JP2015074354A - 高張力鋼板製の車体用構造部材および溶接構造体 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】溝底部15a、稜線部15b、縦壁部15cを少なくとも備える略溝型の横断面形状を有するとともに、長手方向の端部の周囲において、稜線部15bの全部と、その両側の溝底部15aおよび縦壁部15cのそれぞれ少なくとも一部とにわたる範囲に連続する外向きフランジ16を備え、自動車車体の車幅方向または前後方向に向けて配置される引張強度が390MPa以上の高張力鋼板製の車体用構造部材15である。
【選択図】図1A
Description
(A)パンチとダイを備え、さらに成形素材に押し当てて成形素材を拘束するパッドを備えたプレス成形装置を用い、パッドで、成形素材における溝底部に成形される部分と、長手方向端部近傍の稜線部に成形される部分の少なくとも一部とを拘束してプレス成形することにより、溝底部と、溝底部に連続する稜線部と、稜線部に連続する縦壁部とを有する略溝型横断面形状を有し、長手方向の端部における稜線部とその両側の溝底部と縦壁部とにわたる範囲に連続した外向きフランジを有する390MPa以上の高張力鋼板製のプレス成形体である車体用構造部材が得られること、
(B)このプレス成形により、稜線部における外向きフランジ(稜線部フランジ)を介してスポット溶接などの溶接が可能な稜線部フランジの幅の確保が可能であること、さらには、
(C)溝底部や縦壁部における外向きフランジを介して千鳥配置や2列配置のスポット溶接などの溶接が可能となるフランジ幅の確保が可能となること
を知見して、本発明を完成した。本発明は、以下に列記の通りである。
(1)自動車車体の車幅方向または前後方向に向けて配置される引張強度が390MPa以上の高張力鋼板製の車体用構造部材であって、
溝底部と、該溝底部に連続する稜線部と、該稜線部に連続する縦壁部とを少なくとも備える略溝型の横断面形状を有するとともに、長手方向の端部の周囲において、稜線部の全部と、その両側の前記溝底部および前記縦壁部のそれぞれ少なくとも一部とにわたる範囲に連続する外向きフランジを備えること
を特徴とする車体用構造部材。
(2)プレス成形体である(1)項に記載された車体用構造部材。
(3)前記稜線部における外向きフランジの幅が2mm以上であるとともに、前記溝底部における外向きフランジと前記縦壁部における外向きフランジの少なくともいずれか一方のフランジ幅が15mm以上である(1)項または(2)項に記載された車体用構造部材。
(4)前記稜線部における外向きフランジの幅が10mm以上であるとともに、前記溝底部における外向きフランジと前記縦壁部における外向きフランジの少なくともいずれか一方のフランジ幅が15mm以上である(1)項または(2)項に記載された車体用構造部材。
(5)前記稜線部における外向きフランジの幅が10mm以上であるとともに、前記溝底部における外向きフランジと前記縦壁部における外向きフランジの少なくともいずれか一方のフランジ幅が30mm以上である(1)項または(2)項に記載された車体用構造部材。
(6)(1)項から(5)項までのいずれか1項に記載された車体用構造部材と、該車体用構造部材に、前記溝底部および前記縦壁部における外向きフランジを接合される他の部材とを有することを特徴とする溶接構造体。
(7)前記接合はスポット溶接である(6)項に記載された溶接構造体。
(8)前記縦壁部における外向きフランジと、前記溝底部における外向きフランジの少なくともいずれか一方は、千鳥配置または2列配置でスポット溶接される(7)項に記載された溶接構造体。
(9)前記接合は、非直線のレーザ溶接、または、レーザ溶接とスポット溶接の組み合わせである(6)項に記載された溶接構造体。
(10)前記接合は、レーザ溶接、スポット溶接および接着剤のいずれかの組み合わせである(6)項に記載された溶接構造体。
(11)前記車体用構造部材と前記他の部材とは、前記稜線部における外向きフランジを接合される(6)項から(10)項までのいずれか1項に記載された溶接構造体。
図1A〜図1Dは、本実施形態のプレス成形体15ならびにその製造方法および製造装置の特徴を概念的に示す説明図である。図1Aは、プレス成形体15の長手方向の正面からみた図である。図1Bは、プレス成形体15を長手方向の側方から見た図である。図1Cは、プレス成形体15の製造装置10の概略構成および第1の工程を模式的に示す図である。さらに、図1Dは、第1の工程における稜線パッド14周りの構成を示す斜視図である。
(1)構造部材
図1Aに示すように、本実施形態の車体用構造部材は、長尺かつ390MPa以上の高張力鋼板製のプレス成形体15である。プレス成形体15は、溝底部15aと、溝底部15aに連続する稜線部15b,15bと、稜線部15b,15bにそれぞれ連続する縦壁部15c,15cと、縦壁部15c,15cにそれぞれ連続する曲線部15d,15dと、曲線部15d,15dにそれぞれ連続するフランジ15e,15eとを有する略溝型断面を有する。
外向きフランジ16の幅は、溝底部15a、稜線部15b,15b、縦壁部15c,15cにおける、レーザ溶接やスポット溶接などの溶接接合の領域を確保する観点から10mm以上である。なお、稜線部15b,15bでは溶接接合しないとしても、衝突特性やねじり剛性,曲げ剛性などの性能を確保する観点からは2mm以上である。
(2)溶接構造体10
図2A〜図2Dは、溶接構造体10を模式的に示す説明図であり、図2A,2Bはスポット溶接の場合を示し、図2C,2Dはレーザ溶接の場合を示す。
(3)プレス成形体の製造装置10(プレス成形装置)
図1Cに示すように、プレス成形装置10は、パンチ11と、ダイ12と、パンチ11に成形素材13を押し当てて拘束するパッド14とを備える。製造装置10では、以下に述べるように、パッド14は、成形素材13における、溝底部15aに成形される部分のみならず、稜線部15b,15bに成形される部分の長手方向近くの少なくとも一部も拘束するものであり、稜線パッドと呼ぶこととする。
(4)プレス成形体の製造方法
プレス成形装置10において、稜線パッド14を用いて、成形素材13における、溝底部15aに成形される部分と、外向きフランジ16の近傍において稜線部15b,15bに成形される部分とを拘束しながら、プレス成形する。
〔解析例1〕
図3A〜3Cは、解析例1のプレス成形体20の形状を示す説明図である。図3Aはプレス成形体20の斜視図、図3Bは図3AにおけるII矢視図、図3Cはプレス成形体20の横断面図である(外向きフランジ20fは不図示)。
[解析例2]
図5A〜図5Cは、解析例2のプレス成形体30の形状を示す説明図である。図5Aはプレス成形体30の斜視図、図5Bは図5AにおけるVI矢視図、図5Cはプレス成形体30の横断面図である(外向きフランジ30fは不図示)。
15a 溝底部
15b 稜線部
15c 縦壁部
16 外向きフランジ
Claims (11)
- 自動車車体の車幅方向または前後方向に向けて配置される引張強度が390MPa以上の高張力鋼板製の車体用構造部材であって、
溝底部と、該溝底部に連続する稜線部と、該稜線部に連続する縦壁部とを少なくとも備える略溝型の横断面形状を有するとともに、長手方向の端部の周囲において、稜線部の全部と、その両側の前記溝底部および前記縦壁部のそれぞれ少なくとも一部とにわたる範囲に連続する外向きフランジを備えること
を特徴とする車体用構造部材。 - プレス成形体である請求項1に記載された車体用構造部材。
- 前記稜線部における外向きフランジの幅が2mm以上であるとともに、前記溝底部における外向きフランジと前記縦壁部における外向きフランジの少なくともいずれか一方のフランジ幅が15mm以上である請求項1または請求項2に記載された車体用構造部材。
- 前記稜線部における外向きフランジの幅が10mm以上であるとともに、前記溝底部における外向きフランジと前記縦壁部における外向きフランジの少なくともいずれか一方のフランジ幅が15mm以上である請求項1または請求項2に記載された車体用構造部材。
- 前記稜線部における外向きフランジの幅が10mm以上であるとともに、前記溝底部における外向きフランジと前記縦壁部における外向きフランジの少なくともいずれか一方のフランジ幅が30mm以上である請求項1または請求項2に記載された車体用構造部材。
- 請求項1から請求項5までのいずれか1項に記載された車体用構造部材と、該車体用構造部材に、前記溝底部および前記縦壁部における外向きフランジを接合される他の部材とを有することを特徴とする溶接構造体。
- 前記接合はスポット溶接である請求項6に記載された溶接構造体。
- 前記縦壁部における外向きフランジと、前記溝底部における外向きフランジの少なくともいずれか一方は、千鳥配置または2列配置でスポット溶接される請求項7に記載された溶接構造体。
- 前記接合は、非直線のレーザ溶接、または、レーザ溶接とスポット溶接の組み合わせである請求項6に記載された溶接構造体。
- 前記接合は、レーザ溶接、スポット溶接および接着剤のいずれかの組み合わせである請求項6に記載された溶接構造体。
- 前記車体用構造部材と前記他の部材とは、前記稜線部における外向きフランジを接合される請求項6から請求項10までのいずれか1項に記載された溶接構造体。
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