JP6054449B2 - 半導体ic用パッケージ、マザーボード及び電気信号処理装置 - Google Patents

半導体ic用パッケージ、マザーボード及び電気信号処理装置 Download PDF

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Description

本発明は、高速・高周波信号を処理する半導体IC用パッケージ、これを表面実装するマザーボード、及びこれらを含む電気信号処理装置に関するものであって、特にその電極パッドの構造に関するものである。
これまで、種々の半導体IC用パッケージの構造が提案され、実用化されている。特に、パッケージ裏面に電極パッドを備えた構造の半導体IC用パッケージは、リードを用いる必要がないことから、マザーボード上への実装面積を最小限に抑えることができるため、高密度な実装が可能となる。また、マザーボード上への実装時に半田リフロー工程を採用することができるため、実装工程の簡易化および低コスト化が可能となる。
パッケージ裏面に電極パッドを備え、ミリ波帯といった高周波の電気信号を扱うことが可能な従来の半導体IC用パッケージの構造が、例えば非特許文献1に開示されている。その概略を、図1から図3を用いて説明する。
非特許文献1に記載された従来の半導体IC用パッケージは、積層プラスチック(いわゆるラミネート)を母材とした表面実装型のパッケージであり、図1に示すように、パッケージ基板13と蓋21の2部品から構成されている。積層プラスチックよりなるパッケージ基板13には、その表面側(後述する蓋21が覆いかぶさる側の面)に凹部14が備えられ、この凹部14内に半導体ICやコンデンサ等のチップ部品が搭載される。また、パッケージ基板13の表面側には、前述のチップ部品と電気的に接続される内部電極11が設けられている。一方、パッケージ基板13の裏面側(マザーボードに接する側の面)には、図2に示すように、略矩形の形状を有する電極パッド12が設けられている。そして、内部電極11と電極パッド12とは、図3の断面図に示すように、パッケージ基板13を貫通するようにして設けられたビア17によって、電気的に接続されている。内部電極11、ビア17および電極パッド12は、例えば銅や金などの金属によって形成されている。
プラスチック材料よりなる蓋21は、パッケージ基板13の表面側に搭載されたチップ部品16の直上が中空構造となるように成形されている。図3に示すように、蓋21における縁の部分がパッケージ基板13と接着剤で接続されることで、半導体IC用パッケージが形成される。チップ部品16の直上が中空構造となることで、チップ部品16を伝搬する高周波の電気信号が感じる誘電率は最小化されるので、半導体ICを含んだチップ部品がパッケージに搭載された際、高周波特性が確保し易くなる。
なお、半導体IC用パッケージの母材としてはセラミックを用いてもよいが、これを比較的安価なプラスチックに置き換えることで、半導体IC用パッケージの低コスト化が可能になる。
図4及び図5は、図1に示す従来の半導体IC用パッケージをマザーボード30上に実装したイメージを示している。図4は断面図を、図5は電極パッド付近の上面図を示している。マザーボード30上には金属からなる所望の形状の配線31が備えられており、半導体ICパッケージの電極パッド12とマザーボード上の配線31とを、半田などにより接着することで、半導体IC用パッケージはマザーボードに実装される。
半導体IC用パッケージに流入する電気信号は、図4及び図5における破線矢印51Aに示したように、配線31、電極パッド12、ビア17、内部電極11、ボンディングワイヤ15の順でこれらを経て、半導体IC等のチップ部品16に到達する。一方、半導体IC用パッケージから出力される電気信号は、破線矢印51Bに示したように、チップ部品16、ボンディングワイヤ15、内部電極11、ビア17、電極パッド12の順でこれらを経て、マザーボード30上の配線31に出力される。
ここで、半導体IC用パッケージから出力される電気信号を例にとり、従来の半導体IC用パッケージにおける電気信号の伝搬特性を説明する。電気信号の反射の影響を抑えるため、半導体IC用パッケージの信号伝送線路(ボンディングワイヤ15、内部電極11、ビア17、電極パッド12の順の経路)の線路インピーダンスとマザーボード上の配線の線路インピーダンスとは、通常は等しくなるように設計される。例えば、両者は50Ωで等しくなるように設定される。ところで、特に高周波の電気信号が導電体を伝搬する場合、当該電気信号は導電体の周りを覆う絶縁体の影響を受けることが知られている。ここで言う「周り」とは、信号伝送線路の直上・直下のみならず、線路の信号伝搬方向に対する前方・後方の空間の絶縁体も影響する。ここで、電極パッドの「ビア寄り」の位置および「出力端部寄り」の位置における線路インピーダンスについて比較する。「ビア寄り」の位置では、図5からわかるとおり、その上面近傍はプラスチック材料のパッケージ基板13(誘電率≒3.5程度)で覆われている。一方、「出力端部寄り」の位置では、その直上はパッケージ基板13で覆われているものの、信号伝搬方向の前方は空気(誘電率≒1)が覆っている。このように、両者の位置ではその周囲に存在する絶縁体の誘電率が相違しているため、線路インピーダンスも相違するようになる。本明細書では、このような電極パッドの位置における線路インピーダンスの変動を「線路インピーダンスの乱れ」と表現することとする。
以上述べたように、従来の半導体IC用パッケージでは、電極パッドにおいて線路インピーダンスの乱れが生じてしまうため、例えば、電極パッドの「ビア寄り」の位置で線路インピーダンスが50Ωになるよう設計したとしても、「出力端部寄り」の位置でのそれは50Ωより若干大きく、あるいは若干小さくなってしまう。その結果、電極パッドの「出力端部」にてインピーダンス不整合が生じ、図5に示したように、伝搬する電気信号の一部が反射され伝搬損失が増大してしまう、という現象が生じていた。
Kohei Fujii, and Henrik Morkner, "Two Novel Broadband MMIC Amplifiers in SMT Package for 1 to 40 GHz Low Cost Applications", 2005 European Microwave Conference, volume 2 (2005).
上述したように、従来の半導体IC用パッケージをマザーボード上に実装した場合、当該半導体IC用パッケージの電極パッドではその位置に応じて線路インピーダンスが変動する(乱れる)ため、電極パッドの端部でインピーダンス不整合が生じ、その結果、伝搬損失の増大や信号波形の劣化をもたらしていた。すなわち、従来の半導体IC用パッケージには、電気信号の伝搬特性が劣化する、という課題があった。
そこで、本発明は、上記課題を解決するために、電極パッドの端部でのインピーダンス不整合を改善し、電気信号の伝搬特性劣化を抑制できる半導体IC用パッケージ、マザーボード及び電気信号処理装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係る半導体IC用パッケージは、幅が端部に向けて漸増するテーパ形状を持つ電極パッドとすることとした。
具体的には、本発明に係る半導体IC用パッケージは、
一方の面に半導体IC及び内部電極を搭載する基板(パッケージ基板)と、
前記基板の他方の面に搭載され、外部配線と接続する電極パッドと、
前記基板を貫通し、前記内部電極と前記電極パッドとを電気的に接続するビアと、
を備える半導体IC用パッケージであって、
前記電極パッドは、前記ビア毎に前記ビアから前記基板の外周の一部である端部まで配置され、幅が前記ビア側から前記端部側へ暫増するテーパ形状のテーパ部を持つことを特徴とする。
本発明は、マザーボードに実装する側の面に電極パッドを備えた半導体IC用パッケージにおいて、該電極パッドは、その幅が端部に向けて漸増するテーパ部を備えることを特徴とするものである。電極パッドにテーパ部を備えることにより、電極パッドの線路インピーダンスの乱れを改善できるため、インピーダンス不整合に起因する電気信号の伝搬特性の劣化を抑制することができるようになる。
従って、本発明は、電極パッドの端部でのインピーダンス不整合を改善し、電気信号の伝搬特性劣化を抑制できる半導体IC用パッケージを提供することができる。
本発明に係る半導体IC用パッケージの前記テーパ部は、前記テーパ形状が電気信号伝搬方向に対する線路インピーダンスの変動を抑制するように暫増していることを特徴とする。電極パッドのテーパ形状は、伝搬する電気信号に応じ、線路インピーダンスが変動しないような形状とすることが好ましい。
本発明に係る半導体IC用パッケージの前記テーパ部は、前記電極パッドのうち電気信号が伝搬する電極パッドにあることを特徴とする。インピーダンス不整合に起因する信号電気信号の伝搬特性の劣化は、特に信号用電極にて発生する。このため、信号用電極パッドのみにテーパ部を設けることで課題を解決することができる。
本発明に係る半導体IC用パッケージの前記電極パッドは、前記ビアと前記テーパ部の前記ビア側の端とを接続し、幅が前記テーパ部の前記ビア側の端の幅で一様な直線部をさらに備えてもよい。
本発明に係る半導体IC用パッケージは、前記基板の前記一方の面側に配置され、前記半導体ICを中空構造で覆う蓋をさらに備えることを特徴とする。チップ部品の直上が中空構造となることで、チップ部品を伝搬する高周波の電気信号が感じる誘電率は最小化される。このため、本半導体IC用パッケージは高周波特性が確保し易くなる。
本発明に係る半導体IC用パッケージの前記基板がプラスチック素材であることを特徴とする。また、本発明に係る半導体IC用パッケージの前記蓋がプラスチック素材であることを特徴とする。半導体IC用パッケージを低コスト化できる。
本発明に係るマザーボードは、表面実装型の半導体IC用パッケージの電極パッドと直接接触する表面実装用配線を備えるマザーボードであって、前記表面実装用配線は、前記半導体IC用パッケージが覆う実装部分において、幅が前記実装部分の内側から外周に向けて暫増するテーパ形状のテーパ部を持つことを特徴とする。
本発明に係るマザーボードの前記テーパ部は、前記テーパ形状が電気信号伝搬方向に対する線路インピーダンスの変動を抑制するように暫増していることを特徴とする。表面実装用配線のテーパ形状は、伝搬する電気信号に応じ、線路インピーダンスが変動しないような形状とすることが好ましい。
本発明に係るマザーボードの前記テーパ部は、前記表面実装用配線のうち電気信号が伝搬する表面実装用配線にあることを特徴とする。インピーダンス不整合に起因する信号電気信号の伝搬特性の劣化は、特に信号用電極にて発生する。このため、信号用表面実装用配線にのみにテーパ部を設けることで課題を解決することができる。
本発明に係るマザーボードの前記表面実装用配線は、前記実装部分における前記テーパ部の内側に接続し、幅が前記テーパ部の内側の端の幅で一様な直線部をさらに備えてもよい。
本発明に係る電気信号処理装置は、前記半導体IC用パッケージと、前記マザーボードと、を含む。本電気信号処理装置は、半導体IC用パッケージとマザーボードとの間の線路インピーダンスの乱れを補償できるので電気信号の伝搬特性劣化を抑制できる。
本発明は、電極パッドの端部でのインピーダンス不整合を改善し、電気信号の伝搬特性劣化を抑制できる半導体IC用パッケージ、マザーボード及び電気信号処理装置を提供することができる。
従来の半導体IC用パッケージの構造を説明する図である。 従来の半導体IC用パッケージの構造を説明する図である。 従来の半導体IC用パッケージの構造を説明する図である。 従来の半導体IC用パッケージをマザーボードに実装した図である。 従来の半導体IC用パッケージをマザーボードに実装した図である。 本発明に係る半導体IC用パッケージの構造を説明する図である。 本発明に係る半導体IC用パッケージの構造を説明する図である。 本発明に係る半導体IC用パッケージをマザーボードに実装した図である。 従来の半導体IC用パッケージをマザーボードに実装したときのインピーダンスの変動を説明する図である。 本発明に係る半導体IC用パッケージをマザーボードに実装したときのインピーダンスの変動を説明する図である。 本発明に係る半導体IC用パッケージの電極パッド形状を説明する図である。 本発明に係る半導体IC用パッケージの構造を説明する図である。 本発明に係る半導体IC用パッケージの構造を説明する図である。 本発明に係る半導体IC用パッケージの構造を説明する図である。 本発明に係る半導体IC用パッケージの電極パッドを流れる電気信号の伝搬損失及びリターンロスを説明する図である。
添付の図面を参照して本発明の実施形態を説明する。以下に説明する実施形態は本発明の実施例であり、本発明は、以下の実施形態に制限されるものではない。なお、本明細書及び図面において符号が同じ構成要素は、相互に同一のものを示すものとする。
図6及び図7は、本実施形態の半導体IC用パッケージを説明する図である。本半導体IC用パッケージは、
一方の面に半導体IC及び内部電極11を搭載する基板(パッケージ基板13)と、
パッケージ基板13の他方の面に搭載され、外部配線と接続する電極パッド42と、
パッケージ基板13を貫通し、内部電極11と電極パッド42とを電気的に接続するビア17と、
を備える半導体IC用パッケージであって、
電極パッド42は、ビア17毎にビア17からパッケージ基板13の外周の一部である端部まで配置され、幅がビア17側から前記端部側へ暫増するテーパ形状のテーパ部42aを持つことを特徴とする。
また、本半導体IC用パッケージは、パッケージ基板13の前記一方の面側に配置され、前記半導体ICを中空構造で覆う蓋21をさらに備える。なお、ここでは、パッケージ基板13及び蓋21がプラスチック素材であるとして説明する。
本半導体IC用パッケージと図3の半導体IC用パッケージとの違いは、電極パッドの形状が異なる点である。図3の半導体IC用パッケージの電極パッド12の形状は図2の通りであるが、本半導体IC用パッケージの電極パッド42の形状は図7の通りである。すなわち、半導体IC用パッケージを構成するパッケージ基板13の、半導体ICを搭載する面と反対側の面上には電極パッド42が配置されており、当該電極パッドは、ビア17側から端部側へ幅が暫増しているテーパ部42aを持つ。
電極パッド42は、図7のように直線部42bを備えていてもよい。つまり、電極パッド42は、ビア17とテーパ部42aのビア側の端とを接続し、幅がテーパ部42aのビア側の端の幅で一様な直線部42bをさらに備える。
電極パッド42は、幅がビア17との接触部から電気信号伝搬方向に沿って一様な直線部42bと、パッケージ基板13の外周に接する端部側にあって、幅が該端部に向けて漸増するテーパ部42aとを備える。テーパ部42aの直線部42bと接する部分の幅は、直線部42bの幅と同じであることが望ましい。
次に、テーパ部42aを設けることの有用性を説明する。導電体のインピーダンスは、前述のとおり、導電体の周りを覆う絶縁体の誘電率によって変化する。ただし、それだけでなく、導電体自身の構造に応じても変化する。導電体を太くすれば抵抗が小さくなることからも分かるとおり、導電体の構造パラメタを適宜設計することで、導電体のインピーダンスを所望の値に設定できる。そこで、電極パッドに端部側に向けてパッド幅が広がるテーパ部を設ける。テーパ部42aの長さおよび幅は、インピーダンスの乱れを補償するようにテーパ部のインピーダンスが電気信号の伝搬方向に沿って一定の値となるよう、適切に設定される。従って、インピーダンスの乱れの状態によっては、直線部42bを配置することもある。直線部42bとテーパ部42aの長さの比もインピーダンスの乱れの状態によって定める。
なお、本半導体IC用パッケージを使用するときは、マザーボード上の配線(特に、半導体IC用パッケージの電極パッドと直接接触する表面実装用配線)の表面形状と電極パッドの表面形状とはほぼ一致するように形成することが望ましい。図8は、本半導体IC用パッケージをマザーボード上に実装した時の電極パッド42と配線31との関係を説明する図である。マザーボード30上の配線31(表面実装用配線31a)は、本半導体IC用パッケージの電極パッド42の直線部42b及びテーパ部42aの形状に合うように形成される。このように表面実装用配線31aと電極パッド42との形状を合わせることで、電極パッド42の形状でインピーダンスの乱れを補償する効果が高まる。
図9は、マザーボード30に従来の半導体IC用パッケージを実装した時のインピーダンスの変動(乱れ)を説明する図である。図9に示したように、従来の半導体IC用パッケージでは、マザーボードに実装した際、電極パッドの端部でインピーダンスの乱れが顕著に発生するため、インピーダンス不整合に起因して電気信号の伝搬特性が劣化していた。
図10は、マザーボード30に本半導体IC用パッケージを実装した時のインピーダンスの変動を説明する図である。図10に示すように、本半導体IC用パッケージでは、電極パッド42にテーパ部42aを設けることで、インピーダンスの乱れを補償することができる。このため、本半導体IC用パッケージは、インピーダンスを所望の値(例えば50Ω)から変動することを防止できるため、インピーダンス不整合が抑制され、もって、電気信号の伝搬特性の劣化を抑制することができる。
なお、テーパ部42aは、その幅が端部に向けて徐々に増加するようなものであれば、構造によって限定されない。例えば、図11(a)〜(c)に記載したような構造であってもよい。
図11(a)は、ビア側から端部側にかけてテーパ部42aの幅の暫増する率をビア側で最大とし、端部側にかけて小さくし、端部側で最小とした電極パッド42の形状である。図11(b)は、ビア側から端部側にかけてテーパ部42aの幅の暫増する率をビア側で最小とし、端部側にかけて大きくし、端部側で最大とした電極パッド42の形状である。図11(c)は、ビア側から端部側にかけてテーパ部42aの幅をステップ状に暫増させた電極パッド42の形状である。
なお、電極パッド42の形状を図11(a)〜(c)のように設定した場合、マザーボード30の表面実装用配線31aもそれぞれの形状に合わせることが好ましい。
本発明の特徴は、上述のとおり電極パッドの構造にある。そのため、本発明は、図6に示したような、中空構造の半導体IC用パッケージにのみに適用しうるものではない。マザーボードに実装する側の面に電極パッドを備えた半導体IC用パッケージであれば、これ以外の構造の半導体IC用パッケージに対しても適用することができる。例えば、半導体ICを樹脂で封止した構造の半導体IC用パッケージに適用してもよい。その他、Quad Flat Non−LeadなどのLeadless Chip Carrierパッケージなどにも適用しうる。
また、本発明は、半導体IC用パッケージの材料についても限定されるものではない。上記例では、パッケージ基板13や蓋21にプラスチック材料を用いた半導体IC用パッケージの例を説明してきたが、これに限定されるものではなく、パッケージ基板13や蓋21にセラミック材料を用いた半導体IC用パッケージに対しても適用しうる。
(実施例)
以下、本発明の具体的な実施例について説明する。
本実施例に係る半導体IC用パッケージの構造を図12から図14に示す。図12は斜視図、図13は図12の半導体IC用パッケージのx−z面における断面図、図14は電極パッドが形成された面から見た下面図である。
図中、G1〜G3は接地用電極を、S0〜S3は信号用電極を示している。G1は接地用電極パッド、G2は接地用ビア、G3は接地用内部電極である。S0は信号用電極パッドのテーパ部、S1は信号用電極パッドの直線部、S2は信号用ビア、S3は信号用内部電極である。インピーダンス不整合に起因する信号電気信号の伝搬特性の劣化は、特に信号用電極にて発生することから、本実施例では、信号用電極パッドにのみ、テーパ部を設けている。
本実施例の半導体IC用パッケージの構造パラメタを説明する。信号用電極パッドの直線部S1の幅0.20mmとした。信号用電極パッドのテーパ部S0は、端部の幅が0.38mm、直線部に接した部分の幅が0.20mmとし、伝搬方向に対して線形的に変化する構造とした。信号用ビアS2は円柱構造とし、円柱半径=0.15mmとした。信号用内部電極S3の幅が0.50mmとした。また、パッケージ基板はプラスチック材料で構成され、その比誘電率3.7(1GHz),誘電正接0.002(1GHz)のものを採用した。
テーパ部S0と直線部S1の長さの総和は2mmで変わらないものとし、テーパ部S0の長さLs0を変化させたときの、電極パッドを流れる電気信号の伝搬損失及びリターンロスの周波数依存性を図15に示す。図15(a)は伝搬損失の結果であり、図15(b)はリターンロスの結果である。これらは3次元電磁界シミュレータを用いて計算した結果である。Ls0としては、0mm,0.5mm,1mm,1.5mm,2mmの5種類について計算した。Ls0=0mmは、テーパ部S0がない従来の構造に関する結果を示している。また、Ls0=2mmは、電極パッドがすべてテーパ部で構成された構造に関する結果を示している。マザーボード上の配線の幅は、0.36mmとした。本発明の主たる適用先を30Gbit/s級の高速・高周波信号を処理する半導体IC用のパッケージと想定し、必要とされる高周波側の遮断周波数はビットレートの70%程度、すなわち周波数20GHzにおける伝搬損失及びリターンロスを計算した。
テーパ部S0の長さLs0に対して伝搬損失、リターンロスともに変化し、Ls0=1mmで伝搬損失は絶対値が最小化(=伝搬損失が最小化)し、且つリターンロスも絶対値が最大化(=反射成分が最小化)しており、最も良好な高周波伝送特性が得られている。すなわち、Ls0=1mmで、信号用電極パッドにおけるテーパ部の端部のインピーダンスが、マザーボード上の配線のインピーダンスに整合することが分かる。
このように本発明によると、電極パッドにテーパ部を備えることにより、電極パッドのインピーダンスの乱れを補償して一定の値となるようにすることができるため、インピーダンス不整合に起因する電気信号の伝搬特性の劣化を抑制することができる。
11:内部電極
12:電極パッド
13:パッケージ基板
14:凹部
15:ボンディングワイヤ
16:チップ部品
17:ビア
21:蓋
30:マザーボード
31:配線
31a:表面実装用配線
42:電極パッド
42a:テーパ部
42b:直線部
51、51A、51B:電気信号
G1,S1,S0:電極パッド
S0:テーパ部
G1〜G3:接地用電極
S0〜S3:信号用電極

Claims (12)

  1. 一方の面に半導体IC及び内部電極を搭載する基板と、
    前記基板の他方の面に搭載され、外部配線と接続する電極パッドと、
    前記基板を貫通し、前記内部電極と前記電極パッドとを電気的に接続するビアと、
    を備える半導体IC用パッケージであって、
    前記電極パッドは、前記ビア毎に前記ビアから前記基板の外周の一部である端部まで配置され、幅が前記ビア側から前記端部側へ暫増するテーパ形状のテーパ部を持ち、
    前記テーパ部は、最大の幅部分が前記基板の端に接して設けられていることを特徴とする半導体IC用パッケージ。
  2. 前記テーパ部は、前記テーパ形状が電気信号伝搬方向に対する線路インピーダンスの変動を抑制するように暫増していることを特徴とする請求項1に記載の半導体IC用パッケージ。
  3. 前記テーパ部は、前記電極パッドのうち電気信号が伝搬する電極パッドにあることを特徴とする請求項1又は2に記載の半導体IC用パッケージ。
  4. 前記電極パッドは、前記ビアと前記テーパ部の前記ビア側の端とを接続し、幅が前記テーパ部の前記ビア側の端の幅で一様な直線部をさらに備えることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の半導体IC用パッケージ。
  5. 前記基板の前記一方の面側に配置され、前記半導体ICを中空構造で覆う蓋をさらに備えることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の半導体IC用パッケージ。
  6. 前記基板がプラスチック素材であることを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載の半導体IC用パッケージ。
  7. 前記蓋がプラスチック素材であることを特徴とする請求項5又は請求項5を引用する請求項6に記載の半導体IC用パッケージ。
  8. 表面実装型の半導体IC用パッケージの電極パッドと直接接触する表面実装用配線を備えるマザーボードであって、
    前記表面実装用配線は、前記半導体IC用パッケージが覆う実装部分において、幅が前記実装部分の内側から外周に向けて暫増するテーパ形状のテーパ部を持つことを特徴とするマザーボード。
  9. 前記テーパ部は、前記テーパ形状が電気信号伝搬方向に対する線路インピーダンスの変動を抑制するように暫増していることを特徴とする請求項8に記載のマザーボード。
  10. 前記テーパ部は、前記表面実装用配線のうち電気信号が伝搬する表面実装用配線にあることを特徴とする請求項8又は9に記載のマザーボード。
  11. 前記表面実装用配線は、幅が一様な直線部をさらに備えることを特徴とする請求項8から10のいずれかに記載のマザーボード。
  12. 一方の面に半導体IC及び内部電極を搭載する基板と、前記基板の他方の面に搭載され、外部配線と接続する電極パッドと、前記基板を貫通し、前記内部電極と前記電極パッドとを電気的に接続するビアと、を備え、前記電極パッドが、前記ビア毎に前記ビアから前記基板の外周の一部である端部まで配置され、幅が前記ビア側から前記端部側へ暫増するテーパ形状のテーパ部を持つ半導体IC用パッケージと、
    前記半導体IC用パッケージが表面実装され、前記半導体IC用パッケージの電極パッドと直接接触する表面部分の形状が、前記電極パッドの表面形状と略同じである表面実装用配線を備えるマザーボードと、
    を含む電気信号処理装置。
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