JP6056685B2 - リチウムイオン二次電池用正極活物質の処理方法、リチウムイオン二次電池用正極活物質及びリチウムイオン二次電池 - Google Patents
リチウムイオン二次電池用正極活物質の処理方法、リチウムイオン二次電池用正極活物質及びリチウムイオン二次電池 Download PDFInfo
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Description
本発明のリチウムイオン二次電池用正極活物質の処理方法は、第1工程と、第2工程とを有する。
本発明のリチウムイオン二次電池用正極活物質は、粒子を析出させることなく表面を改質した改質表層部を有するリチウム含有酸化物よりなり、改質表層部はF元素とEr元素とを含むことを特徴とする。
本発明のリチウムイオン二次電池は、上述したリチウムイオン二次電池用正極活物質を有する。
本発明のリチウムイオン二次電池は、電池構成要素として、上記した正極に加えて、負極、セパレータ、電解液を有する。
正極活物質として平均粒径D50が10μmのNCM523(LiNi0.5Co0.2Mn0.3O2)を準備した。第1処理液及び第2処理液の材料として、純水と、NH4F(関東化学株式会社製)と、Er(NO3)3・5H2O(株式会社高純度化学研究所製)と、Al(NO3)3・9H2O(株式会社高純度化学研究所製)を準備した。
<第一処理液の作成>
純水にNH4Fを50mmol/Lの濃度で溶解して第一処理液とした。
純水にEr(NO3)3・5H2Oを50mmol/Lの濃度で溶解して第二処理液とした。
第一処理液と第二処理液とを1:1の体積比で混合し、攪拌して混合処理液とした。
混合処理液100mlにNCM523を30g入れ、室温でガラス製ビーカーを用いて5時間攪拌した。攪拌後の混合処理液を吸引濾過し、スラリー状の濾過物を120℃で6時間乾燥した。塊状になった乾燥後の濾過物を乳棒および乳鉢を用いて粉砕し、坩堝にいれて400℃で5時間焼成した。焼成後に正極活物質の平均粒径D50が10μmとなるように乳棒および乳鉢を用いて粉砕し、実施例1の正極活物質を得た。
第一処理液のNH4Fの濃度を100mmol/Lとし、第二処理液のEr(NO3)3・5H2Oの濃度を100mmol/Lとした以外は実施例1と同様にして、実施例2の正極活物質を得た。
第一処理液のNH4Fの濃度を200mmol/Lとし、第二処理液のEr(NO3)3・5H2Oの濃度を200mmol/Lとした以外は実施例1と同様にして、実施例3の正極活物質を得た。
混合処理液の代わりに、第一処理液を用いた以外は実施例1と同様にして比較例1の正極活物質を得た。
混合処理液の代わりに、第一処理液を用いた以外は実施例2と同様にして比較例2の正極活物質を得た。
混合処理液の代わりに、第一処理液を用いた以外は実施例3と同様にして比較例3の正極活物質を得た。
未処理のNCM523を比較例4の正極活物質とした。
第二処理液として、純水にAl(NO3)3・9H2Oを50mmol/Lの濃度で溶解したものを用いた以外は実施例1と同様にして比較例5の正極活物質を得た。
第二処理液として、純水にAl(NO3)3・9H2Oを100mmol/Lの濃度で溶解したものを用いた以外は実施例2と同様にして比較例6の正極活物質を得た。
第二処理液として、純水にAl(NO3)3・9H2Oを200mmol/Lの濃度で溶解したものを用いた以外は実施例3と同様にして比較例7の正極活物質を得た。
実施例1の正極活物質の表面観察をSEM−EDX装置で行った。図2に実施例1の正極活物質のSEM−EDX装置による画像を示す。図2の(a)がSEM画像で、図2の(b)がF元素を測定したEDX画像であり、図2の(c)がEr元素を測定したEDX画像である。図2の(a)(b)(c)より、F元素及びEr元素が正極活物質の表面の全体に存在することがわかった。
(実施例1のラミネート型リチウムイオン二次電池)
実施例1のラミネート型リチウムイオン二次電池を次のようにして作製した。
実施例1のラミネート型リチウムイオン二次電池において、正極活物質を実施例2の正極活物質とした以外は実施例1と同様にして、実施例2のラミネート型リチウムイオン二次電池を作製した。
実施例1のラミネート型リチウムイオン二次電池において、正極活物質を実施例3の正極活物質とした以外は実施例1と同様にして、実施例3のラミネート型リチウムイオン二次電池を作製した。
実施例1のラミネート型リチウムイオン二次電池において、正極活物質を比較例1の正極活物質とした以外は実施例1と同様にして、比較例1のラミネート型リチウムイオン二次電池を作製した。
実施例1のラミネート型リチウムイオン二次電池において、正極活物質を比較例2の正極活物質とした以外は実施例1と同様にして、比較例2のラミネート型リチウムイオン二次電池を作製した。
実施例1のラミネート型リチウムイオン二次電池において、正極活物質を比較例3の正極活物質とした以外は実施例1と同様にして、比較例3のラミネート型リチウムイオン二次電池を作製した。
実施例1のラミネート型リチウムイオン二次電池において、正極活物質を比較例4の正極活物質とした以外は実施例1と同様にして、比較例4のラミネート型リチウムイオン二次電池を作製した。
実施例1のラミネート型リチウムイオン二次電池において、正極活物質を比較例5の正極活物質とした以外は実施例1と同様にして、比較例5のラミネート型リチウムイオン二次電池を作製した。
実施例1のラミネート型リチウムイオン二次電池において、正極活物質を比較例6の正極活物質とした以外は実施例1と同様にして、比較例6のラミネート型リチウムイオン二次電池を作製した。
実施例1のラミネート型リチウムイオン二次電池において、正極活物質を比較例7の正極活物質とした以外は実施例1と同様にして、比較例7のラミネート型リチウムイオン二次電池を作製した。
実施例1〜3及び比較例1〜7のラミネート型リチウムイオン二次電池を用いて初期放電容量を測定した。
実施例1〜3および比較例1〜7のラミネート型リチウムイオン二次電池について、60℃保存試験を行った。この試験では、実施例1〜3および比較例1〜7のラミネート型リチウムイオン二次電池に対して以下の条件で充放電試験を一回行い、再度充電した電池を60℃の恒温槽に6日間静置した。充電の際は60℃においてSOC(State of charge)90%時の電圧(4.3V)で、1CレートでCCCV充電(定電流定電圧充電)をした。そして充電後の電圧で一時間保持した。その後の放電の際は2.5V、0.33CレートでCC放電(定電流放電)を行った。
実施例1〜3および比較例1〜4のラミネート型リチウムイオン二次電池について60℃保存試験後の負極のMn量を測定した。60℃保存試験後の各ラミネート型リチウムイオン二次電池を解体し、各負極を分離した。分離した負極をジメチルカーボネート(DMC)で洗浄し、誘導結合プラズマ質量分析計(ICP−MS)で負極のMn量を測定した。
Claims (6)
- フッ化物塩を第一溶媒に溶解した第一処理液とエルビウム塩を第二溶媒に溶解した第二処理液とを混合した混合処理液と、マンガンを含むリチウム含有酸化物よりなる正極活物質と、を混合する第1工程と、
前記第1工程後の前記正極活物質を300℃以上600℃以下で焼成する第2工程と、
を有し、
前記第1工程においてフッ化エルビウムが析出しない条件で前記混合処理液と前記正極活物質とを混合し、
前記条件が、前記第一溶媒及び前記第二溶媒が水であり、かつ、前記第一処理液における前記フッ化物塩の濃度が50mmol/l以上200mmol/l以下であり、前記第二処理液における前記エルビウム塩の濃度は、50mmol/l以上200mmol/l以下を満足する条件であり、
前記第2工程において、F元素とEr元素とを含み、厚みが1nm以上100nm以下である改質表層部を前記正極活物質の表面に形成することを特徴とするリチウムイオン二次電池用正極活物質の処理方法。 - 前記リチウム含有酸化物は、層状岩塩型構造またはスピネル型構造を有する請求項1に記載のリチウムイオン二次電池用正極活物質の処理方法。
- 前記リチウム含有酸化物は、一般式: LiaCopNiqMnrDsOx (Dは、Al、Mg、Ti、Sn、Zn、W、Zr、Mo、Fe及びNaから選ばれる少なくとも一種であり、p+q+r+s=1、0≦p<1、0≦q<1、0<r≦1、0≦s<1、0.8≦a<2.0、−0.2≦x−(a+p+q+r+s)≦0.2)で表される層状岩塩型構造を有するリチウム含有複合酸化物である請求項1又は2に記載のリチウムイオン二次電池用正極活物質の処理方法。
- 前記リチウム含有酸化物は、LiCo1/3Ni1/3Mn1/3O2、LiNi0.6Co0.2Mn0.2O2、LiNi0.5Co0.2Mn0.3O2、LiNi0.5Mn1.5O4及びLiMn2O4から選択される少なくとも一つである請求項1〜3のいずれか一項に記載のリチウムイオン二次電池用正極活物質の処理方法。
- 請求項1〜4のいずれか一項に記載のリチウムイオン二次電池用正極活物質の処理方法で処理されることを特徴とする、リチウムイオン二次電池用正極活物質の製造方法。
- 請求項5に記載のリチウムイオン二次電池用正極活物質の製造方法で得られたリチウムイオン二次電池用正極活物質を用いて正極を製造する工程を有する、リチウムイオン二次電池の製造方法。
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