JP2012177260A - ボールタップにおけるフロートの高さ調節機構 - Google Patents

ボールタップにおけるフロートの高さ調節機構 Download PDF

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Abstract

【課題】ボールタップのフロートの周りにこれを回転させるためのスペースを必要とせず、フロートの回転によって周辺部品との干渉の問題を生じることのないボールタップにおけるフロートの高さ調節機構を提供する。
【解決手段】給水弁と、洗浄タンク内の洗浄水の水位に連動して昇降するフロート40と、フロート40と給水弁とを連繋する連繋アームとを有し、フロート40の昇降に基づいてタンクへの給水を自動的に行うボールタップにおけるフロート40の高さ調節機構を、連繋アームのねじ軸部46に組み付けられ、回転によってねじ軸部46に沿って位置移動する高さ調節ダイヤル54を、フロート40とともにねじ軸部46に沿って一体に移動する状態にフロート40に保持させて構成する。
【選択図】 図4

Description

この発明は、便器洗浄のための洗浄水を内部に貯える洗浄タンクに対して給水を自動的に行うボールタップにおけるフロートの高さ調節機構に関する。
従来、便器洗浄用の装置として、給水弁と、洗浄タンク(以下単にタンクとすることがある)内の洗浄水の水位に連動して昇降するフロートと、フロートと給水弁とを連繋する、軸部を備えた連繋アームとを有し、フロートの昇降により給水弁を開閉させてタンクへの給水を自動的に行うボールタップが広く用いられている。
例えば下記特許文献1に、この種のボールタップが開示されている。
図9はその具体例を示している。
同図において200は洗浄タンクで、202はタンク200内部に配設されたボールタップであり、フロート204の昇降に連動して給水及び給水停止を行う。
即ち、フロート204が下降するとボールタップ202の給水弁を開いて、給水口206を通じタンク200内部に給水を行う。
また一方、タンク200内部の水面の上昇につれてフロート204が上昇し、そしてその水面が満水状態になると、ボールタップ202の給水弁が閉じて給水を停止する。
タンク200の底部には排水弁208が設けられている。そしてこの排水弁208に対して、タンク200の壁部に設けられた洗浄ハンドル210と一体に回転するL字状のレバーアーム212の先端部が、鎖214を介して連結されている。
而してこの排水弁208は、洗浄ハンドル210が回転操作されることで浮き上って開弁し、ここにおいてタンク200内の洗浄水が排出口218を通じて便器に向け放出される。
図9に示すボールタップ202の上記の給水弁は、フロート204の昇降運動が連繋アーム215を介し給水弁側に伝えられることで開閉動作する。
ここで連繋アーム215は、上下に延びるねじ軸部216を有しており、そこにフロート204が螺合され、組み付けられている。
フロート204は、これを回転操作することでねじ軸部216に対する螺合位置が上下に調節される。即ちフロート204の高さが上下に位置調節される。
そしてフロート204の上下の位置の調節により、タンク200内の満水時における洗浄水量が調節される。
詳しくは、フロート204の位置を下側に移動させると、タンク200内への給水の際にボールタップ202の給水弁が早く閉じるようになり、タンク200内への給水量が少なく調節される。即ちタンク200内部の洗浄水の満水時の水位が低く調節される。
逆にフロート204の位置を上側に移動させると、タンク200内への給水の際にボールタップ202の給水弁が遅く閉じるようになり、タンク200内により多くの水が給水される。即ち満水時の洗浄水の水位が高く調節される。
しかしながら図9に示すボールタップ202のように、フロート204を回転操作することによって、その高さを調節するものにあっては、フロート204の周りにその回転のための広いスペースが必要となる。
近年、タンクは益々小型化する傾向にあり、そうした中でフロート204を回転させたときに周辺部品との干渉の問題を生じ、周辺部品の配置のレイアウトを大きく制約してしまう。
そしてこのことがタンクの一層の小型化を阻む要因となってしまう。
またねじによってフロート204の高さを調節するものにあっては、長期間使用するうちにねじ軸部216に対するフロート204の螺合位置にずれが生じる問題があり、この場合フロート204の高さが本来の位置から変化してしまうことによって、満水時の洗浄水の水位が設定した位置から変わってしまう問題を生ずる。
尚、本発明に関連する先行技術として、下記特許文献2にはパイロット式の貯水槽用のボールタップについての発明が示され、そこにおいてリング状の位置決部材をねじ軸部に螺合し、位置決部材をそのねじ軸部に沿って上下に位置移動可能となした点が開示されている。
但しこの位置決部材は、浮子(フロート)の上昇端を規定するストッパとしてのもので、浮子と一体に上下動するものではなく、本発明とは異なっている。
特開2002−167838号公報 特許第2801978号公報
本発明は以上のような事情を背景とし、フロートの周りにこれを回転させるためのスペースを必要とせず、フロートの回転によって周辺部品との干渉の問題を生じることのない、ボールタップにおけるフロートの高さ調節機構を提供することを目的としてなされたものである。
而して請求項1のものは、給水弁と、洗浄タンク内の洗浄水の水位に連動して昇降するフロートと、該フロートと該給水弁とを連繋する、軸部を備えた連繋アームとを有し、該フロートの昇降により該給水弁を開閉させ、前記タンクへの給水を自動的に行うボールタップにおける前記フロートの高さ調節機構であって、前記連繋アームの前記軸部に組み付けられ、前記フロートに対し独立して回転することにより該軸部に沿って位置移動する回転操作部材を、前記フロートとともに該軸部に沿って一体に移動する状態に該フロートに保持させたことを特徴とする。
請求項2のものは、請求項1において、前記回転操作部材は前記軸部と螺合させてあり、回転によりねじ送りで該軸部に沿って位置を移動するものとなしてあることを特徴とする。
請求項3のものは、請求項1,2の何れかにおいて、前記フロートと前記軸部との間には、該フロートの回転を阻止しつつ該軸部に沿って移動案内する回止め機構が設けてあることを特徴とする。
請求項4のものは、請求項3において、前記回止め機構は、前記軸部の外面に且つ該軸部に沿って設けられた溝又は突条と、前記フロートに設けられた、該溝に係入する凸部又は該突条を係入させる凹部とを有していることを特徴とする。
請求項5のものは、請求項1〜4の何れかにおいて、前記回転操作部材と前記フロートとの間には、係止部と被係止部とを有し、それら係止部と被係止部とを弾性係止させて該回転操作部材を回転方向に弾性的に位置保持する係止機構が設けてあることを特徴とする。
請求項6のものは、請求項5において、前記係止機構は、前記回転操作部材と前記フロートとの一方に設けられた前記被係止部としての凹部と、他方に設けられ、該凹部に入り込む前記係止部としての爪とを有していることを特徴とする。
請求項7のものは、請求項5,6の何れかにおいて、前記回転操作部材に設けられた前記被係止部又は係止部は、該回転操作部材の円周上に環状に配置してあることを特徴とする。
発明の作用・効果
以上のように本発明は、連繋アームの軸部に組み付けられ、回転によって軸部に沿って位置移動する回転操作部材を、フロートとともに軸部に沿って一体に移動する状態にフロートに保持させ、以てフロートの高さ調節機構を構成したものである。
本発明では、回転操作部材を回転操作すると、回転操作部材がフロートを伴って軸部に沿って位置移動し、フロートの高さが調節される。
従って、本発明ではフロートの高さを調節するためにフロートを回転させる必要はなく、フロートの周りにその回転のためのスペースを確保しておく必要はない。
それ故本発明によれば、フロートの周辺部品の配置のレイアウトの自由度が高まり、また洗浄タンクの一層の小型化を図ることが可能となる。
またフロートの高さ調節のためにフロートを回転させる必要がないので、フロート自体の形状の自由度も高まる利点が得られる。
本発明では、回転操作部材の回転によって、これを連繋アームの軸部に沿って連続的に位置を移動させること、つまりフロートの高さ位置を軸部に沿って無段階に連続的に調節することが可能である。
そのための手段として、例えば回転操作部材と軸部とをカム機構を介して組み付けておき、回転操作部材の回転運動をカム機構により回転操作部材の軸部に沿った直線運動に運動変換するようになすこと、或いはその他の手段によってこれをなすことが可能であるが、請求項2に従って、回転操作部材を軸部と螺合させておき、回転によりねじ送りで回転操作部材を軸部に沿って位置を移動させるようになしておくことが望ましい。
このようにすることで、タンク内の洗浄水の水位を容易に微妙且つ無段階で連続的に調節することができる。
本発明では、作業者がフロートを片方の手で持って、もう片方の手で回転操作部材を回転操作することにより、フロートの高さ位置を調節するといったことも可能であるが、請求項3に従ってフロートと軸部との間に、フロートの回転を阻止しつつフロートを軸部に沿って移動案内する回止め機構を設けておくことが望ましい(請求項3)。
このようにすれば、片手操作で回転操作部材を回転操作するだけで、容易にフロートの高さ位置を調節することができる。
この場合において、その回止め機構は、軸部の外面に且つ軸部に沿って設けられた溝又は突条と、フロートに設けられた、軸部の溝に係入する凸部又は突条を係入させる凹部とを有するものとなしておくことができる(請求項4)。
本発明ではまた、回転操作部材とフロートとの間に、係止部と被係止部とを有し、それら係止部と被係止部とを弾性係止させて回転操作部材を回転方向に弾性的に位置保持する係止機構を設けておくことができる(請求項5)。
このようにしておけば、回転操作部材の自由な回転が禁止され、回転操作部材に対して回転操作力を加えることで、初めて回転操作部材を係止機構による弾性係止作用に打ち勝って回転運動させることができる。
従ってこの請求項5によれば、長期使用する間に回転操作部材が意図せず回転してしまい、そのことによってフロートの高さ位置が本来の目的の位置からずれてしまうこと、即ちタンク内の洗浄水の満水時の水位が設定した水位から変ってしまうのを防止することができる。
この場合においてその係止機構は、回転操作部材とフロートとの一方に設けられた被係止部としての凹部と、他方に設けられ、その凹部に入り込む係止部としての爪とを有するものとなしておくことができる(請求項6)。
これら請求項5,請求項6において、回転操作部材に設けられた上記の被係止部又は係止部は、回転操作部材の円周上に環状に配置しておくことができる(請求項7)。
本発明の一実施形態のボールタップにおけるフロートの高さ調節機構を洗浄タンクの内部構造とともに示した図である。 同実施形態の高さ調節機構をボールタップとともに示した図である。 同実施形態の高さ調節機構を図2とは異なる方向から示した図である。 同実施形態の高さ調節機構の要部を示した図である。 同実施形態における高さ調節ダイヤルとねじ軸部とを分離した状態で示した図である。 同実施形態におけるフロートを示した図である。 図1〜図6に示すフロートの利点の説明図である。 比較例のフロートの動作説明図である。 従来の高さ調節機構を洗浄タンクの内部構造とともに示した図である。
次に本発明の実施形態を図面に基づいて詳しく説明する。
図1において、10は洗浄タンク(以下単にタンクとする場合がある)で、アウタタンク12とインナタンク14との2重タンク構造をなしている。
アウタタンク12の上部には、その蓋を兼用した手洗鉢16が設けられており、この手洗鉢16に手洗吐水管18が手洗鉢16から起立する形態で設けられている。
手洗鉢16の底部には排水口20が設けられており、手洗吐水管18から吐水された手洗水が、この排水口20からタンク10内部へと落下する。
22は、タンク壁に回転可能に設けられた洗浄ハンドルで、この洗浄ハンドル22から、L字状をなすレバーアーム24がタンク10の内方に向って延び出している。
そしてその先端部と図示を省略するタンク底部の排水弁とが、玉鎖26にて連結されている。
排水弁は、洗浄ハンドル22の回転操作により玉鎖26にて引き上げられ開弁する。
そしてその開弁によって、タンク10底部の排出口が開放され、タンク10内に貯えられている洗浄水がその排出口から便器に向けて勢い良く放出される。
28は、タンク10内部に配設されたボールタップで、30はボールタップ本体であり、このボールタップ本体30に対して給水管32が接続されている。
ボールタップ本体30には、給水弁34と、その下流部においてタンク内給水口36とが備えられている。
更にこのタンク内給水口36とは別に、手洗吐水管18に手洗水を供給する手洗側給水口(図示省略)が備えられ、その手洗側給水口と手洗吐水管18とが、蛇腹管から成る導水管38にて連絡されている。
このボールタップ28では、給水弁34が開弁すると、給水管32を通じて送られて来た水がタンク内給水口36からタンク10内に給水されるのと併せて、手洗側給水口から導水管38を通じて手洗吐水管18へと導かれ、そこから手洗鉢16に向けて手洗水が吐水される。
ボールタップ28は、タンク10内の洗浄水による浮力によって洗浄水の水位に連動して昇降するフロート40、及びこのフロート40と給水弁34とを連繋する連繋アーム42とを有している。
連繋アーム42は、図2及び図3に示しているように給水弁34から下向きに延びた後、略水平方向に延びるアーム部44と、アーム部44の先端部から下向きに立ち下がるねじ軸部(軸部)46とを有しており、そのねじ軸部46に対して、フロート40が高さ調節可能に取り付けられている。
尚、図1において48はオーバーフロー管である。
また50は、ボールタップ本体30に備えられ、オーバーフロー管48を通じて便器に補給水を供給する補給水の給水口である。
この実施形態において、フロート40は図6(A)に示しているように平面視形状が矩形状をなしている。
図3にも示しているように、フロート40は周壁部40Aと、上壁部40Bとを有する逆カップ状をなしていて、その下面が開放形状とされている。
そしてその開放形状をなす下面が、止水開始時(フロート40の上昇開始時)において、水平方向に対し斜めに傾斜した形状、詳しくは連繋アーム42の付根、具体的には連繋アーム42の回動中心となる軸部52側に図中右方向に移行するにつれて、漸次上方に移行する形状の傾斜形状とされている。
フロート40は、その内部に円筒状の筒部53を一体に有しており、そこに上記のねじ軸部46が下向きに挿入されている。
図4において、54はフロート40の高さ調節を行う高さ調節ダイヤル(回転操作部材)で、フロート40の上面に設けられた保持部56により回転可能に保持されている。
この高さ調節ダイヤル54は、その保持部56による保持によって、ねじ軸部46に沿って図中上下方向にフロート40と一体に位置移動するようになっている。
高さ調節ダイヤル54は、図5に示しているように円形の中央部54Aと、外周側のリング部54Bと、それらを周方向の4個所で連結する連結リブ54Cとを有する形態をなしている。
その本体となるリング部54Bの外周面は、リング部54Bを手で摘んで回転操作し易くするために、多数の凸部58と凹部60とを有する凹凸形状とされている。
また中央部54Aには、これを軸方向に貫通する雌ねじ孔62が設けられている。
一方ねじ軸部46の外周面には雄ねじ部64が設けられており、高さ調節ダイヤル54は雌ねじ孔62においてねじ軸部46に、詳しくは雄ねじ部64に螺合され、ねじ軸部46に組み付けられている。
尚、ねじ軸部46の下端部は板状部66とされ、上記雄ねじ部64は、ねじ軸部46の上端からこの板状部66に到るまで設けられている。
上記保持部56は、図4及び図6に示しているようにフロート40の上面から起立する一対の板状の脚部68,70と、それらの上端を連結する板状の連結部72とを有するブリッジ形状のもので、フロート40に一体に構成されている。
図6に示しているように、このブリッジ形状をなす保持部56の内側には保持凹所74が形成されており、そこに上記の高さ調節ダイヤル54が、図4中矢印P方向に挿入されて、そこに保持されている。
尚、図4に示しているように一方の脚部68には、高さ調節ダイヤル54の外周面に沿って延出する湾曲形状の当て部76が設けられており、この当て部76の、高さ調節ダイヤル54に対する当接作用により、高さ調節ダイヤル54が図4中矢印P方向からのみ保持凹所74に挿入可能、且つ保持部56から図中P方向に抜け防止されている。
これにより、高さ調節ダイヤル54を保持部56の内側の保持凹所74に挿入して組み付ける際の組付性が良好となる。
保持部56における上記の連結部72には、その中央部に円形の嵌合部78が設けられている。
この嵌合部78には円形の挿通孔80が形成されており、そこに上記のねじ軸部46が挿通されている。即ち嵌合部78が、ねじ軸部46に対し外嵌状態に嵌合されている。
図5に示しているように、ねじ軸部46には周方向に180°異なった2個所において縦に延びる溝82が設けられている。
そしてこれに対応して挿通孔80には、一対の凸部84が設けられており、図4に示しているようにそれら凸部84がねじ軸部46の溝82に径方向に係入されている。
これらの溝82及び凸部84は、フロート40のねじ軸部46に対する回止め機構をなすもので、フロート40は、凸部84と溝46との回転方向の係合によってねじ軸部46に対し回止めされる。
但し一対の凸部84は、溝82内をねじ軸部46の軸方向に摺動可能であり、フロート40は、ねじ軸部46に沿って図中上下方向に移動する際に、これら凸部84と溝82とによって移動案内される。
尚、図6に示しているようにフロート40における筒部53の上端の開口部86にもまた、同様の凸部84が設けられ、この凸部84が図3(B)に示すようにねじ軸部46の溝82に係入されている。
上記高さ調節ダイヤル54は、保持部56の保持凹所74に挿入された状態でねじ軸部46に螺合されており、この状態の下で高さ調節ダイヤル54は、図3(A)に示しているように中央部54Aが、保持部56における板状の連結部72とフロート40本体の上壁部40Bとによって上下に挟まれており、従って高さ調節ダイヤル54を回転操作してこれをねじ送りでねじ軸部46に沿って上下に位置を移動させると、これと一体にフロート40がねじ軸部46に沿って上下に位置を変化させる。
この実施形態では、高さ調節ダイヤル54の自由な回転を防ぐために、高さ調節ダイヤル54とフロート40、詳しくはフロート40の保持部56とにまたがって係止機構が設けられている。
ここでは高さ調節ダイヤル54におけるリング部54Bの上面に、その係止機構における被係止部としての凹部88が設けられ、また一方保持部56における連結部72には弾性片90が設けられて、その先端に係止部としての爪92が設けられ、その爪92が凹部88に入り込み、それら凹部88と爪92とが弾性係止するようになっている。
ここで凹部88は、高さ調節ダイヤル54の円周上に全周に亘って環状に配置されている。
従ってこの実施形態では、爪92が凹部88と88との間の山部を弾性的に乗り越えるのに必要な回転の操作力を高さ調節ダイヤル54に加えたときにのみ、高さ調節ダイヤル54がねじ軸部46周りに回転することができ、そのような操作力を加えない限り、高さ調節ダイヤル54は爪92と凹部88との弾性係止に基づいてねじ軸部46周りに回転することができない。
即ちボールタップ28を長期間使用するうちに、フロート40に加わる浮力等によって高さ調節ダイヤル54がねじの作用で自然に回転し、高さ調節ダイヤル54即ちフロート40の位置が本来の位置からずれてしまうといったことは生じない。
本実施形態のボールタップ28におけるフロート40の高さ調節機構においては、高さ調節ダイヤル54に回転操作力を加え、図4の爪92と凹部88との弾性係止作用に抗してこれを回転させると、ねじ軸部46に対する高さ調節ダイヤル54の螺合位置が上下方向に変化し、これとともにフロート40の位置が高さ調節ダイヤル54と一体に移動して、フロート40の高さ位置が調節される。
これにより、タンク10に給水を行ったときの満水時の水量、即ち水位が調節される。
尚本実施形態では、上記のようにフロート40の開放形状をなす下面が水平方向に対し傾斜した形状をなしていることから、次のような利点が得られる。
図8はその利点を説明するための比較例を示したものであり、この比較例において、フロート40Xはその下端が開放形状をなしている点で上記実施形態と同様であるが、ここではその下面が止水開始時において水平方向を向いている。
この比較例のものでは、図8(I)に示す止水開始時においてフロート40Xの大きさ分だけ浮力が発生するが、水面の上昇に伴って図8(II)に示すように連繋アーム42が傾き、これとともにフロート40Xが傾いた姿勢になると、フロート40X内の図中破線で示した部分の空気が漏れて同部分が水で埋り、フロート40Xに対する浮力が減少してしまう。その結果として、止水動作が安定しないといった不具合が生ずる。
これに対して本実施形態のものは、図7(I)に示しているように、止水開始時においてはフロート40に働く浮力はフロート40の大きさ分よりも少ない浮力となるが、止水開始後に連繋アーム42とともにフロート40が傾き、そして最終止水状態となったときには、開放形状の下面が水平方向を向く状態となるため(下面の傾斜形状がそのように定められている)、フロート40内部の空気が漏れるといったことがなく、止水の動作が安定する利点が得られる(止水開始時から止水時に到るまでフロート40に加わる浮力は変化しない)。
以上のような本実施形態によれば、高さ調節ダイヤル54を回転操作すると、高さ調節ダイヤル54がフロート40を伴ってねじ軸部46に沿って位置移動し、フロート40の高さが調節される。
従って本実施形態ではフロート40の高さを調節するためにフロート40を回転させる必要はなく、フロート40の周りにその回転のためのスペースを確保しておく必要はない。
それ故本実施形態によれば、フロート40の周辺部品の配置のレイアウトの自由度が高まり、また洗浄タンク10の一層の小型化を図ることが可能となる。
またフロート40の高さ調節のためにフロート40を回転させる必要がないので、フロート自体の形状の自由度も高まる利点が得られる。
本実施形態では、高さ調節ダイヤル54の回転によって、これを連繋アーム42のねじ軸部46に沿って連続的に位置を移動させること、つまりフロート40の高さ位置をねじ軸部46に沿って無段階に連続的に調節することができ、従ってタンク10内の洗浄水の水位を容易に微妙且つ無段階で連続的に調節することができる。
また本実施形態では、フロート40の回転を阻止しつつフロート40をねじ軸部46に沿って移動案内する回止め機構が設けてあるため、作業者は片手操作で高さ調節ダイヤル54を回転操作するだけで、容易にフロート40の高さ位置を調節することができる。
また本実施形態によれば、長期使用する間に高さ調節ダイヤル54が意図せず回転してしまい、そのことによってフロート40の高さ位置が本来の目的の位置からずれてしまうこと、即ちタンク10内の洗浄水の満水時の水位が設定した水位から変ってしまうのを防止することができる。
以上本発明の実施形態を詳述したがこれはあくまで一例示である。
例えばねじ軸部46に溝82を設けるのに代えて突条を設け、またフロート40の側に凸部84を設けるのに代えてその突条を係入させる凹部を設けて回止め機構を構成するといったことも可能であるし、また高さ調節ダイヤル54の側に凹部88に代えて爪を設ける一方、フロート40の側にその爪を入り込ませる凹部を設けて、それらにより高さ調節ダイヤル54の回転方向に弾性係止する係止機構を構成するといったことも可能である。
更に上記の高さ調節ダイヤル54以外の他の種々形態で回転操作部材を構成するといったことも可能である等、本発明はその趣旨を逸脱しない範囲において種々変更を加えた形態で構成可能である。
10 洗浄タンク
28 ボールタップ
34 給水弁
40 フロート
42 連携アーム
46 ねじ軸部(軸部)
54 高さ調節ダイヤル(回転操作部材)
82 溝
84 凸部
88 凹部
92 爪

Claims (7)

  1. 給水弁と、洗浄タンク内の洗浄水の水位に連動して昇降するフロートと、該フロートと該給水弁とを連繋する、軸部を備えた連繋アームとを有し、該フロートの昇降により該給水弁を開閉させ、前記タンクへの給水を自動的に行うボールタップにおける前記フロートの高さ調節機構であって、
    前記連繋アームの前記軸部に組み付けられ、前記フロートに対し独立して回転することにより該軸部に沿って位置移動する回転操作部材を、前記フロートとともに該軸部に沿って一体に移動する状態に該フロートに保持させたことを特徴とするボールタップにおけるフロートの高さ調節機構。
  2. 請求項1において、前記回転操作部材は前記軸部と螺合させてあり、回転によりねじ送りで該軸部に沿って位置を移動するものとなしてあることを特徴とするボールタップにおけるフロートの高さ調節機構。
  3. 請求項1,2の何れかにおいて、前記フロートと前記軸部との間には、該フロートの回転を阻止しつつ該軸部に沿って移動案内する回止め機構が設けてあることを特徴とするボールタップにおけるフロートの高さ調節機構。
  4. 請求項3において、前記回止め機構は、前記軸部の外面に且つ該軸部に沿って設けられた溝又は突条と、前記フロートに設けられた、該溝に係入する凸部又は該突条を係入させる凹部とを有していることを特徴とするボールタップにおけるフロートの高さ調節機構。
  5. 請求項1〜4の何れかにおいて、前記回転操作部材と前記フロートとの間には、係止部と被係止部とを有し、それら係止部と被係止部とを弾性係止させて該回転操作部材を回転方向に弾性的に位置保持する係止機構が設けてあることを特徴とするボールタップにおけるフロートの高さ調節機構。
  6. 請求項5において、前記係止機構は、前記回転操作部材と前記フロートとの一方に設けられた前記被係止部としての凹部と、他方に設けられ、該凹部に入り込む前記係止部としての爪とを有していることを特徴とするボールタップにおけるフロートの高さ調節機構。
  7. 請求項5,6の何れかにおいて、前記回転操作部材に設けられた前記被係止部又は係止部は、該回転操作部材の円周上に環状に配置してあることを特徴とするボールタップにおけるフロートの高さ調節機構。
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