JP6065560B2 - 圧力センサ - Google Patents

圧力センサ Download PDF

Info

Publication number
JP6065560B2
JP6065560B2 JP2012266323A JP2012266323A JP6065560B2 JP 6065560 B2 JP6065560 B2 JP 6065560B2 JP 2012266323 A JP2012266323 A JP 2012266323A JP 2012266323 A JP2012266323 A JP 2012266323A JP 6065560 B2 JP6065560 B2 JP 6065560B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
introduction hole
pressure
hole
wall surface
case
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2012266323A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2013145226A (ja
Inventor
麻光 酒井
麻光 酒井
板倉 敏和
敏和 板倉
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Corp
Original Assignee
Denso Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Denso Corp filed Critical Denso Corp
Priority to JP2012266323A priority Critical patent/JP6065560B2/ja
Publication of JP2013145226A publication Critical patent/JP2013145226A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6065560B2 publication Critical patent/JP6065560B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本発明は、第1ケースと測定媒体が導入される圧力導入孔が形成された第2ケースとが一体に組みつけられてなるケーシング内に圧力を検出する圧力検出素子が収容された圧力センサに関するものである。
従来より、第1ケースと第2ケースとが一体に組みつけられてなるケーシングの空間にて圧力検出室が構成され、当該圧力検出室に圧力を検出する圧力検出素子が収容された圧力センサが提案されている(例えば、特許文献1参照)。具体的には、この圧力センサでは、第2ケースに、第1ケース側と反対側に突出する圧力導入孔が形成されており、当該圧力導入孔から測定媒体が圧力検出室に導入されるようになっている。そして、この圧力導入孔から圧力検出室に導入された測定媒体の圧力が圧力検出素子によって検出される。
このような圧力センサは、被取付部材に対して圧力導入孔が天地方向と垂直になるように車両等に搭載されて用いられる。
特開2000−186969号公報
しかしながら、上記圧力センサでは、例えば、冬場や寒冷地で使用する(低温で使用する)ような場合には、圧力検出室に入った空気中の水分が結露し、水滴(結露水)によって圧力導入孔が閉塞されることがあり、圧力の検出が困難になるという問題がある。
本発明は上記点に鑑みて、圧力導入孔が水滴によって閉塞されることを抑制することができる圧力センサを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明では、圧力導入孔(22)は、第1ケース(10)側と反対側に向かって突出している第1導入孔(22a)と、第1導入孔(22a)と連通されていると共に第1導入孔(22a)の突出方向と非平行な方向に突出している第2導入孔(22b)とにより構成されており、第1導入孔(22a)を構成する壁面のうち第2導入孔(22b)の突出方向側の壁面にのみ当該第1導入孔(22a)の突出方向に沿った突起(22c)または溝(22f)が形成されていることを特徴としている。
このような圧力センサは、第1導入孔(22a)の突出方向が天地方向と垂直となり、第2導入孔(22b)の先端が地側となるように被取付部材に取り付けられて用いられることにより、第1導入孔(22a)に滞留している水滴が第2導入孔(22b)に達すると重力によって圧力導入孔(22)内から排出される。したがって、従来の圧力センサと圧力導入孔(22)の長さが同じである場合、圧力導入孔(22)が閉塞されることを抑制することができる。また、第1導入孔(22a)に滞留しているに水滴は突起(22c)または溝(22f)によって表面張力が崩されて複数滴に分離され、各水滴と第1導入孔(22a)との接触面積が減少して第1導入孔(22a)に滞留し難くなる。このため、圧力導入孔(22)に水滴が滞留することをさらに抑制することができる。
例えば、請求項に記載の発明のように、圧力導入孔(22)は、第2導入孔(22b)を構成する壁面のうち第1ケース(10)側に位置する壁面と当該壁面と連結している第1導入孔(22a)の壁面との成す内角(θ1)が90°以下とされているものとすることができる。
この場合、請求項に記載の発明のように、圧力導入孔(22)は、第2導入孔(22b)が第1導入孔(22a)の突出方向に対して垂直方向に突出し、L字形状であるものとすることができる。
また、請求項に記載の発明のように、圧力導入孔(22)は、第2導入孔(22b)を構成する壁面のうち第1ケース(10)側に位置する壁面が曲面とされているものとすることもできる。
これによれば、第1導入孔(22a)と第2導入孔(22b)とに水滴が跨っているような場合には、第2導入孔(22b)を構成する壁面のうち第1ケース(10)側に位置する壁面が平坦である場合と比較して、水滴と第2導入孔(22b)を構成する壁面との接触面積を増加させることができる。このため、水滴が第2導入孔(22b)側に移動し易くなり、圧力導入孔(22)に水滴が滞留することを抑制することができる。
また、請求項に記載の発明のように、圧力導入孔(22)は、第1導入孔(22a)を構成する壁面のうち第2導入孔(22b)の突出方向側の壁面に撥水性の材料で構成されるコーティング材(22d)が備えられているものとすることができる。
これによれば、第1導入孔(22a)に滞留している水滴はコーティング材(22d)によって第1導入孔(22a)に滞留し難くなるため、圧力導入孔(22)に水滴が滞留することをさらに抑制することができる。
また、請求項2および3に記載の発明では、圧力導入孔(22)は、第1導入孔(22a)を構成する壁面のうち第2導入孔(22b)の突出方向側の壁面に、第2ケース(20)を構成する材料より水滴に対する浸透性の高い材料で構成され、第2導入孔(22b)内に垂れ下がっている排出部材(22e)が備えられていることを特徴としている。
これによれば、第1導入孔(22a)に滞留している水滴は排出部材(22e)に吸収され、排出部材(22e)のうち第2導入孔(22b)内に垂れ下がっている先端部分から垂れ落ちる。このため、圧力導入孔(22)に水滴が滞留することをさらに抑制することができる。
また、請求項8に記載の発明のように、圧力導入孔(22)は、圧力検出室(80)側の一端部と当該一端部と反対側の他端部との間に閉塞部(23)が備えられ、一端部と他端部とは閉塞部(23)に形成されたスリット(23a)を介して連通されているものとすることができる。
これによれば、閉塞部(23)によって異物が圧力検出室(80)側の一端部に導入されることを抑制することができ、圧力検出室(80)に異物が導入されることを抑制することができる。
この場合、請求項9に記載の発明のように、閉塞部(23)は、第1導入孔(22a)に備えられ、スリット(23a)は、第1導入孔(22a)の突出方向に対して傾いていることが好ましい。
これによれば、第1導入孔(22a)の突出方向と垂直となる方向が運動方向となるように圧力センサが被取付部材に取り付けられて用いられることにより、スリット(23a)に水滴が滞留している場合には、被取付部材の運動(加速)により水滴に慣性力が印加される。このため、水滴がスリット(23a)を構成する壁面を伝ってスリット(23a)外に排出され、スリット(23a)が水滴にて閉塞されることを抑制できる。
なお、この欄および特許請求の範囲で記載した各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
本発明の第1実施形態における圧力センサの断面図である。 図1に示す圧力導入孔の断面図である。 (a)は本発明の第2実施形態における圧力導入孔の断面図、(b)は(a)中のA−A断面図である 本発明の第3実施形態における圧力導入孔の断面図である。 本発明の第4実施形態における圧力導入孔の断面図である。 本発明の第5実施形態における圧力導入孔の断面図である。 本発明の第6実施形態における圧力導入孔の断面図である。 (a)は本発明の第7実施形態における圧力導入孔の断面図、(b)は(a)中のB−B断面図である 本発明の第8実施形態における第1導入孔の断面図である。 本発明の第9実施形態における圧力導入孔の断面図である。 本発明の他の実施形態における圧力導入孔の断面図である。 本発明の他の実施形態における圧力導入孔の断面図である。 本発明の他の実施形態における圧力導入孔の断面図である。
(第1実施形態)
本発明の第1実施形態について説明する。図1は、本実施形態における圧力センサの断面図である。なお、本実施形態の圧力センサは、例えば、車両側面に備えられる車両ドアの内部空間に取り付けられ、車両ドアに物体が衝突したか否かを判定するのに用いられる内部空間の圧力を検出するために用いられると好適である。
図1に示されるように、圧力センサは、本発明の第1ケースに相当するコネクタケース10を備えている。このコネクタケース10は、例えば、PPS(ポリフェニレンサルファイド)やPBT(ポリブチレンテレフタレート)等の樹脂を型成形することにより製造される。そして、コネクタケース10のうち後述するポート部20が接続される側には凹部11が形成されている。
また、コネクタケース10には外部と接続される複数本のターミナル30が備えられている(図1では1本のみ図示)。このターミナル30はインサート成型によりコネクタケース10と一体的に成形されることでコネクタケース10内に保持されている。特に限定されるものではないが、ターミナル30は、銅等の導電性材料で構成されている。
そして、複数本のターミナル30の一端部は、凹部11内にて露出するようにコネクタケース10内に備えられ、露出している部分に金メッキ等が施されることによってボンディングパッドとして機能するように構成されている。また、複数本のターミナル30の他端部は、コネクタケース10における開口部12内にて露出しており、図示しない外部機器(外部の配線部材等)に接続可能となっている。
コネクタケース10に形成された凹部11には、測定媒体の圧力を検出する圧力検出素子40が備えられている。この圧力検出素子40は、センサチップ41およびガラス等で構成される台座42を有し、これらセンサチップ41と台座42とが陽極接合されて構成されている。
センサチップ41としては、ダイヤフラムが形成され、ダイヤフラムにブリッジ回路を構成するようにゲージ抵抗が形成された一般的な半導体ダイヤフラム式のものが用いられる。つまり、ダイヤフラムに圧力が印加されるとゲージ抵抗の抵抗値が変化してブリッジ回路の電圧が変化し、この電圧の変化に応じてセンサ出力信号を出力するものが用いられる。
そして、この圧力検出素子40は、凹部11の底面と台座42との間に、シリコーンゴム等の図示しない接着剤を介在させた状態でダイボンディングされている。また、圧力検出素子40は、ターミナル30の上記ボンディングパッドに対してアルミニウム等で構成されたボンディングワイヤ50を介して電気的に接続されている。
コネクタケース10の凹部11内には、コネクタケース10とターミナル30との界面、圧力検出素子40およびボンディングワイヤ50等を封止して保護するための電気絶縁性および耐薬品性に優れたフッ素ゲルやフッ素ゴム等で構成された保護部材60が充填されている。
そして、コネクタケース10には凹部11を覆うように本発明の第2ケースに相当するポート部20が備えられており、コネクタケース10とポート部20とが一体化されてケーシング100が構成されている。具体的には、コネクタケース10にはポート部20側に突出する凸部13が形成され、ポート部20には凹部21が形成されている。そして、凹部21にコネクタケース10の凸部13が差し込まれた状態で接着剤70によってこれらが固定されることにより、コネクタケース10とポート部20とが一体化されている。
なお、ポート部20は、例えば、PPS(ポリフェニレンサルファイド)やPBT(ポリブチレンテレフタレート)等の樹脂を型成形することにより製造される。また、接着剤70としては、例えば、ハードエポキシ樹脂等の耐薬品性に優れ、かつ高弾性であるものが用いられる。
そして、コネクタケース10とポート部20とが一体化されることにより、コネクタケース10とポート部20との間、つまりケーシング100内の空間にて圧力検出室80が構成され、この圧力検出室80内に圧力検出素子40が搭載された構成となる。
ポート部20には、圧力検出室80と連通され、圧力検出室80へ測定媒体を導入する圧力導入孔22が形成されている。具体的には、この圧力導入孔22は、コネクタケース10側と反対側に突出する第1導入孔22aと、第1導入孔22aの突出方向に対して垂直方向に突出する第2導入孔22bとによって構成される。つまり、第2導入孔22bを構成する壁面のうちコネクタケース10側に位置する壁面と当該壁面と連結している第1導入孔22aの壁面との成す内角θ1が90°とされていると共に、第2導入孔22bを構成する壁面のうちコネクタケース10側と反対側の壁面と当該壁面と連結している第1導入孔22aの壁面との成す内角θ2が90°とされており、圧力導入孔22はL字形状とされている。
なお、ここでは第2導入孔22bがコネクタケース10に形成された開口部12側(図1中下方)に突出している例を説明するが、第2導入孔22bはコネクタケース10に形成された開口部12側と反対側(図1中上方)に突出していてもよい。
以上が本実施形態における圧力センサの構成である。そして、上記圧力センサは、被取付部材に対して、第1導入孔22aの突出方向が天地方向と垂直となると共に第2導入孔22bの先端が地側となるように取り付けられて用いられる。
以上説明したように、本実施形態の圧力センサは、上記のように被取付部材に取り付けられることにより、圧力導入孔22内に水滴が滞留することを抑制することができる。これについて図2を参照して説明する。図2は、圧力導入孔22の拡大図である。
図2に示されるように、第1導入孔22aに滞留している水滴が第2導入孔22bに達すると重力によって圧力導入孔22内から排出される。したがって、従来の圧力センサと圧力導入孔22の長さが同じである場合、圧力導入孔22が閉塞されることを抑制することができる。なお、圧力導入孔22の長さとは、言い換えると、圧力導入孔22内を測定媒体が通過する距離のことである。
また、重力によって外部から第2導入孔22b内に異物が入り込むことも抑制することができ、異物によって圧力導入孔22が閉塞することも抑制することができる。
(第2実施形態)
本発明の第2実施形態について説明する。本実施形態は、第1実施形態に対して、第1導入孔22aに突起を形成したものであり、その他に関しては第1実施形態と同様であるため、ここでは説明を省略する。図3(a)は本実施形態における圧力導入孔22の断面図、図3(b)は図3(a)中のA−A断面図である。
図3に示されるように、本実施形態では、第1導入孔22aを構成する壁面のうち第2導入孔22bの突出方向側の壁面に当該第1導入孔22aの突出方向に沿った複数の突起22cが形成されている。なお、第1導入孔22aを構成する壁面のうち第2導入孔22bの突出方向側の壁面とは、言い換えると、被取付部材に取り付けられた際に地側に位置する壁面のことであり、図3中の下側の壁面のことである。
これによれば、第1導入孔22aに滞留している水滴は突起22cによって表面張力が崩されて複数滴に分離され、各水滴と第1導入孔22aとの接触面積が減少して第1導入孔22aに滞留し難くなる。このため、圧力導入孔22に水滴が滞留することをさらに抑制することができる。
なお、上記では、第1導入孔22aを構成する壁面のうち第2導入孔22bの突出方向側の壁面のみに突起22cが備えられている例を説明したが、第1導入孔22aの全面に突起22cが形成されていてもよい。また、突起22cは複数備えられていなくてもよく、1つのみ備えられていてもよい。
(第3実施形態)
本発明の第3実施形態について説明する。本実施形態は、第1実施形態に対して、第1導入孔22aに撥水性の材料で構成されるコーティング材を備えたものであり、その他に関しては第1実施形態と同様であるため、ここでは説明を省略する。図4は、本実施形態における圧力導入孔22の断面図である。
図4に示されるように、本実施形態では、第1導入孔22aを構成する壁面のうち第2導入孔22bの突出方向側の壁面に撥水性の材料で構成されるコーティング材22dが備えられている。このコーティング材22dは、例えば、ガラスで構成されるものが用いられる。
これによれば、第1導入孔22aに滞留している水滴はコーティング材22dによって第1導入孔22aに滞留し難くなる。このため、圧力導入孔22に水滴が滞留することをさらに抑制することができる。なお、上記では、第1導入孔22aを構成する壁面のうち第2導入孔22bの突出方向側の壁面のみにコーティング材22dが備えられている例を説明したが、第1導入孔22aの全面にコーティング材22dが備えられていてもよい。
(第4実施形態)
本発明の第4実施形態について説明する。本実施形態は、第1実施形態に対して、第1導入孔22aに排出部材を備えたものであり、その他に関しては第1実施形態と同様であるため、ここでは説明を省略する。図5は、本実施形態における圧力導入孔22の断面図である。
図5に示されるように、本実施形態では、第1導入孔22aを構成する壁面のうち第2導入孔22bの突出方向側の壁面に、ポート部20を構成する材料より浸透性の高い材料で構成され、第2導入孔22b内に垂れ下がっている排出部材22eが備えられている。この排出部材22eとしては、例えば、布紐等が用いられる。
これによれば、第1導入孔22aに滞留している水滴は排出部材22eに吸収され、排出部材22eのうち第2導入孔22b内に垂れ下がっている先端部分から垂れ落ちる。このため、圧力導入孔22に水滴が滞留することを抑制することができる。
(第5実施形態)
本発明の第5実施形態について説明する。本実施形態は、第1実施形態に対して、圧力導入孔22の形状を変化させたものであり、その他に関しては第1実施形態と同様であるため、ここでは説明を省略する。図6は、本実施形態における圧力導入孔22の断面図である。
図6に示されるように、本実施形態では、圧力導入孔22は、第2導入孔22bを構成する壁面のうちコネクタケース10側に位置する壁面と当該壁面と連結している第1導入孔22aの壁面との成す内角θ1が90°未満(鋭角)とされている。このような圧力センサとしても、上記第1実施形態と同様の効果を得ることができる。
(第6実施形態)
本発明の第6実施形態について説明する。本実施形態は第5実施形態に対して、第2導入孔22bを構成する壁面のうちコネクタケース10側に位置する壁面の形状を変更したものであり、その他に関しては第5実施形態と同様であるため、ここでは説明を省略する。図7は、本実施形態における圧力導入孔22の断面図である。
図7に示されるように、本実施形態では、圧力導入孔22は、第2導入孔22bを構成する壁面のうちコネクタケース10側に位置する壁面が曲面とされている。
これによれば、第1導入孔22aと第2導入孔22bとに水滴が跨っているような場合には、第2導入孔22bを構成する壁面のうちコネクタケース10側に位置する壁面が平坦である場合と比較して、水滴と第2導入孔22bを構成する壁面との接触面積を増加させることができる。このため、水滴がより第2導入孔22b側に移動し易くなり、圧力導入孔22に水滴が滞留することをさらに抑制することができる。
(第7実施形態)
本発明の第7実施形態について説明する。本実施形態は第1実施形態に対して、第1導入孔22aの形状を変更したものであり、その他に関しては第1実施形態と同様であるため、ここでは説明を省略する。図8(a)は本実施形態における圧力導入孔22の断面図、図8(b)は図8(a)中のB−B断面図である。
図8に示されるように、本実施形態では、圧力導入孔22は、圧力検出室80側の一端部と当該一端部と反対側の他端部との間に閉塞部23が備えられている。
具体的には、この閉塞部23は、第1導入孔22aのうち、圧力検出室80側の端部と第2導入孔22b側の端部との間に備えられている。そして、圧力検出室80側の端部と第2導入孔22b側の端部とは、閉塞部23に形成されたスリット23aを介して連通されている。言い換えると、第1導入孔22aは、閉塞部23が備えられている部分において、突出方向が法線方向となる平面に沿った断面積が小さくされている。
なお、圧力導入孔22における一端部とは、第1導入孔22aのうち圧力検出室80側の端部のことであり、圧力導入孔22における他端部とは、第2導入孔22bのうちの先端部のことである。また、本実施形態のスリット23aは、第1導入孔22aの突出方向と平行な方向に延設されている。そして、このような閉塞部23は、ポート部20を成形する際に構成される。
これによれば、閉塞部23によって圧力検出室80に異物が導入されることをさらに抑制することができる。
なお、本実施形態では、第1導入孔22aに閉塞部23が備えられている例について説明したが、第2導入孔22bに閉塞部23が備えられていてもよいし、第1、第2導入孔22a、22bに閉塞部23が備えられていてもよい。
(第8実施形態)
本発明の第8実施形態について説明する。本実施形態は第7実施形態に対して、スリット23aの形状を変更したものであり、その他に関しては第7実施形態と同様であるため、ここでは説明を省略する。図9は、本実施形態における第1導入孔22aの断面図であり、図8中のC−C断面に相当している。
図9に示されるように、本実施形態では、スリット23aは、第1導入孔22aの突出方向(図9中紙面左右方向)に対して傾いて形成されている。
これによれば、スリット23aが水滴にて閉塞されることを抑制できる。すなわち、上記のように、圧力センサは、第1導入孔22aの突出方向が天地方向と垂直となると共に第2導入孔22bの先端が地側となる状態で被取付部材に取り付けられるが、より詳しくは、第1、第2導入孔22aの突出方向と垂直となる方向が運動方向(加速度の方向)となるように被取付部材に取り付けられる。このため、水滴がスリット23aに滞留している場合は、被取付部材(車両)の運動(加速)により、水滴に慣性力が印加される。このため、水滴がスリット23aを構成する壁面を伝ってスリット23a外に排出され、スリット23aが水滴にて閉塞されることを抑制できる。
なお、スリット23aを構成する壁面の角部が丸められていてもよい。これによれば、表面張力で存在している水滴が角部で移動を妨げられなくなるため、スリット23aに滞留している水滴をさらに排出し易くなる。
(第9実施形態)
本発明の第9実施形態について説明する。本実施形態は第7実施形態に対して、第1導入孔22aの形状を変更したものであり、その他に関しては第7実施形態と同様であるため、ここでは説明を省略する。図10は本実施形態における圧力導入孔22の断面図である。
図10に示されるように、本実施形態では、第1導入孔22aを構成する壁面のうち第2導入孔22bの突出方向側であって閉塞部23よりも圧力検出室80側に位置する壁面と、第2導入孔22bを構成する壁面とを貫通する連通路24が形成されている。
これによれば、第1導入孔22aのうち閉塞部23よりも圧力検出室80側に滞留している水滴は、スリット23aおよび連通路24から第2導入孔22bに排出される。このため、第1導入孔22aに水滴が滞留することを抑制することができる。
(他の実施形態)
上記各実施形態を適宜組み合わせた圧力センサとすることもできる。例えば、第2実施形態を第3〜第6実施形態に組み合わせ、第1導入孔22aに突起22cを形成してもよい。また、第2実施形態を第7〜第9実施形態に組み合わせ、第1導入孔22aのうち閉塞部23が備えられていない部分に突起22cを形成してもよい。
そして、第3実施形態を第4〜第9実施形態に組み合わせ、第1導入孔22aにコーティング材22dを備えてもよいし、第4実施形態を第5〜第9実施形態に組み合わせ、第1導入孔22aに排出部材22eを備えてもよい。なお、第4実施形態を第7〜第9実施形態に組み合わせる場合には、スリット23aを構成する壁面のうち第2導入孔22bの突出方向側の壁面にもコーティング材22dを備えてもよい。
さらに、第5、第6実施形態を第7〜第9実施形態に組み合わせ、第2導入孔22bを構成する壁面のうちコネクタケース10側に位置する壁面と当該壁面と連結している第1導入孔22aの壁面との成す内角θ1を90°未満(鋭角)としてもよい。また、第8実施形態を第9実施形態に組み合わせ、スリット23aを傾けて形成してもよい。そして、適宜組み合わせた実施形態同士をさらに組み合わせてもよい。
また、上記第2実施形態では、第1導入孔22aに突起22cが形成されている例を説明したが、第1導入孔22aを構成する壁面のうち第2導入孔22bの突出方向側の壁面に溝を形成してもよい。図11は、他の実施形態における圧力導入孔22の断面図であり、図3(a)中のA−A断面に相当している。
図11に示されるように、第1導入孔22aを構成する壁面のうち第2導入孔22bの突出方向側の壁面に第1導入孔22aの突出方向に沿って複数の溝22fが形成されていてもよい。これによれば、第2実施形態と同様に、水滴が溝22fに流れ込む際に表面張力が崩されて複数滴に分離され、各水滴と第1導入孔22aとの接触面積が減少して第1導入孔22aに滞留し難くなるため、圧力導入孔22に水滴が滞留することをさらに抑制することができる。
また、上記第1〜第9実施形態において、第2導入孔22bを構成する壁面のうちコネクタケース10側と反対側の壁面は次のようにされていてもよい。図12は、他の実施形態における圧力導入孔22の断面図である。
図12に示されるように、第2導入孔22bを構成する壁面のうちコネクタケース10側と反対側の壁面と当該壁面と連結している第1導入孔22aの壁面との成す内角θ2が90°より大きく(鈍角)されていてもよい。
また、上記第1〜第4、第7〜第9実施形態において、図13に示されるように、第2導入孔22bを構成する壁面のうちコネクタケース10側に位置する壁面と当該壁面と連結している第1導入孔22aの壁面との成す内角θ1が90°より大きく(鈍角)されていてもよい。
このような圧力センサとしても、第1導入孔22aの突出方向が天地方向と垂直となり、かつ、第2導入孔22bの先端が地側となるように被取付部材に取り付けられることにより、同様の効果を得ることができる。
また、上記第1、第2、第4〜第9実施形態において、圧力導入孔22を構成する壁面をサンドブラスター等で荒らし、親水性を高めるようにしてもよい。
10 コネクタケース(第1ケース)
20 ポート部(第2ケース)
22 圧力導入孔
22a 第1導入孔
22b 第2導入孔
30 ターミナル
40 圧力検出素子
50 ボンディングワイヤ
80 圧力検出室

Claims (9)

  1. 第1ケース(10)と測定媒体が導入される圧力導入孔(22)が形成された第2ケース(20)とが一体に組みつけられてなり、内部に前記圧力導入孔(22)と連通している圧力検出室(80)を有するケーシング(100)と、
    前記圧力検出室(80)内に備えられ、前記圧力導入孔(22)から前記圧力検出室(80)内に導入された前記測定媒体の圧力を検出する圧力検出素子(40)と、を備える圧力センサにおいて、
    前記圧力導入孔(22)は、前記第1ケース(10)側と反対側に向かって突出している第1導入孔(22a)と、前記第1導入孔(22a)と連通されていると共に前記第1導入孔(22a)の突出方向と非平行な方向に突出している第2導入孔(22b)とにより構成されており、前記第1導入孔(22a)を構成する壁面のうち前記第2導入孔(22b)の突出方向側の壁面にのみ当該第1導入孔(22a)の突出方向に沿った突起(22c)または溝(22f)が形成されていることを特徴とする圧力センサ。
  2. 前記圧力導入孔(22)は、前記第1導入孔(22a)を構成する壁面のうち前記第2導入孔(22b)の突出方向側の壁面に、前記第2ケース(20)を構成する材料より水滴に対する浸透性の高い材料で構成され、前記第2導入孔(22b)内に垂れ下がっている排出部材(22e)が備えられていることを特徴とする請求項1に記載の圧力センサ。
  3. 第1ケース(10)と測定媒体が導入される圧力導入孔(22)が形成された第2ケース(20)とが一体に組みつけられてなり、内部に前記圧力導入孔(22)と連通している圧力検出室(80)を有するケーシング(100)と、
    前記圧力検出室(80)内に備えられ、前記圧力導入孔(22)から前記圧力検出室(80)内に導入された前記測定媒体の圧力を検出する圧力検出素子(40)と、を備える圧力センサにおいて、
    前記圧力導入孔(22)は、前記第1ケース(10)側と反対側に向かって突出している第1導入孔(22a)と、前記第1導入孔(22a)と連通されていると共に前記第1導入孔(22a)の突出方向と非平行な方向に突出している第2導入孔(22b)とにより構成されており、前記第1導入孔(22a)を構成する壁面のうち前記第2導入孔(22b)の突出方向側の壁面に、前記第2ケース(20)を構成する材料より水滴に対する浸透性の高い材料で構成され、前記第2導入孔(22b)内に垂れ下がっている排出部材(22e)が備えられていることを特徴とする圧力センサ
  4. 前記圧力導入孔(22)は、前記第2導入孔(22b)を構成する壁面のうち前記第1ケース(10)側に位置する壁面と当該壁面と連結している前記第1導入孔(22a)の壁面との成す内角(θ1)が90°以下とされていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1つに記載の圧力センサ。
  5. 前記圧力導入孔(22)は、前記第2導入孔(22b)が前記第1導入孔(22a)の突出方向に対して垂直方向に突出しており、L字形状とされていることを特徴とする請求項に記載の圧力センサ。
  6. 前記圧力導入孔(22)は、前記第2導入孔(22b)を構成する壁面のうち前記第1ケース(10)側に位置する壁面が曲面とされていることを特徴とする請求項に記載の圧力センサ。
  7. 前記圧力導入孔(22)は、前記第1導入孔(22a)を構成する壁面のうち前記第2導入孔(22b)の突出方向側の壁面に撥水性の材料で構成されるコーティング材(22d)が備えられていることを特徴とする請求項1ないしのいずれか1つに記載の圧力センサ。
  8. 前記圧力導入孔(22)は、前記圧力検出室(80)側の一端部と当該一端部と反対側の他端部との間に閉塞部(23)が備えられ、前記一端部と前記他端部とは前記閉塞部(23)に形成されたスリット(23a)を介して連通されていることを特徴とする請求項1ないし7のいずれか1つに記載の圧力センサ。
  9. 前記閉塞部(23)は、前記第1導入孔(22a)に備えられ、
    前記スリット(23a)は、前記第1導入孔(22a)の突出方向に対して傾いていることを特徴とする請求項8に記載の圧力センサ。
JP2012266323A 2011-12-13 2012-12-05 圧力センサ Expired - Fee Related JP6065560B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012266323A JP6065560B2 (ja) 2011-12-13 2012-12-05 圧力センサ

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011272272 2011-12-13
JP2011272272 2011-12-13
JP2012266323A JP6065560B2 (ja) 2011-12-13 2012-12-05 圧力センサ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2013145226A JP2013145226A (ja) 2013-07-25
JP6065560B2 true JP6065560B2 (ja) 2017-01-25

Family

ID=49041073

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012266323A Expired - Fee Related JP6065560B2 (ja) 2011-12-13 2012-12-05 圧力センサ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6065560B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6275431B2 (ja) * 2013-09-18 2018-02-07 アルプス電気株式会社 圧力検知装置およびこれを使用した吸気圧測定装置
US9470595B2 (en) * 2014-08-29 2016-10-18 Trw Automotive U.S. Llc Apparatus for dry side mounting a crash pressure sensor
JP7338579B2 (ja) 2020-07-17 2023-09-05 株式会社デンソー 圧力センサ装置

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000186969A (ja) * 1998-12-21 2000-07-04 Denso Corp 圧力センサ
JP2007114001A (ja) * 2005-10-19 2007-05-10 Denso Corp 圧力センサ
JP4403559B2 (ja) * 2006-12-07 2010-01-27 Smc株式会社 圧力スイッチ
JP4867859B2 (ja) * 2007-08-29 2012-02-01 株式会社デンソー 圧力センサ用ホース
WO2009090851A1 (ja) * 2008-01-16 2009-07-23 Alps Electric Co., Ltd. 圧力センサ及びその製造方法
JP2010014464A (ja) * 2008-07-02 2010-01-21 Denso Corp 圧力センサ

Also Published As

Publication number Publication date
JP2013145226A (ja) 2013-07-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5955677B2 (ja) 差圧力測定のためのセンサシステム
EP2857349B1 (en) Gas sensor package
US7216546B2 (en) Pressure sensor having integrated temperature sensor
JP5279667B2 (ja) 熱式空気流量センサ
US8869623B2 (en) Pressure sensor mounting structure
JP6065560B2 (ja) 圧力センサ
KR20160147505A (ko) 압력센서장치 및 그 제조방법
JP2013534320A (ja) 圧力センサチップを収容してセンサハウジングに組み付けるためのセンサモジュール
JP2006047190A (ja) 圧力センサ
KR102152704B1 (ko) 가스센서패키지
JP4821786B2 (ja) 温度センサおよび温度センサ一体型圧力センサ
JP4968179B2 (ja) 温度センサ一体型圧力センサ装置
JP4957454B2 (ja) 圧力センサ
JP6520636B2 (ja) 物理量センササブアセンブリおよび物理量測定装置
KR101715244B1 (ko) 압력센서장치 및 그 제조방법
JP5655702B2 (ja) 温度センサ、温度センサの製造方法及び温度センサ付圧力センサ
KR20150046598A (ko) 가스센서패키지
KR102046526B1 (ko) 압력센서
KR102238824B1 (ko) 패키지
JP2008292268A (ja) 圧力センサ
JP2015011004A (ja) 圧力センサ
JP2015083937A (ja) 圧力センサ
US9772247B2 (en) Pressure sensor
JP6476036B2 (ja) 圧力センサ
KR102199311B1 (ko) 가스 센서 패키지

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20151105

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20160812

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160823

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20161021

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20161129

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20161212

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6065560

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees