JP6064916B2 - 粘着付与剤、医療用または工業用の粘着付与剤、医療用または工業用の粘・接着剤、医療用または工業用の粘・接着シート、および医療用または工業用の粘着テープ - Google Patents

粘着付与剤、医療用または工業用の粘着付与剤、医療用または工業用の粘・接着剤、医療用または工業用の粘・接着シート、および医療用または工業用の粘着テープ Download PDF

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Description

本発明は、粘着付与剤、医療用または工業用の粘着付与剤、医療用または工業用の粘・接着剤、医療用または工業用の粘・接着シート、および医療用または工業用の粘着テープ、に関する。なお、本明細書において「粘・接着剤」とは粘着剤(JIS K 6800)および/または接着剤(JIS K 6800)を、「粘・接着シート」とは粘着シートおよび/または接着シートを、「粘・接着テープ」とは粘着テープおよび/または接着テープを意味する。
アビエチン酸等の樹脂酸とポリオールとからなるエステル化合物を含む組成物(以下、樹脂酸エステルということがある。)は、工業用の粘・接着剤に配合する粘着付与剤として汎用されてきた(例えば特許文献1を参照。)。また、近年は貼付材、パップ材および湿布材等として用いられる医療用粘・接着シートや、絆創膏等の医療用テープ向けの粘着付与剤としても賞用されている(例えば特許文献2を参照。)。
そうした粘・接着剤には、ベース樹脂として様々な高分子共重合体が使用されているが、例えばスチレン−イソプレン−スチレンブロック共重合体(SIS)やスチレン−ブタジエン−スチレンブロック共重合体(SBS)などの合成ゴムエラストマーは、伸縮性に優れ、基材との密着性が良好であり、しかも人体への影響も小さいことから、工業用、特に医療用の粘・接着剤の市場において、多くの数量が消費されている。
ところで、合成ゴムエラストマーを用いた粘・接着剤は、有機溶剤を用いたワニスタイプで提供される場合もあれば、環境や人体への影響を考慮し無溶剤のホットメルトタイプで提供される場合もある。そして、いずれの場合においても、タック等の粘着性能が要求されることは勿論であるが、ホットメルトタイプの場合には次に示すような特有の問題がある。
即ち、合成ゴムエラストマーは、高温で加熱溶融させても粘度が非常に大きく、アプリケーターによる塗工が困難となりやすいため、より高温で溶融させ、その粘度を低下させる必要がある。しかし、合成ゴムエラストマーを高温にすると、これに配合する粘着付与樹脂等の有効成分が熱によって変質したり、分解したりする。また、高温の合成ゴムエラストマーを塗工する基材も、熱によって変形したりする。その他、高温にするためには電力も多く必要になるため、最終製品のコスト高も招く。
特開平8−157789号公報 特開2005−170833号公報
本発明は、ワニス状態またはホットメルト状態にある合成ゴムエラストマーと良好に相溶し、ホットメルト状態にある合成ゴムエラストマーの溶融粘度を効率的に低減でき、良好な粘着付与性能を与える、新規な粘着付与剤を提供することを課題とする。
本発明者は前記課題を解決すべく鋭意検討を重ねた結果、所定のパラメータを備えた樹脂酸エステルを粘着付与剤として用いることにより、前記課題を解決できることを見出した。
即ち、本発明は以下に関する。
<1> 一般式(1)で表される樹脂酸エステルの含有量が70重量%以上であり、かつ、H−NMRスペクトルの全プロトン積分値(SNMR)における6〜8ppm領域のプロトン積分値(S’NMR)の比率(S’NMR/SNMR)が百分率で少なくとも6%であるエステル組成物からなる粘着付与剤。
Figure 0006064916
(式(1)中、Roは樹脂酸の残基を、Rは脂肪族トリオールの残基を示す。)
<2> 前記脂肪族トリオールがグリセリンである、前記<1>記載の粘着付与剤。
<3> 色調が200ハーゼン以下である前記<1>または<2>記載の粘着付与剤。
<4> 前記エステル組成物の酸価が1〜10mgKOH/gであり、かつ水酸基価が1〜20mgKOH/gであることを特徴とする、前記<1>〜<3>のいずれか記載の粘着付与剤。
<5> 前記エステル組成物の軟化点が90〜110℃である、前記<1>〜<4>のいずれか記載の粘着付与剤。
<6> 医療用または工業用である前記<1>〜<5>のいずれか記載の粘着付与剤。
<7> 前記<6>記載の粘着付与剤と合成ゴム系エラストマーとを含む医療用または工業用の粘・接着剤。
<8> 前記合成ゴム系エラストマーが、スチレン−イソプレン−スチレンブロック共重合体(SIS)、スチレン−ブタジエン−スチレンブロック共重合体(SBS)、スチレン−水添ブタジエン−スチレンブロック共重合体(SEBS)およびスチレン−エチレン・プロピレン−スチレン共重合体(SEPS)からなる群より選ばれる少なくとも1種である、前記<7>記載の粘・接着剤。
<9> 合成ゴム系エラストマー100重量部に対する粘着付与剤の使用量が50〜200重量部である、前記<7>または<8>記載の粘・接着剤。
<10> 前記<7>〜<9>のいずれか記載の粘・接着剤を用いて得られる医療用または工業用の粘・接着シート。
<11> 前記<7>〜<9>のいずれか記載の粘・接着剤を用いて得られる医療用または工業用の粘・接着テープ。
本発明の粘着付与剤は、ワニス状態またはホットメルト状態にある合成ゴム系エラストマーと低温〜高温度の広い領域で良く相溶する。また、ホットメルト状態にある合成ゴムエラストマーの溶融粘度を効果的に低下させるため、その塗工性を改善できる。また、本発明の粘着付与剤を合成ゴムエラストマーに配合することにより、タック(Tack)や保持力、接着力等の粘・接着特性に優れた粘・接着剤組成物が得られる。また、本発明の粘着付与剤は加熱下においても変色し難いため、粘・接着剤組成物の製品価値を高めることができる。即ち、本発明によれば、医療用または工業用の粘着付与剤、特に医療用粘着付与剤として、好適に用いることができる粘着付与剤を提供できる。
また、本発明の医療用粘・接着剤は、その粘・接着剤層(粘着層または接着層をいう。)が適度なタックを有し、かつ合成樹脂シートや合成樹脂フィルム、シート状発泡体、織布、不織布等の、伸縮性ないし非伸縮性の基材との密着性にも優れている。さらに、本発明の医療用粘・接着剤は、ワニスタイプ及びホットメルトタイプのいずれの態様でも利用可能である。そのため、本発明の医療用粘・接着剤は、特に貼付剤、パップ剤および湿布材等の医療用粘・接着シートまたは、絆創膏等の医療用粘・接着テープの材料として有効に用いることができる。
さらに、本発明の工業用粘・接着剤は、タックや保持力、接着力等の粘・接着特性において優れている。また、ワニスタイプ及びホットメルトタイプのいずれの態様でも利用可能である。また、いずれのタイプの粘・接着剤も、紙基材やプラスチック基材、金属基材との接着性に優れている。当該工業用粘・接着剤は、各種用途に供しうる。特にホットメルトタイプのものは、例えば紙おむつ及び生理用品等の衛生製品や、自動車の内装材の接着剤として有効に用いることができる。
以下、本発明について詳しく説明する。
本発明の粘着付与剤は、一般式(1)で表される樹脂酸エステルの含有量が70重量%以上であり、かつ、H−NMRスペクトルの全プロトン積分値(SNMR)における6〜8ppm領域のプロトン積分値(S’NMR)の比率(S’NMR/SNMR)が百分率で少なくとも6%であるエステル組成物からなる。
Figure 0006064916
(式(1)中、Roは樹脂酸の残基を、Rは脂肪族トリオールの残基を示す。)
該エステル組成物には、一般式(1)で表される樹脂酸エステルが通常70重量%以上、好ましくは80〜90重量%程度含まれる。樹脂酸エステルが70重量%未満であると、該エステル組成物の粘着付与剤としての性能が不十分になる。
本発明において、該エステル組成物における樹脂酸エステルの含有量(重量%)は、各種公知の方法で求め得る。通常は、該エステル組成物についてのゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)の全ピーク面積総和(SGPC)と、該樹脂酸エステルに対応するピーク面積(S’GPC)との比(S’GPC/SGPC)によって求める。GPCによる、本発明のエステル組成物における樹脂酸エステル含有量を測定する詳細な条件については、後記する実施例に示した。
上記一般式(1)中、Roで表される「樹脂酸残基」は、樹脂酸の構造式において、当該樹脂酸が有する3級カルボキシル基を除いた残りの化学構造を意味する。
樹脂酸の具体例としては、特に限定されないが、例えばアビエチン酸、パラストリン酸、ネオアビエチン酸、ピマール酸、イソピマール酸、デヒドロアビエチン酸、テトラヒドロアビエチン酸、ジヒドロアビエチン酸等が挙げられる。これらの中でも、加熱安定性が優れることから、デヒドロアビエチン酸、テトラヒドロアビエチン酸及びジヒドロアビエチン酸からなる群より選ばれる少なくとも1種が好ましい。
上記一般式(1)中、Rで表される「脂肪族トリオール残基」とは、脂肪族トリオールの構造式において、当該脂肪族トリオールが有する全ての水酸基を除いた残りの化学構造を意味する。脂肪族トリオールの具体例としては、特に限定されないが、例えばグリセリン、トリメチロールエタン、およびトリメチロールプロパン等が挙げられ、これらの中でも、粘・接着剤がより高い粘着性能または接着性能を示す観点からグリセリンが好ましい。なお、脂肪族トリオールに代えて例えば脂肪族ジオールや脂肪族テトラオールを用いた場合、得られるエステル組成物の粘着付与剤としての性能が不十分になったり、合成ゴムエラストマーの溶融粘度の低減効果が不十分になったり、強く着色したりする傾向にある。
また、前記エステル組成物は、H−NMRスペクトルにおける全プロトン積分値(SNMR)における6〜8ppm領域のプロトン積分値(S’NMR)の比率(S’NMR/SNMR)が百分率で、少なくとも6%であり、好ましくは6%以上10%以下である。その値が6%未満であると、該エステル組成物による合成ゴムエラストマーの溶融粘度の低減効果が不十分になる。
ここで、前記比率(S’NMR/SNMR)は、前記エステル組成物中における芳香環成分の存在量を意味している。
そして、本発明において前記「6〜8ppm領域」とは、H−NMRスペクトルにおいて、前記エステル組成物に含まれる芳香環含有化合物が有する芳香環に由来する(シグナル)ピークが現れる領域を指す。したがって、芳香環に由来すると考えられるピークであれば、「6〜8ppm領域」のピークとしてもよい。当該芳香環含有化合物としては、例えば、デヒドロアビエチン酸(下記化学式(2)参照)と脂肪族トリオールとのエステル化合物(モノエステル、ジエステル、及びトリエステルのいずれも含む)または、遊離のデヒドロアビエチン酸等が挙げられる。なお、前記「6〜8ppm領域」に現れる全ピークからは、NMR測定溶媒(重クロロホルム等)に由来するピークが除かれる。また、「全プロトン積分値(SNMR)」には、NMR測定溶媒に由来するピークの積分値は含まれない。
Figure 0006064916
本発明に係るエステル組成物の製造法は特に限定されず、通常この分野で用いられる種々の方法を採用することができるが、具体的には、例えば、以下の方法が挙げられる。
[1] 各種樹脂酸及び脂肪族トリオールをエステル化反応させ、一般式(1)で表される樹脂酸エステルを合成する方法。この方法において、組成物中の前記樹脂酸エステルの含有量が70重量%以上である場合、樹脂酸エステルの精製工程が含まれなくてもよい。
[2] 前記[1]の方法で得た樹脂酸エステルを、その最終含有量が70重量%以上となるように、溶融状態にある各種ロジン類に混合する方法。ここで、ロジン類とは、前記樹脂酸の他にテレビン油等の精油等を含んでいてもよい樹脂成分である。
[3] 各種ロジン類と各種脂肪族トリオールを反応させて得られる組成物において、一般式(1)で表される樹脂酸エステルの含有量が70重量%未満である場合、各種公知の方法で精製する方法。即ち、反応組成物を精製することにより、一般式(1)で表される樹脂酸エステルを70重量%以上の範囲で含むエステル組成物を得る方法。
前記方法[1]において用いる樹脂酸は、特に限定されず、例えば、原料ロジンに、各種公知の水素化処理、熱処理および精製処理等を適用することによって得られる高純度の樹脂酸であってもよく、また、市販品であってもよい。当該原料ロジンとしては、例えば、ガムロジンやウッドロジン、トール油ロジン等が挙げられ、これらは単独でまたは2種以上を組み合わせて用いてもよい。
また、前記方法[1]において、樹脂酸と脂肪族トリオールの反応条件は、前記樹脂酸エステルの含有量が70重量%以上となればよく、特に限定されず、例えば反応温度は通常150℃〜300℃程度としてもよい。また、樹脂酸及び脂肪族トリオールの両者の使用量も特に限定されず、いずれの比率を採用してもよいが、通常は樹脂酸と脂肪族トリオールの反応モル比が1:2〜2:1程度となる範囲である。
前記方法[2]において用いるロジン類としては特に限定されないが、例えば、前記原料ロジン、水添ロジン、不均化ロジン、重合ロジン及び精製ロジン等が挙げられ、これらは単独でまたは2種以上を組み合わせて用いてもよい。
前記方法[3]に関し、前記ロジン類と各種トリオールを反応させる際の条件は特に限定されず、例えば反応温度が通常150℃〜300℃程度であってもよい。また、樹脂酸及び脂肪族トリオールの両者の使用量も特に限定されず、エステル組成物中の一般式(1)で表される樹脂酸エステルの含有量(70重量%以上)を考慮して決定すればよい。通常は、ロジン類100重量部に対してトリオール5〜20重量部程度となる範囲である。また、得られた組成物には更に、各種公知の水素化処理、熱処理および精製処理等を適用してもよい。
本発明のエステル組成物には、前記一般式(1)で表される樹脂酸エステル以外の成分が含まれていてもよい。そのようなものとしては、例えば、樹脂酸1〜2分子と脂肪族トリオール1分子の反応物(即ち、モノエステルおよび/またはジエステル)や、未反応の樹脂酸及び脂肪族トリオール、分子量300以下の低沸点成分(エステル化反応時に使用した触媒、溶剤成分、ロジン類に含まれる精油等)等が挙げられ、それら前記一般式(1)で表される樹脂酸エステル以外の成分の合計含有量は、通常30重量%未満、好ましくは10〜20重量%程度である。
本発明のエステル組成物の物性は特に限定されないが、例えば色調が通常200ハーゼン以下、好ましくは10〜150ハーゼンである。さらに、そのような色調のエステル組成物からなる粘着付与剤は、加熱下で変質ないし分解し難いため、該粘着付与剤を用いた粘・接着剤の色調や耐熱性等が良好になる。なお、「ハーゼン」とは、JIS K 0071:1998法に従って測定するハーゼン単位色数の値を意味する。
また、本発明の好ましい態様において、当該エステル組成物は酸価(JIS K 5902)が通常1〜10mgKOH/g程度、好ましくは3〜8mgKOH/gであり、水酸基価(JIS K 0070)が通常1〜20mgKOH/g程度、好ましくは5〜15mgKOH/gである。そのようなエステル組成物は、粘・接着剤に特に優れた粘着性能または接着性能を与える。
また、本発明の好ましい態様において、当該エステル組成物は軟化点(JIS K 5902)が通常90〜110℃程度、好ましくは90〜105℃である。そのようなエステル組成物は、粘・接着剤に特に優れた粘着性能または接着性能を与える。
以上説明した本発明の粘着付与剤は、医療用または工業用の粘着付与剤として有用である。
本発明のひとつの態様において、前記粘着付与剤は、医療用または工業用の粘・接着剤に好適に用いることができる。前記医療用または工業用の粘・接着剤は、本発明の粘着付与剤と合成ゴム系エラストマーを含む。当該合成ゴム系エラストマーとしては、特に限定されないが、例えば、スチレン−イソプレン−スチレンブロック共重合体(SIS)、スチレン−ブタジエン−スチレンブロック共重合体(SBS)、スチレン−水添ブタジエン−スチレンブロック共重合体(SEBS)およびスチレン−エチレン・プロピレン−スチレン共重合体(SEPS)等が挙げられ、これらを単独でまたは2種以上を組み合わせて用いることができる。これらの中でも、粘着性能または接着性能の観点から、特にSISおよび/またはSBSが好ましい。
さらに、本発明のひとつの態様において、粘着付与剤と合成ゴム系エラストマーの使用量は特に限定されないが、本発明に係る粘・接着剤の粘着性能や接着性能のバランスを考慮すると、通常、合成ゴム系エラストマー100重量部に対し当該粘着付与剤が通常50〜200重量部程度、好ましくは100〜200重量部である。
なお、本発明の粘・接着剤には、所望により他の粘着付与剤を配合してもよい。具体的には、例えば、前記原料ロジン、精製ロジン、水添ロジン、不均化ロジン、重合ロジン等のロジン系粘着付与樹脂(但し、本発明に係るエステル組成物に相当するものを除く)や、クマロン・インデン樹脂、フェノール・ホルムアルデヒド樹脂、変性キシレン樹脂、テルペン・フェノール樹脂、水素添加テルペン樹脂、水素添加石油樹脂等の非ロジン系粘着付与樹脂が挙げられ、これらは単独で、または2種以上を併用して使用できる。これら粘着付与剤の使用量は特に限定されないが、前記合成ゴム系エラストマー100重量部に対して通常、0〜200重量部程度である。
また、本発明の粘・接着剤には、合成ゴム系エラストマーとともに各種公知のベース樹脂を併用してもよい。前記公知のベース樹脂は特に限定されないが、具体的には、例えば、アクリル系共重合体、天然ラテックス、ポリウレタン樹脂、液状ポリブタジエン、液状ポリイソブチレン、ゼラチン、マンナン、デンプン等が挙げられ、工業用途または医療用途の違いにおいて適切なものを選択してよい。これらベース樹脂の使用量は特に限定されないが、前記合成ゴム系エラストマー100重量部に対して通常、0〜100重量部程度である。
また、本発明の粘・接着剤には所望により各種添加剤を配合できる。前記添加剤としては特に限定されないが、具体的には、炭酸カルシウム、亜鉛華、タルク、シリカ、炭酸マグネシウム等の無機充填材や、酸化防止剤、紫外線吸収剤、チキソトロピック剤、パラフィン系オイル等が挙げられる。また、本発明の粘・接着剤を、特に、後記する医療用シートまたは医療用テープに供する場合には、添加剤として各種薬剤や抗菌剤、抗ヒスタミン剤、清涼剤、香料、吸水性成分、軟化剤等を使用できる。これら添加剤の使用量は特に限定されないが、通常、前記合成ゴム系エラストマー100重量部に対して通常、0〜10重量部程度である。但し、前記パラフィン系オイルについては、前記合成ゴム系エラストマー100重量部に対して通常100〜150重量部程度使用できる。
また、本発明の粘・接着剤は、ワニスタイプ及びホットメルトタイプのいずれの状態でも使用できる。
前記ワニスタイプとして粘・接着剤を使用する場合には、各種の有機溶剤を使用できる。前記有機溶剤としては、特に限定されないが、具体的には、例えば、トルエン、キシレン、メチルエチルケトン、アセトン、酢酸エチル、シクロヘキサン、メチルシクロヘキサン、メタノール、エタノール、プロパノール、ヘキシレングリコール等が挙げられ、工業用途か医療用途の違いにおいて適切なものを選択してもよい。これら有機溶剤の使用量は特に限定されないが、通常、前記合成ゴム系エラストマー100重量部に対して通常、100〜500重量部程度、好ましくは200〜300重量部である。
一方、前記ホットメルトタイプとして粘・接着剤を使用する場合には、上記したワニスタイプに使用され得る有機溶剤は特に必要とされない。本発明に係る、ホットメルトタイプの粘・接着剤の溶融粘度は特に限定されないが、通常、200℃において1,000〜100,000mPa・s程度、好ましくは1,000〜20,000mPa・sである。なお、粘度はB型粘度計(製品名「VISCO BLOCK VTB−250」、(株)トキメック製。ローターNo.HM−3)によって測定した値である。
本発明のひとつの別の態様は、前記粘・接着剤を用いた医療用または工業用の粘・接着シートに関する。
本発明のさらに別の態様は、前記粘・接着剤を用いた医療用または工業用の粘・接着テープに関する。
本発明の医療用または工業用の粘・接着シートならびに医療用または工業用の粘・接着テープは、本発明の粘・接着剤を各種基材に塗工したものであってよい。前記基材としては、特に限定されないが、紙、プラスチック、金属、木材等が挙げられる。また、前記基材の形態は、特に限定されず、通常シート状またはテープ状であるが、他にも棒状、角状、織布または不織布状であってもよい。前記プラスチックとしては、特に限定されないが、例えばセロファン、ポリエチレン、ポリスチレン、ポリプロピレン、ポリエステル等が挙げられる。
本発明のひとつの態様において、前記医療用シートまたは前記テープに用いる基材としては、伸縮性のある織布または不織布が好適である。
前記医療用または工業用シート、ならびに医療用または工業用テープの製造において、前記基材に本発明の粘・接着剤を塗工する方法は特に限定されず、この分野で通常用いられる種々の方法を採用してもよい。具体的には、例えば、基材表面にアプリケーターで直接塗布ないし塗工、展延したり、剥離処理した基材に一旦塗工してから所望の基材に転写したりする方法等が挙げられる。なお前記基材や粘・接着層の厚みは特に制限されず、本発明の粘・接着剤を用いる製品に応じて適切な範囲に設定してもよい。
次に、実験例、実施例を挙げて本発明をさらに具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例により何ら限定されるものではなく、多くの変形が本発明の技術的思想内で当分野において通常の知識を有する者により可能である。
各製造例における樹脂酸エステルの定量分析は、市販のガスクロマトグラフィー装置(製品名「GC−14A」、(株)島津製作所製)を用いて行なった。また、カラムにも市販品(商品名「Advance−DS」、信和化工(株)製)を用いた。
製造例1(デヒドロアビエチン酸の製造)
市販の不均化ロジン(酸価167mg/KOH、軟化点77℃、荒川化学工業(株)製)をアルゴン気流中でメルトした後、1.3kPaの減圧下で加熱し、195〜200℃/0.47kPaの留分を得た。この留分は酸価180mg/KOH、軟化点93℃であった。
次いで、この留分の200gをエタノール480gに加熱下で溶解させた後、モノエタノールアミン40gを加え、還流下で1時間反応させた。その後、水500gを加えることにより、デヒドロアビエチン酸モノエタノールアミン塩の水溶液を調製した。
次いで、この水溶液にイソオクタン200mlを加え、不けん化物およびジヒドロアビエチン酸塩をイソオクタン層に移動させることによって、デヒドロアビエチン酸モノエタノールアミン塩を抽出した。次いで、同じ作業を更に1回行なった。次いで、水層のみを容器に移し、一晩放置した後、生じた結晶をろ過した。次いで、この結晶をエタノール再結晶する作業を3回行い、その純度を高めた後、塩酸を加えることによって、デヒドロアビエチン酸の結晶を得た。
次いで、得られた結晶を濾過により採取し、これをエーテルに溶解させてから充分に水洗した後、減圧下でエーテルを留去して結晶を充分に乾燥させた。次いで、得られた乾燥結晶を再度、エタノール中で再結晶させ、濾過により目的とするデヒドロアビエチン酸の高純度結晶を得た。こうして得られたデヒドロアビエチン酸の結晶は、酸価が186mg/KOH、融点が178℃であった。
次に、デヒドロアビエチン酸の結晶0.1gをn−ヘキサノール2.0gに溶解させ、得られた溶液0.1gとオンカラムメチル化剤(商品名「フェニルトリメチルアンモニウムヒドロキサイド(PTHA)0.2モルメタノール溶液」、ジーエルサイエンス(株))0.4gとを均一に混合した。次いで、得られた混合液の1μlを前記したガスクロマトグラフィー装置にかけ、組成分析と定量をおこなった。結果、デヒドロアビエチン酸の純度は96%であることがわかった。
製造例2(テトラヒドロアビエチン酸の製造)
市販のアビエチン酸300g((株)関東化学製、融点172〜175℃)、シクロヘキサン500g、およびニッケルけいそう土触媒(商品名「N−113」、日揮化学(株)製)15gをオートクレーブに仕込み、雰囲気を水素置換した後、容器内を10MPaまで昇圧し、250℃で5時間水素化反応を行なった。次いで反応容器を室温まで冷却し、容器内の溶液を水素でブローした後、窒素雰囲気下で濾過し、触媒を除去することによって、クルード(crude)なテトラヒドロアビエチン酸のシクロヘキサン溶液を得た。次いで、得られた溶液をアセトンに加えて再結晶する作業を2回実施した後、得られた結晶を濾過により採取し、減圧下で充分に乾燥させた。こうして得られたテトラヒドロアビエチン酸の結晶は、酸価が194、融点が170℃、ガスクロマトグラフィー純度が97%であった。
製造例3(ジヒドロアビエチン酸の製造)
未精製中国産ガムロジン100g、ミネラルターペン100g、およびラネーニッケル触媒5gをオートクレーブに仕込み、雰囲気を水素置換した後、容器内を10MPaまで昇圧し、110℃で5時間水素化反応を行なった。次いで反応容器を室温まで冷却し、容器内の溶液を水素でブローした後、窒素雰囲気下で濾過し、触媒を除去することによって、ジヒドロアビエチン酸のミネラルターペン溶液を得た。次いで、得られた溶液100gにパラトルエンスルホン酸0.2gを加え、150℃で2時間異性化反応させたのち、ミネラルターペン及びパラトルエンスルホン酸を減圧蒸留し、ジヒドロアビエチン酸の粗結晶を得た。次いで、この粗結晶をアセトン中で再結晶させる作業を4回実施した後、得られた結晶を濾過により採取し、減圧下で充分に乾燥させた。こうして得られたジヒドロアビエチン酸の結晶は、酸価が194、融点が182℃、ガスクロマトグラフィー純度が98%であった。
実施例1
製造例1で得たデヒドロアビエチン酸69g、製造例2で得たテトラヒドロアビエチン酸11g、製造例3で得たジヒドロアビエチン酸20gを4つ口フラスコにとり、アルゴンシール下で180℃に昇温し、溶融攪拌下、200℃でグリセリン12gを加え、280℃で12時間エステル化反応させることにより樹脂酸エステル組成物(A1)103gを得た。なお、エステル化により発生する水は、分縮器を介して系外に排出した。また、接着剤の評価には、SIS(スチレン−イソプレン−スチレンブロック共重合体)を用いた。物性を表1に示す。
<(S’GPC/SGPC)の算出>
次に、このエステル組成物をテトラヒドロフランに溶解させて0.5%(w/v)の溶液を調製し、この溶液について、市販のゲルパーミエーションクロマトグラフィー装置(製品名「HLC−8120」、東ソー(株)製;カラムはTSK−GEL SUPERHM−L(東ソー(株)製)、3本連結タイプ;検出器はRI;測定温度40℃;通液流速0.6mL/min)を用いてチャートを得た。そして、以下の数式(i)より算出した(S’GPC/SGPC)は85%となり、この数値を該エステル組成物中の一般式(1)で表される樹脂酸エステルの含有量(83重量%)とみなした。
数式(i)
(S’GPC/SGPC)(%)=〔重量平均分子量(ポリスチレン換算値)800のピークの面積(S’GPC)/全ピーク面積の総和(SGPC)〕×100
<(S’NMR/SNMR)の算出>
次に、このエステル組成物を重クロロホルム溶媒に溶解させて5%(w/v)の溶液を調製し、この溶液について、市販のH−NMR装置(製品名「GEMINI−300」、300MHzタイプ、Varian社製)を用いてスペクトルを得た。そして、以下の数式(ii)より算出した(S’NMR/SNMR)は8%となり、この数値を該エステル組成物中の全芳香環成分の含有量とみなした。
数式(ii)
(S’NMR/SNMR)(%)=〔6〜8ppm領域のプロトン積分値(S’NMR)/全プロトン積分値(SNMR)〕×100
実施例2
実施例1において、デヒドロアビエチン酸、テトラヒドロアビエチン酸、ジヒドロアビエチン酸の使用量を、デヒドロアビエチン酸57g、テトラヒドロアビエチン酸25g、ジヒドロアビエチン酸18gに変えた他は実施例1と同様にして樹脂酸エステル組成物(A2)101gを得た。接着剤の評価には、SISを用いた。物性を表1に示す。
実施例3
実施例1において、デヒドロアビエチン酸、テトラヒドロアビエチン酸、ジヒドロアビエチン酸の使用量を、デヒドロアビエチン酸79g、テトラヒドロアビエチン酸11g、ジヒドロアビエチン酸10gに変えた他は、実施例1と同様にして樹脂酸エステル組成物(A3)103gを得た。接着剤の評価には、SISを用いた。物性を表1に示す。
実施例4
製造例1で得たデヒドロアビエチン酸61g、製造例2で得たテトラヒドロアビエチン酸20g、製造例3で得たジヒドロアビエチン酸19gを4つ口フラスコにとり、アルゴンシール下で180℃に昇温し、溶融攪拌下、200℃でトリメチロールプロパン18gを加え、280℃で12時間エステル化反応させることにより樹脂酸エステル組成物(A4)109gを得た。接着剤の評価には、SISを用いた。物性を表1に示す。
実施例5
接着剤の評価に、SBS(スチレン−ブタジエン−スチレンブロック共重合体)を用いる以外は、実施例1と同様にした。物性を表1に示す。
実施例6
接着剤の評価に、SBSを用いる以外は、実施例2と同様にした。物性を表1に示す。
実施例7
接着剤の評価に、SBSを用いる以外は、実施例3と同様にした。物性を表1に示す。
実施例8
接着剤の評価に、SBSを用いる以外は、実施例4と同様にした。物性を表1に示す。
比較例1
実施例1において、デヒドロアビエチン酸、テトラヒドロアビエチン酸、ジヒドロアビエチン酸の使用量を、デヒドロアビエチン酸45g、テトラヒドロアビエチン酸30g、ジヒドロアビエチン酸25gに変えた他は実施例1と同様にして樹脂酸エステル組成物(イ)102gを得た。接着剤の評価には、SISを用いた。物性を表2に示す。
比較例2
実施例1において、デヒドロアビエチン酸、テトラヒドロアビエチン酸、ジヒドロアビエチン酸の使用量を、デヒドロアビエチン酸31g、テトラヒドロアビエチン酸62g、ジヒドロアビエチン酸7gに変えた他は実施例1と同様にして樹脂酸エステル組成物(ロ)102gを得た。接着剤の評価には、SISを用いた。物性を表2に示す。
比較例3
実施例1において、デヒドロアビエチン酸、テトラヒドロアビエチン酸、ジヒドロアビエチン酸の使用量を、デヒドロアビエチン酸65g、テトラヒドロアビエチン酸17g、ジヒドロアビエチン酸18gに変えた他は実施例1と同様にして樹脂酸エステル組成物(ハ)102gを得た。接着剤の評価には、SISを用いた。物性を表2に示す。
比較例4
実施例1において、デヒドロアビエチン酸、テトラヒドロアビエチン酸、ジヒドロアビエチン酸の使用量を、デヒドロアビエチン酸35g、テトラヒドロアビエチン酸60g、ジヒドロアビエチン酸5gに変えた他は実施例1と同様にして樹脂酸エステル組成物(ニ)102gを得た。接着剤の評価には、SISを用いた。物性を表2に示す。
比較例5
市販の中国製ガムロジン(酸価170、軟化点77℃、荒川化学工業(株)製)を窒素シール下に3mmHgの減圧下で蒸留し、酸価175、軟化点79℃、ハーゼン単位色数250Hの精製ロジンを得た。精製ロジンとグリセリンを実施例1と同様の方法でエステル化し、樹脂酸エステル組成物を103gを得た。次いで、該エステル組成物100g、シクロヘキサン100g、および5%Pd−カーボン触媒(エヌ・イーケムキャット(株) 50%含水品)3.0gをオートクレーブに仕込み、反応容器内を水素で置換後、15MPaまで昇圧し、290℃で4時間水素化反応を実施した。反応終了後は反応容器を冷却し、溶液を水素でブローした後、触媒を濾過により除去し、エステル組成物のシクロヘキサン溶液を得た。次いで、当該溶液よりシクロヘキサンを減圧蒸留により除去し、樹脂酸エステル組成物(ホ)96gを得た。接着剤の評価には、SISを用いた。物性を表2に示す。
比較例6
実施例1において、グリセリン12gを、ジエチレングリコール21gに変えた他は実施例1と同様にして樹脂酸エステル組成物(ヘ)112gを得た。接着剤の評価には、SISを用いた。物性を表2に示す。
比較例7
実施例1において、グリセリン12gを、ペンタエリスリトール14gに変えた他は実施例1と同様にして樹脂酸エステル組成物(ト)105gを得た。接着剤の評価には、SISを用いた。物性を表2に示す。
比較例8
接着剤の評価に、SBSを用いる以外は、比較例1と同様にした。物性を表3に示す。
比較例9
接着剤の評価に、SBSを用いる以外は、比較例2と同様にした。物性を表3に示す。
比較例10
接着剤の評価に、SBSを用いる以外は、比較例3と同様にした。物性を表3に示す。
比較例11
接着剤の評価に、SBSを用いる以外は、比較例4と同様にした。物性を表3に示す。
比較例12
接着剤の評価に、SBSを用いる以外は、比較例5と同様にした。物性を表3に示す。
比較例13
接着剤の評価に、SBSを用いる以外は、比較例6と同様にした。物性を表3に示す。
比較例14
接着剤の評価に、SBSを用いる以外は、比較例7と同様にした。物性を表3に示す。
<樹脂酸エステル組成物の粘着付与剤としての性能評価>
(ホットメルトタイプSIS系粘着剤の溶融粘度測定)
実施例1のエステル組成物(A1)4g、SIS(商品名「クインタック3421」、日本ゼオン(株)製)4g、およびパラフィン系オイル(商品名「DIプロセスPW90」、出光興産(株)製)1.2gの混合物を、120℃、140℃、160℃、180℃及び200℃に段階的に加熱し、各段階における溶融粘度(mPa・s)をB型粘度計(製品名「VISCO BLOCK VTB−250」、(株)トキメック製、ローターNo.HM−3)で測定した。また、実施例2〜4及び比較例1〜7の樹脂酸エステル組成物についても同様にして溶融粘度を段階的に測定した。溶融粘度値は塗工性の指標であり、より低温でより低い溶融粘度値を与えるエステル組成物ほどSISの溶融粘度低減効果に優れており、塗工性が改善されると考えられる。表1〜3には、以下の基準に基づく塗工性の評価を示す。
良好(○):120℃または140℃での粘度測定値が200,000mPa・s未満である。
不良(×):120℃または140℃での粘度測定値が200,000mPa・s以上であるか、高粘度過ぎるため測定不可能である。
(ホットメルトタイプSIS系粘着剤の粘着特性評価)
実施例1のエステル組成物を4g、クインタック3421を4g、およびDIプロセスPW90を1.2g混合し、200℃で加熱溶融させて、バーコーター(No.24)で厚さが60μm程度となるようにアルミ上にホットメルト塗工(塗工幅25mm)して試料テープを得た。実施例2〜4及び比較例1〜7の樹脂酸エステル組成物についても同様にして試料テープを作製した。
(接着力)
JIS Z 0237法に従い、2kgのゴムローラーを用いて、実施例1に係る試料テープをポリエチレン板に接着面積が25mm×125mmとなるよう圧着した後、得られた基材を20℃で24時間放置した。次いで、この基材について、テンシロン引張り試験機(製品名「RMT−500」、(株)オリエンテック製)により180°剥離試験(室内温度20℃、剥離速度300mm/分)を実施し、25mmあたりの接着力(N/25mm)を測定した。実施例2〜4及び比較例1〜7に係る試料テープについても同様にして接着力を測定した。数値が大きいほど接着力が優れる。
(保持力)
PSTC−7法(粘着テープ工業会(Pressure Sensitive Tape Council)(米国)による保持力試験法)に従い、2kgのゴムローラーを用いて、実施例1に係る試料テープをステンレス鋼板に接着面積が25mm×25mmとなるよう圧着した後、得られた基材を20℃で24時間放置した。次いで、クリープテスター(製品名「保持力試験機」、テスター産業(株)製)を用いて、40℃、1kg、3時間の条件で荷重をかけたときの試料テープの粘着面とステンレス鋼板とのズレ(mm)を測定した。実施例2〜4及び比較例1〜7に係る試料テープについても同様にして保持力を測定した。数値が小さいほど保持力が優れる。
(ボールタック)
PSTC−6法(粘着テープ工業会(米国)による保持力試験法)に従い、傾斜30度の斜面を有する試験台より転がり落ちてきたNo.14の鋼球が実施例1に係る試料テープの粘着面を転がり進む距離(cm)を測定した。実施例2〜4及び比較例1〜7に係る試料テープについても同様にしてボールタックを測定した。数値が小さいほどボールタックが優れる。なお、ボールタックは、試料テープの瞬間的な粘着性を評価する方法である。
(プローブタック)
NSプローブタックテスター(ニチバン(株)製))を使用して、荷重100g/cm、ドエルタイム1秒の条件で実施例1に係る試料テープのプローブタック(N/25mmφ)を測定した。実施例2〜4及び比較例1〜7に係る試料テープについても同様にしてプローブタックを測定した。数値が大きいほどプローブタックが優れる。なお、プローブタックは、プローブの試料テープからの垂直方向への引き剥がしに要する力を評価する方法である。
(総合評価)
接着力、保持力、ボールタックおよびプローブタックの測定値より、以下の基準に基づき、ホットメルトタイプの粘着剤としての総合評価を行なった。
良好(○):接着力25.0以上かつ保持力5.0未満かつボールタック4.0未満かつプローブタック6.0以上。
やや良好(△):接着力25.0未満あるいは保持力5.0以上あるいはボールタック4.0以上あるいはプローブタック6.0未満。
(ホットメルトタイプSBS系粘着剤の溶融粘度測定)
実施例5のエステル組成物(A1)3.4g、SBS(商品名「クレイトンD1102JSZ」、クレイトンポリマー社製)3.4g、およびナフテン系オイル(商品名「JCT OIL B」、ジャパンケムテック(株)製)2gの混合物を、120℃、140℃、160℃、180℃及び200℃に段階的に加熱し、各段階における溶融粘度(mPa・s)をB型粘度計(東京計器(株)製、ローターNo.HM−3)で測定した。また、実施例6〜8及び比較例8〜14の樹脂酸エステル組成物についても同様にして溶融粘度を段階的に測定した。表1〜3には、以下の基準に基づく塗工性の評価を記載した。
良好(○):120℃または140℃での粘度測定値が200,000mPa・s未満である。
不良(×):120℃または140℃での粘度測定値が200,000mPa・s以上であるか、高粘度過ぎるため測定不可能である。
(ホットメルトタイプSBS系粘着剤の粘着特性評価)
実施例5のエステル組成物(A1)を3.4g、クレイトンD1102JSZを3.4g、およびJCT OIL Bを2g混合し、200℃で加熱溶融させて、バーコーター(No.14)で厚さが30μm程度となるようにアルミ上にホットメルト塗工(塗工幅25mm)して試料テープを得た。実施例6〜8及び比較例8〜14の樹脂酸エステル組成物についても同様にして試料テープを作製した。その後、ホットメルトタイプSIS系粘着剤の粘着特性評価と同様に、接着力、保持力、ボールタックおよびプローブタックを測定し、粘着剤としての総合評価を行なった。
(ワニスタイプSIS系粘着剤の粘着特性評価)
実施例1のエステル組成物(A1)を50g、クインタック3421を50g、およびDIプロセスPW90を15g、115gのトルエンに溶解させてワニスを調製した。次いで、このワニスをサイコロ型アプリケーターにより、乾燥膜厚が30μm程度となるように厚さ38μmのポリエステルフィルムに塗布(塗工幅25mm)し、塗工フィルムを105℃の循風乾燥機中で5分間乾燥させて試料テープを得た。実施例2〜4及び比較例1〜7の樹脂酸エステル組成物についても同様にして試料テープを作製した。その後、ホットメルトタイプSIS系粘着剤の粘着特性評価と同様に、接着力、保持力およびボールタックを測定した。
(総合評価)
接着力、保持力およびボールタックの測定値より、以下の基準に基づき、ワニスタイプの粘着剤としての総合評価を行なった。
良好(○):接着力13.0以上かつ保持力0.4未満かつボールタック11.0未満。
やや良好(△):接着力13.0未満あるいは保持力0.4以上あるいはボールタック11.0以上。
(ワニスタイプSBS系粘着剤の粘着特性評価)
実施例5のエステル組成物(A1)を42.5g、クレイトンD1102JSZを42.5g、およびJCT OIL Bを25g、110gのトルエンに溶解させてワニスを調製した。次いで、このワニスをサイコロ型アプリケーターにより、乾燥膜厚が30μm程度となるように厚さ38μmのポリエステルフィルムに塗布(塗工幅25mm)し、塗工フィルムを105℃の循風乾燥機中で5分間乾燥させて試料テープを得た。実施例6〜8及び比較例8〜14の樹脂酸エステル組成物についても同様にして試料テープを作製した。その後、ワニスタイプSIS系粘着剤の粘着特性評価と同様に、接着力、保持力およびボールタックを測定し、粘着剤としての総合評価を行なった。
Figure 0006064916
Figure 0006064916
Figure 0006064916
実施例1〜8の結果より、エステル組成物中の一般式(1)で表される樹脂酸エステルの含有量が70重量%以上であり、かつ(S’NMR/SNMR)の値が少なくとも6%であることにより、ホットメルトタイプの粘着剤組成物の溶融粘度の低減効果だけでなく、粘・接着特性が良好になることがわかる。
一方、比較例1、2、5、8、9、12の結果より、エステル組成物中の一般式(1)で表される樹脂酸エステルの含有量が70重量%以上であっても、(S’NMR/SNMR)の値が6%未満であると、粘・接着特性が良好であったとしても、ホットメルト組成物の溶融粘度の低減効果が不十分になることがわかる。
また、比較例3、10の結果より、エステル組成物の(S’NMR/SNMR)の値が少なくとも6%であっても、一般式(1)で表される樹脂酸エステルの含有量が70重量%未満であると、ホットメルト組成物の溶融粘度の低減効果が良好であったとしても、粘・接着特性が不十分になることがわかる。
また、比較例4、11より、エステル組成物中の一般式(1)で表される樹脂酸エステルの含有量が70重量%未満であり、かつ、(S’NMR/SNMR)の値も6%未満であると、溶融粘度の低減効果が不十分であり、粘・接着特性も不十分になることがわかる。
また、比較例6、7、13、14より、脂肪族トリオールに代えて脂肪族ジオールや脂肪族テトラオールを用いると、エステル組成物の(S’NMR/SNMR)の値が少なくとも6%であっても、粘・接着特性が不十分になったり、ホットメルト組成物の溶融粘度の低減効果が不十分になったりすることがわかる。
本発明によれば、医療用または工業用の粘着付与剤、特に医療用粘着付与剤として、好適に用いることができる粘着付与剤を提供できる。また、本発明の医療用粘・接着剤は、特に貼付剤、パップ剤および湿布材等の医療用粘・接着シートまたは、絆創膏等の医療用粘・接着テープの材料として有効に用いることができる。そして、本発明の工業用粘・接着材は、例えば紙おむつ及び生理用品等の衛生製品、自動車の内装材の接着材として有効に用いることができる。

Claims (11)

  1. 一般式(1)で表される樹脂酸エステルの含有量が70重量%以上であり、かつ、H−NMRスペクトルの全プロトン積分値(SNMR)における6〜8ppm領域のプロトン積分値(S’NMR)の比率(S’NMR/SNMR)が百分率で少なくとも6%であるエステル組成物からなるホットメルトタイプの粘・接着剤に対する粘着付与剤。
    [化1]
    Figure 0006064916
    (式(1)中、Roは樹脂酸の残基を、Rは脂肪族トリオールの残基を示す。)
  2. 前記脂肪族トリオールがグリセリンである、請求項1記載の粘着付与剤。
  3. 色調が200ハーゼン以下である請求項1または2記載の粘着付与剤。
  4. 前記エステル組成物の酸価が1〜10mgKOH/gであり、かつ水酸基価が1〜20mgKOH/gであることを特徴とする、請求項1〜3のいずれか記載の粘着付与剤。
  5. 前記エステル組成物の軟化点が90〜110℃である、請求項1〜4のいずれか記載の粘着付与剤。
  6. 医療用または工業用である請求項1〜5のいずれか記載の粘着付与剤。
  7. 請求項6記載の粘着付与剤と合成ゴム系エラストマーとを含む医療用または工業用のホットメルトタイプの粘・接着剤。
  8. 前記合成ゴム系エラストマーが、スチレン−イソプレン−スチレンブロック共重合体(SIS)、スチレン−ブタジエン−スチレンブロック共重合体(SBS)、スチレン−水添ブタジエン−スチレンブロック共重合体(SEBS)およびスチレン−エチレン・プロピレン−スチレン共重合体(SEPS)からなる群より選ばれる少なくとも1種である、請求項7記載の粘・接着剤。
  9. 合成ゴム系エラストマー100重量部に対する粘着付与剤の使用量が50〜200重量部である、請求項7または8記載の粘・接着剤。
  10. 請求項7〜9のいずれか記載の粘・接着剤を用いて得られる医療用または工業用のホットメルトタイプの粘・接着シート。
  11. 請求項7〜9のいずれか記載の粘・接着剤を用いて得られる医療用または工業用のホットメルトタイプの粘・接着テープ。
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