JP6061077B2 - 超音波探傷方法および装置 - Google Patents

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Description

本発明は、超音波探傷方法及び装置に係り、詳しくは被検体に内在するきず等の欠陥の程度を超音波を用いて検査する超音波探傷方法及び装置に関する。
超音波探傷法を用いて被検体に内在するきず等の欠陥を検出する1つの方法として、一定の距離離間させた1組の探触子を対向して被検体の表面に配置し、一方の探触子から被検体に超音波を照射させ、被検体に内在するきず等の欠陥からの散乱波・回折波を他方の探触子で受信する方法がある。このような方法をTOFD(Time Of Flight Diffraction)法という。TOFD法では、扇状に広がる超音波ビームを照射して幅広い領域を探傷し、欠陥からの散乱波・回折波を受信する方法が使用されており、受信した信号強度に基づいて欠陥の有無や大きさを推定することが可能である。このような探傷法を用いた欠陥の評価は、ボイラや原子プラント等、多くの製品で用いられている。
ところで、被検体に内在するきずが点在している場合に、上述したTOFD法でこのようなきずを推定しようとすると、反射波・回折波が干渉するため、得られた信号強度から点在するきずの大きさやその状態を評価することが困難であった。このため、被検体内に点在する微小なきずを評価する手法が求められていた。
点在するきずを評価する手法として、角柱状の被検査材に超音波探触子を配設して複数方向から超音波を入射させて探傷を行い、得られた反射パルスの波形の位相から、当該被検査材に内在する内部空孔の有無やその大きさを求める方法が知られている(特許文献1参照)。
特開2002−207028号公報
しかしながら、上記特許文献に開示された技術は、TOFD法への拡張が困難である。また、角柱状の被検査材のみを対象としており、形状の異なる対象物や、探触子の設置に制約のある対象物には適用できないという問題がある。
本発明は、上述した課題を解決すべくなされたものであり、その目的とするところは、被検体に内在するきず等の欠陥が点在している場合でも、当該欠陥の評価をより的確に行うことのできる超音波探傷方法及び装置を提供することにある。
上記の目的を達成するべく、請求項1の超音波探傷方法は、被検体に内在する少なくとも1つ以上のきずに対して、送信用探触子から超音波を送信して前記きずからの散乱波及び回折波を発生させ、発生した散乱波及び回折波を複数の振動子からなる受信用探触子で受信する工程と、前記被検体を超音波探傷した領域のうち、評価する領域となる評価領域を決定し、前記評価領域を格子状に分割する工程と、分割した格子のそれぞれについて、各振動子で受信した信号波形にゲート幅を設けて前記ゲート幅に含まれる信号波形をそれぞれ抽出し、抽出した各信号波形を、位相を合わせて合成し、合成した信号波形を対応する格子の信号強度とする工程と、前記評価領域にある各格子の信号強度に基づいて、前記評価領域に内在するきずの程度を評価する工程と、を有し、前記分割する工程は、前記格子のそれぞれに対し、格子を介した前記送信用探触子から前記各振動子までの超音波の伝搬時間を遅延時間として求める工程をさらに有し、前記ゲート幅は、信号強度を求める格子に隣接する各格子のうち、予め定められた振動子からの距離が最も近い格子における遅延時間と、前記予め定められた振動子からの距離が最も遠い格子における遅延時間とに基づいて求められることを特徴とする。
請求項の超音波探傷方法では、請求項1において、前記評価する工程では、前記評価領域にある全ての格子のうち、最大の信号強度を有する格子を含む領域、または予め定められた大きさの信号強度を超える信号強度を有する格子毎に設けられた領域に含まれる各格子の信号強度の平均値に基づいて、前記きずの程度を評価することを特徴とする。
請求項の超音波探傷方法では、請求項1において、前記評価する工程では、前記評価領域にある全ての格子のうち最大の信号強度を有する格子を含む領域、または予め定められた大きさの信号強度を超える信号強度を有する格子毎に設けられた領域に含まれる格子の中で、予め定められた閾値を超える信号強度を有する格子の数に基づいて、前記きずの程度を評価することを特徴とする。
請求項の超音波探傷装置は、被検体に内在する少なくとも1つ以上のきずに対して、超音波を送信する送信用探触子と、複数の振動子からなり、前記きずに超音波が照射されることにより発生する散乱波及び回折波を受信する受信用探触子と、前記被検体を超音波探傷した領域のうち、評価する領域となる評価領域を決定し、前記評価領域を格子状に分割する分割手段と、分割された格子のそれぞれについて、各振動子で受信した信号波形にゲート幅を設け、前記ゲート幅に含まれる信号波形をそれぞれ抽出し、抽出した信号波形を、位相を合わせて合成し、合成した信号波形を対応する格子の信号強度とする信号処理手段と、前記評価領域にある各格子の信号強度に基づいて、前記評価領域に内在するきずの程度を評価する評価手段と、を備え、前記分割手段は、前記格子のそれぞれに対し、格子を介した前記送信用探触子から前記各振動子までの超音波の伝搬時間を遅延時間として求め、前記信号処理手段は、信号強度を求める格子に隣接する各格子のうち、予め定められた振動子からの距離が最も近い格子における遅延時間と、前記予め定められた振動子からの距離が最も遠い格子における遅延時間とに基づいて前記ゲート幅を求めることを特徴とする。
請求項1の超音波探傷方法及び請求項の超音波探傷装置によれば、超音波探傷を行い、探傷領域のうちの評価領域を格子状に分割して、格子のそれぞれについて各振動子が受信した信号波形を抽出して合成した信号波形の信号強度を求め、評価領域に存在するきずの程度を評価する。
これにより、評価領域の信号強度をより詳細に求めることができるので、評価領域に存在するきずの大きさや点在の状態をより的確に把握することができる。
また、送信用探触子と受信用探触子とを被検体上で走査する必要はないので、被検体と各探触子との接触状態によるノイズの発生が低減し、評価領域の信号強度を精度よく求めることができる。
本発明に係る超音波探傷装置を示す概略構成図である。 送信用探触子及び受信用探触子の概略図である。 本発明に係る超音波探傷方法を示すフローチャートである。 評価領域を格子状に分割する一例を示す図である。 メッシュのゲート幅を求める一例を示す図である。 (A)は1番目の振動子が受信した信号波形、(B)は2番目の振動子が受信した信号波形、(C)はm番目の振動子が受信した信号波形、(D)はn番目の振動子が受信した信号波形に、それぞれゲート幅を設定した図である。 (A)は1番目の振動子が受信した信号波形、(B)は2番目の振動子が受信した信号波形を(A)の信号波形の位相に合わせた信号波形、(C)はm番目の振動子が受信した信号波形を(A)の信号波形の位相に合わせた信号波形、(D)はn番目の振動子が受信した信号波形を(A)の信号波形の位相に合わせた信号波形の図である。 各振動子が受信した信号波形を合成した合成波形を表す図である。 各メッシュの最大エコー強度に基づいて作成された探傷画像の一例を示す図である。 (A)は3つの横穴が形成された被検体の概略図、(B)は9つの横穴が形成された被検体の概略図である。 実施例における探傷試験の概略図である。 (A)は3つの横穴が形成された被検体の探傷画像、(B)は9つの横穴が形成された被検体の探傷画像である。 きずの面積率とエコー強度の相対値との関係を示すグラフである。
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明に係る超音波探傷装置10の概略構成図である。超音波探傷装置10は、例えばボイラ等の構造物の被検体1に内在する、点在する析出物等の微小なきず2からなる欠陥部4を検出して評価するための装置である。図1に示すように、超音波探傷装置10は、パルス発生器12、送信用探触子14、受信用探触子16、パルスレシーバ18、アナログ/デジタル変換器(以下、A/D変換器という)20、演算装置22、及びモニタ28を備える。
送信用探触子14は、所定の周波数の超音波を送信するパルス発生器12に接続され、パルス発生器12から送信された超音波を被検体1に照射する。
受信用探触子16は、パルスレシーバ18に接続され、欠陥部4からの回折波を受信する。
図2に送信用探触子14及び受信用探触子16の概略図を示す。送信用探触子14と受信用探触子16とは一定距離離間し、互いに対向して配置されている。送信用探触子14は1つの振動子14aからなり、パルス発生器12から入力された入力信号により振動子14aが振動して超音波を発生する。図示しないが、送信用探触子14から被検体1に照射される超音波ビームは扇状に広がるので、より広い範囲を探傷することが可能となる。
受信用探触子16は複数の振動子16aからなり、各振動子16aで欠陥部4からの回折波を受信する。本実施形態では、受信用探触子16としてアレイ探触子を使用する。受信用探触子16にアレイ探触子を使用することで、被検体1上で送信用探触子14及び受信用探触子16を走査しなくても、探傷画像を生成することが可能となるので、欠陥部4の位置を特定することができる。なお、振動子16aのそれぞれは直線状に配置されていてもよく、格子状や円形状に配置されていてもよい。
受信用探触子16で受信された回折波は、パルスレシーバ18で電気信号に変換される。電気信号に変換された回折波は、A/D変換器20でデジタル信号に変換され、演算装置22で信号処理される。
演算装置22は、信号処理部24と、画像生成部26とを備える。信号処理部24は、回折波の信号波形を信号処理して被検体1に内在する欠陥部4の評価を行う。画像生成部26は、信号処理部24での信号処理結果に基づいて探傷画像を生成し、モニタ28に表示する。なお、信号処理部24で信号処理した信号波形をモニタ28に表示するようにしてもよい。また、図示しないが、演算装置22はROM、RAM等のメモリを有している。
以下、このように構成された超音波探傷装置10を用いて、被検体1を検査する超音波検査方法について説明する。図3には、本発明に係る超音波探傷方法のフローチャートを示しており、当該フローチャートに基づいて以下に説明する。なお、以下に説明するステップS2以降の処理は、演算装置22で行われるものである。
ステップS1では、パルス発生器12で発生させた超音波を送信用探触子14を介して被検体1内に伝搬させ、被検体1の超音波探傷を実施する。詳しくは、送信用探触子14の振動子14aに対してパルス発生器12から所定の周波数の超音波を送信し、振動子14aをその周波数で振動させて被検体1内に超音波を伝搬させ、欠陥部4からの回折波を受信用探触子16の各振動子16aで受信する。受信された回折波はパルスレシーバ18で電気信号に変換され、A/D変換器20でデジタル信号に変換されて演算装置22に入力される。
ステップS2では、上記ステップS1で被検体1を超音波探傷した探傷領域のうち、欠陥部4のエコー強度(信号強度)を評価したい評価領域を決定し、当該評価領域を複数の格子状のメッシュに分割して、メッシュ毎の遅延時間を求める。ここで、評価領域はきず2の発生形態に応じて決定され、且つきず2が存在する可能性のある領域を含むように決定する。各メッシュMにおける遅延時間の求め方については、図4に一例としてメッシュM1における遅延時間の求め方を示しており、図4に基づいて以下に説明する。探傷領域から評価領域Rを決定した後、評価領域Rを所定の大きさの格子状に分割し、送信用探触子14から送信された超音波がメッシュM1に到達するまでの遅延時間と、メッシュM1で反射したその超音波が各振動子16a1〜16anで受信されるまでのそれぞれの遅延時間とから、メッシュM1における各振動子16a1〜16anのそれぞれの遅延時間を求める。
例えばメッシュM1において、メッシュM1に最も近い振動子16a1の遅延時間は、送信用探触子14からメッシュM1までの伝搬時間と、メッシュM1から振動子16a1までの伝搬時間とを加算した時間となる。同様に、メッシュM1から最も離れている振動子16anの遅延時間は、送信用探触子14からメッシュM1までの伝搬時間と、メッシュM1から振動子16anまでの伝搬時間とを加算した時間となる。
なお、図4に示す振動子16am(mは1以上の整数)は、振動子16a1〜16anの中央に位置する振動子である。また、評価領域Rは2次元の平面である。さらに、各メッシュMの一辺の長さは、送信用探触子14から被検体1に送信される超音波の波長以下とするのが好ましく、超音波の波長の1/2以下とするのがより好ましい。メッシュMの一辺の長さを超音波の波長より長くすると、きず2の大きさや点在の状態を正しく評価できなくなる可能性があるため、好ましくない。
ステップS3では、メッシュMのゲート幅を求める。詳しくは、図5に一例としてメッシュM1のゲート幅を求める場合の概略図を示しており、図5に基づいて以下に説明する。メッシュM1のゲート幅を求める場合、メッシュM1に隣接する8つのメッシュMのうち、基準となる振動子16ax(xは1〜nのうちのいずれか)における遅延時間の最大値tMAX、最小値tMINを探索し、その遅延時間tMAX、tMINに基づいてゲート幅を求める。図5では、基準となる振動子として振動子16a1〜16anの中央に位置する振動子16amを選択している。そして、メッシュM1に隣接する8つのメッシュMのうち、振動子16amからの距離が最も遠いメッシュMMAXの遅延時間が遅延時間の最大値tMAXとなり、最も近いメッシュMMINの遅延時間が遅延時間の最小値tMINとなる。この遅延時間tMAX、tMINと、メッシュM1の振動子16amにおける遅延時間tM1とを用いて、以下に示す式(1)、(2)からゲート幅tα、tβを求める。
tα=(tM1−tMIN)/2 ・・・(1)
tβ=(tMAX−tM1)/2 ・・・(2)
なお、ゲート幅は以下の式(3)から求めてもよい。
tα=tβ=(tMAX−tMIN)/4 ・・・(3)
また、本ステップで基準とする振動子14axは、振動子14amに限られず、振動子16a1〜16anの中から選択される。
ステップS4では、振動子16a1〜振動子16anで受信したメッシュM1からの回折波の各信号波形に上記ステップS3で求めたゲート幅tα、tβを設定して、ゲート幅tα、tβに含まれる信号波形をそれぞれ抽出する。図6(A)に振動子14a1の信号波形、図6(B)に振動子16a2の信号波形、図6(C)に振動子16amの信号波形、図6(D)に振動子16anの信号波形をそれぞれ示す。図6(A)では、振動子16a1が受信した信号波形において、上記ステップS2で求めた振動子16a1の遅延時間t1を基準にして、遅延時間t1より早い側にゲート幅tα、遅延時間t1より遅い側にゲート幅tβをそれぞれ設定し、ゲート幅tα、tβに含まれる信号波形を抽出する。図6(B)も図6(A)と同様に振動子16a2が受信した信号波形において、上記ステップS2で求めた振動子16a2の遅延時間t2を基準にして、ゲート幅tα、tβをそれぞれ設定し、ゲート幅tα、tβに含まれる信号波形を抽出する。図6(C)も図6(A)と同様に振動子16amが受信した信号波形において、上記ステップS2で求めた振動子16amの遅延時間tmを基準にして、ゲート幅tα、tβをそれぞれ設定し、ゲート幅tα、tβに含まれる信号波形を抽出する。図6(D)も図6(A)と同様に振動子16anが受信した信号波形において、上記ステップS2で求めた振動子16anの遅延時間tnを基準にして、ゲート幅tα、tβをそれぞれ設定し、ゲート幅tα、tβに含まれる信号波形を抽出する。
例えば送信用探触子14と受信用探触子16とを被検体1に配置する位置と、被検体1内を伝搬する超音波の音速とが予め判っている場合には回折波の信号波形が現れる伝搬時間を求めることができるので、ゲート幅tα、tβを設けなくても信号波形を抽出することは可能となる。しかしながら、被検体1に対する送信用探触子14と受信用探触子16との配置位置がずれてしまったり、被検体1内を伝搬する超音波の音速が若干変化してしまったりする場合には、求めた伝搬時間も本来現れる回折波の伝搬時間からずれてしまう。従って抽出する信号波形の部分も本来抽出すべき信号波形の部分からずれてしまうため好ましくない。しかしながら、ゲート幅tα、tβを設定して信号波形を抽出することによって、送信用探触子14及び受信用探触子16を配置する位置がずれてしまったり被検体1内を伝搬する超音波の音速がずれてしまったりする場合でも、後述するエコー強度を求めるために必要な部分の信号波形を抽出することができる。
また、各振動子16a1〜16anが受信した信号波形に対してゲート幅を設定せずに信号波形を抽出する場合、信号が所々抜けてしまうため、後述するような探傷画像を生成すると離散的な画像になってしまい、きず2を過小評価してしまう可能性がある。しかし、各振動子16a1〜16anが受信した信号波形に対してゲート幅tα、tβに含まれる信号波形を抽出することで、信号の抜けが低減されるので信号が滑らかに変化し、これらの信号に基づいて生成した探傷画像は滑らかに変化する画像となり、欠陥部2をより適切に評価することができる。
ステップS5では、上記ステップS4で抽出した信号波形を合成して、上記ステップS3で選択されたメッシュMのエコー強度(信号強度)Esを求める。詳しくは、図7(A)〜(D)及び図8を用いて説明する。図7(A)は振動子16a1の信号波形、(B)は(A)の信号波形と位相を合わせた振動子16a2の信号波形、(C)は(A)の信号波形と位相を合わせた振動子16amの信号波形、(D)は(A)の信号波形と位相を合わせた振動子16anの信号波形、図8は各振動子16a1〜16anの信号波形を合成した合成波形をそれぞれ示している。
図7(A)〜(D)に示すように、振動子16a2〜16anの各信号波形の位相を振動子16a1の信号波形の位相に合わせた後、振動子16a1〜16anの各信号波形を加算平均により合成し、図8に示すような合成波形を得る。この合成波形の最大値がメッシュM1におけるエコー強度Esとなる。
なお、上述したステップS3〜S5は、評価領域Rに含まれる全てのメッシュMについて行われる。
ステップS6では、評価領域Rにおける各メッシュMの信号強度Esに基づいて探傷画像を生成する。図9に探傷画像の一例を示すように、各メッシュMにおける信号強度Esが反映された探傷画像を生成する。図9に示す画像は、色が濃くなるほど信号強度が強いことを示している。図9に示すように、画像化することでもきず2の大きさや点在の状態等をより詳細に評価することができる。また、送信用探触子14及び受信用探触子16を配置するだけで探傷画像を生成することができるので、被検体1上で送信用探触子14及び受信用探触子16を走査する場合に比べて、被検体1と送信用探触子14及び受信用探触子16との接触状態によるノイズの影響が低減される。従って、より精度のよい探傷画像を得ることができる。
ステップS7では、各メッシュMで求められたエコー強度Esに基づいて欠陥部4を評価する。詳しくは、評価領域R内の各メッシュMにおけるエコー強度Esの平均値Es_aveを求め、その平均値Es_aveから欠陥部4の状態を評価する。欠陥部4に複数のきず2が点在している場合には、複数のきず2が点在していない場合と比べてエコー強度Esの平均値Es_aveが増大するので、平均値Es_aveを求めることで欠陥部4におけるきず2の大きさや点在の状態(程度)、即ちきず2が連続したり密集したりして形成されているその状態を評価することができる。ここで、エコー強度の平均値Es_aveは、評価領域Rに含まれる全てのメッシュMにおけるエコー強度Esの平均値としてもよいが、評価領域Rに含まれるメッシュMのうち、最大のエコー強度を有するメッシュを含む所定の領域に含まれるメッシュMのエコー強度の平均値とするのが好ましい。
なお、本ステップでは、エコー強度Esが所定の閾値を超えるメッシュの数、当該メッシュの数の割合、エコー強度Esが所定の閾値を超えるメッシュの面積、及び当該面積の割合の少なくともいずれかに基づいて欠陥部4の評価を行ってもよい。メッシュ数から評価する場合、評価領域Rにある各メッシュMのうち、予め定められた閾値を超えるエコー強度Esを有するメッシュMの数(以下、メッシュ数という)Nを求める。欠陥部4に複数のきず2が密集している場合には、きず2が密集していない場合と比べてメッシュ数Nが増加するので、メッシュ数Nを求めることで欠陥部4におけるきず2の大きさや点在の状態を評価することができる。ここで、メッシュ数Nは、評価領域Rに含まれる全てのメッシュMから求めてもよいが、評価領域Rに含まれるメッシュMのうち、最大のエコー強度を有するメッシュMを含む所定の領域から求めるのが好ましい。なお、本ステップで使用される閾値は、予めメモリ等に設定されていてもよく、ユーザにより設定される値であってもよい。
また、評価領域Rに含まれる全てのメッシュMの数に対するメッシュ数Nの割合、またはメッシュMを含む所定の領域に含まれるメッシュの数に対するメッシュ数Nの割合を求め、きず2の大きさや点在の状態を評価してもよい。さらに、閾値を超えたメッシュMの面積から、きず2の大きさや点在の状態を評価してもよい。また、評価領域Rの面積に対する閾値を超えたメッシュMの面積の割合、またはメッシュMを含む所定の領域に含まれるメッシュMの面積に対する閾値を超えたメッシュMの面積の割合から、きず2の大きさや点在の状態を評価してもよい。
また、最大エコー強度と判定する基準となる閾値Etを予めメモリ等に設定しておき、評価領域Rに含まれるメッシュMの中で、閾値Etを超えるエコー強度Esを有するメッシュMが複数存在する場合には、そのメッシュM毎に所定の領域を設定し、閾値Etを超えるエコー強度Esを有するメッシュMを含む所定の領域におけるきず2の大きさや点在の状態を個々に評価するのが好ましい。
このように、本実施形態では、超音波探傷を行った探傷領域のうち、評価したい領域Rを格子状に分割し、メッシュM毎に各振動子16aが受信した信号波形を抽出して合成した信号波形の最大値を信号強度Esとして求め、評価領域Rに内在するきず2を各エコー強度Esに基づいて評価する。これにより、評価領域Rの信号強度がより細かく求められるので、当該信号強度から評価領域Rに存在するきず2の大きさや点在の状態等を容易に把握することができる。従って、欠陥部4が連続して点在するきず2からなる場合でも、欠陥部4でのきず2の程度をより正確に評価することができる。
以下、本発明について実施例を挙げて説明するが、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。
本発明に係る超音波探傷装置10及び超音波探傷方法を用いて、模擬欠陥部が設けられた被検体1a、1bの模擬欠陥部の評価を行った。被検体1a、1bとして、鋼材を使用した。
図10(A)には、模擬欠陥部4aとして被検体1aの長手方向に3つの横穴2’が形成された被検体1a、図10(B)には、模擬欠陥部4bとして9つの横穴2’が形成された被検体1bをそれぞれ示している。本実施例では、横穴2’の直径rが0.5mm、深さDが25mm、隣り合う横穴2’の中心位置の距離d1、d2はそれぞれ1mmである。
図11に探傷試験の概略図を示す。図11に示すように、模擬欠陥部4bを挟むように、被検体1b上に配置された斜角シュー30に送信用探触子14、送信用探触子14と対向する側の斜角シュー30に受信用探触子16をそれぞれ設置して、送信用探触子14から扇状に広がる超音波ビームを被検体1bに照射して超音波探傷を行い、模擬欠陥部4bの評価を行った。なお、図11では例として模擬欠陥部4bが形成された被検体1bを示しているが、被検体1aも同様の構成で探傷試験を行った。
そして、本発明に係る超音波探傷方法で模擬欠陥部4a、4bの評価を行った。詳しくは、評価領域Rの各メッシュMの大きさを0.5mm×0.5mmとして各メッシュにおけるエコー強度Esを求め、エコー強度Esに基づいて探傷画像を生成した。そして、評価領域Rの中で、予め定めたエコー強度の閾値を超えたメッシュMの数Nを求めた。そして、被検体1aで閾値を超えたメッシュ数NAを基準とし、被検体1a、1bでそれぞれ求めたメッシュ数Nから、メッシュ数の相対値N/NAを求めた。また、比較例として、従来のTOFD法を用いて被検体1a、1bの探傷試験をそれぞれ行い、被検体1aで測定したエコー高さを基準値PAとし、被検体1a、1bのエコー高さをそれぞれエコー高さPとして、エコー高さの相対値P/PAを求めた。結果を図12、図13にそれぞれ示す。なお、従来のTOFD法とは、送信用探触子と1つの振動子からなる受信用探触子とで被検体1a、1bに形成した横穴2’を挟み(図11参照)、且つ横穴2’が送信用探触子及び受信用探触子の二等分線上にあるように、当該送信用探触子及び当該受信用探触子を対向配置して超音波探傷を行い、エコー高さを測定するものである。
図12(A)には2値化した被検体1aの探傷画像、図12(B)には2値化した被検体1bの探傷画像をそれぞれ示している。図12(A)の略中央にある白抜きの部分が模擬欠陥部4aを示すきず指示、図12(B)の略中央にある白抜きの部分が模擬欠陥部4bを示すきず指示である。図12(A)、(B)から、模擬欠陥部4aよりも横穴2’が多く形成されている模擬欠陥部4bの方が、探傷画像のきず指示の面積が大きくなっていることが判る。
図13には、本実施例で求めたメッシュ数の相対値N/NAときずの面積率との関係を示すグラフに、従来のTOFD法から求めたエコー高さの相対値P/PAときずの面積率との関係を示すグラフに重ねて示している。ここで、横軸に示すきずの面積率は、上述した3.5mm×3.5mmの範囲において横穴2’が占める面積の割合を示している。図13に示すように、従来のTOFD法では、きずの面積率が大きくなっても相対値P/PAはあまり変化していない。しかし、本発明に係る超音波探傷方法では、従来のTOFD法で測定したエコー高さと比べてきずの面積率が大きくなると相対値N/NAが顕著に大きくなっていることが判る。
このように、本発明に係る超音波探傷方法を行うことで得られた探傷画像から、被検体に内在するきずの位置、大きさ、及び点在の状態を容易に把握できることが判る。また、エコー強度の平均値Es_aveに基づいて、より正確にきずの程度を評価できることが判る。
以上で実施形態の説明を終えるが、本発明は上述した実施形態に限定されるものではない。
例えば、上記実施形態では、超音波探触子としてアレイ探触子16を使用しているが、複数の振動子16aを有する探触子であれば、アレイ探触子16に限られず使用可能である。
1、1a、1b 被検体
2 きず
2’ 横穴
4、4a、4b 欠陥部
10 超音波探傷装置
14 送信用探触子
16 受信用探触子
22 演算装置
24 信号処理部
26 画像生成部

Claims (4)

  1. 被検体に内在する少なくとも1つ以上のきずに対して、送信用探触子から超音波を送信して前記きずからの散乱波及び回折波を発生させ、発生した散乱波及び回折波を複数の振動子からなる受信用探触子で受信する工程と、
    前記被検体を超音波探傷した領域のうち、評価する領域となる評価領域を決定し、前記評価領域を格子状に分割する工程と、
    分割した格子のそれぞれについて、各振動子で受信した信号波形にゲート幅を設けて前記ゲート幅に含まれる信号波形をそれぞれ抽出し、抽出した各信号波形を、位相を合わせて合成し、合成した信号波形を対応する格子の信号強度とする工程と、
    前記評価領域にある各格子の信号強度に基づいて、前記評価領域に内在するきずの程度を評価する工程と、
    を有し、
    前記分割する工程は、前記格子のそれぞれに対し、格子を介した前記送信用探触子から前記各振動子までの超音波の伝搬時間を遅延時間として求める工程をさらに有し、
    前記ゲート幅は、信号強度を求める格子に隣接する各格子のうち、予め定められた振動子からの距離が最も近い格子における遅延時間と、前記予め定められた振動子からの距離が最も遠い格子における遅延時間とに基づいて求められることを特徴とする超音波探傷方法。
  2. 前記評価する工程では、前記評価領域にある全ての格子のうち、最大の信号強度を有する格子を含む領域、または予め定められた大きさの信号強度を超える信号強度を有する格子毎に設けられた領域に含まれる各格子の信号強度の平均値に基づいて、前記きずの程度を評価することを特徴とする請求項1に記載の超音波探傷方法。
  3. 前記評価する工程では、前記評価領域にある全ての格子のうち最大の信号強度を有する格子を含む領域、または予め定められた大きさの信号強度を超える信号強度を有する格子毎に設けられた領域に含まれる格子の中で、予め定められた閾値を超える信号強度を有する格子の数に基づいて、前記きずの程度を評価することを特徴とする請求項1に記載の超音波探傷方法。
  4. 被検体に内在する少なくとも1つ以上のきずに対して、超音波を送信する送信用探触子と、
    複数の振動子からなり、前記きずに超音波が照射されることにより発生する散乱波及び回折波を受信する受信用探触子と、
    前記被検体を超音波探傷した領域のうち、評価する領域となる評価領域を決定し、前記評価領域を格子状に分割する分割手段と、
    分割された格子のそれぞれについて、各振動子で受信した信号波形にゲート幅を設け、前記ゲート幅に含まれる信号波形をそれぞれ抽出し、抽出した信号波形を、位相を合わせて合成し、合成した信号波形を対応する格子の信号強度とする信号処理手段と、
    前記評価領域にある各格子の信号強度に基づいて、前記評価領域に内在するきずの程度を評価する評価手段と、
    を備え
    前記分割手段は、前記格子のそれぞれに対し、格子を介した前記送信用探触子から前記各振動子までの超音波の伝搬時間を遅延時間として求め、
    前記信号処理手段は、信号強度を求める格子に隣接する各格子のうち、予め定められた振動子からの距離が最も近い格子における遅延時間と、前記予め定められた振動子からの距離が最も遠い格子における遅延時間とに基づいて前記ゲート幅を求めることを特徴とする超音波探傷装置。
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