JP2010014464A - 圧力センサ - Google Patents

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Abstract

【課題】メタルダイヤフラム21に煤等の異物が堆積することを抑制し、圧力検出感度が低下することを抑制することができる圧力センサを提供する。
【解決手段】ハウジング11にケースプラグ1と組みつけられる側と反対側の端部にハウジング11の中心軸に対して垂直な方向に突出している突出部15を備える。そして、ハウジング11に、ハウジング11の中心軸に沿ってハウジング11を貫通し、測定媒体を導入する第1導入通路16を形成し、突出部15に、突出部15のうち突出方向に位置する先端面から突出部15の中心軸に沿って測定媒体を導入する第2導入通路17を形成し、突出部15のうち突出方向の先端面と反対側の面より先端面側に位置する部分との側面において第1導入通路16と第2導入通路17とを連通させるように連通孔20を形成する。
【選択図】図1

Description

本発明は、センサチップを収容する圧力検出室をメタルダイヤフラムで気密封止した圧力センサに関し、特に車両の排気ガスの圧力を検出する場合に用いられると好適である。
従来より、圧力導入孔を備えたハウジングとセンサチップを搭載したケースプラグとをかしめ固定により一体に組み付けて構成される圧力センサが知られている。具体的には、このような圧力センサは、ケースプラグをハウジングに形成した凹部に収容し、ハウジングにおける凹部の開口端をケースプラグにかしめることで組みつけられている。そして、ハウジングとケースプラグとの間にはメタルダイヤフラムが備えられており、センサチップがメタルダイヤフラムで覆われた圧力検出室内に備えられていると共に、圧力検出室内がオイルで充填されている(例えば、特許文献1参照)。
かかる圧力センサでは、圧力導入孔から導入された測定媒体がそのままメタルダイヤフラムに印加され、圧力検出室内を充填するオイルを介してセンサチップに測定媒体の圧力が印加される。そして、センサチップが圧力に応じたセンサ信号を出力することで圧力の検出が行われる。
特開平7−243926号公報
しかしながら、上記特許文献1の圧力センサを排気ガスの圧力を検出する圧力センサとして用いた場合、排気ガスに煤等の異物が含まれているため、メタルダイヤフラムに圧力導入孔から導入された排気ガスがそのまま印加されるとメタルダイヤフラムに排気ガスに含まれる異物が堆積してしまう可能性がある。そして、メタルダイヤフラムに異物が堆積した場合には、排気ガスの圧力がメタルダイヤフラムに正確に伝達されず、圧力検出精度が低下してしまうという問題がある。なお、このような問題は排気ガスを測定媒体とするときのみに起こる問題ではなく、異物が含まれる測定媒体の圧力を検出する場合に同様に起こる問題である。
本発明は上記点に鑑みて、メタルダイヤフラムに煤等の異物が堆積することを抑制し、圧力検出感度が低下することを抑制することができる圧力センサを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明では、センサチップ(5)を凹部(2)に収容する第1のケース(1)と、第1のケース(1)のうち凹部(2)が形成されている一面と対向して配置され、第1のケース(1)と組み付けられる第2のケース(11)と、第1のケース(1)と第2のケース(11)との間に配置されていると共に凹部(2)を覆うメタルダイヤフラム(21)と、を備えた圧力センサにおいて、第2のケース(11)に第1のケース(1)と組みつけられる側と反対側の端部に第2のケース(11)の中心軸に対して垂直な方向に突出している突出部(15)を備え、第2のケース(11)に、第2のケース(11)の中心軸に沿って第2のケース(11)を貫通すると共に測定媒体を導入する第1導入通路(16)を形成し、突出部(15)に、突出部(15)のうち突出方向に位置する先端面から突出部(15)の中心軸に沿って中空部が形成されていると共に中空部にて測定媒体を導入する第2導入通路(17)を形成し、突出部(15)のうち先端面と反対側の面より先端面側に位置する部分との側面において第1導入通路(16)と第2導入通路(17)とを連通させるように連通孔(20)を形成していることを特徴とする。
このような圧力センサによれば、第1導入通路(16)と第2導入通路(17)とを連通する連通孔(20)が、突出部(15)のうち突出方向の先端面と反対側の面より先端面側の側面に形成されているので、第2導入通路(17)に導入された測定媒体は第1導入通路(16)に回りこんで導入されることになる。つまり、第2導入通路(17)に導入された測定媒体は、そのまま第1導入通路(16)に導入されず、第2導入通路(17)のうち突出部(15)の先端面側と反対側の部分で流動方向が変化され、その後さらに連通孔(20)に導入されるように流動方向が変化されて第1導入通路(16)に導入される。測定媒体には第1導入通路(16)に導入されるときに流動方向が変化することにより遠心力が印加されるため、測定媒体と測定媒体に混入されている異物とが分離されることになる。したがって、測定媒体がメタルダイヤフラム(21)に印加されたときにメタルダイヤフラム(21)に異物が堆積することを抑制することができると共に、圧力検出精度が低下することを抑制することができる。
また、請求項2に記載の発明のように、第2のケース(11)を第1導入通路(16)を含む測定媒体を導入するための圧力導入孔(18)を有して構成し、圧力導入孔(18)に測定媒体の流速によって測定媒体と測定媒体に混入される異物とを遠心分離するスパイラル形状の第1、第2通路(33a、33b)が形成された制御部材(30)を備えてもよい。
このような圧力センサによれば、測定媒体が制御部材(30)を通過する際に測定媒体の流速により測定媒体と測定媒体に混入される異物とが遠心分離されるため、従来の圧力センサより異物が分離された状態で測定媒体の圧力がメタルダイヤフラム(21)に印加され、メタルダイヤフラム(21)に異物が堆積することを抑制することができると共に圧力検出精度が低下することを抑制することができる。
さらに、請求項3に記載の発明のように、制御部材(30)を、中空部が形成されている円筒状または中空円錐台状の中空部材(30a)と、中空部材(30a)のうち一端部に備えられ、この一端部を閉塞する円板状の第1部材(30b)と、中空部材(30a)のうち一端部と反対側の他端部に備えられ、この他端部を閉塞すると共に、他端部における中空部材(30a)の径より大きい径を有する円板状の第2部材(30c)と、を有して構成し、第2部材(30c)を圧力導入孔(18)の先端部側に備え、第1部材(30b)および第2部材(30c)にそれぞれ測定媒体を導入する第1、第2導入口(31a、31b)と測定媒体を射出する第1、第2射出口(32a、32b)とを備え、第1、第2導入口(31a、31b)と第1、第2射出口(32a、32b)との間をスパイラル形状の第1、第2通路(33a、33b)で繋ぐことができる。そして、第1導入口(31a)および第1射出口(32a)を第1部材(30b)のうち中空部材(30a)に接続される面に備え、第2導入口(31b)を第2部材(30c)のうち中空部材(30a)に接続される面と反対側の面に備えると共に第2射出口(32b)を第2部材(30c)のうち中空部材(30a)に接続される面に備える。このとき、第1射出口(32a)を中空部材(30a)の内側に位置するように第1部材(30b)に備えると共に、第2射出口(32b)を中空部材(30a)の外側に位置するように第2部材(30c)に備え、第1部材(30b)に、中空部材(30a)の内部に突出していると共に中空部が形成され、中空部材(30a)の内部と第1導入通路(16)とを連通させる突出口(35)を備えてもよい。このような圧力センサでは、測定媒体が、第2部材(30c)を通過した後に第1部材(30b)に導入され、第1部材(30b)を通過した後に突出口(35)から第1導入通路(16)に導入される。
また、請求項4に記載の発明のように、中空部材(30a)を第1部材(30b)側から第2部材(30c)側に向かって径が小さくなっていくテーパ形状とし、第1導入口(31a)を中空部材(30a)の内側に位置するように第1部材(30b)に備え、中空部材(30a)に第1部材(30b)に備えた第1導入口(31a)と中空部材(30a)の外側とを連通させる第3通路(34)を形成し、第2部材(30c)を通過した測定媒体が第3通路(34)を通過して第1導入口(31a)に導入される構成とすることもできる。
また、請求項5に記載の発明のように、制御部材(30)のうち第2部材(30c)が圧力導入孔(18)の先端部から突出して備えられている構成とすることもできる。
さらに、請求項6に記載の発明のように、第2のケース(11)に突出部(15)を備え、圧力導入孔(18)を、第1導入通路(16)、第2導入通路(17)および連通孔(20)を有して構成し、制御部材(30)を圧力導入孔(18)のうち第2導入通路(17)に備える構成とすることもできる。
なお、この欄および特許請求の範囲で記載した各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
(第1実施形態)
本発明の第1実施形態について説明する。図1は本実施形態の圧力センサの断面構成を示す図であり、この図に基づいて説明する。
図1に示されるように、圧力センサには本発明の第1のケースに相当するケースプラグ1が備えられており、このケースプラグ1は、例えば、断熱樹脂材料であるPPS(ポリフェニレンサルファイド)等の樹脂を型成形することにより作られ、本実施形態では円柱状をなしている。このケースプラグ1のうち一端部の一面には凹部2が形成されており、他端部には開口部3が形成されている。
凹部2にはセンサ部4が備えられ、センサ部4はセンサチップ5と台座6とを有して構成されており、センサチップ5と台座6とは陽極接合されている。センサチップ5にはダイヤフラム7が形成されており、ダイヤフラム7には図示しないブリッジ回路を構成するように形成されたゲージ抵抗が備えられている。つまり、このセンサチップ5は、ダイヤフラム7に圧力が印加されるとゲージ抵抗の抵抗値が変化してブリッジ回路の電圧が変化し、この電圧の変化に応じてセンサ出力信号を出力する半導体ダイヤフラム式のものである。
また、ケースプラグ1には、センサチップ5と外部の回路等とを電気的に接続するための複数個の金属製棒状のターミナル8が備えられている。各ターミナル8はインサートモールドによりケースプラグ1と一体に成形されることによりケースプラグ1内に保持されている。
具体的には、各ターミナル8はケースプラグ1を貫通しており、各ターミナル1のうち一端部はケースプラグ1から凹部2内に突出しており、他端部はケースプラグ1から開口部3内に突出している。凹部2内に突出している各ターミナル8の端部は、ボンディングワイヤ9を介してセンサチップ5と電気的に接続されており、開口部3内に突出している各ターミナル8の端部は、図示しないワイヤハーネス等の外部配線部材を介して外部回路と電気的に接続されている。
そして、凹部2のうちターミナル8が突出している部分には、例えば、シリコーン系樹脂からなるシール材10が配置されている。このシール材10は凹部2とターミナル8との隙間を封止するためのものである。
また、ケースプラグ1には本発明の第2のケースに相当するハウジング11が組みつけられている。具体的には、ハウジング11には収容凹部12が備えられており、この収容凹部12内にケースプラグ1のうち凹部2が形成されている一面が挿入され、ハウジング11のうち収容凹部12における開口端13をケースプラグ1にかしめることでケースプラグ1とハウジング11とが組みつけられている。
このハウジング11は、例えば、SUS等の金属材料により構成されており、ケースプラグ1と組み付けられる側と反対側に突出している。ハウジング11には、ハウジング11の中心軸に沿ってハウジング11を貫通し、測定媒体を導入する第1導入通路16が形成されている。そして、第1導入通路16のうちセンサチップ5側の端部には、第1導入通路16が広げられることで部屋19が形成されている。また、ハウジング11のうち突出している先端部(ハウジング11のうちケースプラグ1と反対側に位置する先端面)には、ハウジング11の中心軸に対して垂直方向に突出しており、外周壁面に圧力センサをEGR配管等に固定するためのネジ部14が形成された突出部15が備えられている。
この突出部15には、突出方向に位置する先端面から突出部15の中心軸に沿って中空部が形成されていると共にこの中空部により第2導入通路17が形成されている。そして、突出部15のうち第2導入通路17の突出方向に位置する先端面と反対側の面より先端面側に位置する部分の側面において、第1導入通路16と第2導入通路17とを連通させる連通孔20が形成されている。本実施形態では、第1導入通路16、第2導入通路17および連通孔20により測定媒体を部屋19に導入するための圧力導入孔18が形成されている。
また、ケースプラグ1のうち凹部2が形成されている一面とハウジング11のうち収容凹部12の底面との間に、薄い金属(例えば、SUS等)製のメタルダイヤフラム21と金属(SUS等)製のリングウェルド(押さえ部材)22とが配置されている。具体的には、ハウジング11、メタルダイヤフラム21の外縁部およびリングウェルド22がレーザ溶接などにより溶接された溶接部23にて接合されている。
このように構成されたケースプラグ1とハウジング11とにおいて、凹部2およびメタルダイヤフラム21で囲まれる部分に圧力検出室24が構成されている。そして、圧力検出室24内にはメタルダイヤフラム21に印加された圧力をセンサチップ5に伝達するオイル25が充填されている。
また、ケースプラグ1のうち凹部2が備えられる一面には、凹部2を囲むように環状の溝26が形成されており、溝26には圧力検出室24を気密封止するためのシリコーンゴム等で構成されているOリング27が配置されている。
このような圧力センサは、基本的には従来と同様(例えば、特開平7−243926号公報参照)にして製造され、ハウジング11に突出部15を備える工程を追加すればよい。すなわち、ハウジング11をケースプラグ1に組み付ける前に、第2導入通路17および連通孔20が形成されている突出部15を、連通孔20を介して第1導入通路16および第2導入通路17が連通されるようにハウジング11に溶接等により接合すればよい。
かかる圧力センサの基本的な圧力検出作動について述べる。
本実施形態の圧力センサは、突出部15に備えられているネジ部14を介して、例えば、車両におけるEGR配管に取り付けられる。すると、EGR配管内の測定媒体が圧力導入孔18を介して部屋19に導入され、部屋19に導入された測定媒体の圧力がメタルダイヤフラム21から圧力検出室24内のオイル25を介してセンサチップ5に印加される。そして、印加された圧力に応じた電気信号がセンサ信号としてセンサチップ5から出力され、このセンサ信号がセンサチップ5からワイヤ7、ターミナル8を介して、上記外部回路へ伝達されることでEGR配管内の圧力の検出が行われる。
このような圧力センサによれば、第1導入通路16と第2導入通路17とを連通する連通孔20が突出部15のうち突出方向の先端面と反対側の面より先端面側の側面に形成されているので、第2導入通路17に導入された測定媒体は第1導入通路16に回りこんで導入されることになる。つまり、第2導入通路17に導入された測定媒体は、そのまま第1導入通路16に導入されず、第2導入通路17のうち突出部15の先端面側と反対側の部分で流動方向が変化され、その後さらに連通孔20に導入されるように流動方向が変化されて第1導入通路16に導入される。測定媒体には第1導入通路16に導入されるときに流動方向が変化することにより遠心力が印加されるため、測定媒体と測定媒体に混入されている異物とが分離され、従来の圧力センサよりも異物が分離された状態で測定媒体が部屋19に導入されることになる。したがって、測定媒体がメタルダイヤフラム21に印加されたときにメタルダイヤフラム21に異物が堆積することを抑制することができると共に、圧力検出精度が低下することを抑制することができる。なお、分離された異物は測定媒体の流れや異物の重量による自然落下により再びEGR配管に戻ることになる。
(第2実施形態)
本発明の第2実施形態について説明する。本実施形態の圧力センサは第1実施形態に対して、ハウジング11に突出部15を備える代わりに制御部材を配置したものであり、その他に関しては第1実施形態と同様であるためここでは説明を省略する。図2は本実施形態の圧力センサにかかる断面構成を示す図、図3は図2に示す二点鎖線部分の拡大図である。
図2および図3に示されるように、本実施形態では、第1導入通路16により測定媒体を導入するための圧力導入孔18が形成されており、第1導入通路16のうち部屋19と反対側の端部に樹脂を有して構成された制御部材30が備えられている。この制御部材30は、中空部が形成されている中空円錐台状の中空部材30aと、中空部材30aのうち一端部を閉塞する円板状の第1部材30bと、中空部材30aのうち第1部材30bが備えられる側の一端部と反対側の他端部に備えられ、この他端部を閉塞すると共に、他端部における中空部材30aの径より大きい径を有する第2部材30cとを有して構成されている。また、中空部材30aは第1部材30b側から第2部材30c側に向かって径が小さくなっていくテーパ形状とされている。そして、制御部材30のうち第2部材30c側が圧力導入孔18の先端部側になるように備えられている。
図4は図3に示すA−A断面図である。図4に示されるように、第1部材30bには、測定媒体を導入する第1導入口31aと測定媒体を射出する第1射出口32aとが備えられており、第1導入口31aと第2射出口32aとの間はスパイラル形状の第1通路33aにより繋がれている。第2部材30cにも第1部材30bと同様に、測定媒体を導入する第2導入口31bと測定媒体を射出する第2射出口32bとが備えられており、第2導入口31bと第2射出口32bとの間がスパイラル形状の第2通路33bにより繋がれている。
また、図3に示されるように、第1導入口31aおよび第1射出口32aは第1部材30bのうち中空部材30aに接続される面に備えられ、第2導入口31bは第2部材30cのうち中空部材30aに接続される面と反対側の面に備えられていると共に第2射出口32bは第2部材30cのうち中空部材30aに接続される面に備えられている。そして、第1導入口31aおよび第1射出口32aは中空部材30aの内側に位置するように第1部材30bに備えられていると共に、第2射出口32bは中空部材30aの外側に位置するように第2部材30cに備えられている。また、中空部材30aには、第1導入口31aと中空部材30aの外側とを連通させる第3通路34が形成されている。
さらに、第1部材30bには、中空部材30aの内部に突出していると共に中空部が形成されており、中空部材30aの内部と第1導入通路16とを連通させる突出口35が備えられている。
このような圧力センサでは、測定媒体が、第2導入口31bから第2部材30cの内部に導入され、スパイラル形状の第2通路33bを通過して第2射出口32bより射出される。測定媒体にはスパイラル形状の第2通路33bを通過するときに遠心力が印加されるため、第2射出口32bより射出された測定媒体は中空部材30aの外周壁面に沿って回転しながら、つまり外周壁面を周方向に沿って第1部材30b側に流動していく。
そして、測定媒体は中空部材30aに形成された第3通路34を通過して第1部材30bに導入され、第2部材30cを通過するときと同様に、スパイラル形状の第1通路33aを通過して第1射出口32aから射出される。測定媒体にはスパイラル形状の第1通路33aを通過するときに遠心力が印加されるため、第1射出口32aより射出された測定媒体は中空部材30aの内周壁面に沿って回転しながら、つまり内周壁面を周方向に沿って第2部材30c側に流動していく。
その後、測定媒体は第1部材30bに備えられている突出口35より第1導入通路16に導入され、測定媒体の圧力がメタルダイヤフラム21に印加される。
このため、まず、測定媒体は、第2部材30cを通過するときおよび中空部材30aの外周壁面に沿って第1部材30b側に流動するときに、測定媒体と測定媒体に混入されている異物とが遠心分離される。また、測定媒体は、第1部材30bを通過するときおよび中空部材30aの内周壁面に沿って第2部材30c側に流動するときに、測定媒体と測定媒体に混入される異物とが遠心分離される。したがって、従来の圧力センサよりも、異物が分離された状態で測定媒体を第1導入通路16に導入することができるため、メタルダイヤフラム21に異物が堆積することを抑制することができ、圧力検出精度が低下することを抑制することができる。
なお、このような圧力センサは、上記形状の制御部材30を射出成型等により製造し、第1導入孔16に接着材等を介して配置することにより製造される。
(他の実施形態)
上記第1実施形態では、突出部15のうち突出方向に位置する先端面と反対側の面より先端面側に位置する部分の側面において、第1導入通路16と第2導入通路17とを連通させる連通孔20が形成されている圧力センサを例に挙げて説明したが、測定媒体が第1導入通路16に回り込んで導入されるように圧力導入孔18が形成されていればよい。例えば、第1導入通路16と第2導入通路17とがそのまま連通されるようにし、上記第1実施形態のように測定媒体が第2導入通路17から第1導入通路16に回り込んで導入されるように第2導入通路17の壁面に仕切り部材を備えた構成としてもよい。この場合、第2導入通路17の壁面のうち突出部15の突出方向と反対側の壁面で、かつ、第1導入通路16と繋がっている部分に、突出部15の突出方向と平行な方向に突出している仕切り部材を備える構成とすることができる。このような構成の圧力センサでは、仕切り部材と第2導入通路17との壁面の間が連通孔20となり、この連通孔20を介して測定媒体が第2導入通路17から第1導入通路16に導入される。
さらに、上記第2実施形態では、制御部材30が第1導入通路16の内部に備えられているが、例えば、制御部材30のうち第2部材30cが第1導入通路16から突出している構成としてもよい。このような圧力センサによれば、測定媒体から分離された異物を第1導入通路16と制御部材30との間からEGR配管に戻すことができる。なお、第1導入通路16と制御部材30との間からも測定媒体が導入されることになるが、第2部材30cを通過した測定媒体により第1導入通路16と第2部材30cとの間から導入された測定媒体にも遠心力が印加されることになり、測定媒体と測定媒体に混入されている異物とを分離することができる。さらに、制御部材30のうち第2部材30cが第1導入通路16から突出している場合には、第2部材30cの径を第1部材30bの径より大きくする構成としてもよい。また、第2部材30cの径を第1部材30bの径より小さくし、第2部材30cと第1導入通路16との間に隙間を形成する構成としてもよい。さらに、中空部材30aのうち第2部材30c側の部分に中空部材30aの内外を貫通する穴を形成し、この穴により中空部材30aの内部で分離された異物を中空部材30aの外部に排出する構成としてもよい。
また、上記第2実施形態において、中空部材30aを円筒状とし、第1導入口31aを中空部材30aの外側に位置するように第1部材30bに備えると共に、第1部材30bに第3通路34を形成しない構成としてもよい。
さらに、制御部材30のうち第1部材30bを配置しない構成としてもよい。このような圧力センサとしても、第2部材30cを通過するときに測定媒体に遠心力が印加され、測定媒体と測定媒体に混入されている異物とが遠心分離されるので、上記第2実施形態と同様の効果を得ることができる。
また、上記第2実施形態に上記第1実施形態を組み合わせて、ハウジング11に突出部15を備え、突出部15に形成されている第2導入通路17に制御部材30を配置する構成としてもよい。
さらに、上記第1実施形態では、ケースプラグ1とハウジング11とを有して構成される圧力センサを例に挙げて説明したが、もちろんこれに限定されるものではなく、この第1実施形態は、EGR配管から導入された測定媒体が直接メタルダイヤフラム21に印加されず、かつ測定媒体に遠心力が印加されることで測定媒体と測定媒体に混入される異物とが分離される構成とすればよい。
本発明の第1実施形態にかかる圧力センサの断面構成を示す図である。 本発明の第2実施形態にかかる圧力センサの断面構成を示す図である。 図2に示す二点鎖線部分の拡大図である。 図3に示すA−A断面図である。
符号の説明
1 ケースプラグ
2 凹部
5 センサチップ
11 ハウジング
15 突出部
16 第1導入通路
17 第2導入通路
18 圧力導入孔
19 部屋
20 連通孔
21 メタルダイヤフラム

Claims (6)

  1. 測定媒体の圧力に応じて信号を出力するセンサチップ(5)と、
    一面に凹部(2)が形成されており、前記凹部(2)に前記センサチップ(5)を収容する第1のケース(1)と、
    前記凹部(2)が形成されている前記一面と対向して備えられ、前記第1のケース(1)と組み付けられる第2のケース(11)と、
    前記第1のケース(1)と前記第2のケース(11)との間に配置され、前記凹部(2)を覆うように配置されているメタルダイヤフラム(21)と、を備え、
    前記第2のケース(11)には前記第1のケース(1)と組みつけられる側と反対側の端部に前記第2のケース(11)の中心軸に対して垂直な方向に突出している突出部(15)が備えられており、
    前記第2のケース(11)には、前記第2のケース(11)の中心軸に沿って前記第2のケース(11)を貫通し、前記測定媒体を導入する第1導入通路(16)が形成されており、
    前記突出部(15)には、前記突出部(15)のうち前記突出方向に位置する先端面から前記突出部(15)の中心軸に沿って中空部が形成されていると共に前記中空部にて前記測定媒体を導入する第2導入通路(17)が形成され、前記突出部(15)のうち前記先端面と反対側の面より前記先端面側に位置する部分との側面において前記第1導入通路(16)と前記第2導入通路(17)とを連通させるように連通孔(20)が形成されていることを特徴とする圧力センサ。
  2. 測定媒体の圧力に応じて信号を出力するセンサチップ(5)と、
    一面に凹部(2)が形成されており、前記凹部(2)に前記センサチップ(5)を収容する第1のケース(1)と、
    前記凹部(2)が形成されている前記一面と対向して備えられ、前記第1のケース(1)と組み付けられる第2のケース(11)と、
    前記第1のケース(1)と前記第2のケース(11)との間に配置され、前記凹部(2)を覆うように配置されているメタルダイヤフラム(21)と、を備え、
    前記第2のケース(11)は、前記第2のケース(11)の中心軸に沿って形成されていると共に前記第2のケース(11)を貫通する第1導入通路(16)を含む前記測定媒体を導入するための圧力導入孔(18)を有して構成されており、
    前記圧力導入孔(18)には前記測定媒体の流速によって前記測定媒体と前記測定媒体に混入される異物とを遠心分離するスパイラル形状の第1、第2通路(33a、33b)が形成された制御部材(30)が備えられていることを特徴とする圧力センサ。
  3. 前記制御部材(30)は、中空部が形成されている円筒状または中空円錐台状の中空部材(30a)と、前記中空部材(30a)のうち一端部に備えられ、前記一端部を閉塞する円板状の第1部材(30b)と、前記中空部材(30a)のうち前記一端部と反対側の他端部に備えられ、前記他端部を閉塞すると共に、前記他端部における前記中空部材(30a)の径より大きい径を有する円板状の第2部材(30c)と、を有し、
    前記第2部材(30c)が前記圧力導入孔(18)の先端部側に備えられており、
    前記第1部材(30b)および前記第2部材(30c)にはそれぞれ前記測定媒体を導入する第1、第2導入口(31a、31b)と前記測定媒体を射出する第1、第2射出口(32a、32b)とが備えられ、前記第1、第2導入口(31a、31b)と前記第1、第2射出口(32a、32b)との間がスパイラル形状の前記第1、第2通路(33a、33b)で繋がれており、
    前記第1導入口(31a)および前記第1射出口(32a)は前記第1部材(30b)のうち前記中空部材(30a)に接続される面に備えられており、前記第2導入口(31b)は前記第2部材(30c)のうち前記中空部材(30a)に接続される面と反対側の面に備えられていると共に前記第2射出口(32b)は前記第2部材(30c)のうち前記中空部材(30a)に接続される面に備えられており、前記第1射出口(32a)は前記中空部材(30a)の内側に位置するように前記第1部材(30b)に備えられていると共に、前記第2射出口(32b)は前記中空部材(30a)の外側に位置するように前記第2部材(30c)に備えられており、
    前記第1部材(30b)には、前記中空部材(30a)の内部に突出していると共に中空部が形成され、前記中空部材(30a)の内部と前記第1導入通路(16)とを連通させる突出口(35)が備えられており、
    前記測定媒体は、前記第2部材(30c)を通過した後に前記第1部材(30b)に導入され、前記第1部材(30b)を通過した後に前記突出口(35)から前記第1導入通路(16)に導入されることを特徴とする請求項2に記載の圧力センサ。
  4. 前記中空部材(30a)は前記第1部材(30b)側から前記第2部材(30c)側に向かって径が小さくなっていくテーパ形状とされ、前記第1導入口(31a)が前記中空部材(30a)の内側に位置するように前記第1部材(30b)に備えられており、前記中空部材(30a)には前記第1部材(30b)に備えられた前記第1導入口(31a)と前記中空部材(30a)の外側とを連通させる第3通路(34)が形成され、
    前記第2部材(30c)を通過した前記測定媒体は前記第3通路(34)を通過して前記第1導入口(31a)に導入されることを特徴とする請求項3に記載の圧力センサ。
  5. 前記制御部材(30)のうち前記第2部材(30c)が前記圧力導入孔(18)の先端部から突出して備えられていることを特徴とする請求項3または4に記載の圧力センサ。
  6. 前記第2のケース(11)には前記第1のケース(1)と組みつけられる側と反対側の端部に前記第2のケース(11)の中心軸に対して垂直な方向に突出している突出部(15)が備えられており、
    前記第2のケース(11)には、前記第2のケース(11)の中心軸に沿って前記第2のケース(11)を貫通し、前記測定媒体を導入する前記第1導入通路(16)が形成されており、
    前記突出部(15)には、前記突出部(15)のうち前記突出方向に位置する先端面から前記突出部(15)の中心軸に沿って中空部が形成されていると共に前記中空部にて前記測定媒体を導入する第2導入通路(17)が形成され、前記突出部(15)のうち前記先端面と反対側の面より前記先端面側に位置する部分との側面において前記第1導入通路(16)と前記第2導入通路(17)とを連通させるように連通孔(20)が形成されており、
    前記圧力導入孔(18)は、前記第1導入通路(16)、前記第2導入通路(17)および前記連通孔(20)を有して構成されており、前記制御部材(30)は前記圧力導入孔(18)のうち前記第2導入通路(17)に備えられていることを特徴とする請求項2ないし5のいずれか1つに記載の圧力センサ。
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JP2013145226A (ja) * 2011-12-13 2013-07-25 Denso Corp 圧力センサ
JP2015064293A (ja) * 2013-09-25 2015-04-09 株式会社デンソー 圧力センサ
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JP2018200327A (ja) * 2018-09-14 2018-12-20 ミツミ電機株式会社 半導体センサ装置

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