JP2015195948A - 洗濯機 - Google Patents

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正 犬塚
Tadashi Inuzuka
正 犬塚
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Abstract

【課題】節水を実現しながら、すすぎ性能、洗浄性能を確保できる洗濯機を提供すること。【解決手段】注水装置32の第2注水孔34Aに加えて、複数個の第1注水孔34Bは、第1注水孔34Bを構成する流水路34Cの外側壁面34Dを、中央の第1注水孔34Bから両外側の第1注水孔34Bに向けて徐々に外側に広げるように形成すると共に、流水路34Cの内側壁面34Eを、中央の第1注水孔34Bから両外側の第1注水孔34Bに向けて徐々に短くするように形成し、第1注水孔34Bから洗濯兼脱水槽15内に扇形状に注水されるようにしたことにより、洗い行程、すすぎ行程において、衣類を投入した洗濯兼脱水槽15を低速回転させながら、洗濯兼脱水槽15の外周付近と、洗濯兼脱水槽15の中央付近に満遍なく注水することができるので、節水を実現しながら、すすぎ性能、洗浄性能を確保することができる。【選択図】図2

Description

本発明は、洗い工程、すすぎ工程、脱水行程を行なう洗濯機に関するものである。
従来、この種の洗濯機は、洗濯物を収容する洗濯兼脱水槽を上方から臨む位置に、洗剤を収容する洗剤ケースを有し、運転開始の給水時に、投入された洗剤を水とともに洗濯兼脱水槽内へ供給する構成が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
図6は、特許文献1に記載された従来の洗濯機の縦断面図、図7は、同洗濯機の要部縦断面図である。
図6、図7において、洗濯機の本体11は、サスペンション12により水槽13をその内部に懸垂防振支持している。洗濯・脱水軸14は中空で2軸構造に形成している。水槽13に回転自在に内包された洗濯兼脱水槽(洗濯槽)15は、側壁に多数の脱水孔16を有するとともに、内周の上部に脱水振動を低減するための流体バランサ17を有し、中央底部には衣類攪拌用のパルセータ18が配設されている。伝達機構部19は、内部に洗濯時の減速ギア(図示せず)および洗濯・脱水軸14の切り換えクラッチ(図示せず)と、脱水時に洗濯兼脱水槽15を停止するためのブレーキ(図示せず)を内蔵している。
モータ20は、水槽13の底部に取り付けられ、駆動プーリ21、ベルト23、および従動プーリ22を介してモータ20の動力を洗濯・脱水軸14に伝達する。
本体11の上部には、上部枠体64を配し、上部枠体64の略中央部には、洗濯兼脱水槽15と外部とを連通するための洗濯物投入取出口65を形成し、洗濯物投入取出口65は、蓋体66にて開閉自在に覆われている。
洗濯物投入取出口65周縁の後部には、洗剤ケース69を前方へ引き出し可能に収納するとともに、給水弁68にホース70を介して連通する注水ケース71を設けており、洗剤ケース69、吸水弁68及び注水ケース71から洗剤注水装置72を構成している。
図7に示すように、洗剤ケース69は、洗剤投入部77の底面77Dを略一定の傾きで後下方向に傾斜させており、後部には、低いリブ状の後面壁77Aが形成し、洗剤が後面壁77Aの上端部から流れ出るよう構成されている。また、注水ケース71に縦方向に形成されたリブ80と隙間をもって嵌合するスリット状の孔78が形成されている。
注水ケース71には、洗剤ケース69の上方に複数の注水孔74を有する注水部73が設けられ、洗剤ケース69の下方には、後方から前方にかけて下方傾斜した流水面75を設け、前方に注水口76が設けられている。
注水部73には、注水部経路73Cを連通して水が供給され、この給水された水は、複数の注水孔74より洗剤ケース69の洗剤投入部77上に散水され、散水された水は、底面77D上を後方に流れ、スリット状の孔78および後面壁77A上端部から注水ケース5の流水面75上に落下し、流水面75上を前方に流れ、注水口76より洗濯兼脱水槽15に注水される。運転行程において、洗い行程の始めには、洗剤ケース69に投入された洗剤が水と共に、すすぎ行程には、すすぎのための水が、図6の矢印Xのように洗濯兼脱水槽15に供給される。
特開2007−275327号公報
しかしながら、前記従来の構成では、注水口より洗濯兼脱水槽に注水される水は、1箇所から一つの水流として供給される。このため、すすぎ行程において、衣類を投入した洗濯兼脱水槽を低速回転させながら衣類に向けて注水するという節水方式であるシャワーすすぎにした際、洗濯容量が少ない場合は、すすぎ行程の最初の脱水で衣類が洗濯兼脱水槽の壁面に張付いた状態となり、注水される水が衣類に当らず、すすぎの効果が十分に得られないという課題があった。
また、洗濯容量が多い場合は、洗い行程において、洗濯兼脱水槽の中心高さ部近傍にある衣類に、注水される水が十分当らず、攪拌行程にて衣類が浮いた状態でパルセータが動作することになり、衣類に攪拌効果が十分に伝わらず洗浄効果が得られないという課題があった。
本発明は、前記従来の課題を解決するもので、節水を実現しながら、すすぎ性能、洗浄性能を確保できる洗濯機を提供することを目的とする。
前記従来の課題を解決するために、本発明の洗濯機は、本体内部に防振支持される水槽と、前記水槽内に回転自在に支持される洗濯兼脱水槽と、前記洗濯兼脱水槽内に注水する注水装置と、を備え、前記注水装置は、給水弁と連通する注水部を有する注水ケースと、前記注水ケースに引き出し可能に収納された洗剤投入部を有する洗剤ケースと、前記注水部に複数個設けられ、前記洗濯兼脱水槽の中心方向に向けて注水する第1注水孔と、前記注水部に設けられ、前記洗剤投入部および前記注水ケースの下部を介して前記洗濯兼脱水槽の外周壁方向に向けて注水する第2注水孔と、を有し、前記第1注水孔は、前記第1注水孔の流水路の外側壁面を、中央の前記第1注水孔から両外側の前記第1注水孔に向けて漸次外側に広げるように構成すると共に、前記流水路の内側壁面を、中央の前記第1注水孔から両外側の前記第1注水孔に向けて漸次短くするように形成し、前記第1注水孔から前記洗濯兼脱水槽内に扇形状に注水されるようにしたものである。
本発明の洗濯機は、注水装置の注水部注水孔形状により、節水を実現しながら、すすぎ性能、洗浄性能を確保することができる。
本発明の実施の形態における洗濯機の縦断面図 同洗濯機の要部縦断面図 同洗濯機の要部分解斜視図 (a)同洗濯機の要部拡大横断面図、(b)同洗濯機の要部拡大縦断面図 同洗濯機の制御を示すタイムチャート 従来の洗濯機の縦断面図 同洗濯機の要部縦断面図
第1の発明は、本体内部に防振支持される水槽と、前記水槽内に回転自在に支持される洗濯兼脱水槽と、前記洗濯兼脱水槽内に注水する注水装置と、を備え、前記注水装置は、
給水弁と連通する注水部を有する注水ケースと、前記注水ケースに引き出し可能に収納された洗剤投入部を有する洗剤ケースと、前記注水部に複数個設けられ、前記洗濯兼脱水槽の中心方向に向けて注水する第1注水孔と、前記注水部に設けられ、前記洗剤投入部および前記注水ケースの下部を介して前記洗濯兼脱水槽の外周壁方向に向けて注水する第2注水孔と、を有し、前記第1注水孔は、前記第1注水孔の流水路の外側壁面を、中央の前記第1注水孔から両外側の前記第1注水孔に向けて漸次外側に広げるように構成すると共に、前記流水路の内側壁面を、中央の前記第1注水孔から両外側の前記第1注水孔に向けて漸次短くするように形成し、前記第1注水孔から前記洗濯兼脱水槽内に扇形状に注水されるものである。
これによって、洗い行程、すすぎ行程において、衣類を投入した洗濯兼脱水槽を低速回転させながら、洗濯兼脱水槽の外周付近と、洗濯兼脱水槽の中央付近に満遍なく注水することができるので、節水を実現しながら、洗浄性能とすすぎ性能を確保することができる。
第2の発明は、特に、第1の発明において、第1注水孔は、前記第1注水孔を構成する流水路の下側壁面を前下方向に傾斜させ、上側壁面を略水平で下側壁面より短く形成するものである。
これにより、洗い行程、すすぎ行程において、衣類を投入した洗濯兼脱水槽を低速回転させながら、洗濯兼脱水槽の中央付近に満遍なく注水することができるので、節水を実現しながら、すすぎ性能、洗浄性能を確保することができる。
第3の発明は、第1または第2の発明において、洗濯兼脱水槽を回転させながら、給水弁のON−OFF動作を繰返し行なうようものである。
これにより、洗い行程、すすぎ行程において、衣類を投入した洗濯兼脱水槽を低速回転させながら、洗濯兼脱水槽の外周付近と、洗濯兼脱水槽の中央付近に満遍なく注水することができるので、節水を実現しながら、すすぎ性能、洗浄性能を確保することができる。
以下、発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、従来例と同じ構成のものは同一符号を付して説明を省略する。また、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態における洗濯機の縦断面図である。
図1において、本体11の上部には、上部枠体24を配設し、上部枠体24の略中央部には、洗濯兼脱水槽15と外部とを連通するための洗濯物投入取出口25を形成し、洗濯物投入取出口25は、蓋体26にて開閉自在に覆われている。
上部枠体24の前方側上部には、操作表示部42が設けられ、運転コース等のモード、各種機能の設定を行い、設定や進行などを表示する。操作表示部42の内方には、モータ20などの動作を制御し、洗い、すすぎ、脱水の一連の行程を逐次制御する制御手段(図示せず)を有する制御装置27を設けている。
洗濯物投入取出口25周縁の後部には、洗剤ケース29を前方へ引き出し可能に収納する注水ケース31を設けており、注水ケース31は、パッキン30(図3参照)を介して給水弁28に連通している。洗剤ケース29、給水弁28及び注水ケース31から注水装置32を構成している。
図2は、本発明の実施の形態における洗濯機の注水装置周りの要部縦断面図、図3は、同注水装置周りの要部分解斜視図、図4(a)は、同注水装置周りの要部拡大横断面図、図4(b)は、同注水装置周りの要部拡大縦断面図である。
図2、図3において、注水装置32の注水ケース31は、上部に注水部33を設け、この注水部33は、下部を構成する下部注水部33aと上方を覆う上部注水部33Bと前面壁33dからなり、下部注水部33aと上部注水部33bとを溶着固定することで、給水弁28と連通する注水部経路33cを形成している。
注水部経路33cの底面壁33eには、1個または複数個の第2注水孔34aを設けるとともに、前面壁33dに複数個の第1注水孔34bを設けている。洗剤ケース29を注水ケース31に収納した状態での洗剤ケース29の下方側の注水ケース31下部には、後方から前方にかけて下方傾斜した流水面35を設け、前方に注水口36を設けている。
洗剤ケース29は、粉末洗剤を投入するための粉末洗剤投入部(洗剤投入部)37と洗剤ケースを操作する為の取っ手部41とから構成されている。
粉末洗剤投入部37は、箱状に形成され、後面壁37aの下部に開口37bが形成されている。これにより、粉末洗剤投入部37に注水された水は、開口37bから注水ケース31の流水面35上に流れ落ちるようにしている。また、粉末洗剤投入部37の底面37dは、略一定の傾きで後下方向に傾斜している。
取っ手部41は、手挿入部41aと下部に下方を外方向に湾曲させた注水壁面41bを形成しており、注水ケース31の流水面35から流れてきた水が注水壁面41bに当るように構成し、注水口36を形成している。
図4(a)、(b)において、注水部経路33cの前面壁33dの第1注水孔34bの流水路34cは、外側壁面34dを中央の孔から両外側の孔に向けて徐々に外側に広げるように形成(角度α1<α2<・・・<αN、図4(a)ではα4まで表示)すると共に、流水路34cの内側壁面34eを中央の孔から両外側の孔に向けて徐々に短くするように形成(長さL1>L2>・・・>LN、図4(a)ではL4まで表示)している。
また、図4(b)に示すように、注水部経路33cの前面壁33dの第1注水孔34bの流水路34cは、下側壁面34fを前下方向に傾斜させ、上側壁面34gは下側壁面34fより短く形成している。
以上のように構成した洗濯機について、以下、その動作、作用を説明する。
運転時には、まず使用者は、蓋体26を開け、洗濯兼脱水槽15に衣類を投入する。そして、操作表示部42にて電源を入れ、所望のコースを選択して運転をスタートする。
操作表示部42には、洗いから脱水までの行程を設定する行程ボタン(図示せず)や水位を設定する水位ボタン(図示せず)などが設けられている。水位は、使用者が布量に合わせて自由に設定できるが、使用者が設定しない場合は、制御装置27の制御手段に設けた布量判定手段(図示せず)により判定した布量に基づき自動設定される。
運転をスタートすると、パルセータ18をモータ20により低速で左右回転して、投入された布量を布量判定手段により検知、判定し、布量に応じた洗剤量を操作表示部42に表示することにより使用者に洗剤投入量を知らせる。
洗剤ケース29を注水ケース31から引き出し、注水ケース31の粉末洗剤投入部37に所定量の粉末洗剤を投入した後、洗剤ケース29を注水ケース31に収納すると、洗剤投入量表示から所定時間経過後、給水弁28が開いて給水が始まり、洗い行程が進行していく。
給水弁28が開くと、注水装置32を水密保持するパッキン30を介して、注水部経路33cに水が流れ込む。注水部経路33cに流れ込んだ水は、注水部経路33cの底面壁33eの1個または複数個の第2注水孔34aからと前面壁33dの複数個の第1注水孔34bからの水が放出される。
注水部経路33cの底面壁33eの第2注水孔34aから放出された水が、粉末洗剤が投入された粉末洗剤投入部37に散水される。これにより、粉末洗剤投入部37には、水が溜まっていくと共に、粉末洗剤が溜まっていく水の中で水流により撹拌されて水に溶解する。
洗剤が溶解した水は、後面壁37aの下部の開口37bから、注水ケース31に流れ落ちて、流水面35上を流れ、洗剤ケース29の取っ手部41の下部に下方を外方向に湾曲させた注水壁面41bに当るように構成した注水口36から矢印A方向、即ち、洗濯兼脱水槽15の中の外周壁側に放出される。この水により、洗濯兼脱水槽15の中の外周壁側にある衣類を湿潤状態とし、洗濯兼脱水槽15の中に十分沈み込んだ状態とする。
また、同時に、注水部経路33cの前面壁33dの複数個の第1注水孔34bから勢いよく放出された水は、図2に示す矢印B方向、即ち、洗濯兼脱水槽15の中の中央側に放出される。この時、注水部経路33cの前面壁33dの第1注水孔34bの流水路34cは、外側壁面34dを中央の孔から両外側の孔に向けて徐々に外側に広げるように形成(角度α1<α2<・・・<αN)しているので、流水路34c内の水は、外側壁面34dに沿って流れようとし、且つ、流水路34cの内側壁面34eを中央の孔から両外側の孔に向けて徐々に短くするように形成(長さL1>L2>・・・>LN)しているので、流水路34c内の表面張力は、内側壁面34eより外側壁面34dの方が大きく、水は、外側壁面34dに沿って流れ出ようとし、第1注水孔34bからは洗濯槽内に扇形状に注水される。この水により洗濯兼脱水槽15の中の中央側にある衣類を湿潤状態とし、洗濯兼脱水槽15の中に十分沈み込んだ状態とする。
また、同様に、注水部経路33cの前面壁33dの第1注水孔34bの流水路34cは、下側壁面34fを前下方向に傾斜させ上側壁面34gは下側壁面34fより短く形成しているため、上記と同様に流水路34cの水は、下側壁面34fに沿って流れ、洗濯兼脱水槽15の中央側にある衣類を湿潤状態とすることができる。
図5は、本発明の実施の形態における洗濯機の制御方法を示すタイムチャートである。
図5において、洗い行程の給水が始まると、制御装置27は、給水弁28とともにモータ20も駆動させる。モータ20の駆動により洗濯兼脱水槽15は、収容された衣類とともに低速回転し、注水装置32の注水口36、及び、第1注水孔34bから注水される水に対し、回転方向で満遍なく配置されることとなる。また、同時に、給水弁28は、ON−OFFを繰り返して制御されることにより、注水装置32の注水口36、及び、第1注水孔34bから注水される水は、給水弁28のON開始時は給水弁28に水道水圧が一気にかかるウォーターハンマー現象で流量が多く流れ、その結果、注水口36からの注水は流速が大きくなるため、洗濯兼脱水槽15の外周壁側の外側により多く注水され、第1注水孔34Bからの注水は流速が大きくなり、洗濯兼脱水槽15の中央側より前側に、より
多く注水されることとなる。
時間経過とともに、注水装置32の注水口36、及び、第1注水孔34bから注水される水は、給水弁28にかかる水道水圧が徐々に一定圧に近づいていき安定するため、所定の流量が流れるようになり、注水口36からの注水は流速が所定の流速となって、洗濯兼脱水槽15の外周壁側の所定の位置に注水され、第1注水孔34bからの注水は流速が所定の流速となり、洗濯兼脱水槽15のほぼ中央側に注水される。
次に、給水弁28のOFF開始時は、給水弁28が遮蔽されるため流量がなくなり、給水弁28と連通する注水部経路33cに滞留した水が流出するだけであるため、流量は徐々に減少していき、その結果、注水口36からの注水は流速が小さくなっており、洗濯兼脱水槽15の外周壁側よりやや内側に多く注水され、第1注水孔34bからの注水は流速が小さくなっており洗濯兼脱水槽15の中央側よりやや後側により多く注水されることとなる。
このように、洗濯兼脱水槽15内の衣類に対し、外周壁側、中央側ともに回転方向、前後方向、即ち、全領域にわたって満遍なく水を注水することができ、特に衣類の量が多い場合においては、この効果は更に大きなものとなる。そして、槽内の水位が所定の水位に達すると、給水弁28を完全に閉じる。
その後、洗濯兼脱水槽15の中央底部に設けられたパルセータ18を回転させ、洗剤が溶解した水および衣類を撹拌することで、溶解した洗剤成分を洗濯物の汚れに作用させ、洗い行程の攪拌行程を実行する。このように、洗い行程の攪拌行程開始時において、衣類は水を十分給水しているため、パルセータ18の回転による攪拌作用が衣類に十分伝達でき、短い時間で洗浄性能を向上させることができる。
その後、シャワーすすぎ方式のすすぎ行程に移行する。すすぎ行程の最初の中間脱水行程では、洗濯兼脱水槽15は高速回転し、洗濯兼脱水槽15内の衣類は、外周壁側に張付いた状態となる。
次の注水行程では、洗濯兼脱水槽15は低速回転しながら注水を行なう。水は、注水ケース31の注水部経路33cの底面壁33eの第2注水孔34aから粉末洗剤投入部37へ放出され、洗剤ケース29の後面壁37aの下部の開口37Bから注水ケース31に流れ落ちて、流水面35上を流れ、洗剤ケース29の取っ手部41の下部に下方を外方向に湾曲させた注水壁面41bに当るように構成した注水口36から図2の矢印A方向、即ち、洗濯兼脱水槽15の中の外周壁側に放出される。この水により、洗濯兼脱水槽15の中の外周壁側にある衣類に注水して衣類を湿潤状態とする。
また、洗濯兼脱水槽15の中央付近に位置する衣類には、上記同様、注水部経路33cの前面壁33dの複数個の第1注水孔34bから勢いよく放出された水が、矢印B方向、即ち、洗濯兼脱水槽15の中の中央側に放出され、この水により、洗濯兼脱水槽15の中の中央側にある衣類を湿潤状態とする。この両方からの注水により、水は衣類を通過し、衣類の中の洗剤成分を十分洗い流し、注水行程が終わると、排水を行なう。
注水行程でも洗い行程と同様に、制御装置27は、給水弁28をON−OFF動作させると共に、モータ20をONさせるため、洗濯兼脱水槽15内の衣類に対し、外周壁側、中央側ともに回転方向、前後方向、即ち、全領域にわたって十分に水を注水することができ、衣類の中の洗剤成分を十分洗い流すことができる。
最終すすぎ行程では、中間脱水後、排水弁(図示せず)を動作させずに注水行程を行な
う。この時も、洗い行程と同様に、制御装置27は、給水弁28をON−OFF動作させると共に、モータ20をONさせるため、洗濯兼脱水槽15内の衣類に対し、外周壁側、中央側ともに回転方向、前後方向、即ち、全領域にわたって十分に水を注水することができるため、衣類を十分な湿潤状態とする。
槽内の水位が所定の水位に達すると、給水弁28の動作を終了し、パルセータ18を回転させ、溜めた水による所定時間の最終すすぎ行程を実行し、最終の脱水行程にて、洗濯兼脱水槽15を高速で回転させ、洗濯物の水を排出する。所定時間の脱水行程を実行した後、一連の洗い、すすぎ、脱水行程を終了する。
以上のように、本実施の形態においては、洗濯兼脱水槽15の外周壁方向に向けて注水する注水装置32の第2注水孔34aに加えて、洗濯兼脱水槽15の中心方向に向けて注水する注水装置32の複数個の第1注水孔34bを、第1注水孔34bを構成する流水路34cの外側壁面34dを、中央の第1注水孔34bから両外側の第1注水孔34bに向けて徐々に外側に広げるように形成すると共に、流水路34cの内側壁面34eを、中央の第1注水孔34bから両外側の第1注水孔34bに向けて徐々に短くするように形成し、第1注水孔34bから洗濯兼脱水槽15内に扇形状に注水されるように構成することにより、洗い行程、すすぎ行程において、衣類を投入した洗濯兼脱水槽15を低速回転させながら、洗濯兼脱水槽15の外周付近と、洗濯兼脱水槽15の中央付近に満遍なく注水することができるので、節水を実現しながら、すすぎ性能、洗浄性能を確保することができる。
また、第1注水孔34bは、第1注水孔34bを構成する流水路34cの下側壁面34fを前下方向に傾斜させ、上側壁面34gを略水平で下側壁面34fより短く形成した構成とすることにより、洗い行程、すすぎ行程において、衣類を投入した洗濯兼脱水槽15を低速回転させながら、洗濯兼脱水槽15の中央付近に満遍なく注水することができるので、節水を実現しながら、すすぎ性能、洗浄性能を確保することができる。
また、制御手段は、洗い行程、すすぎ行程において、所定時間、モータ20を連続駆動して洗濯兼脱水槽15を回転させながら、給水弁28のON−OFF動作を繰返し行なうとすることにより、洗い行程、すすぎ行程において、衣類を投入した洗濯兼脱水槽15を低速回転させながら、洗濯兼脱水槽15の外周付近と、洗濯兼脱水槽15の中央付近に満遍なく注水することができるので、節水を実現しながら、すすぎ性能、洗浄性能を確保することができる。
以上のように、本発明にかかる洗濯機は、注水装置の簡単な構成で、洗濯兼脱水槽内の衣類全体に満遍なく注水することにより、節水を実現しながら、すすぎ性能、洗浄性能を確保することが可能となるので、注水装置を有するドラム式など他の洗濯機の用途に適用できる。
11 本体
13 水槽
15 洗濯兼脱水槽
18 パルセータ
20 モータ
24 上部枠体
28 給水弁
29 洗剤ケース
31 注水ケース
32 注水装置
33 注水部
33d 前面壁
33e 底面壁
34a 第2注水孔
34b 第1注水孔
34c 流水路
34d 外側壁面
34e 内側壁面
34f 下側壁面
34g 上側壁面
35 流水面
37 粉末洗剤投入部

Claims (3)

  1. 本体内部に防振支持される水槽と、前記水槽内に回転自在に支持される洗濯兼脱水槽と、前記洗濯兼脱水槽内に注水する注水装置と、を備え、
    前記注水装置は、給水弁と連通する注水部を有する注水ケースと、前記注水ケースに引き出し可能に収納された洗剤投入部を有する洗剤ケースと、前記注水部に複数個設けられ、前記洗濯兼脱水槽の中心方向に向けて注水する第1注水孔と、前記注水部に設けられ、前記洗剤投入部および前記注水ケースの下部を介して前記洗濯兼脱水槽の外周壁方向に向けて注水する第2注水孔と、を有し、
    前記第1注水孔は、前記第1注水孔の流水路の外側壁面を、中央の前記第1注水孔から両外側の前記第1注水孔に向けて漸次外側に広げるように構成すると共に、前記流水路の内側壁面を、中央の前記第1注水孔から両外側の前記第1注水孔に向けて漸次短くするように形成し、前記第1注水孔から前記洗濯兼脱水槽内に扇形状に注水されるようにした洗濯機。
  2. 第1注水孔は、前記第1注水孔を構成する流水路の下側壁面を前下方向に傾斜させ、上側壁面を略水平で下側壁面より短く形成した請求項1に記載の洗濯機。
  3. 洗濯兼脱水槽を回転させながら、給水弁のON−OFF動作を繰返し行なうようにした請求項1または2に記載の洗濯機。
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