JP6062300B2 - オープンカーの側部車体構造 - Google Patents

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Description

本発明は、車両の走行風により発生する負圧を利用して車室内を換気することにより窓の曇りをなくするようにしたオープンカーの側部車体構造に関する。
走行風を利用して車室内を換気するようにした車体構造として、従来例えば特許文献1に記載された構造がある。この従来構造では、リヤアウタパネルの側部パネルにベントホールを形成すると共に、側部パネルの下部とリヤバンパ15と間の空間を連結体で塞ぐようにしている。
特開2012−116243号公報
前記従来の車体構造では、車両の走行状態によっては走行風がリヤバンパ内に進入し、ベントホール部分が正圧となって車室内の空気がうまく排出されず、窓の曇りを十分に解消できないといった問題がある。窓の曇りの問題を解消するために空調機のブロアを強化して車室内を正圧にすることが考えられるが、このようにすると燃費が悪化するという問題が生じる。
また、車室を構成する車体部材に前記ベントホールを形成した場合、特にオープンカーのように車体上方が開放されている場合には、車体剛性が低下するといった問題も懸念される。
本発明は、前記従来の状況に鑑みてなされたもので、車体剛性の低下を回避しつつ、走行風に基づく負圧を利用して車室内の空気を確実に排出でき、窓の曇りを防止できるオープンカーの側部車体構造を提供することを課題としている。
本発明は、ピラー部材の下部にはロッカ部材が結合され、ピラー部材の上部には車両後方に延びる骨格部材の前端部が結合され、後輪より車幅方向内側には車室内外を隔てるパネル部材が前記骨格部材から下方に延びるように配設されたオープンカーの側部車体構造において、
前記ロッカ部材の後端部と前記骨格部材の中途部とを補強部材で斜めに橋渡しするように結合し、
前記パネル部材の、前記ピラー部材,ロッカ部材及び前記補強部材で囲まれた部分に、車室内外を連通させるベントホールを開口させ、
樹脂製の外板部材を、少なくとも前記パネル部材の前記囲まれた部分を車幅方向外側から覆うように配置し、前記ピラー部材,ロッカ部材及び骨格部材に締結したことを特徴としている。
本発明によれば、パネル部材の、ピラー部材,ロッカ部材及び補強部材で囲まれた部分に、車室内外を連通させるベントホールを開口させ、これを覆うように樹脂製の外板部材を配置し、ピラー部材,ロッカ部材及び骨格部材に締結した。外板部材が樹脂製であるが故に、該外板部材と骨格部材等との締結部と締結部との間の部分には微少隙間ができることは避けられないが、本発明では、この隙間を利用することとした。即ち、外板部材の外表面を流れる走行風により生じる負圧により前記隙間を介して前記ベントホールが開口するベント空間の空気を吸い出し、これにより前記ベント空間内を安定した負圧とし、車室内の空気を前記ベント空間を介して外部に排出でき、窓の曇りを防止できる。
本発明では、パネル部材の、前記ピラー部材,ロッカ部材,及び補強部材で囲まれた部位という剛性の非常に高い部分内にベントホールを配設したので、パネル部材に開口を形成することで車体剛性を低下させてしまうことはほとんどない。
このように本発明では、オープンカーの剛性部材に樹脂製の外板部材を取り付けた際に必然的に生じる微少隙間を利用して前記車室内の空気を効果的に排出でき、構造の複雑化やコスト,重量の増加を招くことなく曇り止めを実現できる。
本発明の実施例1による側部車体構造を備えたオープンカーの骨格を模式的に示す側面図である。 前記側部車体構造をリヤサイドパネルを外した状態で車室外斜め後方から見た斜視図である。 前記構造の断面背面図(図1のIII-III線断面図)である。 前記構造の断面平面図(図1のIV-IV線断面図)である。
以下、本発明の実施形態を添付図面に基づいて説明する。
図1ないし図4は本発明の実施例1に係るオープンカーの側部車体構造を説明するための図であり、本実施例において、前,後,左,右とは車室内から車両前方を見た状態での前,後,左,右を意味している。
図において、1はオープンカーであり、該オープンカー1の骨格は板金製で以下の構成となっている。車幅方向左,右両側に車両前後方向に延びる左,右一対のロッカメンバ(ロッカ部材)2,2が配設され、該ロッカメンバ2の前端部には上方に延びるフロントピラー5の下端部が結合され、後部には上方に延びるセンタピラー(ピラー部材)6の下端部が結合されている。このフロントピラー5,センタピラー6及び前記ロッカメンバ2によりドア開口部aが形成され、該ドア開口部aにはドア7が配設されている。また前記フロントピラー5の高さ方向中途部には前方に延びるアッパメンバ8の後端部が結合されている。前記センタピラー6の上端部には後方に延びるクォータメンバ(骨格部材)9の前端部が結合されている。この左,右のクォータメンバ9,9の後端部同士はロアバックパネル10により結合されており、これにより平面視でコ字形状の骨格部材が構成されている。
なお、11は前輪,12は後輪、3は開閉可能に配設された天井パネルである。
前記ロッカメンバ2の後半部は、ロッカアウタ2aのフランジ部2bに後述するクォータインナ(パネル部材)9bを溶接結合することにより、該クォータインナ9bの下部とで車両前後方向に延びる筒形状をなしている。
また前記センタピラー6は、ピラーアウタ6aのフランジ部6b,6bに前記クォータインナ9bを溶接結合することにより、該クォータインナ9bの前部とで上下方向に延びる筒形状をなしている。
さらにまた、前記クォータメンバ9は、クォータアウタ9aのフランジ部9cに前記クォータインナ9bを溶接結合することにより、該クォータインナ9bの上部とで車両前後方向に延びる筒形状をなしている。
そして前記ロッカメンバ2の後端部2′と前記クォータメンバ9前後方向中途部9′とは後上がりの傾斜をなすように配置された補強メンバ(補強部材)13により結合されている。この補強メンバ13は、インナパネル13bと、これの後フランジ部13cにアウタパネル13aを溶接結合してなるものであり、該アウタパネル13aの車内側フランジ部13d及びインナパネル13bの車内側縁部13eには前記クォータインナ9bの後部が溶接結合されており、これにより上下方向に延びる筒形状が形成されている。なお、18は後輪12を車内側から上方に渡るように覆うホイールハウスインナである。
このようにして前記クォータインナ9bは、センタピラー6、クォータメンバ9及び補強メンバ13に渡るように配設されており、車室Aの内外を隔てる隔壁となっている。なお、20はフロアパネルであり、前記クォータインナ9bに接続されている。
また前記クォータインナ9bの、前記センタピラー6、クォータメンバ9及び補強メンバ13で囲まれた部分は、側面視で大略三角形状をなしており、その略中央部には開口9dが形成され、該開口9dにはクォータインナ9bの内外を連通させる樹脂製のベントダクト14が装着されている。またこのベントダクト14内には、矢印aで示す車室A内側から車室外側への空気の流れをのみを許容し、逆方向の流れを阻止するリード弁15が配設されている。
そして前記センタピラー6,クォータメンバ9及び補強メンバ13は、樹脂製で、車幅方向外側に少し湾曲した形状のリヤサイドパネル16で覆われており、これにより前記ベントダクト14が開口するベント空間Bが形成されている。このベント空間Bは前記ベントダクト14を介して前記車室Aと連通している。
前記リヤサイドパネル16の上縁16aはボルト17a及びウェルドナット17a′で前記クォータメンバ9に締め付け固定され、下縁16bはボルト17b,ウェルドナット17b′でロッカメンバ2,補強メンバ13及びセンタピラー6の下端部に締め付け固定され、前縁16cはボルト17c,ウェルドナット17c′で前記センタピラー6に締め付け固定され、さらに後縁16dは樹脂製クリップ17dで前記補強メンバ13の後フランジ部13fに固定されている。
また前記ロッカメンバ2は樹脂製のロッカカバー19で覆われており、該ロッカカバー19の、上縁に形成された係止爪19aは前記リヤサイドパネル16の下部の係止孔16eに係止され、下縁19bはボルト17e,ウェルドナット17e′で前記ロッカメンバ2の下縁に締め付け固定されている。
本実施例に係るオープンカー1の走行中においては、走行風が車体外表面に沿って流れることにより車体外表面に負圧が発生する。特に、本実施例ではリヤサイドパネル16を車幅方向に少し湾曲した形状としているため流速が高まり、リヤサイドパネル16の外表面に負圧が発生する。
ここで前記リヤサイドパネル16は樹脂製であるために前記ボルト締結部と締結部との間の部分cに微少な隙間が生じるのを避けられないが、本実施例ではこの隙間を積極的に利用することとしている。
即ち、前記負圧により、前記隙間を介して前記ベントダクト14が開口するベント空間Bの空気が吸い出され、これにより前記ベント空間B内が安定した負圧となり、車室A内の空気が前記ベントダクト14からベント空間Bに流出し(矢印a参照)、さらに外部に排出され(矢印b参照)、その結果、窓の曇りを防止できる。
また本実施例では、クォータインナ9bの、前記センタピラー6、ロッカメンバ2及びクォータメンバ13で囲まれた部位という剛性の非常に高い部分内にベントダクト14を配設したので、クォータメンバ9bにベントダクト14配設用の開口9dを形成しても車体剛性の低下を招くことはほとんどない。
このように実施例では、オープンカーの剛性部材に樹脂製のリヤサイドパネル16を取り付けた際に必然的に生じる微少隙間を利用して前記車室A内の空気を効果的に排出でき、構造の複雑化やコスト,重量の増加を招くことなく曇り止めを実現できる。
なお、前記実施例では、クォータインナ9bに形成した開口9dにベントダクト14を装着した場合を説明したが、本発明では、ベントダクトは必ずしも設けなくてもよく、前記開口9dをそのままベントホールとしても良い。この場合にも逆流防止用のリード弁15を設けることが望ましい。
1 オープンカー
2 ロッカメンバ(ロッカ部材)
2′ ロッカ部材の後端部
6 センタピラー(ピラー部材)
9 クォータメンバ(骨格部材)
9′ 骨格部材の中途部
9b クォータインナ(パネル部材)
12 後輪
13 補強メンバ(補強部材)
14 ベントダクト(ベントホール)
16 リヤサイドパネル(外板部材)
A 車室

Claims (1)

  1. ピラー部材の下部にはロッカ部材が結合され、ピラー部材の上部には車両後方に延びる骨格部材の前端部が結合され、後輪より車幅方向内側には車室内外を隔てるパネル部材が前記骨格部材から下方に延びるように配設されたオープンカーの側部車体構造において、
    前記ロッカ部材の後端部と前記骨格部材の中途部とを補強部材で斜めに橋渡しするように結合し、
    前記パネル部材の、前記ピラー部材,ロッカ部材及び補強部材で囲まれた部分に、車室内外を連通させるベントホールを開口させ、
    樹脂製の外板部材を、少なくとも前記パネル部材の前記囲まれた部分を車幅方向外側から覆うように配置し、前記ピラー部材,ロッカ部材及び骨格部材に締結した
    ことを特徴とするオープンカーの側部車体構造。
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