JP2014142851A - 電子機器、視線入力プログラムおよび視線入力方法 - Google Patents

電子機器、視線入力プログラムおよび視線入力方法 Download PDF

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Abstract

【課題】視線入力デバイスの消費電力を低減する。
【解決手段】携帯電話機10は、ディスプレイ14、赤外線LED30、赤外線カメラ32、可視光カメラ34および照度センサ38などを備え、ディスプレイ14に対するユーザの視線を検出することが可能である。たとえば、視線入力が有効にされると、照度センサ38によって周囲の明るさが検出される。このとき、周囲の明るさが第1閾値より大きければ、つまり周囲が明るければユーザの顔が可視光カメラ34によって撮影され、撮影された画像に対して顔認識処理が施される。そして、ユーザの顔が認識されると、赤外線LED30が強発光している状態にされ、赤外線カメラ32の電源がオンにされる。その結果、ユーザの視線入力が検出される。
【効果】周囲が明るければ、可視光カメラを利用して顔を認識することで、視線入力を検出するときの消費電力を抑えることが出来る。
【選択図】図1

Description

この発明は、電子機器、視線入力プログラムおよび視線入力方法に関し、特にたとえば、ユーザの視線入力を検出する電子機器、視線入力プログラムおよび視線入力方法に関する。
背景技術の一例が特許文献1に開示されている。この特許文献1のデータ入力装置は、メニュー又はキーボード等の入力データ群を表示装置で表示し、該装置使用者の眼の部分をカメラで撮影し、該撮影画像から該使用者の視線方向を決定し、該視線方向に位置する入力データを決定し、決定された入力データを外部機器等に出力する。
背景技術の他の例が特許文献2に開示されている。この特許文献2の視線検出装置は、撮影した画像から被験者の瞳孔の中心および角膜反射点を検出することで、被験者の視線を検出する。
特開2003−196017号公報[G06F 3/033, G06F 3/00, G06T 1/00, G06T 7/60] 特開2005−185431号公報[A61B 3/113, G06F 3/033]
しかし、視線入力デバイスは、センサと眼球との距離に比例して機器が大きくなる傾向がある。したがって、たとえば携帯端末のような比較的小型の電子機器に搭載することを考慮すると、特許文献1,2に記載の背景技術では、装置が比較的大きく、適切でない。
また、視線を検出するときには、カメラ等の電源をオンにしたままにしなければならず、装置の消費電力が高くなる。据え置き型の装置であれば、消費電力はさほど問題にはならないが、可搬型の装置の場合、高い消費電力は大きな問題となる。
それゆえに、この発明の主たる目的は、新規な、電子機器、視線入力プログラムおよび視線入力方法を提供することである。
この発明の他の目的は、視線入力を検出するときの消費電力を抑えることが出来る、電子機器、視線入力プログラムおよび視線入力方法を提供することである。
この発明は、上記の課題を解決するために、以下の構成を採用した。なお、括弧内の参照符号および補足説明等は、この発明の理解を助けるために記述する実施形態との対応関係を示したものであって、この発明を何ら限定するものではない。
第1の発明は、二次電池および二次電池の電力を供給する電源部を有する、電子機器であって、周囲の明るさを検出する明るさ検出部、赤外線を出力する出力部、出力部が出力した赤外線によって照らされたユーザを撮影する第1撮影部、可視光によって照らされたユーザを撮影する第2撮影部、検出された周囲の明るさが第1閾値より大きいとき、電源部を制御して第2撮影部の電源をオンにする第1電源制御部、第2撮影部によって撮影された画像から顔を認識する第1認識部、第1認識部によって顔が認識されたかを判断する第1判断部、第1認識部によって顔が認識されたと判断されたとき、電源部を制御して第2撮影部の電源をオフにする第2電源制御部、第1認識部によって顔が認識されたと判断されたとき、電源部を制御して第1撮影部の電源をオンにする第3電源制御部、および第1撮影部によって撮影された画像に基づいてユーザの視線入力を検出する視線入力検出部を備える、電子機器である。
第1の発明では、電子機器(10:実施例において対応する部分を例示する参照符号。以下、同じ。)の電源部(68)は、電源管理部とも呼ばれ、二次電池(70)の電力を電子機器の各部に供給している。明るさ検出部(38)は、たとえば照度センサであり、周囲の明るさ(照度)を検出する。出力部(30)は、たとえば赤外線LEDであり、発光により赤外線を出力する。第1撮影部(32)は、たとえば赤外線カメラであり、赤外線によって照らされたユーザを撮影する。第2撮影部(34)は、たとえば可視光カメラであり、太陽や電灯などから発せられた可視光によって照らされたユーザを撮影する。第1電源制御部(30,S23)は、検出された周囲の明るさが第1閾値より大きい、つまり周囲が明るい状態では、電源部を制御して、第2撮影部の電源をオンにする。これにより、可視光によって照らされたユーザが第2撮影部によって撮影される。第1認識部(30,S25)は、上述したように撮影されたユーザの顔を認識する。第1判断部(30,S27)は、たとえば可視光によって照らされたユーザの顔が認識されたかを判断する。ユーザの顔が認識されると、第2撮影部の電源は第2電源制御部(30,S29)によってオフにされ、第1撮影部の電源が第3電源制御部(30,S33)によってオンにされる。つまり、第2撮影部と第1撮影部との電源の状態が切り換えられる。これにより、赤外線によって照らされたユーザの顔が第2撮影部によって撮影される。そして、ユーザの顔が撮影されると、視線入力検出部(30,S43)は、撮影された画像に基づいてユーザの視線入力を検出する。
第1の発明によれば、周囲が明るければ、可視光カメラを利用して顔を認識することで、視線入力を検出するときの消費電力を抑えることが出来る。
第2の発明は、第1の発明に従属し、第1撮影部の電源がオンにされるときに、出力部の出力を上昇させる出力制御部をさらに備える。
第2の発明では、出力制御部(30,S31)は、たとえば第1撮影部の電源がオンにされる前に、出力部の出力を上昇させる。これにより、ユーザの顔に照射される赤外線量が増える。
第2の発明によれば、第1撮影部の電源がオンにされるまでは出力部の出力を下げることができるため、視線入力を検出しているときの出力部の消費電力を抑えることが出来る。
第3の発明は、第1の発明または第2の発明に従属し、検出された周囲の明るさが第1閾値より小さいとき、電源部を制御して第1撮影部の電源をオンにする第4電源制御部、第1撮影部によって撮影された画像から顔を認識する第2認識部、および第2認識部によって顔が認識されたかを判断する第2判断部をさらに備え、視線入力検出部は、第2判断部によって顔が認識されたと判断されたとき、第1撮影部によって撮影された画像に基づいてユーザの視線入力を検出する。
第3の発明では、第4電源制御部(30,S37)は、検出された明るさが第1閾値よりも小さい、つまり周囲が暗い状態では、電源部を制御して、第1撮影部の電源をオンにする。これにより、出力部から出力された赤外線によって照らされたユーザが第1撮影部によって撮影される。第2認識部(30,S39)は、たとえば、赤外線によって照らされたユーザの顔が写る画像から、ユーザの顔を認識する。第2判断部(30,S41)は、赤外線によって照らされたユーザの顔が認識されたかを判断する。そして、視線入力検出部は、第2判断部によってユーザの顔が認識されたときに、第1撮影部によって撮影された画像に基づいてユーザの視線入力を検出する。
第3の発明によれば、周囲が暗い状況であっても、ユーザの視線入力を検出することが出来る。
第4の発明は、第1の発明ないし第3の発明のいずれかに従属し、周囲の赤外線量を検出する赤外線検出部をさらに備え、明るさ検出部は、赤外線検出部によって検出された赤外線量が第2閾値より小さいとき、電源部が制御されて電源がオンにされる。
第4の発明では、赤外線検出部(36)は、たとえば赤外線を利用する近接センサであり、可視光などに含まれる赤外線量を検出する。そして、周囲の赤外線量が第2閾値より小さいとき、つまり視線入力を検出可能なとき、明るさ検出部は電源がオンにされ、周囲の明るさが検出されるようになる。
第5の発明は、第1の発明ないし第3の発明のいずれかに従属し、電子機器の動き検出する動き検出部をさらに備え、明るさ検出部は、動き検出部によって動きが検出されないとき、電源部が制御されて電源がオンにされる。
第5の発明では、動き検出部(66)は、たとえば手振れなどの動きを検出する。そして、電子機器の動きが検出されないとき、明るさ検出部は電源がオンにされ、周囲の明るさが検出されるようになる。
第4の発明および第5の発明によれば、視線入力を検出することが出来る状態であるかを確認してから、視線入力を検出するために必要な回路等を動作させることが出来る。
第6の発明は、第1の発明ないし第5の発明のいずれかに従属し、電子機器とユーザとの距離を検出する距離検出部をさらに備え、明るさ検出部は、電子機器とユーザとの距離が第3閾値より大きいとき、電源部が制御されて電源がオンにされる。
第6の発明では、距離検出部(36)は、たとえば近接センサであり、電子機器とユーザとの距離を検出する。そして、電子機器とユーザとの距離が第3閾値より大きいとき、つまり電子機器からユーザの顔が十分に離れているときに、明るさ検出部は電源がオンにされ、周囲の明るさが検出されるようになる。
第6の発明によれば、出力された赤外線がユーザの眼に影響を与えないようにすることが出来る。
第7の発明は、二次電池(70)、二次電池の電力を供給する電源部(68)、周囲の明るさを検出する明るさ検出部(38)、赤外線を出力する出力部(30)、出力部が出力した赤外線によって照らされたユーザを撮影する第1撮影部(32)および可視光によって照らされたユーザを撮影する第2撮影部(34)を有する、電子機器(10)のプロセッサ(30)を、検出された周囲の明るさが閾値より大きいとき、電源部を制御して第2撮影部の電源をオンにする第1電源制御部(S23)、第2撮影部によって撮影された画像から顔を認識する認識部(S25)、認識部によって顔が認識されたかを判断する判断部(S27)、認識部によって顔が認識されたと判断されたとき、電源部を制御して第2撮影部の電源をオフにする第2電源制御部(S29)、認識部によって顔が認識されたと判断されたとき、電源部を制御して第1撮影部の電源をオンにする第3電源制御部(S33)、および第1撮影部によって撮影された画像に基づいてユーザの視線入力を検出する視線入力検出部(S43)として機能させる、視線入力プログラムである。
第7の発明でも、第1の発明と同様、周囲が明るければ、可視光カメラを利用して顔を認識することで、視線入力を検出するときの消費電力を抑えることが出来る。
第8の発明は、二次電池(70)、二次電池の電力を供給する電源部(68)、周囲の明るさを検出する明るさ検出部(38)、赤外線を出力する出力部(30)、出力部が出力した赤外線によって照らされたユーザを撮影する第1撮影部(32)および可視光によって照らされたユーザを撮影する第2撮影部(34)を有する、電子機器(10)の視線入力方法であって、検出された周囲の明るさが閾値より大きいとき、電源部を制御して第2撮影部の電源をオンにし(S23)、第2撮影部によって撮影された画像から顔を認識し(S25)、顔が認識されたかを判断し(S27)、顔が認識されたと判断されたとき、電源部を制御して第2撮影部の電源をオフにし(S29)、顔が認識されたと判断されたとき、電源部を制御して第1撮影部の電源をオンにし(S33)、そして第1撮影部によって撮影された画像に基づいてユーザの視線入力を検出する(S43)、視線入力方法である。
第8の発明は、第1の発明と同様、周囲が明るければ、可視光カメラを利用して顔を認識することで、視線入力を検出するときの消費電力を抑えることが出来る。
第9の発明は、二次電池(70)および二次電池の電力を供給する電源部(68)を有する、電子機器(10)であって、周囲の赤外線量を検出する赤外線検出部(36)、赤外線を出力する出力部(30)、出力部が出力した赤外線によって照らされたユーザを撮影する撮影部(32)、赤外線検出部によって検出された赤外線量が閾値より小さいとき、電源部を制御して撮影部の電源をオンにする電源制御部(30,S33)、および撮影部によって撮影された画像に基づいてユーザの視線入力を検出する視線入力検出部(30,S43)を備える、電子機器である。
第10の発明は、二次電池(70)および二次電池の電力を供給する電源部(68)を有する、電子機器(10)であって、電子機器の動き検出する動き検出部(66)、赤外線を出力する出力部(30)、出力部が出力した赤外線によって照らされたユーザを撮影する撮影部(32)、動き検出部によって動きが検出されないとき、電源部を制御して撮影部の電源をオンにする電源制御部(30,S33)、および撮影部によって撮影された画像に基づいてユーザの視線入力を検出する視線入力検出部(30,S43)を備える、電子機器である。
第9の発明および第10の発明でも、第3の発明および第4の発明と同様、視線入力を検出することが出来る状態であるかを確認してから、出力部および第1撮影部を動作させることが出来る。
第11の発明は、二次電池(70)および二次電池の電力を供給する電源部(68)を有する、電子機器(10)であって、電子機器とユーザとの距離を検出する距離検出部(36)赤外線を出力する出力部(30)、出力部が出力した赤外線によって照らされたユーザを撮影する撮影部(32)、電子機器とユーザとの距離が閾値より大きいとき、電源部を制御して撮影部の電源をオンにする電源制御部(30,S33)、および撮影部によって撮影された画像に基づいてユーザの視線入力を検出する視線入力検出部(30,S43)を備える、電子機器である。
第11の発明でも、第5の発明と同様、出力された赤外線がユーザの眼に影響を与えないようにすることが出来る。
この発明によれば、視線入力を検出するときの消費電力を抑えることが出来る。
この発明の上述の目的、その他の目的、特徴および利点は、図面を参照して行う以下の実施例の詳細な説明から一層明らかとなろう。
図1はこの発明の一実施例の携帯電話機を示す外観図である。 図2は図1に示す携帯電話機の電気的な構成を示すブロック図である。 図3は図1に示すディスプレイの表示面で検出される注視点の一例を示す図解図である。 図4は図1に示す赤外線カメラによって撮影される瞳孔とプルキニエ像との一例を示す図解図である。 図5は図2に示すプロセッサによって算出される視線ベクトルの一例を示す図解図であり、図5(A)は第1中心位置および第2中心位置の一例を示し、図5(B)は視線ベクトルの一例を示す。 図6は視線入力を検出するときの携帯電話機の状態遷移の一例を示す図解図である。 図7は図2に示すRAMのメモリマップの一例を示す図解図である。 図8は図2に示すプロセッサの視線入力処理の一部の一例を示すフロー図である。 図9は図2に示すプロセッサの視線入力処理の他の一部の一例であって、図8に後続するフロー図である。
図1を参照して、この発明の一実施例の携帯電話機10は、いわゆるスマートフォンであり、縦長の扁平矩形のハウジング12を含む。ハウジング12の主面(表面)には、表示部として機能する、たとえば液晶や有機ELなどで構成されるディスプレイ14が設けられる。このディスプレイ14の上には、タッチパネル16が設けられる。ハウジング12の縦方向一端の表面側にレシーバ(ear piece)18が内蔵され、縦方向他端の表面側にマイク20が内蔵される。さらに、タッチパネル16とともに、ハードウェアキーとして、通話キー22、終話キー24およびメニューキー26が設けられる。
また、マイク20の左側に赤外線LED30および赤外線カメラ32が設けられる。レシーバ18の左側に可視光カメラ34が設けられ、レシーバ18の右側に近接センサ36および照度センサ38が設けられる。ただし、赤外線LED30の発光面と、赤外線カメラ32の撮影面と、可視光カメラ34の撮影面と、近接センサ36の検出面と、照度センサ38の検出面とはハウジング12から露出するように設けられ、その他の部分はハウジング12に内蔵される。
たとえば、ユーザは、ディスプレイ14に表示されたダイヤルキーに対して、タッチパネル16にタッチ操作を行うことで電話番号を入力でき、通話キー22を操作して音声通話を開始することが出来る。終話キー24を操作すれば、音声通話を終了することが出来る。また、この終話キー24を長押しすることによって、携帯電話機10の電源をオン/オフすることが出来る。
また、メニューキー26が操作されると、ディスプレイ14にメニュー画面が表示される。ユーザは、その状態でディスプレイ14に表示されているソフトウェアキーやメニューアイコンなどに対して、タッチパネル16によるタッチ操作を行うことによって、ソフトウェアキーやアイコンに対して選択操作を行うことが出来る。
なお、この実施例では、電子機器の一例としてスマートフォン(smart phone)のような携帯電話機について説明するが、表示装置を備える様々な電子機器に、この発明を適用可能であることを予め指摘しておく。たとえば、他の電子機器の例としては、フィーチャーフォン(feature phone)、電子書籍端末、タブレット端末、PDA、ノート型PCやディスプレイ装置などの任意の電子機器などが該当する。
図2を参照して、図1に示す携帯電話機10はプロセッサ40を含み、このプロセッサ40には、赤外線カメラ32、可視光カメラ34、近接センサ36、照度センサ38、無線通信回路42、A/D変換器46、D/A変換器48、入力装置50、表示ドライバ52、フラッシュメモリ54、RAM56、タッチパネル制御回路58、LEDドライバ60、第1撮影画像処理回路62、第2撮影画像処理回路64、ジャイロセンサ66、電源回路68などが接続される。
プロセッサ40は、コンピュータまたはCPUと呼ばれ、携帯電話機10の全体制御を司る。プロセッサ40には、RTC40aが内蔵されており、このRTC40aによって日時が計時される。RAM56には、フラッシュメモリ54に予め記憶されているプログラムの全部または一部が使用に際して展開(ロード)され、プロセッサ40はこのRAM56に展開されたプログラムに従って各種の処理を実行する。このとき、RAM56は、プロセッサ40のワーキング領域ないしバッファ領域として用いられる。
入力装置50は、図1に示すハードウェアキー(22、24、26)を含み、タッチパネル16およびタッチパネル制御回路58とともに操作部ないし入力部として機能する。ユーザが操作したハードウェアキーの情報(キーデータ)はプロセッサ40に入力される。以下、ハードウェアキーによる操作を「キー操作」ということにする。
無線通信回路42は、アンテナ44を通して、音声通話やメールなどのための電波を送受信するための回路である。実施例では、無線通信回路42は、CDMA方式での無線通信を行うための回路である。たとえば、ユーザが入力装置50を操作して電話発信(発呼)を指示すると、無線通信回路42は、プロセッサ40の指示の下、電話発信処理を実行し、アンテナ44を介して電話発信信号を出力する。電話発信信号は、基地局および通信網を経て相手の電話機に送信される。そして、相手の電話機において着信処理が行われると、通信可能状態が確立され、プロセッサ40は通話処理を実行する。
A/D変換器46には図1に示すマイク20が接続され、マイク20からの音声信号はこのA/D変換器46を通してディジタルの音声データに変換され、プロセッサ40に入力される。D/A変換器48にはレシーバ18が接続される。D/A変換器48は、ディジタルの音声データを音声信号に変換して、アンプを介してレシーバ18に与える。これにより、音声データの音声がレシーバ18から出力される。そして、通話処理が実行されている状態では、マイク20によって集音された音声が相手の電話機に送信され、相手の電話機で集音された音声が、レシーバ18から出力される。
なお、プロセッサ40は、たとえばユーザによるボリュームを調整するための操作に応答して、D/A変換器48に接続されるアンプの増幅率を制御することによって、レシーバ18から出力される音声の音量を調整することが出来る。
また、表示ドライバ52は、プロセッサ40の指示の下、当該表示ドライバ52に接続されたディスプレイ14の表示を制御する。また、表示ドライバ52は表示する画像データを一時的に記憶するビデオメモリを含む。ディスプレイ14には、たとえばLEDなどを光源とするバックライトが設けられており、表示ドライバ52はプロセッサ40の指示に従って、そのバックライトの明るさや、点灯/消灯を制御する。
タッチパネル制御回路58には、図1に示すタッチパネル16が接続される。タッチパネル制御回路58は、タッチパネル16に必要な電圧などを付与するとともに、ユーザによるタッチの開始を示すタッチ開始信号、ユーザによるタッチの終了を示す終了信号、およびタッチ位置を示す座標データをプロセッサ40に入力する。したがって、プロセッサ40はこの座標データに基づいて、ユーザが、どのアイコンやキーにタッチしたかを判断することが出来る。
タッチパネル16は、その表面と表面に接近した指などの物体との間に生じる静電容量の変化を検出する静電容量方式のタッチパネルである。タッチパネル16は、たとえば1本または複数本の指がタッチパネル16に触れたことを検出する。
タッチパネル制御回路58はタッチ操作検出部として機能し、タッチパネル16のタッチ有効範囲内でのタッチ操作を検出して、そのタッチ操作の位置を示す座標データ(タッチ座標データ)をプロセッサ40に出力する。プロセッサ40は、タッチパネル制御回路58より入力されたタッチ座標データに基づいて、ユーザがどのアイコンやキーにタッチしたかを判断することが出来る。以下、タッチパネル16による操作を「タッチ操作」ということにする。
なお、本実施例のタッチ操作には、タップ操作、ロングタップ操作、フリック操作、スライド操作などが含まれる。また、タッチパネル16は、表面型の静電容量方式が採用されてもよいし、抵抗膜方式、超音波方式、赤外線方式および電磁誘導方式などが採用されてもよい。また、タッチ操作はユーザの指に限らず、スタイラスペンなどによって行われてもよい。
近接センサ36は、図示は省略するが、発光素子(たとえば、赤外線LED)と受光素子(たとえば、フォトダイオード)とを含む。プロセッサ40は、フォトダイオードの出力の変化から、近接センサ36(携帯電話機10)に近接する物体(たとえば、ユーザの顔)の距離を算出する。具体的には、発光素子は赤外線を発光し、受光素子は、顔などで反射した赤外線を受光する。たとえば、受光素子がユーザの顔から遠い場合は、発光素子から発せられた赤外線は受光素子によってほとんど受光されない。一方、近接センサ36にユーザの顔が近接すると、発光素子が発光した赤外線は顔に反射して受光素子によって受光される。このように、受光素子は近接センサ36がユーザの顔に近接している場合とそうでない場合とで赤外線の受光量が変化するため、プロセッサ40は、その受光量に基づいて、近接センサ36から物体までの距離を算出することができる。また、本実施例では、近接センサ36は、周囲の赤外線量を検出するために利用されることもある。そのため、近接センサ36は、距離検出部または赤外線検出部と呼ばれることもある。
照度センサ38は、明るさ検出部とも呼ばれ、アレイ状に集積されたフォトダイオードなどを含む。各フォトダイオードは、受光すると出力が変化する。プロセッサ40は、各フォトダイオードの出力の変化に基づいて、携帯電話機10の周囲の明るさ(照度)を検出する。なお、他の実施例では、フォトダイオードに代えてフォトトランジスタが利用されてもよい。
ジャイロセンサ66は、動き検出部とも呼ばれ、携帯電話機10の動きを検出するために用いられる。たとえば、ジャイロセンサ66は、圧電型ジャイロであり、3軸(x,y、z)の角速度を検出し、その検出結果をプロセッサ40に出力する。プロセッサ40は、ジャイロセンサ66が検出した各軸の角速度に基づいて、携帯電話機10の動きを検出する。そして、プロセッサ40は、検出した動きに基づいて、ディスプレイ14の表示方向などを制御する。
LEDドライバ60には、出力部として機能する赤外線LED30(図1参照)が接続される。LEDドライバ60は、プロセッサ40からの制御信号に基づいて、赤外線LED30のオン/オフ(点灯/消灯)および赤外線LED30から出力される赤外線の強さを制御する。
第1撮影画像処理回路62には、第1撮影部として機能する赤外線カメラ32(図1参照)が接続される。第1撮影画像処理回路62は、赤外線カメラ32からの撮影画像データに画像処理を施し、モノクロの画像データをプロセッサ40に入力する。赤外線カメラ32は、プロセッサ40の指示の下、撮影処理を実行し、撮影画像データを第1撮影画像処理回路62に入力する。赤外線カメラ32は、たとえば、CCDやCMOSのような撮影素子を用いたカラーカメラと、R、G、Bの波長の光を減衰(カット)し、赤外線波長の光を透過する赤外線透過フィルタとによって構成される。
第2撮影画像処理回路64には、第2撮影部として機能する可視光カメラ34(図1参照)が接続される。第2撮影画像処理回路64は、可視光カメラ34からの撮影画像データに画像処理を施し、カラーの画像データをプロセッサ40に入力する。可視光カメラ34は、プロセッサ40の指示の下、撮影処理を実行し、撮影画像データを第2撮影画像処理回路64に入力する。可視光カメラ34は、たとえば、CCDやCMOSのような撮影素子を用いたカラーカメラと、赤外線波長の光を減衰(カット)し、R,G,Bの波長の光をよりよく受光させるための赤外線カットフィルタ(ローパスフィルタ)とによって構成される。
電源回路68は電源管理用のICであり、電源回路68は二次電池70の電圧に基づく電源をシステム全体に供給する。ここで、電源回路68が電源をシステム全体に供給している状態を、電源オン状態と言うことにする。一方、電源回路68が電源をシステム全体に供給していない状態を、電源オフ状態と言うことにする。電源回路68は、電源オフ状態で、入力装置50によって電源オン操作がされると起動され、電源オン状態で、入力装置50によって電源オフ操作がされると停止される。さらに、電源オフ状態であっても、電源回路68は、図示しない外部電源コネクタに外部電源が接続され、二次電池70に電力が供給(充電)されると起動し、二次電池70の満充電状態が検出されると停止する。また、「充電」とは、外部電源コネクタが外部電源と接続され外部電源から電力の供給を受け、二次電池70が電気エネルギーを蓄えることを言う。なお、電源回路68は電源部と呼ばれることもある。
また、携帯電話機10は、ハンズフリー通話を行うこともできる。そして、可視光カメラ34およびハンズフリー通話を利用して、テレビ電話機能を実行することもできる。たとえば、テレビ電話機が実行されると、相手の端末と通話状態が確立され、相手から送信された画像をディスプレイ14に表示すると共に、可視光カメラ34によって撮影された画像を相手の端末に送信する。これにより、ユーザは、相手の映像を確認しながら、ハンズフリー通話を行うことが出来る。
なお、上で説明した無線通信回路42、A/D変換器46およびD/A変換器48はプロセッサ40に含まれていてもよい。
このような構成の携帯電話機10では、キー操作やタッチ操作に代えて、視線による入力操作(以下、「視線操作」ということがある。)が可能である。視線操作では、視線とディスプレイ14の表示面とが交差する点(注視点)によって指示される所定の領域(以下、判定エリア)に対応づけられた処理が実行される。以下、図面を用いて、注視点の検出方法について説明する。
図3を参照して、ユーザは、左右の目の内、自身の利き目を設定する。利き目(ここでは左目)が設定されると、赤外線LED30が発光した赤外線が照射されたユーザ(被写体)の顔を、赤外線カメラ32によって撮影する。撮影された画像には顔認識処理が施され、ユーザの顔が認識される。ユーザの顔の認識に成功すると、撮影された画像に対して特徴点抽出の技術を用いて、眼球周辺画像を取得する。次に、取得された眼球周辺画像に対してラベリング処理によって瞳孔が検出され、微分フィルタ処理によって赤外線(赤外光)による反射光(プルキニエ像またはプルキンエ像)が検出される。なお、撮影画像から瞳孔やプルキニエ像を検出する方法を概説したが、これらの方法は既に周知であり、この実施例の本質的な内容ではないため、詳細な説明は省略する。
図1に示したように、赤外線LED30と赤外線カメラ32とがディスプレイ14の下側に並べて配置(接近して配置)されているため、図4に示すように、瞼が比較的大きく開いている状態および瞼が少し閉じている状態のいずれであっても、プルキニエ像を検出することが出来る。なお、赤外線LED30と赤外線カメラ32との距離は、ユーザが携帯電話機10を使用する際における、ユーザの顔と携帯電話機10(筐体の表面ないしディスプレイ14の表示面)との距離や携帯電話機10の大きさなどによって決定される。
プロセッサ40は、撮影画像から瞳孔およびプルキニエ像を検出すると、利き目の視線の方向(視線ベクトルV)を検出する。具体的には、赤外線カメラ32で撮影された2次元の撮影画像におけるプルキニエ像の位置から瞳孔の位置に向けたベクトルが検出される。つまり、図5(A),(B)に示すように、第1中心位置Aから第2中心位置中心Bに向けたベクトルが視線ベクトルVである。赤外線カメラ32における座標系は予め決定されており、その座標系を用いて視線ベクトルVが算出される。
そして、このようにして算出された視線ベクトルVを用いて、視線操作の初期設定としてキャリブレーションが行われる。本実施例では、ディスプレイ14の所定の位置を注視したときの視線ベクトルVを取得し、各視線ベクトルVをキャリブレーションデータとして保存する。
視線操作が行われる際には、赤外線カメラ32によって画像が撮影される度に、視線ベクトルVを求め、キャリブレーションデータと比較することによって、注視点が検出される。そして、注視点が、判定エリア内で検出された回数が判定回数と一致したときに、プロセッサ40は、その注視点に対して視線入力がされたものとして検出する。
また、本実施例では、ユーザの両目の距離L(図3参照)が、左右の目の瞳孔の中心位置から算出される。そして、ユーザの両目の距離Lはキャリブレーションデータと共に保存される。注視点を検出する処理が実行され視線ベクトルVが算出されると、注視点を検出するときに記録された両目の距離Lと現在の両目の距離Lとが比較され、ディスプレイ14とユーザの顔との距離が変化しているかが判断される。ディスプレイ14とユーザの顔との距離が変化していると判断されると、記録された両目の距離Lと現在の両目の距離Lとから変化量が算出され、視線ベクトルVの大きさが補正される。たとえば、変化量に基づいて、ユーザの顔の位置がキャリブレーションを行ったときに対して離れた状態であると判断されると、視線ベクトルVは大きくなるよう補正される。また、変化量に基づいて、ユーザの顔の位置がキャリブレーションを行ったときに対して近づいた状態であると判断されると、視線ベクトルVは小さくなるように補正される。
また、詳細な説明は省略するが、本実施例の注視点検出処理では、眼球の形状によって生じる誤差、キャリブレーション時の測定誤差および撮影時の量子化誤差なども補正されている。
したがって、本実施例では、携帯電話機10のような小型の電子機器であっても、高精度な視線入力を実現することが可能となる。
ところが、このような視線入力を検出する場合、赤外線LED30が常時発光し、赤外線カメラ32は常時撮影し、プロセッサ40が常に画像解析を行うことになり、視線入力を検出するときの消費電力が高くなってしまう。
特に、赤外線LED30の発光によって、ある程度離れているユーザの顔を照らす必要があるため、赤外線LED30は強発光の状態にされる。この状態の赤外線LED30の平均消費電流値は約300mAとなる。これは、近接センサ36に含まれる発光素子(赤外線LED)を発光させたときの約3倍もの値になる。
そこで、本実施例では、視線入力が有効にされたときに、赤外線LED30の発光、赤外線カメラ32の起動およびプロセッサ40による処理を段階的に行うことで、視線入力を検出する携帯電話機10の消費電力を抑える。
具体的には、視線入力を検出するときの使用環境を、近接センサ36、照度センサ38およびジャイロセンサ66を利用して検出することで、赤外線LED30の発光、赤外線カメラ32の起動およびプロセッサ40による処理を段階的に行う。
図6を参照して、まず、携帯電話機10が通常状態、つまり視線入力が有効にされていない状態では、近接センサ36、赤外線LED30、ジャイロセンサ66、照度センサ38、赤外線カメラ32および可視光カメラ34の電源はオフにされている。
この状態で、視線入力が有効にされると、周囲の赤外線量(使用環境)を検出するために近接センサ36の電源がオンにされる。たとえば、携帯電話機10が屋外で利用され周囲の赤外線量が高ければ、赤外線LED30を発光させたとしても、撮影画像からプルキニエ像を適切に検出できない可能性がある。そのため、近接センサ36によって周囲の赤外線量を検出する。たとえば、周囲の赤外線量が適切な値でなければ、ユーザに使用環境に対する注意を促すポップアップがディスプレイ14に表示される。
また、周囲の赤外線量が適切な値であれば、赤外線LED30が強発光したときにユーザの目に影響を与えるかを確認するために、赤外線LED30を弱発光させる。具体的には、赤外線LED30を弱発光させ、近接センサ36によってユーザと携帯電話機10との距離を検出する。このとき、ユーザの顔までの距離が所定距離(たとえば、20cm)より短ければ、赤外線LED30が強発光したときに赤外線がユーザの目に影響を与える可能性がある。そのため、検出された距離が所定距離より短ければ、プロセッサ40は視線を検出する処理を終了する。このように、出力された赤外線がユーザの眼に影響を与えないようにすることが出来る。
また、ユーザと携帯電話機10との距離が所定距離より離れていれば、携帯電話機10の振動(手振れ)を検出するために、ジャイロセンサ66がオンにされる。つまり、携帯電話機10が手振れなどによって動いている場合、視線を正しく検出することが出来ない。そのため、ジャイロセンサ66を利用して、携帯電話機10の手振れ(動き)を検出する。たとえば、手振れが検出された場合は、プロセッサ40は視線入力処理を開始せず、手振れが収まるまで待機する。
このように、視線入力を検出することが出来る状態であるかを確認してから、赤外線LED30および赤外線カメラ32などを動作させることが出来る。
また、手振れが検出されなければ、周囲の明るさ(使用環境の明るさ)を検出するために照度センサ38がオンにされる。このとき、照度(明るさ)が第1閾値より大きければ、可視光カメラ34の電源をオンにし、可視光カメラ34によって撮影された画像に対して顔認識処理が施される。ユーザの顔の認識が成功すると、可視光カメラ34の電源がオフにされ、赤外線カメラ32の電源がオンにされる。略同時に、プロセッサ40は、赤外線LED30の出力を上昇、つまり弱発光から強発光に切り替える。そして、視線入力処理を赤外線カメラ32によって撮影された画像から、ユーザの視線入力が検出される。
一方、照度センサ38によって検出された照度が第1閾値より小さければ、可視光カメラ34に代えて赤外線カメラ34の電源がオンにされ、赤外線LED30が弱発光から強発光に切り替えられる。そして、赤外線カメラ32によって撮影された画像に対して顔認識処理が施され、顔の認識に成功すればユーザの視線が検出される。
このように、周囲が明るければ、可視光カメラ34を利用して顔を認識することで、視線入力を検出するときの消費電力を抑えることが出来る。特に、赤外線カメラ32の電源がオンにされるまでは赤外線LED30の発光を抑えることができるため、視線入力が検出されているときの赤外線LED30の消費電力を抑えることが出来る。
また、周囲が暗い状況であっても、ユーザの視線入力を検出することが出来る。
なお、赤外線LED30の出力を上昇させるという表現には、赤外線LED30を弱発光から強発光に切り替える以外に、赤外線LED30をオフの状態から強発光の状態に切り替えることも含まれる。
以下、図7に示すメモリマップ500および図8−図9に示すフロー図を用いて、本実施例の概要を説明する。
図7を参照して、図2に示すRAM56には、プログラム記憶領域502とデータ記憶領域504とが形成される。プログラム記憶領域502は、先に説明したように、フラッシュメモリ44(図2)に予め設定しているプログラムデータの一部または全部を読み出して記憶(展開)しておくための領域である。
プログラム記憶領域502には、ユーザの視線入力を検出するための視線入力プログラム510などが記憶される。なお、プログラム記憶領域502には、電話機能、メール機能およびアラーム機能などを実行するためのプログラムなども含まれる。
データ記憶領域504には、近接バッファ530、ジャイロセンサバッファ532、照度バッファ534、撮影画像バッファ536および視線バッファ538などが設けられる。
近接バッファ530は、受光素子が受光した赤外線量が一時的に記憶される。プロセッサ40は、近接バッファ530に記憶されている赤外線量の値に基づいて、ユーザと携帯電話機10との距離を検出する。
ジャイロセンサバッファ532は、ジャイロセンサ66から出力された、各軸の角速度のデータが一時的に記憶される。照度バッファ534は、照度センサ38によって検出された照度が一時的に記憶される。撮影画像バッファ536は、赤外線カメラ32または可視光カメラ34によって撮影された画像が一時的に記憶される。たとえば、プロセッサ40は、撮影画像バッファ536に記憶されている画像に対して顔認識処理を施したり、ユーザの視線入力を検出するための処理を施したりする。視線バッファ538は、検出された注視点が一時的に記憶される。
なお、図示は省略するが、データ記憶領域504には、プログラム記憶領域502に記憶された各プログラムの実行に必要な、他のデータが記憶されたり、タイマ(カウンタ)や、フラグが設けられたりする。
プロセッサ40は、Android(登録商標)またはREXなどのLinux(登録商標)ベースのOSや、その他のOSの制御下で、図8および図9に示す視線入力処理などを含む、複数のタスクを並列的に処理する。
視線入力を有効にする操作がされると、視線入力処理が実行される。プロセッサ40は、ステップS1で近接センサ36をオンにする。つまり、周囲の赤外線量を検出するために近接センサ36の電源がオンにされる。続いて、ステップS3でプロセッサ40は、周囲の赤外線量が適切か否かを判断する。つまり、周囲の赤外線量が視線を検出することが可能な値であるかが判断される。また、具体的には、近接バッファ530に記憶されている赤外線量が第2閾値より小さいかが判断される。ステップS3で“NO”であれば、つまり周囲の赤外線量が第2閾値より大きければ、ステップS5でプロセッサ40は、使用環境に対する注意を通知する。たとえば、ユーザに使用環境に対する注意を促すポップアップがディスプレイ14に表示される。続いて、ステップS7でプロセッサ40は、赤外線量が変化したか否かを判断する。つまり、プロセッサ40は、近接バッファ530に記憶されている赤外線量が変化したかを判断する。ステップS7で“NO”であれば、つまり赤外線量が変化してなければ、プロセッサ40は視線入力処理を終了する。つまり、ユーザの視線を検出することが出来る状態に変化しないため、視線入力処理は終了する。なお、視線入力処理が終了すると、近接センサ36の電源はオフにされる。
また、ステップS7で“YES”であれば、たとえばユーザが移動して赤外線量が変化すれば、プロセッサ40はステップS3に戻る。ステップS3で“YES”であれば、つまり、周囲の赤外線量が第2閾値より小さければ、ステップS9でプロセッサ40は、赤外線LED30を弱発光させる。つまり、プロセッサ40は、ユーザと携帯電話機10との距離を計測するために赤外線LED30を弱発光させる。
続いて、ステップS11でプロセッサ40は、ユーザと携帯電話機10との距離に問題はないかを判断する。つまり、赤外線LED30が強発光したときの赤外線が、ユーザの目に影響を与えるかが判断される。また、具体的には、近接バッファ530に記憶されている赤外線量に基づいて算出された距離が、上述した所定距離と対応する第3閾値より大きいかが判断される。ステップS11で“NO”であれば、つまりユーザと携帯電話機10との距離が第3閾値よりも小さければ、プロセッサ40は、視線入力処理を終了する。つまり、赤外線LED30が強発光した場合にユーザの目に影響が出る可能性があるため、プロセッサ40は視線入力処理を終了する。なお、視線入力処理が終了すると、近接センサ36および赤外線LED30の電源はオフにされる。
また、ステップS11で“YES”であれば、つまりユーザと携帯電話機10との距離が第3閾値よりも大きければ、ステップS13でプロセッサ40は、ジャイロセンサ66をオンにする。つまり、携帯電話機10の手振れ(動き)を検出するために、ジャイロセンサ66の電源がオンにされる。
続いて、ステップS15でプロセッサ40は、手振れが起きていないかが判断される。つまり、ジャイロセンサバッファ532に記憶されている角速度のデータに基づいて、手振れが起きているかが判断される。ステップS15で“NO”であれば、つまり手振れが起きていれば、ステップS17でプロセッサ40は、手振れに対する注意を通知する。たとえば、携帯電話機10を振動させないように促すポップアップがディスプレイ14に表示される。そして、ステップS17の処理が終了すれば、プロセッサ40はステップS15に戻る。
また、ステップS15で“YES”であれば、つまり手振れが起きていなければ、ステップS19でプロセッサ40は、照度センサ38をオンにする。つまり、周囲の明るさを検出するために、照度センサ38の電源がオンにされる。
続いて、図9のステップS21でプロセッサ40は、周囲の照度が適切か否かを判断する。つまり、可視光カメラ34によって撮影した画像によって、顔を認識できる程度に周囲が明るいかが判断される。具体的には、照度バッファ534に記憶される照度が第1閾値より大きいかが判断される。ステップS21で“YES”であれば、つまり周囲が明るければ、ステップS23でプロセッサ40は、可視光カメラ34をオンにする。つまり、ユーザの顔を撮影するために可視光カメラ34の電源がオンにされる。そして、可視光カメラ34によって撮影された画像は撮影場像バッファ536に記憶される。なお、ステップS23の処理を実行するプロセッサ40は第1電源制御部として機能する。
続いて、ステップS25でプロセッサ40は、顔認識処理を実行する。つまり、撮影場像バッファ536に記憶されている画像に対して、顔認識処理が施される。続いて、ステップS27でプロセッサ40は、顔が認識されたかを判断する。つまり、可視光カメラ34によって撮影された画像において、ユーザの顔が認識されたかが判断される。ステップS27で“NO”であれば、つまりユーザの顔が認識されていなければ、プロセッサ40はステップS25に戻る。一方、ステップS27で“YES”であれば、たとえばユーザの顔が認識されると、ステップS29でプロセッサ40は、可視光カメラ34をオフにする。つまり、視線入力を検出するときには可視光カメラ34は不要であるため、可視光カメラ34の電源がオフにされる。
なお、ステップS25の処理を実行するプロセッサ40は第1認識部として機能し、ステップS27の処理を実行するプロセッサ40は第1判断部として機能し、ステップS29の処理を実行するプロセッサ40は第2電源制御部として機能する。
続いて、プロセッサ40は、ステップS31で赤外線LEDを強発光し、ステップS33で赤外線カメラ34をオンし、ステップS43に進む。つまり、ユーザの視線を検出するために、赤外線LEDが弱発光から強発光に切り替えられ、赤外線カメラ32の電源がオンにされる。そして、赤外線カメラ32の電源がオンにされると、撮影場像バッファ536には赤外線カメラ32によって撮影された画像が一時的に記憶される。
なお、ステップS31の処理を実行するプロセッサ40は出力制御部として機能し、ステップS33の処理を実行するプロセッサ40は第3電源制御部として機能する。
ここで、ステップS21で“NO”であれば、つまり周囲が暗ければ、プロセッサ40は、ステップS35で赤外線LED30を強発光し、ステップS37で赤外線カメラ32をオンにする。つまり、周囲が暗い状況でユーザの顔を認識するために、赤外線LED30が弱発光から強発光に切り替えられ、赤外線カメラ32の電源がオンにされる。続いて、プロセッサ40は、ステップS39で顔認識処理を実行し、ステップS41で顔が認識されたかを判断する。ステップS41で“NO”であれば、つまりユーザの顔が認識されていなければ、プロセッサ40はステップS39に戻る。また、ユーザの顔が認識されると、プロセッサ40はステップS43に進む。
なお、ステップS37の処理を実行するプロセッサ40は第4電源制御部として機能し、ステップS39の処理を実行するプロセッサ40は第2認識部として機能し、ステップS41の処理を実行するプロセッサ40は第2判断部として機能する。
ステップS43でプロセッサ40は、視線検出処理を実行する。つまり、撮影画像バッファ536に記憶されている画像からユーザの視線が検出される。そして、検出された結果は、視線バッファ538に記憶される。なお、ステップS43の処理を実行するプロセッサ40は視線入力検出部として機能する。
続いて、ステップS45でプロセッサ40は、近接センサ36、赤外線LED30、ジャイロセンサ66、照度センサ38および赤外線カメラ32の電源をオフにする。つまり、視線入力が検出されたため、これらの電源が一旦オフにされる。続いて、ステップS47でプロセッサ40は、視線入力を終了するかを判断する。たとえば、視線入力を終了する操作がされたかが判断される。ステップS47で“NO”であれば、つまり視線入力が終了されていなければ、ステップS1に戻る。つまり、視線入力を再び検出するために、プロセッサ40はステップS1に戻る。一方、ステップS47で“YES”であれば、たとえば視線入力を終了する操作がされると、プロセッサ40は、視線入力処理を終了する。
なお、他の実施例では、ステップS45で照度センサ38の電源はオンにした状態で、ステップS21に戻るようにしてもよい。また、ステップS15の判断ステップ、つまり手振れの有無の判定は、ステップS1より前に実行されてもよい。
また、その他の実施例では、ステップS9−S33を省略して、ステップS3で周囲の赤外線量が適切と判定された後に、赤外線LEDを強発光に切り替え、赤外線カメラ32の電源をオンにすることで、顔認識および視線入力を検出するようにしてもよい。また、ステップS3−S7およびステップS13−S33を省略して、ステップS11でユーザと携帯電話機10との距離に問題がないと判定された後に、赤外線LED30を強発光に切り替え、赤外線カメラ32の電源をオンにすることで、顔認識および視線入力を検出するようにしてもよい。さらに、ステップS1−S11およびステップS19−S33を省略して、ステップS15で携帯電話機10の手振れが起きていないと判定された後に、赤外線LED30を強発光に切り替え、赤外線カメラ32の電源をオンにすることで、顔認識および視線入力を検出するようにしてもよい。
また、ステップS29で可視光カメラ34はオフにされず、消費電力が低いスリープ状態にされてもよい。また、ステップS45で赤外線カメラ32はオフにされず、消費電力が低いスリープ状態にされてもよい。この場合、赤外線カメラ32および可視光カメラ34は、視線入力処理が終了したときに、オフにされる。
また、GPSモジュールを有する場合、現在位置に基づいて屋内/屋外を判定し、その判定結果に基づいて赤外線量が推定されてもよい。たとえば、屋内であれば赤外線量が少ないと推定され、屋外であれば赤外線量が多いと判定される。また、屋外と判定された場合、RTC40aが出力する現在時刻に基づいて、赤外線量を推定してもよい。つまり、昼間の時刻であれば、赤外線量が多く、夜の時刻であれば赤外線量が少ないと推定される。
また、ステップS11でユーザと携帯電話機10との距離に問題がないと判断された後に、周囲の赤外線量が適切かを再び判断するようにしてもよい。また、ステップS15で手振れが起きていないと判断された後に、周囲の赤外線量と、ユーザと携帯電話機との距離とが再び判定されてもよい。そして、ステップS25またはステップS39で顔認識処理が実行される前、およびステップS43で視線を検出する前に、周囲の赤外線量と、ユーザと携帯電話機10との距離とが再び判定されてもよい。
また、赤外線LED30が強発光に切り替えられるタイミングは、赤外線カメラ32がオンにされた後であってもよい。
また、さらに他の実施例では、携帯電話機10からユーザまでの距離の検出精度を高めるために、近接センサ36が、赤外線LED30および赤外線カメラ32と隣接するように設けられてもよい。また、その他の実施例では、赤外線LED30および赤外線カメラ32が、近接センサ36と隣接するように設けられてもよい。さらに、可視光カメラ34は赤外線カメラ32と隣接するように設けられてもよい。
また、ジャイロセンサ66によって検出された携帯電話機10の姿勢に基づいて、視線入力の有効/無効が切り替えられてもよい。
また、ジャイロセンサ66に代えて、加速度センサによって、携帯電話機10の手振れ(動き)が検出されてもよい。
また、他の実施例の赤外線カメラ32は、通常のカラーカメラに比べて赤外線に対する感度が高いものであってもよい。また、その他の実施例の赤外線カメラ32を構成するカラーカメラには、赤外線波長の光を減衰(カット)し、R,G,Bの波長の光をよりよく受光させるための赤外線カットフィルタ(ローパスフィルタ)が設けられていてもよい。赤外線カットフィルタが設けられた赤外線カメラ32の場合、赤外線波長の光の感度を高めておくとしてもよい。また、この赤外線カットフィルタを赤外線カメラ32から着脱自在としてもよい。そして、赤外線カットフィルタを赤外線カメラ32から着脱自在とした場合、第2撮影画像処理回路64および可視光カメラ34が省略されてもよい。
また、本実施例では、閾値に対して「より大きい」または「より小さい」との言葉を用いたが、「閾値より大きい」という表現には「閾値以上」の意味も含まれ、「閾値より小さい」と言う表現には「閾値以下」および「閾値未満」の意味が含まれる。
また、本実施例で用いられたプログラムは、データ配信用のサーバのHDDに記憶され、ネットワークを介して携帯電話機10に配信されてもよい。また、CD,DVD,BDなどの光学ディスク、USBメモリおよびメモリカードなどの記憶媒体に複数のプログラムを記憶させた状態で、その記憶媒体が販売または配布されてもよい。そして、上記したサーバや記憶媒体などを通じてダウンロードされた、プログラムが本実施例と同等の構成の電子機器にインストールされた場合、本実施例と同等の効果が得られる。
そして、本明細書中で挙げた、具体的な数値は、いずれも単なる一例であり、製品の仕様変更などに応じて適宜変更可能である。
10 …携帯電話機
14 …ディスプレイ
16 …タッチパネル
30 …赤外線LED
32 …赤外線カメラ
34 …可視光カメラ
36 …近接センサ
38 …照度センサ
40 …プロセッサ
50 …入力装置
54 …フラッシュメモリ
56 …RAM
60 …LEDドライバ
62 …第1撮影画像処理回路
64 …第2撮影画像処理回路
66 …ジャイロセンサ
68 …電源回路
70 …二次電池

Claims (11)

  1. 二次電池および前記二次電池の電力を供給する電源部を有する、電子機器であって、
    周囲の明るさを検出する明るさ検出部、
    赤外線を出力する出力部、
    前記出力部が出力した赤外線によって照らされたユーザを撮影する第1撮影部、
    可視光によって照らされたユーザを撮影する第2撮影部、
    検出された周囲の明るさが第1閾値より大きいとき、前記電源部を制御して前記第2撮影部の電源をオンにする第1電源制御部、
    前記第2撮影部によって撮影された画像から顔を認識する第1認識部、
    前記第1認識部によって顔が認識されたかを判断する第1判断部、
    前記第1認識部によって顔が認識されたと判断されたとき、前記電源部を制御して前記第2撮影部の電源をオフにする第2電源制御部、
    前記第1認識部によって顔が認識されたと判断されたとき、前記電源部を制御して前記第1撮影部の電源をオンにする第3電源制御部、および
    前記第1撮影部によって撮影された画像に基づいて前記ユーザの視線入力を検出する視線入力検出部を備える、電子機器。
  2. 前記第1撮影部の電源がオンにされるときに、前記出力部の出力を上昇させる出力制御部をさらに備える、請求項1記載の電子機器。
  3. 検出された周囲の明るさが前記第1閾値より小さいとき、前記電源部を制御して前記第1撮影部の電源をオンにする第4電源制御部、
    前記第1撮影部によって撮影された画像から顔を認識する第2認識部、および
    前記第2認識部によって顔が認識されたかを判断する第2判断部をさらに備え、
    前記視線入力検出部は、前記第2判断部によって顔が認識されたと判断されたとき、前記第1撮影部によって撮影された画像に基づいて前記ユーザの視線入力を検出する、請求項1または2記載の電子機器。
  4. 周囲の赤外線量を検出する赤外線検出部をさらに備え、
    前記明るさ検出部は、前記赤外線検出部によって検出された赤外線量が第2閾値より小さいとき、前記電源部が制御されて電源がオンにされる、請求項1ないし3のいずれかに記載の電子機器。
  5. 前記電子機器の動き検出する動き検出部をさらに備え、
    前記明るさ検出部は、前記動き検出部によって動きが検出されないとき、前記電源部が制御されて電源がオンにされる、請求項1ないし4のいずれかに記載の電子機器。
  6. 前記電子機器と前記ユーザとの距離を検出する距離検出部をさらに備え、
    前記明るさ検出部は、前記電子機器と前記ユーザとの距離が第3閾値より大きいとき、前記電源部が制御されて電源がオンにされる、請求項1ないし5のいずれかに記載の電子機器。
  7. 二次電池、前記二次電池の電力を供給する電源部、周囲の明るさを検出する明るさ検出部、赤外線を出力する出力部、前記出力部が出力した赤外線によって照らされたユーザを撮影する第1撮影部および可視光によって照らされたユーザを撮影する第2撮影部を有する、電子機器のプロセッサを、
    検出された周囲の明るさが閾値より大きいとき、前記電源部を制御して前記第2撮影部の電源をオンにする第1電源制御部、
    前記第2撮影部によって撮影された画像から顔を認識する認識部、
    前記認識部によって顔が認識されたかを判断する判断部、
    前記認識部によって顔が認識されたと判断されたとき、前記電源部を制御して前記第2撮影部の電源をオフにする第2電源制御部、
    前記認識部によって顔が認識されたと判断されたとき、前記電源部を制御して前記第1撮影部の電源をオンにする第3電源制御部、および
    前記第1撮影部によって撮影された画像に基づいて前記ユーザの視線入力を検出する視線入力検出部として機能させる、視線入力プログラム。
  8. 二次電池、前記二次電池の電力を供給する電源部、周囲の明るさを検出する明るさ検出部、赤外線を出力する出力部、前記出力部が出力した赤外線によって照らされたユーザを撮影する第1撮影部および可視光によって照らされたユーザを撮影する第2撮影部を有する、電子機器の視線入力方法であって、
    検出された周囲の明るさが閾値より大きいとき、前記電源部を制御して前記第2撮影部の電源をオンにし、
    前記第2撮影部によって撮影された画像から顔を認識し、
    顔が認識されたかを判断し、
    顔が認識されたと判断されたとき、前記電源部を制御して前記第2撮影部の電源をオフにし、
    顔が認識されたと判断されたとき、前記電源部を制御して前記第1撮影部の電源をオンにし、そして
    前記第1撮影部によって撮影された画像に基づいて前記ユーザの視線入力を検出する、視線入力方法。
  9. 二次電池および前記二次電池の電力を供給する電源部を有する、電子機器であって、
    周囲の赤外線量を検出する赤外線検出部、
    赤外線を出力する出力部、
    前記出力部が出力した赤外線によって照らされたユーザを撮影する撮影部、
    前記赤外線検出部によって検出された赤外線量が閾値より小さいとき、前記電源部を制御して前記撮影部の電源をオンにする電源制御部、および
    前記撮影部によって撮影された画像に基づいて前記ユーザの視線入力を検出する視線入力検出部を備える、電子機器。
  10. 二次電池および前記二次電池の電力を供給する電源部を有する、電子機器であって、
    前記電子機器の動き検出する動き検出部、
    赤外線を出力する出力部、
    前記出力部が出力した赤外線によって照らされたユーザを撮影する撮影部、
    前記動き検出部によって動きが検出されないとき、前記電源部を制御して前記撮影部の電源をオンにする電源制御部、および
    前記撮影部によって撮影された画像に基づいて前記ユーザの視線入力を検出する視線入力検出部を備える、電子機器。
  11. 二次電池および前記二次電池の電力を供給する電源部を有する、電子機器であって、
    前記電子機器と前記ユーザとの距離を検出する距離検出部、
    赤外線を出力する出力部、
    前記出力部が出力した赤外線によって照らされたユーザを撮影する撮影部、
    前記電子機器と前記ユーザとの距離が閾値より大きいとき、前記電源部を制御して前記撮影部の電源をオンにする電源制御部、および
    前記撮影部によって撮影された画像に基づいて前記ユーザの視線入力を検出する視線入力検出部を備える、電子機器。
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