JP6056044B2 - 定着器およびこれを備えた画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、シート材上の画像を定着させる定着器およびこれを備えた画像形成装置に関する。
従来の画像形成装置としては、例えば特許文献1に記載されたものがある。この画像形成装置は、定着器を構成するハロゲンヒータの点灯を制御することにより、定着温度を所定値に保つようにしている。具体的には、単位時間あたりの点灯時間が測定され、測定値の所定点灯時間に対するずれ量が求められる。このずれ量に基づき、シート材(例えば用紙)の種別が判断され、定着温度が適切な値に設定される。
特開2002−365977号公報
しかしながら、定着器の蓄熱状態は様々であり、蓄熱量が多い場合もあれば、少ない場合もある。したがって、定着器の蓄熱状態によって、定着温度を所定値に維持するために必要な電力量も異なる。それゆえ、従来の画像形成装置には、適切な定着温度に制御することが難しいという問題点があった。
上記問題点に鑑み、本発明の目的は、シート種別に応じて適切な定着温度に設定可能な定着器およびこれを備えた画像形成装置を提供することである。
上記目的を達成するために、本発明の一局面は、定着器であって、交流電力を出力する電源回路と、前記電源回路の供給電力に基づき、磁束を発生する励磁コイルと、前記励磁コイルで発生した磁束により発熱する第一回転体と、シートに担持されたトナー像を定着するために、前記第一回転体に圧接されて定着ニップを形成する第二回転体と、前記定着ニップを通過しているシートの種別を判別するシート種別判別回路と、前記シート種別判別回路により判別されたシートの種別に基づき、前記電源回路が出力する交流電力を制御して、前記第一回転体の温度を変更する、温度制御回路と、を備えている。
前記シート種別判別回路は、印刷前の所定時間の間に、前記励磁コイルに供給された電力を、印刷前供給電力として測定する第二電力計測部と、印刷中に、前記定着ニップを所定枚数のシートが通過する間に、前記励磁コイルに供給された電力の枚数平均値を、平均供給電力として測定する第一電力計測部と、前記平均供給電力と前記印刷前供給電力との差を算出するΔW算出部と、を含んでおり、前記ΔW算出部により算出されたΔWに基づき、前記シート種別を判別する。
上記局面によれば、シート種別に応じて適切な定着温度に設定可能な定着器およびこれを備えた画像形成装置を提供することが可能となる。
一実施形態に係る画像形成装置の構成を示す図である。 図1の定着器をZX平面で切断した時の断面図である。 図2Aの定着器を矢印βの方向から見た時の図である。 定着温度制御のための構成を示すブロック図である。 定着温度制御の前半部分を示すフロー図である。 定着温度制御の後半部分を示すフロー図である。 ΔTに対するΔWを示すグラフである。 第一実験例における供給電力の経時変化を示す図である。 第二実験例における供給電力の経時変化を示す図である。 第三実験例における供給電力の経時変化を示す図である。 第四実験例における供給電力の経時変化を示す図である。 図7Bと同様、第四実験例における供給電力の経時変化を示す図である。 第五実験例における供給電力の経時変化を示す図である。 従来の定着器の構成を示す図である。
(はじめに)
まず、本発明の一実施形態に係る画像形成装置の説明に先立ち、用語の定義を行う。図中、いくつかの構成には、参照符号の後に、A,B,C,Dの添え字が付加されている。A,B,C,Dは、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(Bk)を意味する。例えば、作像ユニット5Aは、Y用の作像ユニット5を意味する。また、上記添え字を付加可能ではあるが、参照符号に付加されていない場合、この参照符号は各色用を総称していることを意味する。例えば、作像ユニット5は、Y,M,C,Bkの各色用の作像ユニット5A〜5Dを総称している。
(画像形成装置の構成・印刷動作)
まず、図1を参照して、画像形成装置の構成・印刷時の動作について説明する。図1において、画像形成装置は、電子写真方式を採用したMFP(Multifunction Peripheral)であり、大略的に、供給カセット1と、本体2と、排出トレイ3と、を備えている。
供給カセット1は、画像形成装置の下部に配置される。このカセット1の内部には、未印刷のシートS(例えば、用紙)が積載される。カセット1は、回転する供給ローラ等の作用により、積載されたシートSを上から一枚ずつ取り出して、取り出したシートSを搬送経路4に送り出す。
本体2は、カセット1の上方に配置される。本体2の右側には、一点鎖線で示す搬送経路4が形成されている。搬送経路4には、カセット1から送り出されたシートSが導入される。シートSは、搬送経路4内を排出トレイ3(つまり、下流)に向けて搬送される。
また、本体2は、搬送経路4内を搬送されるシートSに画像を形成して、印刷物を作成する。より具体的には、本体2は、フルカラー印刷に対応するために、いわゆるタンデム方式を採用しており、四個の作像ユニット5A〜5Dを備える。本体2は、他にも、光走査装置6、一次転写ローラ7A〜7D、中間転写ベルト8、ローラ9,10、二次転写ローラ11、及び定着器12、排出ローラ対13、および、各構成を制御する制御回路14を備える。
作像ユニット5A〜5Dは、画像形成装置の左右方向に並ぶように配置される。図示した例では、作像ユニット5Aが搬送経路4から横方向に最も遠くに配置され、以下、作像ユニット5B,5C,5Dの順番で搬送経路4に近接するように、これらは配置される。また、各作像ユニット5は、周知の通り、少なくとも感光体ドラム15を備え、これ以外にも、電子写真方式による画像形成に必要な各種構成を備えている。この構成としては、典型的には、帯電器および現像ユニット等が含まれる。
感光体ドラム15は、画像形成装置の手前側から奥側に向かって、つまり奥行き方向に延在しており、図示しないモータにより生成された駆動力により回転する。
帯電器は、例えば、対応色の感光体ドラム15と平行に延在する帯電ローラまたは帯電電極を有する。このような帯電器は、外部から帯電バイアス電圧が印加されると、回転する感光体ドラム15の周面を帯電させる。
光走査装置6は、画像データに基づき変調された光ビームBA〜BDを生成する。その後、光走査装置6は、生成した光ビームBA〜BDを、帯電した感光体ドラム15A〜15Dの表面に照射して、各表面に静電潜像を形成する。
各現像器は、現像ローラを備えている。現像ローラは、感光体ドラム15における光ビームの照射位置と、後述の一次転写領域との間に、該感光体ドラム15と平行に延在するよう配置される。現像器には、現像バイアス電圧が印加され、これによって、対応色の感光体ドラム15との間に現像電界を形成する。現像器にはさらに、対応色のトナーが供給される。現像器は、感光体ドラムとの間に形成された現像電界により、現像ローラを介してトナーを感光体ドラム15の表面に供給して、表面に形成された静電潜像を現像する。これによって、感光体ドラム15の表面には、対応色のトナー画像が形成される。
中間転写ベルト8は、ローラ9,10等に無端状に架け渡され、中間転写ベルト8の下端面が各感光体ドラム15の表面に接するように配置される。この中間転写ベルト8は、図示しないモータから与えられる駆動力によって回転するローラ9,10により、矢印αの方向に回転する。
各一次転写ローラ7は、上記中間転写ベルト8を挟んで、対応色の感光体ドラム15の表面と対向するように配置されている。ここで、上記一次転写領域は、中間転写ベルト8において各感光体ドラム15と対向する領域である。一次転写ローラ7は、対応色の感光体ドラム15に担持されているトナー画像が一次転写領域に搬送されてくると、該トナー画像を矢印αの方向に回転する中間転写ベルト8の略同一位置に転写する(一次転写)。これにより、中間転写ベルト8の表面上には、各色のトナー画像が重ね合わせられた合成トナー画像が生成される。また、合成トナー画像は、中間転写ベルト8に担持された状態で転写ニップ(後述)の位置まで搬送される。
また、二次転写ローラ11は、中間転写ベルト8を挟んで、ローラ10と対向するように配置されている。二次転写ローラ11と中間転写ベルト8とは互いに当接し、これによって、転写ニップが形成される。この転写ニップには、カセット1によって搬送経路4に導入されたシートSが送り込まれる。また、二次転写ローラ11には、転写バイアス電圧が印加されており、合成トナー画像は、該転写バイアス電圧により二次転写ローラ11側へと引き寄せられ、転写ニップに導入されたシートSに転写される(二次転写)。二次転写済みのシートSは、転写ニップから定着器12に向けて送り出される。
定着器12は、転写ニップから送り出されたシートSを加熱および加圧して、合成トナー画像をシートSに定着させる。定着済みのシートSは、印刷物として、排出ローラ対13によって排出トレイ3に排出される。
(定着器の構成)
次に、上記定着器12の詳細な構成について説明する。図2Aは、定着器12縦断面図である。また、図2Bは、図2Aの矢印βの方向から定着器12を見た時の図である。ここで、矢印βが示す方向は、加熱ローラ21の回転中心および加圧ローラ22の回転中心を結ぶ線に直交するとする。
図2Aおよび図2Bにおいて、定着器12は、電磁誘導加熱による定着方式を採用しており、大略的に、加熱ローラ21と、加圧ローラ22と、コイルユニット23と、を備えている。加熱ローラ21、加圧ローラ22およびコイルユニット23は、画像形成装置の奥行き方向に延在する。
加熱ローラ21は、コイルユニット23で発生した磁束により発熱して、定着ニップN(詳細は後述)を通過するシートSを加熱する第一回転体の一例である。
加熱ローラ21の一端(つまり、手前側端部)は、手前側支持板24aに、手前側断熱ブッシュ25aおよび手前側ベアリング26aを介して軸受けされる。加熱ローラ21の他端(つまり、奥側端部)は、奥側支持板24bに、奥側断熱ブッシュ25bおよび奥側ベアリング26bを介して軸受けされる。なお、支持板24a,24b、断熱ブッシュ25a,25bおよびベアリング26a,26bに関しては、理解を容易にするために断面図としている。
上記加熱ローラ21は、外径が約35mmで肉厚が0.2mmの円筒形状を有する。加熱ローラ21は、内側(つまり中心側)から外側(つまり外周側)に向けて順番に、芯金21a、弾性層21b、発熱層となる導体層21cおよび表層21dからなる。芯金21aはステンレスからなり、弾性層21bはシリコンスポンジゴムからなる。また、導体層21cは、導電性材料からなり、ニッケルまたはステンレス等の両側から銅で挟んだ構成を有することが好ましい。銅のような低抵抗材料を用いることで、ニッケルまたはステンレスの層のみからなる場合と比較して、加熱ローラ21の発熱効率を15%〜30%程度向上させることが可能となる。表層21dは、厚さ30μmであり、トナーに対し離型性が良いPFA樹脂(パーフルオロアルコキシフッ素樹脂)からなる。
加圧ローラ22は、上記加熱ローラ21に圧接して、定着ニップNを通過するシートSを加圧する第二回転体の一例である。
加圧ローラ22は、加熱ローラ21と平行に延在し、加熱ローラ21に左側から圧接するように設けられている。この加圧ローラ22の一端(つまり、手前側端部)および他端(つまり、奥側端部)は、加圧ローラ用フレーム27の手前側および奥側に、ベアリング28a,28bを介して軸受けされる。なお、フレーム27は、理解を容易にするために断面図として示されている。また、加圧ローラ22は、図示しない加圧機構により、加熱ローラ21の左側より、耐熱弾性層22b(後述)の弾性に抗して押圧させられている。これによって、加圧ローラ22は、加熱ローラ21との間で、シートSの搬送方向に沿って所定幅を有する定着ニップNを形成する。
上記加圧ローラ22は、外径が約30mmの円筒形状のソフトローラとして構成される。加圧ローラ22は、内側から外側に向けて順番に、芯金22a、耐熱弾性層22bおよび離型層22cからなる。芯金22aは、例えばアルミニウムからなり、肉厚10mm程度の円筒形状を有する。耐熱弾性層22bは、厚さ2mm〜3mm程度のシリコンゴム層からなる。また、離型層22cは、厚さ50μm程度であり、トナーに対し離型性の良いFPAからなる。
コイルユニット23の手前側端部は、手前側支持板24aに固定され、その奥側端部は、奥側支持板24bに固定されている。この時、コイルユニット23は、加熱ローラ21に対し、下記(1)および(2)の配置関係を満たすように固定される。
(1)加熱ローラ21と接触せず、コイルユニット23および加熱ローラ21の外周面の間には僅少な空隙があけられる。つまり、コイルユニット23および加熱ローラ21は接触しない。
(2)コイルの内周側および加熱ローラ21の外周面が概ね平行となる。
コイルユニット23は、少なくとも、励磁コイル23aを備えている。励磁コイル23aは、例えば、表面に融着層および絶縁層の両方を有する銅線を巻回することで構成される。銅線としては、リッツ線が用いられることが好ましい。
ここで、励磁コイル23aは、より具体的には、加熱ローラ21の長手方向(つまり、奥行き方向)に沿って銅線を、略角丸長方形状に巻回したスパイラルコイルである。この励磁コイル23aは、加熱ローラ21の長手方向の全エリアを覆うように配置される。
励磁コイル23aへの電力供給のために、定着器12はさらに、電源回路210、温度制御回路211、およびローラ温度センサTCを備えている。
電源回路210は、温度制御回路211の制御下で、商用電源から供給された交流の商用電力から、高周波数の交流電力(以下、高周波電力という)を生成する。ここで、高周波電力の電圧は、温度制御回路211により指示される。電源回路210は、生成した高周波電力を励磁コイル23aに供給する。これによって、励磁コイル23aでは磁束が発生し、その結果、加熱ローラ21の導体層21cには渦電流が発生する。この渦電流により、加熱ローラ21は自己発熱する。
ここで、温度センサTCは、加熱ローラ21の長手方向の中央部分に設けられている。温度センサTCは、例えば、加熱ローラ21の表面に接触するように配置されるサーミスタからなり、加熱ローラ21の表面温度を検出して、制御回路212に出力する。制御回路212は、温度センサTCから表面温度を受け取ると、加熱ローラ21の表面温度が所定の定着温度(つまり、画像加熱時の目標温度)に維持されるように、電源回路211から励磁コイル23aへの供給電力を制御する。
ここで、所定の定着温度は、ユーザが選択した印刷モードにより決定される。印刷モードとしては、シートSが用紙の場合、例えば、普通紙モード、厚紙モードおよび薄紙モードがある。所定の定着温度は、詳細は後述するが、モード毎に適切な値に予め定められている。温度制御回路211は、画像形成装置の印刷モードを、画像形成装置の制御回路14(図3参照)より取得する。温度制御回路211は、取得した印刷モードに対応する定着温度となるように、供給電力の制御を行う。詳細は後述するが、温度制御回路211は、シート温度センサ31(図3参照)からシート温度Tpを取得して、加熱ローラ21の表面温度が定着温度となるように、供給電力の制御を行う。
また、加熱ローラ21の後端近傍には、モータMからの駆動力により回転する駆動ギアGが固定されている。これにより、加熱ローラ21は、例えば時計回りに回転する。また、加圧ローラ22は、加熱ローラ21に従動して回転する。両ローラ21,22が回転中、トナー像を担持したシートSが、ガイド板によって案内されてきて、定着ニップNに導入される。導入されたシートSは、回転するローラ21,22によって定着ニップNを搬送されていく過程で、シートS上のトナー像は、加熱ローラ21による加熱と、定着ニップNにおける加圧により定着される。
なお、多くの場合、励磁コイル23aの前後両端には消磁コイルが設けられ、両コイルを覆うように磁性体コアが設けられる。消磁コイルおよび磁性体コアに関しては、公知であり、かつ本実施形態の要部では無いため、それぞれの説明を省略している。
(詳細な定着温度の制御)
図3は、画像形成装置において定着温度制御のための構成を示すブロック図である。図3には、定着温度制御のための構成として、画像形成装置は、上記の温度制御回路211、制御回路14および温度センサTCに加え、シート温度センサ31と、シート種別判断回路32とを備えている。
シート温度センサ31は、定着ニップNを通過する前のシートSの温度を検出する。また、判断回路32は、制御基板上に実装されたCPUやメモリからなり、ソフトウエアとして実現される第一電力計測部33、第二電力計測部34、プリントカウント部35、シート温度計測部36、加熱ローラ温度計測部37、ΔW算出部38およびΔT算出部39を含む。また、メモリには、種別テーブル310が格納されている。
また、図4Aおよび図4Bは、定着温度制御の前半および後半を示すフロー図である。以下には、シート温度センサ31の検知温度が20℃で、シート種別が厚紙(横)で、普通紙向け定着温度で十枚連続印刷した時の制御について説明する。
本実施形態では、定着温度は、例示的に、下記の通りとされる。
(1)シート種別が普通紙の場合、印刷時における加熱ローラ21の定着温度は180℃に制御される。ここで、普通紙とは、坪量が60g/m2以上90g/m2未満である用紙とする。
(2)厚紙の場合、印刷時の定着温度は200℃に制御される。厚紙とは、普通紙よりも坪量が大きい用紙であり、例えば、坪量が90g/m2以上256g/m2未満の用紙をいう。
(3)薄紙の場合、印刷時の定着温度は160℃に制御される。薄紙とは、普通紙よりも坪量が小さな用紙であり、例えば、坪量が52g/m2以上60g/m2未満の用紙をいう。
以下、図3、図4Aおよび図4Bを参照して、定着温度の詳細な制御について説明する。まず、図4Aにおいて、画像形成装置の電源が入ると、温度制御回路211により、定着器12のウォームアップが開始される。これにより、加熱ローラ21が回転を開始して、温度制御回路211の制御下で、電源回路210は励磁コイル23aに高周波電力を供給する(S401)。
温度制御回路211は、温度センサTCの検知結果を周期的に受け取っている。この検知結果が例えば180℃になると、温度制御回路211は、定着器12のウォームアップが完了する。その後、画像形成装置は、スタンバイ状態に移行し、印刷ジョブを受け付け可能になる(S402,S403)。スタンバイ状態では、加熱ローラ21の表面温度は例えば160℃に維持される。
スタンバイ状態では、第二電力計測部34は、励磁コイル23aへの供給電力の測定を開始する(S404)。ここで、電磁誘導加熱による定着方式の場合、加熱ローラ21における発熱位置と、温度センサTCによる温度検出位置とが異なるため、スタンバイ状態中も加熱ローラ21は回転し続ける。加圧ローラ22も一緒に回転する。この回転中、加熱ローラ21の熱量は加圧ローラ22に移動するため、加熱ローラ21の表面温度を160℃に維持するには(つまり、放熱分を補うためには)、ある程度の電力供給が必要となる。また、励磁コイル23aの通電時間が長くなると、両ローラ21,22の蓄熱量が増加するので、放熱量は減少する。その結果、必要な電力量は減少していく。
スタンバイ時に、両ローラ21,22を回転させつつ、第二電力計測部34が励磁コイル23aへの供給電力を計測することで、定着器12の蓄熱量を容易に精度良く把握することが可能となる。
次に、シート種別判別回路32は、印刷ジョブの有無を判断し(S405)、無ければ再度S403に戻る。それに対し、印刷ジョブがあれば、第二電力計測部34は、印刷ジョブが届く前の所定時間(例えば三秒)の間に励磁コイル23aに供給された電力の平均値を印刷前平均電力P0として導出する(S406)。今回、例えば、ウォームアップ完了から十秒後に印刷ジョブが届き、P0は300Wとする。
印刷ジョブが届くと、制御回路14から温度制御回路211には、印刷モードが普通紙モードであることが伝達され、その結果、温度制御回路211は、定着温度を180℃に初期的に設定する(S407)。この後、印刷動作が開始される。
印刷開始後、温度制御回路211は、シート温度センサ31から、n枚目のシートSの温度の検知結果を、シート温度Tpnとして取得する(S408)。このシート温度Tpnは、シート種別判別回路32のシート温度計測部36にも送られる。今、nが1の場合、シート温度Tp1として、例えば20℃が得られる。
ここで、温度制御回路211は、S408で得られたシート温度Tpnが下記の範囲であれば、対応する温度補正値を用いて、定着温度の補正を行う(S409)。
(1)Tpn≦10℃であれば、定着温度を10℃上げる。
(2)10℃<Tpn≦30℃であれば、定着温度の変更無し。
(3)30℃<Tpnであれば、定着温度を10℃下げる。
ここで、定着温度の補正の趣旨を説明する。シートSに担持されたトナー像を定着させるには、シートSの温度は所定範囲内である必要がある。したがって、シート温度Tpnが所定範囲外の場合には、加熱ローラ21の定着温度が所定範囲内に収まるように補正される。
次に、シートSが定着ニップNに到達すると(S410)、第一電力計測部33は、励磁コイル23aへの供給電力の計測を開始する(S411)。より詳細には、温度制御回路211は、設定された定着温度(つまり、180℃)を維持するように、励磁コイル23aに供給すべき電力を電源回路210に指示する。第一電力計測部33は、指示された電力値をメモリし、一枚のシートSが定着ニップNを通過するまでの供給電力値の時間平均値(以下、単に、供給電力という)を導出する。
次に、ローラ温度計測部37は、ローラ温度センサTCからの検知結果に基づき、一枚目のシートSが定着ニップNを通過する間の加熱ローラ21の温度の時間平均値(以下、ローラ温度という)を導出する(S412)。
次に、枚数カウント部35は、自身のカウント値nを1だけインクリメントする(S413)。
この後、シートSの後端が定着ニップNを通過する(S414)。それによって、n枚目のシートSについて、励磁コイル23aの平均供給電力Pnと、加熱ローラ21の平均温度Tnとが確定する(S415,S416)。
次に、印刷動作を継続するか否かが判断される(S417)。印刷動作を継続しないのであれば、枚数カウント部35はカウント値nをリセットし、シート温度計測部36は、自身がメモリするシート温度Tpnをリセットする(S418,S419)。その後、画像形成装置はスタンバイ状態に戻る。
今、nは1であり、印刷ジョブは十枚連続印刷であるため、印刷動作は継続される。この場合、カウント値nが所定の基準値nthに到達したか否かが判断される(S420)。ここで、nthは、加熱ローラ21がスタンバイ時の温度から所定の定着温度に変化して、この定着温度で安定するまでに必要とされる枚数により決定される。今、このnthは2であるとする。このnthは、シートSのサイズ毎に異なる値であっても良い。
nがnthに到達していなければ、次のシートSを処理対象として、S408からS419までの一連の処理が実行される。
それに対し、nがnthに到達していれば、第一電力計測部33は、nth枚分の供給電力Pnの枚数平均値(以下、平均供給電力という)Pnthを求める(S421)。また、ローラ温度計測部37は、nth枚分のローラ温度Tnの枚数平均値(以下、平均ローラ温度という)Tnthを求める(S422)。また、シート温度計測部36は、nth枚分のシート温度Tpの枚数平均値(以下、平均シート温度という)Tpnthを求める(S423)。今回、二枚分の平均供給電力Pnthとして1250Wが、二枚分の平均ローラ温度Tnthとして180℃が、二枚分の平均シート温度Tpnthとして20℃が求められたとする。
次に、ΔW算出部38はΔW=Pnth−P0を算出し(S424)、ΔT算出部39は、ΔT=Tnth−Tpnthを算出する(S425)。今回の場合、ΔWは950Wであり、ΔTは160℃である。
次に、求められたΔWおよびΔTから、種別テーブル310を参照して、印刷中のシートSの種別が決定される(S426)。
ここで、種別テーブル310には、ΔWおよびΔTの組み合わせ毎にシートSの種別が記述される。この種別テーブル310は、例えば、以下の実験により画像形成装置の工場出荷前に作成される。すなわち、画像形成装置を用いて、既知の種別のシートSに画像が印刷される。各シートSについてΔWおよびΔTが求められる。その結果、図5に例示するようなグラフが得られる。図5のグラフでは、ΔTが150℃で、ΔWが500Wであれば、シートSは薄紙であることが例示される。このようなグラフに基づき、種別テーブル310は作成されている。今回の例では、上記の通り、ΔWは950Wであり、ΔTは160℃であるため、印刷中のシートSは厚紙であると判別される。
ここで、上記シート材Sの種別判別方法の作用効果について説明する。
まず、図6Aは、定着器12のウォームアップ完了から十秒後に、定着温度180℃で厚紙、普通紙および薄紙に印刷した場合(以下、これを第一実験例という)における供給電力の経時変化を示す。
図6Aに示すように、いずれの種別でも、シート温度Tpは20℃であった。また、印刷前平均電力P0は300Wであった。
また、厚紙印刷時のPnth(以下、Paと記す)、普通紙印刷時のPnth(以下、Pbと記す)、および薄紙印刷時のPnth(以下、Pcと記す)は下記の通りである。
Pa:1250W
Pb:1100W
Pc:950W
また、厚紙印刷時のΔWa、普通紙印刷時のΔWbおよび薄紙印刷時のΔWcは下記の通りである。
ΔWa:950W
ΔWb:800W
ΔWc:750W
上記ΔWa〜ΔWcから分かるように、加熱ローラ21の温度を180℃で固定した場合には、シートSの坪量が大きくなるほど、励磁コイル23aへの供給電力量が多くなることが分かる。
また、図6Bは、第二実験例における供給電力の経時変化を示す。第二実験例は、第一実験例と比較すると、印刷開始が、定着器12のウォームアップ完了から約一時間経過後である点でのみ相違する。
図6Bに示すように、いずれのシート種別でもTpは20℃であり、P0は100Wであった。
また、Pa、PbおよびPcは下記の通りである。
Pa:1050W
Pb: 900W
Pc: 750W
また、ΔWa、ΔWbおよびΔWcは下記の通りである。
ΔWa:950W
ΔWb:800W
ΔWc:750W
図6Aおよび図6Bは、定着器12の蓄熱状態によって励磁コイル23aへの供給電力量を比較している。図6Aおよび図6Bによれば、同じ種別のシートSに同じ定着温度で印刷を行っても、定着器12の蓄熱状態によって、励磁コイル23aへの供給電力量が異なることが分かる。具体的には、図6Bのように、定着器12の蓄熱量が大きくなると、印刷中に励磁コイル23aに供給される電力量は小さくなる。しかし、それに伴いスタンバイ中に必要な電力量も小さくなるため、シート種別が同じであれば、印刷開始タイミングが異なっていても、ΔWは一致する。このΔWを用いることで、従来とは異なり、シートSの種別を精度よく判別することが可能となる。
次に、定着ニップNを通過中に加熱ローラ21の温度を計測し、定着ニップNの通過前にシートSの温度を計測する技術的意義について説明する。
まず、図7Aは、定着器12のウォームアップ完了から約十秒後に、定着温度180℃で、Tpが10℃の各種用紙に印刷した場合(以下、これを第三実験例という)における供給電力の経時変化を示す。
また、図7Bは、第四実験例における供給電力の経時変化を示す。第四実験例は、第三実験例と比較すると、Tpが20℃である点でのみ相違する。
図7Aおよび図7Bのいずれの場合でも、シート種別に関係なくP0は300Wである。また、例えばPb(T=10℃)は1150Wであるのに対し、Pb(Tp=20℃)は1100Wであった。
P0はいずれの場合も300Wであるため、同じ種別のシートSであってもTpが異なれば、シートSが加熱ローラ21から奪う熱量が変化する。その結果、Tp=10℃の場合と、Tp=20℃の場合とではΔWに違いが生じる。
次に、図8Aは、図7Bと同じであり、定着器12のウォームアップ完了から約十秒後に、定着温度180℃で、Tpが20℃の各種用紙に印刷した場合(第四実験例という)における供給電力の経時変化を示す。
また、図8Bは、第五実験例における供給電力の経時変化を示す。第五実験例は、第四実験例と比較すると、定着温度が200℃である点でのみ相違する。
例えば、普通紙の場合、定着温度が180℃であれば、図8Aに示すように、Pbは1100Wである。それに対し、普通紙で定着温度が200℃であれば、図8Bに示すように、Pbは1200Wである。
P0はいずれの場合も300Wであるため、同じ種別のシートSであっても定着温度が異なれば、励磁コイル23aに供給される電力が異なる。具体的には、定着温度が高いほど、励磁コイル23aへの供給電力は多くなる。その結果、定着温度が180℃の場合と、200℃の場合とではΔWに違いが生じる。
以上説明した二つの観点から、ニップ通過中のシートSのローラ温度Tnと、ニップ通過前のシート温度Tpnとを考慮すべく、シート種別判別回路32は、ΔTを判別に用いることで、シート種別の判別精度を向上させている。
さて、ここで、再度図4Bを参照する。S426の後、シート種別判別回路32は、S426で得られたシート種別を温度制御回路211に送る。温度制御回路211は、受け取ったシート種別に対応する定着温度に加熱ローラ21の表面温度がなるように、電源回路210を制御する(S427)。今回の場合、S426で厚紙と判別されたため、ローラ温度が200℃になるように制御される。
次に、枚数カウント部35はカウント値nをリセットし、シート温度計測部36は、自身がメモリするシート温度Tpnをリセットする(S428,S429)。その後、処理はS408に戻る。今回の場合、残りの八枚について、S408以降の処理が行われる。残りの八枚について処理が完了すると、スタンバイ状態となり、新たな印刷ジョブが送られてくることを待機する。
(従来技術との対比)
図9は、従来の定着器の構成を示す図である。図9の定着器は、図2A等に示す定着器と比較すると、ハロゲンヒータ加熱による定着方式を採用している点で相違する。以下、この相違点について説明する。
図9において、加熱ローラ50は、35mm程度の外径で、0.72mm程度の肉厚を有する中空の円筒形状の部材である。この加熱ローラ50は、内側から外側へと順番に、芯金50aと、表層50bとを含んでいる。芯金50aは、例えばアルミニウムからなり、表層50bは、芯金50aの周囲にPFA樹脂を20μm程度コーティングすることで形成される。
また、加圧ローラ51は、基本的に、加圧ローラ22と同様に配置され、同様の構成を有する。それゆえ、加圧ローラ51の詳細な説明を省略する。
加熱ローラ50の中空部分には、ハロゲンヒータ52が配置される。ハロゲンヒータ52は、点灯することで加熱ローラ50を加熱させる。また、加熱ローラ50の表面温度を検出するために、その長手方向の中心部分には、例えばサーミスタからなる温度センサTCが設けられている。
制御回路53は、温度センサTCにより検出された温度が所定の定着温度を維持するように、電源回路54内のトライアックをオン/オフすることで、ハロゲンヒータ52への供給電力を制御する。供給電力は電圧波形の半波で制御される。ハロゲンヒータ52のフル点灯時には10半波に制御される。10半波1サイクルで、温度センサTCの検知温度に応じて、制御回路53は電源回路54をフィードバック制御する。これにより、加熱ローラ50の表面温度が所定の定着温度に制御される。
次に、従来の定着器50による定着温度の制御について、詳細に説明する。定着器50のウォームアップが開始されると、制御回路53は、温度センサTCの検知結果が180℃になるまで、ハロゲンヒータ52を点灯させる。温度センサTCの検知結果が180℃になると、ウォームアップが完了して、スタンバイ状態に移行する。
本願出願人は、ウォームアップ完了から十秒経過後に、印刷ジョブを与えた。この印刷ジョブは、印刷モードが普通紙で十枚連続印刷と指定されているとする。但し、実際には、A4サイズの厚紙(横)が供給されたとする。
シートS(厚紙)が定着ニップNに到達すると、加熱ローラ50の定着温度が180℃を維持するのに必要な電圧波形の半波数が計測回路54によって計測される。この計測は、一枚目のシートSが定着ニップNを通過し終えるまで行われる。二枚目についても同様の計測が行われる。
制御回路53は、半波数の枚数平均値を計算して、ハロゲンヒータ52に供給すべき電力を計算する。今回、例えば、定着器の蓄熱量も少なく、厚紙に対し定着処理を行ったため、ハロゲンヒータ52への供給電力は、フル点灯時に対し90%と算出されたとする。
例えば、普通紙に対し定着処理を行った場合、ハロゲンヒータ52への供給電力は、フル点灯時に対し70%〜85%である。制御回路53は、算出した供給電力が90%と高いことから、処理対象が普通紙ではなく厚紙であると判断する。この判断結果を基に、制御回路53は、三枚目以降に関しては、定着温度を200℃に調整する。
ここで、二枚目までについては、一枚目のシートSが定着ニップNに到達するまで、時間に余裕があるため、加圧ローラ51の温度も高めに推移する。したがって、定着温度が普通紙向けの180℃であっても、定着器は、厚紙に対して正常に定着処理を実行可能である。
しかし、電源回路54のトライアックへの入力電圧が定格値よりも16%以上高いと、ハロゲンヒータ52を点灯させる半波数が低くなるように制御される。それゆえ、厚紙を普通紙向けの定着温度で処理しても、制御回路53は、フル点灯時の85%の供給電力と算出して、普通紙と判断してしまう。その結果、三枚目以降も加熱ローラ50の温度は180℃で維持されてしまい、例えば五枚目以上で低温オフセットが発生する。
また、本願発明者は、ウォームアップ開始から1時間経過後に、従来の定着器に対し上記と同様の条件で定着処理を実行させた。上記同様、制御回路53は、最初の二枚分の半波数の計測結果から、フル点灯に対し70%で電力供給していると判断したとする。厚紙に対し定着処理が実行されているが、スタンバイ時の温度制御により、加圧ローラ51の温度も上昇して、定着器の蓄熱量が飽和した。その結果、厚紙を普通紙向け定着温度で処理したにも関わらず、三枚目以降も、低い半波数で電力供給が続けられた。その結果、加圧ローラ51の温度が低下していき、八枚目以降で低温オフセットが発生した。このように、従来の定着器では、印刷ジョブ実行中に、シート種別を判断して適切な定着温度に切り替えるのには限界があった。
それに対し、本実施形態では、上記の通り、シート種別判別回路32がΔWおよびΔTを用いてシート種別を判断し、温度制御回路211が適切なタイミングで定着温度を切り替えている。その結果、上記のような低温オフセットを防ぐことが可能となる。このように、本実施形態に係る定着器によれば、電磁誘導加熱による定着方式を採用して、加熱ローラ21の定着温度を維持するために、励磁コイル23aの消費電力量を精度よく検出することができる。
より具体的には、ΔWは、定着器12の蓄熱量に関わらず一定で、シート種別毎で異なる。したがって、ΔWを基礎とすることで、精度良くシート種別を判別することが可能となる。この判別結果に基づき、適切な定着温度に設定することが可能となる。また、ΔWに加えΔTを考慮してシート種別を判別して、定着温度を適切に制御することが可能となる。以上の通り、本定着器によれば、シート種別に応じた適切な定着温度を自動的に設定することが可能となる。
本発明に係る定着器およびそれを備えた画像形成装置は、シート種別応じて適切な定着温度を自動的に設定でき、複合機等に有用である。
12 定着器
14 制御回路
21 加熱ローラ
22 加圧ローラ
23 コイルユニット
23a 励磁コイル
210 電源回路
211 温度制御回路
212 制御回路
310 種別テーブル
31 シート温度センサ
32 シート種別判別回路
33 第一電力計測部
34 第二電力計測部
35 プリントカウント部
36 シート温度計測部
37 加熱ローラ温度計測部
38 ΔW算出部
39 ΔT算出部

Claims (5)

  1. 交流電力を出力する電源回路と、
    前記電源回路の供給電力に基づき、磁束を発生する励磁コイルと、
    前記励磁コイルで発生した磁束により発熱する第一回転体と、
    シートに担持されたトナー像を定着するために、前記第一回転体に圧接されて定着ニップを形成する第二回転体と、
    前記定着ニップを通過しているシートの種別を判別するシート種別判別回路と、
    前記シート種別判別回路により判別されたシートの種別に基づき、前記電源回路が出力する交流電力を制御して、前記第一回転体の温度を変更する、温度制御回路と、を備え、
    前記シート種別判別回路は、
    印刷前の所定時間の間に、前記励磁コイルに供給された電力を、印刷前供給電力として測定する第二電力計測部と、
    印刷中に、前記定着ニップを所定枚数のシートが通過する間に、前記励磁コイルに供給された電力の枚数平均値を、平均供給電力として測定する第一電力計測部と、
    前記平均供給電力と前記印刷前供給電力との差を算出するΔW算出部と、を含み、
    前記ΔW算出部により算出されたΔWに基づき、前記シート種別を判別する、定着器。
  2. 前記シート種別判別回路は、さらに、
    前記第一回転体および前記第二回転体の間に導入される前のシートの温度を測定するシート温度測定部と、
    印刷中に、前記定着ニップを所定枚数のシートが通過する際に、前記第一回転体の温度を測定する回転体温度測定部と、
    前記第一回転体の温度と前記シートの温度との差を算出するΔT算出部と、を含み、
    前記ΔW算出部により算出されたΔWおよび前記ΔT算出部により算出されたΔTに基づき、前記シート種別を判別する、請求項1に記載の定着器。
  3. 前記温度制御回路は、前記シート温度測定部により測定されたシート温度に基づき、前記電源回路が出力する交流電力を制御して、前記第一回転体の温度を補正する、請求項2に記載の定着器。
  4. 前記第二電力計測部は、印刷ジョブを受け付け可能な状態であるスタンバイ状態に移行した後であって、定着温度の設定前に前記印刷前供給電力を測定する、請求項1〜3のいずれかに記載の定着器。
  5. 請求項1〜のいずれかに記載の定着器を備えた、画像形成装置。
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