材と、を備え、前記フロート位置調整部材と前記小タンク位置調整部材とは、同軸に配置されており、前記フロート位置調整部材を一側に回動させる時、前記フロート位置調整部材の第1当接部が前記小タンク位置調整部材の第1当接部に当接して当該小タンク位置調整部材を一側に共回りさせるようになっており、及び/または、前記小タンク位置調整部材を他側に回動させる時、前記小タンク位置調整部材の第1当接部が前記フロート位置調整部材の第1当接部に当接して当該フロート位置調整部材を他側に共回りさせるようになっており、前記フロート位置調整部材を他側に回動させる時、前記フロート位置調整部材の第2当接部が前記小タンク位置調整部材の第2当接部に当接して当該小タンク位置調整部材を他側に共回りさせるようになっており、及び/または、前記小タンク位置調整部材を一側に回動させる時、前記小タンク位置調整部材の第2当接部が前記フロート位置調整部材の第2当接部に当接して当該フロート位置調整部材を一側に共回りさせるようになっており、前記フロート位置調整部材の前記第1当接部と前記小タンク位置調整部材の前記第1当接部とが当接している状態から、前記フロート位置調整部材の前記第2当接部と前記小タンク位置調整部材の前記第2当接部とが当接している状態に至るまでの間は、前記フロート位置調整部材と前記小タンク位置調整部材とが互いに対して回動するようになっており、当該回動角度は10°以上であることを特徴とする洗浄水供給装置である。
本発明においては、フロート位置調整部材の第1当接部と小タンク位置調整部材の第1当接部とが当接している状態から、フロート位置調整部材の第2当接部と小タンク位置調整部材の第2当接部とが当接している状態に至るまでの間、フロート位置調整部材と小タンク位置調整部材とが共回りしないで、10°以上、互いに対して回動するようになっている。すなわち、そのような「遊び」が、積極的に設けられている。そして、当該「遊び」が、小さなゴミを貫通させる隙間として機能するため、フロート位置調整部材と小タンク位置調整部材との間に小さなゴミが入り込んでフロート位置調整部材が上下動できなくなり洗浄水供給装置が正常に動作できなくなるという虞が顕著に低減される。
もっとも、共回りしない回動範囲が過大であると、位置調整作業を実施しづらい。従って、フロート位置調整部材と小タンク位置調整部材とが共回りしないで互いに対して回動する前記回動角度は、120°未満であることが好ましい。
例えば、前記アームは、前記洗浄水タンクまたは前記給水管に変位可能に支持されており、当該アームの変位に応じて前記給水弁の吐水及び止水を切り替えるように構成されており、前記フロート位置調整部材は、前記アームを介して前記洗浄水タンクまたは前記給水管に支持されており、前記小タンクは、前記小タンク位置調整部材を介して前記洗浄水タンクまたは前記給水管に支持されている。
また、前記給水管の一部は、前記洗浄水タンクの内部に延在しており、前記小タンクは、前記小タンク位置調整部材及びブラケット部材を介して前記給水管に支持されており、前記小タンク位置調整部材は、前記ブラケット部材によって、当該ブラケット部材に対して自身の軸線回りに周方向に回動できるように支持されていることが好ましい。
この場合、小タンク位置調整部材の回動操作も比較的容易に実施できるため、フロート位置調整部材と小タンク位置調整部材とのいずれの回動操作を実施することも容易となる。
また、前記フロート位置調整部材の前記第1当接部及び前記第2当接部と、前記小タンク位置調整部材の前記第1当接部及び前記第2当接部と、のいずれか一方は、棒状部材または筒状部材の外面から外方に突出する外方突出部の一部であり、前記フロート位置調整部材の前記第1当接部及び前記第2当接部と、前記小タンク位置調整部材の前記第1当接部及び前記第2当接部と、のいずれか他方は、筒状部材の内面から内方に突出する内方突出部の一部であることが好ましい。
この場合、フロート位置調整部材と小タンク位置調整部材とを内外二重の部材として構成することができ、共回り動作が安定する。
また、この場合、前記外方突出部及び/または前記内方突出部は、周方向に等間隔に形成された複数の突出部のうちのいずれかであることが更に好ましい。
この場合、複数の突出部の間の領域(相対的な凹部)も小さなゴミを貫通させる隙間として機能するため、フロート位置調整部材と小タンク位置調整部材との間に小さなゴミが入り込んでフロート位置調整部材が上下動できなくなり洗浄水供給装置が正常に動作できなくなるという虞が、より一層顕著に低減される。
また、前記フロート位置調整部材の前記第1当接部と前記小タンク位置調整部材の前記第1当接部とが当接する時、前記フロート位置調整部材の第3当接部と前記小タンク位置調整部材の第3当接部とが当接するようになっており、前記フロート位置調整部材の前記第2当接部と前記小タンク位置調整部材の前記第2当接部とが当接する時、前記フロート位置調整部材の第4当接部と前記小タンク位置調整部材の第4当接部とが当接するようになっていることが好ましい。
この場合、フロート位置調整部材と小タンク位置調整部材とが2カ所(以上)で当接した状態で回動することにより、共回り動作が安定する。
また、この場合、前記フロート位置調整部材の前記第1当接部と前記第3当接部とは、当該フロート位置調整部材の軸線に対して略対称の位置にあり、前記フロート位置調整部材の前記第2当接部と前記第4当接部とは、当該フロート位置調整部材の軸線に対して略対称の位置にあり、前記小タンク位置調整部材の前記第1当接部と前記第3当接部とは、当該小タンク位置調整部材の軸線に対して略対称の位置にあり、前記小タンク位置調整部材の前記第2当接部と前記第4当接部とは、当該小タンク位置調整部材の軸線に対して略対称の位置にあることが更に好ましい。
この場合、フロート位置調整部材と小タンク位置調整部材とがバランスの取れた2カ所(以上)で当接した状態で回動することにより、フロート位置調整部材と小タンク位置調整部材との間にいわゆる「片寄せ」が発生しても、共回り動作が安定する。
なお、前記小タンク位置調整部材が、前記洗浄水タンク内の止水水位よりも下方に位置するようになっていてもよい。
この場合、小さなゴミが水中を浮遊して小タンク位置調整部材に付着し得るが、本発明によればフロート位置調整部材と小タンク位置調整部材との間に小さなゴミが入り込んでフロート位置調整部材が上下動できなくなり洗浄水供給装置が正常に動作できなくなるという虞が顕著に低減されるため、問題が生じない。
本発明によれば、フロート位置調整部材の第1当接部と小タンク位置調整部材の第1当接部とが当接している状態から、フロート位置調整部材の第2当接部と小タンク位置調整部材の第2当接部とが当接している状態に至るまでの間、フロート位置調整部材と小タンク位置調整部材とが共回りしないで、10°以上、互いに対して回動するようになっている。すなわち、そのような「遊び」が、積極的に設けられている。そして、当該「遊び」が、小さなゴミを貫通させる隙間として機能するため、フロート位置調整部材と小タンク位置調整部材との間に小さなゴミが入り込んでフロート位置調整部材が上下動できなくなり洗浄水供給装置が正常に動作できなくなるという虞が顕著に低減される。
本発明の一実施形態による洗浄水供給装置を備えた洗浄水タンク装置が適用された水洗大便器において、便座及び便蓋を取り外した状態を示す斜視図である。 本発明の一実施形態による洗浄水供給装置を備えた洗浄水タンク装置の内部構造を示す正面断面図である。 本発明の一実施形態による洗浄水供給装置を示す分解斜視図である。 本発明の一実施形態による洗浄水供給装置を示す正面断面図である。 本発明の一実施形態による給水時(開弁時)の状態の洗浄水供給装置について部分的に拡大した部分拡大断面図である。 本発明の一実施形態による止水時(閉弁時)の状態の洗浄水供給装置について部分的に拡大した部分拡大断面図である。 本発明の一実施形態による洗浄水供給装置のフィルター部材を前方斜め下方から見た斜視図である。 本発明の一実施形態による洗浄水供給装置のフィルター部材を後方斜め下方から見た斜視図である。 本発明の一実施形態による洗浄水供給装置のフィルター部材を示す下面図である。 本発明の一実施形態による洗浄水供給装置においてカバー部材を取り外した状態を示す平面図である。 本発明の一実施形態による洗浄水供給装置のカバー部材を取り外した状態の上方部分を斜め後方から見た部分分解斜視図である。 本発明の一実施形態によるフロート位置調整部材及び回動筒部材(小タンク位置調整部材)の断面図である。 本発明の第2実施形態によるフロート位置調整部材及び回動筒部材(小タンク位置調整部材)の断面図である。 本発明の第2実施形態によるフロート位置調整部材及び回動筒部材(小タンク位置調整部材)の片寄せ状態での断面図である。 本発明の第3実施形態によるフロート位置調整部材及び回動筒部材(小タンク位置調整部材)の片寄せ状態での断面図である。 従来の洗浄水供給装置を示す正面断面図である。 従来の共回り構造を示す断面図である。
次に、添付図面を参照して、本発明の一実施形態による洗浄水供給装置を説明する。図1は、本発明の一実施形態による洗浄水供給装置を備えた洗浄水タンク装置が適用された水洗大便器において、便座及び便蓋を取り外した状態を示す斜視図である。
(基本的な構成)
図1に示すように、符号1は、サイホン作用を利用してボウル部内の汚物を吸い込んで排水トラップ管路から一気に外部に排出する、いわゆる、サイホン式の水洗大便器を示している。当該水洗大便器1は、陶器製の便器本体2を備えており、当該便器本体2には、ボウル部4と、当該ボウル部4の下部と連通するトラップ管路6と、がそれぞれ形成されている。
便器本体2のボウル部4の上縁部には、内側にオーバーハングしたリム8と、便器本体2の後方側の内部に形成される導水路(図示せず)から供給される洗浄水を吐水する第1吐水口10と、が形成されている。第1吐水口10から吐水される洗浄水は、旋回しながら下降してボウル部4を洗浄するようになっている。
ボウル部4の下方には、溜水面が鎖線W0で示された溜水部12が形成されている。この溜水部12の下方に、排水トラップ管路6の入口6aが開口している。そして、当該入口6aから後方の排水トラップ管路6が、排水ソケット(図示せず)を介して、床下の排出管(図示せず)に接続されている。
また、ボウル部4の溜水面W0の上方位置には、便器本体2の後方側の内部に形成された導水路(図示せず)から供給される洗浄水を吐水する第2吐水口14が形成されている。第2吐水口14から吐水される洗浄水は、溜水部12の溜水を上下方向に旋回させる旋回流を生じさせるようになっている。
そして、便器本体2の後方側の上面に、便器本体2に供給するための洗浄水を貯水する洗浄水タンク装置16が設けられている。図2は、本発明の一実施形態による洗浄水供給装置を備えた洗浄水タンク装置16の内部構造を示す正面断面図である。図2においては、貯水タンクの満水水位、止水水位及び死水水位を、それぞれWL0、WL1及びDWLで示している。また、洗浄水供給装置による給水が開始される貯水タンク内の水位及び小タンク内の水位を、それぞれWL2及びwlで示している。
図1及び図2に示すように、洗浄水タンク装置16は、水洗大便器1を洗浄する洗浄水を貯水する洗浄水タンクである貯水タンク18を備えている。貯水タンク18の底部には、便器本体2の導水路(図示せず)と連通する排水口20が形成されており、貯水タンク18内の洗浄水が便器本体2の導水路(図示せず)へと供給されるようになっている。(貯水タンク18は、便器の種類に応じて、貯水する洗浄水の量が異なっている。)
また、図2に示すように、洗浄水タンク装置16の貯水タンク18内には、貯水タンク18内に洗浄水を供給する洗浄水供給装置22と、排水口20を開放して貯水タンク18に貯えられていた洗浄水を便器本体2の導水路(図示せず)に流出させる排水弁装置24と、が設けられている。
また、排水弁装置24の側方に、上下方向に延びるオーバーフロー管24aが設けられている。オーバーフロー管24a内の下方部分は、排水口20と連通しており、貯水タンク18内の水位が満水水位WL0を超えて上昇してオーバーフロー管24aの上端開口部24bに達するときには、オーバーフロー管24aの上端開口部24bから洗浄水が流入して、排水口20を介して便器本体2の導水路(図示せず)へ排出されるようになっている。
さらに、補給水装置26の補給水管26aに、補給水用のホース28の上流側端部が接続されている。補給水用のホース28の下流側端部28aは、オーバーフロー管24aの真上又はオーバーフロー管24aの内部に配置されている。これにより、補給水管26aから補給水用のホース28に供給される補給水は、オーバーフロー管24a内に流れ込んで、便器本体2に補給水としてリフィールされるようになっている。
排水弁装置24の構成は、従来の排水弁装置の構成と同様である。貯水タンク18の外部に取り付けられた操作レバー30に対して、大洗浄または小洗浄(所定の洗浄モード)を実行させる所定の方向の回動操作を行うことにより、当該操作レバー30に連結された操作ワイヤ32が連動して、排水弁装置24の弁体(図示せず)が引き上げられる。これにより、排水口20が所定時間だけ開放され、貯水タンク18内の洗浄水が便器本体2の導水路(図示せず)に一定量だけ排出されるようになっている。
次に、図3は、本発明の一実施形態による洗浄水供給装置の分解斜視図であり、図4は、本発明の一実施形態による洗浄水供給装置を示す正面断面図である。また、図5は、本発明の一実施形態による給水時(開弁時)の状態の洗浄水供給装置について部分的に拡大した部分拡大断面図であり、図6は、本発明の一実施形態による止水時(閉弁時)の状態の洗浄水供給装置について部分的に拡大した部分拡大断面図である。なお、図4においては、一次側給水路内及び二次側給水路内の給水の流れを矢印で示している。
図2乃至図6に示すように、本発明の一実施形態による洗浄水供給装置22は、外部の給水源(図示せず)に接続され且つ貯水タンク18の底面18aから上方に延びる給水管34と、給水管34の上方且つ側方に設けられ且つ給水管34から給水される洗浄水の貯水タンク18内への吐水と止水とを切り替えるダイヤフラム式の給水バルブ36と、を有している。
また、洗浄水供給装置22は、給水管34に沿って上下動できるように設けられた小タンク38と、小タンク38内に設けられて当該小タンク38内の洗浄水の水位の変動に伴って当該小タンク38に対して上下方向に摺動可能に取り付けられたフロート42と、を備えている。小タンク38の底面には、開口が形成されており(小タンク38の側面に形成されていてもよい)、逆止弁40が設けられている。
そして、給水管34に支持されたバルブハウジング36aの支点回りに、揺動部材44(アーム)が回動可能に設けられていて、当該揺動部材44の回動(揺動)に応じてパイロット孔36gが開閉することによって、給水バルブ36の吐水及び止水が切り替えられるようになっている。
揺動部材44の回動は、フロート42の上下動によって生じるようになっている。すなわち、揺動部材44は、フロート42に接続されている。ここで、揺動部材44とフロート42とは、フロート位置調整部材48を介して接続されており、揺動部材44とフロート42との互いに対する相対位置が調整できるようになっている。
具体的には、フロート位置調整部材48は、全体として筒状の部材であって、外側面に雄ネジ部が設けられており、一方、フロート42の中央部に形成された取付孔42aの内面の一部に雌ネジ部が設けられていて、両者が螺合している。これにより、フロート位置調整部材48を、自身の軸線回りに周方向に回動させることで、フロート位置調整部材48とフロート42との相対位置が調整可能であり、ひいては、揺動部材44とフロート42との互いに対する相対位置を調整可能である。
また、フロート位置調整部材48を軸方向に貫通させる筒状の回動筒部材46が、鉛直方向に延びるように、また、それ自身の軸線回りに回動可能であるように、ブラケット46rを介して給水管34に支持されている。そして、回動筒部材46の外側面に雄ネジ部が設けられており、一方、小タンク38の中央部に形成された取付孔38aの内面の一部に雌ネジ部が設けられていて、両者が螺合している。これにより、回動筒部材46を、自身の軸線回りに周方向に回動させることで、回動筒部材46と小タンク38との相対位置が調整可能である(小タンク38は給水管34に沿って上下動する)。
ここで、本実施形態では、フロート位置調整部材48の回動によって回動筒部材46が共回りするように、そして逆に、回動筒部材46の回動によってフロート位置調整部材48が共回りするように、いわゆる共回り構造が採用されている。但し、本実施形態の共回り構造は、回動方向を切り替える際に少なくとも10°以上の共回りでない回動(バックラッシュ)が生じるように、積極的に「遊び」が設けられている(詳細は後述する)。
また、図2乃至図4に示すように、給水管34は、貯水タンク18の底面18aに取り付けられており、外部の水道等の給水源(図示せず)に接続された下側給水管34aと、下側給水管34aの上方に接続された上側給水管34bと、を有している。下側給水管34a及び上側給水管34bの中央に、上下方向に延びる1次側給水路34cが形成されており、給水管34の内部であって1次側給水路34cの外側に、2次側給水路34dが形成されている。
また、図4に示すように、下側給水管34aの2次側給水路34dの下端部には、流出口34eが形成されており、2次側給水路34d内の洗浄水は、流出口34eから貯水タンク18内に供給されるようになっている。
更に、図4に示すように、下側給水管34aの1次側給水路34cには、絞り穴34gが形成されている。当該絞り穴34gの大きさ(絞り穴34gの通水断面積)に応じて、洗浄水の瞬間流量を定めることができる。
また、図3及び図4に示すように、下側給水管34aの上端部には、その内部に上側給水管34bの下方部分が挿入されている。上側給水管34bの下方部分の1次側給水路34c内には、下側給水管34aから上側給水管34bに流入する洗浄水中に含まれるゴミを除去するためのフィルター部材50が取り付けられている。
図7は、本発明の一実施形態による洗浄水供給装置のフィルター部材を前方斜め下方から見た斜視図であり、図8は、本発明の一実施形態による洗浄水供給装置のフィルター部材を後方斜め下方から見た斜視図であり、図9は、本発明の一実施形態による洗浄水供給装置のフィルター部材を示す下面図である。図7及び図8において、フィルター部材を通過する通水の流れを矢印で示している。
図3乃至図9に示すように、フィルター部材50は、洗浄水を通水させることによりゴミを除去する通水部50aと、通水部50aの下端に設けられている取付部50bと、を有している。取付部50bが上側給水管34bの1次側給水路34c内に圧入されることにより、フィルター部材50が上側給水管34bの1次側給水路34c内に固定されるようになっている。
また、フィルター部材50の取付部50bが上側給水管34bの1次側給水路34c内に圧入されて固定された状態では、フィルター部材50の通水部50bがその長手方向の中心軸線A1回りにねじられることなく固定される。従って、通水部50bがねじれることによりフィルター部材50の通水断面積S1(図9参照)が絞り穴34gの通水断面積(図4参照)よりも小さくなってしまうことを防ぐことができる。
更に、図7及び図8に示すように、フィルター部材50の通水部50bには、複数の横方向に延びるスリット50cが形成されて上下方向に配置されている。各スリット50cの間隔d1は、ほぼ同一の大きさに設定されている。また、これらの複数のスリット50cが形成する通水部50aの通水断面積の合計S3は、下側給水管34aの絞り穴34gの通水断面積(図4参照)よりも大きく設定されている。これにより、下側給水管34aから上側給水管34bに洗浄水が流入してフィルター部材50を通過する際に、洗浄水中に含まれているゴミによってフィルター部材50が目詰まりしやすくなることが抑制され、フィルター部材50を通過する際の圧力損失が抑制されるようになっている。
また、図7乃至図9に示すように、フィルター部材50の横断面を前後左右に四分割した各領域R1〜R4において、フィルター部材50を通過する通水を上下方向に仕切る仕切り部50d〜50gが1つずつ設けられている。すなわち、領域R1では、フィルター部材50の通水部50aの上端に仕切り部50dが設けられ、領域R2では、フィルター部材50の通水部50aの下端に仕切り部50eが設けられている。また、領域R3では、フィルター部材50の通水部50aの中間部に仕切り部50fが設けられ、領域R4では、フィルター部材50の通水部50aの中間部に仕切り部50gが設けられている。
また、図3、図5及び図6に示すように、給水バルブ36は、上側給水管34bの上下方向に延びる1次側給水路34cと上側給水管34bの水平方向に延びる2次側給水路34dとの間に介在するように設けられた、いわゆる、ダイヤフラム式の給水バルブ36である。給水バルブ36は、水平方向に延びる中心軸A2を持つバルブハウジング36aと、ハブルハウジング36aの中心軸A2に沿って図5及び図6の左右方向に移動可能なダイヤフラム36bと、ダイヤフラム36bに取り付けられてバルブハウジング36a内においてダイヤフラム36bと共に一体的に図5及び図6の左右方向に移動可能な弁体36cと、を有している。
ダイヤフラム36bには、中心軸A2と平行に延びるブリード穴が形成されている。ブリード穴によって、上側給水管34bの1次側給水路34cとダイヤフラム36bの側方側にある背圧室とが連通されている。また、背圧室の側部に、パイロット孔36gが形成されている。
更に、図5及び図6に示すように、給水バルブ36のバルブハウジング36aの側方に、前記した揺動部材44が、バルブハウジング36aの端部に位置する支点Pを中心に揺動可能に取り付けられている。揺動部材44は、揺動により給水バルブ36のパイロット孔36gを開閉する弁部材44aを有している。揺動部材44の弁部材44aが給水バルブ36のパイロット孔36gを開閉することにより、給水バルブ36による給水及び止水を切り替えることができるようになっている。
なお、図5においては、小タンク38内の水位がほぼ零となり、フロート42が最低位置まで下降したことに伴って揺動部材44が支点Pを中心に揺動した結果、弁部材44aが給水バルブ36のパイロット孔36gを開放したことにより、弁体36cが図5の左側に移動し、上側給水管34bの2次側給水路34dの上流側端部に位置する弁座が開放された状態(給水状態)を示している。
一方、図6においては、フロート42が最高位置まで上昇したことに伴って揺動部材44が支点Pを中心に揺動した結果、弁部材44aが給水バルブ36のパイロット孔36gを閉鎖したことにより、弁体36cが図5の右側に移動し、2次側給水路34dの上流側端部に位置する弁座が閉鎖された状態(止水状態)を示している。
更に、図10は、本発明の一実施形態による洗浄水供給装置においてカバー部材52を取り外した状態を示す平面図であり、図11は、本発明の一実施形態による洗浄水供給装置のカバー部材52を取り外した状態の上方部分を斜め後方から見た部分分解斜視図である。
図3乃至図6、図10及び図11に示すように、小タンク38及びフロート42は、下側給水管34aに対して給水バルブ36のパイロット孔36gが位置する側とは反対側に配置されている。これにより、フロート42が下降して給水バルブ36がパイロット孔36gを開放しているときに、パイロット孔36gから洗浄水が流出したとしても、パイロット孔36gから流出した洗浄水を小タンク38及びフロート42とは反対側に流出させることができるため、パイロット孔36gから流出した洗浄水が小タンク38内に流入することを防ぐことができるようになっている。
(基本的な作用)
以上のような本実施形態による洗浄水供給装置22の基本的な作用について説明する。本実施形態の洗浄水供給装置は、大洗浄モードと小洗浄モードの2種類の洗浄モードを実施可能であるが、基本的な作用は共通しているため、大洗浄モードについてのみ説明する。
図2、図4及び図6に示すように、排水弁装置24の排水開始前の状態では、排水弁装置24の弁体(図示せず)が排水口20を閉止している。例えば、貯水タンク18内の初期水位は満水水位WL0(図2参照)であり、フロート42は水没している。
つぎに、図2、図4及び図6に示すように、使用者が操作レバー30を操作すると、排水弁装置24が貯水タンク18の排水口20を開放する。これによって、水洗大便器1の便器本体2への大洗浄モードの排水が開始され、貯水タンク18内の水位が低下し始める。
貯水タンク18内の水位が逆止弁40による封止作用を維持できる水圧を維持している間は、小タンク38内の水位は維持され、すなわち、フロート42は上昇した状態に維持される。従って、洗浄水供給装置22による給水は行われない。
貯水タンク18内の水位が逆止弁40による封止作用を維持できないレベルまで低下すると、逆止弁40が下降し、小タンク38の底面に形成された開口が開放される。これにより、小タンク38内の水位が低下し始める。
そして、小タンク38内の水位が給水開始水位wl(図2参照)に低下すると、フロート42に作用していた浮力がフロート42の自重を下回って、フロート42が下降する。
すると、図4及び図5に示すように、揺動部材44が支点Pを中心に揺動し、揺動部材44の弁部材44aが給水バルブ36のパイロット孔36gを開放する。これにより、弁体36cが図5の左側に移動し、上側給水管34bの2次側給水路34dの上流側端部に位置する弁座が開放した状態(給水状態)となる。
更に、図2、図4及び図5に示すように、貯水タンク18内の水位が死水水位DWLまで低下すると、排水弁装置24が貯水タンク18の排水口20を閉止する(小タンク38内の水位は零になっている)。この時、給水バルブ36が開放されて洗浄水供給装置22による貯水タンク18への給水が継続して行われているため、貯水タンク18内の水位は直ちに死水水位DWLから上昇する。
貯水タンク18内の水位が所定の水位WL2まで上昇すると、逆止弁40が上昇して、小タンク38の底面38aの開口38bを閉止する(未だ小タンク38内の水位は零である)。
貯水タンク18内の水位が更に上昇し、小タンク38の上縁を乗り越えて小タンク38内に流入し始めると、小タンク38内の水位は急激に上昇する。これにより、フロート42は迅速に上昇し、給水バルブ36は速やかに閉弁される(止水する)。
本実施形態による洗浄水供給装置22によれば、フロート42が下降して給水バルブ36がパイロット孔36gを開放しているときに、パイロット孔36gから洗浄水が流出したとしても、小タンク38及びフロート42が給水管34に対して給水バルブ36のパイロット孔36gが位置する側とは反対側に配置されていることにより、パイロット孔36gから流出した洗浄水を小タンク38及びフロート42とは反対側に流出させることができるため、パイロット孔36gから流出した洗浄水が小タンク38内に流入することを防ぐことができる。
また、本実施形態では、回動筒部材46が、貯水タンク18内の止水水位WL1よりも下方に位置しているため、小さなゴミが水中を浮遊して回動筒部材46に付着し得るが、共回り構造において積極的に「遊び」を設けたことによって、フロート位置調整部材48と回動筒部材46との間に小さなゴミが入り込んでフロート位置調整部材48が上下動できなくなり洗浄水供給装置22が正常に動作できなくなるという虞が顕著に低減されており、問題が生じない。
(本実施形態による共回り構造の詳細)
本実施形態では、フロート位置調整部材48と回動筒部材46(小タンク位置調整部材)とは、同軸に配置された内外二重の部材として構成されている。それらの断面図を図12に示す(図4のXII−XII線断面図(の一部)に対応)。
本実施形態では、操作者がフロート位置調整部材48を一側に回動させることが可能となっていて、そのような回動の時、図12に示すように、フロート位置調整部材48の第1当接部48aが回動筒部材46(小タンク位置調整部材)の第1当接部46aに当接して回動筒部材46(小タンク位置調整部材)を一側に共回りさせるようになっている。
また、本実施形態では、ブラケット部材46rを採用したことにより、利用者が回動筒部材46(小タンク位置調整部材)を他側に回動させることが可能となっていて、そのような回動の時、回動筒部材46(小タンク位置調整部材)の第1当接部46aがフロート位置調整部材48の第1当接部48aに当接してフロート位置調整部材48を他側に共回りさせるようになっている。
また、逆に、本実施形態では、利用者がフロート位置調整部材48を他側にも回動させることが可能となっていて、そのような回動の時、フロート位置調整部材48の第2当接部48bが回動筒部材46(小タンク位置調整部材)の第2当接部46bに当接して回動筒部材46(小タンク位置調整部材)を他側に共回りさせるようになっている。
また、本実施形態では、ブラケット部材46rを採用したことにより、利用者が回動筒部材46(小タンク位置調整部材)を一側にも回動させることが可能となっていて、そのような回動の時、回動筒部材46(小タンク位置調整部材)の第2当接部46bがフロート位置調整部材48の第2当接部48bに当接してフロート位置調整部材48を一側に共回りさせるようになっている。
そして、本実施形態の特徴として、フロート位置調整部材48の第1当接部48aと回動筒部材46の第1当接部46aとが当接している状態から、フロート位置調整部材48の第2当接部48bと回動筒部材46の第2当接部46bとが当接している状態に至るまでの間は、フロート位置調整部材48と回動筒部材46とは共回りしないで互いに対して回動するようになっており、当該回動角度は約45°となっている。すなわち、そのような「遊び」が、積極的に設けられている(図12参照)。
そして、当該「遊び」が、小さなゴミを貫通させる隙間として機能するため、フロート位置調整部材48と回動筒部材46との間に小さなゴミが入り込んでフロート位置調整部材48が上下動できなくなり洗浄水供給装置22が正常に動作できなくなるという虞が顕著に低減される。
なお、図12の実施形態では、フロート位置調整部材48の第1当接部48aと第2当接部48bとは、内側の棒状部材(筒状部材であってもよい)の外面(半径2.4mm)から外方に突出する外方突出部(突出部半径3.1mm)の両側部となっていて、その周方向の幅は約30°であり、回動筒部材46の第1当接部46aと第2当接部46bとの間の空間は、外側の筒状部材の内面(半径2.5mm)から内方に凹む内方凹部(凹部半径3.2mm)となっていて、その周方向の幅は約75°であることによって、径方向長さ(クリアランス)0.8mmの約45°の範囲に亘る「遊び」が形成されている。
もっとも、回動筒部材46についても、その第1当接部46aと第2当接部46bとが外側の筒状部材の内面から内方に突出する内方突出部(周方向の幅が285°)の両側部である、と言うこともできる。
本件発明者によれば、共回りしないで互いに対して回動する回動角度(「遊び」の周方向の幅に対応する)が10°以上であれば、ある程度の効果を得られる。
もっとも、共回りしない回動範囲が過大であると、位置調整作業を実施しづらいため、フロート位置調整部材48と回動筒部材46とが共回りしないで互いに対して回動する前記回動角度は、120°未満であることが好ましい。
次に、図13は、本発明の第2実施形態によるフロート位置調整部材及び回動筒部材(小タンク位置調整部材)の断面図である。
図13に示すように、本実施形態の回動筒部材46は、筒状部材の内面から内方に突出する内方突出部が等間隔に3個設けられていて、第1当接部46aと第2当接部46bはそれらの一部となっている。
本実施形態によれば、共回りに関与しない領域においても、小さなゴミを貫通させる隙間が付加されているため、フロート位置調整部材48と回動筒部材46との間に小さなゴミが入り込んでフロート位置調整部材48が上下動できなくなり洗浄水供給装置22が正常に動作できなくなるという虞が、より一層顕著に低減される。
ここで、図14は、本発明の第2実施形態によるフロート位置調整部材及び回動筒部材(小タンク位置調整部材)の片寄せ状態での断面図である。
図14に示すように、本実施形態の場合、いわゆる片寄せが発生してしまうと、共回りが上手く機能しない可能性が生じ得る。
そこで、図15は、本発明の第3実施形態によるフロート位置調整部材及び回動筒部材(小タンク位置調整部材)の片寄せ状態での断面図である。
本実施形態では、フロート位置調整部材48の第1当接部48aと回動筒部材46の第1当接部46aとが当接する時、フロート位置調整部材48の第3当接部48cと回動筒部材46の第3当接部46cとも当接するようになっている。また、本実施形態では、フロート位置調整部材48の第2当接部48bと回動筒部材46の第2当接部46bとが当接する時、フロート位置調整部材48の第4当接部48dと回動筒部材46の第4当接部46dとも当接するようになっている。
そして、フロート位置調整部材48の第1当接部48aと第3当接部48cとは、当該フロート位置調整部材48の軸線に対して対称の位置にあり、フロート位置調整部材48の第2当接部48bと第4当接部48dとは、フロート位置調整部材48の軸線に対して対称の位置にあり、回動筒部材46の第1当接部46aと第3当接部46cとは、回動筒部材46の軸線に対して対称の位置にあり、回動筒部材46の第2当接部46bと第4当接部46dとは、回動筒部材46の軸線に対して対称の位置にある。
本実施形態によれば、フロート位置調整部材48と回動筒部材46とが2カ所で当接した状態で回動することにより、共回り動作が安定する。
また、本実施形態によれば、フロート位置調整部材48と回動筒部材46とがバランスの取れた2カ所で当接した状態で回動することにより、フロート位置調整部材48と回動筒部材46との間にいわゆる「片寄せ」が発生しても、共回り動作が安定する。
図15の実施形態では、フロート位置調整部材48の第1当接部48aと第2当接部48bとは、内側の棒状部材(筒状部材であってもよい)の外面(半径2.4mm)から外方に突出する外方突出部(突出部半径3.1mm)の両側部となっていて、その周方向の幅は約30°であり、フロート位置調整部材48の第3当接部48cと第4当接部48dとも、内側の棒状部材(筒状部材であってもよい)の外面(半径2.4mm)から外方に突出する外方突出部(突出部半径3.1mm)の両側部となっていて、その周方向の幅は約30°である。
そして、回動筒部材46の第1当接部46aと第2当接部46bとの間の空間は、外側の筒状部材の内面(半径2.5mm)から内方に凹む内方凹部(凹部半径3.2mm)となっていて、その周方向の幅は約120°であり、回動筒部材46の第3当接部46cと第4当接部46dとの間の空間も、外側の筒状部材の内面(半径2.5mm)から内方に凹む内方凹部(凹部半径3.2mm)となっていて、その周方向の幅は約120°である。
以上のような寸法が採用されることによって、径方向長さ(クリアランス)0.8mmの約90°の範囲に亘る「遊び」が、2カ所形成されている。
なお、以上の各実施形態において、フロート位置調整部材48の方が内側部材で回動筒部材46の方が外側の筒状部材となっているが、内外の関係が逆の構成も採用され得る。
1 水洗大便器
2 便器本体
4 ボウル部
6 トラップ管路
6a 排水トラップ管路の入口
8 リム
10 第1吐水口
12 溜水部
14 第2吐水口
16 洗浄水タンク装置
18 貯水タンク
18a 貯水タンクの底面
20 排水口
22 洗浄水供給装置
24 排水弁装置
24a オーバーフロー管
24b オーバーフロー管の上端開口部
26 補給水装置
26a 補給水管
28 補給水用のホース
28a 補給水用のホースの下流側端部
30 操作レバー
32 操作ワイヤ
34 給水管
34a 下側給水管
34b 上側給水管
34c 1次側給水路
34d 2次側給水路
34e 2次側給水路の流出口
34g 絞り穴(絞り部)
36 給水バルブ(給水弁)
36a バルブハウジング
36b ダイヤフラム
36c 弁体
36g パイロット孔
38 小タンク
38a 取付孔
40 逆止弁(開閉弁)
42 フロート
42a 取付孔
44 揺動部材
44a 弁部材
46 回動軸部材(小タンク位置調整部材)
46r ブラケット部材
48 フロート位置調整部材
50 フィルター部材
50a フィルター部材の通水部
50b フィルター部材の取付部
50c フィルター部材のスリット
50d フィルター部材の仕切り部
50e フィルター部材の仕切り部
50f フィルター部材の仕切り部
50g フィルター部材の仕切り部
52 カバー部材

Claims (9)

  1. 便器の洗浄水タンクに洗浄水を供給する洗浄水供給装置であって、
    給水管から供給される洗浄水の洗浄水タンク内への吐水及び止水を切り替える給水弁と、
    前記洗浄水タンク内に設けられた小タンクと、
    前記小タンク内に設けられ、当該小タンク内の洗浄水の水位の変動に伴って当該小タンクに対して上下動するフロートと、
    前記小タンクに対する前記フロートの上下動に伴って前記給水弁の吐水及び止水を切り替えるアームと、
    前記アームおよび前記フロートに接続され、自身の軸線回りに周方向に回動することで前記アームと前記フロートとの互いに対する相対位置を調整可能であるフロート位置調整部材と、
    前記小タンクに接続され、自身の軸線回りに周方向に回動することで前記小タンクを上下方向に位置調整可能に支持する小タンク位置調整部材と、
    を備え、
    前記フロート位置調整部材と前記小タンク位置調整部材とは、同軸に配置されており、
    前記フロート位置調整部材を一側に回動させる時、前記フロート位置調整部材の第1当接部が前記小タンク位置調整部材の第1当接部に当接して当該小タンク位置調整部材を一側に共回りさせるようになっており、及び/または、前記小タンク位置調整部材を他側に回動させる時、前記小タンク位置調整部材の第1当接部が前記フロート位置調整部材の第1当接部に当接して当該フロート位置調整部材を他側に共回りさせるようになっており、
    前記フロート位置調整部材を他側に回動させる時、前記フロート位置調整部材の第2当接部が前記小タンク位置調整部材の第2当接部に当接して当該小タンク位置調整部材を他側に共回りさせるようになっており、及び/または、前記小タンク位置調整部材を一側に回動させる時、前記小タンク位置調整部材の第2当接部が前記フロート位置調整部材の第2当接部に当接して当該フロート位置調整部材を一側に共回りさせるようになっており、
    前記フロート位置調整部材の前記第1当接部と前記小タンク位置調整部材の前記第1当接部とが当接している状態から、前記フロート位置調整部材の前記第2当接部と前記小タンク位置調整部材の前記第2当接部とが当接している状態に至るまでの間は、前記フロート位置調整部材と前記小タンク位置調整部材とが互いに対して回動するようになっており、当該回動角度は10°以上である
    ことを特徴とする洗浄水供給装置。
  2. 前記フロート位置調整部材と前記小タンク位置調整部材とが互いに対して回動する前記回動角度は、120°未満である
    ことを特徴とする請求項1に記載の洗浄水供給装置。
  3. 前記アームは、前記洗浄水タンクまたは前記給水管に変位可能に支持されており、当該アームの変位に応じて前記給水弁の吐水及び止水を切り替えるように構成されており、
    前記フロート位置調整部材は、前記アームを介して前記洗浄水タンクまたは前記給水管に支持されており、
    前記小タンクは、前記小タンク位置調整部材を介して前記洗浄水タンクまたは前記給水管に支持されている
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の洗浄水供給装置。
  4. 前記給水管の一部は、前記洗浄水タンクの内部に延在しており、
    前記小タンクは、前記小タンク位置調整部材及びブラケット部材を介して前記給水管に支持されており、
    前記小タンク位置調整部材は、前記ブラケット部材によって、当該ブラケット部材に対して自身の軸線回りに周方向に回動できるように支持されている
    ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の洗浄水供給装置。
  5. 前記フロート位置調整部材の前記第1当接部及び前記第2当接部と、前記小タンク位置調整部材の前記第1当接部及び前記第2当接部と、のいずれか一方は、棒状部材または筒状部材の外面から外方に突出する外方突出部の一部であり、
    前記フロート位置調整部材の前記第1当接部及び前記第2当接部と、前記小タンク位置調整部材の前記第1当接部及び前記第2当接部と、のいずれか他方は、筒状部材の内面から内方に突出する内方突出部の一部である
    ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の洗浄水供給装置。
  6. 前記外方突出部及び/または前記内方突出部は、周方向に等間隔に形成された複数の突出部のうちのいずれかである
    ことを特徴とする請求項5に記載の洗浄水供給装置。
  7. 前記フロート位置調整部材の前記第1当接部と前記小タンク位置調整部材の前記第1当接部とが当接する時、前記フロート位置調整部材の第3当接部と前記小タンク位置調整部材の第3当接部とが当接するようになっており、
    前記フロート位置調整部材の前記第2当接部と前記小タンク位置調整部材の前記第2当接部とが当接する時、前記フロート位置調整部材の第4当接部と前記小タンク位置調整部材の第4当接部とが当接するようになっている
    ことを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載の洗浄水供給装置。
  8. 前記フロート位置調整部材の前記第1当接部と前記第3当接部とは、当該フロート位置調整部材の軸線に対して略対称の位置にあり、
    前記フロート位置調整部材の前記第2当接部と前記第4当接部とは、当該フロート位置調整部材の軸線に対して略対称の位置にあり、
    前記小タンク位置調整部材の前記第1当接部と前記第3当接部とは、当該小タンク位置調整部材の軸線に対して略対称の位置にあり、
    前記小タンク位置調整部材の前記第2当接部と前記第4当接部とは、当該小タンク位置調整部材の軸線に対して略対称の位置にある
    ことを特徴とする請求項7に記載の洗浄水供給装置。
  9. 前記小タンク位置調整部材は、前記洗浄水タンク内の止水水位よりも下方に位置するようになっている
    ことを特徴とする請求項1乃至8のいずれかに記載の洗浄水供給装置。
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