JP5655829B2 - 電磁誘導加熱装置、定着装置及び画像形成装置 - Google Patents
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Description
図10は、従来の電磁誘導加熱方式の画像形成装置の電磁誘導加熱装置の具体例を示す。同図に示すように、電磁誘導加熱装置100は、電力供給源となる商用電源(AC100V)110と接続され、整流回路120、電力検出回路130、インバーター回路140、電磁誘導加熱制御部150等から構成される。商用電源110から供給される交流電力は、整流回路120によって直流電力に整流された後、インバーター回路140に供給される。
このPWM制御においては、図11(a)〜(c)に示すように、スイッチング素子に印加される電圧及び電流が略0となる時点においてオン・オフを切替えるゼロクロス制御を実現することが望ましい。スイッチング素子における電力損失(以下、「スイッチング損失」という。)を防止できると共に、スイッチング素子の過熱や破壊を防止することができるからである。
このため、PWM制御を一定時間間隔おきに間欠的に実行する間欠PWM制御が行われている。これにより、PWM制御を実行している間は、スイッチング素子のオン時間を、上記のように連続してPWM制御を実行する場合よりも長くし、共振回路への供給電力が大きくなるようにしてスイッチング損失の発生を防止することができるとともに、PWM制御を停止する停止期間を設けることにより、当該オン時間を長くしたことによる供給電力の過剰供給分を相殺することができる。
この耳障り音の発生を防止するために、PWM制御の実行期間において、当該実行の開始の際及び停止の際に、共振回路への供給電力を段階的に変化させて急激な磁束変動が生じないようにすることも考えられるが、このようなPWM制御を行った場合には、耳障り音の発生は防止できるが、スイッチング損失量が多くなってしまうという問題が生じる。
又、前記被加熱体は、記録シートと圧接して記録シート上の未定着画像を熱定着させる定着装置の加熱回転体であり、前記スイッチング制御手段は、前記間欠制御を行う場合において、前記定着装置が、前記被加熱体の温度が定着温度より所定温度以上低下しないように制御される待機状態にある場合には前記段階制御を行い、印刷ジョブ実行状態にある場合には、前記段階制御の実行を抑止して前記オン・オフの制御の実行を開始する際に、1段階で前記供給電力を前記目標値まで増加させ、前記オン・オフの制御の実行を停止する際に、当該供給電力を、1段階で前記目標値から減少させて電力供給を停止させる非段階制御を行うこととすることができる。
又、本発明の一形態に係る定着装置は、前記電磁誘導加熱装置を備える定着装置とすることができる。さらに、本発明の一形態に係る画像形成装置は、前記定着装置を備える画像形成装置とすることができる。
これにより、被加熱体から発せられる音の音圧レベルが監視され、スイッチング素子のオン・オフの制御の開始及び停止の際の目標値分に相当する供給電力の変更を1段階で行う非段階制御を行った場合においても、当該音圧レベルが許容レベルを超えない場合には、段階制御の実行が抑止され、非段階制御によって電力供給が行われるので、不必要に段階制御を実行してスイッチング損失を増大させないように制御することができ、その分、間欠制御を実行している期間におけるスイッチング損失の発生を抑制することができる。
以下、本発明に係る一形態の電磁誘導加熱装置の実施の形態を、タンデム型カラーデジタルプリンター(以下、単に「プリンター」という。)に適用した場合を例にして説明する。
[1]プリンターの構成
先ず、本実施の形態に係るプリンターの構成について説明する。図1は、本実施の形態に係るプリンターの構成を示す図である。同図に示すように、このプリンター1は、画像プロセス部3、給紙部4、定着装置5、制御部60等を備えている。
作像部3Yは、感光体ドラム31Yと、その周囲に配設された帯電器32Y、現像器33Y、一次転写ローラー34Y、および感光体ドラム31Yを清掃するためのクリーナー35Yなどを有しており、感光体ドラム31Y上にY色のトナー像を作像する。現像器33Yは、感光体ドラム31Yに対向し、感光体ドラム31Yに帯電トナーを搬送する。中間転写ベルト11は、無端状のベルトであり、駆動ローラー12と従動ローラー13に張架されて矢印C方向に周回駆動される。又、従動ローラー13の近傍には、中間転写ベルト上に残留するトナーを除去するためのクリーナー21が配置されている。
各現像器により現像されて各感光体ドラム上に対応する色のトナー像が形成され
る。形成されたトナー像は、作像部3Y、3M、3C、3Kの各一次転写ローラー(図1では、作像部3Yに対応する一次転写ローラーのみ符号34Yを付し、他の一次転写ローラーについては、符号を省略している。)により、中間転写ベルト11上の同じ位置で重ね合わされるように、中間転写ベルト11上にタイミングをずらして順次一次転写された後、二次転写ローラー45による静電力の作用により中間転写ベルト11上のトナー像が一括して記録シート上に二次転写される。
給紙部4は、記録シート(図1の符号Sで表す)を収容する給紙カセット41と、給紙カセット41内の記録シートを搬送路43上に1枚ずつ繰り出す繰り出しローラー42と、繰り出された記録シートを二次転写位置46に送り出すタイミングをとって記録シートを搬送するタイミングローラー44などを備えている。
タイミングローラー44は、中間転写ベルト11上の同じ位置で重ね合わされるように中間転写ベルト11上に一次転写されたトナー像が二次転写位置46に搬送されるタイミングに合わせて、記録シートをニ次転写位置46に搬送する。そして、二次転写位置46において、ニ次転写ローラー45により中間転写ベルト11上のトナー像が一括して記録シート上に二次転写される。
[2]定着装置の構成
図2は、定着装置の構成を示す横断面図である。同図に示すように、定着装置5は、電磁誘導加熱装置50、被加熱体としての定着ローラー51と、加圧ローラー52と温度センサー53等を備える。同図の符号Sは、記録シートを示す。又、矢印Aは、定着ローラー51の回転方向を、矢印Bは、加圧ローラー51の回転方向を、矢印Dは、記録シートSの搬送方向をそれぞれ示す。
インダクター531は、記録シートSの幅方向に沿って長く延び、横断面が円弧状の形状になるようにコイルボビン502に巻かれている。インダクター531に電磁誘導加熱回路から高周波電力が供給されることにより、インダクター531から磁束が発生して定着ローラー51(後述する電磁誘導発熱層514)が電磁誘導加熱される。具体的には、インダクター531から発生した磁束は、定着ローラー51の後述する電磁誘導発熱層514に導かれ、これにより、電磁誘導発熱層514に渦電流が発生して電磁誘導発熱層514が電磁誘導加熱される。
整流回路510は、交流の商用電源700から供給される交流電力を整流して直流電力に変換してインバーター回路520に出力する。インバーター回路520は、インダクター531とキャパシター532とが並列に接続されて構成される共振回路530と、共振回路530と直列に接続されるスイッチング素子540とを有する。
本願の発明者は、下記の検討実験を行って、本実施の形態に係る不均等段階間欠制御を行うことが、間欠PWM制御の実行期間におけるスイッチング損失の発生を抑制しつつ、耳障り音の発生を防止するのに有効であること確認しました。
図4(a)は、デューティー比の時間変化を示し、図4(b)は、デューティー比の時間変化に伴う共振回路530への供給電力の変化を示し、図4(c)は、当該供給電力の時間変化に伴う音圧レベルの変化を、図4(d)は、当該供給電力の時間変化に伴うスイッチング損失量の変化をそれぞれ示す。又、図4(a)〜(d)の点線の両矢印で示す期間は、非段階間欠PWM制御の1周期分の期間を示す。
図5(a)は、デューティー比の時間変化を示し、図5(b)は、デューティー比の時間変化に伴う共振回路530への供給電力の変化を示し、図5(c)は、当該供給電力の時間変化に伴う音圧レベルの変化を、図5(d)は、当該供給電力の時間変化に伴うスイッチング損失量の変化をそれぞれ示す。又、図5(a)〜(d)の点線の両矢印で示す期間は、均等段階間欠PWM制御の1周期分の期間を示す。
図5(a)、(b)に示すように、本実験においては、PWM制御の開始の際にデューティー比を段階的に増加させることにより、共振回路への供給電力を目標値に達するまで
段階的に増加させ、PWM制御の停止の際にデューティー比を目標値から段階的に減少させることにより、当該供給電力を段階的に減少させて電力供給を停止するように制御している。そして、段階的に増加させる場合の段階数と段階的に減少させる場合の段階数とが同じになるように制御されている。
図6(a)は、デューティー比の時間変化を示し、図6(b)は、デューティー比の時間変化に伴う共振回路530への供給電力の変化を示し、図6(c)は、当該供給電力の時間変化に伴う音圧レベルの変化を、図6(d)は、当該供給電力の時間変化に伴うスイッチング損失量の変化をそれぞれ示す。又、図6(a)〜(d)の点線の両矢印で示す期間は、不均等段階間欠制御の1周期分の期間を示す。
図6(a)、(b)に示すように、本実験においては、PWM制御の開始の際にデューティー比を段階的に増加させることにより、共振回路への供給電力を目標値に達するまで
段階的に増加させ、PWM制御の停止の際にデューティー比を目標値から段階的に減少させることにより、当該供給電力を段階的に減少させて電力供給を停止するように制御している。そして、段階的に増加させる場合の段階数の方が段階的に減少させる場合の段階数よりも多くなるように制御されている。
このように、本実施の形態に係る不均等段階間欠制御を行うことにより、当該処理の実行期間におけるスイッチング損失の発生を抑制しつつ、耳障り音の発生を防止することができる。
芯金512は、定着ローラー51を支持する部材であり、例えば円柱体で構成される。芯金512を構成する材料としては、例えば、アルミニウム、鉄、ステンレス等を用いることができる。弾性体層513は、電磁誘導発熱体層514が発熱した熱を芯金512に逃がさないようにするとともに、図2に示すように加圧ローラー52と定着ニップ5nを形成するための層である。弾性体層513を構成する材料としては、耐熱性及び断熱性の高いものが望ましく、例えば、シリコーンゴムやフッ素ゴム等の発砲弾性体を用いることができる。
弾性体層522は、シリコーンゴム、フッ素ゴム等の弾性体で、耐熱性の高い材料で構成される。離型層523は、加圧ローラー52と記録シートとの離型性を高めるための層であり、離型層516と同様の材料及び厚さで構成することができる。
図7は、電磁誘導加熱制御部560が行う共振回路530への供給電力制御処理の動作を示すフローチャートである。電磁誘導加熱制御部560は、定着制御部54から供給電力値の指示を受取ると(ステップS701)、指示された電力値(以下、「指示電力値」という。)が下限値(ここでは、400Wとする。)を下回るか否かを判定する(ステップS702)。
そして、電磁誘導加熱制御部560は、電磁誘導加熱回路500の電源がオフされるまで(ステップS705:YES)、ステップS701〜ステップS704の処理を繰り返す。
(変形例)
以上、本発明を実施の形態に基づいて説明してきたが、本発明が上述の実施の形態に限定されないのは勿論であり、以下のような変形例を実施することができる。
(2)本実施の形態においては、インダクター531とキャパシター532とが並列に接続された並列共振回路において、不均等段階間欠制御を行うこととしたが、インダクターとキャパシターが直列に接続された直列共振回路においても、低電力の供給電力を供給する場合に、本実施の形態に係る不均等段階間欠制御を行うこととしてもよい。
この場合においても、本実施の形態の場合と同様の効果が得られる。
具体的には、音圧レベルが許容レベルを超える場合に不均等段階間欠制御を行い、許容レベルを超えない場合には、図4に示すような、段階制御のない、通常の間欠制御処理により共振回路540に電力を供給することとしてもよい。
音圧レベルを検出する方法としては、例えば、駆動モーター55のトルク変動を、トルクセンサー56を介して検出する方法や、被加熱体(定着ローラー51)の近傍に集音マイクを設置し、その音量を検出することにより検出する方法や、定着制御部54から指示される供給電力値より、発生する音圧レベルを推定する方法等を用いることができる。これらの方法を用いることにより、被加熱体(定着ローラー51)の音圧レベルを指標する指標値を得ることができる。
ステップS702の判定結果が肯定的である場合に(ステップS702:YES)、電磁誘導加熱制御部560は、一定のデューティー比(ここでは、50%とする。)でスイッチング素子540のPWM制御を、一定時間間隔おきに行う間欠PWM制御を行い(ステップS801)、スイッチング素子540のPWM制御の開始の際の駆動モーター55のトルク変動を、トルクセンサー56を介して検出し、検出したトルク変動が閾値を超えるか否かを判定する(ステップS802)。ここで、閾値は、被加熱体(定着ローラー51)の音圧レベルが許容レベルに達したときに、駆動モーター55に生じるトルク変動に相当する値であり、予めプリンターの製造者によって決定されるものとする。
(4)本実施の形態の共振回路540への供給電力が低電力になる場合としては、被加熱体である定着ローラー51の外周面の温度が定着温度(例えば、180℃)より所定温度(例えば、40℃)以上低下しないように制御され、ユーザーから印刷ジョブの実行指示があれば、短時間で定着ローラー51の外周面の温度を定着温度まで上昇させ、印刷ジョブを実行できる待機状態等にある場合等が考えられる。
なお、当該変形例は、(3)の変形例についても同様に適用することができる。具体的には、ステップS802において、トルク変動が閾値を超える場合においても、印刷ジョブ実行状態にある場合には、間欠PWM制御を継続することとしてもよい。又、当該変形例は、後述する(5)の変形例についても同様に適用することができる。
電磁誘導加熱制御部560は、ステップS701において定着制御部54から供給電力値の指示を受取ると、指示された供給電力を共振回路へ供給するための間欠PWM制御を実行し、スイッチング素子540のPWM制御の開始の際の駆動モーター55のトルク変動を、トルクセンサー56を介して検出し、検出したトルク変動が閾値を超えるか否かを判定する(ステップS901)。なお、ステップS901の判定に用いる閾値は、図8のステップS802の判定に用いる閾値と同じ閾値である。
なお、ステップS901の判定においては、音圧レベルが許容レベルを超えるか否かを判定できればよく、音圧レベルを検出できるものであれば、トルク変動に限定されず、例えば、被加熱体(定着ローラー51)の近傍に集音マイクを設置し、その音量を検出することにより、発生する音圧レベルを推定し、当該判定を行うこととしてもよい。
3 画像プロセス部
4 給紙部
5 定着装置
50 電磁誘導加熱装置
51 定着ローラー
52 加圧ローラー
53 温度センサー
54 定着制御部
55 駆動モーター
56 トルクセンサー
60 制御部
500 電磁誘導加熱回路
510 整流回路
520 インバーター回路
530 共振回路
531 インダクター
532 キャパシター
540 スイッチング素子
550 電力検出回路
560 電磁誘導加熱制御部
Claims (10)
- インダクターと磁気結合された被加熱体を電磁誘導加熱する電磁誘導加熱装置であって、
インダクターとキャパシターとを接続した共振回路と、
直流電力源と、
前記共振回路と前記直流電力源とを接続するスイッチング素子と、
前記スイッチング素子のオン・オフの制御をして、前記共振回路への供給電力を制御し、さらに前記共振回路におけるスイッチング損失の発生を低減させるために一定時間間隔おきに前記オン・オフの制御を行い、前記オン・オフの制御を行わない期間、前記共振回路への電力供給を停止する間欠制御を行うスイッチング制御手段と、
を備え、
前記スイッチング制御手段は、前記間欠制御を行う場合において、前記オン・オフの制御の実行を開始する際に、前記共振回路への供給電力が目標値に達するまで段階的に供給電力を増加させ、前記オン・オフの制御を停止する際に、当該供給電力を、前記目標値から段階的に減少させて電力供給を停止させる段階制御を行い、
当該段階制御においては、段階的に減少させる場合の段階数が、段階的に増加させる場合の段階数よりも少なくなるように制御される
ことを特徴とする電磁誘導加熱装置。 - 前記被加熱体から発せられる音の音圧レベルを指標する指標値を監視する監視手段を備え、
前記スイッチング制御手段は、前記間欠制御を行う場合において、前記段階制御を行うのに先立って、前記オン・オフの制御の実行を開始する際に、1段階で前記供給電力を前記目標値まで増加させ、前記オン・オフの制御の実行を停止する際に、当該供給電力を、1段階で前記目標値から減少させて電力供給を停止させる非段階制御を行い、当該非段階制御の実行期間中に、前記指標値が耳障り音の許容上限値に相当する許容レベルを超えた場合に前記非段階制御の実行を抑止して前記段階制御の実行を開始し、
当該許容レベルを超えない場合には、前記段階制御の実行を抑止して、前記非段階制御を継続する
ことを特徴とする請求項1記載の電磁誘導加熱装置。 - 前記指標値は、前記被加熱体を駆動させる駆動源のトルク変動である
ことを特徴とする請求項2記載の画像形成装置。 - 前記スイッチング制御手段は、前記共振回路への供給電力が所定値を下回る場合に、前記間欠制御を行い、当該間欠制御を行う場合において、前記段階制御を行う
ことを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載の画像形成装置。 - 前記被加熱体は、記録シートと圧接して記録シート上の未定着画像を熱定着させる定着装置の加熱回転体であり、
前記スイッチング制御手段は、前記間欠制御を行う場合において、
前記定着装置が、前記被加熱体の温度が定着温度より所定温度以上低下しないように制御される待機状態にある場合には前記段階制御を行い、
印刷ジョブ実行状態にある場合には、前記段階制御の実行を抑止して前記オン・オフの制御の実行を開始する際に、1段階で前記供給電力を前記目標値まで増加させ、前記オン・オフの制御の実行を停止する際に、当該供給電力を、1段階で前記目標値から減少させて電力供給を停止させる非段階制御を行う
ことを特徴とする請求項1〜4の何れかに記載の電磁誘導加熱装置。 - 前記共振回路において前記インダクターと前記キャパシターとは並列に接続されている
ことを特徴とする請求項1〜5の何れかに記載の電磁誘導加熱装置。 - 前記スイッチング制御手段は、前記スイッチング素子のオン・オフをPWM制御し、PWM信号のデューティー比を変えることにより、前記段階制御を行う
ことを特徴とする請求項1〜6の何れかに記載の電磁誘導加熱装置。 - 請求項1〜7の何れかに記載の電磁誘導加熱装置を備える
ことを特徴とする定着装置。 - 請求項8に記載の定着装置を備える
ことを特徴とする画像形成装置。 - インダクターとキャパシターとを接続した共振回路と、直流電力源と、前記共振回路と前記直流電力源とを接続するスイッチング素子と、を備え、前記インダクターと磁気結合された被加熱体を電磁誘導加熱する電磁誘導加熱装置におけるスイッチング制御方法であって、
前記スイッチング素子のオン・オフの制御をして、前記共振回路への供給電力を制御し、さらに前記共振回路におけるスイッチング損失の発生を低減させるために一定時間間隔おきに前記オン・オフの制御を行い、前記オン・オフの制御を行わない期間、前記共振回路への電力供給を停止する間欠制御を行う間欠制御ステップと、
前記間欠制御を行う場合において、前記オン・オフの制御の実行を開始する際に、前記共振回路への供給電力が目標値に達するまで段階的に供給電力を増加させ、前記オン・オフの制御を停止する際に、当該供給電力を、前記目標値から段階的に減少させて電力供給を停止させる段階制御ステップと、
を含み、
当該段階制御においては、段階的に減少させる場合の段階数が、段階的に増加させる場合の段階数よりも少なくなるように制御される
ことを特徴とするスイッチング制御方法。
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