JP6062175B2 - 携帯端末、省電力制御プログラムおよび省電力制御方法 - Google Patents

携帯端末、省電力制御プログラムおよび省電力制御方法 Download PDF

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Description

この発明は、携帯端末、省電力制御プログラムおよび省電力制御方法に関し、特に省電力モードを設定することが可能な、携帯端末、省電力制御プログラムおよび省電力制御方法に関する。
省電力モードを設定することが可能な携帯端末の一例が特許文献1に開示されている。特許文献1の携帯電話は、赤外線センサなどを有している。たとえば、人体が携帯電話の表示面に対して正面側に近距離で存在していないことが、赤外線センサによって検知された場合、利用者が携帯電話の表示画面を見るための動作を行っていないものと判断される。そして、人体が携帯電話の表示面に対して正面側に近距離で存在していない場合、携帯電話は省電力モードに移行する。
また、特許文献2の携帯電話機は、アプリケーションが起動したときに、カメラから取り込んだ撮影画像において、顔画像が検出されれば通常モードにし、顔画像が検出されなければスリープモードにする。このような制御によって、特許文献2の携帯電話機は省電力化が図られている。
特開2007−80219号公報[G06F 1/32, H04N 1/00, H04M 1/00] 特開2010−108132号公報[G06F 1/32, H04M 1/73]
ところが、特許文献1の携帯電話がカバンの中に入れられた場合、次の問題が発生する可能性がある。たとえば、カバンの中に入れられた携帯電話は、カバンを人体として誤検知する可能性がある。そして、誤検知が生じた場合、携帯電話は、利用者によって利用されていないにも関わらず省電力モードに移行せずに、無駄な電力を消費してしまう。
また、特許文献2に開示された記述は、顔画像の検出の可否によって処理を切り替えるものである。
それゆえに、この発明の主たる目的は、新規な、携帯端末、省電力制御プログラムおよび省電力制御方法を提供することである。
この発明の他の目的は、省電力モードを適切に設定することが出来る、携帯端末、省電力制御プログラムおよび省電力制御方法を提供することである。
この発明は、上記の課題を解決するために、以下の構成を採用した。なお、括弧内の参照符号および補足説明等は、この発明の理解を助けるために記述する実施形態との対応関係を示したものであって、この発明を何ら限定するものではない。
第1の発明は、照度センサおよびカメラモジュールを有する、携帯端末であって、近接センサ、照度センサによって照度を検出する検出部、検出部によって検出された照度が閾値以上のとき、カメラモジュールが出力した画像に顔認識処理を施す認識部、顔認識処理によって顔が認識されたとき、通常モードを設定する通常モード設定部、顔認識処理によって顔が認識されなかったとき、省電力モードを設定する第1省電力モード設定部、および検出部によって検出された照度が閾値未満の状態で、近接センサによって物体の近接が検出されている時間が第1所定時間に達したとき、省電力モードを設定する第2省電力モード設定部を備える、携帯端末である。
第1の発明では、携帯端末(10:実施例において対応する部分を例示する参照符号。以下、同じ。)は、周囲の照度を検出する照度センサ(24)、たとえば赤外線を利用して物体の近接を検出する近接センサ(26)および携帯端末の正面側にレンズ開口(28)が設けられたカメラモジュール(50)を有する。検出部(30,S35)は、照度センサの出力に基づいて照度を検出する。認識部(30,S45)は、携帯端末の周囲の照度が閾値以上であれば、カメラモジュールが出力した画像に対して、顔認識処理を施す。たとえば携帯端末を操作するユーザの顔が認識されると、通常モード設定部(30,S49)は通常モードを設定する。第1省電力モード設定部(30,S53)は、たとえばユーザの顔が認識されなければ、消費電力を抑える省電力モードを設定する。また、周囲が暗い状態で何らかの物体が検出されている場合、物体が検出されている時間(検出時間)が第1所定時間に達すると、第2省電力モード設定部(30,S53)は省電力モードを設定する。
第1の発明によれば、周囲が明るければ、顔認識結果を利用して、省電力モードを適切に設定することが出来る。
また、近接センサが物体を検出していたとしても、検出時間を利用することで、省電力モードを適切に設定することが出来る。
第2の発明は、第1の発明に従属し、検出部によって検出された照度が閾値未満の状態で、近接センサによって物体の近接が検出されていないとき、省電力モードを設定する第3省電力モード設定部をさらに備える。
第2の発明では、第3省電力モード設定部(30,S53)は、携帯端末の周囲が暗く、照度が閾値未満の状態で、近接センサによって物体の近接が検出されていなければ、省電力モードを設定する。
第2の発明によれば、周囲が暗い場合、近接センサによってユーザの近接が検出されなければ、省電力モードが設定される。
第3の発明は、第1の発明または第2の発明に従属し、通常モード設定部は、検出部によって検出された照度が閾値未満の状態で、近接センサによって物体の近接が検出されている時間が第1所定時間に達する前に、物体の近接が検出されなくなったとき、通常モードを設定する。
第3の発明では、携帯端末を利用するときに、ユーザは、第1所定時間が経過するまでに携帯端末や体を動かすことが想定される。そのため、周囲が暗く近接センサが物体の近接を検出している状態で、検出時間が第1所定時間に達する前に物体の近接が検出されなくなれば、通常モード設定部は通常モードを設定する。
第3の発明によれば、近接センサの検出状態が変化した場合はユーザが利用していると考えられるため、通常モードを設定することが出来る。
第4の発明は、照度センサ(24)、近接センサ(26)およびカメラモジュール(50)を有する、携帯端末(10)のプロセッサ(30)を、照度センサによって照度を検出する検出部(S35)、検出部によって検出された照度が閾値以上のとき、カメラモジュールが出力した画像に顔認識処理を施す認識部(S45)、顔認識処理によって顔が認識されたとき、通常モードを設定する通常モード設定部(S49)、顔認識処理によって顔が認識されなかったとき、省電力モードを設定する第1省電力モード設定部(S53)、および検出部によって検出された照度が閾値未満の状態で、近接センサによって物体の近接が検出されている時間が第1所定時間に達したとき、省電力モードを設定する第2省電力モード設定部(S53)として機能させる、省電力制御プログラムである。
第4の発明でも、第1の発明と同様、周囲が明るければ、顔認識結果を利用して、省電力モードを適切に設定することが出来る。
また、近接センサが物体を検出していたとしても、検出時間を利用することで、省電力モードを適切に設定することが出来る。
第5の発明は、照度センサ(24)、近接センサ(26)およびカメラモジュール(50)を有する、携帯端末(10)の省電力制御方法であって、照度センサによって照度を検出し(S35)、検出された照度が閾値以上のとき、カメラモジュールが出力した画像に顔認識処理を施し(S45)、顔認識処理によって顔が認識されたとき、通常モードを設定し(S49)、顔認識処理によって顔が認識されなかったとき、省電力モードを設定し(S53)、そして検出された照度が閾値未満の状態で、近接センサによって物体の近接が検出されている時間が第1所定時間に達したとき、省電力モードを設定する(S53)、省電力制御方法である。
第5の発明でも、第1の発明と同様、周囲が明るければ、顔認識結果を利用して、省電力モードを適切に設定することが出来る。
また、近接センサが物体を検出していたとしても、検出時間を利用することで、省電力モードを適切に設定することが出来る。
この発明によれば、周囲の明るさに関係なく、省電力モードを適切に設定することが出来る。
この発明の上述の目的、その他の目的、特徴および利点は、図面を参照して行う以下の実施例の詳細な説明から一層明らかとなろう。
図1はこの発明の一実施例の携帯電話機を示す外観図である。 図2は図1に示す携帯電話機の電気的な構成を示す図解図である。 図3は図1に示すディスプレイの状態の変化を示す図解図である。 図4は図2に示すRAMのメモリマップの一例を示す図解図である。 図5は図2に示すプロセッサの実行制御処理の一例を示すフロー図である。 図6は図2に示すプロセッサの省電力制御処理の一部の一例を示すフロー図である。 図7は図2に示すプロセッサの省電力制御処理の他の一部を示すフロー図であって、図6に後続するフロー図である。 図8は図2に示すプロセッサの省電力制御処理のその他の一部を示すフロー図であって、図6に後続するフロー図である。 図9は図2に示すRAMのメモリマップのその他の一例を示す図解図である。 図10は図2に示すプロセッサの省電力制御処理のさらにその他の一部を示すフロー図であって、図6に後続するフロー図である。
<第1実施例>
図1を参照して、この発明の一実施例の携帯電話機10は、一例としてスマートフォンであり、縦長の扁平矩形のハウジング12を含む。ただし、この発明は、タブレット端末およびPDAなど任意の携帯端末に適用可能であることを予め指摘しておく。
ハウジング12の主面(表面)には、表示部として機能し、たとえば液晶や有機ELなどのディスプレイ14が設けられる。ディスプレイ14の上には、タッチパネル16が設けられる。したがって、この実施例の携帯電話機10では、後述のハードキーの操作によるものを除く大部分の入力操作は、このタッチパネル16を介して行われる。
ハウジング12の縦方向一端の表面側にスピーカ18が内蔵され、縦方向他端の表面側にマイク20が内蔵される。タッチパネル16と共に、入力操作手段を構成するハードキーとして、この実施例では、通話キー22a、終話キー22bおよびメニューキー22cが設けられる。
たとえば、ユーザは、ディスプレイ14に表示されたダイヤルキー(図示せず)に対して、タッチパネル16によってタッチ操作を行うことで電話番号を入力でき、通話キー22aを操作して音声通話を開始することが出来る。終話キー22bを操作すれば、音声通話を終了することが出来る。なお、ユーザは、この終話キー22bを長押しすることによって、携帯電話機10の電源をオン/オフすることが出来る。
また、メニューキー22cを操作すれば、ディスプレイ14にメニュー画面が表示され、その状態でディスプレイ14に表示されているソフトキーやメニューアイコン(ともに図示せず)などに対して、タッチパネル16によるタッチ操作を行うことによってメニューを選択し、その選択を確定させることが出来る。
ハウジング12の表面側の右上には、周囲の照度を検出するための照度センサ24および人などの物体の近接を検出するための近接センサ26が設けられている。また、ハウジング12の表面側の左上には、カメラモジュール50(図2参照)に通じるレンズ開口28が設けられている。たとえば、ユーザはレンズ開口28を自身に向けることで自分の顔などを撮影することが出来る。
図2を参照して、図1に示す実施例の携帯電話機10は、コンピュータまたはCPUと呼ばれるプロセッサ30を含む。プロセッサ30には、照度センサ24、近接センサ26、無線通信回路32、A/D変換器36、D/A変換器38、入力装置40、表示ドライバ42、フラッシュメモリ44、RAM46、タッチパネル制御回路48、カメラモジュール50および加速度センサ52などが接続される。
プロセッサ30は、携帯電話機10の全体制御を司る。記憶部として機能するRAM46には、フラッシュメモリ44に予め設定されているプログラムの全部または一部が使用に際して展開され、プロセッサ30はこのRAM46上のプログラムに従って動作する。なお、RAM46はさらに、プロセッサ30のワーキング領域ないしバッファ領域として用いられる。
たとえば、ユーザが任意のアプリケーションの実行操作を行うと、プロセッサ30はそのアプリケーションに対応するプログラムを実行する。その結果、ユーザは、アプリケーションを利用することが出来る。
入力装置40は、図1に示すハードキー22a−22cを含むものであり、操作部または入力部を構成する。ユーザが操作したハードキーの情報(キーデータ)はプロセッサ30に入力される。
無線通信回路32は、アンテナ34を通して、音声通話やメールなどのための電波を送受信するための回路である。実施例では、無線通信回路32は、CDMA方式での無線通信を行うための回路である。たとえば、ユーザが通話キー22aを操作して電話発信(発呼)を指示すると、無線通信回路32は、プロセッサ30の指示の下、電話発信処理を実行し、アンテナ34を介して電話発信信号を出力する。電話発信信号は、基地局および通信網を経て相手の電話機に送信される。そして、相手の電話機において着信処理が行われると、通信可能状態が確立され、プロセッサ30は通話処理を実行する。
A/D変換器36には図1に示すマイク20が接続され、マイク20からの音声信号はこのA/D変換器36でデジタルの音声データに変換され、プロセッサ30に入力される。一方、D/A変換器38にはスピーカ18が接続される。D/A変換器38は、デジタルの音声データを音声信号に変換して、アンプを介してスピーカ18に与える。したがって、音声データの音声がスピーカ18から出力される。
なお、プロセッサ30は、たとえばユーザによるボリュームの操作に応答して、D/A変換器38に接続されるアンプの増幅率を制御することによって、スピーカ18から出力される音声の音量を調整することが出来る。
表示ドライバ42はディスプレイ14およびプロセッサ30と接続され、プロセッサ30から出力される画像データは、表示ドライバ42のVRAMに記憶される。そして、表示ドライバ42は、VRAMのデータに対応する画像を、ディスプレイ14に表示する。つまり、表示ドライバ42は、プロセッサ30の指示の下、当該表示ドライバ42に接続されたディスプレイ14の表示を制御する。また、ディスプレイ14には、たとえばLEDなどを光源とするバックライトが設けられている。バックライトの明るさは、照度センサ24によって検出された照度に基づいて調整される。
タッチパネル制御回路48には、ポインティングデバイスとして機能する、タッチパネル16が接続される。タッチパネル制御回路48は、タッチパネル16に必要な電力などを付与するとともに、タッチパネル16に対するユーザによるタッチの開始を示す開始信号、ユーザによるタッチの終了を示す終了信号、およびユーザがタッチしているタッチ位置を示す座標データをプロセッサ30に入力する。したがって、プロセッサ30はこの座標データに基づいて、そのときユーザが操作したアイコンやキーを判断することが出来る。
実施例では、タッチパネル16は、指などの物体が表面に接近して生じた電極間の静電容量の変化を検出する静電容量方式で、たとえば1本または複数本の指がタッチパネル16に触れたことを検出する。タッチパネル制御回路48はタッチパネル16のタッチ有効範囲内でのタッチ操作を検出して、そのタッチ操作の位置を示す座標データをプロセッサ30に出力する。つまり、ユーザは、タッチパネル16の表面をタッチ、リリース、スライドおよびそれらの組み合わせた操作で、操作位置や、操作方向などを携帯電話機10に入力する。
なお、タッチパネル16の検出方式には、表面型の静電容量方式が採用されてもよいし、抵抗膜方式、超音波方式、赤外線方式および電磁誘導方式などが採用されてもよい。また、タッチ操作はユーザの指だけに限らず、スタイラスペンなどによって行われてもよい。
カメラモジュール50はインカメラとも呼ばれ、制御回路、レンズおよびイメージセンサなどを含む。また、カメラモジュール50は、ユーザの顔を撮影出来るように設けられている。たとえば、テレビ電話機能が実行されると、カメラモジュール50が起動され、撮影された画像は相手の端末に送信される。
加速度センサ52は、半導体式の3軸の加速度センサである。そのため、加速度センサ52は、携帯電話機10に対する3軸(X,Y,Z)の加速度データをプロセッサ30に出力する。プロセッサ30は、3軸の加速度データの変化を検出することで、携帯電話機10の動きを判断する。また、プロセッサ30は、加速度センサ52が検出する重力加速度に対して三角関数を用いることで、携帯電話機10の傾斜角を算出することが出来る。プロセッサ30は、携帯電話機10の姿勢が変化すると、そのときの傾斜角に基づいてディスプレイ14の表示方向を設定する。
照度センサ24は、アレイ状に集積されたフォトダイオードなどを含む。各フォトダイオードは、受光すると出力が変化する。プロセッサ30は、各フォトダイオードの出力の変化に基づいて、携帯電話機10の周囲の照度を検出する。なお、他の実施例では、フォトダイオードに代えてフォトトランジスタが利用されてもよい。
近接センサ26は、発光素子である赤外LEDと受光素子であるフォトダイオードとを含む。プロセッサ30は、フォトダイオードの出力の変化から、近接センサ26(当該携帯電話機10)に近接する物体(たとえば、ユーザの顔など)の距離を算出する。具体的には、赤外LEDは、赤外線を発光し、近接センサ26は、顔などで反射した赤外線を受光する。たとえば、近接センサ26が使用者の顔から遠い場合には、赤外LEDが発光した赤外線はフォトダイオードによって受光されないが、近接センサ26に使用者の顔が近接すると、赤外LEDが発光した赤外線は顔に反射してフォトダイオードによって受光される。このように、フォトダイオードは近接センサ26が使用者の顔に近接している場合とそうでない場合とで赤外線の受光量が変化するため、プロセッサ30は、その受光量に基づいて、物体の近接を検出することが出来る。なお、本実施例では、赤外線型の近接センサが用いられたが、他の実施例では、静電容量型の近接センサが用いられてもよい。
また、携帯電話機10は、ハンズフリー通話を行うことも出来る。そして、カメラモジュール50およびハンズフリー通話を利用して、テレビ電話機能を実行することも出来る。たとえば、テレビ電話機能が実行されると、相手の端末と通話状態が確立され、相手から送信された画像はディスプレイ14に表示され、カメラモジュール50によって撮影された画像が相手の端末に送信される。この状態では、ユーザは相手の姿を確認しながらハンズフリー通話を行う。
また、携帯電話機10には消費電力を抑える省電力モードを設定することが出来る。たとえば、図3(A)に示すようにディスプレイ14に待機画面が表示されているときに省電力モードが設定されると、図3(B)に示すようにディスプレイ14の電源がオフにされる。また、省電力モードが解除されると、通常モードが設定され、ディスプレイ14の電源がオンにされる。
ここで、本実施例では、携帯電話機10が利用されていないと判断されると、消費電力を抑える省電力モードが携帯電話機10に設定される。
まず、周囲の照度が閾値以上、つまり明るい環境の場合、カメラモジュール50によって撮影し、撮影した画像に顔認識処理を施す。そして、撮影された画像において顔が認識されていなければ、省電力モードが設定される。一方、顔が認識されていれば、省電力モードに代えて通常モードが設定される。
また、周囲の照度が閾値未満である場合、近接センサ26によってユーザ(物体)の近接を検出し、ユーザを検出しなければ、省電力モードが設定される。
このように、周囲が明るければ、顔認識結果を利用して、省電力モードを適切に設定することが出来る。また、周囲が暗い場合、近接センサ26によってユーザの近接が検出されなければ、省電力モードが設定される。
次に、周囲の照度が閾値未満の状態で、近接センサ26によって物体の近接が検出されている場合について説明する。周囲の照度が閾値未満、つまり暗い環境でも、ユーザは携帯電話機10を利用することが想定される。そのため、周囲の照度が閾値未満の状態で、近接センサ26によって物体(ユーザ)の近接が検出される。
たとえば、携帯電話機10がカバンや机の中に入れられている場合、周囲の照度が閾値未満の状態で、近接センサ26によってユーザ以外の物体(たとえば、カバンまたは机)の近接が検出される。したがって、周囲の照度が閾値未満の状態では、カバンまたは机などをユーザと誤検出してしまい、省電力モードが設定されない可能性がある。
そこで、本実施例では、ユーザ以外の物体が誤検出されないようにし、適切に省電力モードが設定されるようにすることで、携帯電話機10の消費電力を抑える。
まず、第1実施例では、周囲の照度が閾値未満の状態で物体が検出された場合、近接センサ26の検出状態に応じて、省電力モードまたは通常モードが設定される。たとえば、携帯電話機10の操作中であっても、ユーザは第1所定時間(たとえば、3分)が経過するまでに1回は携帯電話機10を動かし、ユーザの近接が検出されない状態が発生すると考えられる。
したがって、周囲の照度が閾値未満の状態で物体が検出されると、通常モードが一旦設定される。その後、物体を検出している時間(検出時間)が第1所定時間に達すると、省電力モードが設定される。ただし、検出時間が第1所定時間に達する前に物体が検出されなくなれば、通常モードが設定される。
このように、近接センサ26が物体を検出していたとしても、検出時間を利用することで、省電力モードを適切に設定することが出来る。また、近接センサ26の検出状態が変化した場合はユーザが利用していると考えられるため、通常モードが設定される。
以上で第1実施例の特徴を概説したが、以下には、図4に示す携帯電話機10のRAM46のメモリマップ、図5−7に示す携帯電話機10のプロセッサ30によるフロー図を用いて詳細に説明する。
図4を参照して、図2に示すRAM46には、プログラム記憶領域302とデータ記憶領域304とが形成される。プログラム記憶領域302は、先に説明したように、フラッシュメモリ44(図2)に予め設定しているプログラムデータの一部または全部を読み出して記憶(展開)しておくための領域である。
プログラム記憶領域302には、アプリケーションの実行および終了を制御するための実行制御プログラム310、省電力モードまたは通常モードの設定を制御するための省電力制御プログラム312などが記憶されている。なお、プログラム記憶領域302には、電話機能などを実行するためのプログラムも含まれる。
RAM46のデータ記憶領域304には、照度バッファ330、加速度バッファ332、近接フラグ334、顔認識フラグ336、省電力フラグ338および検出カウンタ340などが設けられる。
照度バッファ330には、照度センサ24の出力に基づく照度が一時的に記憶される。加速度バッファ332には、加速度センサ52の出力に基づく加速度が一時的に記憶される。
近接フラグ334は、近接センサ26によって物体が検出されているかを判断するためのフラグである。たとえば、近接フラグ334は、1ビットのレジスタで構成される。近接フラグ334がオン(成立)されると、レジスタにはデータ値「1」が設定される。一方、近接フラグ334がオフ(不成立)されると、レジスタにはデータ値「0」が設定される。
顔認識フラグ336は、顔認識処理によって顔認識に成功したかを示すフラグである。省電力フラグ338は、省電力モードを設定するためのフラグである。つまり、省電力フラグ338がオンにされると省電力モードが設定される。また、省電力フラグ338がオフにされると、省電力モードが解除されると共に、通常モードが設定される。
検出カウンタ340は、周囲の照度が閾値未満の状態で物体が検出されているときに、検出時間を計測するためのカウンタである。
なお、データ記憶領域304には、待機状態で表示される画像データや、文字列のデータなどが記憶されると共に、携帯電話機10の動作に必要なカウンタや、フラグも設けられる。
プロセッサ30は、Android(登録商標)およびREXなどのLinux(登録商標)ベースのOSや、その他のOSの制御下で、図5に示す実行制御処理、図6,7に示す省電力制御処理などを含む、複数のタスクを並列的に処理する。
実行制御処理は、たとえば携帯電話機10の電源がオンにされると開始される。ステップS1でプロセッサ30は、アプリケーションの実行操作がされたか否かを判断する。たとえば、ディスプレイ14に表示されているアイコンに対してタッチ操作がされたかが判断される。ステップS1で“NO”であれば、つまり実行操作がされなければ、ステップS3でプロセッサ30は、電源オフ操作がされたか否かを判断する。たとえば、終話キー22bを長押しする操作がされたかが判断される。ステップS3で“YES”であれば、つまり電源オフ操作がされると、プロセッサ30は実行制御処理を終了する。一方、ステップS3で“NO”であれば、つまり電源オフ操作がされていなければ、プロセッサ30はステップS1に戻る。
ステップS1で“YES”であれば、つまり実行操作がされると、ステップS5でプロセッサ30は、アプリケーションを実行する。たとえば、メールに関するアプリケーションを実行する操作がされると、ステップS5でメールに関するアプリケーションが実行される。
続いて、ステップS7でプロセッサ30は、アプリケーションの終了操作がされたか否かを判断する。たとえば、アプリケーションの実行中に、メニューキー22cが操作されたかが判断される。ステップS7で“NO”であれば、つまり終了操作がされなければ、プロセッサ30はステップS7の処理を繰り返す。一方、ステップS7で“YES”であれば、つまり終了操作がされると、プロセッサ30は、ステップS9でアプリケーションンを終了し、ステップS1に戻る。たとえば、メールに関するアプリケーションが実行されていれば、そのアプリケーションが終了される。
なお、ステップS7では、電源オフ操作がされた場合も“YES”と判断される。そして、ステップS9、ステップS1の処理が実行された後、ステップS3で“YES”と判断され、実行制御処理は終了する。つまり、アプリケーションが実行されているときに電源オフ操作がされた場合は、実行中のアプリケーションが終了された後に、実行制御処理は終了する。
図6は省電力制御処理の一部のフロー図である。たとえば、携帯電話機10の電源がオンにされると、省電力制御処理が開始される。ステップS31でプロセッサ30は、アプリケーションの実行操作がされたか否かを判断する。ステップS31で“NO”であれば、つまりアプリケーションの実行操作がされなければ、ステップS33でプロセッサ30は、電源オフ操作がされたか否かを判断する。ステップS33で“YES”であれば、つまり電源オフ操作がされると、プロセッサ30は省電力制御処理を終了する。
一方、ステップS33で“NO”であれば、つまり電源オフ操作がされなければ、プロセッサ30はステップS31に戻る。ステップS31で“YES”であれば、つまりアプリケーションの実行操作がされると、ステップS35で照度を検出する。つまり、プロセッサ30は、照度センサ24の出力に基づいて照度を算出し、その算出結果を照度バッファ330に記録する。なお、ステップS35の処理を実行するプロセッサ30は検出部として機能する。
続いて、ステップS37でプロセッサ30は、照度は閾値以上か否かを判断する。つまり、照度バッファ330に記録されている照度が予め設定されている閾値以上であるかが判断される。また、閾値は、顔認識処理を行うために必要な明るさを基準として決められる。ステップS37で“YES”であれば、つまり照度バッファ330に記録されている照度が閾値以上であれば、ステップS39でプロセッサ30は、カメラモジュール50を起動させる。つまり、カメラモジュール50の電源がオンにされる。続いて、ステップS41でプロセッサ30は、撮影処理を実行する。続いて、ステップS43でプロセッサ30は、カメラモジュール50を停止する。つまり、カメラモジュール50の電源がオフにされる。
続いて、ステップS45でプロセッサ30は、顔認識処理を実行する。つまり、ステップS41の処理で撮影された画像データに対して顔認識処理が施される。また、ステップS45で実行される顔認識処理の結果に応じて、顔認識フラグ336の状態が変化する。なお、ステップS45の処理を実行するプロセッサ30は認識部として機能する。
続いて、ステップS47でプロセッサ30は、顔が認識されたか否かを判断する。つまり、顔認識フラグ336がオンであるかが判断される。ステップS47で“YES”であれば、たとえばユーザの顔が認識されると、ステップS49でプロセッサ30は、省電力フラグ338をオフにする。つまり、通常モードが設定される。続いて、ステップS51でプロセッサ30は、第1待機処理を実行する。たとえば、第1待機処理が実行されると、第1待機時間(たとえば、5秒間)が経過するまで、ステップS51より後の処理は実行されない。なお、ステップS49の処理を実行するプロセッサ30は通常モード設定部として機能する。
一方、ステップS47で“NO”であれば、つまり顔が認識されていなければ、ステップS53でプロセッサ30は、省電力フラグ338をオンにする。つまり、省電力モードが設定される。続いて、ステップS55でプロセッサ30は、第2待機処理を実行する。たとえば、第2待機処理が実行されると、第2待機時間(たとえば、10秒)が経過するまで、ステップS55より後の処理は実行されない。なお、ステップS53の処理を実行するプロセッサ30は、第1省電力モード設定部、第2省電力モード設定部、第3省電力モード設定部、第4省電力モード設定部および第5省電力モード設定部として機能する。ただし、他の実施例では、第1−5省電力モード設定部のそれぞれが、異なるステップと対応していてもよい。
ここで、第1待機処理または第2待機処理を実行することで、カメラモジュール50が頻繁にオン/オフされることを防止している。特に、省電力モードが設定された場合には、第2待機時間を第1待機時間より長くすることで、カメラモジュール50のオン/オフによって消費される電力を、通常モードが設定されたときよりも抑えることが出来る。
続いて、ステップ57でプロセッサ30は、アプリケーションの終了操作がされたか否かを判断する。ステップS57で“YES”であれば、つまり終了操作がされると、プロセッサ30はステップS31に戻る。なお、ステップS57では、電源オフ操作がされた場合も“YES”と判断される。
また、ステップS57で“NO”であれば、つまり終了操作がされていなければ、プロセッサ30はステップS35に戻る。その後、ステップS35で照度が再び検出され、ステップS37で照度が閾値以上か判断される。
ステップS37で“NO”であれば、つまり照度が閾値未満であれば、ステップS59でプロセッサ30は、近接センサ26をオンにする。続いて、ステップS61でプロセッサ30は、物体を検出したか否かを判断する。つまり、プロセッサ30は、ユーザまたは机などの物体が近接センサ26によって検出されたかを判断する。ステップS61で“NO”であれば、つまり近接センサ26が物体を検出しなければ、ステップS63でプロセッサ30は、近接センサ26をオフにする。また、ステップS63の処理が終了すれば、ステップS53以降の処理が実行される。つまり、照度が閾値未満の状態で、近接センサ26によって何も検出されなければ、省電力モードが設定される。
図7を参照して、ステップS61で“YES”であれば、つまり近接センサ26が物体を検出すれば、ステップS81でプロセッサ30は、検出カウンタ340を初期化する。つまり、物体が検出されてからの時間を計測するために、検出カウンタ340の値が初期化される。続いて、ステップS83でプロセッサ30は、検出カウンタ340の値が所定値以上であるか否かを判断する。つまり、検出時間が第1所定時間に達したかが判断される。所定値は上述した第1所定時間に対応している。また、検出カウンタ340は第1所定周期(たとえば、100ms)毎にインクリメントされる。そのため、第1実施例では、第1所定時間と第1所定周期との商が所定値とされている。
ステップS83で“NO”であれば、つまり物体が検出されてから第1所定時間が経過していなければ、ステップS85でプロセッサ30は、物体が検出されたか否かを判断する。つまり、プロセッサ30は、検出されていた物体が検出されたままであるかを判断する。ステップS85で“NO”であれば、つまり検出されていた物体が検出されなくなると、ステップS87でプロセッサ30は、近接センサ26をオフにする。そして、プロセッサ30はステップS49に戻る。つまり、物体が検出されなくなったので、ユーザによって携帯電話機10が保持されていると判断され、通常モードが設定される。
また、ステップS85で“YES”であれば、つまり物体が検出されたままであれば、ステップS89でプロセッサ30は、検出カウンタ340をインクリメントする。続いて、ステップS91でプロセッサ30は、省電力フラグ338をオフにする。つまり、携帯電話機10の正面に何らかの物体が存在しているため、通常モードが設定される。
続いて、ステップS93でプロセッサ30は、アプリケーションの終了操作がされたか否かを判断する。ステップS93で“YES”であれば、つまり終了操作がされると、プロセッサ30はステップS31に戻る。
ステップS93で“NO”であれば、つまり終了操作がされていなければ、プロセッサ30はステップS83に戻る。また、ステップS83−S93は、物体が検出なくなったり、終了操作がされたりしなければ、所定周期毎に繰り返される。また、検出カウンタ340の値が所定値に達すれば、つまりステップS83で“YES”と判断されると、プロセッサ30はステップS63に戻る。その後、近接センサ26がオフにされ、省電力モードが設定される。つまり、携帯電話機10と物体との位置関係が、第1所定時間が経過するまで変化していないため、携帯電話機10の正面にはユーザが存在しないと判断され、省電力モードが設定される。
<第2実施例>
第2実施例では、周囲の照度が閾値未満の状態で物体が検出された場合、加速度センサ52の出力に基づく携帯電話機10の動きに応じて、省電力モードまたは通常モードが設定される。つまり、周囲の照度が閾値未満の状態で、物体が検出されてから第2所定時間(たとえば、3分)が経過するまでに、携帯電話機10の動きが検出されなければ、省電力モードが設定される。
たとえば、携帯電話機10が机の中などに入れられていたとしても、省電力モードを設定することが出来る。また、ユーザが、第2所定時間が経過するまでに携帯電話機10を動かせば、通常モードが設定される。このように、第2実施例でも、周囲が暗い状態で何らかの物体が検出されたとしても、その物体がユーザであるか、机などであるかを判断して、省電力モードを設定することが出来る。
以上で第2実施例の特徴を概説したが、以下には、図8に示すフロー図を用いて詳細に説明する。
図8は、第2実施例の省電力制御処理のフロー図の一部である。なお、ステップS31−S63については、図示を省略する。また、図8において、第1実施例と同じステップについては、第1実施例と同じステップ番号を付し、詳細な説明は省略する。
周囲の照度が閾値未満の状態で物体が検出されると、ステップS61で“YES”と判断され、プロセッサ30は、ステップS81で検出カウンタ340の値を初期化する。
続いて、ステップS111でプロセッサ30は、加速度センサ52をオンにする。続いて、ステップS113でプロセッサ30は、加速度を測定する。つまり、加速度センサ52から出力された加速度を加速度バッファ332に格納する。
続いて、ステップS83で検出カウンタ340の値が所定値以上であるか否かを判断する。つまり、検出時間が第2所定時間に達したかが判断される。第2実施例の所定値は上述した第2所定時間に対応している。また、第2実施例の検出カウンタ340は第2所定周期毎にインクリメントされる。そのため、第2実施例では、第2所定時間と第2所定周期との商が所定値とされている。
ステップS83で“YES”であれば、つまり周囲の照度が閾値未満の状態で物体が検出されてから第2所定時間が経過すると、ステップS115でプロセッサ30は、加速度センサ52をオフにする。つまり、さらなる省電力化を図るために加速度センサ52の電源がオフにされる。そして、ステップS115の処理が終了すれば、プロセッサ30は、ステップS63に戻る。このように、第2所定時間が経過するまでに、携帯電話機10の動きが検出されなければ、省電力モードが設定される。
一方、ステップS83で“NO”であれば、つまり周囲の照度が閾値未満の状態で物体が検出されてから第2所定時間が経過していなければ、ステップS117でプロセッサ30は、加速度が変化しているか否かを判断する。つまり、プロセッサ30は、加速度バッファ332に記録されている加速度が変化しているかを判断する。ステップS117で“YES”であれば、つまり周囲の照度が閾値未満の状態で物体が検出されてから第2所定時間が経過する前に、携帯電話機10の動きが検出されると、プロセッサ30は、ステップS87で近接センサ26をオフにし、ステップS119で加速度センサ52をオフにして、ステップS49以降の処理を実行する。つまり、周囲の照度が閾値未満の状態で物体が検出されてから第2所定時間が経過する前に、携帯電話機10の動きが検出されると、通常モードが設定される。
続いて、ステップS117で“NO”であれば、つまり携帯電話機10が動かされていなければ、プロセッサ30は、ステップS89で検出カウンタ340をインクリメントし、ステップS91で省電力フラグ338をオフにする。
続いて、ステップS121でプロセッサ30は、物体を検出したか否かを判断する。つまり、ステップS61と同様、プロセッサ30は、ユーザまたは机などの物体が近接センサ26によって検出されたかを判断する。ステップS121で“NO”であれば、たとえばユーザが動いて近接センサ26が物体を検出しなくなると、プロセッサ30はステップS115に進む。つまり、加速度センサ52がオフにされた後、省電力モードが設定される。
ステップS121で“YES”であれば、つまり物体が検出され続けると、ステップS93でプロセッサ30は、アプリケーションの終了操作がされたか否かを判断する。ステップS93で“YES”であれば、プロセッサ30は、ステップS123で加速度センサ52をオフにし、ステップS31に戻る。また、ステップS93で“NO”であれば、ステップS113に戻る。
<第3実施例>
第3実施例では、周囲の照度が閾値未満の状態で物体が検出された場合、照度センサ24の出力の微小な変化を利用して、省電力モードまたは通常モードが設定される。たとえば、携帯電話機10が机やカバンの中に入れられた場合、周囲の状況にもよるが、ディスプレイ14のバックライトの光が机やカバンに反射するため、照度が若干上がることが想定される。そこで、第3実施例では、上述したような照度の微小な変化を検出した場合、携帯電話機10が机やカバンに入れられていると判断して、省電力モードが設定される。
このように、照度センサ24の出力の微小な変化を利用して、携帯電話機10が机やカバンなどに入れられたかを判断することが出来る。これにより、省電力モードを適切に設定することが出来る。また、照度センサ24の出力の微小な変化が検出されなければ、ユーザが利用していると考えられるため、通常モードを設定することが出来る。
なお、照度の微小な変化を検出するための基準照度は、後述する図10に示すフロー図の所定シーケンス毎に更新される。これは、周囲の照度は変化しやすいため、基準照度が更新される。ただし、他の実施例では、基準照度は、第3所定時間毎に更新されるよう処理されてもよい。
以上で第3実施例の特徴を概説したが、以下には、図9に示す第3実施例のメモリマップおよび図10に示すフロー図を用いて詳細に説明する。
図9を参照して、第3実施例のデータ記憶領域304には、基準照度バッファ342および再記録カウンタ344などがさらに設けられる。
基準照度バッファ342には、基準照度が一時的に記録される。再記録カウンタ344は、基準照度が記録されてからの時間を計測するためのカウンタである。
図10は、第3実施例の省電力制御処理のフロー図の一部である。なお、ステップS31−S63については、図示を省略する。また、図10において、第1実施例および第2実施例と同じステップについては、第1実施例または第2実施例と同じステップ番号を付し、詳細な説明は省略する。
第3実施例では、周囲の照度が閾値未満の状態で物体が検出されると、ステップS61で“YES”と判断され、ステップS131でプロセッサ30は、基準照度を記録する。つまり、照度センサ24によって検出された照度を、基準照度として基準照度バッファ342に記録する。続いて、ステップS133でプロセッサ30は、再記録カウンタを初期化する。つまり、基準照度が記録されてからの時間を計測するために、再記録カウンタ344が初期化される。
続いて、ステップS135でプロセッサ30は、再記録カウンタの値が所定値以上か否かを判断する。つまり、基準照度が記録されてからの時間が第3所定時間に達したかが判断される。第3実施例の所定値は上述した第3所定時間に対応している。また、再記録カウンタ344は第3所定周期毎にインクリメントされる。そのため、第3実施例では、第3所定時間と第3所定周期との商が所定値とされている。
ステップS135で“NO”であれば、つまり基準照度が記録されてから第3所定時間が経過していなければ、ステップS137でプロセッサ30は、現在の照度を取得する。つまり、照度センサ24の出力に基づいて照度が取得される。続いて、ステップS139でプロセッサ30は、照度の差分を算出する。つまり、基準照度と現在の照度との差分が算出される。なお、以下の処理では、算出された差分は絶対値として扱われる。
続いて、ステップS141でプロセッサ30は、差分が第1閾値以上か否かを判断する。第1閾値は照度の微小な変化と判断するための最低値であり、ステップS141では算出された照度の差分が、最低値以上であるかが判断される。ステップS141で“YES”であれば、つまり差分が第1閾値以上であれば、ステップS143でプロセッサ30は、差分が第2閾値以下であるか否かを判断する。第2閾値は照度の微小な変化と判断するための最大値であり、第1閾値よりも大きい。そのため、ステップS143では算出された照度の差分が、最大値以下であるかが判断される。ステップS143で“YES”であれば、つまり照度の変化が微小であれば、プロセッサ30はステップS63に進む。つまり、照度の変化が微小であるため、机またはカバンなどの中に入れられたと判断され、省電力モードが設定される。
ステップS141で“NO”またはステップS143で“NO”であれば、つまり照度が変化していないか、照度の変化量が大きければ、プロセッサ30は、ステップS145で再記録カウンタ344をインクリメントし、ステップS91で省電力フラグ338オフにする。つまり、通常モードが設定される。
続いて、ステップS121でプロセッサ30は、ステップS61と同様、物体を検出したか否かを判断する。ステップS121で“NO”であれば、ステップS63に進む。一方、ステップS121で“YES”であれば、ステップS93でプロセッサ30は、アプリケーションの終了操作がされたか否かを判断する。ステップS93で“YES”であれば、ステップS31に戻る。一方、ステップS93で“NO”であれば、ステップS135に戻る。
ステップS135で“YES”であれば、つまり基準照度が記録されてから第3所定時間が経過するまでに、照度が微小に変化しなければ、プロセッサ30は、ステップS87で近接センサをオフにして、ステップS49に戻る。そして、照度が閾値未満であり、何らかの物体が検出されていれば、ステップS131が再度実行され、基準照度が更新される。
なお、ユーザ操作がされたときに、通常モードが設定されてもよい。また、一定時間の操作が無ければ、省電力モードが設定されてもよい。
また、他の実施例では、近接センサ26と同様、照度センサ24もオン/オフされてもよい。
また、第1所定時間、第2所定時間、第3所定時間は、それぞれ異なる時間であってもよいし、全て同じ時間であってもよい。
また、その他の実施例では、さらなる省電力化を図るために、照度センサ24が必要に応じてオン/オフされてもよい。
また、さらにその他の実施例では、加速度センサ52は、携帯電話機10の動作状態を監視するために、常にオンにされていてもよい。
また、本実施例で用いられたプログラムは、データ配信用のサーバのHDDに記憶され、ネットワークを介して携帯電話機10に配信されてもよい。また、CD,DVD,BD(Blue-Ray Disk)などの光学ディスク、USBメモリおよびメモリカードなどの記憶媒体に複数のプログラムを記憶させた状態で、その記憶媒体が販売または配布されてもよい。そして、上記したサーバや記憶媒体などを通じてダウンロードされた、プログラムが本実施例と同等の構成の携帯端末にインストールされた場合、本実施例と同等の効果が得られる。
そして、本明細書中で挙げた、具体的な数値は、いずれも単なる一例であり、製品の仕様変更などに応じて適宜変更可能である。
10 … 携帯電話機
14 … ディスプレイ
24 … 照度センサ
26 … 近接センサ
30 … プロセッサ
50 … カメラモジュール
52 … 加速度センサ

Claims (5)

  1. 照度センサおよびカメラモジュールを有する、携帯端末であって、
    近接センサ、
    前記照度センサによって照度を検出する検出部、
    前記検出部によって検出された照度が閾値以上のとき、前記カメラモジュールが出力した画像に顔認識処理を施す認識部、
    前記顔認識処理によって顔が認識されたとき、通常モードを設定する通常モード設定部、
    前記顔認識処理によって顔が認識されなかったとき、省電力モードを設定する第1省電力モード設定部、および
    前記検出部によって検出された照度が閾値未満の状態で、前記近接センサによって物体の近接が検出されている時間が第1所定時間に達したとき、前記省電力モードを設定する第2省電力モード設定部を備える、携帯端末。
  2. 前記検出部によって検出された照度が閾値未満の状態で、前記近接センサによって物体の近接が検出されていないとき、前記省電力モードを設定する第3省電力モード設定部をさらに備える、請求項1記載の携帯端末。
  3. 前記通常モード設定部は、前記検出部によって検出された照度が閾値未満の状態で、前記近接センサによって物体の近接が検出されている時間が前記第1所定時間に達する前に、物体の近接が検出されなくなったとき、前記通常モードを設定する、請求項1または2記載の携帯端末。
  4. 照度センサ、近接センサおよびカメラモジュールを有する、携帯端末のプロセッサを、
    前記照度センサによって照度を検出する検出部、
    前記検出部によって検出された照度が閾値以上のとき、前記カメラモジュールが出力した画像に顔認識処理を施す認識部、
    前記顔認識処理によって顔が認識されたとき、通常モードを設定する通常モード設定部、
    前記顔認識処理によって顔が認識されなかったとき、省電力モードを設定する第1省電力モード設定部、および
    前記検出部によって検出された照度が閾値未満の状態で、前記近接センサによって物体の近接が検出されている時間が第1所定時間に達したとき、前記省電力モードを設定する第2省電力モード設定部として機能させる、省電力制御プログラム。
  5. 照度センサ、近接センサおよびカメラモジュールを有する、携帯端末の省電力制御方法であって、
    前記照度センサによって照度を検出し、
    検出された照度が閾値以上のとき、前記カメラモジュールが出力した画像に顔認識処理を施し、
    前記顔認識処理によって顔が認識されたとき、通常モードを設定し、
    前記顔認識処理によって顔が認識されなかったとき、省電力モードを設定し、そして
    検出された照度が閾値未満の状態で、前記近接センサによって物体の近接が検出されている時間が第1所定時間に達したとき、前記省電力モードを設定する、省電力制御方法。
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