JP4617704B2 - バイポーラ電池、組電池、および、これらを搭載した車両 - Google Patents

バイポーラ電池、組電池、および、これらを搭載した車両 Download PDF

Info

Publication number
JP4617704B2
JP4617704B2 JP2004122116A JP2004122116A JP4617704B2 JP 4617704 B2 JP4617704 B2 JP 4617704B2 JP 2004122116 A JP2004122116 A JP 2004122116A JP 2004122116 A JP2004122116 A JP 2004122116A JP 4617704 B2 JP4617704 B2 JP 4617704B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
battery
layer
tab
active material
insulating member
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP2004122116A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2005310402A (ja
Inventor
賢司 保坂
好一 根本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nissan Motor Co Ltd filed Critical Nissan Motor Co Ltd
Priority to JP2004122116A priority Critical patent/JP4617704B2/ja
Publication of JP2005310402A publication Critical patent/JP2005310402A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4617704B2 publication Critical patent/JP4617704B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/10Energy storage using batteries
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P70/00Climate change mitigation technologies in the production process for final industrial or consumer products
    • Y02P70/50Manufacturing or production processes characterised by the final manufactured product

Landscapes

  • Sealing Battery Cases Or Jackets (AREA)
  • Secondary Cells (AREA)
  • Connection Of Batteries Or Terminals (AREA)

Description

本発明は、バイポーラ電池、該バイポーラ電池を複数接続した組電池、および、バイポーラ電池または組電池を搭載した車両に関する。
近年、環境保護のため二酸化炭素排出量の低減が切に望まれている。自動車業界では、電気自動車(EV)やハイブリッド電気自動車(HEV)の導入による二酸化炭素排出量の低減に期待が集まっており、これらの実用化の鍵を握るモータ駆動用二次電池の開発が鋭意行われている。二次電池としては、高エネルギー密度、高出力密度が達成できる積層型のバイポーラ電池に注目が集まっている。
バイポーラ電池は、集電体の一方の面に正極活物質層が形成され他方の面に負極活物質層が形成されてなるバイポーラ電極と、電解質とが交互に積層されてなる(たとえば、特許文献1参照)。
バイポーラ電池は、隣接する正極活物質層、電解質、および負極活物質層からなる単電池層の周囲を囲むように、集電体間に樹脂等のシール部材が設けられている。これにより、各層の電解質が遮断され、各層の電解質同士の接触による短絡が防止される。
また、バイポーラ電池は、アルミラミネートなどからなる外装を有し、内部の電池積層体の最上層および最下層にそれぞれ取り付けられた電流取り出し用の電極タブが、外装から引き出されている。
特開平11−204136号公報
上記のような構成を有するバイポーラ電池であっても、電解質が気化すると、シール部材をすり抜けて、電池積層体の外部であって、外装内部に、電解液が溜まってしまう。
この場合、電解液は、各層の電解液からはシール部材により分離されているため、各層の電解液同士が接触するということにはならない。
しかし、電池積層体の外部の電解液は、外装内において電極タブと接触する。この結果、電極タブ同士が電解液を介して接続されてしまう。これでは、電解質に高電圧がかかって分解反応が起こり、電池性能が低下してしまうという問題が生じる。
また、各単電池層の電圧を検出するために、モニター用タブを単電池層ごとに接続し、外装から引き出しておく場合においても、電池積層体と外装との間に電解液が溜まることにより、モニター用タブ同士が電気的に接続されてしまう。この場合も、各階層の電解液同士が接触することによる短絡と同様に、電池性能が低下してしまうという問題が生じる。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、気化した電解液が電池外装内で電池積層体外に溜まることによる電池性能の低下を防止できるバイポーラ電池、該バイポーラ電池を複数接続した組電池、および、バイポーラ電池または組電池を搭載した車両を提供することを目的とする。
(1)本発明のバイポーラ電池は、集電体の一方の面に正極活物質層が形成され他方の面に負極活物質層が形成されてなるバイポーラ電極が、電解液をポリマー骨格中に保持させたゲル電解質からなる電解質層を挟んで積層されてなる電池要素とを有する。そして、隣接する前記正極活物質層と、前記電解質層と、前記負極活物質層とで形成される単電池層の周囲を取り囲んで配置されるシール部材と、前記電池要素の両端に電気的に接続され、電流を取り出すための電極タブと、前記電池要素を密閉する外装とを有する。さらに、前記外装内において、前記電解液が気化して、前記シール部材を通過して、前記外装内の空間に溜った場合、前記電極タブの露出する部分が、前記前記電解液と接触し前記電極タブ同士が電気的に接続しない様に前記電極タブの露出する部分を覆う絶縁部材と、を有する。
上記(1)のバイポーラ電池によれば、外装内において、集電体および電極タブが露出する部分を絶縁する絶縁部を有する。したがって、外装内であって電池要素の外部に電解液が溜まっても、該電解液と接触する部分は絶縁されており、電気的に接続されない。結果として、短絡が起こらず、電池性能を低下させない。
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態を説明する。なお、以下の図面では、説明の明確のために各構成要素を誇張して表現している。
(第1実施形態)
本発明のバイポーラ電池は、集電体の一方の面に正極活物質層が形成され他方の面に負極活物質層が形成されてなるバイポーラ電極が、電解質を挟んで積層されてなる電池要素と、前記電池要素の最外層に電気的に接続され、電流を取り出すための電極タブと、前記電池要素を密閉する外装と、前記外装内において、前記電池要素の前記集電体および前記電極タブが露出する部分を絶縁する絶縁部と、を有する
図1は本発明を適用したバイポーラ電池の構造を説明するための断面図である。
本発明のバイポーラ電池10は、両端部以外の集電体11の両面中央に正極活物質層12と負極活物質層13が形成されており、この集電体11の正極活物質層12と負極活物質層13との間に電解質層14を挟んで単電池層15を構成し、この単電池層15が複数積層された構造を持つ。なお、両端部にある集電体(端部集電体16と称する)は、このバイポーラ電池全体の電極と接続される。
そして、集電体11を挟んで正極活物質層12と負極活物質層13を設けた構成をバイポーラ電極という。
ここで、電解質層14は、たとえば、ポリマー骨格中に、数重量%〜98重量%程度電解液を保持させたゲル電解質または液体電解質である。
このバイポーラ電池10では、単電池層15からの液漏れを防止するために、一つひとつの単電池層15の周囲を取り囲み、集電体11間、または、集電体11および端部集電体16の間に配置されるシール部材17を設けている。
シール部材17は、たとえば、基材の両面に粘着材が塗布されている両面テープである。基材は、ポリプロピレン(PP)、ポリエチレン(PE)、ポリアミド系合成繊維などの絶縁性樹脂により形成されている。粘着剤は、合成ゴム、ブチルゴム、合成樹脂、アクリルなどの耐溶剤性のある材料により形成されている。このような材料をシール部材17に用いることによって、単電池層15からの液漏れを防止することができ、また集電体同士の接触による短絡を防止することができる。
以上のように、電解質層14と単電池層15とが交互に積層され、単電池層15の周囲にシール部材17が配置されて、電池要素20が形成されている。
電池要素20には、電流を引き出すための電極タブ30が接続されている。電極タブ30は、電池要素20の正極側に接続されるものと、負極側に接続されるものとの2本がある。
また、電池要素20は、外装40により密閉されている。外装40は、2枚のラミネートシート41により形成されている。少なくとも一方のラミネートシート41は、電池要素20を内包する空間を設けるために、中高状に加工されている。外装40内から、電極タブ30が引き出されている。
電極タブ30の外周には、一部に絶縁性を有する絶縁部材50が設けられている。該絶縁部材50が、本発明の特徴をなす。
絶縁部材50は、電極タブ30が外装40内で電池要素20外部(空間42)に露出される部分に設けられている。絶縁部材50は、電極タブ30と共にラミネートシート41の端部に挟み込まれ、熱融着等により、ラミネートシート41と接着される。これにより、ラミネートシート41内が密閉される。
次に、電極タブ30に絶縁部材50を取り付ける様子を、図2および図3を参照して説明する。
図2は電極タブに絶縁部材を取り付ける様子を示す平面図、図3は電極タブに絶縁部材が取り付けられた様子を示す平面図である。なお、図2では、次にシール部材17が配置される位置を一点鎖線で示している。
図2に示すように、予め電極タブ30は、端部集電体16に取り付けられている。電極タブ30と端部集電体16とは、たとえば、超音波溶接により溶接されている。絶縁部材50は、外装40内で電極タブ30が露出する幅に合わせて予めフィルム状に形成されている。
ここで、絶縁部材50は、絶縁性の基材の片面に溶融層が設けられた熱融着フィルムである。絶縁部材50は、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステル、ナイロン(商標登録:ポリアミド系合成繊維)、ポリスチレン、ポリアミド、またはポリイミドを用いて形成されることが好ましい。絶縁部材50は、電極タブ30の該当部分に配置され、図3に示すように、溶融層が電極タブ30に接触するように巻きつけられる。その後、加熱により、熱融着フィルムの溶融層が溶融され、電極タブ30に接着される。
このようにして、電極タブ30が外装40内で露出される部分が絶縁される。
さらに、本実施形態では、図1には示していないが、各単電池層15の電圧を検出するためのモニター用タブについて、電極タブ30と同様に、露出する部分を絶縁部材50により保護している。
モニター用タブが電池要素20にどのように取り付けられているかを説明する。
図4はバイポーラ電極にモニター用タブを取り付ける様子を示す斜視図、図5はモニター用タブに絶縁部材を取り付ける様子を示す平面図、図6はモニター用タブに絶縁部材を取り付けた様子を示す平面図、図7は異なる位置にモニター用タブを取り付けたバイポーラ電極を示す図である。
図4に示すように、バイポーラ電極の片面、たとえば、正極活物質層12が形成されている方の集電体11面上に、モニター用タブ35が配置される。ここで、モニター用タブ35は、電極タブ30と同様に超音波溶接により、集電体11に接続される。
そして、集電体11の四辺を覆うように、シール部材17が配置される。ここで、シール部材17は、図4に示すように、4つの分解された片であってよく、または、中央に穴を開けた1枚のシートであってもよい。シール部材17は、表面の粘着材により、集電体11に接着される。
そして、図4および図5に示すように、絶縁部材50がモニター用タブ35に取り付けられる。ここで、予め、絶縁部材50は、予め所定の幅に形成されている。所定の幅とは、電池要素20を組み立てて、外装40内に密閉したときに、モニター用タブ35が、外装40内で露出する幅である。バイポーラ電池10の完成時には、モニター用タブ35は、外装40外部に引き出される。
絶縁部材50は、上述の通り、基材の片面に溶融層を有する熱融着フィルムである。絶縁部材50は、図6に示すように、溶融層がモニター用タブ35に接触するように、モニター用タブ35に巻き回される。絶縁部材50は、加熱されて、モニター用タブ35と接着される。
このようにバイポーラ電極にモニター用タブ35を接続したものを、図7に示すように複数作成する。これらを、電解質層14と交互に積層すれば、電池要素20が形成される。なお、積層するバイポーラ電極には、図7に示すように、階層ごとで異なる位置にモニター用タブ35が接続されている。これは、バイポーラ電極を積層したときに、異なる階層のモニター用タブ35同士が接触するのを防止し、また、モニター用タブ35を外装40の異なる箇所から引き出すためである。
図8は電池要素を組み立てる様子を示す斜視図、図9はバイポーラ電池の斜視図である。
図7に示すようにモニター用タブ35を取り付けた複数のバイポーラ電極を、電解質層14を挟んで積層すると、図8に示すように、集合体21ができる。この集合体21の上下に電解質層14を積層し、さらにその上下に、端部集電体16を積層すると、電池要素20が形成される。端部集電体16には、それぞれ、上述のように、電極タブ30が取り付けられている。電極タブ30には、一部に絶縁部材50が巻き回されている。
できた電池要素20を、ラミネートシート41で挟んで、電極タブ30およびモニター用タブ35を引き出してから、ラミネートシート41の隅を熱融着等により接合し密閉する。すると、図9に示すように、バイポーラ電池10の側方から、モニター用タブ35が所定間隔に並んで引き出された状態となる。電極タブ30およびモニター用タブ35は、バイポーラ電池10から引き出されている部分においては、絶縁部材50が取り付けられていない。
以上のように、本実施形態では、電極タブ30およびモニター用タブ35に絶縁部材50を取り付けることによって、電極タブ30を外装40内で絶縁している。したがって、電解質層14に含まれる電解液が気化して、シール部材17を通過して、外装40内の空間42に溜まっても、電池要素20が短絡しない。
たとえば、図1に示すように、外装40内の空間42に電解液が溜まっても、図中右側に引き出される電極タブ30と、最下層の端部集電体16との間に、絶縁部材50が配置されるので、これらが電解液により電気的に接続されない。この結果、電池要素の短絡を防止でき、電池特性の低下を防止できる。
また、絶縁部材50は、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステル、ポリアミド系合成繊維、ポリスチレン、ポリアミド、またはポリイミドを用いて形成されている。これらの材料は、耐溶剤性が高いため、電解質を遮断できるだけでなく、有機溶媒による腐食がない。したがって、絶縁部材50の耐久性が高く、絶縁性能を非常に高められる。
なお、上記実施形態では、絶縁部材50として、基材の片面に溶融層を設けた熱融着フィルムを用いる場合を説明している。しかし、絶縁部材50は、これに限定されない。たとえば、基材の片面に粘着材が塗布された粘着テープを用いてもよい。この場合、粘着テープは、粘着材側が電極タブ30またはモニター用タブ35に接触するように、巻きつけられる。
絶縁部材50としては、樹脂膜を用いてもよい。上述の電極タブ30およびモニター用タブ35の箇所に、樹脂膜を被せることによって、外装40内において、電極タブ30およびモニター用タブ35を絶縁できる。
さらに、絶縁部材50として、電極タブ30およびモニター用タブ35の表面にアルマイト被膜(酸化被膜)を形成してもよい。この場合、電極タブ30およびモニター用タブ35は、アルミニウムにより形成されている。電極タブ30にアルマイト被膜を形成する場合について説明する。図10は、電極タブにアルマイト被膜を形成する様子を示す図である。
図10(A)に示すように、まず、電極タブ30にマスキングテープ55を取り付ける。マスキングテープ55は、電極タブ30上でアルマイト被膜を形成しない箇所に取り付ける。
続けて、図10(B)に示すように、マスキングした電極タブ30を、硫酸やしゅう酸、クロム酸などの電解液を溜めた水槽56に漬ける。そして、電極タブ30を陽極とし、予め水槽56に配置されている銅コイル57を陰極として、電流を流し電解する。
すると、図10(C)に示すように、マスキングをせずに、電解液に漬けた部分だけ、アルマイト被膜が形成される。アルマイト被膜は、電気絶縁体であり、表面硬度が高く、耐摩耗性に優れている。このアルマイト被膜が絶縁部材50となる。
アルマイト被膜が形成された電極タブ30は、図2および図3の場合と同様に、端部集電体16に超音波溶接等によって接合される。
上記実施形態では、端部集電体16に電極タブ30を接合し、該電極タブ30を外装40外部に引き出す場合について説明した。しかし、これに限定されず、いかなる電極タブであっても、本発明は適用できる。たとえば、図11に示すように、端部集電体16を大きく形成し、電極タブとして外装40外部に引き出す場合にも、本発明は適用できる。
図11は、電極タブの役割を果たす端部集電体を有するバイポーラ電池の断面図である。
図11に示すバイポーラ電池10’は、端部集電体16’がそのまま外装40外部まで延長されている。この場合、端部集電体16’には、シール部材17で囲まれる範囲以外の全体に絶縁部材51が取り付けられる。絶縁部材51は、上述の絶縁部材50と同様の材料で、同様の方法により取り付けられる。このように絶縁部材51が設けられることにより、端部集電体16’同士が、外装40内に溜まった電解液により電気的に接続されない。
このように、電極タブの形態が変わったとしても、外装40内で露出する電極タブに絶縁部材を設けることによることにより、バイポーラ電池10’内部で短絡が起こるのを防止できる。
なお、上記バイポーラ電池10の構成は、一般的なリチウムイオン二次電池に用いられている公知の材料を用いればよく、特に限定されるものではない。以下に、このバイポーラ電池10に使用することのできる集電体、正極活物質層、負極活物質層、ゲル電解質等について参考までに説明する。
[集電体]
集電体は、その表面材質がアルミニウムである。表面材質がアルミニウムであると、形成される活物質層が固体高分子電解質を含む場合であっても、高い機械的強度を有する活物質層となる。集電体は表面材質がアルミニウムであれば、その構成については特に限定されない。集電体がアルミニウムそのものであってもよい。また、集電体の表面がアルミニウムで被覆されている形態であってもよい。つまり、アルミニウム以外の物質(銅、チタン、ニッケル、SUS、これらの合金など)の表面に、アルミニウムを被覆させた集電体であってもよい。場合によっては、2以上の板を張り合わせた集電体を用いてもよい。耐蝕性、作り易さ、経済性などの観点からは、アルミニウム箔単体を集電体として用いることが好ましい。集電体の厚さは特に限定されないが、通常は10〜100μm程度である。
[正極活物質層]
正極活物質層は、正極活物質、固体高分子電解質を含む。この他にも、イオン伝導性を高めるために支持塩(リチウム塩)、電子伝導性を高めるために導電助剤、スラリー粘度の調整溶媒としてNMP(N−メチル−2−ピロリドン)、重合開始材としてAIBN(アゾビスイソブチロニトリル)などが含まれ得る。
正極活物質としては、溶液系のリチウムイオン電池でも使用される、リチウムと遷移金属との複合酸化物を使用できる。具体的には、LiCoOなどのLi・Co系複合酸化物、LiNiOなどのLi・Ni系複合酸化物、スピネルLiMnなどのLi・Mn系複合酸化物、LiFeOなどのLi・Fe系複合酸化物などが挙げられる。この他、LiFePOなどの遷移金属とリチウムのリン酸化合物や硫酸化合物;V、MnO、TiS、MoS、MoOなどの遷移金属酸化物や硫化物;PbO、AgO、NiOOHなどが挙げられる。正極活物質層活物質としてリチウム一遷移金属複合酸化物を用いることにより、積層型電池の反応性、サイクル耐久性を向上させ、低コストにすることができる。
正極活物質の粒径は、バイポーラ電池の電極抵抗を低減するために、電解質が固体でない溶液タイプのリチウムイオン電池で一般に用いられる粒径よりも小さいものを使用するとよい。具体的には、正極活物質の平均粒径が0.1〜5μmであるとよい。
固体高分子電解質は、イオン伝導性を有する高分子であれば、特に限定されるものではない。イオン伝導性を有する高分子としては、ポリエチレンオキシド(PEO)、ポリプロピレンオキシド(PPO)、これらの共重合体などが挙げられる。かようなポリアルキレンオキシド系高分子は、LiBF、LiPF、LiN(SOCF、LiN(SOなどのリチウム塩をよく溶解しうる。また、架橋構造を形成することによって、優れた機械的強度が発現する。本発明において固体高分子電解質は、正極活物質層または負極活物質層の少なくとも一方に含まれる。ただし、バイポーラ電池の電池特性をより向上させるためには、双方に含まれることが好適である。
支持塩としては、Li(CSON、LiBF、LiPF、LiN(SO、またはこれらの混合物などが使用できる。ただし、これらに限られるわけではない。
導電助剤としては、アセチレンブラック、カーボンブラック、グラファイト等が挙げられる。ただし、これらに限られるわけではない。
正極活物質層における、正極活物質、固体高分子電解質、リチウム塩、導電助剤の配合量は、電池の使用目的(出力重視、エネルギー重視など)、イオン伝導性を考慮して決定すべきである。例えば、活物質層内における固体高分子電解質の配合量が少なすぎると、活物質層内でのイオン伝導抵抗やイオン拡散抵抗が大きくなり、電池性能が低下してしまう。一方、活物質層内における固体高分子電解質の配合量が多すぎると、電池のエネルギー密度が低下してしまう。したがって、これらの要因を考慮して、目的に合致した固体高分子電解質量を決定する。
ここで現状レベルの固体高分子電解質(イオン伝導度:10−5〜10−4S/cm)を用いて電池反応性を優先するバイポーラ電池を製造する場合について、具体的に考えてみる。かような特徴を有するバイポーラ電池を得るには、導電助剤を多めにしたり活物質のかさ密度を下げたりして、活物質粒子間の電子伝導抵抗を低めに保つ。同時に空隙部を増やし、該空隙部に固体高分子電解質を充填する。かような処理によって固体高分子電解質の割合を高めるとよい。
正極活物質層の厚さは、特に限定するものではなく、配合量について述べたように、電池の使用目的(出力重視、エネルギー重視など)、イオン伝導性を考慮して決定すべきである。一般的な正極活物質層の厚さは5〜500μm程度である。
[負極活物質層]
負極活物質層は、負極活物質、固体高分子電解質を含む。この他にも、イオン伝導性を高めるために支持塩(リチウム塩)、電子伝導性を高めるために導電助剤、スラリー粘度の調整溶媒としてNMP(N−メチル−2−ピロリドン)、重合開始材としてAIBN(アゾビスイソブチロニトリル)などが含まれ得る。負極活物質の種類以外は、基本的に「正極活物質」の項で記載した内容と同様であるため、ここでは説明を省略する。
負極活物質としては、溶液系のリチウムイオン電池でも使用される負極活物質を用いることができる。ただし、本発明のバイポーラ電池は固体高分子電解質が用いられるため、固体高分子電解質での反応性を考慮すると、カーボンもしくはリチウムと金属酸化物もしくは金属との複合酸化物が好ましい。より好ましくは、負極活物質はカーボンもしくはリチウムと遷移金属との複合酸化物である。さらに好ましくは、遷移金属はチタンである。つまり、負極活物質は、チタン酸化物またはチタンとリチウムとの複合酸化物であることがさらに好ましい。
負極活物質層活物質としてカーボンもしくはリチウムと遷移金属との複合酸化物を用いることにより、積層型電池の反応性、サイクル耐久性を向上させ、低コストにすることができる。
[電解質層]
イオン伝導性を有する高分子から構成される層であり、イオン伝導性を示すのであれば材料は限定されない。液漏れの防止のために固体電解質を用いることが好ましい。固体電解質としては、ポリエチレンオキシド(PEO)、ポリプロピレンオキシド(PPO)、これらの共重合体のような公知の固体高分子電解質が挙げられる。固体高分子電解質層中には、イオン伝導性を確保するために支持塩(リチウム塩)が含まれる。支持塩としては、LiBF、LiPF、LiN(SOCF、LiN(SO、またはこれらの混合物などが使用できる。ただし、これらに限られるわけではない。PEO、PPOのようなポリアルキレンオキシド系高分子は、LiBF、LiPF、LiN(SOCF、LiN(SOなどのリチウム塩をよく溶解しうる。また、架橋構造を形成することによって、優れた機械的強度が発現する。
また、高分子ゲル電解質とは、一般的に、イオン伝導性を有する全固体高分子電解質に、電解液を保持させたものをいう。なお、本願では、リチウムイオン伝導性を有しない高分子の骨格中に、同様の電解液を保持させたものも、前記高分子ゲル電解質に含まれるものとする。用いられる電解液(電解質塩および可塑剤)の種類等は特に制限されない。
また、電解質層が高分子ゲル電解質からなる場合、前記電解質層は、高分子ゲル原料溶液を不織布などのセパレータに含浸させた後、上記の種々の方法を用いて重合することにより形成されたものであってもよい。セパレータを用いることにより、電解液の充填量を高めることができるとともに、電池内部の熱伝導性が確保される。
[ラミネートシート]
ラミネートシートは電池の外装材として用いられる。一般には、熱融着性樹脂フィルム、金属箔、剛性を有する樹脂フィルムがこの順序で積層された高分子金属複合フィルムが用いられる。
熱融着性樹脂としては、たとえばポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)、変性ポリエチレン、変性ポリプロピレン、アイオノマー、エチレンビニルアセテート(EVA)等を用いることができる。金属箔としては、たとえばAl箔、Ni箔を用いることができる。剛性を有する樹脂としては、たとえばポリエチレンテレフタレート(PET)などのポリエステルやポリアミド(ナイロン(登録商標))など、ポリアミド系合成繊維等を用いることができる。具体的には、シール面側から外面に向けて積層したPE/Al箔/PETの積層フィルム;PE/Al箔/ナイロン(登録商標)の積層フィルム;アイオノマー/Ni箔/PETの積層フィルム;EVA/Al箔/PETの積層フィルム;アイオノマー/Al箔/PETの積層フィルム等を用いることができる。熱融着性樹脂フィルムは、電池要素を内部に収納する際のシール層として作用する。金属箔や剛性を有する樹脂フィルムは、湿性、耐通気性、耐薬品性を外装材に付与する。ラミネートシートは、ヒートシール、インパルスシール、超音波融着、高周波融着等の熱融着を用いて、容易かつ確実に接合させることができる。
(実施例)
次に、実際に上記バイポーラ電池を製作して評価を行った実施例について説明する。
<サンプル作製>
実施例として、上記実施形態に対応するバイポーラ電池10を複数作成した。作成したバイポーラ電池の共通する構成は、次の通りである。
集電体11は、厚さ20μmのステンレス(SUS)箔を使用し、端部集電体16には正極活物質層12または負極活物質層13の一方を形成し、他の集電体11には正極活物質層12および負極活物質層13を形成した。
正極活物質層12は、LiMn(85重量%)に、導電助剤としてアセチレンブラック(5重量%)、バインダーとしてポリフッ化ビニリデン(PVDF)(10重量%)、粘度調整溶媒としてN−メチル−2−ピロリドン(NMP)を適量混合して正極スラリーを作製し、これを正極活物質として、集電体であるステンレス箔(厚さ20μm)の片面に塗布し、乾燥させて膜厚40μmの正極活物質層12としている。
負極活物質層13は、ハードカーボン(90重量%)に、バインダーとしてPVDF(10重量%)、粘度調整溶媒としてNMP(適量)を、混合して負極スラリーを作製し、この負極スラリーを正極活物質層12を塗布したステンレス箔の反対面に塗布し、乾燥させて膜厚40μmの負極活物質層13としている。
集電体11の両面に正極活物質層12および負極活物質層13を形成してできたバイポーラ電極を130mm×80mmに切り取った。外周の10mmの部分は、シール層を形成するために電極部分は削り取った。削り取った部分にはモニター用タブ35を取り付けた。
電極タブ30は、アルミニウム製で幅20mm、厚み200μmのものを用いた。
電解質層14は、厚さ50μmのポリプロピレン(PP)セパレータに、イオン伝導性高分子マトリックスの前駆体である平均分子量7500〜9000のモノマー溶液(ポリエチレンオキシドとポリプロピレンオキシドの共重合体)3重量%、電解液として混合比1:1のエチレンカーボネート(EC)+ポリカーボネート(PC)に1.0mol/lのLi(CSONを溶解させたもの97重量%、および重合開始剤(BDK)からなるプレゲル溶液を浸透させて、石英ガラス基板に挟み込み紫外線を15分照射して前駆体を架橋させて、ゲルポリマー電解質層を得た。
上記バイポーラ電極を、正極活物質層12と負極活物質層13とが挟んで対向するように積層して、単電池層15を形成した。これを単電池層15が7層形成されるまで繰り返した。各単電池層15を囲むシール部材17を集電体11間に配置し、熱融着させて各層をシールし、各層の電解質を封じた。最後に、電池要素をアルミラミネート外装40により真空密閉して、29.4Vのバイポーラ電池を完成させた。
なお、上記バイポーラ電池において、電極タブ30およびモニター用タブ35の、外装40内で露出する部分に、絶縁部材50を取り付け、絶縁処理を施した。取り付けた絶縁部材50は、以下の通りである。
(実施例1)
実施例1では、絶縁部材50として、絶縁基材であるナイロン(登録商標)層を溶融層であるポリプロピレンフィルムで挟みこんだ3層フィルムを用いた。該3層フィルムにより、各層のモニター用タブ35の外装40内で露出する部分を覆い、熱融着させて絶縁処理した。電極タブ30も同様に、外装40内で露出する部分に3層フィルムを巻きつけて、熱融着させて絶縁処理した。
(実施例2)
実施例2では、絶縁部材50として、厚み40μmで片面に粘着材が塗布された粘着フィルムを用いた。粘着フィルムを、各層のモニター用タブ35の外装40内で露出する部分に巻きつけて絶縁処理した。電極タブ30にも同様に、粘着フィルムを巻きつけて絶縁処理した。
(実施例3)
実施例3では、モニター用タブ35を覆う絶縁部材50として、厚み40μmの絶縁基材であるナイロン(商標登録)層を溶融層であるポリプロピレンフィルムで挟み込んだ3層フィルムを用いた。3層フィルムを、各層のモニター用タブ35の外装40内で露出する部分に巻きつけて絶縁処理した。
また、電極タブ30を覆う絶縁部材50として、アルマイト被膜を用いた。電極タブ30の一部をマスクして、電解液の中に漬け、電解させて、電極タブ30上の所望の箇所にアルマイト被膜を形成した。
<比較例>
また、この評価の比較例として、絶縁部材50を設けない以外、第1実施例と同様の構造を有するバイポーラ電池を形成した。
<評価>
まず、実施例1〜3、および比較例1のバイポーラ電池について、0.1Cに相当する電流で、29.4Vとなるまで、10時間の定電流低電圧(CCCV)充電を行った。そして、満充電状態の各バイポーラ電池について、モニター用タブにより各単電池層15の電圧を検出し、また全単電池層15の総電圧を検出した。
図12は、満充電時のバイポーラ電池の各層の電圧および総電圧を示す図である。
図12に示すように、実施例1〜3、および比較例1のいずれも、各単電池層15の電圧が4.2Vと変わらず、総電圧も29.4前後であった。
このような実施例1〜3、および比較例1のバイポーラ電池を、60℃の環境で、3ヶ月維持してから、再度、各単電池層15の電圧、および全単電池層15の総電圧を検出した。
図13は、3ヶ月経過後のバイポーラ電池の各層の電圧および総電圧を示す図である。
図13に示すように、比較例1のバイポーラ電池について、各単電池層の電圧が極端に低下し、当然、総電圧も極端に低下した。
これは、製造工程中に電池要素の外部で外装の内部に残った電解質、または、電池要素内の電解質層14から電解質が気化して、シール部材17を通過し、外装の内側に溜まった電解質による。すなわち、電池要素外部で外装内部の電解質が、電極タブ同士を接続し、電気分解を起こして、電池性能の低下を招いたものと考察される。
比較例1のバイポーラ電池を分解し、内部を観察したところ、電極タブに黒い物体が付着していた。これは電極タブで反応を起こした電解質の分解生成物であると考えられる。
これに対し、実施例1〜3のバイポーラ電池は、各単電池層15の電圧が変わらず、層電圧も低下していないことがわかった。電極タブ30およびモニター用タブ35が、絶縁部材50により保護されていたからである。
したがって、外装40内部のタブに絶縁処理を施すことにより、電極タブ30およびモニター用タブ35における電解質の電気分解を抑えることができ、バイポーラ電池の寿命が向上することがわかった。
(第2実施形態)
第2実施形態では、上記第1実施形態のバイポーラ電池10を複数個、並列および/または直列に接続して、組電池を構成する。
図14は第2実施形態に係る組電池の斜視図であり、図15は内部構成を上方から見た図面である。
図14および図15に示すように組電池60は、上述した第1実施形態によるバイポーラ電池10を複数個接続したものである。バイポーラ電池10同士は、導電バー63により各電池の電極タブ30が接続されている。この組電池60には電極ターミナル61および62が、電極として一側面に設けられている。
この組電池60においては、バイポーラ電池10を複数個接続する際の接続方法として、超音波溶接、熱溶接、レーザー溶接、リベット、かしめ、電子ビームなどを用いることができる。このような接続方法をとることで、長期的信頼性のある組電池60を製造することができる。
組電池60によれば、前述した第1実施形態に係るバイポーラ電池10を用いて組電池化することで、高容量、高出力を得ることができ、しかも一つひとつの電池の信頼性が高いため、組電池としての長期的信頼性を向上させることができる。
なお、組電池としてのバイポーラ電池10の接続は、複数個全て並列に接続してもよいし、また、複数個全て直列に接続してもよく、さらに、直列接続と並列接続とを組み合わせても良い。
(第3実施形態)
第3実施形態では、上記第1実施形態のバイポーラ電池10または第2実施形態の組電池60を駆動用電源として搭載して、車両を構成する。バイポーラ電池10または組電池60をモータ用電源として用いる車両としては、たとえば電気自動車、ハイブリッド自動車など、車輪をモータによって駆動している自動車がある。
参考までに、図16に、組電池60を搭載する自動車70の概略図を示す。自動車に搭載される組電池60は、上記説明した特性を有する。このため、組電池60を搭載してなる自動車は高い耐久性を有し、長期間に渡って使用した後であっても充分な出力を提供しうる。
本発明を適用したバイポーラ電池の構造を説明するための断面図である。 電極タブに絶縁部材を取り付ける様子を示す平面図である。 電極タブに絶縁部材が取り付けられた様子を示す平面図である。 バイポーラ電極にモニター用タブを取り付ける様子を示す斜視図である。 モニター用タブに絶縁部材を取り付ける様子を示す平面図である。 モニター用タブに絶縁部材を取り付けた様子を示す平面図である。 異なる位置にモニター用タブを取り付けたバイポーラ電極を示す図である。 電池要素を組み立てる様子を示す斜視図である。 バイポーラ電池の斜視図である。 電極タブにアルマイト被膜を形成する様子を示す図である。 電極タブの役割を果たす端部集電体を有するバイポーラ電池の断面図である。 満充電時のバイポーラ電池の各層の電圧および総電圧を示す図である。 3ヶ月経過後のバイポーラ電池の各層の電圧および総電圧を示す図である。 第2実施形態に係る組電池の斜視図である。 内部構成を上方から見た図面である。 組電池を搭載する自動車の概略図である。
符号の説明
10…バイポーラ電池、
11…集電体、
12…正極活物質層、
13…負極活物質層、
14…電解質層、
15…単電池層、
16…端部集電体、
17…シール部材、
20…電池要素、
21…集合体、
30…電極タブ、
35…モニター用タブ、
40…外装、
41…ラミネートシート、
42…空間、
50、51…絶縁部材、
55…マスキングテープ、
56…水槽、
57…銅コイル、
60…組電池、
70…自動車。

Claims (7)

  1. 集電体の一方の面に正極活物質層が形成され他方の面に負極活物質層が形成されてなるバイポーラ電極が、電解液をポリマー骨格中に保持させたゲル電解質からなる電解質層を挟んで積層されてなる電池要素と、
    隣接する前記正極活物質層と、前記電解質層と、前記負極活物質層とで形成される単電池層の周囲を取り囲んで配置されるシール部材と、
    前記電池要素の両端に電気的に接続され、電流を取り出すための電極タブと、
    前記電池要素を密閉する外装と、
    前記外装内において、前記電解液が気化して、前記シール部材を通過して、前記外装内の空間に溜った場合、前記電極タブの露出する部分が、前記電解液と接触し前記電極タブ同士が電気的に接続しない様に前記電極タブの露出する部分を覆う絶縁部材と、
    を有するバイポーラ電池。
  2. 前記単電池層の電圧を検出するために、前記集電体に電気的に接続されるモニター用タブをさらに有し、
    前記絶縁部材は、前記外装内において、前記モニター用タブの露出する部分が、前記電解液と接触し前記モニター用タブ同士が電気的に接続しない様に前記モニター用タブの露出する部分を覆うことを特徴とする請求項1に記載のバイポーラ電池。
  3. 前記絶縁部材は、樹脂膜からなることを特徴とする請求項1または2に記載のバイポーラ電池。
  4. 前記絶縁部材は、絶縁性を有しフィルム状の基材と、該基材の片面に設けられ熱により溶融する溶融層と、を有する熱融着フィルムからなることを特徴とする請求項1または2に記載のバイポーラ電池。
  5. 前記絶縁部材は、絶縁性を有しフィルム状の基材と、該基材の片面に設けられる粘着層と、を有する粘着フィルムからなることを特徴とする請求項1または2に記載のバイポーラ電池。
  6. 前記絶縁部材は、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステル、ポリアミド系合成繊維、ポリスチレン、ポリアミド、またはポリイミドから形成されていることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載のバイポーラ電池。
  7. 前記絶縁部材は、アルミニウム製のタブを酸化させて表面に形成された酸化被膜からなることを特徴とする請求項1または2に記載のバイポーラ電池。
JP2004122116A 2004-04-16 2004-04-16 バイポーラ電池、組電池、および、これらを搭載した車両 Expired - Lifetime JP4617704B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004122116A JP4617704B2 (ja) 2004-04-16 2004-04-16 バイポーラ電池、組電池、および、これらを搭載した車両

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004122116A JP4617704B2 (ja) 2004-04-16 2004-04-16 バイポーラ電池、組電池、および、これらを搭載した車両

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005310402A JP2005310402A (ja) 2005-11-04
JP4617704B2 true JP4617704B2 (ja) 2011-01-26

Family

ID=35438946

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004122116A Expired - Lifetime JP4617704B2 (ja) 2004-04-16 2004-04-16 バイポーラ電池、組電池、および、これらを搭載した車両

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4617704B2 (ja)

Families Citing this family (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5314837B2 (ja) * 2006-07-06 2013-10-16 昭和電工パッケージング株式会社 電池用リート゛線被覆フィルム材および電池用フィルム被覆リード線
JP5516692B2 (ja) * 2006-09-21 2014-06-11 大日本印刷株式会社 扁平型電気化学セル金属端子部密封用接着性シート
JP5104492B2 (ja) * 2008-04-07 2012-12-19 トヨタ自動車株式会社 固体型電池
US11024855B2 (en) 2013-07-01 2021-06-01 Envision Aesc Energy Devices Ltd. Electrode for use in a nonaqueous electrolyte secondary cell, method for producing same, and nonaqueous electrolyte secondary cell
JPWO2015046537A1 (ja) * 2013-09-30 2017-03-09 日本電気株式会社 リチウムイオン二次電池およびその製造方法
KR101551021B1 (ko) * 2013-12-19 2015-09-08 현대자동차주식회사 차량의 고전압배터리
KR101770730B1 (ko) 2015-06-05 2017-08-25 (주)클라비스 이차전지용 탭 리드의 무크롬 표면처리방법
CN114026664A (zh) 2019-06-28 2022-02-08 松下知识产权经营株式会社 电解电容器及其制造方法
CN112563579B (zh) * 2019-09-25 2023-05-12 北京卫蓝新能源科技有限公司 一种高安全性大容量锂离子电池叠片电芯及其制备方法
WO2022001968A1 (zh) * 2020-06-30 2022-01-06 厦门海辰新能源科技有限公司 集流体及其制备工艺、极片及其制备工艺及锂电池

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001068157A (ja) * 1999-08-24 2001-03-16 Hitachi Maxell Ltd 積層形ポリマー電解質電池
JP2002025535A (ja) * 2000-07-07 2002-01-25 At Battery:Kk 電 池
JP2003257387A (ja) * 2002-03-01 2003-09-12 Shibaura Mechatronics Corp 二次電池及びその製造方法
JP2004087238A (ja) * 2002-08-26 2004-03-18 Nissan Motor Co Ltd 積層型電池

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001068157A (ja) * 1999-08-24 2001-03-16 Hitachi Maxell Ltd 積層形ポリマー電解質電池
JP2002025535A (ja) * 2000-07-07 2002-01-25 At Battery:Kk 電 池
JP2003257387A (ja) * 2002-03-01 2003-09-12 Shibaura Mechatronics Corp 二次電池及びその製造方法
JP2004087238A (ja) * 2002-08-26 2004-03-18 Nissan Motor Co Ltd 積層型電池

Also Published As

Publication number Publication date
JP2005310402A (ja) 2005-11-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5070703B2 (ja) 双極型電池
JP4055642B2 (ja) 高速充放電用電極および電池
JP4144312B2 (ja) バイポーラ電池
JP4892893B2 (ja) バイポーラ電池
JP4370902B2 (ja) バイポーラ電池およびその製造方法。
JP4720384B2 (ja) バイポーラ電池
JP2005276486A (ja) 積層型電池、組電池および車両
JP5205713B2 (ja) 双極型二次電池
JP4661020B2 (ja) バイポーラリチウムイオン二次電池
JP2007122977A (ja) 電池モジュール、および組電池
JP2004253168A (ja) バイポーラ電池
CN102089921A (zh) 扁平二次电池及其制造方法
JP2007213930A (ja) バイポーラ電池、組電池およびこれらを搭載した車両
JP5186730B2 (ja) 電池用電極
JP5098180B2 (ja) 2次電池の製造方法
JP2006202680A (ja) ポリマー電池
JP4670275B2 (ja) バイポーラ電池および組電池
JP4595302B2 (ja) バイポーラ電池
JP4042613B2 (ja) バイポーラ電池
JP4617704B2 (ja) バイポーラ電池、組電池、および、これらを搭載した車両
JP4956777B2 (ja) バイポーラ電池、組電池及びそれらの電池を搭載した車両
JP2006260990A (ja) 積層型電池
CN116034499A (zh) 蓄电装置
JP4055640B2 (ja) バイポーラ電池、バイポーラ電池の製造方法、組電池および車両
JP4622294B2 (ja) バイポーラ電池、バイポーラ電池の製造方法、組電池およびこれらを搭載した車両

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060127

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20090910

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20091027

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20091217

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100216

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100319

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100928

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20101011

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131105

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4617704

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150