JP6059742B2 - インクジェットプリンタのインク乾燥装置 - Google Patents
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Description
本発明は、送風部の隙間調整部材があるところにおける風速の変異を抑え、送風部の送風口からその横幅全域に亘って、均一の風速で送風が行われるようにして、印刷媒体に印刷ムラが生じないようにすることを目的とするものである。
また本発明は、前記風速均一化部材は、周期的に設けられた気流に対する抵抗体により整流する部材により構成されていることを特徴とする。
また本発明は、前記風速均一化部材が螺旋状の部材であり、該部材の長手方向が送風方向に対して直角に配置されていることを特徴とする。
また本発明は、前記部材が螺旋状のスプリングであり、該スプリングが送風方向に対して直角に配置されていることを特徴とする。
また本発明は、前記風速均一化部材を前記送風部の横幅の略全長にわたって配置したことを特徴とする。
また本発明は、前記風速均一化部材の隣接する幅狭のエアー遮蔽部の間隔(L2)を、前記隙間調整部材の、前記送風口の横幅方向の、幅(L1)に比し狭く設定したことを特徴とするものである。
図4は、ヘッド部を主走査方向に移動する型式のインクジェットプリンタの概略構成を示す外観図であり、該インクジェットプリンタは、脚体2,4に支持された機体6側にY軸方向に延びる、床面に対して水平なヘッド案内用Y軸レール8が架設されている。前記Y軸レール8の前方側には、ヘッド部10が配置され、該ヘッド部10は、キャリッジを介して、Y軸レール8の長手方向(主走査方向)に沿って往復動可能に連結している。
風速均一化部材44の隣接する幅狭のエアー遮蔽部の間隔L2即ち風速均一化部材44にスプリングを使用した場合においては、スプリングを構成する幅狭のエアー遮蔽部であるワイヤの隣接するワイヤの間隔L2は、図3に示すように、隙間調整部材50の、送風口48の横幅方向の幅L1に比し狭く設定されている。即ちL1>L2の関係となっている。
尚、図中、54は、空洞部32内に配置された穴付きのプレートであり、エアー通路管30の直下の部分に直接温風が当たらない様に考慮されており、空洞部32内の風圧を均一化するために設けられている。なおエアー通路管30は本実施形態では上方の二カ所に設けているが、上方に多数のエアー通路管を設けてもよく、また横方向から供給するようにしても良い。
本件構造は、プラテン14側にヒーターを設けて下から加熱し、インクの乾燥を促進する構造が使えない板材などの媒体において、上方からの送風機構だけでインクの乾燥が促進できるため有用であるが、用紙など下から直接加熱できる媒体などにおいては、図5,6に示すようにプラテン14側にヒータ58を設け両方の構造を用いて乾燥するようにしても良い。
次に本実施形態の動作について説明する。
尚、本発明は、印字面に温風を供給する構成に特に限定されるものではなく、常温の風で印字面を乾燥するようにしても良い。図7は、送風部34に風速均一化部材を設けない場合の説明図であり、隙間調整部材50があるところにおいては、無いところに比べて風速が異なることになるため、インクの乾燥において、縦方向に印刷ムラ56が発生してしまう。
上記実施形態は、ヘッド部が主走査方向に印字媒体に対して移動する構成のプリンターについて説明したが、本件発明は特にこの構成のプリンターに限定されるものではなく、ヘッド部が主走査方向に長く形成されたラインヘッド型のプリンターなどのインクジェットプリンタにも応用することができる。
4 脚体
6 機体
8 Y軸レール
10 ヘッド部
12 カバー
14 プラテン
16 開放部
18 開放部
20 印字媒体
22 駆動ローラ
24 ローラホルダ
26 押えローラ
28 加熱送風装置
30 エアー通路管
32 空洞部
34 送風部
36 対向板
38 対向板
40 前方空間部
42 後方空間部
44 風速均一化部材
48 送風口
50 隙間調整部材
54 プレート
56 印刷ムラ
58 ヒータ
Claims (6)
- インクジェットヘッドを搭載したヘッド部と印字媒体とを副走査方向に相対移動させ、前記ヘッド部からインクを吐出して印字媒体に印字を行うインクジェットプリンタにおいて、送風用のエアーが供給される空洞部を配設し、該空洞部に、印字媒体の印字範囲の略全長にわたって延びる送風口を有する送風部を設け、該送風部に、該送風部の隙間を調整する隙間調整部材を該送風部に取り付け、前記送風部に、前記隙間調整部材の下流側に位置して風速均一化部材を配置し、前記送風部内の送風口から出たエアーが前記印字媒体に当たるようにしたことを特徴とするインクジェットプリンタのインク乾燥装置。
- 前記風速均一化部材は、周期的に設けられた気流に対する抵抗体により整流する部材により構成されていることを特徴とする請求項1に記載のインクジェットプリンタのインク乾燥装置。
- 前記風速均一化部材が螺旋状の部材であり、該部材の長手方向が送風方向に対して直角に配置されていることを特徴とする請求項2に記載のインクジェットプリンタのインク乾燥装置。
- 前記部材が螺旋状のスプリングであり、該スプリングが送風方向に対して直角に配置されていることを特徴とする請求項2に記載のインクジェットプリンタのインク乾燥装置。
- 前記風速均一化部材を前記送風部の横幅の略全長にわたって配置したことを特徴とする請求項1に記載のインクジェットプリンタのインク乾燥装置。
- 前記風速均一化部材の隣接する幅狭のエアー遮蔽部の間隔(L2)を、前記隙間調整部材の、前記送風口の横幅方向の、幅(L1)に比し狭く設定したことを特徴とする請求項1に記載のインクジェットプリンタのインク乾燥装置。
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