JP7480623B2 - 洗浄水タンク装置、及び、それを備えた水洗大便器 - Google Patents

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Description

本発明は、洗浄水タンク装置、及び、それを備えた水洗大便器に係り、特に、洗浄水を水洗大便器の便器本体に供給する洗浄水タンク装置、及び、それを備えた水洗大便器に関する。
従来から、例えば、特許文献1-4に記載されているように、便器本体を洗浄する洗浄水を供給する洗浄水タンク装置として、便器本体を洗浄する洗浄水を貯水可能にする貯水タンク本体と、水道等の給水源から供給される洗浄水を貯水タンク本体内へ給止水可能にする給水弁装置とを備えているものが知られている。
これらの従来の洗浄水タンク装置においては、給水弁装置が、給水源から洗浄水が供給される給水路を開閉する給水弁と、この給水弁を作動可能に連結されるレバーアームと、このレバーアームの先端側に設けられるフロート軸と、このフロート軸に設けられて貯水タンク本体内の水位の変動に伴って上下動するフロート本体と、を備えている。
まず、特許文献1に記載されている従来の洗浄水タンク装置の給水弁装置においては、フロート軸がレバーアームの先端部に固定されている。また、フロート軸の外周面には、複数の係合突起が設けられており、また、フロート本体の上端部には、フロート軸が挿入される取付穴を形成される突出部が設けられ、この突出部の取付穴の内周面には、フロート軸の係合突起と係合解除可能に係合する嵌合凹部が設けられている。これにより、フロート軸をフロート本体の上端部の突出部における取付穴に挿入した状態で、フロート軸の複数の係合突起のうちの1つを選択して、フロート本体の嵌合凹部と係合させると、レバーアーム及びフロート軸に対するフロート本体の高さ位置が調整可能となっている。
つぎに、特許文献2に記載されている従来の洗浄水タンク装置の給水弁装置においては、フロート軸がレバーアームの先端部に固定されており、フロート本体の上面には、高さ調整用のダイヤルを回転可能に保持する保持部が一体に設けられている。これにより、高さ調整用のダイヤルをフロート本体とは独立に回転させると、フロート本体がフロート軸に対して軸方向に移動することができ、フロート本体のみの高さ位置が調整可能となっている。
また、特許文献3に記載されている従来の洗浄水タンク装置の給水弁装置においては、フロート軸がフロート本体から上方に延びるように一体に形成されていると共に、レバーアームの先端部に対して取り外し可能に連結されている。このフロート軸は、レバーアームとの連結位置を上下方向に多段階に変更可能な複数の連結部を備えており、このフロート軸の連結部をレバーアームに対して一旦連結を解除した後、フロート軸の複数の連結部のうちの1つを選択して、再びレバーアームに連結させることにより、フロート軸及びフロート本体の双方の高さ位置が調整可能となっている。
さらに、特許文献4に記載されている従来の洗浄水タンク装置の給水弁装置においては、フロート軸がフロート本体から上方に延びるように一体に形成されていると共に、レバーアームの先端部がフロート軸の外周面の雄ねじに螺合されている。これにより、フロート本体及びフロート軸の双方をフロート軸の軸方向中心軸線回りに回転させると、フロート軸及びフロート本体の双方の高さ位置が調整可能となっている。
特許第5392721号(特開2011-149179号公報) 特許第5643954号(特開2012-177260号公報) 特許第6529308号(特開2016-188543号公報) 特開2010-71055号公報
近年、節水や水洗大便器の小型化に伴って、貯水タンク本体の小型化も進んでいる。このため、貯水タンク本体内の容積も低下するため、貯水タンク本体内の内部機器や部品についても小型化が要求され、これらの内部機器や部品の配置や取り合い等についてもいかに工夫するかが、要請された課題となっている。
さらに、水洗大便器の設置状態においては、その設置場所に応じて、水道の直圧(給水圧)等の条件が異なるため、洗浄水タンク装置の給水弁装置についても、フロートの高さを調整することにより、貯水タンク本体内の洗浄水量を調整する必要がある。
しかしながら、上述した特許文献1、2に記載されている従来の洗浄水タンク装置においては、フロート軸に対するフロート本体の高さ位置が調整される際に、フロート軸がフロート本体の内部を上下方向に貫いた状態となっているため、フロート本体の内部を占有するフロート軸の割合が大きい程、フロート本体の内部に作用する浮力に及ぼす影響も大きくなる。
また、上述した特許文献1、3、4に記載されている従来の洗浄水タンク装置において、フロート本体の高さ位置を調整する際には、貯水タンク本体の上方からフロート軸やフロート本体にアクセスしなければならず、上述した特許文献2に記載されている従来の洗浄水タンク装置において、フロート本体の高さ位置を調整する際には、貯水タンク本体の上方から高さ調整用のダイヤルにアクセスしなければならないが、貯水タンク本体を小型化する程、フロート本体やその周辺部分に対してもアクセスがし難くなり、フロート本体の高さ位置の調整も難しい作業となるという問題がある。
そこで、本発明は、上述した従来技術の問題や要請されている課題を解決するためになされたものであり、貯水タンク本体全体の小型化を実現しつつ、給水弁装置のフロート本体の高さ位置の調整作業を容易にすることができると共に、フロート本体の浮力に及ぼす影響を抑制することができる洗浄水タンク装置、及び、それを備えた水洗大便器を提供することを目的としている。
上述した課題を解決するために、本発明は、洗浄水を水洗大便器の便器本体に供給する洗浄水タンク装置であって、上記便器本体を洗浄する洗浄水を貯水可能にする貯水タンク本体と、給水源から供給される洗浄水を上記貯水タンク本体内へ給止水可能にする給水弁装置と、を有し、上記給水弁装置は、上記給水源から洗浄水が供給される給水路と、この給水路を開閉する給水弁と、この給水弁に連結され揺動可能なレバーアームと、上記貯水タンク本体内の水位に応じて浮力により上下動するフロート本体と、このフロート本体に対して固定され且つ上記フロート本体から上方に延びて上記レバーアームに接続されるフロート軸と、上記フロート本体及び上記フロート軸の双方の高さ位置を調整可能にするフロート高さ調整機構と、を備えており、上記フロート高さ調整機構は、上記レバーアームと上記フロート軸との接続部に設けられており、上記レバーアームと上記フロート軸とが接続された状態で上記フロート本体及び上記フロート軸の双方について周方向に回転させることなく上記レバーアームに対して上下方向に移動可能にすることを特徴としている。
このように構成された本発明においては、給水弁装置のフロート本体に対して固定され且つフロート本体から上方に延びるフロート軸がレバーアームに接続された状態では、フロート高さ調整機構により、フロート本体及びフロート軸の双方について周方向に回転させることなくレバーアームに対して上下方向に移動させることができる。
また、フロート高さ調整機構によりフロート本体の高さ位置を調整する際には、フロート高さ調整機構がレバーアームとフロート軸との接続部に設けられていることにより、貯水タンク本体全体を小型化しても、貯水タンク本体の上方からフロート高さ調整機構に対してアクセスがしやすいため、フロート本体及びフロート軸の双方の高さ位置の調整作業が容易となる。
このとき、フロート軸がフロート本体から上方に延びているため、フロート軸がフロート本体の内部に作用する浮力に対して及ぼす影響を抑制することができる。
これらの結果、貯水タンク本体全体の小型化を実現しつつ、給水弁装置のフロート本体及びフロート軸の双方の高さ位置の調整作業を容易にすることができると共に、フロート本体の浮力に及ぼす影響を抑制することができる。
本発明において、好ましくは、上記フロート軸は、その外周面に雄ねじが形成されており、上記フロート高さ調整機構は、上記レバーアームと上記フロート軸との接続部に設けられて上記フロート軸の雄ねじに螺合可能な概ね筒状又は環状の回転操作部材と、この回転操作部材を上記フロート軸に対して軸回りに回転操作した際に上記フロート軸が軸回りに回転することを規制するフロート軸回転規制部と、を備えており、上記フロート軸回転規制部は、上記回転操作部材と上記レバーアームとの接続部に設けられていると共に、上記レバーアームと上記フロート軸との接続部に設けられており、上記フロート軸回転規制部は、上記回転操作部材を回転操作する際、上記回転操作部材を上記レバーアームに対して上記フロート軸の軸回りに回転可能にする一方、上記フロート本体及び上記フロート軸の双方を周方向に回転させることなく上記回転操作部材及び上記レバーアームに対して上下方向に移動可能にする。
このように構成された本発明においては、給水弁装置のフロート本体の高さ位置を調整する際には、フロート高さ調整機構の回転操作部材がフロート軸に対して軸回りに回転操作される。
このとき、レバーアーム及び回転操作部材の上下方向の高さ位置が維持されながら、フロート軸全体は、回転操作部材とフロート軸の雄ねじとの螺合作用により、回転操作部材に対して軸方向に移動することができる。
一方、フロート高さ調整機構のフロート軸回転規制部により、レバーアームとフロート軸の雄ねじとの接続部とが非螺合状態になるため、フロート軸自体については軸回りの回転が規制される。
よって、フロート高さ調整機構の回転操作部材については、レバーアームに対してフロート軸の軸回りに回転させることができる一方、フロート本体及びフロート軸の双方については、周方向に回転させることなく、回転操作部材及びレバーアームに対して上下方向に移動させることができる。
したがって、フロート高さ調整機構の回転操作部材を回転操作するだけの簡単な操作により、フロート本体を周方向に回転させることなく上下方向の高さ位置を容易に調整することができる。
本発明において、好ましくは、上記レバーアームは、その先端側に設けられて上記フロート軸が上下方向に挿通可能な接続穴を備えており、
上記回転操作部材は、上記フロート軸の雄ねじに螺合可能な雌ねじが内周に形成された回転操作本体部と、この回転操作本体部の下端から軸方向下方に延びて且つその下端が上記レバーアームの接続穴に対して軸回りに回転可能に係合する係合部と、を備え、上記回転操作本体部及び上記係合部を上記フロート軸回転規制部としており、
上記レバーアームは、上記接続穴を形成する内周壁面において上記回転操作部材の係合部が係合される被係合部と、上記内周壁面において内側に突出して上記被係合部よりも下方に延びるように形成された嵌合凸部を備え、上記被係合部及び上記嵌合凸部を上記フロート軸回転規制部としており、
上記フロート軸は、その外周面において軸方向に延びるように形成されて上記レバーアームの嵌合凸部に対して軸方向に摺動可能に嵌合する嵌合凹部を上記フロート軸回転規制部として備えている。
このように構成された本発明においては、フロート高さ調整機構の回転操作部材を回転操作した際に、回転操作部材の回転操作本体部が軸回りに回転することにより、回転操作本体部の雌ねじとフロート軸の雄ねじとの螺合作用により、フロート軸全体が軸方向に移動することができる。
このとき、回転操作部材とレバーアームとの接続部に設けられた高さ調整機構のフロート軸回転規制部により、回転操作部材の係合部とレバーアームの被係合部とが係合し、回転操作部材の回転操作本体部及び係合部がレバーアームの接続穴に対して軸回りに回転することができる一方、フロート軸自体の軸回りの回転が規制される。
これらにより、レバーアーム及び回転操作部材の上下方向の高さ位置が維持されながら、フロート軸全体は、回転操作部材の回転操作本体部の雌ねじとフロート軸の雄ねじとの螺合作用により、回転操作部材を軸回りに回転操作すると、回転操作部材に対して軸方向に移動することができる。
また、フロート高さ調整機構の回転操作部材を回転操作した際には、レバーアームとフロート軸との接続部に設けられたフロート高さ調整機構のフロート軸回転規制部により、レバーアームの接続穴の嵌合凸部とフロート軸の嵌合凹部とが嵌合している。これにより、レバーアームの接続穴に対するフロート軸の軸回りの回転が規制されると共に、フロート軸の嵌合凹部がレバーアームの接続穴の嵌合凸部に沿って軸方向に移動することができる。
したがって、フロート高さ調整機構の回転操作部材の回転操作本体部を回転操作するだけの簡単な操作により、回転操作部材及びレバーアームの双方の高さ位置が一定の高さ位置に維持されながら、フロート本体及びフロート軸の双方については、周方向に回転させることなく、上下方向に移動させて高さ位置を容易に調整することができる。
本発明は、好ましくは、上記フロート高さ調整機構の回転操作部材は、上記レバーアームの先端側の上部に設けられている。
このように構成された本発明においては、貯水タンク本体全体を小型化しても、貯水タンク本体の上方からフロート高さ調整機構に対してアクセスがしやすいため、フロート軸の高さ位置の調整操作もしやすくなる。
したがって、フロート本体及びフロート軸の双方の高さ位置の調整作業が容易となる。
本発明は、好ましくは、上記フロート本体は、平面視において、矩形形状である。
このように構成された本発明においては、貯水タンク本体全体を小型化する際、例えば、貯水タンク本体における左右横幅方向の寸法よりも前後奥行方向の寸法の小型化が要求された場合であっても、フロート本体の平面視の形状を矩形形状にすることにより、フロート本体の平面視の形状が円形形状であるものに比べて、フロート本体の前後奥行方向の寸法を抑制することができる。
よって、給水弁装置の全体及び貯水タンク本体の全体における前後奥行方向の寸法についても抑制することができる。
また、フロート本体に対して作用する浮力についても十分に確保することができる。
本発明は、好ましくは、上記フロート本体は、平面視において、矩形形状の互いに対向する辺を二等分する第1中心軸線及び第2中心軸線をそれぞれ備えており、これらの第1中心軸線及び第2中心軸線は、平面視において、上記レバーアームと上記フロート軸とが接続された状態で、上記レバーアームの長手方向の中心軸線に対して傾斜している。
このように構成された本発明においては、フロート本体の平面視における矩形形状の互いに対向する辺を二等分する第1中心軸線及び第2中心軸線のそれぞれが、平面視におけるレバーアームとフロート軸とが接続された状態で、レバーアームの長手方向の中心軸線に対して傾斜しているため、レバーアームに対してフロート本体を平面内で傾けた姿勢で配置することができる。
したがって、平面視において、フロート本体の第1中心軸線又は第2中心軸線の一方をレバーアームの長手方向の中心軸線と一致させてフロート本体をレバーアームに対して並置した場合に比べて、レバーアームの基端部からフロート本体の遠位側端部までの最大距離を大きく確保することができる。
これにより、フロート本体及びフロート軸の上下動によりレバーアームを揺動させるトルクを確保することができるため、フロート本体に要する浮力を低減させることができる。
よって、フロート本体自体を小型化することができ、給水弁装置全体を小型化することができるため、貯水タンク本体全体を小型化することができる。
本発明は、好ましくは、上記フロート本体は、平面視において、長方形形状であり、上記第1中心軸線及び上記第2中心軸線のそれぞれは、上記長方形形状の短辺及び長辺のそれぞれを二等分する長手方向中心軸線及び短手方向中心軸線のそれぞれであり、
上記フロート軸は、平面視において、上記フロート本体の長手方向中心軸線上に設けられており、かつ、上記フロート本体の平面視における長方形形状の中心よりも上記給水弁に対して遠位側に配置されている。
このように構成された本発明においては、給水弁装置のフロート軸について、平面視において、フロート本体の長手方向中心軸線上に設けると共に、フロート本体の平面視における長方形形状の中心よりも給水弁に対して遠位側に配置することにより、フロート軸をフロート本体の平面視の中心に対して給水弁の遠位側に偏心させて配置することができる。
これにより、貯水タンク本体内におけるフロート軸とその近位側の給水弁との間に形成されるデッドスペースに対してもフロート本体の一部を配置することができるため、フロート本体の上下動に要するスペースや周囲スペースを抑制し、給水弁装置全体で効果的に小型化することができる。
つぎに、本発明は、上記洗浄水タンク装置を備えた水洗大便器である。
このように構成された本発明においては、貯水タンク本体全体の小型化を実現しつつ、給水弁装置のフロート本体の高さ位置の調整作業を容易にすることができると共に、フロート本体の浮力に及ぼす影響を抑制することができる洗浄水タンク装置を備えた水洗大便器を提供することができる。
本発明の洗浄水タンク装置、及び、それを備えた水洗大便器によれば、貯水タンク本体全体の小型化を実現しつつ、給水弁装置のフロート本体の高さ位置の調整作業を容易にすることができると共に、フロート本体の浮力に及ぼす影響を抑制することができる。
本発明の第1実施形態による洗浄水タンク装置を備えた水洗大便器を示す平面図である。 図1のII-II線に沿った断面図である。 本発明の第1実施形態による洗浄水タンク装置の基本構成を示すブロック図である。 本発明の第1実施形態による洗浄水タンク装置の基本構成を示す貯水タンク本体及び小タンクの概略正面断面図。 本発明の第1実施形態による洗浄水タンク装置の貯水タンク本体の内部構造を示す平面図である。 本発明の第1実施形態による洗浄水タンク装置の給水弁装置について前方右斜め上方から見た斜視図である。 本発明の第1実施形態による洗浄水タンク装置の給水弁装置の平面図である。 本発明の第1実施形態による洗浄水タンク装置の給水弁装置の図7のVIIIA-VIIIA線に沿って見た断面図であり、給水弁装置の主弁及びフロート側パイロット弁の閉弁状態を示す。 本発明の第1実施形態による洗浄水タンク装置の給水弁装置の図8Aと同様な断面図であり、給水弁装置の主弁及びフロート側パイロット弁の開弁状態を示す。 本発明の第1実施形態による洗浄水タンク装置の給水弁装置におけるフロート高さ調整機構を斜め下方から見た斜視図である。 本発明の第1実施形態による洗浄水タンク装置の給水弁装置におけるフロート(フロート本体及びフロート軸)を斜め上方から見た斜視図である。 本発明の第1実施形態による洗浄水タンク装置の給水弁装置におけるフロート高さ調整機構の回転操作部材を斜め下方から見た斜視図である。 本発明の第1実施形態による洗浄水タンク装置の給水弁装置におけるフロート高さ調整機構の回転操作部材を斜め下方から見た斜視断面図である。 本発明の第1実施形態による洗浄水タンク装置の給水弁装置におけるフロート高さ調整機構の縦断面図である。 本発明の第1実施形態による洗浄水タンク装置の給水弁装置におけるフロート高さ調整装置の縦断面図であり、フロートが第1高さ位置(低位置)に調整された状態を示す。 本発明の第1実施形態による洗浄水タンク装置の給水弁装置におけるフロート高さ調整装置の縦断面図であり、フロートが第1高さ位置よりも高い第2高さ位置(高位置)に調整された状態を示す。 本発明の第2実施形態による洗浄水タンク装置の給水弁装置におけるフロート高さ調整装置の正面図である。 本発明の第2実施形態による洗浄水タンク装置の給水弁装置におけるフロート高さ調整装置の平面図である。
以下、添付図面を参照して、本発明の第1実施形態による洗浄水タンク装置を備えた水洗大便器について説明する。
まず、図1及び図2により、本発明の第1実施形態による洗浄水タンク装置を備えた水洗大便器の基本構造について説明する。
図1は、本発明の第1実施形態による洗浄水タンク装置を備えた水洗大便器を示す平面図であり、図2は、図1のII-II線に沿った断面図である。
まず、図1及び図2に示すように、本発明の第1実施形態による洗浄水タンク装置1を備えた水洗大便器2は、便器本体4を備えている。この便器本体4の後方側の上面には、詳細は後述する本実施形態の洗浄水タンク装置1が配置されている。
つぎに、図1及び図2に示すように、便器本体4は、その前方側に設けられたボウル部6と、ボウル部6の上縁に形成されたリム部8と、このリム部8の内周に形成された棚部10と、を備えている。
また、便器本体4のボウル部6の底部には、トラップ排水路12の入口12aが開口し、このトラップ排水路12は、上方に延びる上昇管12bと、下方に延びる下降管12cを備えている。このトラップ排水路12の形状から分かるように、本実施形態による水洗大便器2は、高さ方向の落差により汚物を排出する洗い落とし式便器である。
なお、本実施形態においては、洗い落とし式便器に適用した形態について説明するが、このような形態に限定されず、サイホン作用を利用してボウル部内の汚物を吸い込んで排水トラップ管路から一気に外部に排出する、いわゆる、サイホン式便器の形態等、他の水洗大便器の形態についても適用可能である。
つぎに、便器本体4は、洗浄水タンク装置1の排水口14から排出される洗浄水が流入する導水路16と、棚部10の前方から見て左側中央に形成された第1リム吐水口18と、前方から見て右側後方に形成された第2リム吐水口20とを備えている。
また、導水路16は、下流に向かって第1導水路16aと第2導水路16bに分岐し、導水路16の洗浄水が第1導水路16aを経て第1リム吐水口18に到達する一方、第2導水路16bを経て第2リム吐水口20に到達し、洗浄水が、それぞれ、第1リム吐水口18及び第2リム吐水口20から吐水され、ボウル部6を洗浄し、汚物をトラップ排水路12から排出するようになっている。
つぎに、図1~図13Bにより、本実施形態の洗浄水タンク装置1の詳細について説明する。
まず、図3は、本発明の第1実施形態による洗浄水タンク装置の基本構成を示すブロック図である。また、図4は、本発明の第1実施形態による洗浄水タンク装置の基本構成を示す貯水タンク本体及び小タンクの概略正面断面図。さらに、図5は、本発明の第1実施形態による洗浄水タンク装置の貯水タンク本体の内部構造を示す平面図である。
なお、図3に示す洗浄水タンク装置1においては、便宜上、貯水タンク本体22の内部構造全体に亘って模式的に簡略化しているため、図4及び図5に示す洗浄水タンク装置1の構造の配置とは異なっている。
また、図4に示す洗浄水タンク装置1においても、一部の構造について簡略化している。
さらに、図1~図8Bに示す洗浄水タンク装置1の左右方向については、水洗大便器2の便器本体4の前方側(使用者側)から見て左右方向の左側を「左側」、便器本体4の前方側から見て左右方向の右側を「右側」とそれぞれ定義する。
まず、図3~図5に示すように、洗浄水タンク装置1は、陶器製の外装タンクTと、この外装タンクT内に収容される内装タンクである貯水タンク本体22と、水道等の給水源(図示せず)に接続された給水管24と、を備えている。
貯水タンク本体22においては、給水管24を経て供給された洗浄水の一部が貯留され、便器本体4の導水路16に供給可能になっている。
また、図4に示すように、貯水タンク本体22は、便器本体4の後方側の比較的低い位置に配置されて、貯水タンク本体22の上端高さ位置が低い、いわゆる、ローシルエットタイプのタンクであり、図5に示すように、平面視において左右方向に長い扁平形状に形成されている。
つぎに、図3~図5に示すように、貯水タンク本体22の内部には、給水管24から定流量弁26を介して供給された洗浄水を給止水する給水弁装置28が設けられている。
この給水弁装置28は、定流量弁26よりも下流側の給水路を開閉させる給水弁である主弁30等を備えている。
また、洗浄水タンク装置1は、便器洗浄を開始する際に、給水弁装置28の作動を操作するための操作部である操作装置32(操作レバー32a、駆動回転軸32b)を備えている。
つぎに、図3~図5を参照して、給水弁装置28の内部構造と作動機構の詳細について説明する。
まず、給水弁装置28は、さらに、ポペット弁34と、フロート36と、フロート側パイロット弁38と、フロート高さ調整機構M1と、を備えている。
ポペット弁34は、操作装置32の操作レバー32a及び駆動回転軸32bの回転操作により主弁30を開閉させる操作側パイロット弁である。また、フロート36は、貯水タンク本体22内の水位WLに応じて浮力により上下動するものである。さらに、フロート側パイロット弁38は、フロート36の上下動により主弁30を開閉させるものである。
また、フロート高さ調整機構M1は、詳細については後述するが、フロート36の上下方向の高さ位置を調整する機構である。
つぎに、給水弁装置28の主弁30部分の主要な構造として、パイロット式のダイアフラム弁である主弁体30aと、この主弁体30aが着座する主弁座30bと、内部の圧力により主弁体30aを主弁座30bに対して移動させる圧力室30cとを備えている。
これらにより、給水弁装置28は、主弁体30aが主弁座30bに着座して止水する止水状態、又は、主弁体30aが主弁座30bから離間して給水する給水状態のいずれかの状態に切り替え可能になっている。
また、圧力室30cには、この圧力室30cの圧力を開放するポペット穴34a及びフロート側パイロット穴38aがそれぞれ設けられている。
さらに、圧力室30cのポペット穴34aには、ポペット弁34が開閉可能に設けられている。このポペット弁34は、操作レバー32aと給水弁装置28とを接続する駆動回転軸32bに連結されている。この駆動回転軸32bは、使用者による操作レバー32aの手動操作と連動して軸回りに回転可能になっており、給水弁装置28の作動を操作するための操作部の一部となっている。
さらに、圧力室30cのフロート側パイロット穴38aには、フロート側パイロット弁38が設けられている。このフロート側パイロット弁38は、貯水タンク本体22内の洗浄水の水位WLに応じてフロート36が上下動することにより開閉可能になっている。
また、主弁体30aには、ブリード穴(図示せず)が設けられており、止水状態のとき、ブリード穴(図示せず)により給水管24の一次側流路Aと圧力室30cの内部とが連通するようになっている。
ここで、ポペット穴34aは、その開口面積がフロート側パイロット穴38aの開口面積よりも大きく形成されている。また、ポペット穴34aは、フロート側パイロット穴38aよりも、図4に示すように、上方位置に形成されている。
さらに、図4に示すように、給水弁装置28は、通常は止水状態であり、止水状態では、ポペット穴34a及びフロート側パイロット穴38aは共に閉鎖されており、かつ、給水管24の一次側流路Aは、圧力室30cとブリード穴(図示せず)を通じて連通している。
このため、給水管24の一次側流路Aと圧力室30cの水圧は、同じ水圧(一次側流路圧力α)、また、給水管24の二次側流路Bは大気開放となり、主弁体30aに水圧が作用する面積の方が一次側流路Aの面積よりも大であるため、主弁体30aは、主弁座30bに押し付けられ、閉弁した状態となっている。
つぎに、給水弁装置28において、ポペット穴34aがポペット弁34により開放されるか、且つ/又は、フロート側パイロット穴38aがフロート側パイロット弁38により開放されると、圧力室30cから洗浄水が流出し、圧力室30c内の圧力が低下するようになっている。
これにより、主弁体30aが主弁座30bから離間するように移動して開弁し、吐水状態となるようになっている。
また、給水弁装置28において、ポペット穴34aがポペット弁34により閉鎖されると共に、フロート側パイロット穴38aがフロート側パイロット弁38により閉鎖されると、圧力室30cの圧力が再び一次側流路圧力αとなり、主弁体30aが主弁座30bに向けて移動し、最終的に閉弁された状態(止水状態)となるようになっている。
このとき、一次側流路Aの洗浄水は、圧力室30c内へブリード穴から少しずつ注入されるため、ポペット穴34a及びフロート側パイロット穴38aが閉鎖されてから、所定時間遅れて、主弁体30aが閉弁状態(止水状態)となるようになっている。
なお、給水弁装置28の下流側の給水路には、真空破壊弁40を介して接続されたジェットポンプユニット42(詳細は後述する)が設けられている。
つぎに、図3~図6Bを参照して、ジェットポンプユニット42の詳細について説明する。
まず、図3~図5に示すように、ジェットポンプユニット42は、真空破壊弁40から延びる給水管44の下流側に設けられており、上流側から下流側に向かって、ジェットノズル46、流路切替弁48、及び、スロート管50をそれぞれ備えている。
また、これらのジェットノズル46、流路切替弁48、及び、スロート管50の吸引口50aのそれぞれは、貯水タンク本体22における左右一方側(図3に貯水タンク本体22を正面側から見て右側)から下方に突出するジェットノズル収容部H内に配置されている。
図3~図5に示すように、ジェットポンプユニット42のジェットノズル46は、貯水タンク本体22の内部において少なくとも一部が水没した状態で配置されており、真空破壊弁40から延びる給水管44から供給された洗浄水を噴射するものである。
なお、真空破壊弁40は、外部から空気を吸入し、真空破壊弁40からジェットノズル46までの給水管44内が負圧にならないようにするためのものである。
つぎに、図3~図6Bに示すように、ジェットポンプユニット42の流路切替弁48は、ジェットノズル46の下流側近傍に設けられ、ジェットノズル46から噴射された洗浄水の流路を貯水タンク本体22内の水位WLに応じて切り替え可能になっている。
また、図3~図6Bに示すように、ジェットポンプユニット42のスロート管50は、流路切替弁48の下流側近傍に設けられている。このスロート管50の一端(上流端)には、吸引口50aが形成されている一方、スロート管50の他端(下流端)には、洗浄水を排出させる排出口50bが形成されている。
さらに、スロート管50は、図4に示すように、その吸引口50aから排出口50bまで延びた管形状が、例えば、逆U字形状(或いは、他の言い方をすれば、逆J字形状、又はグースネック型形状)に形成されている。
ここで、ジェットノズル46は、スロート管50の吸引口50aと対向するように配置されている。これらのスロート管50の吸引口50aとジェットノズル46は、常時、貯水タンク本体22内で水没した状態となっている。
また、図3及び図4に示すように、流路切替弁48は、ジェット噴射した洗浄水の流路について、貯水タンク本体22内の水位WLに応じて、便器本体4側に連通する便器洗浄用流路52、又は、貯水タンク本体22側に連通するタンク貯水用流路54のいずれか一方に切り替え可能になっている。
具体的には、便器洗浄用流路52は、便器本体4のボウル部6の洗浄時において、流路切替弁48によりスロート管50の吸引口50aが開放され、ジェットノズル46からジェット噴射した洗浄水について、スロート管50の吸引口50aに流入させる流路である。この流路により、スロート管50内に流入した洗浄水は、スロート管50の排出口50bを流出し、洗浄水タンク装置1の排水口14から便器本体4の導水路16側に排出されるようになっている。
一方、タンク貯水用流路54は、貯水タンク本体22の貯水時において、流路切替弁48によりスロート管50の吸引口50aが閉鎖され、ジェットノズル46からジェット噴射した洗浄水について、スロート管50内に流入させずに、スロート管50の外部の貯水タンク本体22内に差し向ける流路である。
ちなみに、流路切替弁48が便器洗浄用流路52に設定された場合には、ジェットノズル46がスロート管50の吸引口50aから内部に向けて洗浄水をジェット噴射することにより、スロート管50内を流れる洗浄水の流量について、ジェットノズル46から噴射された洗浄水の流量よりも増大させる、いわゆる、「ジェットポンプ作用」が誘発されるようになっている。これにより、増大した流量の洗浄水がスロート管50の排出口50bから排水口14を経て便器本体4の導水路16に向けて供給されるようになっている。
なお、本明細書中に記載されている「ジェットポンプ作用」という用語については、ジェットノズル46からスロート管50の吸引口50aに向けて噴射される勢いのある洗浄水の流れ自体が、ポンプ等の他の機械要素に依存することなく、直接的にスロート管50の吸引口50aの近傍等の周囲の洗浄水を引き込むような負圧を形成し、この負圧を利用してスロート管50内に吸い込んだ貯水タンク本体22内の洗浄水を便器本体4側へ搬送する作用を意味する。
また、図4及び図5に示すように、貯水タンク本体22内には、上下方向に延びるオーバーフロー管56が設けられている。このオーバーフロー管56は、ジェットポンプユニット42のスロート管50の上下方向に延びる下降管部38bに隣接して設けられており、その下端が排水口14に連通している。
これにより、貯水タンク本体22内の水位WLが止水水位WL0よりも上昇してオーバーフロー管56のオーバーフロー口56aの位置を上回った洗浄水は、オーバーフロー管56内に流入し、排水口14から便器本体4の導水路16に補給水として供給されるようになっている。
さらに、図3~図5に示すように、貯水タンク本体22内には、タンク貯水用流路54の一部とオーバーフロー口56aとを接続する補給水路(補給水管58)が設けられている。
これにより、タンク貯水用流路54の洗浄水の一部は、補給水管58を介してオーバーフロー管56内へ流入し、排水口14から便器本体4の導水路16に供給され、最終的には、便器本体4で封水を形成する補給水として利用されるようになっている。
つぎに、図4及び図5に示すように、洗浄水タンク装置1は、貯水タンク本体22内に設けられた大小洗浄切替装置60を備えており、この大小洗浄切替装置60により大洗浄モード又は小洗浄モードのいずれか一方の洗浄モードに切り替え可能になっている。
また、大小洗浄切替装置60は、貯水タンク本体22内に設けられた大小洗浄切替用の小タンク62と、この小タンク62に設けられた大小洗浄切替弁装置64とを備えている。
図4に示すように、大小洗浄切替装置60が大洗浄モードに切り替えられている場合には、大小洗浄切替弁装置64の切替弁体64aが開弁状態となって小タンク62の切替開口部62aを開放するようになっている。
一方、大小洗浄切替装置60が小洗浄モードに切り替えられている場合には、大小洗浄切替弁装置64の切替弁体64aが閉弁状態となって小タンク62の切替開口部62aを閉鎖するようになっている。
つぎに、図6~図13Bを参照して、本実施形態の洗浄水タンク装置1の給水弁装置28におけるフロート高さ機構M1の詳細について説明する。
まず、図6は、本発明の第1実施形態による洗浄水タンク装置の給水弁装置について前方右斜め上方から見た斜視図である。また、図7は、本発明の第1実施形態による洗浄水タンク装置の給水弁装置の平面図である。
つぎに、図8A及び図8Bは、本発明の第1実施形態による洗浄水タンク装置の給水弁装置の図7のVIIIA-VIIIA線に沿って見た断面図であり、給水弁装置の主弁及びフロート側パイロット弁の閉弁状態及び開弁状態をそれぞれ示す。
さらに、図9は、本発明の第1実施形態による洗浄水タンク装置の給水弁装置におけるフロート高さ調整機構を斜め下方から見た斜視図である。
まず、図6~図8Bに示すように、給水弁装置28は、フロート側パイロット弁38を開閉可能にするレバーアーム66を備えている。このレバーアーム66は、その基端部が給水弁装置28の本体部28aのヒンジ部28bに連結されている。
一方、レバーアーム66の先端部は、フロート36(フロート本体36a及びフロート軸36b)のフロート軸36bに接続されている。
これらにより、レバーアーム66は、フロート36の上下動により、給水弁装置28の本体部28aにおけるヒンジ部28bのヒンジ軸線C1を中心に揺動可能となっている。 また、給水弁装置28の本体部28aにおけるヒンジ部28b近傍には、フロート側パイロット穴38aが設けられており、このフロート側パイロット穴38aに対向するレバーアーム66の基端部には、フロート側パイロット弁38が設けられている。
これにより、フロート36の上下動によりレバーアーム66がヒンジ軸線C1を中心に揺動すると、フロート側パイロット弁38がフロート側パイロット穴38aを閉弁した状態(図8A参照)又は開弁した状態(図8B参照)のいずれかに切替可能になっている。
つぎに、図6~図9に示すように、フロート高さ調整機構M1は、レバーアーム66とフロート軸36bとの接続部に設けられた回転操作部材68を備えている。この回転操作部材68は、具体的には、レバーアーム66の先端側に形成された接続穴66aの上部に設けられている。
また、レバーアーム66とフロート軸36bとが接続された状態において、回転操作部材68を軸回りに回転操作すると、フロート36のフロート本体36a及びフロート軸36bの双方が周方向に回転することなく、レバーアーム66及び回転操作部材68に対して上下方向に移動可能になっている。
つぎに、図10は、本発明の第1実施形態による洗浄水タンク装置の給水弁装置におけるフロート(フロート本体及びフロート軸)を斜め上方から見た斜視図である。また、図11A及び図11Bは、本発明の第1実施形態による洗浄水タンク装置の給水弁装置におけるフロート高さ調整機構の回転操作部材を斜め下方から見た斜視図及び斜視断面図をそれぞれ示す。さらに、図12は、本発明の第1実施形態による洗浄水タンク装置の給水弁装置におけるフロート高さ調整機構の縦断面図である。
まず、図9及び図10に示すように、フロート36は、フロート本体36aと、このフロート本体36aの上面に対して一体に設けられて上方に延びるフロート軸36bと、を備えている。
フロート36のフロート本体36aは、中空の概ね直方体形状であり、貯水タンク本体22内の水位WLに応じて浮力により上下動するようになっている。このフロート本体36aが上下動することにより、フロート軸36bについても、フロート本体36aと共に一体的に上下動するようになっている。
さらに、フロート軸36bは、概ね円筒状又は円柱状の丸棒であり、このフロート軸36bの外周面には、雄ねじ(雄ねじ溝36c)が形成されている。
また、フロート軸36bの外周面には、軸方向に延びる一対(2つ)のフロート軸回転規制用の縦凹部36dが形成されている。各縦凹部36dは、フロート軸36bの平面視において、互いに対角線上に配置されており、雄ねじ溝36cを分断するように軸方向に延びている。
つぎに、図9~図12に示すように、フロート高さ調整機構M1の回転操作部材68は、フロート軸36bの雄ねじ(雄ねじ溝36c)に螺合されている概ね筒状又は環状の部材である。
また、図11A~図12に示すように、回転操作部材68は、概ね円筒状の回転操作本体部68aと、この回転操作本体部68aの下端から下方に突出する複数(4つ)の係合部(係合脚68b)と、を備えている。これらの係合脚68bは、レバーアーム66の接続穴66aを形成する内周壁面よりも内側かつフロート軸36bの外周面よりも外側に位置している。
さらに、回転操作部材68の内周面には、フロート軸36bの雄ねじ溝36cに螺合可能な雌ねじ(雌ねじ山68c)が形成されている。この雌ねじ山68cは、回転操作部材68の内周面に沿って一周する一重らせん状に形成されている。
また、各係合脚68bは、回転操作本体部68aの周方向に間隔を置いて配置され、各各係合脚68bの下端部には、外側に突出する係合部(係合突起68d)が設けられている。
つぎに、図9及び図12に示すように、レバーアーム66の先端部には、フロート軸36bが上下方向に挿通可能な接続穴66aが形成されている。
また、図12に示すように、レバーアーム66の接続穴66aを形成する内周壁面には、外側に向かって凹み且つ周方向に沿って環状に形成される被係合部(環状凹部66b)が形成されている。この環状凹部66b内には、回転操作部材68の係合部(各係合脚68bの係合突起68d)が係合されている。
例えば、回転操作部材68がその軸方向中心軸線C2回りに回転操作されると、回転操作部材68の各係合脚68bの係合突起68dが、レバーアーム66の環状凹部66b内において軸方向中心軸線C2回りに回転摺動可能になっている。
これにより、回転操作部材68全体は、フロート軸36b及びレバーアーム66に対して軸方向中心軸線C2回りに回転可能になっている。
さらに、図9、図10及び図12に示すように、レバーアーム66の接続穴66aの内周壁面において、環状凹部66bよりも下方部分には、内側に突出し且つ軸方向下方に延びるフロート軸回転規制用の嵌合凸部(縦凸部66c)が設けられており、フロート軸36bのフロート軸回転規制用の嵌合凹部(縦凹部36d)内に嵌合可能となっている。
これにより、フロート軸回転規制用の縦凸部66cがフロート軸36bの縦凹部36d内に嵌合した状態では、フロート軸36bは、その軸回りの回転が規制される一方、レバーアーム66の接続穴66aに対しては上下方向に移動する際には、フロート軸36bのフロート軸回転規制用の縦凹部36dがフロート軸回転規制用の縦凸部66cと嵌合しながら上下方向に摺動可能となっている。
ここで、回転操作部材68の回転操作本体部68a、各係合脚68b及び各係合突起68d、並びに、レバーアーム66の接続穴66aの環状凹部66bは、回転操作部材68をフロート軸36bに対して軸回りに回転操作した際にフロート軸36bが軸回りに回転することを規制するフロート軸回転規制部として機能するようになっている。これらのフロート軸回転規制部66b,68a,68b,68dは、回転操作部材68とレバーアーム66との接続部に設けられている。
また、レバーアーム66の接続穴66aのフロート軸回転規制用の縦凸部66c、並びに、フロート軸36bのフロート軸回転規制用の縦凹部36dについても、回転操作部材68をフロート軸36bに対して軸回りに回転操作した際にフロート軸36bが軸回りに回転することを規制するフロート軸回転規制部として機能するようになっている。
すなわち、これらのフロート軸回転規制部36d,66cは、レバーアーム66とフロート軸36bとの接続部に設けられており、
さらに、これらのフロート軸回転規制部36d,66b,66c,68a,68b,68dは、回転操作部材68を回転操作する際、回転操作部材68をレバーアーム66に対してフロート軸36bの軸回りに回転可能にする一方、フロート本体及びフロート軸の双方を周方向に回転させることなくレバーアーム66及び回転操作部材68に対して上下方向に移動可能にする。
つぎに、図7に示すように、フロート36のフロート本体36aは、図7に示す平面視において、矩形形状であり、より具体的には、長方形形状である。
また、図7に示すように、フロート本体36aは、平面視において、矩形形状の互いに対向する辺を二等分する第1中心軸線C3及び第2中心軸線C4をそれぞれ備えている。 さらに、図7に示すように、フロート本体36aの第1中心軸線C3及び第2中心軸線C4のそれぞれは、平面視において、レバーアーム66とフロート軸36bとが接続された状態で、レバーアーム66の長手方向の中心軸線C5に対して傾斜している。
また、図7に示すように、フロート本体36aの第1中心軸線C3及び第2中心軸線C4のそれぞれは、フロート本体36aの長方形形状の短辺36e及び長辺36fのそれぞれを二等分する長手方向中心軸線C3及び短手方向中心軸線C4のそれぞれである。
さらに、図7に示すように、フロート軸36bは、平面視において、フロート本体36aの長手方向中心軸線C3上に設けられている。
また、図7に示すように、フロート軸36bは、給水弁(主弁30)を収容する給水弁装置28の本体部28aに対してフロート本体36aの平面視における長方形形状の中心O1よりも遠位側に配置されている。
つぎに、図12~図13Bを参照して、本発明の第1実施形態による洗浄水タンク装置1の給水弁装置28におけるフロート高さ調整機構M1の操作方法について説明する。
まず、図13A及び図13Bは、本発明の第1実施形態による洗浄水タンク装置の給水弁装置におけるフロート高さ調整装置の縦断面図である。また、図13Aは、フロートが第1高さ位置(低位置)に調整された状態を示し、図13Bは、フロートが第1高さ位置よりも高い第2高さ位置(高位置)に調整された状態を示す。
まず、図13Aに示す本実施形態による洗浄水タンク装置1の給水弁装置28における第1高さ位置(低位置P1)に設定されているフロート36について、フロート高さ調整機構M1を用いて、図13Bに示す第2高さ位置(高位置P2)まで調整する場合には、作業者は、図13Aに示すフロート高さ調整機構M1の回転操作部材68を軸方向中心軸線C2回りに一方向(回転方向U)に回転させる。
このとき、図12及び図13Aに示すように、回転操作部材68の雌ねじ(雌ねじ山68c)とフロート軸36bの雄ねじ(雄ねじ溝36c)との螺合作用により、回転操作部材68の回転操作本体部68a及び各係合脚68bが、フロート軸36bに対して軸方向中心軸線C2回りに回転方向Uに回転するため、回転操作部材68の各係合脚68bの各係合突起68dがレバーアーム66の接続穴66aの環状凹部66bに沿って軸方向中心軸線C2回りに回転方向Uに回転する。
さらに、このとき、レバーアーム66とフロート軸36bの雄ねじ(雄ねじ溝36c)との接続部とが非螺合状態になっていると共に、レバーアーム66の接続穴66aのフロート軸回転規制用の縦凸部66cとフロート軸36bの縦凹部36dとが嵌合しているため、レバーアーム66の接続穴66aに対するフロート軸36bの軸方向中心軸線C2回りの回転が規制されると共に、フロート軸36bの嵌合凹部(縦凹部36d)がレバーアーム66の接続穴66aの嵌合凸部(縦凸部66c)に沿って軸方向上方に移動する。
したがって、レバーアーム66及び回転操作部材68の上下方向の高さ位置が一定の高さ位置P0に維持されながら、フロート軸36b全体が、回転操作部材68に対して軸方向上方に移動(上昇)する。
よって、フロート本体36aについても、フロート軸36bと共に上昇し、フロート36が図13Bに示す第2高さ位置(高位置P2)に調整される。
同様に、図13Bに示す第2高さ位置(高位置P2)のフロート36を図13に示す第1高さ位置(低位置P1)まで再び調整する場合には、図13Bに示すフロート高さ調整機構M1の回転操作部材68を軸方向中心軸線C2回りに他方向(回転方向D)に回転させる。
これにより、回転操作部材68の回転操作本体部68a及び各係合脚68bが、フロート軸36bに対して軸方向中心軸線C2回りに回転方向Dに回転するため、回転操作部材68の各係合脚68bの各係合突起68dがレバーアーム66の接続穴66aの環状凹部66bに沿って軸方向中心軸線C2回りに回転方向Dに回転する。
このとき、レバーアーム66とフロート軸36bの雄ねじ(雄ねじ溝36c)との接続部とが非螺合状態になっていると共に、レバーアーム66の接続穴66aのフロート軸回転規制用の縦凸部66cとフロート軸36bの縦凹部36dとが嵌合しているため、レバーアーム66の接続穴66aに対するフロート軸36bの軸方向中心軸線C2回りの回転が規制されると共に、フロート軸36bの嵌合凹部(縦凹部36d)がレバーアーム66の接続穴66aの嵌合凸部(縦凸部66c)に沿って軸方向下方に移動する。
したがって、レバーアーム66及び回転操作部材68の上下方向の高さ位置が一定の高さ位置P0に維持されながら、フロート軸36b全体が、回転操作部材68に対して軸方向下方に移動(下降)する。
よって、フロート本体36aについても、フロート軸36bと共に下降し、フロート36が図13Aに示す第1高さ位置(低位置P1)に調整される。
つぎに、図1~図13Bを参照して、本発明の第1実施形態による洗浄水タンク装置1の作用について説明する。
上述した本発明の第1実施形態による洗浄水タンク装置1によれば、給水弁装置28のフロート本体36aに対して固定され且つフロート本体36aから上方に延びるフロート軸36bがレバーアーム66に接続された状態では、フロート高さ調整機構M1により、フロート本体36a及びフロート軸36bの双方について周方向に回転させることなくレバーアーム66に対して上下方向に移動させることができる。
また、フロート高さ調整機構M1によりフロート本体36aの高さ位置を調整する際には、フロート高さ調整機構M1がレバーアーム66とフロート軸36bとの接続部に設けられていることにより、貯水タンク本体22の全体を小型化しても、貯水タンク本体22の上方からフロート高さ調整機構M1に対してアクセスがしやすいため、フロート本体36a及びフロート軸36bの双方の高さ位置の調整作業が容易となる。
このとき、フロート軸36bがフロート本体36aから上方に延びているため、フロート軸36bがフロート本体36aの内部に作用する浮力に対して及ぼす影響を抑制することができる。
これらの結果、貯水タンク本体22全体の小型化を実現しつつ、給水弁装置28のフロート本体36a及びフロート軸36bの双方の高さ位置の調整作業を容易にすることができると共に、フロート本体36aの浮力に及ぼす影響を抑制することができる。
また、本実施形態による洗浄水タンク装置1によれば、給水弁装置28のフロート本体36aの高さ位置を調整する際には、フロート高さ調整機構M1の回転操作部材68がフロート軸36bに対して軸回りに回転操作される。
このとき、レバーアーム66及び回転操作部材68の上下方向の高さ位置が維持されながら、フロート軸36b全体が、回転操作部材68の雌ねじ(雌ねじ山68c)とフロート軸36bの雄ねじ(雄ねじ溝36c)との螺合作用により、回転操作部材68に対して軸方向に移動することができる。
一方、回転操作部材68とレバーアーム66との接続部に設けられたフロート高さ調整機構M1のフロート軸回転規制部(レバーアーム66の接続穴66aの環状凹部66b、回転操作部材68の回転操作本体部68aの各係合脚68b及び各係合突起68d)により、レバーアーム66とフロート軸36bの雄ねじ(雄ねじ溝36c)との接続部とが非螺合状態になるため、フロート軸36b自体については軸回りの回転が規制される。
よって、フロート高さ調整機構M1の回転操作部材68については、その雌ねじ(雌ねじ山68c)がフロート軸36bの雄ねじ(雄ねじ溝36c)に螺合し、回転操作本体部68aの各係合脚68bの各係合突起68dがレバーアーム66の接続穴66aの環状凹部66bに対して周方向に回動することができるため、レバーアーム66に対してフロート軸36bの軸回りに回転させることができる。
一方、フロート36のフロート本体36a及びフロート軸36bの双方については、周方向(軸方向中心軸線C2回り)に回転させることなく、回転操作部材68及びレバーアーム66に対して上下方向に移動させることができる。
したがって、フロート高さ調整機構M1の回転操作部材68を軸方向中心軸線C2回りに回転操作するだけの簡単な操作により、フロート本体36aを周方向に回転させることなく上下方向の高さ位置P1,P2を容易に調整することができる。
さらに、本実施形態による洗浄水タンク装置1によれば、フロート高さ調整機構M1の回転操作部材68を回転操作した際に、回転操作部材68の回転操作本体部68aが軸回り(軸方向中心軸線C2回り)に回転することにより、回転操作本体部68aの雌ねじ(雌ねじ山68c)とフロート軸36bの雄ねじ(雄ねじ溝36c)との螺合作用により、フロート軸36b全体が軸方向に移動することができる。
このとき、回転操作部材68とレバーアーム66との接続部に設けられたフロート高さ調整機構M1のフロート軸回転規制部(レバーアーム66の接続穴66aの環状凹部66b、回転操作部材68の回転操作本体部68aの各係合脚68b及び各係合突起68d)により、回転操作部材68の係合部(回転操作部材68の回転操作本体部68aの各係合脚68bの各係合突起68d)とレバーアーム66の被係合部(レバーアーム66の接続穴66aの環状凹部66b)とが係合し、回転操作部材68の回転操作本体部68a及び係合部(各係合脚68b及び各係合突起68d)がレバーアーム66の接続穴66aに対して軸方向中心軸線C2回りに回転することができる一方、フロート軸36b自体の軸回りの回転が規制される。
これらにより、レバーアーム66及び回転操作部材68の上下方向の高さ位置(一定高さ位置P0)が維持されながら、フロート軸36b全体は、回転操作部材68の回転操作本体部68aの雌ねじ(雌ねじ山68c)とフロート軸36bの雄ねじ(雄ねじ溝36c)との螺合作用により、回転操作部材68を軸方向中心軸線C2に回転操作すると、回転操作部材68に対して軸方向に移動することができる。
また、フロート高さ調整機構M1の回転操作部材68を回転操作した際には、レバーアーム66とフロート軸36bとの接続部に設けられたフロート高さ調整機構M1のフロート軸回転規制部(フロート軸36bのフロート軸回転規制用の縦凹部36d、レバーアーム66のフロート軸回転規制用の縦凸部66c)により、レバーアーム66の接続穴66aの嵌合凸部(縦凸部66c)とフロート軸36bの嵌合凹部(縦凹部36d)とが嵌合している。
これにより、レバーアーム66の接続穴66aに対するフロート軸36bの軸方向中心軸線C2回りの回転が規制されると共に、フロート軸36bの嵌合凹部(縦凹部36d)がレバーアーム66の接続穴66aの嵌合凸部(縦凸部66c)に沿って軸方向に移動することができる。
したがって、フロート高さ調整機構M1の回転操作部材68の回転操作本体部68aを回転操作するだけの簡単な操作により、回転操作部材68及びレバーアーム66の双方の高さ位置が一定の高さ位置P0に維持されながら、フロート本体36a及びフロート軸36bの双方については、周方向(軸方向中心軸線C2回り)に回転させることなく、上下方向に移動させて高さ位置P1,P2を容易に調整することができる。
また、本実施形態による洗浄水タンク装置1によれば、貯水タンク本体22全体を小型化しても、外装タンクTの上蓋(図示せず)を取り外した状態において、貯水タンク本体22の上方からフロート高さ調整機構M1に対してアクセスがしやすいため、フロート軸36bの高さ位置の調整操作もしやすくなる。
したがって、フロート本体36a及びフロート軸36bの双方の高さ位置の調整作業が容易となる。
さらに、本実施形態による洗浄水タンク装置1によれば、貯水タンク本体22全体を小型化する際、例えば、貯水タンク本体22における左右横幅方向の寸法よりも前後奥行方向の寸法の小型化が要求された場合であっても、フロート本体36aの平面視の形状を矩形形状にすることにより、フロート本体36aの平面視の形状が円形形状であるものに比べて、フロート本体36aの前後奥行方向の寸法を抑制することができる。
よって、給水弁装置28の全体及び貯水タンク本体22の全体における前後奥行方向の寸法についても抑制することができる。
また、フロート本体36aに対して作用する浮力についても十分に確保することができる。
また、本実施形態による洗浄水タンク装置1によれば、図7に示すフロート本体36aの平面視における長方形形状の短辺36eを二等分する第1中心軸線(長手方向中心軸線C3)、及び、フロート本体36aの平面視における長方形形状の長辺36fを二等分する第2中心軸線(短手方向中心軸線C4)のそれぞれが、平面視におけるレバーアーム66とフロート軸36bとが接続された状態で、レバーアーム66の長手方向の中心軸線C5に対して傾斜しているため、レバーアーム66に対してフロート本体36aを平面内で傾けた姿勢で配置することができる。
したがって、平面視において、フロート本体36aの長手方向中心軸線C3又は短手方向中心軸線C4の一方をレバーアーム66の長手方向の中心軸線C5と一致させてフロート本体36aをレバーアーム66に対して並置した場合に比べて、レバーアーム66の基端部の位置P3からフロート本体36aの遠位側端部の位置P4までの水平方向の最大距離L1(図7参照)を大きく確保することができる。
これにより、フロート本体36a及びフロート軸36bの上下動によりレバーアーム66を揺動させるトルクを確保することができるため、フロート本体36aに要する浮力を低減させることができる。
よって、フロート本体36a自体を小型化することができ、給水弁装置28の全体を小型化することができるため、貯水タンク本体22全体を小型化することができる。
さらに、本実施形態による洗浄水タンク装置1によれば、図7に示すように、給水弁装置28のフロート軸36bについて、平面視において、フロート本体36aの長手方向中心軸線C3上に設けると共に、フロート本体36aの平面視における長方形形状の中心O1よりも給水弁装置28の本体部28aに対して遠位側に配置することができる。
これにより、フロート軸36bをフロート本体36aの平面視の中心O1に対して給水弁装置28の本体部28aの遠位側に偏心させて配置することができる。
これにより、貯水タンク本体22内におけるフロート軸36bとその近位側の給水弁装置28の本体部28aとの間に形成されるデッドスペースに対してもフロート本体36aの一部を配置することができる。
したがって、フロート本体36aの上下動に要するスペースや周囲スペースを抑制し、給水弁装置28の全体で効果的に小型化することができる。
また、本実施形態による洗浄水タンク装置1を備えた水洗大便器2によれば、貯水タンク本体22全体の小型化を実現しつつ、給水弁装置28のフロート本体36aの高さ位置の調整作業を容易にすることができると共に、フロート本体36aの浮力に及ぼす影響を抑制することができる。
なお、上述した本発明の第1実施形態による洗浄水タンク装置1においては、給水弁装置28のフロート高さ調整機構M1のフロート軸回転規制部について、回転操作部材68の各係合脚68bの係合突起68dを係合部とし、レバーアーム66の接続穴66aの環状凹部66bを被係合部とすることにより、回転操作部材68を係合側(凸側)、レバーアーム66を被係合側(凹側)とした形態について説明したが、このような形態に限られず、回転操作部材68を被係合側(凹側)とし、レバーアーム66を係合側(凸側)とした形態であってもよい。
つぎに、図14及び図15を参照して、本発明の第2実施形態による洗浄水タンク装置100について説明する。
まず、図14及び図15は、本発明の第2実施形態による洗浄水タンク装置の給水弁装置におけるフロート高さ調整装置の正面図及び平面図をそれぞれ示す。
ここで、図14及び図15に示す本発明の第2実施形態による洗浄水タンク装置100において、図1~図13Bに示す上述した本発明の第1実施形態による洗浄水タンク装置1と同一部分については同一の符号を付し、これらの説明については省略する。
図14及び図15に示すように、本発明の第2実施形態による洗浄水タンク装置100においては、給水弁装置128のレバーアーム166及びフロート高さ調整機構M101の構造のみが、上述した本発明の第1実施形態による洗浄水タンク装置1の給水弁装置28のレバーアーム66及びフロート高さ調整機構M1の構造と異なっている。
具体的には、図14及び図15に示すように、本実施形態による洗浄水タンク装置100の給水弁装置128のレバーアーム166においては、その先端側の接続穴166aの内周壁面から内側に突出する一対のフロート軸回転規制用の嵌合凸部166c,166cが設けられている。
これらの嵌合凸部166c,166cのそれぞれは、フロート軸36bの一対の嵌合凹部(縦凹部36d)のそれぞれに嵌合されている。
また、フロート高さ調整機構M101の回転操作部材168は、フロート軸36bの雄ねじ溝36cに螺合されており、レバーアーム166の上側支持部166bと下側支持部166dとにより挟持されている。
これらにより、回転操作部材168は、レバーアーム166に対して軸方向中心軸C2回りに回転可能に支持されている。
上述した本発明の第2実施形態による洗浄水タンク装置100によれば、フロート高さ調整機構M101の回転操作部材168を回転操作した際に、回転操作部材168の回転軸方向中心軸線C2回りに回転することにより、回転操作部材168とフロート軸36bの雄ねじ(雄ねじ溝36c)との螺合作用により、フロート軸36b全体が軸方向に移動することができる。
このとき、レバーアーム166とフロート軸36bとの接続部に設けられたフロート高さ調整機構M1のフロート軸回転規制部(フロート軸36bのフロート軸回転規制用の縦凹部36d、レバーアーム166のフロート軸回転規制用の嵌合凸部166c)により、レバーアーム166の接続穴166aの嵌合凸部166cとフロート軸36bの嵌合凹部(縦凹部36d)とが嵌合している。
これにより、レバーアーム166の接続穴166aに対するフロート軸36bの軸方向中心軸線C2回りの回転が規制されると共に、フロート軸36bの嵌合凹部(縦凹部36d)がレバーアーム166の接続穴166aの嵌合凸部166cに沿って軸方向に移動することができる。
したがって、フロート高さ調整機構M101の回転操作部材168を回転操作するだけの簡単な操作により、回転操作部材168及びレバーアーム166の双方の高さ位置が一定の高さ位置P0に維持されながら、フロート本体36a及びフロート軸36bの双方については、周方向(軸方向中心軸線C2回り)に回転させることなく、上下方向に移動させて高さ位置P1,P2を容易に調整することができる。
なお、上述した本発明の第1実施形態及び第2実施形態による洗浄水タンク装置1,100については、ジェットポンプユニット42を採用した形態について説明したが、ジェットポンプユニット42以外を採用した他の形態についても適用可能である。
すなわち、洗浄水タンク装置1,100の他の形態として、貯水タンク本体22内に貯水された洗浄水について、重力により水位WLを降下させて排水口14から排出し、便器本体4に供給する、いわゆる、重力給水式の洗浄水タンク装置を採用し、この重力給水式の洗浄水タンク装置において、本発明の第1実施形態及び第2実施形態による洗浄水タンク装置1,100の給水弁装置28,128を適用してもよい。
また、上述した本発明の第1実施形態及び第2実施形態による洗浄水タンク装置1,100においては、給水弁装置28,128のフロート高さ調整機構M1,M101のフロート軸回転規制部について、レバーアーム66,166の接続穴66a,166aにおけるフロート軸回転規制用の嵌合凸部66c,166cを凸側とし、フロート軸36bのフロート軸回転規制用の嵌合凹部(縦凹部36d)を凹側とした形態について説明したが、このような形態に限られず、レバーアーム66,166の接続穴66a,166aに嵌合凹部を設けて凹側とし、フロート軸36bの外周面に嵌合凸部を設けて凸側とした形態であってもよい。
1 本発明の第1実施形態による洗浄水タンク装置
2 水洗大便器
4 便器本体
6 ボウル部
8 リム部
10 棚部
12 トラップ排水路
12a トラップ排水路の入口
12b トラップ排水路の上昇管
12c トラップ排水路の下降管
14 排水口
16 便器本体の導水路
16a 第1導水路
16b 第2導水路
18 第1リム吐水口
20 第2リム吐水口
22 貯水タンク本体 24 給水管
26 定流量弁
28 給水弁装置
28a 給水弁装置の本体部
28b ヒンジ部
30 主弁(給水弁)
30a 主弁体
30b 主弁座
30c 圧力室
32 操作装置(操作部)
32a 操作レバー(操作部)
32b 駆動回転軸(操作部)
34 ポペット弁
34a ポペット穴
36 フロート
36a フロート本体
36b フロート軸
36c 雄ねじ溝(雄ねじ)
36d フロート軸回転規制用の縦凹部(フロート軸回転規制部、嵌合凹部)
36e フロート本体の短辺
36f フロート本体の長辺
38 フロート側パイロット弁
38a フロート側パイロット穴
40 真空破壊弁
42 ジェットポンプユニット
44 給水管
46 ジェットノズル
48 流路切替弁
50 スロート管
50a 吸引口
50b 排出口
50c スロート管の下降管路
52 便器洗浄用流路
54 タンク貯水用流路
56 オーバーフロー管
56a オーバーフロー口
58 補給水管
60 大小洗浄切替装置
62 大小洗浄切替用の小タンク
62a 切替開口部
64 大小洗浄切替弁装置(大小洗浄切替弁)
64a 切替弁体
66 レバーアーム
66a 接続穴
66b 環状凹部(被係合部、フロート軸回転規制部)
66c フロート軸回転規制用の縦凸部(フロート軸回転規制部、嵌合凸部)
68 回転操作部材(フロート高さ調整機構)
68a 回転操作本体部(フロート軸回転規制部)
68b 係合脚(係合部、フロート軸回転規制部)
68c 雌ねじ山(雌ねじ)
68d 係合突起(係合部、フロート軸回転規制部)
100 本発明の第2実施形態による洗浄水タンク装置
128 給水弁装置
166 レバーアーム
166a 接続穴
166b 上側支持部
166c フロート軸回転規制用の嵌合凸部(フロート軸回転規制部、嵌合凸部)
166d 下側支持部
168 回転操作部材(フロート高さ調整機構)
A 給水管の一次側流路
B 給水管の二次側流路
C1 ヒンジ軸線
C2 回転操作部材及びフロート軸の軸方向中心軸線
C3 フロート本体の長方形形状の短辺を二等分する長手方向中心軸線(第1中心軸線)
C4 フロート本体の長方形形状の長辺を二等分する短手方向中心軸線(第2中心軸線)
C5 レバーアームの長手方向の中心軸線
D 回転操作部材の回転方向
H ジェットノズル収容部
L1 レバーアームの基端部の位置からフロート本体の遠位側端部の位置までの水平方向の最大距離
M1 フロート高さ調整機構
M101 フロート高さ調整機構
O1 フロート本体の平面視における長方形形状の中心
P0 レバーアーム及び回転操作部材の上下方向の高さ位置(一定高さ位置)
P1 フロート(フロート本体及びフロート軸)の上下方向の第1高さ位置(低位置)
P2 フロート(フロート本体及びフロート軸)の上下方向の第2高さ位置(高位置)
P3 レバーアームの基端部の位置
P4 フロート本体の遠位側端部の位置
T 外装タンク
U 回転操作部材の回転方向
WL 水位
WL0 止水水位
α 一次側圧力

Claims (8)

  1. 洗浄水を水洗大便器の便器本体に供給する洗浄水タンク装置であって、
    上記便器本体を洗浄する洗浄水を貯水可能にする貯水タンク本体と、
    給水源から供給される洗浄水を上記貯水タンク本体内へ給止水可能にする給水弁装置と、を有し、
    上記給水弁装置は、上記給水源から洗浄水が供給される給水路と、この給水路を開閉する給水弁と、この給水弁に連結され揺動可能なレバーアームと、上記貯水タンク本体内の水位に応じて浮力により上下動するフロート本体と、このフロート本体に対して固定され且つ上記フロート本体から上方に延びて上記レバーアームに接続されるフロート軸と、上記フロート本体及び上記フロート軸の双方の高さ位置を調整可能にするフロート高さ調整機構と、を備えており、
    上記フロート高さ調整機構は、上記レバーアームと上記フロート軸との接続部に設けられており、上記レバーアームと上記フロート軸とが接続された状態で上記フロート本体及び上記フロート軸の双方について周方向に回転させることなく上記レバーアームに対して上下方向に移動可能にすることを特徴とする洗浄水タンク装置。
  2. 上記フロート軸は、その外周面に雄ねじが形成されており、上記フロート高さ調整機構は、上記レバーアームと上記フロート軸との接続部に設けられて上記フロート軸の雄ねじに螺合可能な概ね筒状又は環状の回転操作部材と、この回転操作部材を上記フロート軸に対して軸回りに回転操作した際に上記フロート軸が軸回りに回転することを規制するフロート軸回転規制部と、を備えており、
    上記フロート軸回転規制部は、上記回転操作部材と上記レバーアームとの接続部に設けられていると共に、上記レバーアームと上記フロート軸との接続部に設けられており、
    上記フロート軸回転規制部は、上記回転操作部材を回転操作する際、上記回転操作部材を上記レバーアームに対して上記フロート軸の軸回りに回転可能にする一方、上記フロート本体及び上記フロート軸の双方を周方向に回転させることなく上記回転操作部材及び上記レバーアームに対して上下方向に移動可能にする請求項1記載の洗浄水タンク装置。
  3. 上記レバーアームは、その先端側に設けられて上記フロート軸が上下方向に挿通可能な接続穴を備えており、
    上記回転操作部材は、上記フロート軸の雄ねじに螺合可能な雌ねじが内周に形成された回転操作本体部と、この回転操作本体部の下端から軸方向下方に延びて且つその下端が上記レバーアームの接続穴に対して軸回りに回転可能に係合する係合部と、を備え、上記回転操作本体部及び上記係合部を上記フロート軸回転規制部としており、
    上記レバーアームは、上記接続穴を形成する内周壁面において上記回転操作部材の係合部が係合される被係合部と、上記内周壁面において内側に突出して上記被係合部よりも下方に延びるように形成された嵌合凸部を備え、上記被係合部及び上記嵌合凸部を上記フロート軸回転規制部としており、
    上記フロート軸は、その外周面において軸方向に延びるように形成されて上記レバーアームの嵌合凸部に対して軸方向に摺動可能に嵌合する嵌合凹部を上記フロート軸回転規制部として備えている請求項2記載の洗浄水タンク装置。
  4. 上記フロート高さ調整機構の回転操作部材は、上記レバーアームの先端側の上部に設けられている請求項2記載の洗浄水タンク装置。
  5. 上記フロート本体は、平面視において、矩形形状である請求項1乃至4の何れか1項に記載の洗浄水タンク装置。
  6. 上記フロート本体は、平面視において、矩形形状の互いに対向する辺を二等分する第1中心軸線及び第2中心軸線をそれぞれ備えており、これらの第1中心軸線及び第2中心軸線は、平面視において、上記レバーアームと上記フロート軸とが接続された状態で、上記レバーアームの長手方向の中心軸線に対して傾斜している請求項5記載の洗浄水タンク装置。
  7. 上記フロート本体は、平面視において、長方形形状であり、上記第1中心軸線及び上記第2中心軸線のそれぞれは、上記長方形形状の短辺及び長辺のそれぞれを二等分する長手方向中心軸線及び短手方向中心軸線のそれぞれであり、
    上記フロート軸は、平面視において、上記フロート本体の長手方向中心軸線上に設けられており、かつ、上記フロート本体の平面視における長方形形状の中心よりも上記給水弁に対して遠位側に配置されている請求項記載の洗浄水タンク装置。
  8. 上記請求項1乃至7の何れか1項に記載の洗浄水タンク装置を備えた水洗大便器。
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