JP6058516B2 - 差厚ブラケット及び差厚ブラケットの製造方法 - Google Patents
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Description
前記板状ブランクは中央の厚肉部とその両側にある薄肉部とをその押出方向に亘って有する差厚ブランクからなり、
この差厚ブランク中央の前記厚肉部が少なくとも前記カップに成形されるとともに、この差厚ブランク両側の前記薄肉部が少なくとも前記カップに連なる前記フランジに一体に成形されており、
前記ブラケットは、最も厚肉であるカップ底部と、このカップ底部の周縁部から立ち上がる筒状の縦壁と、この縦壁によって囲まれた開口部とからなる前記カップと、前記縦壁の周縁部から外方に張出した前記フランジとから構成され、
前記カップ底部と前記フランジとにおいて各々他部品と接合される、
ことである。
図1の差厚ブランク1は、アルミニウム合金押出形材からなる板状ブランクである。押出形材である差厚ブランク1は、その押出方向(長手方向)に亘って、中央の厚肉部2とその両側にある薄肉部3、4とを、矢印で示す差厚ブランク1の押出方向に亘って有している。5、6は押出前後方向(ブランク長手方向)の各端部(両端部)、7、8はブランク1の幅方向(押出と直交方向)の各端部(両端部)である。
図2、図3〜図5に示す本発明ブラケット10は、図1の差厚ブランク1がプレス成形されて形成されている。なお、図3〜5の各(b)の平面図では、押出材の差厚ブランク1の厚肉部2と薄肉部3、4と、成形されたブラケット10の各部位との対応関係も、点線で示している。
本発明のブラケット10は、後述する通り、開口部17側に配置された、平坦で平板状のフランジ13、14の外側(図の上側)の面の数箇所と、平坦で平板状のカップ底部11の外側(図の下側)の面で、各々他部品と、機械的あるいは溶接、またはこれらの組み合わせによって結合される。
このため、カップ底部11の図の下面側の少なくとも接合面は、溶接や機械的な接合による場合の、接合性や接合強度を確保するために、平坦で平板状の一定の大きさ(広さ)の面積を確保する(有する)必要がある。ただ、カップ底部11の平面的な(平面視での)形状は、図4、図5のような円形に限らず、図1、図3のような楕円形、更には不定形であっても良い。
カップ底部11の周縁部から立ち上がり、三次元的に存在する筒状の縦壁12はカップ状のブラケット10の荷重の負荷方向に対して三次元曲面とする、基本的な役割を果たす。このためには、ブラケット10の荷重の負荷方向に対して三次元曲面となるように、カップ底部11周縁の全周に亘って筒状に存在する必要がある。
フランジ13、14の図の上面側の少なくとも接合面も、カップ底部11と同様に、溶接や機械的な接合による場合の、接合性や接合強度を確保するために、平坦で平板状の一定の大きさ(広さ)の面積を確保する(有する)必要がある。また、フランジ13、14の平面的な(平面視での)形状も、図5のようなカップ底部11周縁の全周に亘って連続して存在するような円環状だけでなく、図2、3、4に示す、切り欠き部15、16のように、フランジが無い部分があるなど、断続して存在しても良い。また、フランジ13、14は、図2、3、4のような、カップ底部11の両側の全長や、あるいは長手方向の全域に亘って連続して存在するような平面視で矩形あるいは四角形の平板状だけには限らない。例えば、これら平板状の範囲内に、フランジが無い部分や幅が狭い部分が存在するなどの、平面視で不定形で不連続な平板状であっても良い。
ここで、好ましいフランジの平面視形状の設計につき、以下に説明する。
本発明で使用する板状のアルミニウム合金押出形材(ブランク)の破断伸びは、ブランクの押出方向と平行方向に張力を加えた場合が最も低い。そして、押出方向と直交方向、押出方向と45°方向あるいは135°方向の順に破断伸びが順次増大する。
図3〜図5において、ブラケット10の接合部を×印で各々示す。×印は溶接や機械的な接合あるいは接着剤を用いた、更には、これらを組み合わせて用いた、各々の接合部(接合点)であり、複数の×印は接合点が複数個所あることを示している。溶接は公知のスポット溶接、TIG、MIG、レーザなどの汎用手段、機械的な接合は公知のボルト、ナットやリベット、セルフピアシングリベットなどの汎用手段、接着剤は公知、市販の汎用接着樹脂が使用できる。
図6(a)、(b)を用いて、本発明ブラケットの取り付け方の態様を説明する。図6(a)は、差厚ブラケット10が車両用バンパステイである場合を示す平面図である。また、図6(b)は、取り付けた差厚ブラケット10の×印で示す接合点(接合箇所)を斜視図で示している。なお、図6(a)は車両の幅方向(図の左右方向)に亘って、その長手方向が延在しているバンパ補強材50の、左右対称に車体後方に向かって傾斜している左側半分のみを部分的に示している。
Claims (5)
- アルミニウム合金押出形材から構成される差厚ブラケットであって、
最も厚肉であるカップ底部と、このカップ底部の周縁部から立ち上がる筒状の縦壁と、この縦壁によって囲まれた開口部とからなるカップと、前記縦壁の周縁部から外方に張出したフランジとから一体に構成され、
前記カップ底部と前記フランジとにおいて各々他部品と接合され、
前記フランジが、前記差厚ブラケットの中心点を基準として、前記アルミニウム合金押出形材の押出方向に対して、少なくとも±20°の方向の範囲内には存在していないことを特徴とする差厚ブラケット。 - 前記差厚ブラケットの前記フランジが、前記差厚ブラケットの中心点を基準として、前記板状ブランクの押出方向に対して、30°方向〜直交方向の範囲内と、直交方向から150°方向の範囲内とに少なくとも存在していることを特徴とする請求項1に記載の差厚ブラケット。
- 前記差厚ブラケットの前記カップにおける前記筒状縦壁の一部が切り欠かれていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の差厚ブラケット。
- 前記差厚ブラケットが車両用バンパステイであり、前記カップ底部がバンパ補強材に、前記フランジ部が車両構造部材に、各々接合されていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の差厚ブラケット。
- アルミニウム合金押出形材から構成される差厚ブラケットの製造方法であって、
差厚ブラケットが、最も厚肉であるカップ底部と、このカップ底部の周縁部から立ち上がる筒状の縦壁と、この縦壁によって囲まれた開口部とからなるカップと、前記縦壁の周縁部から外方に張出したフランジとから一体に構成され、
前記カップ底部と前記フランジとにおいて各々他部品と接合され、
前記フランジが、前記差厚ブラケットの中心点を基準として、前記アルミニウム合金押出形材の押出方向に対して、少なくとも±20°の方向の範囲内には存在していないことを特徴とする差厚ブラケットの製造方法。
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