JP6060599B2 - 組電池 - Google Patents

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Description

本発明は、積層電池及び組電池に関する。
従来より、一対の電極の間に電解質層を挟んだ構造の単電池を複数積層した積層電池が知られている。こうした積層電池としては、図8に示すように、1枚の金属板202の一方の面に正極層204、他方の面に負極層206が形成されたバイポーラ電極208を利用して組み立てられたバイポーラ型積層電池200が知られている(特許文献1参照)。バイポーラ型積層電池200では、2つのバイポーラ電極208の間に電解質層209が挟み込まれている。また、上方のバイポーラ電極208の負極層206と更にその上方の正極層210との間には電解質層212が挟み込まれ、下方のバイポーラ電極208の正極層204と更にその下方の負極層214との間に電解質層216が挟み込まれている。そして、正極層210の上面には外部集電板218が一体化され、負極層214の下面には外部集電板220が一体化されている。ここで、外部集電板218,220は、バイポーラ電極208を構成する金属板202よりも厚く形成されている。また、外部集電板218,220は、外装ケース222の外部に引き出されるように伸延され、それぞれ正極端子及び負極端子として機能する。こうしたバイポーラ型積層電池200によれば、その機構上、電池の体積エネルギー密度が高くなる。
特開2004−139775号公報
しかしながら、バイポーラ型積層電池200では、外装ケース222の側面から横向きに外部集電板218,220が突き出ているため、体積エネルギー密度を十分向上させることができなかった。すなわち、バイポーラ型積層電池200を収容する空間は、外装ケース222を収容する大きさの空間に加えて、外部集電板218,220のうち外装ケース222から突き出た部分が上下方向に移動するのを許容する空間が必要になる。このため、バイポーラ型積層電池200を収容する空間は、外装ケース222よりも大きな空間(つまり体積)が必要になる。その結果、バイポーラ型積層電池200を収容する空間の体積で電池容量を除した値は、外装ケース222の体積で電池容量を除した値よりも小さくなってしまう。
本発明はこのような課題を解決するためになされたものであり、積層電池や組電池において体積エネルギー密度をより高くすることを主目的とする。
本発明の積層電池は、
隣接する単電池同士の間に内部集電板を挟むようにして前記単電池が直列接続されるように該単電池を多段に積層した単電池積層体と、
前記単電池積層体の両端に位置する2つの単電池の各々の外側の電極と接するように設けられ、前記内部集電板よりも厚い一対の外部集電板と、
前記単電池積層体を前記一対の外部集電板で挟んだ構造体を収容し、各外部集電板のうち前記単電池積層体と接している面とは反対側の面を露出させる開口を有する外装ケースと、
を備えたものである。
この積層電池では、単電池が直列に接続されているため、高い出力を得ることができる。また、一対の外部集電板の厚みが内部集電板の厚みよりも厚いため、外部集電板内において積層方向と直交する方向の電子抵抗が低くなり、集電抵抗を実用的レベルまで低くすることができるし、積層電池の強度を高くすることもできる。更に、直列接続された単電池で発生した電子は、内部集電板内を積層方向に流れるが、内部集電板の厚みが薄いため、その電子抵抗が低くなり、体積エネルギー密度が向上する。更にまた、各外部集電板のうち単電池積層体と接している面とは反対側の面が外装ケースの開口から露出している。そのため、外装ケースの側面から横向きに外部集電板が突き出ている構造(例えば特許文献1)と比べて、積層電池を収容するのに必要な空間の体積が小さくなり、その分、体積エネルギー密度がより高くなる。
本発明の積層電池において、前記構造体は、1枚の金属板の一方の面に正極層、他方の面に負極層を形成したバイポーラ電極を利用して組み立てられているものとしてもよい。こうすれば、本発明の積層電池を比較的簡単に製造することができる。例えば、隣接するバイポーラ電極同士の間に電解質層を挟み込むようにしてバイポーラ電極を多段に積層する。そして、両端のバイポーラ電極については、電解質層を介して正極層又は負極層の付いた外部集電板を配置する。こうすることにより、積層電池を比較的簡単に製造することができる。
本発明の積層電池において、前記外部集電板は、前記バイポーラ電極を構成する前記金属板と同じ金属板を複数枚重ね合わせたものであるか、又は該金属板に別の金属板を重ね合わせたものとしてもよい。こうすれば、内部集電板を利用して外部集電板を製造することができるため、工業的に有利である。
本発明の組電池は、
隣接する単電池同士の間に内部集電板を挟むようにして前記単電池が直列接続されるように該単電池を多段に積層した単電池積層体と、
1番目〜2n番目(nは正の数)の前記単電池積層体を、奇数番目の前記単電池積層体は正極が所定の向きになるように、偶数番目の前記単電池積層体は負極が前記所定の向きになるようにして序数の順に並べ、(2k−1)番目の前記単電池積層体(kはn以下の正の数)の負極と2k番目の前記単電池積層体の正極、(2k−2)番目の前記単電池積層体の負極と(2k−1)番目の前記単電池積層体の正極を、それぞれ前記内部集電板よりも厚い連結集電板で連結し、前記内部集電板よりも厚い第1外部集電板を前記1番目の単電池積層体の正極に接するように配置し、前記内部集電板よりも厚い第2外部集電板を前記2n番目の単電池積層体の負極に接するように配置した構造体と、
前記構造体を収容し、前記第1及び第2外部集電板のうち前記単電池積層体と接している面とは反対側の面を露出させる開口を有する外装ケースと、
を備えたものである。
この組電池では、単電池が直列に接続された偶数個の単電池積層体が連結集電板を介して直列に接続されているため、より高い出力を得ることができる。また、第1及び第2外部集電板や連結集電板の厚みが内部集電板の厚みよりも厚いため、第1及び第2外部集電板内や連結集電板内において積層方向と直交する方向の電子抵抗が低くなり、集電抵抗を実用的レベルまで低くすることができるし、組電池の強度を高くすることもできる。更に、直列接続された単電池で発生した電子は、内部集電板内を積層方向に流れるが、内部集電板の厚みが薄いため、その電子抵抗が低くなり、体積エネルギー密度が向上する。更にまた、両外部集電板(つまり組電池の正極と負極)は組電池の同じ面に露出しているため、使用時、組電池を電池収容空間にセットするときにその面とは反対の面を気にする必要がない。ここで、上述した本発明の積層電池を例えば2個使用して組電池とする場合、一方の積層電池は負極が下になるように、他方の積層電池は正極が下になるようにし、両極を接続端子で電気的に接続することになる。こうした組電池に比べて、本発明の組電池は接続端子が不要になる分、組電池を収容するのに必要な空間の高さが低くなり、その体積が小さくなるため、体積エネルギー密度がより高くなる。
なお、本発明の組電池は、n=1のとき、k=1になり、2k−2=0になるため、(2k−2)番目の単電池積層体は存在せず、(2k−2)番目の単電池積層体の負極と(2k−1)番目の単電池積層体の正極とを連結集電板で連結する構成は備えていないことになる。
本発明の組電池において、前記構造体は、1枚の金属板の一方の面に正極層、他方の面に負極層を形成したバイポーラ電極を利用して組み立てられているものとしてもよい。こうすれば、本発明の組電池を比較的簡単に製造することができる。
本発明の組電池において、前記連結集電板、前記第1外部集電板及び前記第2外部集電板は、前記バイポーラ電極を構成する前記金属板と同じ金属板を複数枚重ね合わせたものであるか、又は該金属板に別の金属板を重ね合わせたものとしてもよい。こうすれば、内部集電板を利用して第1及び第2外部集電板を製造することができるため、工業的に有利である。
積層電池10の説明図であり、(a)は平面図、(b)はA−A断面図。 積層電池10の製造工程図。 積層電池50の説明図であり、(a)は平面図、(b)はB−B断面図。 組電池60の断面図。 積層電池10を2つ横に並べて組電池としたときの断面図。 組電池100の断面図。 2つの組電池60をハウジング88で囲った一例を示す断面図。 従来の積層電池200の断面図。
[第1実施形態]
図1は、第1実施形態の積層電池10の説明図であり、(a)は平面図、(b)はA−A断面図である。
積層電池10は、単電池積層体20を一対の外部集電板30,32で挟んでなる構造体34が円筒形状の外装ケース40に収容されたものである。
単電池積層体20は、隣接する単電池22同士の間に内部集電板24を挟むようにして単電池22が直列接続されるように単電池22を多段に積層したものである。
単電池22は、正極層22aと負極層22bとの間に電解質層22cを介在させたものであり、本実施形態では円盤状に形成されている。
正極層22aは、正極活物質を含むものである。正極層22aは、例えば、正極活物質と導電材と結着材とを混合し、適当な溶剤を加えてペースト状の正極合材としたものを乾燥し、必要に応じて電極密度を高めるべく圧縮して形成したものとしてもよい。正極活物質としては、遷移金属元素を含む硫化物や、リチウムと遷移金属元素とを含む酸化物などを用いることができる。前者としては、TiS2、TiS3、MoS3、FeS2などの遷移金属硫化物、後者としては、リチウムマンガン複合酸化物、リチウムコバルト複合酸化物、リチウムニッケル複合酸化物、リチウムバナジウム複合酸化物、リチウム鉄リン酸化合物などを用いることができる。導電材としては、天然黒鉛(鱗状黒鉛、鱗片状黒鉛)や人造黒鉛などの黒鉛、アセチレンブラック、カーボンブラック、ケッチェンブラック、カーボンウィスカ、ニードルコークス、炭素繊維、金属(銅、ニッケル、アルミニウム、銀、金など)などの1種又は2種以上を混合したものを用いることができる。結着材としては、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、ポリフッ化ビニリデン(PVDF)、フッ素ゴム等の含フッ素樹脂、或いはポリプロピレン、ポリエチレン等の熱可塑性樹脂、エチレンプロピレンジエンモノマー(EPDM)ゴム、スルホン化EPDMゴム、天然ブチルゴム(NBR)等を単独で、あるいは2種以上の混合物として用いることができる。溶剤としては、例えばN−メチルピロリドン、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、メチルエチルケトン、シクロヘキサノン、酢酸メチル、アクリル酸メチル、ジエチレントリアミン、N,N−ジメチルアミノプロピルアミン、エチレンオキシド、テトラヒドロフランなどの有機溶剤を用いることができる。
負極層22bは、負極活物質を含むものである。負極層22bは、例えば、負極活物質と導電材と結着材とを混合し、適当な溶剤を加えてペースト状の負極合材としたものを乾燥し、必要に応じて電極密度を高めるべく圧縮して形成したものとしてもよい。負極活物質としては、コークス類、ガラス状炭素類、グラファイト類、難黒鉛化性炭素類、熱分解炭素類、炭素繊維などが挙げられる。導電材や結着材、溶剤については、正極層22aと同様のものを使用することができる。
電解質層22cは、リチウムイオン伝導性を有するものである。電解質層22cは、例えば、固体電解質からなる層としてもよい。固体電解質としては、無機固体電解質や有機固体電解質などが挙げられる。無機固体電解質としては、例えば、リチウムの窒化物、ハロゲン化物、酸素酸塩などがよく知られている。なかでも、Li4SiO4、Li4SiO4−LiI−LiOH、xLi3PO4−(1−x)Li4SiO4、(0≦x≦1)、Li2SiS3、Li3PO4−Li2S−SiS2、硫化リン化合物などが挙げられる。これらは単独で用いてもよいし、複数を混合して用いてもよい。有機固体電解質としては、例えば、ポリエチレンオキサイド、ポリプロピレンオキサイド、ポリビニルアルコール、ポリフッ化ビニリデン、ポリホスファゼン、ポリエチレンスルフィド、ポリヘキサフルオロプロピレンなどやこれらの誘導体が挙げられる。これらは単独で用いてもよいし、複数を混合して用いてもよい。
内部集電板24は、円盤状に形成され、電子を導通しやすいものであればよい。内部集電板24は、例えば、アルミニウム、チタン、ステンレス鋼、ニッケル、鉄、焼成炭素、導電性高分子、導電性ガラスなどのほか、接着性、導電性及び耐酸化性向上の目的で、アルミニウムや銅などの表面をカーボン、ニッケル、チタンや銀などで処理したものを用いることができる。これらについては、表面を酸化処理することも可能である。このうち、アルミニウムが好ましい。厚さは、特に限定するものではないが、例えば5μm〜500μmとしてもよい。
一方の外部集電板30は、積層電池10の正極に当たるものであり、円盤状に形成され、単電池積層体20の上端に位置する単電池22の正極層22aと接するように設けられている。この外部集電板30は、正極層22aと接している面とは反対側の面に円形突起30aを有している。他方の外部集電板32は、積層電池10の負極に当たるものであり、円盤状に形成され、単電池積層体20の下端に位置する単電池22の負極層22bと接するように設けられている。この外部集電板32は、負極層22bと接している面とは反対側の面に円形突起32aを有している。両外部集電板30,32は、内部集電板24と同じく、電子を導通しやすいものであればよい。材料としては、内部集電板24と同様のものを用いることができる。この外部集電板30,32は、内部集電板24よりも厚くなるように形成されており、内部集電板24の厚みの例えば3倍以上としてもよい。具体的には、1mmとか1.5mmにしてもよい。
外装ケース40は、円筒形状に形成され、単電池積層体20を一対の外部集電板30,32で挟んだ構造体34を収容している。この外装ケース40の上下両面には、各外部集電板30,32の円形突起30a,32aを露出させる開口42,44が形成されている。外装ケース40の材質は、ラミネートフィルムであり、例えば、熱融着性樹脂フィルムと金属箔と剛性を有する樹脂フィルムとがこの順に積層された高分子金属複合フィルムが用いられる。熱融着性樹脂フィルムとしては、例えば、ポリエチレン、アイオノマー、エチレンビニルアセテートなどを用いることができる。金属箔としては、例えば、アルミ箔、ニッケル箔などを用いることができる。剛性を有する樹脂としては、例えば、ポリエチレンテレフタレート、ナイロンなどを用いることができる。
次に、こうした積層電池10の製造方法について、図2を用いて説明する。図2は、積層電池10の製造工程図である。まず、複数のバイポーラ電極BEを用意する。バイポーラ電極BEは、内部集電板24の一方の面に正極層22a、他方の面に負極層22bを形成したものである。本実施形態の積層電池10を製造する場合には、こうしたバイポーラ電極BEを3つ用意する。また、外部集電板30の円形突起30aが設けられていない面に正極層22aを形成し、外部集電板32の円形突起32aが設けられていない面に負極層22bを形成する。次に、隣接するバイポーラ電極BE同士の間に電解質層22cを挟み込む。具体的には、一方のバイポーラ電極BEの正極層22aと他方のバイポーラ電極BEの負極層22bとの間に電解質層22cを挟み込む。また、最上位のバイポーラ電極BEの負極層22bと外部集電板30の正極層22aとの間に電解質層22cを挟み込み、最下位のバイポーラ電極BEの正極層22aと外部集電板32の負極層22bとの間に電解質層22cを挟み込む。そして、一対の外部集電板30,32を互いに近づく方向に押圧することにより、単電池積層体20を一対の外部集電板30,32で挟んだ構造体34(図1参照)とする。この構造体34をラミネートフィルムで包み込み、そのフィルムの上下両面から円形突起30a,32aが露出するように穴を開ける。これにより、図1に示すように上下両面に開口42,44を備えた外装ケース40ができあがり、積層電池10が完成する。
以上詳述した積層電池10によれば、単電池22が直列に接続されているため、高い出力を得ることができる。また、一対の外部集電板30,32の厚みが内部集電板24の厚みよりも厚いため、外部集電板30,32内において積層方向と直交する方向の電子抵抗が低くなり、集電抵抗を実用的レベルまで低くすることができるし、積層電池10の強度を高くすることもできる。更に、直列接続された単電池22で発生した電子は、内部集電板24内を積層方向に流れるが、内部集電板24の厚みが薄いため、その電子抵抗が低くなり、体積エネルギー密度が向上する。更にまた、各外部集電板30,32のうち単電池積層体20と接している面とは反対側の面が外装ケース40の開口42,44から露出している。そのため、外装ケース40の側面から横向きに外部集電板が突き出ている構造(例えば特許文献1、図8参照)と比べて、積層電池10を収容するのに必要な空間の体積が小さくなり、その分、体積エネルギー密度がより高くなる。
また、構造体34はバイポーラ電極BEを利用して組み立てられているため、積層電池10を比較的簡単に製造することができる。
[第2実施形態]
図3は、第2実施形態の積層電池50の説明図であり、(a)は平面図、(b)はB−B断面図である。
積層電池50は、外装ケース40の開口形状以外は、第1実施形態の積層電池10と同じである。そのため、積層電池10と同じ構成要素については同じ符号を付し、その説明を省略する。この積層電池50の外装ケース40の上下両面には、各外部集電板30,32のうち単電池積層体20と接している面とは反対側の面全体が外装ケース40の開口46,48から露出している。この積層電池50によっても、第1実施形態の積層電池10と同様の効果が得られる。
[第3実施形態]
図4は、第3実施形態の組電池60の断面図である。
組電池60は、1番目及び2番目の単電池積層体20A,20Bを連結集電板74、第1外部集電板70及び第2外部集電板72で挟んでなる構造体76が外装ケース80に収容されたものである。
1番目及び2番目の単電池積層体20A,20Bは、第1実施形態で説明した単電池積層体20と同じであるため、同じ構成要素については同じ符号を付し、その説明を省略する。なお、1番目の単電池積層体20Aは、両端の正極層22a及び負極層22bのうち正極層22aが上向きになるように配置され、2番目の単電池積層体20Bは、両端の正極層22a及び負極層22bのうち負極層22bが上向きになるように配置されている。
連結集電板74は、内部集電板24と同じく、電子を導通しやすいものであればよい。材料としては、内部集電板24と同様のものを用いることができる。この連結集電板74は、1番目の単電池積層体20Aの下端の負極層22bと、2番目の単電池積層体20Bの下端の正極層22aとを電気的に連結している。つまり、連結集電板74は、2つの単電池積層体20A,20Bを直列に接続している。また、連結集電板74は、内部集電板24よりも厚くなるように形成されており、ここでは第1及び第2外部集電板70,72と同じ厚みに形成されている。
第1外部集電板70は、1番目の単電池積層体20Aの上端の正極層22aと接している。この第1外部集電板70は、第1実施形態の外部集電板30と同じ形状、同じ材料であり、単電池積層体20と接している面とは反対側の面に円形突起70aを有している。
第2外部集電板72は、2番目の単電池積層体20Bの上端の負極層22bと接している。この第2外部集電板72は、第1実施形態の外部集電板32と同じ形状、同じ材料であり、単電池積層体20と接している面とは反対側の面に円形突起72aを有している。
外装ケース80は、1番目及び2番目の単電池積層体20A,20Bを連結集電板74、第1外部集電板70及び第2外部集電板72で挟んでなる構造体76を収容している。この外装ケース80の上面の2箇所には、第1及び第2外部集電板70,72の円形突起70a,72aを露出させる開口82,84が形成されている。外装ケース80の材質は、外装ケース40の材質と同じであるため、ここではその説明を省略する。
こうした組電池60は、バイポーラ電極BE(図2参照)を利用して第1実施形態の製造方法に準じて製造することができる。バイポーラ電極BEを利用すれば、組電池60を比較的簡単に製造することができる。
以上詳述した組電池60では、単電池22が直列に接続された2個の単電池積層体20A,20Bが連結集電板74を介して直列に接続されているため、より高い出力を得ることができる。また、第1及び第2外部集電板70,72や連結集電板74の厚みが内部集電板24の厚みよりも厚いため、第1及び第2外部集電板70,72内や連結集電板74内において積層方向と直交する方向の電子抵抗が低くなり、集電抵抗を実用的レベルまで低くすることができるし、組電池60の強度を高くすることもできる。更に、直列接続された単電池22で発生した電子は、内部集電板24内を積層方向に流れるが、内部集電板24の厚みが薄いため、その電子抵抗が低くなり、体積エネルギー密度が向上する。更にまた、両外部集電板70,72(つまり組電池60の正極と負極)は組電池60の同じ面に露出しているため、使用時、組電池60を電池収容空間にセットするときにその面とは反対の面を気にする必要がない。
ここで、図5に示すように、第1実施形態の積層電池10を2つ横に並べて組電池とすることも考えられる。すなわち、一方の積層電池10は負極に当たる外部集電板32が下に、他方の積層電池10は正極に当たる外部集電板30が下になるようにし、両外部集電板30,32の円形突起30a,32aを接続端子86で電気的に接続して組電池とすることも考えられる。こうした組電池と第3実施形態の組電池60とを対比すると、組電池60の方が、接続端子86が不要になる分、組電池60を収容するのに必要な空間の高さが低くなり、該空間の体積が小さくなる。そのため、体積エネルギー密度がより高くなる。
[第4実施形態]
図6は、第4実施形態の組電池100の断面図である。
組電池100は、1番目〜4番目の単電池積層体20A,20B,20C,20Dを、第1及び第2外部集電板70,72と3つの連結集電板74とで挟み込んでなる構造体96が外装ケースに収容されたものである。1番目〜4番目の単電池積層体20A,20B,20C,20Dは、第1実施形態の単電池積層体20と同じものであるため、その説明を省略する。奇数番目の単電池積層体20A,20Cは端部の正極層22aが上向きになるように、偶数番目の単電池積層体20B,20Dは端部の負極層22bが上向きになるようにして、序数の順に横方向に並べられている。また、3番目の単電池積層体20Cのの端部の負極層22bと4番目の単電池積層体20Dの端部の正極層22a、2番目の単電池積層体20Bの端部の負極層22bと3番目の単電池積層体20Cの端部の正極層22a、1番目の単電池積層体20Aの端部の負極層22bと2番目の単電池積層体20Bの端部の正極層22aは、それぞれ内部集電板24よりも厚い連結集電板74で連結されている。第1外部集電板70は、第3実施形態で既に説明したものであり、1番目の単電池積層体20Aの正極層22aに接している。また、第1外部集電板70の円形突起70aは、外装ケース90の上面に設けた開口92から露出している。第2外部集電板72は、第3実施形態で既に説明したものであり、4番目の単電池積層体20Dの負極層22bに接している。また、第2外部集電板72の円形突起72aは、外装ケース90の上面に設けた開口94から露出している。この組電池100によっても、第3実施形態の組電池60と同様の効果が得られる。
[その他]
本発明は上述した実施形態に何ら限定されることはなく、本発明の技術的範囲に属する限り種々の態様で実施し得ることはいうまでもない。
例えば、上述した各実施形態の外部集電板30,32,70,72を作製するにあたり、金属塊を研削して作製したもよいし、土台の円盤と円形突起とを接合して作製してもよい。後者の場合、内部集電板を複数枚重ね合わせて土台の円盤とし、その上に円形突起を接合してもよい。このように内部集電板を利用して外部集電板を作製すれば、工業的に有利である。同様のことは、他の実施形態についてもいえる。なお、接合方法としては、例えば超音波溶着法や溶接などが挙げられる。また、複数の内部集電板のうち土台の円形突起と接合する面とは反対側の面をなす内部集電板として、バイポーラ電極BEの片面のみに電極層を設けたものを利用してもよい。こうすれば、電極層付きの外部電極板を得ることができる。
上述した各実施形態では、電解質層22cは固体電解質層として説明したが、形状を維持可能な電解質層であればよく、例えばゲル電解質層であってもよい。ゲル電解質としては、公知のゲル電解質を用いることができ、例えば、ポリフッ化ビニリデンやポリエチレングリコール、ポリアクリロニトリルなどの高分子、アミノ酸誘導体、ソルビトール誘導体などの糖類に、リチウム塩を含む電解液を含ませてなるゲル電解質が挙げられる。
ここで、電解質層22cとしてゲル電解質層を用いる場合には、積層電池10,50や組電池60,100を金属製(例えばアルミニウム製)のハウジングで囲うことにより、積層電池10,50や組電池60,100のゲル電解質層から蒸発した溶媒をハウジング内に閉じ込めるようにしてもよい。図7は、2つの組電池60をアルミニウム製のハウジング88で囲った一例を示す。ハウジング88には、図示しないが、各組電池60の電極に繋がるリード線がハウジング88に設けた穴から外部に引き出されており、この穴はセラミックシールにより気密に封止されている。こうした図7のハウジング88は、電解質層22cがゲル電解質層の場合のみに限らず、組電池60内で何らかの理由で溶媒が揮発する場合にも有効である。
上述した各実施形態では、単電池22は円盤状としたが、特に円盤状に限定されるものではなく、どのような形状であってもよい。また、単電池22の形状に合わせて外装ケース40,90の形状も変更すればよい。
上述した各実施形態の外部集電板30,32,70,72は円形突起30a,32a,70a,72aを有するものとしたが、こうした円形突起を有さなくてもよい。また、突起を設ける場合でも円形突起に限らず、矩形突起などとしてもよい。
上述した第3実施形態の組電池60は2つの単電池積層体を有し、第4実施形態の組電池100は4つの単電池積層体を有するものとしたが、単電池積層体の数は偶数であればよく、例えば6つとしてもよいし8つとしてもよい。いずれにしても、組電池60と同様の効果が得られる。
10 積層電池、20,20A〜20D 単電池積層体、22 単電池、22a 正極層、22b 負極層、22c 電解質層、24 内部集電板、30,32 外部集電板、30a,32a 円形突起、34 構造体、40 外装ケース、42,44,46,48 開口、50 積層電池、60 組電池、70 第1外部集電板、70a 円形突起、72 第2外部集電板、72a 円形突起、74 連結集電板、76 構造体、80 外装ケース、82,84 開口、86 接続端子、88 ハウジング、90 外装ケース、92,94 開口、100 組電池、200 バイポーラ型積層電池、202 金属板、204,210 正極層、206,214 負極層、208 バイポーラ電極、209,212,216 電解質層、218,220 外部集電板、222 外装ケース、BE バイポーラ電極。

Claims (3)

  1. 隣接する単電池同士の間に内部集電板を挟むようにして前記単電池が直列接続されるように該単電池を多段に積層した単電池積層体と、
    1番目〜2n番目(nは正の数)の前記単電池積層体を、奇数番目の前記単電池積層体は正極が所定の向きになるように、偶数番目の前記単電池積層体は負極が前記所定の向きになるようにして序数の順に並べ、(2k−1)番目の前記単電池積層体(kはn以下の正の数)の負極と2k番目の前記単電池積層体の正極、(2k−2)番目の前記単電池積層体の負極と(2k−1)番目の前記単電池積層体の正極を、それぞれ前記内部集電板よりも厚い連結集電板で連結し、前記内部集電板よりも厚い第1外部集電板を前記1番目の単電池積層体の正極に接するように配置し、前記内部集電板よりも厚い第2外部集電板を前記2n番目の単電池積層体の負極に接するように配置した構造体と、
    前記構造体を収容し、前記第1及び第2外部集電板のうち前記単電池積層体と接している面とは反対側の面を露出させる開口を有する外装ケースと、
    を備え
    前記開口は、前記外装ケースの前記所定の向きの面に設けられている、
    組電池。
  2. 前記構造体は、1枚の金属板の一方の面に正極層、他方の面に負極層を形成したバイポーラ電極を利用して組み立てられている、
    請求項に記載の組電池。
  3. 前記連結集電板、前記第1外部集電板及び前記第2外部集電板は、前記バイポーラ電極を構成する前記金属板と同じ金属板を複数枚重ね合わせたものであるか、又は該金属板に別の金属板を重ね合わせたものである、
    請求項に記載の組電池。
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