JP6056690B2 - 電気接続箱 - Google Patents
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Description
例えば、特開2003−199230号公報(特許文献1)で提供されている図7に示すジャンクションボックスからなる電気接続箱100ーAでは、ケース101の表裏両面にそれぞれ複数のコネクタ嵌合部102A、102Bが設けられている。これらコネクタ嵌合部102A、102Bにワイヤハーネス端末のコネクタ110A、110Bがそれぞれ嵌合され、かつ、ケース101の側面にヒューズ120の装着部が設けられている。
また、反対側の車室に向く表面側のコネクタ嵌合部350には自動車搭載後にワイヤハーネスW/HのコネクタC2,C3が嵌合接続される。コネクタC3はダッシュパネルPを貫通してエンジンルーム側より配索されているフロントワイヤハーネス360の端末のコネクタである。また、該ジャンクションボックスに搭載するヒューズ380はメンテナンスの関係より車室に向く表面側に搭載されている。該ジャンクションボックスの裏面側のコネクタ嵌合部300に嵌合されるワイヤハーネス端末のコネクタC1、表面側のコネクタ嵌合部350に嵌合されるワイヤハーネス端末のコネクタC2,C3および表面側に装着されるヒューズ380は、ジャンクションボックスのケース内部に収容したプリント基板400に接続され、所要の回路分岐および回路統合がなされている。
しかしながら、このような場合も、ジャンクションボックスのケースの表裏を逆にすると、ヒューズ装着部がパネル側を向き、車室側に向かないため、ヒューズ交換等のメンテナンスを行うことができず、やはりジャンクションボックスを共用化できず、製造コストがかかる問題がある。
ハーネス接続ボックスとヒューズ専用ボックスとを分割して備え、
前記ハーネス接続ボックスは、両側の第1面と第2面にそれぞれ複数のコネクタ嵌合部を備えると共に、該第1面と第2面のコネクタ嵌合部の個数は相違し、かつ、該第1面と第2面に設ける各1つのコネクタ嵌合部は同一形状としてボックス接続部として併用し、 前記ハーネス接続ボックスの第1面と第2面の向きを表裏逆転してワイヤハーネス端末のコネクタを前記コネクタ嵌合部に嵌合可とする一方、
前記ヒューズ専用ボックスは表面にヒューズ装着部を設けていると共に裏面に前記ハーネス接続ボックスの前記ボックス接続部とするコネクタ嵌合部と雌雄嵌合するコネクタ嵌合部を設けていることを特徴とする電気接続箱を提供している。
なお、ハーネス接続ボックスおよびヒューズ接続ボックスは矩形筒状の周壁を備えたアッパーケースあるいはロアケースの対向する側壁を前記第1面と第2面(表面と裏面)として構成している場合にも適用できる。
図1に示すように、本発明の電気接続箱1は自動車のエンジンルームEと車室Rを仕切るダッシュパネルPの車室側面に沿って搭載されるものである。該電気接続箱1はハーネス接続ボックス2と、ヒューズ専用ボックス3とを分割して備え、該ハーネス接続ボックス2に設けたコネクタ嵌合部からなるボックス接続部4Aとヒューズ専用ボックス3に設けたコネクタ接続部からなるボックス接続部4Bとを着脱自在に嵌合し、電気接続した状態で連結できるものとしている。
また、第1ケース11のコネクタ嵌合部15Aと15Cは第2ケース12のコネクタ嵌合部16A、16Bと同一極数の同一形状としている。このように、第1ケース11にコネクタ嵌合部15Bを含めて4つのコネクタ嵌合部を設け、第2ケース12の3個のコネクタ嵌合部16A〜16Cより1つ多くなっている。
第1使用形態は図4に示すように、ハーネス接続ボックス2の第1ケース11を室内側に向ける表面ケースとし、第2ケース12を裏面ケースとしている。該裏面ケースとなる第2ケース12のコネクタ嵌合部16A、16B、16Cの全コネクタ嵌合部に、自動車組立ラインに搬送する前に、ワイヤハーネス50の端末のコネクタ51を嵌合している。該第2ケースのコネクタ嵌合部16Cはヒューズ専用ボックス3のボックス接続部4Bと嵌合しないため、ワイヤハーネス端末のコネクタを嵌合している。
前記ヒューズ専用ボックス3の表面ケース21側に位置するヒューズ装着部25A、25Bにそれぞれヒューズ40を装着している。
背面側のコネクタ嵌合部に嵌合するワイヤハーネス端末のコネクタ数が前記第1使用形態より1つ多くなる一方、表面側のコネクタ嵌合部に嵌合するワイヤハーネス端末のコネクタ数が1つ少なくなっている。
また、該ハーネス接続ボックス2の表面側となる第2ケース12の下段のコネクタ嵌合部16Cをボックス接続部4Aとし、ヒューズ専用ボックス3のボックス接続部4Bとコネクタ嵌合して、ボックス同士の連結と、内部のプリント基板13と23の電気接続を行っている。かつ、ヒューズ専用ボックス3の室内側の表面ケースのヒューズ装着部25A、25Bにヒューズ40を装着して、ワイヤハーネス組立ラインでのジャンクションボックス1の組み立てを終了する。
これにより、ハーネス接続ボックス2とヒューズ専用ボックス3とはボックス同士を連結していないが、ワイヤハーネス53Bを介してハーネス接続ボックス2の回路とヒューズ専用ボックス3の回路とを電気接続している。
また、ハーネス接続ボックスおよびヒューズ専用ボックスの内部にそれぞれプリント基板を収容せずに、バスバーや電線からなる回路材を収容してもよい。
このように、本発明の要旨を逸脱しない範囲で変更可能である。
2 ハーネス接続ボックス
3 ヒューズ専用ボックス
4A、4B ボックス接続部
10 ケース
11 第1ケース
12 第2ケース
13、23 プリント基板
15A〜15D、16A〜16C コネクタ嵌合部
50、53 ワイヤハーネス
51、54 コネクタ
40 ヒューズ
Claims (4)
- ハーネス接続ボックスとヒューズ専用ボックスとを分割して備え、
前記ハーネス接続ボックスは、両側の第1面と第2面にそれぞれ複数のコネクタ嵌合部を備えると共に、該第1面と第2面のコネクタ嵌合部の個数は相違し、かつ、該第1面と第2面に設ける各1つのコネクタ嵌合部は同一形状としてボックス接続部として併用し、 前記ハーネス接続ボックスの第1面と第2面の向きを表裏逆転してワイヤハーネス端末のコネクタを前記コネクタ嵌合部に嵌合可とする一方、
前記ヒューズ専用ボックスは表面にヒューズ装着部を設けていると共に裏面に前記ハーネス接続ボックスの前記ボックス接続部とするコネクタ嵌合部と雌雄嵌合するコネクタ嵌合部を設けていることを特徴とする電気接続箱。 - 前記ハーネス接続ボックスのケースを両側の第1ケースと第2ケースで形成し、第1ケースに前記第1面、第2ケースに前記第2面を設け、また、前記ヒューズ専用ボックスのケースを表面ケースと裏面ケースとで形成し、前記表面ケースに前記ヒューズ装着部を設け、裏面ケースに前記コネクタ嵌合部を設けている請求項1に記載の電気接続箱。
- 前記ハーネス接続ボックスおよびヒューズ専用ボックスの内部に、それぞれプリント基板を収容し、前記ヒューズ専用ボックスに装着するヒューズと前記ハーネス接続ボックスに嵌合するコネクタとを前記プリント基板の導体を介して電気接続している請求項1または請求項2に記載の電気接続箱。
- 自動車のエンジンルームと車室を仕切るパネルの車室面側に沿って搭載し、前記ハーネス接続ボックスの前記パネルに面する裏面側の前記コネクタ嵌合部に自動車搭載前にワイヤハーネス端末のコネクタが嵌合接続され、前記ヒューズ専用ボックスの表面側のヒューズ装着部は車室側のメンテンナス空間に向けられるものとしている請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の電気接続箱。
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