JP6056003B2

JP6056003B2 - 洗濯機

Info

Publication number: JP6056003B2
Application number: JP2012177021A
Authority: JP
Inventors: 正犬塚; 小立　徹; 徹小立; 和浩田村
Original assignee: Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd
Current assignee: Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd
Priority date: 2012-08-09
Filing date: 2012-08-09
Publication date: 2017-01-11
Anticipated expiration: 2032-08-09
Also published as: JP2014033836A

Description

本発明は、主として粉末洗剤を洗濯槽に投入する洗剤ケースと前記洗剤ケースを収容する注水ケースからなる注水装置を有する洗濯機に関するものである。

従来、この種の洗濯機は、投入された洗剤を注水された水とともに洗濯槽内の１箇所に流し落としていた（例えば、特許文献１参照）。

図４は、一般的な注水装置を有する洗濯機を示したもので、以下その構成について説明する。

図４に示すように、洗剤ケース１は、洗剤投入部２の底面３を略一定の傾きで後下方向に傾斜させており、後部には洗剤が流れ出るように大きな開口部４を設けている。この洗剤ケース１は、注水ケース５に引き出し自在に収納され、注水ケース５には洗剤ケース１の上方に複数の注水孔６ａを有する注水部６を設け、洗剤ケース１の下方に後方から前方にかけて下方傾斜した流水面７を設け、前方に注水口８を設けている。注水部６には給水経路９を連通して水が供給され、この給水された水は、複数の注水孔６ａより洗剤ケース１の洗剤投入部２上に散水され、その水は、底面３上を後方に流れ、開口部４から注水ケース５の流水面７上に落下し、流水面７上を前方に流れ、注水口８より洗濯槽（図示せず）に注水されるように構成している。

上記構成において、洗剤ケース１を引き出して、洗剤投入部２に粉末洗剤１０を投入し、洗剤ケース１を注水ケース５に収納した状態で、給水経路９を介して注水部６に給水すると、給水された水は複数の注水孔６ａより洗剤投入部２に投入した粉末洗剤１０上に散水され、粉末洗剤１０は水とともに底面３上を後方に流れ、開口部４から注水ケース５の流水面７上に落下し、流水面７上を前方に流れ、注水口８より洗濯槽内に投入される。

特開２００６−１０５９５３号公報

しかしながら、前記従来の構成では、注水口８より洗濯槽に注水される位置が１箇所で洗濯槽の中心と洗濯槽の外壁面のほぼ中央位置にある為、すすぎを注水すすぎにした際、洗濯容量が少ない場合は、すすぎ行程の最初の脱水で衣類が洗濯槽外壁面に張付いた状態となり、注水される水が衣類に当らず、すすぎの効果が得られない。また、洗濯容量が多い場合は、洗濯槽のセンターに位置する衣類に注水される水が当らず、衣類が浮いた状態になってしまい、パルセータを動作させても、攪拌効果が十分に伝わらず洗浄効果が得られないという課題を有していた。

本発明は、前記従来の課題を解決するもので、すすぎ性能、洗浄性能を確保できる洗濯機を提供することを目的とする。

本発明は、前記従来の課題を解決するもので、洗剤投入部を有する洗剤ケースと、前記洗剤ケースを収納し給水弁と連通する注水部を有する注水ケースと、を備え、前記注水部は前記注水ケース内に収納された洗剤ケースよりも上方に設けられるとともに、前記注水部内の通水路の高さ幅が前面壁へ向かって狭くなるように形成され、前記注水部の前記前面壁には１個または複数個の第１注水孔を有するとともに、前記注水部の底面壁には１個または複数個の第２注水孔を有し、前記注水部の前記第２注水孔から前記洗剤投入部上に注水され前記洗剤投入部から流出した水は下方傾斜させた流水面上を流れ、さらに前記洗
剤ケースの下方を洗濯槽の外周壁方向に向けて湾曲させて形成された注水口より前記洗濯槽内に注水される構成とするとともに、前記注水部の前記第１注水孔から前記洗濯槽の上端の開口面の略中央方向に向けて注水されるように構成したものである。

これによって、洗濯槽の中心と洗濯槽の外壁面に向かって給水されるので、衣類ほぼ全体に給水がなされ、洗いまたはすすぎ性能を確保できる洗濯機を提供することができる。

本発明の洗濯機は、節水を実現しながら、すすぎ性能、洗浄性能を確保できる洗濯機を提供することができる。

本発明の実施の形態１における洗濯機の縦断面図同洗濯機の要部断面図同洗濯機の要部斜視図従来の洗濯機の要部断面図

第１の発明は、洗剤投入部を有する洗剤ケースと、前記洗剤ケースを収納し給水弁と連通する注水部を有する注水ケースと、を備え、前記注水部は前記注水ケース内に収納された洗剤ケースよりも上方に設けられるとともに、前記注水部内の通水路の高さ幅が前面壁へ向かって狭くなるように形成され、前記注水部の前記前面壁には１個または複数個の第１注水孔を有するとともに、前記注水部の底面壁には１個または複数個の第２注水孔を有し、前記注水部の前記第２注水孔から前記洗剤投入部上に注水され前記洗剤投入部から流出した水は下方傾斜させた流水面上を流れ、さらに前記洗剤ケースの下方を洗濯槽の外周壁方向に向けて湾曲させて形成された注水口より前記洗濯槽内に注水される構成とするとともに、前記注水部の前記第１注水孔から前記洗濯槽の上端の開口面の略中央方向に向けて注水されるように構成したものである。
第２の発明は、特に、第１の発明の洗濯機における前記注水部の前記前面壁が、前記洗剤ケースの前記洗剤投入部よりも前記洗濯槽の中心方向に突出するように構成したものである。

以下、発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。また、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。

（実施の形態１）
図１から図３は、本発明の実施の形態１における洗剤ケースと前記洗剤ケースを収容する注水ケースからなる注水装置を有する洗濯機の側断面図、図２は、同洗剤ケースと前記洗剤ケースを収容する注水ケースからなる注水装置の要部側断面図、図３は、同洗剤ケースと前記洗剤ケースを収容する注水ケースからなる注水装置の要部側斜視図である。

図１において、洗濯機の本体１１は、サスペンション１２により水槽１３をその内部に懸垂防振支持している。洗濯・脱水軸１４は中空で２軸構造としている。洗濯兼脱水槽（洗濯槽）１５は側壁に多数の脱水孔１６を有するとともに、内周の上部に流体バランサ１７を有し、中央底部にはパルセータ１８が配設されている。伝達機構部１９は内部に洗濯時の減速ギア（図示せず）および洗濯・脱水軸１４の切り換えクラッチ（図示せず）と、脱水時に洗濯兼脱水槽１５を停止するためのブレーキ（図示せず）を内蔵している。

モータ２０は水槽１３の底部に取り付けられ、モータ側プーリ２１およびメカ側プーリ
２２は、それぞれベルト２３を介してモータ２０の動力を洗濯・脱水軸１４に伝達する。

本体１１の上部には上部枠体２４を配し、上部枠体２４の略中央部には、洗濯兼脱水槽１５と外部とを連通するための洗濯物投入取出口２５を形成し、洗濯物投入取出口２５は蓋体２６にて開閉自在に覆われている。上部枠体２４の前方側の内部には、制御装置２７を配し、後方側の内部には、図２および図３のとおり、電磁力により開閉可能な給水弁２８を配設している。洗濯物投入取出口２５の後部には、洗剤ケース２９を前方へ引き出し可能に収納し、給水弁２８とパッキン３０を介して水密保持し連通する注水ケース３１からなる注水装置３２を配設している。

注水装置３２の構成について、図２および図３を用いて説明する。

注水ケース３１は、上部に注水部３３を設け、この注水部３３は、下部を構成する下部注水部３３ａと上方を覆う上部注水部３３ｂと前面壁３３ｄからなり、下部注水部３３ａと上部注水部３３ｂとを溶着固定することで、給水弁２８と連通する注水部経路３３ｃを形成している。注水部経路３３ｃの底面壁３３ｅには１個または複数個の第２注水孔３４ａを設けるとともに前面壁３３ｄに１個または複数個の第１注水孔３４ｂを設けている。洗剤ケース２９を注水ケース３１に収納した状態での洗剤ケース２９の下方に後方から前方にかけて下方傾斜した流水面３５を設け、前方に注水口３６を設けている。

洗剤ケース２９は、粉末洗剤を投入するための粉末洗剤投入部（洗剤投入部）３７と洗剤ケースを操作する為の取っ手部４１とから構成されている。

粉末洗剤投入部３７は、箱状に形成され、後面壁３７ａの下部に開口３７ｂが形成されている。これにより、粉末洗剤投入部３７に注水された水は、開口３７ｂから注水ケース３１の流水面３５上に流れ落ちるようにしている。また、粉末洗剤投入部３７の底面３７ｄは、略一定の傾きで後下方向に傾斜している。

取っ手部４１は、手挿入部４１ａと下部に下方を外方向に湾曲させた注水壁面４１ｂを形成しており、注水ケース３１の流水面３５から流れてきた水が注水壁面４１ｂに当たるように構成し、前記注水口３６を形成している。

また、注水部経路３３ｃの前面壁３３ｄの第１注水孔３４ｂは、下側壁面３４ｃを前下方向に傾斜させている。

以上のように構成した注水装置３２について、その動作、作用を説明する。使用者は、洗剤ケース２９を注水ケース３１から引き出し、注水ケース３１の粉末洗剤投入部３７に所定量の粉末洗剤を投入した後、洗剤ケース２９を注水ケース３１に収納し、制御装置２７に設けられたスタートスイッチをＯＮする。これにより、給水弁２８が開き、注水装置３２に水密保持するパッキン３０を介して、注水部経路３３ｃに水が流れ込む。注水部経路３３ｃに流れ込んだ水は、注水部経路３３ｃの底面壁３３ｅの１個または複数個の第２注水孔３４ａからと前面壁３３ｄの１個または複数個の第１注水孔３４ｂから水が放出される。

注水部経路３３ｃの底面壁３３ｅの１個または複数個の第２注水孔３４ａから放出された水が、粉末洗剤が投入された粉末洗剤投入部３７に散水される。これにより、粉末洗剤投入部３７には、水が溜まっていくとともに、その水の勢いにより粉末洗剤が溜まっていく水の中で撹拌されて、その水に溶解する。洗剤が溶解した水は、後面壁３７ａの下部に開口３７ｂから、注水ケース３１に流れ落ちて、注水口３６側に向けて下向き傾斜した流水面３５上を流れ、洗剤ケース２９の取っ手部４１の下部に下方を外方向に湾曲させた注
水壁面４１ｂに当るように構成した注水口３６から矢印Ａ方向、即ち、洗濯兼脱水槽１５の中の外周壁側に放出される。この水により洗濯兼脱水槽１５の中の外周壁側にある衣類を湿潤状態とし、洗濯兼脱水槽１５の中に十分沈み込んだ状態とする。

注水部経路３３ｃの前面壁３３ｄの１個または複数個の第１注水孔３４ｂから勢いよく放出された水は、矢印Ｂ方向、即ち、洗濯兼脱水槽１５の中の中央側に放出される。この水により洗濯兼脱水槽１５の中の中央側にある衣類を湿潤状態とし、洗濯兼脱水槽１５の中に十分沈み込んだ状態とする。

このように、洗濯兼脱水槽１５内の衣類に対し、外周壁側、中央側ともに十分に水を注水することができ、特に衣類の量が多い場合においては、この効果は更に大きなものとなる。そして、水槽１３内の水位が所定の水位に達すると給水弁２８を閉じる。

その後、洗濯兼脱水槽１５の中央底部に設けられたパルセータ１８を回転させ、洗剤が溶解した水および洗濯物を撹拌することで、溶解した洗剤成分を洗濯物の汚れに作用させ、洗濯行程を実行する。このように、洗濯行程開始時において、衣類は水を十分給水しているため、パルセータ１８の回転による攪拌作用が十分伝達でき、短い時間で洗浄性能を向上させることができる。

その後、「滝すすぎ行程」に移行し、最初の中間脱水行程で、洗濯兼脱水槽１５内の衣類が外周壁側に張付いた状態となる。次の注水行程で、水は、注水ケース３１の注水部経路３３ｃの底面壁３３ｅの１個または複数個の第２注水孔３４ａから粉末洗剤投入部３７へ放出され洗剤ケース２９の後面壁３７ａの下部に開口３７ｂから、注水ケース３１に流れ落ちて、流水面３５上を流れ、洗剤ケース２９の取っ手部４１の下部に下方を外方向に湾曲させた注水壁面４１ｂに当るように構成した注水口３６から矢印Ａ方向、即ち、洗濯兼脱水槽１５の中の外周壁側に放出される。この水により洗濯兼脱水槽１５の中の外周壁側にある衣類に注水して湿潤状態とし、衣類の中の洗剤成分を十分洗い流し、排水する。

また、洗濯兼脱水槽１５の中央付近にある衣類には、上記同様、注水部経路３３ｃの前面壁３３ｄの１個または複数個の第１注水孔３４ｂから勢いよく放出された水が、矢印Ｂ方向、即ち、洗濯兼脱水槽１５の中の中央側に放出され、この水により洗濯兼脱水槽１５の中の中央側にある衣類を湿潤状態とし、衣類の中の洗剤成分を十分洗い流し、排水する。

最終すすぎ行程では、上記と同様に、中間脱水後排水せずに注水し、水槽１３内の水位が所定の水位に達すると、給水を終了してパルセータ１８を回転させ、溜めた水による最終すすぎ行程を実行する。その後、所定時間の最終すすぎ行程を実行し、最終の脱水行程にて、洗濯兼脱水槽１５を高速で回転させ、洗濯物の水を排出する。所定時間の脱水行程を実行した後、一連の洗濯、すすぎ、脱水行程を終了する。

上記説明で明らかなように、本実施例では、注水ケース３１の注水部経路３３ｃの底面壁３３ｅの１個または複数個の第２注水孔３４ａから勢いよく放出された水が、粉末洗剤が投入された粉末洗剤投入部３７に散水される。これにより、粉末洗剤投入部３７には、水が溜まっていくとともに、その水の勢いにより粉末洗剤が溜まっていく水の中で撹拌されて、その水に溶解する。洗剤が溶解した水は、後面壁３７ａの下部に開口３７ｂから、注水ケース３１に流れ落ちて、流水面３５上を流れ、洗剤ケース２９の取っ手部４１の下部に下方を外方向に湾曲させた注水壁面４１ｂに当るように構成した注水口３６から矢印Ａ方向、即ち、洗濯兼脱水槽１５の中の外周壁側に放出される。この水により洗濯兼脱水槽１５の中の外周壁側にある衣類を湿潤状態とし、洗濯兼脱水槽１５の中に十分沈み込んだ状態とすることができ、洗浄性能を向上でき、且つ、すすぎ行程では衣類の中の洗剤成
分を十分洗い流しでき、すすぎ性能を向上できる。

また、注水ケース３１の注水部経路３３ｃの前面壁３３ｄの１個または複数個の第１注水孔３４ｂから勢いよく放出された水は、矢印Ｂ方向、即ち、洗濯兼脱水槽１５の中の中央側に放出される。この水により洗濯兼脱水槽１５の中の中央側にある衣類を湿潤状態とし、洗濯兼脱水槽１５の中に十分沈み込んだ状態とすることができ、洗浄性能を向上でき、且つ、すすぎ行程では衣類の中の洗剤成分を十分洗い流すことができ、節水をしながらすすぎ性能を向上できる。

以上のように、本発明にかかる注水装置を有する洗濯機は、簡単な構成で洗濯権脱水槽内の衣類全体に満遍なく注水することができ、洗浄性能とすすぎ性能を向上させる構成とする洗濯機として有用である。

１５洗濯兼脱水槽（洗濯槽）
２８給水弁（給水経路）
２９洗剤ケース
３１注水ケース
３３注水部
３３ｄ前壁面
３３ｅ底面壁
３４ｂ第１注水孔
３４ａ第２注水孔
３５流水面
３６注水口
３７粉末洗剤投入部（洗剤投入部）
３７ａ後面壁
３７ｂ開口
４１取っ手部
４１ｂ注水壁面

Claims

洗剤投入部を有する洗剤ケースと、
前記洗剤ケースを収納し給水弁と連通する注水部を有する注水ケースと、を備え、
前記注水部は前記注水ケース内に収納された洗剤ケースよりも上方に設けられるとともに、前記注水部内の通水路の高さ幅が前面壁へ向かって狭くなるように形成され、
前記注水部の前記前面壁には１個または複数個の第１注水孔を有するとともに、前記注水部の底面壁には１個または複数個の第２注水孔を有し、
前記注水部の前記第２注水孔から前記洗剤投入部上に注水され前記洗剤投入部から流出した水は下方傾斜させた流水面上を流れ、さらに前記洗剤ケースの下方を洗濯槽の外周壁方向に向けて湾曲させて形成された注水口より前記洗濯槽内に注水される構成とするとともに、
前記注水部の前記第１注水孔から前記洗濯槽の上端の開口面の略中央方向に向けて注水されるように構成した洗濯機。
前記注水部の前記前面壁は、前記洗剤ケースの前記洗剤投入部よりも前記洗濯槽の中心方向に突出していることを特徴とする請求項１に記載の洗濯機。