JP5484960B2 - 給水弁装置 - Google Patents

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Description

この発明は給水弁装置に関し、詳しくはクリーニングピンを備えた給水弁装置に関する。
従来、給水弁として背圧室の圧力で主弁を閉弁方向に押圧し、その背圧室の圧力をパイロット弁の進退移動で制御するようになしたものが知られている。
この種給水弁は、(イ)主弁座に向けて進退移動し、主水路を開閉する主弁と、(ロ)主弁の背後に形成され、内部の圧力を主弁に対し閉弁方向の押圧力として作用させる背圧室と、(ハ)主弁を貫通し、主水路における1次側の水を背圧室に導入して背圧室の圧力を増大させる導入小孔と、(ニ)背圧室の水を抜いて背圧室の圧力を減少させるパイロット水路と、(ホ)パイロット水路を開閉するパイロット弁とを備えて構成されている。
ところで、この種給水弁にあっては導入小孔に微細な砂やゴミ等の異物が詰まる問題があり、而して導入小孔にそれらの異物が詰まると、主水路における1次側の水が導入小孔を通じて背圧室へと流入できなくなり、給水弁が動作不良に陥ってしまう。
多くの場合、主弁が閉弁できなくなることによって、水が出っ放しとなってしまうといった不具合を生じる。
このようなことから、この種の給水弁を有する給水弁装置において、主弁の導入小孔を挿通するクリーニングピンを設け、主弁の進退移動時にクリーニングピンを導入小孔内で相対摺動運動させて、導入小孔をクリーニング作用させることが行われている。
例えば下記特許文献1,特許文献2に、上記の給水弁及び主弁の導入小孔をクリーニング作用するクリーニングピンを備えた給水弁装置が開示されている。
ところで特許文献1,特許文献2に開示のものも含めて、従来の給水弁装置ではクリーニングピンが先端に到るまでストレート形状とされている。
従ってメンテナンス時等に主弁を他部品から分解して取り出したときにクリーニングピンが導入小孔、即ち主弁から容易に抜けてしまう。
このときクリーニングピンが他部品に対して固定されておらず、単独の部品として非固定の状態にあると(特許文献2に開示のものではそのようになっている)、主弁から抜けたクリーニングピンを落下させる等して紛失してしまうことがある。
またクリーニングピンが他部品に対して固定してあった場合であっても、一旦クリーニングピンが主弁の導入小孔から抜けてしまうと、再び組み付ける際にクリーニングピンを導入小孔に挿通作業しなければならず、再組付けに面倒を伴う問題がある(この点はクリーニングピンが非固定で単独の部品として構成してある場合においても同様)。
またクリーニングピンを他部品に固定しておく場合には固定用の部材が別途に必要となり、所要部品点数が多くなってしまう。
この点、特許文献1に開示のものではクリーニングピンを背圧室側のケーシングにインサート成形にて一体化しており、固定のための別部品は必要としないものの、圧力室側のケーシングを成形する際に、クリーニングピンを成形型の所定部位にインサートとしてセットしておくことが必要で、部品成形の際の作業が煩雑となり、また生産性が悪化してしまう。
尚、特許文献1にはクリーニングピンの基端部をL字状に曲げて、インサート成形の際にその基端部を圧力室側のケーシングに埋込状態とする点が開示されている。
但しこのL字状に曲った部分はクリーニングピンを圧力室側のケーシングに対して固定し且つ固定力を高めることを目的としたもので、この特許文献1に開示のものは本発明の課題を解決することはできず、本発明とは別異のものである。
特開2002−250452号公報 特開2001−336666号公報
本発明は以上のような事情を背景とし、工場での組付時や設置現場でのメンテナンス作業時にクリーニングピンが主弁から外れ紛失してしまうのを防止でき、また組付性が良くて、しかもクリーニングピンの外れ防止のための特別の部品を必要とせず、所要部品点数が少なくて済む給水弁装置を提供することを目的としてなされたものである。
而して請求項1のものは、(A)(イ)主弁座に向けて進退移動し、主水路を開閉する主弁と、(ロ)該主弁の背後に形成され、内部の圧力を該主弁に対し閉弁方向の押圧力として作用させる背圧室と、(ハ)該主弁を貫通し、前記主水路における1次側の水を該背圧室に導入して該背圧室の圧力を増大させる導入小孔と、(ニ)該背圧室の水を抜いて該背圧室の圧力を減少させるパイロット水路と、(ホ)該パイロット水路を開閉するパイロット弁と、を備えた給水弁及び(B)前記導入小孔に挿通され、前記主弁の進退移動時に該導入小孔内を摺動運動してクリーニング作用するクリーニングピンを有して成る給水弁装置において、前記クリーニングピンの前記主弁を突き抜けた先端側の部分に、前記導入小孔内を摺動運動するストレート形状部に対して曲り形状をなし、該主弁に対し前記クリーニングピンの抜け方向に掛止する掛止部が設けてあり、前記背圧室の内部にはコイルばねが設けてあって該コイルばねの一端側が前記主弁に、他端側が前記背圧室の底部にそれぞれ当接させてあり、前記クリーニングピンが該コイルばねの前記他端側から延び出す形態で該コイルばねに一体に構成してあるとともに、該クリーニングピンの先端の前記掛止部は、前記ストレート形状部に対して折れ曲がった傾斜形状且つその傾斜方向にストレート形状をなしており、該掛止部を前記導入小孔内に挿入した状態で前記クリーニングピンに対して強く押込力を加えると、該導入小孔内で該掛止部が広がり方向に弾性変形して該導入小孔を通過可能となしてあることを特徴とする。
請求項のものは、請求項において、前記導入小孔が前記主弁の中心から偏心した位置に設けてあり、前記クリーニングピンの前記掛止部が、前記主弁の中心側に向う内向きの曲り形状で設けてあることを特徴とする。
発明の作用・効果
以上のように本発明は、主弁を突き抜けたクリーニングピンの先端側の部分に、導入小孔内を摺動運動するストレート形状部に対して曲り形状をなし、主弁に対し抜け方向に掛止する掛止部を設けたものである。
本発明の給水弁装置にあっては、クリーニングピンが主弁に対して抜け方向に移動したときに、クリーニングピンの先端側の曲り形状をなす掛止部が主弁に掛止することで、クリーニングピンが主弁から抜け、外れてしまうのを有効に防止することができる。
従って本発明によれば、工場での組付時や現場でのメンテナンス作業時に、主弁からクリーニングピンが外れて紛失してしまうのを防止することができる。
また一旦外れたクリーニングピンを主弁の導入小孔に挿通作業するといったことが必要ないので、工場での組付けや現場でのメンテナンス作業が容易となる。
またクリーニングピンを主弁以外の他部品に固定しておく必要もなくなるので、固定のための部品点数が多くなるといったこともなく、給水弁装置の所要部品点数を少なくし得、またコストを低減することができる。
更にクリーニングピンを主弁以外の他部品に固定するための工数を不要化することができる。
本発明において掛止部の曲り形状は、上記主弁から最も離隔した位置の曲りの終端が、ストレート形状部の延長線から軸直角方向に0.5〜3.0mmの範囲内で偏位した位置に位置する形状としておくことが望ましい。
本発明においては、曲り部(掛止部)を直線状に傾斜した形状としておく
この場合においてその曲りの角度は上記ストレート形状部に対して5°〜45°の範囲内の角度としておくことが望ましい。
また本発明では上記主弁をダイヤフラム弁となしておくことができる。
本発明では、上記背圧室の内部にコイルばねを設けてその一端側を主弁に、他端側を背圧室の底部にそれぞれ当接させ、そしてそのコイルばねの他端側から延び出す形態で上記クリーニングピンをコイルばねに一体に構成しておく。
このようにしておけば、コイルばねを設置すると同時にクリーニングピンを設置でき且つ主弁の進退移動時にクリーニングピンを固定状態に保持することができる。その結果、主弁の進退移動に伴ってクリーニングピンを導入小孔内で相対摺動運動させることができ、クリーニングピンによるクリーニング作用を良好に発揮させることができる。
またコイルばねは特別な固定手段にて固定する必要はなく、単に主弁と背圧室の底部との間に介在させるだけで良いため、コイルばねの取付け及びクリーニングピンの取付けを簡単に行うことができる。
本発明ではまた、導入小孔を主弁の中心から偏心した位置に設け、そしてクリーニングピンの上記の掛止部を、主弁の中心側に向う内向きの曲り形状で設けておくことができる(請求項)。
クリーニングピンの掛止部を、これとは逆向きの外向き方向の曲り形状で設けておくといったことも可能であるが、この場合、曲り形状をなすクリーニングピンの先端側を主弁の導入小孔に挿入する際に導入小孔が見にくく、作業が行いづらい。
しかるに掛止部を内向きの曲り形状となしておいた場合導入小孔が見易く、従ってこれを主弁の導入小孔に挿入する際の作業性が良く、主弁に対するクリーニングピンの組付けを作業性良く簡単に行うことができる利点が得られる。
本発明の適用対象の一例であるボールタップ装置を洗浄タンクの内部構造とともに示した図である。 同ボールタップ装置を給水弁装置とともに示した図である。 同ボールタップ装置における本発明の一実施形態の給水弁装置を周辺部とともに示した図である。 図3の給水弁装置を閉弁状態と開弁状態とで示した図である。 同実施形態におけるクリーニングピンの単品図である。 同実施形態におけるクリーニングピンの作用説明図である。 参考例の要部の図である。
次に本発明をボールタップ装置における給水弁装置に適用した場合の実施形態を図面に基づいて詳しく説明する。
図1において、10は洗浄タンクで樹脂製のアウタタンク12と、その内側の樹脂製のインナタンク14との2重タンク構造をなしている。
アウタタンク12の上部には、その蓋を兼用した樹脂製の手洗鉢16が設けられており、この手洗鉢16から起立する形態で手洗吐水管18が手洗鉢16に設けられている。
手洗鉢16の底部には排水口20が設けられており、手洗吐水管18から吐水された手洗水が、この排水口20から洗浄タンク10内部へと落下する。
22は、洗浄タンク10内部に配設されたボールタップ装置で、その本体部24がインナタンク14に取り付けられ、そしてその本体部24に対して給水管26が接続されている。
給水管26を通じて供給された水は、ボールタップ装置22の後述の図2に示す給水弁58の開弁によって洗浄タンク10内部に給水され、また給水弁58の閉弁によって給水停止される。
ボールタップ装置22は、洗浄タンク10内部の洗浄水の水位に連動して昇降するフロート28と、フロート28と給水弁58とを連繋する連繋アーム30とを有している(フロート28及び連繋アーム30は何れも樹脂製)。
また連繋アーム30は、アーム部32と、その先端から下向きに延びる軸部34とを有しており、その軸部34に対してフロート28が組み付けられている。
洗浄タンク10の壁部には、洗浄ハンドル36が回転可能に設けられている。
38は、洗浄タンク10内部において洗浄ハンドル36に連動して回動する、L字状をなす作用レバーで、その先端が鎖40を介して図示を省略する排水弁に連結されている。
その排水弁は、洗浄ハンドル36の回転操作によって閉弁状態から開弁させられ、これにより洗浄タンク10内部に貯えられている洗浄水が、洗浄タンク10底部の排出口から便器に向けて勢い良く排出せしめられる。
図2において、44はボールタップ装置22における本体ボデーで全体として筒状をなしている。
この本体ボデー44の図2中左端部には図1の給水管26が接続され、また右端部には、本体ボデー44とは別体をなし且つ筒状をなすソケット状の分岐管46の左端部が外嵌状態に接続されている。
更にこの分岐管46の図中右端部には、補給水管48が接続されている。
補給水管48は便器に補給水を供給するためのもので、図1に示しているようにその先端側がアダプタを介して洗浄タンク10内部のオーバーフロー管42に組み付けられ、補給水管48からの補給水がオーバーフロー管42内に流入するようになっている。
この実施形態において、補給水管48はゴムチューブから成っている。
分岐管46には、本体ボデー44からの水を洗浄タンク、具体的にはインナタンク14内に吐水する筒状の吐水口50と、図1の手洗吐水管18に向けて供給するための筒状の供給口52とが一体に設けられている。
この実施形態では、供給口52に対して、本体ボデー44からの水を図1に示す手洗吐水管18に導くための導水管54の一端側が接続されている。
ここで導水管54は蛇腹管から成っており、その先端側が手洗吐水管18に接続されている。
尚、洗浄タンク10には図1の洗浄タンク10のように手洗吐水管18を備えたものと、手洗吐水管18を備えていないものとがあり、而して洗浄タンク10が手洗吐水管18を備えていない場合には、供給口52に対して導水管54を接続しないで供給口52をそのまま開放しておく。
即ちこの実施形態では、手洗吐水管18を備えている場合には供給口52に導水管54を接続し、また手洗吐水管18を備えていない場合には供給口52に導水管54を接続せず、供給口52をそのまま開放状態としておくことで、手洗吐水管18有りのものと無しのものとに対して対応することができる。
而して洗浄タンク10が手洗吐水管18を備えず、供給口52に導水管54を接続しないで、これをそのまま開放しておく場合には、本体ボデー44からの水は吐水口50と供給口52との両方とから洗浄タンク10内に吐水される。
この場合には、供給口52が洗浄タンク内に水を吐水する第2の吐水口となる。
導水管54を供給口52に接続しない場合には、本体ボデー44からの水が吐水口50と供給口52との両方とから吐水されることから、ここでは供給口52が吐水口50と同じ方向且つ下方向に向けて設けられている。
但しこの実施形態では、これら吐水口50と供給口52とが真下向きではなく、斜め下方に向けて設けられている。
図2において、100は給水弁装置で、この給水弁装置100は本体部24に設けられて水路(主水路)56を連通及び連通遮断する給水弁58と、図3に示すコイルばね95及びこれと一体に構成されたクリーニングピン97とを備えている。
給水弁58は、フロート28の昇降に伴って連繋アーム30が軸60周りに回動することで開弁及び閉弁せしめられる。
具体的には、フロート28の上昇により連繋アーム30が軸60周りに反時計回りに回動することで、給水弁58が閉弁せしめられ、またフロート28の下降に伴って連繋アーム30が軸60周りに図中時計回りに回動運動することで、給水弁58が開弁せしめられる。
而して給水弁58が開弁すると水路56が連通状態即ち開放状態となって、給水管26からの水が本体ボデー44から分岐管46へと流れ込み、そしてその分岐管46の吐水口50から洗浄タンク10内に向けて吐水され、また供給口52を通じて手洗吐水管18に(手洗吐水管18がある場合)、或いは供給口52を通じて洗浄タンク10内に吐水される(手洗吐水管18を備えていない場合)。
また分岐管46に流れ込んだ水が、更に補給水管48を通じてオーバーフロー管42から便器へと流れ込み、便器に対して補給水が供給される。
本実施形態において、給水弁58はダイヤフラム式且つパイロット式の弁とされている。
図3にその構成が具体的に示してある。
図3において、62は給水弁58における主弁でダイヤフラム弁から成っている。
この主弁62は、ゴム等の弾性材から成るダイヤフラム膜66と、これよりも硬質の(ここでは樹脂製)ダイヤフラムホルダ68とから成っている。
ダイヤフラム膜66は外周部70が厚肉とされており、この外周部70が、本体ボデー44とカップ状をなすダイヤフラム押え72とによって上下に挟持されている。そしてそれらによる挟持によってダイヤフラム膜66の外周部70が、本体ボデー44に固定されている。
ここでダイヤフラム膜66の外周部70は同時にシール部としての働き、即ち水路56と外部とを水密に遮断し、シールする働きをなしている。
このカップ状をなすダイヤフラム押え72は、本体ボデー44に一体に構成された円筒部74に対して、図中下側から上向きに内嵌状態に嵌入せしめられ、そして円筒部74の外周面の雄ねじ部76に対して、袋ナット80の内周面の雌ねじ部78が螺合されることによって、ダイヤフラム押え72が円筒部74に即ち本体ボデー44に固定されている。
即ちこの実施形態では、袋ナット80を図中上向きにねじ込むことで、円筒部74に内嵌状態に嵌入されたダイヤフラム押え72が上向きに押し上げられて、かかるダイヤフラム押え72が本体ボデー44と協働してダイヤフラム膜66の外周部70を所定の締代で弾性圧縮状態に締め付ける構造となっている。
カップ状をなすダイヤフラム押え72は、背圧室形成部材としての働きも有しており、ダイヤフラム弁から成る主弁62の図中下側の背後に背圧室82を形成している。
この背圧室82は内部の圧力を主弁62に対して図中上向きの閉弁方向の押圧力として作用させる。
一方、主弁62には中心から偏心した位置において、水路56における1次側と背圧室82とを連通させる貫通の導入小孔84が設けられている。
この導入小孔84は、水路56における1次側の水を背圧室82に流入させて背圧室82の圧力を増大させる働きをなす。
一方、ダイヤフラム押え72にはその中心部にこれを貫通する水抜水路としてのパイロット水路86が設けられている。
このパイロット水路86は、背圧室82内の水を抜いて背圧室82の圧力を減少させる働きをなす。
上記連繋アーム30のアーム部32の基端部にはパイロット弁88が設けられ、このパイロット弁88のシール部90がパイロット弁座92に上向きに着座することでパイロット水路86が閉鎖される。
この実施形態において、給水弁58は次のように作用する。
即ち、図4(A)に示すように給水弁58が閉弁状態の下で、図2のフロート28の下降により連繋アーム30が軸60周りに回動してパイロット弁88がパイロット弁座92から図中下向きに離間し開弁すると、図3の背圧室82内の水がパイロット水路86を通じて流出し、背圧室82の圧力が減少する。
すると水路56における1次側の圧力が背圧室82の圧力に打ち勝つに到って、主弁62が図3(A)及び図4(A)に示す状態から下向きに離間し開弁する。
そして主弁62が開弁することで水路56が連通状態となり、本体ボデー44から図2の分岐管46及び補給水管48に向けて水が流れ込む。
ここにおいて吐水口50,供給口52から水が吐出され、更に補給水管48を通じてオーバーフロー管42から便器内に補給水が供給される。
一方、フロート28の上昇に連動して連繋アーム30が図2の軸60周りに反時計回りに回動運動すると、フロート28が上昇端に到ったところで、即ち洗浄タンク内の水が設定した満水状態になったところでパイロット弁88のシール部90がパイロット弁座92に上向きに着座して閉弁し、ここにおいて背圧室82からの水の流出が停止する。
すると導入小孔84を通じての背圧室82への水の流入により背圧室82の圧力が上昇し、そしてその圧力上昇によってダイヤフラム弁から成る主弁62が主弁座64に上向きに着座し、閉弁する。
ここにおいて水路56の水の流れが停止し、洗浄タンク10及び手洗吐水管18への給水が停止する。
図3(A)及び図4に示しているように、背圧室82の内部には金属製のコイルばね95が設けられている。
コイルばね95は、その上端側を主弁62に当接させ、またその下端側を背圧室82の底部即ちダイヤフラム押え72の底部に当接させている。
従ってコイルばね95は、主弁62が図中上下方向に進退運動しても下端側は位置固定に保持される。
コイルばね95の図中下端側からはクリーニングピン97が上向きに延び出しており、このクリリーニングピン97が、主弁62における上記の導入小孔84、具体的にはダイヤフラムホルダ68に形成された導入小孔84を挿通して上向きに突き出している。
このクリーニングピン97は、主弁62が図3及び図4中上下に進退移動する際に、導入小孔84内を相対摺動運動してクリーニング作用し、導入小孔84内に微細なゴミや異物が詰まるのを防止する働きをなす。
この実施形態において、クリーニングピン97は、図5に示しているようにコイルばね95の下端側から図中上向きに延びるストレート形状部102と、主弁62を上向きに突き抜けた先端側の部分であってストレート形状部102に対し曲り形状(折曲り形状)を成す掛止部104とを備えている。
掛止部104は、クリーニングピン97が主弁62に対し抜け方向に、即ち図中下方向に相対移動したとき、主弁62に掛止してクリーニングピン97が主弁62から抜け、外れるのを防止する。
この実施形態において、曲り形状を成す掛止部104は、ストレート形状部102に対し角度θで折れ曲った傾斜形状且つその傾斜方向にストレート形状をなしている。
この実施形態において、この曲り形状を成す掛止部104は、図5中ストレート形状部102の延長線P方向における寸法Lが2mm,角度θが20°,先端106の延長線Pからの偏位量xが0.73mmとされている。
またこの曲り形状を成す掛止部104は、主弁62の中心側に向う内向きの曲り形状で設けてある。
尚ここでは導入小孔84の内径φ0.7mmに対して、クリーニングピン97の外径がφ0.6mmとされている。
但し導入小孔84の内径,クリーニングピン97の外径は給水弁の種類や特性に応じて変化する。
図6は、クリーニングピン97の作用を模式的に表している。
この実施形態において、クリーニングピン97は次のようにして主弁62に組み付ける。
即ち図6(A)に示しているようにコイルばね95を手に持ってその全体を傾けながら、掛止部104の先端106を主弁62の導入小孔84に先ず嵌め入れ、更にクリーニングピン97を図中上向きに押し上げる。
このとき、掛止部104はストレート形状部102に対し角度θ=20°で折れ曲がっているため、図6(II)に示すようにそのままの形状では導入小孔84を上向きに通過することができない。
そこでクリーニングピン97に対して強く押込力を加えると、掛止部104が角度θを小さくする方向に、つまり広がり方向に弾性変形し、その弾性変形を伴って掛止部104が導入小孔84を上向きに通過する。
そして掛止部104が導入小孔84を通過して主弁62から突き出したところで、弾性変形していた掛止部が形状復元し、再び角度θで折れ曲った形状となる(図6(A)(III),(IV))。
そして掛止部104が主弁62に対し、クリーニングピン97の抜け方向に掛止可能な状態となる。
その後コイルばね95を背圧室82内にセットすることで、具体的には図中上端側を主弁62に当接させ、下端側をダイヤフラム押え72の底部に当接させるようにセットすることで、自動的にクリーニングピン97が図3(A)中上下方向に配向した状態となる。
図6(B)は、主弁62及びクリーニングピン97をコイルばね95とともに他から分離したときの状態を表している。
このとき、クリーニングピン97は自重により主弁62に対し図中下向きに相対移動しようとするが、曲り形状の掛止部104が主弁62に掛止することで、クリーニングピン97がコイルばね95とともに主弁62から図中下向きに抜け、脱落するのが防止される。
クリーニングピン97における掛止部104は、主弁62に対して組付可能であること、即ち掛止部104が主弁62の導入小孔84を図中上側に突き抜けるまでクリーニングピン97を導入小孔84に挿通可能であること、一方で主弁62及びクリーニングピン97を他から分解したときに、掛止部104が導入小孔84を下向きに通過して抜けてしまわないことが必要で、そのためには掛止部104の曲り角度θを5°〜45°の範囲内となしておくことが望ましい。より望ましくは角度θを15°〜35°の範囲内としておく。
また掛止部104を傾斜した曲り形状とすると否とに拘らず先端106の延長線Pに対する軸直角方向の偏位量xを0.5〜3.0mmの範囲内としておくことが望ましい。
以上のような本実施形態の給水弁装置100にあっては、クリーニングピン97が主弁62に対し抜け方向に移動したときに、クリーニングピン92の先端側の曲り形状をなす掛止部104が主弁62に掛止することで、クリーニングピン97が主弁62から抜け、外れてしまうのを有効に防止することができる。
従って本実施形態によれば、工場での組付時や現場でのメンテナンス作業時に、主弁62からクリーニングピン97が外れて紛失してしまうのを防止することができる。
また一旦外れたクリーニングピン97を主弁62の導入小孔84に挿通作業するといったことが必要ないので、工場での組付けや現場でのメンテナンス作業が容易となる。
またクリーニングピン97を主弁62以外の他部品に固定しておく必要もなくなるので、固定のための部品点数が多くなるといったこともなく、給水弁装置100の所要部品点数を少なくし得、またコストを低減することができる。
更にクリーニングピン97を主弁62以外の他部品に固定するための工数を不要化することができる。
また本実施形態では、クリーニングピン97の掛止部104を、内向きの曲り形状となしてあるため、これを主弁62の導入小孔84に挿入する際の作業性が良く、主弁62に対するクリーニングピン97の組付けを作業性良く簡単に行うことができる。
尚、図7は掛止部104を湾曲形状の曲り部として構成した参考例である。
以上本発明の実施形態を詳述したがこれはあくまで一例示である
例えば上記実施形態では給水弁が開閉弁を成しているが、給水弁が流量調節機能を有する給水弁装置に対して本発明を適当すること、また本発明を水栓の給水弁その他の給水弁に適用することも可能である等、本発明はその趣旨を逸脱しない範囲において種々変更を加えた形態で構成可能である。
56 水路(主水路)
58 給水弁
62 主弁
64 主弁座
82 背圧室
84 導入小孔
86 パイロット水路
88 パイロット弁
95 コイルばね
97 クリーニングピン
100 給水弁装置
102 ストレート形状部
104 掛止部

Claims (2)

  1. (A)(イ)主弁座に向けて進退移動し、主水路を開閉する主弁と、(ロ)該主弁の背後に形成され、内部の圧力を該主弁に対し閉弁方向の押圧力として作用させる背圧室と、(ハ)該主弁を貫通し、前記主水路における1次側の水を該背圧室に導入して該背圧室の圧力を増大させる導入小孔と、(ニ)該背圧室の水を抜いて該背圧室の圧力を減少させるパイロット水路と、(ホ)該パイロット水路を開閉するパイロット弁と、を備えた給水弁及び(B)前記導入小孔に挿通され、前記主弁の進退移動時に該導入小孔内を摺動運動してクリーニング作用するクリーニングピンを有して成る給水弁装置において、
    前記クリーニングピンの前記主弁を突き抜けた先端側の部分に、前記導入小孔内を摺動運動するストレート形状部に対して曲り形状をなし、該主弁に対し前記クリーニングピンの抜け方向に掛止する掛止部が設けてあり、
    前記背圧室の内部にはコイルばねが設けてあって該コイルばねの一端側が前記主弁に、他端側が前記背圧室の底部にそれぞれ当接させてあり、
    前記クリーニングピンが該コイルばねの前記他端側から延び出す形態で該コイルばねに一体に構成してあるとともに、
    該クリーニングピンの先端の前記掛止部は、前記ストレート形状部に対して折れ曲がった傾斜形状且つその傾斜方向にストレート形状をなしており、該掛止部を前記導入小孔内に挿入した状態で前記クリーニングピンに対して強く押込力を加えると、該導入小孔内で該掛止部が広がり方向に弾性変形して該導入小孔を通過可能となしてあることを特徴とする給水弁装置。
  2. 請求項において、前記導入小孔が前記主弁の中心から偏心した位置に設けてあり、
    前記クリーニングピンの前記掛止部が、前記主弁の中心側に向う内向きの曲り形状で設けてあることを特徴とする給水弁装置。
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