JP2010002523A - 電磁誘導加熱装置、定着装置および画像形成装置 - Google Patents

電磁誘導加熱装置、定着装置および画像形成装置 Download PDF

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Abstract

【課題】入力電力の検出誤差を高めて電磁誘導コイルに供給する電力の調整範囲を広く確保する。
【解決手段】被加熱体である定着ローラ51に渦電流を発生させるための電磁誘導コイル531と、電磁誘導コイル53に電力を供給するインバータ部102と、インバータ部102に入力されている入力電圧を検出する電圧検出部103と、電磁誘導コイル531の温度を検出する温度センサ535と、電圧検出部103の検出電圧および温度センサ535の検出温度に基づいて電磁誘導コイル531に供給された電力を求め、電磁誘導コイル531に供給する電力を目標電力に近づけるようにインバータ部102をフィードバック制御する加熱制御部104とを備える。
【選択図】図3

Description

本発明は、電磁誘導加熱装置、電磁誘導加熱方式の定着装置およびそのような定着装置を備えた画像形成装置に関し、特に、電磁誘導コイルに供給された電力の検出精度を向上させる技術に関する。
近年、電磁誘導加熱装置を定着装置のヒータとして適用した電子写真方式の画像形成装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
図11は、従来の画像形成装置に具備された定着装置のシステム構成を示す図である。
インバータ部102は、商用電源101から商用電力供給路105を通じて供給される商用電力を、一旦直流電力に変換してから高周波電力に変換し、高周波電力供給路106を通じて電磁誘導コイル531に高周波電力を供給する。電磁誘導コイル531に高周波電力が供給されれば、被加熱体としての定着ローラ51に渦電流が発生し、渦電流により生じるジュール熱で定着ローラ51が加熱される。加熱制御部204は、例えばマイコン等から構成されており、定着ローラ51の近傍に配された温度センサ536により検出される温度が目標温度に近づくようにインバータ部102をフィードバック制御している。
また加熱制御部204は、過大な電力投入によりスイッチング素子が破損するのを防止するため、インバータ部102の入力電力を監視し、入力電力がスイッチング素子の絶対最大定格値を超えないように調整している。入力電力は、入力電圧検出部103により検出された入力電圧と、カレントトランス109および入力電流検出部110により検出された入力電流とから求められる。入力電圧検出部103は具体的には入力電圧を分圧する分圧回路である。また入力電流検出部110はコンデンサおよび抵抗器を具備し、カレントトランス109から供給される電流を電圧に変換する回路である。
なお入力電力の検出に誤差が生じるのは不可避であり、検出された入力電力よりも実際の入力電力が誤差の分だけ大きくなる場合があり得る。そのため加熱制御部204は、スイッチング素子の絶対最大定格値から一定のマージンを差し引いた電力を、インバータ102の入力電力の上限としている。
特開2002−323829号
上述の通り、インバータ部の入力電力の検出誤差を見越してある程度のマージンを確保すれば、スイッチング素子の破損を防止することができる。しかしながらマージンを確保することは、その分だけインバータ部の入力電力ひいては電磁誘導コイルに供給する電力の調整範囲を狭めることを意味し、定着ローラを素早く加熱したい場合などに大きな制約となる。
そこで本発明は、従来に比べてより一層、入力電力の検出精度を高めてマージンを小さくすることができ、電磁誘導コイルに供給する電力の調整範囲を広く確保することができる電磁誘導加熱装置、定着装置および画像形成装置を提供することを目的とする。
本発明に係る電磁誘導加熱装置は、被加熱体を電磁誘導加熱方式で加熱する電磁誘導加熱装置であって、前記被加熱体に渦電流を発生させるための電磁誘導コイルと、前記電磁誘導コイルに電力を供給するインバータ部と、前記インバータ部に入力されている入力電圧を検出する電圧検出部と、前記電磁誘導コイルの温度を検出する温度検出部と、前記電圧検出部の検出電圧および前記温度検出部の検出温度に基づいて前記電磁誘導コイルに供給された電力を求め、前記電磁誘導コイルに供給する電力を目標電力に近づけるように前記インバータ部をフィードバック制御する加熱制御部とを備える。
本発明に係る定着装置は、電磁誘導加熱方式の定着装置であって、定着ローラまたは定着ベルトを誘導加熱する手段として上記の電磁誘導加熱装置が用いられている。
本発明に係る画像形成装置は、上記の定着装置を備える。
発明者らの研究により、電磁誘導コイルの温度から電磁誘導コイルに流れた電流を高精度で求められることが判明した。上記構成によれば、電磁誘導コイルに流れた電流は温度検出部の検出温度から求められることになるので、入力電流の検出精度を高めることができる。それに伴い入力電力の検出精度を高めることができ、電磁誘導コイルに供給する電力の調整範囲を広く確保することができる。
以下、本発明に係る画像形成装置の実施の形態を、タンデム型カラーデジタルプリンタに適用した場合を例にして説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る画像形成装置の全体の構成を示す断面概略図である。
同図に示すように、画像形成装置1は、画像プロセス部3、給紙部4、定着装置5および制御部60を備えており、ネットワーク(例えばLAN)に接続されて、外部の端末装置からのプリントジョブの実行指示を受け付けると、その指示に基づいてイエロー、マゼンタ、シアンおよびブラックの各色のトナー像を形成し、これらを多重転写してフルカラーの画像形成を実行する。
以下、シアン、マゼンタ、イエロー、ブラックの各再現色をC、M、Y、Kと表し、各再現色に関連する構成部分の番号にこのC、M、Y、Kを添字として付加する。
<画像プロセス部>
画像プロセス部3は、作像部3Y,3M,3C,3K、露光部10、中間転写ベルト11などを備えている。
作像部3Yは、感光体ドラム31Yと、その周囲に配設された帯電器32Y、現像器33Y、一次転写ローラ34Y、および感光体ドラム31Yを清掃するためのクリーナ35Yなどを備えており、感光体ドラム31Y上にY色のトナー像を作像する。なお、他の作像部3M〜3Kについても、トナーの色が異なる以外は作像部3Yと同様、帯電器32M〜32Kなどの構成を有するが、図面表記の便宜上、それらの符号の表記を省略している。
中間転写ベルト11は、無端状のベルトであり、駆動ローラ12と従動ローラ13に張架されて矢印方向に周回駆動される。
露光部10は、レーザダイオードなどの発光素子を備え、制御部60からの駆動信号によりY〜K色の画像形成のためのレーザ光Lを発し、感光体ドラム31Y〜31Kを露光走査し、帯電器32Y〜32Kにより帯電された感光体ドラム31Y〜31K上に静電潜像を形成する。
中間転写ベルト11には、各作像部において作像されたトナー像が多重転写される。
<給紙部>
給紙部4は、記録シートとしての用紙Sを収容する給紙カセット41と、給紙カセット41内の用紙Sを搬送路43上に1枚ずつ繰り出す繰り出しローラ42と、繰り出された用紙Sを二次転写位置46に送り出すタイミングをとるためのタイミングローラ対44などを備えている。給紙部4から給送された用紙Sには、二次転写位置46において二次転写ローラ45による静電力の作用により、中間転写ベルト11上のトナー像が二次転写される。二次転写位置46を通過した用紙Sは、さらに定着装置5に搬送され、用紙S上のトナー像(未定着画像)が、定着装置5における加熱・加圧により用紙Sに定着された後、排出ローラ対71を介して排出トレイ72上に排出される。
<定着装置の構造>
図2は、本発明の実施形態に係る定着装置の要部を示す横断面図である。
同図に示すように、定着装置5は、被加熱体としての定着ローラ51と、加圧ローラ52と、磁束発生部53とを備える。
定着ローラ51は、芯金本体512の周面に弾性体層513を形成してなり、弾性体層513の外周面には、さらに定着ベルト550が装着される。定着ベルト550は、電磁誘導発熱層514、弾性体層515、離型層516の3層構造となっている。
電磁誘導発熱層514は、ニッケルなどからなり、磁束発生部53から発せられる磁束により発熱する。弾性体層515は、耐熱性を有するシリコーンゴムなどからなる弾性部材であり、用紙Sと定着ローラ51の表面との密着性を高める役割を果たす。離型層516は、PFA(テトラフルオロエチレン・パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体)などからなり、定着ローラの表面の離型性を高める役割をしている。
加圧ローラ52は、円柱状の芯金521の周囲に、弾性体層522を介して離型層523が積層されてなり、図示しないバネなどを含む押圧手段により定着ローラ51を押圧して、定着ローラ51との間に定着ニップを確保する。
磁束発生部53は、電磁誘導コイル531と、コア532と、コイルボビン533と、カバー534とを有し、定着ローラ51の軸方向に沿うように配置される。
コイルボビン533は、定着ローラ51の表面に対向する部分が定着ローラの周方向に沿って円弧状に湾曲するとともに、定着ローラ51の周面との間に所定の間隔、例えば、3mmの間隔をあけて固定されている。
電磁誘導コイル531は、用紙Sの幅方向に沿って長く延びるとともに横断面が円弧状の形状になるようにコイルボビン533に巻かれている。電磁誘導コイル531に高周波電力を供給すると、磁束が発生し定着ローラ51の電磁誘導発熱層514が発熱される。
コア532は、それぞれ高透磁率のフェライトなどからなり、電磁誘導コイル531により発生された磁束を定着ローラ51に効率的に導くものである。
定着ローラ51の表面に導かれた磁束は、定着ローラ51の電磁誘導発熱層514における、磁束発生部53に対向する部分を主として通過し、この部分に渦電流を発生させて電磁誘導発熱層514を発熱させる。ここで発生した熱は、定着ローラ51の回転により定着ニップ55の位置で加圧ローラ52に伝わることにより定着ニップ55の温度が昇温される。
なお、定着装置5には、定着ローラ51の幅方向中央部の表面温度を検出するための温度センサ536が配置されており、また、電磁誘導コイル531の幅方向中央部の表面温度を検出するための温度センサ535が配置されている。
<定着装置のシステム構成>
図3は、本発明の実施形態に係る画像形成装置に具備された定着装置のシステム構成を示す図である。
本実施形態に係る定着装置(図3参照)と従来技術の定着装置(図11参照)とを対比すると、本実施形態の定着装置では、カレントトランス109および入力電流検出部110に代えて、温度センサ535が設けられている。この温度センサ535は、図2に示すように電磁誘導コイル531の近傍に配されており、電磁誘導コイル531の表面温度を検出している。
加熱制御部104は、温度センサ535の検出温度から電磁誘導コイル531を含む負荷のインピーダンスを特定し、特定されたインピーダンスおよび入力電圧検出部103の検出電圧に基づいて電磁誘導コイル531に供給された電力を求める。検出温度からインピーダンスを特定するには、例えば、図4に示すような検出温度とインピーダンスとを関係付けたテーブルを用いる。このテーブルは予め加熱制御部104に内蔵されたメモリに保存されているものとする。なおインピーダンスに周波数依存性がある場合には、周波数ごとにテーブルを用意しておき、高周波電力の周波数に応じたテーブルを選択することとすればよい。
<定着装置の動作>
図5は、本発明の実施形態に係る画像形成装置に具備された定着装置の動作を示すフローチャートである。
加熱制御部104は、温度センサ535の検出温度とインピーダンスとを関係付けたテーブルを予め保存しており(ステップS1)、電力制御開始が指示されたときに制御を開始する(ステップS2)。
まず加熱制御部104は、温度センサ536を用いて定着ローラ51の温度を検出し(ステップS3)、検出温度と目標温度との差分に応じて、電磁誘導コイル531に供給すべき目標電力を設定する(ステップS4)。本実施形態の定着装置では、インバータ部102のスイッチング周波数を変化させることにより、すなわち高周波電力の周波数を変化させることにより、電磁誘導コイル531に供給される高周波電力の大きさを変化させるものとする。したがって目標電力の設定は、高周波電力の周波数(f値)の設定により実現される。インバータ部102は、加熱制御部104により設定された周波数の高周波電力を電磁誘導コイル531に供給する。
次に加熱制御部104は、温度センサ535を用いて電磁誘導コイル531の温度を検出し(ステップS5)、温度センサ535の検出温度とインピーダンスとを関係付けたテーブルを参照して、検出温度からインピーダンスを特定する(ステップS6)。
次に加熱制御部104は、入力電圧検出部103を用いてインバータ部102の入力電圧を検出し(ステップS7)、インピーダンスと入力電圧とに基づいて電磁誘導コイル531に流れている電流(入力電流)を算出する(ステップS8)。
次に加熱制御部104は、電磁誘導コイル531に流れている電流(入力電流)と入力電圧とに基づいてインバータ部102の入力電力を算出する(ステップS9)。
次に加熱制御部104は、目標電力と入力電力とを比較して不一致であれば(ステップS10:NO)、ステップS4で設定した高周波電力の周波数(f値)を調整する(ステップS11)。電磁誘導コイル531を含むインバータ部102の負荷は等価的に直列共振回路を構成しており、固有の共振周波数を有する。本実施形態の定着装置では、共振周波数よりも高周波領域でインバータ部102を動作させるため、高周波電力の周波数を高くするほど電磁誘導コイル531に供給される電力、ひいては入力電力が小さくなる。そのためf値の調整は、入力電力が目標電力よりも小さければ、f値を下げて入力電力が大きくなるようにし、入力電力が目標電力よりも大きければ、f値を上げて入力電力が小さくなるようにする。なおf値の変動量は、入力電力と目標電力との差分に応じて決定してもよいし、予め定められた量だけ変動させることとしてもよい。
加熱制御部104は、目標電力と入力電力とが一致するまでステップS5からステップS10までのループを繰り返し、目標電力と入力電力とが一致したとしても(ステップS10:YES)、電力制御終了が指示されるまでステップS3からステップS12までのループを繰り返す。これにより定着ローラ51の温度を目標温度に近づけることができる。
<検証>
以下に、本発明の実施形態が奏する効果を検証する。
図6は、インバータ部に具備されたスイッチング素子の入力電力範囲を示す図であり、(a)に従来技術の場合を示し、(b)に本実施形態の場合を示す。
図6(a)に示すように、従来技術では、入力電流の検出精度が悪いことにより、実際の入力電力のばらつきを考慮して絶対最大定格値(1650W)に対して50Wのマージンをとる必要がある。そのため加熱制御部104がインバータ部102に対して指示可能な電力の上限値は1600Wとなる。
一方、図6(b)に示すように、本実施形態では、入力電流の検出精度が良いことにより、実際の入力電力のばらつきを考慮しても絶対最大定格値(1650W)に対して3.5Wのマージンをとればよい。そのため加熱制御部104がインバータ部102に対して指示可能な電力の上限値は1646.5Wとなる。
このように本実施形態は従来技術に比べて入力電力の上限値を46.5Wだけ高くすることができ、その分だけ入力電力の調整範囲を広く確保することができる。なお違う見方をすれば、入力電力の上限値を同程度にするならば、本実施形態は従来技術に比べてマージンを小さく設定することができるため、絶対最大定格値の小さなスイッチング素子を採用することができる。したがって、その分だけコストを低減することができる。
図7は、電磁誘導コイルの温度とインピーダンスの関係を示す図である。
同図に示すように、電磁誘導コイルの温度が高くなるに従い、インピーダンスが高くなるという関係がある。このような単調変化の関係があるため、電磁誘導コイルの温度を検出することによりインピーダンスを特定することができる。例えば、電磁誘導コイルの温度が100℃のとき、インピーダンスは28.717Ωである。
図8は、電磁誘導コイルの温度とインピーダンスの関係のばらつきを示す図である。
電磁誘導コイルの温度を検出する温度センサとしては、例えばサーモパイルを利用するものとする。一般的なサーモパイルの温度検出誤差は±1.5℃程度である。図8を用いて、±1.5℃の温度検出誤差をインピーダンスの誤差に換算すると±0.01Ω程度になる。電磁誘導コイルの温度とインピーダンスの関係は、図7に示すように少なくとも30℃から150℃までの温度範囲では略直線的なので、この温度範囲においてはどの温度であってもインピーダンスの誤差は同程度となる。
図9は、電磁誘導コイルの温度変化に伴うインピーダンス変化とインダクタンス変化との関係を示す図である。
同図に示すように、少なくとも27℃から180℃までの温度範囲においては、インダクタンスが1μH変化するとインピーダンスが0.2Ω変化する関係がある。すなわち図9を用いて、±0.01Ωのインピーダンスの誤差をインダクタンスの誤差に換算すると±0.05μH程度になる。
図10は、インバータ部の入力電力と動作周波数との関係を示す図である。
電磁誘導コイルを含むインバータ部の負荷は直列共振回路を構成しており、以下に示す固有の共振周波数fを有している。
=1/{2π(L×C)1/2
本実施形態では、共振周波数fよりも高周波領域でインバータ部を動作させるため、図10に示すように動作周波数が高くなるに従い、インバータ部の入力電力が低くなるという関係がある。また±0.05μHのインダクタンスの誤差を共振周波数の誤差に換算すると±5Hz程度になるものとする。そうすると図10を用いて、±0.05μHのインダクタンスの誤差を入力電力の誤差に換算すれば、±3.5W程度になる。以上より、サーモパイルの±1.5℃の温度検出誤差は、結果的には±3.5W程度の入力電力の誤差になることが分かる。
このように本発明の実施形態では、入力電力の検出誤差を高めることができ、電磁誘導コイルに供給する電力の調整範囲を広く確保することができる。
以上、本発明を実施形態に基づいて説明したが、本発明は上記実施形態に限られない。例えば、以下のような変形例が考えられる。
(1)実施形態では、被加熱体として定着ローラを採用しているが、本発明はこれに限らず、定着ベルトを採用することとしてもよい。
(2)実施形態では、加熱制御部104は、インバータ部102とは別体となっているが、本発明はこれに限られない。例えば加熱制御部104がインバータ部102に内蔵されていてもよいし、加熱制御部104の機能が画像形成装置の全体を制御する制御部に含まれていてもよい。
本発明は、電磁誘導加熱装置を用いる定着装置及びこれを用いる画像形成装置に広く適用することができる。
本発明の実施形態に係る画像形成装置の全体の構成を示す断面概略図 本発明の実施形態に係る定着装置の要部を示す横断面図 本発明の実施形態に係る画像形成装置に具備された定着装置のシステム構成を示す図 温度センサの検出温度とインピーダンスとを関係付けたテーブル 本発明の実施形態に係る画像形成装置に具備された定着装置の動作を示すフローチャート インバータ部に具備されたスイッチング素子の入力電力範囲を示す図 電磁誘導コイルの温度とインピーダンスの関係を示す図 電磁誘導コイルの温度とインピーダンスの関係のばらつきを示す図 電磁誘導コイルの温度変化に伴うインピーダンス変化とインダクタンス変化との関係を示す図 インバータ部の入力電力と動作周波数との関係を示す図 従来の画像形成装置に具備された定着装置のシステム構成を示す図
符号の説明
1 画像形成装置
3 画像プロセス部
3Y,3M,3C,3K 作像部
4 給紙部
5 定着装置
10 露光部
11 中間転写ベルト
12 駆動ローラ
13 従動ローラ
31Y 感光体ドラム
32Y 帯電器
33Y 現像器
34 一次転写ローラ
35Y クリーナ
41 給紙カセット
42 ローラ
43 搬送路
44 タイミングローラ対
45 二次転写ローラ
46 二次転写位置
51 定着ローラ
52 加圧ローラ
53 磁束発生部
55 定着ニップ
60 制御部
71 排出ローラ対
72 排出トレイ
101 商用電源
102 インバータ部
103 入力電圧検出部
104,204 加熱制御部
105 商用電力供給路
106 高周波電力供給路
107,108 温度検出信号路
109 カレントトランス
110 入力電流検出部
512 芯金本体
513 弾性体層
514 電磁誘導発熱層
515 弾性体層
516 離型層
521 芯金
522 弾性体層
523 離型層
531 電磁誘導コイル
532 コア
533 コイルボビン
534 カバー
535 温度センサ
536 温度センサ
550 定着ベルト

Claims (5)

  1. 被加熱体を電磁誘導加熱方式で加熱する電磁誘導加熱装置であって、
    前記被加熱体に渦電流を発生させるための電磁誘導コイルと、
    前記電磁誘導コイルに電力を供給するインバータ部と、
    前記インバータ部に入力されている入力電圧を検出する電圧検出部と、
    前記電磁誘導コイルの温度を検出する温度検出部と、
    前記電圧検出部の検出電圧および前記温度検出部の検出温度に基づいて前記電磁誘導コイルに供給された電力を求め、前記電磁誘導コイルに供給する電力を目標電力に近づけるように前記インバータ部をフィードバック制御する加熱制御部と
    を備えることを特徴とする電磁誘導加熱装置。
  2. 前記加熱制御部は、前記温度検出部の検出温度から前記電磁誘導コイルを含む負荷のインピーダンスを特定し、特定されたインピーダンスおよび前記電圧検出部の検出電圧から前記電磁誘導コイルに供給された電力を求めること
    を特徴とする請求項1に記載の電磁誘導加熱装置。
  3. 前記加熱制御部は、前記温度検出部の検出温度と前記負荷のインピーダンスとを関係付けたテーブルを参照して、前記温度検出部の検出温度に応じたインピーダンスを特定すること
    を特徴とする請求項2に記載の電磁誘導加熱装置。
  4. 電磁誘導加熱方式の定着装置であって、定着ローラまたは定着ベルトを誘導加熱する手段として請求項1から3のいずれかの電磁誘導加熱装置が用いられていることを特徴とする定着装置。
  5. 請求項4に記載の定着装置を備える画像形成装置。
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