JP6051656B2 - 定着装置及び画像形成装置および定着部材の表面状態評価方法 - Google Patents

定着装置及び画像形成装置および定着部材の表面状態評価方法 Download PDF

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この発明は、定着装置及び画像形成装置および定着部材の表面状態評価方法に関する。
この発明の画像形成装置は、複写機、プリンタ、ファクシミリ、プロッタや、これらの装置の機能の2以上を有する複合機(MFP)等として実施できる。
前記の画像形成装置では、一般に、以下の如くして画像形成が行われる。
即ち、光導電性の感光体を均一帯電させて「光による画像書き込み(光像照射や光書き込み)」を行ない、書き込まれた画像に対応する静電潜像を形成する。
この静電潜像を現像してトナー画像を得、得られるトナー画像を「転写紙等のシート状記録媒体」に転写し、該シート状記録媒体に定着する。
このような画像形成装置において、定着装置は「トナー画像を転写紙等に固定する」ものであり、定着装置が適正に機能しないと、良好な画像形成が行われない。
定着されるトナー画像には、モノクロ画像もあるが、近来の画像形成装置では「色の異なる複数のトナー画像を互いに重ねて得られるカラートナー画像」であることが多い。
定着装置としては、1対の回転体により「トナー画像を転写されたシート状記録媒体」を挟んで搬送する方式のものが多い。
シート状記録媒体を「挟んで搬送」することを、シート状記録媒体を「挟圧搬送」すると言う。
シート状記録媒体を挟圧搬送しつつ、トナー画像に熱と圧力とを加えてシート状記録媒体に融着させるのである。
回転体の個々は、形態としては「ローラあるいはベルト」が一般的である。
1対の回転体の構成として、ローラ同士の組み合わせや、ベルト同士の組み合わせ、ベルトとローラの組み合わせが可能である。
これら1対の回転体のうち「これから定着されるトナー画像が形成されている側の面」に接触するものを「定着部材」と称する。
ローラ状に形成された定着部材は「定着ローラ」とも呼ばれる。また、ベルト状に形成された定着部材は「定着ベルト」とも呼ばれる。
定着ベルトは「駆動ローラを含む複数のローラ」に巻き掛けられて回転駆動される。
定着部材の表面が「定着部材の回転により移動する方向」は、記録シートが挟圧搬送される方向に対応する。
光による画像書込みが光走査により行われる場合、前記「定着部材の回転により移動する方向」は「副走査方向」に対応するので、この方向を「副方向」と呼ぶことにする。
定着部材の表面において「副方向」に直交する方向は「主方向」と呼ぶことにする。
定着部材の表面は、クリーニング手段や分離爪、温度検知手段(サーミスタ)等との摺擦により「磨耗したり損傷したり」する。
また、「定着動作そのものに起因する損傷」もある。
即ち、定着が行なわれるときには、1対の回転体でシート状記録媒体を挟圧搬送するので、定着部材の表面は、シート状記録媒体から「挟圧力に対する反作用」を受ける。
シート状記録媒体は、一般には「転写紙」であり、A4サイズやB5サイズ等のように定形にカットされている。
転写紙の切断部(端部の厚みをなす部分)のエッジ部(転写紙表面と切断端面との稜線部)は鋭い。
このため、定着の際に、転写部材表面との接触部に力が集中し、定着部材の表面に「切れ込み様の傷」を生じさせ易い。
前記「エッジ部」が鋭いことは、日常の紙の取り扱いで「紙のエッジで指を切ったりする」ことからも理解されるであろう。
シート状記録媒体のエッジ部による傷は、定着部材の表面に「搬送方向に筋状」に発生するので、以下「筋状の傷」と呼ぶことにする。
転写紙以外のシート状記録媒体としてしばしば用いられるオーバヘッドプロジェクタ用のプラスチックシートの場合にも「筋状の傷」は発生し易い。
「筋状の傷」を発生させる原因としては、前記のほかに、添加剤に起因するものを挙げることができる。転写紙には「炭酸カルシウムに代表される添加剤」が添加されている。
添加剤は「微粒子状で硬」く、転写紙が定形サイズに切断されると、切断面に剥き出しになる。
切断面に剥きだしになった添加剤が、切断面にそって定着部材表面に付着すると、転写紙を挟圧搬送するニップ部において定着部材表面に強く押し付けられる。
その際、微小な粒子に応力が集中して定着部材表面を損傷する。特に、定着部材の表面が硬い材質である場合にこのようなことが起こり易い。
このような「筋状の傷」は、定着部材の寿命に影響するのみならず、画像の質にも悪影響を与える。
例えば、画像形成装置による画像形成がA3サイズとA4サイズの転写紙に対して行なわれ、これら2種の転写紙を「長手方向に搬送しつつ定着を行なう」場合を考える。
このとき、搬送される転写紙の幅(搬送方向に直交する方向の長さ)は、A4サイズの方がA3サイズよりも小さい。
「筋状の傷」は、定着領域における「A4サイズの幅方向端部と、A3サイズの幅方向端部と」に生じることになる。
A4サイズの幅方向端部に「筋状の傷」が生じている定着部材で、A3サイズの転写紙への定着を行なうと、「筋状の傷」はA3サイズの転写領域内にある。
傷の部分では、定着部材とトナー画像の接触圧が弱くなり、筋状の傷にそって「定着不全」が生じ、定着された画像では「筋状の画像異常」が発生する。
このような筋状の画像異常は「白抜け(画像濃度の低下する減少)」と呼ばれている。
前記の「分離爪やサーミスタ」の接触に起因する傷の場合にも、これと似た画像異常の発生が見られる。
定着部材表面の傷を検知する方法や、傷に対処する方法は、従来から種々の方法が知られている。
「傷の検知」には、定着部材表面に光を照射し、表面からの反射光を光センサにより受光して「傷の有無や程度」を検知する方法が一般的である(特許文献1等)。
「傷に対処」する方法としては、傷が検出された定着部材表面を、該表面よりも粗い表面粗さを持つ当接部材で摺擦する方法が知られている(特許文献2)。
定着部材表面を当接部材で摺擦することにより、表面を削り「傷の無い表面」を露呈させるのである。
ところで、定着部材表面の傷は、概ね「副方向に長い」が「検出される傷の程度」は、長手方向において均等ではない。
即ち、検出される傷の状態は、副方向に沿って変化する。
このように「副方向に変化する傷の状態」を考慮した「傷検出」は、発明者の知る限りにおいて知られていない。
この発明は上述した事情に鑑みてなされてものであって「副方向に変化する傷の状態」を考慮した「傷検出」を可能にした定着装置の実現を課題とする。
また、かかる定着装置を装荷した画像形成装置の実現を課題とする。
さらに、定着装置の定着部材の表面状態を評価する方法の実現を課題とする。
この発明の定着装置は、トナー画像を形成されたシート状記録媒体を1対の回転体により挟圧搬送しつつ、前記トナー画像に熱と圧力とを加えて、前記シート状記録媒体に定着する定着装置において、前記シート状記録媒体のトナー画像が形成された一方の側の面に当接し、前記シート状記録媒体にトナー画像を定着する定着部材と、前記シート状記録媒体の他方の側の面に当接し、前記定着部材とともに、前記シート状記録媒体を挟圧搬送する加圧部材と、前記定着部材の表面に光スポットを照射し、前記表面による反射光を受光する反射型光学検知装置と、該反射型光学検知装置の出力に基づいて、前記定着部材の表面状態を評価する表面状態評価装置と、を有し、前記定着部材による搬送方向に直交する方向において幅の異なる複数サイズのシート状記録媒体へのトナー画像の定着が可能で、前記反射型光学検知装置が、前記方向におけるサイズが最大でないシート状記録媒体の幅方向端部を含む該幅方向端部近傍に配置され、前記反射型光学検知装置の出力に周期的に発生する大きな出力変動を検出し、検出された前記出力変動から所定時間:K(n)(n=1、2,・・)経過するごとに出力を検出し、検出されたn(≧2)個の検出値から、特性値を算出し、算出された特性値に基づき、前記定着部材の表面状態を評価することを特徴とする定着装置。
この発明の表面状態評価方法は、トナー画像を形成されたシート状記録媒体を1対の回転体により挟圧搬送しつつ、前記トナー画像に熱と圧力とを加えて、前記シート状記録媒体に定着する定着装置の、前記シート状記録媒体のトナー画像が形成された一方の側の面に当接し、前記シート状記録媒体にトナー画像を定着する定着部材の表面状態を評価する表面状態評価方法であって、前記定着部材による搬送方向に直交する方向において幅の異なる複数サイズのシート状記録媒体のうち、前記方向におけるサイズが最大でないシート状記録媒体の幅方向端部を含む該幅方向端部近傍に、反射型光学検知装置を配置し、前記
反射型光学検知装置により、前記定着部材の表面に光スポットを照射し、前記表面による反射光を受光し、前記反射型光学検知装置の出力に周期的に発生する大きな出力変動を検出し、検出された前記出力変動から所定時間:K(n)(n=1、2,・・)経過するごとに出力を検出し、検出されたn(≧2)個の検出値から、特性値を算出し、算出された特性値に基づき、前記定着部材の表面状態を評価することを特徴とする。
この発明の画像形成装置は、光導電性の感光体と、この感光体の感光面を均一帯電させる帯電装置と、帯電された感光体に光による画像書き込みを行い、静電潜像を形成する画像書き込み装置と、形成された静電潜像をトナー像として可視化する現像装置と、前記トナー画像をシート状記録媒体に転写する転写装置と、転写されたトナー画像を前記シート状記録媒体に定着する定着装置とを有する画像形成装置であって、定着装置として、上記定着装置を用いることを特徴とする。
この発明の定着装置は、前記の如く、反射型光学検知装置の出力に周期的に発生する大きな出力変動が検出される。
そして、周期的に発生する「大きな出力変動」を基準としてn(≧2)個の検出値が得られるが、これら「n個の検出値」が得られる定着部材表面位置は基本的に不変である。
従って、定着部材表面の同一位置における表面状態を検出できる。
そして、n個の検出力算出される特性値により表面状態が評価されるので、傷の程度を良好に評価可能である。
画像形成装置の構成の1例を説明するための図である。 定着装置を説明図的に示す図である。 反射型光学検知装置の1例を説明するための図である。 連続する出力信号を説明するための図である。 出力信号をサンプリングするタイミングを説明するための図である。 大きい出力変動を検出する閾値を説明するための図である。 反射型光学検知装置の別例を説明するための図である。 反射型光学装置200Aの配置を説明するための図である。
以下、実施の形態を説明する。
図1は、画像形成装置の1種である「カラープリンタ」を説明するための図である。
前述の通り、この発明の画像形成装置は、図1に示すカラープリンタに限らず、モノクロ複写機やカラー複写機、ファクシミリ装置やプロッタ装置等として実施できる。
あるいはこれらの各機能を複合させたMFP等としても実施できる。
図1(a)は、カラープリンタ100の要部のみを説明図的に示している。カラープリンタ100は、所謂「タンデム型のプリンタ」である。
符号11で示す「中間転写体である転写ベルト」は無端ベルトである。
転写ベルト11は、複数のローラ(図においては3本)に掛け回されて設けられ、これらローラのうちの1本である「駆動ローラ」に駆動されて反時計回りに回転する。
転写ベルト11の、図で下側の部分は「平面的」に張られ、この部分に作像ユニットUY、UM、UC、UBが配設されている。
ここに、符号中の「Y、M、C、B」は、それぞれ「イエロー、マゼンタ、シアン、ブラック」の各色を表す。
作像ユニットUYはイエロー画像を作像するユニット、作像ユニットUMはマゼンタ画像を作像するユニットである。
また、作像ユニットUCはシアン画像を作像するユニット、作像ユニットUBはブラック画像を作像するユニットである。
作像ユニットUY〜UBの下方には、「画像書き込み装置」である光走査装置13が配備され、更にその下方にカセット15が配置されている。
前記作像ユニットUY〜UBは、構造的には同一のものであるので、作像ユニットUYを例に取り、図1(b)を参照して簡単に説明する。
図1(b)に示す作像ユニットUYは、光導電性の感光体として感光体ドラム20Yを有する。
そして、感光体ドラム20Yの周囲に、帯電器30Y、現像ユニット40Y、転写ローラ50Y、クリーニングユニット60Yを配置した構造となっている。
帯電器30Yは「接触式の帯電ローラ」である。
帯電器30Yと現像ユニット40Yとの間は「走査光LYによる画像書き込み部」として設定されている。
転写ローラ50Yは、転写ベルト11を介して感光体ドラム20Yと反対側に配置され、転写ベルト11の裏面に接触している。
作像ユニットUM〜UBも、作像ユニットUYと同様の構成である。
これらについては、感光体ドラム20M〜20B、帯電器30M〜30B、現像ユニット40M〜40Bとする。
また、転写ローラ50M〜50B、クリーニングユニット60M〜60Bとする。
このようなカラープリンタ100による「カラー画像プリントのプロセス」は良く知られているが、以下に簡単に説明する。
なお、図1(b)の「破線で示す長方形」は、作像ユニットUYのユニットを「一まとめに示す」ものであり、必ずしも「ケーシング等の実体」を示すものでは無い。
カラー画像形成のプロセスが開始すると、感光体ドラム20Y〜20B、転写ベルト11が回転を開始する。
各感光体ドラム20Y〜20Bの回転は時計回り、転写ベルト11の回転は反時計回りである。
感光体ドラム20Y〜20Bの感光面は、帯電器30Y〜30Bによりそれぞれ均一帯電される。
光走査装置13は、それぞれの感光体ドラム20Y〜20Bに対して、走査光LY〜LBによる光走査で画像書き込みを行なう。
なお、このような画像書き込みを行なう光走査装置13は、従来から種々のものが良く知られており、光走査装置13としては、これら周知のものが適宜利用される。
感光体ドラム20Yに対しては、イエロー画像に応じて強度変調されたレーザビームを走査光LYとして光走査が行われる。
この光走査によりイエロー画像が書き込まれ、イエロー画像に対応する静電潜像が形成される。
形成された静電潜像は所謂「ネガ潜像」であり、現像ユニット40Yによりイエロートナーを用いる反転現像により「イエロートナー画像」として可視化される。
可視化されたイエロートナー画像は、転写ローラ50Yにより、転写ベルト11の表面側に静電的に1次転写される。
感光体ドラム20Mに対しては、マゼンタ画像に応じて強度変調されたレーザビームを走査光LMとして光走査が行われる。
この光走査によりマゼンタ画像が書き込まれ、マゼンタ画像に対応する静電潜像(ネガ潜像)が形成される。
形成された静電潜像は、現像ユニット40Mによりマゼンタトナーを用いる反転現像により「マゼンタトナー画像」として可視化される。
感光体ドラム20Cに対しては、シアン画像に応じて強度変調されたレーザビームを走査光LCとして光走査が行われる。
この光走査によりシアン画像が書き込まれ、シアン画像に対応する静電潜像(ネガ潜像)が形成される。
形成された静電潜像は、現像ユニット40Cによりシアントナーを用いる反転現像により「シアントナー画像」として可視化される。
感光体ドラム20Bに対しては、ブラック画像に応じて強度変調されたレーザビームを走査光LBとして光走査が行われる。
この光走査によりブラック画像が書き込まれ、ブラック画像に対応する静電潜像(ネガ潜像)が形成される。
形成された静電潜像は、現像ユニット40Bによりブラックトナーを用いる反転現像により「ブラックトナー画像」として可視化される。
マゼンタトナー画像は、転写ローラ50Mにより転写ベルト11側へ静電的に1次転写される。
このとき、マゼンタトナー画像は「転写ベルト11上に先に転写されているイエロートナー画像」に重ね合わせられる。
同様に、シアントナー画像は、転写ローラ50Cにより1次転写される。
このとき、シアン画像は「転写ベルト11上に、先に重ね合わせて転写されたイエロートナー画像、マゼンタトナー画像」に重ね合わせられる。
ブラックトナー画像は、転写ローラ50Bにより、転写ベルト11上のイエロー、マゼンタ、シアンの各色トナー画像に重ね合わせて1次転写される。
このようにして、転写ベルト11上で、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの4色のトナー画像が重ね合わせられて「カラートナー画像」が形成される。
なお、各感光体ドラム20Y〜20Bは、トナー画像転写後にそれぞれ、クリーニングユニット60Y〜60Bによりクリーニングされ、残留トナーや紙粉等を除去される。
このようにして転写ベルト11に形成されたカラートナー画像は、2次転写ローラ17により静電的に2次転写される。
2次転写により、カラートナー画像は、転写ベルト11上からシート状記録媒体である転写紙S上に転写される。
転写紙Sは、カセット15内に積載されて収容され、図示されない周知の給紙機構により給紙され、図示されないタイミングローラにより尖端部を保持された状態で待機する。
そして、転写ベルト11上のカラートナー画像が2次転写部に到達するのにタイミングを合わせて、転写紙Sが前記タイミングローラにより「2次転写部」に送り込まれる。
2次転写部は、転写ベルト11と、これに接して連れ回りする2次転写ローラ17との当接部である。
かくして、カラートナー画像と転写紙Sが重ね合わせられ、カラートナー画像は転写紙S上に静電転写(2次転写)される。
カラートナー画像を転写された転写紙Sは、続いて、定着装置19を通過する際にカラートナー画像を定着され、カラープリンタ100の上部のトレイTR上に排出される。
以上が、カラープリンタ100による「カラー画像プリントのプロセス」の概略説明である。
次に、図1(a)のカラープリンタにおける定着装置19を、図1(c)を参照して説明する。
定着装置19は、図1(c)に示すように所謂「ベルト定着方式」である。
定着を行なう部分は、定着部材としての定着ベルト61と共に、加熱ローラ62、定着部ローラ64、加圧ローラ63、テンションローラ65、分離爪66等を有している。
また、符号69は「当接部材」を示す。当接部材69については後述する。
定着ベルト61は、ニッケル、ポリイミドなどの基材に「PFAやPTFEなどによる離型層」を有する構成であることができる。
あるいは、前記基材と離型層との間に「シリコーンゴムなどの弾性層」を設けた構成であることもできる。
従って、定着ベルト61の表面は「離型層をなすPFAやPTFEなどの樹脂」であり、その表面の状態が「検出され評価される対象」である。
定着ベルト61は無端ベルトで、加熱ローラ62と転写用ローラ64とに巻き掛けられ、テンションローラ65により「必要な張り」を与えられている。
加熱ローラ62は、アルミや鉄による中空ローラで、ハロゲンヒータなどの熱源Hを内包し、熱源Hにより加熱ローラ62を介して定着ベルト61を加熱する。
図示されてはいないが、定着ベルト61の表面温度を検出するためのサーモパイル等の温度センサが、定着ベルト61の表面に「非接触」で設けられている。
定着用ローラ64は、金属の芯金をシリコーンゴムで囲繞し、弾性を付与したものである。定着用ローラ64は、定着ベルト61を反時計回りに回転駆動する。
加圧ローラ63は、アルミ又は鉄等の芯金の上にシリコーンゴムなどの弾性層を設け、表層はPFAやPTFE等の離型層により構成されている。
加圧ローラ63は、定着用ローラ64と対向する位置で、定着ベルト61に圧接する。
この圧接により定着用ローラ64が変形し、定着ベルト61と加圧ローラ63の接触部に「ニップ部」が形成される。このニップ部が定着部となる。
テンションローラ65は、金属の芯金にシリコーンゴムを設けたものである。
分離爪66は、その尖端部が定着ベルト61の表面に当接するようにして、定着用ローラ64の軸方向(紙面に垂直な方向)に複数個配設されている。
前述した、定着ベルト61の表面温度を検知する非接触の温度センサ(図示されず)に代えて、接触型の温度センサ(サーミスタ等)を用いることも可能である。
定着が行なわれるときは、ヒータHにより加熱ローラ62を介して加熱される定着ベルト61が反時計回りに回転し、加圧ローラ63が時計回りに回転する。
定着ベルト61の表面温度が定着可能な温度になると、カラートナー画像を転写された転写紙Sが、矢印方向へ搬送されて定着部に進入する。
そして、カラートナー画像は、転写部において定着ベルト61側から熱を受け、加圧ローラ63により定着ベルト61に対して押圧されて圧力を受け、転写紙Sに定着される。
補足すると、カラープリンタ100は、転写ベルト11をクリーニングするクリーニング装置(図示されず)を有している。
「クリーニング装置」は、図1(a)において作像ユニットUYの左方において、転写ベルト61がローラに撒き掛けられた部分に対向するように配置される。
そして、転写ベルト11に当接するように配設されたクリーニングブラシとクリーニングブレードとにより、転写ベルト11上の「残留トナーや紙粉等の異物」を除去する。
クリーニング装置はまた、転写ベルト11から除去した残留トナーを搬出し廃棄するための排出手段(図示されず)も有している。
転写方式は、上に説明した「1次転写と2次転写を行なう方式」に限らない。
例えば、転写ベルト11上に転写紙Sを担持して搬送しつつ、各感光体ドラムに対向接触させて各色のトナー画像を、直接転写紙S上に重畳して転写する方式でもよい。
この転写方式の場合も、カラートナー画像の定着は、前記と同様でよい。
「定着部材」である定着ベルト61の表面は、当初は無傷であるが、定着動作が繰り返されるに従い、分離爪66等との接触による傷や、前述の「筋状の傷」が発生する。
このような「傷の生じた表面の状態」が「定着部材の表面状態」であり、評価の対象である。
以下では、主として「筋状の傷」に対する表面情報の検出と評価を説明する。
図2は、定着装置19による定着を、説明図的に示す図である。
図2における上下方向は「定着ベルト61表面で搬送方向TRDと交わる方向(前述の「主方向」)」に対応する。
符号Sは定着されるカラートナー画像を有する転写紙」を示している。
この説明例では、転写紙Sは「A4サイズ」で、これを長手方向と幅方向に搬送できるようになっている。
符号A4Tは、A4サイズの転写紙Sを長手方向に搬送するときの紙幅を示し、符号A4Lは、A4サイズの転写紙Sを幅方向(短手方向)に搬送するときの紙幅を示す。
この場合は同一サイズの転写紙が「搬送方向に幅が異なる状態」で搬送されるが「定着部材による搬送方向TRDに直交する方向において幅が異なる」ので、このような場合も「搬送方向に幅の異なる複数サイズのシート状記録媒体」の1例とする。
紙幅A4Lは、定着ベルト61の幅(図の上下方向の長さ)に略等しい。
従って、A4サイズの転写紙Sを幅方向(短手方向)に搬送するときには、長手方向の端部に生じる筋状の傷は、実際上殆ど問題とならない。
一方、紙幅A4Tは、定着ベルト61の幅よりも短く、筋状の傷は、紙幅A4Lの内側に発生し、前述した「画像品質劣化の問題」を生じさせ得る。
この問題に対処するため、定着ベルト61の「問題となる筋状の傷」が発生する位置の表面状態を検出し、筋状の傷の有無と程度を評価する。
評価の結果、筋状の傷の程度が「予め定められたレベル」を超えるとき、図1(c)に示すように当接部材69により、定着ベルト61の表面を摺擦する。
当接部材69はローラ状で、その表面粗さは「定着ベルト61の表面粗さ」よりも大きく、図示されない駆動機構により定着ベルト61の表面に接離可能である。
当接部材69は、定着ベルト61に当接すると、回転駆動されて、定着ベルト61の表面に発生した「筋状の傷」が目立たなくなるまで前記表面を削る。
筋状の傷の有無・程度の評価は、図1(c)に示す反射型光学検知装置200と、表面状態評価装置300によって行なわれる。
反射型光学検知装置200は、定着ベルト61の表面に光スポットを照射し、表面による反射光を受光する。
表面状態評価装置300は、反射型光学検知装置200の出力に基づいて、定着ベルト61の表面状態を評価する。
図3に即して、反射型光学検知装置200の1例を説明する。
図3(a)において、符号SBは基板、符号LHはレンズ基板、符号E1は発光部、符号D1は受光部、符号L1、L2はレンズを示している。
発光部E1はLEDであり、受光部D1はフォトダイオードである。発光部E1、受光部D1は、それぞれ1個であり、図3(b)に示すように、基板SBに設けられている。
レンズL1、L2は、樹脂材料によるレンズ基板LHに、その表面形状として形成されている。
符号61Sは定着ベルト61の表面であり、図に示す「副方向」に移動する。
発光部E1を発光させると、放射された光はレンズL1により集光され、表面61S上に「光スポット」として照射される。
照射された光は表面61Sにより反射され、レンズL2により集光されつつ、受光部D1に入射して受光され、出力信号が発せられる。
反射型光学検知装置200は、定着ベルトの表面61Sに照射される光スポットの位置が、表面61Sにおける「筋状の傷」が発生する位置になるように配置される。
このような反射型光学検知装置200により、定着ベルト61の表面状態を検出したときの「連続する出力信号の1例」を、図4に示す。
横軸は時間を秒単位で示し、縦軸は「光強度(光電変換された電気信号)」をボルト単位で示している。図4の(a)ないし(c)に示す出力信号は同一のものである。
「連続する出力信号」は、図4(a)に示すように、縦軸に示す出力値が、一定の周期:Pで変動している。周期:Pは「定着ベルト61の1回転分の時間」に相当する。
定着ベルト61の1回転中に検出出力が変化するのは、定着ベルト61の表面状態が副方向に不均一であることを示している。
一般に、定着ベルト61の内部応力は「副方向に不均一」であり、この不均一のために表面61Sは、副方向に「微小な凹凸」が存在する。
例えば、転写ベルト61の「継ぎ目」の部分等で、上記「副方向の凹凸」が生じることが多い。
このような微小な凹凸により反射面の向きが副方向に大きく変動し、反射光が受光部D1の受光面中心からずれることにより出力信号が大きく変動すると考えられる。
このような事情があると、受光部からの出力のサンプリングを、図4のA時点で行なう場合と、B時点で行なう場合とで「サンプリングされた検出出力」が異なる。
図4(c)の場合だと、A時点で検出した場合の検出出力は、B時点で検出した場合の検出出力よりも10%ほども高くなってしまう。
定着ベルト表面の磨耗が経時的に進行して、定着ベルト表面の「筋状の傷」の程度が小さくなり、検出出力が全体的に10%低下した場合を考えてみる。
この場合、仮に、検知出力低下前はB時点で、低下後はA時点で検出したものとすると、検出出力の低下を検知できないことになる。
「サンプリングを行なう時点」は、定着ベルト表面上の副方向位置に対応するから、上の場合、検出出力低下の前後で、副方向の異なる位置で検出が行なわれたことになる。
このような「経時的な傷の程度の低下」を精度良く検出するには、常に「定着ベルトの副方向の同じ位置」で検出(サンプリング)を行う必要がある。
図4に示された「検出結果」を見ると、出力の変動の小さいものに混じって「大きな出力変動」が存在する。
このような「大きな出力変動」は、図4(b)に示すように、時点:Tで発生しているが、同図に示すように「周期的に発生」している。
上記の如き「大きな出力変動」は、定着ベルト61の内部応力が大きい場所(前記微小な凹凸が存在する)で、反射光の方向が大きく変化することに由来する。
即ち、「大きな出力変動」は、定着ベルト61表面の定位置で発生する。
従って「大きい出力変動」を基準として、検出のタイミング(検出時点)を定めれば、常に、定着ベルト表面の「副方向の同じ位置」から検出信号を得ることができる。
この発明では、反射型光学検知装置200の出力に周期的に発生する大きな出力変動を検出し、検出された「大きな出力変動」を基準として、検出のタイミングを定める。
即ち、大きな出力変動から所定時間:K(n)(n=1、2,・・)経過するごとに出力を検出する。
なお、混同の恐れは無いと思われるので、以下の説明において「大きい出力変動」を、その発生が時点:Tであることに鑑み「出力変動T」と呼ぶことにする。
図5(a),(b)に、検出値を検出(サンプリング)するタイミングの例を示す。
この例では「大きな出力変動」を検出した時点:Tを基準とする。
そして、基準時間:Tから、K(1)、K(2)、K(3)、K(4)、K(5)、K(6)、K(7)、K(8)、K(9)、K(10)秒後のデータを検出した。
このように検出された10個のデータ(検出値)は、定着ローラ表面の「筋状の傷の程度に関する情報」を含んでいる。
上記データの取得は、表面状態評価装置300によりサンプリング時点(上記K(1)〜K(10)を決定して行なわれる。
表面状態評価装置300は、反射型光学検知装置200からの検出出力の取得を行なうが、反射型光学検知装置200の制御も行なう。
表面状態評価装置300は、コンピュータ等により実現でき、その機能は「プログラム制御」により実施される。
表面状態評価装置300は、取得した検出値から「特性値(傷の程度と良好に対応すると考えられる値)」を算出する。
「特性値」としては種々のものを考えることができる。具体例を幾つか挙げる。
出力変動T1を検出した時点からK(1)〜K(10)秒後の10個のデータを検出した場合を考える。
検出した10個の検出値から「大きい方から例えば2番目まで」と「小さい方から例えば2番目まで」の計4個の検出値を除く。
そして、残った6個の検出値の平均値を算出して「特性値」とする。
このようにすると、反射光の方向が大きく変化し、反射光のスポットが受光部の受光面からずれた場合などに生じる「異常な検出値」を除き、傷の程度を精度良く評価できる。
なお、サンプリングを行なう時点:K(1)〜K(10)中に、時点:Tから周期間隔:Pを超えるものがあっても良い。
また、上記10個の検出値から「大きい方から2番目まで」と「小さい方から2番目まで」を除き、残りの6個のなかの中央値を算出して「特性値」とすることもできる。
このような特性値でも、異常な検出値を除去し、定着ベルトの傷の程度を精度良く評価できる。この場合も、K(1)〜K(10)中に周期間隔:Pを超えるものがあっても良い。
さらには、上記10個の検出値から、上限値と下限値を除き、残りの8個の検出値の平均値を算出して「特性値」としてもよい。
このような特性値でも、異常な検出値を除去し、定着ベルトの傷の程度を精度良く評価できる。この場合も、K(1)〜K(10)中に周期間隔:Pを超えるものがあっても良い。
検出値の検出には、「大きい出力変動T」を検出する必要がある。これを行なうには、以下のようにすれば良い。
図5の例では、「大きい出力変動」は「程度の異なるもの」が複数種発生している。これらの中から適当なものを選ぶ。
「大きい出力変動」は、前述の如く「定着ベルト61の内部応力が大きい位置で、微小な凹凸により反射光の方向が大きく変化する」ことに由来する。
従って、大きい出力変動は「検出値(光強度を光電変換した電気信号)が小さい」状態として現れる。
図5(a)に示す例では、閾値:Lを図のように設定し、閾値:Lを超えて出力値が小さくなるもの(時点:T)を「大きい出力変動T」としてサンプリングの基準とする。
また、設定された閾値:Lが低すぎると「大きい出力変動を検出できない」こともあり得る。
従って、「大きい出力変動」を検出する場合、適当な時間:W(定着ベルトの回転の1周期と略等しい)を設定する。
そして、設定時間:W内で「検出値が最小であった位置(時点)を大きな出力変動の時点:T」とし、時点:Tにおける検出値よりも大きな値に閾値:Lを再設定すればよい。
あるいは、以下のようにすることもできる。
即ち、大きな出力変動Tから、K(1)〜K(10)秒後の10個の検出値を得、これから、上述の如くして「特性値」を算出する。
そして、図5(b)に示すように、この特性値に「1以下の定数を掛けた値」を閾値:L’とするようにすれば、閾値を最適な値に随時補正できる。
例えば、上記「1以下の定数を0.5とする」と、特性値が3(V)のときは、閾値:Lは1.5(V)である。
特性値が低下した場合には、閾値:Lを、より低く設定しなければならない。
上記の場合、特性値が2(V)に低下した場合すると、閾値:L’は1(V)となり、閾値:Lは随時、適当な大きさに補正される。
この場合、特性値が3(V)のときに対し、特性値が2(V)に低下した場合の大きな出力変動の生じる時点:Tを検知する閾値:Lは、低下前の凡そ2/3になる。
また、上記設定時間:W内に、検知出力が「閾値:L以下」になる位置(時点)が2以上ある場合も有りうる。
この場合には、「大きな出力変動」となりうる2以上の検出値中、検出値が最も小さくなる位置を大きな出力変動の時点:Tとする。
このようにすれば、定着ベルトにおいて「最も大きな出力変動」を起こす副方向の決まった位置を、常に「大きな出力変動の起きる位置(時点:T)」として検出できる。
上記の如く算出された「特性値」は、筋状の傷の程度と対応関係があるので、「傷の程度と特性値の関係」を予め実験的に特定し、数式化したりテーブル化したりしておく。
そして、算出された特性値が、どの程度の傷に対応するかを判定するのが「定着ベルトの表面状態の評価」であり、これは表面状態評価装置300が実行する。
上に説明した例では、定着ベルトの表面状態の評価の結果、筋状の傷の程度が「予め定められたレベル」を超えるとき、当接部材69により定着ベルト61の表面を削る。
従って、定着ベルトの厚さは、経時的に減少し、定着ベルトの回転周期は、長い時間スパン(例えば、1万回の画像形成にかかる時間)では「経時的に変化」することになる。
このように、定着ベルトの回転周期が変化した状態で、上記方法を続けた場合、定着ベルトの副方向におけるサンプリング位置がずれることになる。
この問題に対して、この発明では以下の如き対処法が可能である。
即ち、図6に示すように、「大きい出力変動の周期:P(同図(a))」が、経時的に周期:P’に変化した場合を考える。
このような場合は、前述の如く「例えば1万枚の画像形成」が行われるたびに「大きな出力変動の周期」を測定する。
そして、周期が「PからP’」に変化したら、サンプリングのタイミング:K(n)を「大きな出力変動から(P’/P)K(n)に変更)」すれば良い。
このようにすれば、大きな出力変動の周期:Pが変化しても、常に定着ベルトにおける「副方向の同じ位置」から検出値を得ることができる。
図7は、別の反射型光学検知装置200Aの構成を説明するための図である。
符号SB1は基板、符号LH1はレンズ基板、符号E1〜E111は「発光部アレイ」を構成する発光部、符号D1〜D11は「受光部アレイ」を構成する受光部を示す。
符号L1〜L111は「レンズアレイ」を構成するレンズ、L2〜L211も「レンズアレイ」を構成するレンズを示している。
発光部E1〜E11はLEDであり、受光部D1〜D11はフォトダイオードである。
発光部E1〜E11、受光部D1〜D11は、それぞれ11個であり、図7(b)に示すように、基板SB1に設けられている。
レンズL1〜L111、L2〜L211は、樹脂材料によるレンズ基板LH1に、その表面形状として形成されている。
符号61Sは定着ベルト61の表面で、図に示す「副方向」に移動する。
発光部Ei(i=1〜11)を発光させると、放射された光はレンズL1i(i=1〜11)により集光され、表面61S上に「光スポット」として照射される。
照射された光は表面61Sにより反射され、レンズL2i(i=1〜11)により集光されつつ、受光部Diに入射し、出力信号が発せられる。
図8は、反射型光学検知装置200Aの定着ベルト61に対する配置の状態を、図2に倣って示している。同じ符号は図2のものと同一である。
図2、図8の例において、反射型光学検知装置200、200Aは、A4サイズの転写紙Sの通過領域の両サイドのうち片側にのみ設けられている。
これは、筋状の傷の発生は、上記両サイドにおいて略同様に起こるので、一方の側の検出で実用上は十分であると考えられるからである。
反射型光学検知装置200Aは、定着ベルト61の表面61Aの主方向(図7(a)の図面に直交する方向)に、11個の光スポットが形成されるように設置される。
反射型光学検知装置200Aは、表面状態評価装置300により動作を制御される。
発光部E1〜E11を順次発光させると、定着ベルトの表面61Aからの反射光はそれぞれ対応する受光部D1〜D11に受光されて検出される。
このタイプの反射型光学検知装置200Aは、凡そ、「定着ベルト61の用紙端部通過位置」に設置されていればよい。
発光部E1〜E11を順次発光させたとき「反射光の検出値が最小となる光スポット」が、定着ベルト表面61A上で「筋状の傷」を照射していると評価する。
そして、該光スポットによる検出値を傷の程度の評価に用いる。検出値から特性値を算出する手順は、上記と同様である。
このタイプの反射型光学検知装置200Aを用いると「筋状の傷の主方向の位置」がずれたり、筋状の傷が「副方向で蛇行」していても、傷の程度を適正に評価できる。
なお、図2に示す反射型光学検知装置200も、図7の反射型光学検知装置200Aも「斜め光線」を使用している。
従って、発光部や発光部アレイ、受光部や受光部アレイは、レンズおよびレンズアレイの光軸位置から副方向にずらされている。
19 定着装置
61 定着ベルト(定着部材)
62 加熱ローラ
63 加圧ローラ
64 定着部ローラ64
65 テンションローラ65
66 分離爪
69 当接部材
200 反射型光学検知装置
300 表面状態評価装置
S トナー画像を転写されたシート状記録媒体(転写紙)
特開平5−113739号公報 特開2007−34068号公報

Claims (14)

  1. トナー画像を形成されたシート状記録媒体を1対の回転体により挟圧搬送しつつ、前記トナー画像に熱と圧力とを加えて、前記シート状記録媒体に定着する定着装置において、
    前記シート状記録媒体のトナー画像が形成された一方の側の面に当接し、前記シート状記録媒体にトナー画像を定着する定着部材と、
    前記シート状記録媒体の他方の側の面に当接し、前記定着部材とともに、前記シート状記録媒体を挟圧搬送する加圧部材と、
    前記定着部材の表面に光スポットを照射し、前記表面による反射光を受光する反射型光学検知装置と、
    該反射型光学検知装置の出力に基づいて、前記定着部材の表面状態を評価する表面状態評価装置と、を有し、
    前記定着部材による搬送方向に直交する方向において幅の異なる複数サイズのシート状記録媒体へのトナー画像の定着が可能で、前記反射型光学検知装置が、前記方向におけるサイズが最大でないシート状記録媒体の幅方向端部を含む該幅方向端部近傍に配置され、
    前記反射型光学検知装置の出力に周期的に発生する大きな出力変動を検出し、検出された前記出力変動から所定時間:K(n)(n=1、2,・・)経過するごとに出力を検出し、検出されたn(≧2)個の検出値から、特性値を算出し、算出された特性値に基づき、前記定着部材の表面状態を評価することを特徴とする定着装置。
  2. 請求項1記載の定着装置において、
    前記反射型光学検知装置が1つであることを特徴とする定着装置。
  3. 請求項1記載の定着装置において、
    定着部材が定着ベルトであることを特徴とする定着装置。
  4. 請求項1または2または3記載の定着装置において、
    反射型光学検知装置の出力に周期的に発生する大きな出力変動を検出するために、所定の閾値:Lを設定し、前記出力がL以下のとき、大きな出力変動とすることを特徴とする定着装置。
  5. 請求項4記載の定着装置において、
    所定の閾値:L以下となる出力が無いときに、所定時間:W内で前記出力が最小となるものを大きな出力変動とし、この出力変動が検出されるように、前記閾値:Lを、より大きな値に再設定することを特徴とする定着装置。
  6. 請求項4または5記載の定着装置において、
    所定時間:W内において、閾値:L以下となる出力変動が複数検出される場合、最も小さい出力を、大きな出力変動とすることを特徴とする定着装置。
  7. 請求項4〜6の任意の1に記載の定着装置において、
    閾値:Lを、前記特性値に定数:k(0<k<1)を乗じた値に変更可能であることを特徴とする定着装置。
  8. 請求項1〜7の任意の1に記載の定着装置において、
    反射型光学検知装置の出力に周期的に発生する大きな出力変動の周期が変化したとき、
    変化前の周期をP、変化後の周期をP’として、検出された前記出力変動から、所定時間:(P’/P)K(n)(n=1、2,・・)経過するごとに出力を検出し、検出されたn(≧2)個の検出値から、特性値を算出し、算出された特性値に基づき、前記定着部材の表面状態を評価することを特徴とする定着装置。
  9. 請求項8記載の定着装置において、
    反射型光学検知装置の出力に周期的に発生する大きな出力変動の周期を、一定枚数の画像形成ごとに検出することを特徴とする定着装置。
  10. 請求項1〜9の任意の1に記載の定着装置において、
    前記反射型光学検知装置が、前記定着部材表面の主方向に複数の光スポットを順次に照射し、前記表面による反射光を受光して出力するものであることを特徴とする定着装置。
  11. 請求項1〜10の任意の1に記載の定着装置において、
    前記反射型光学検知装置の出力に周期的に発生する大きな出力変動を検出したのち、検出されるn(≧3)個の検出値のうち、大きい側からi(≧0)番目までと、小さいほうからj(≧0)番目までを除いた残りの検出値の平均値を特性値として算出することを特徴とする定着装置。
  12. 請求項1〜10の任意の1に記載の定着装置において、
    前記反射型光学検知装置の出力に周期的に発生する大きな出力変動を検出したのち、検出されるn(≧3)個の検出値のうち、大きい側からi(≧0)番目までと、小さいほうからj(≧0)番目までを除いた残りの検出値の中央値を特性値として算出することを特徴とする定着装置。
  13. トナー画像を形成されたシート状記録媒体を1対の回転体により挟圧搬送しつつ、前記トナー画像に熱と圧力とを加えて、前記シート状記録媒体に定着する定着装置の、前記シート状記録媒体のトナー画像が形成された一方の側の面に当接し、前記シート状記録媒体にトナー画像を定着する定着部材の表面状態を評価する表面状態評価方法であって、
    前記定着部材による搬送方向に直交する方向において幅の異なる複数サイズのシート状記録媒体のうち、前記方向におけるサイズが最大でないシート状記録媒体の幅方向端部を含む該幅方向端部近傍に、反射型光学検知装置を配置し、
    前記反射型光学検知装置により、前記定着部材の表面に光スポットを照射し、前記表面による反射光を受光し、
    前記反射型光学検知装置の出力に周期的に発生する大きな出力変動を検出し、検出された前記出力変動から所定時間:K(n)(n=1、2,・・)経過するごと出力を検出し、検出されたn(≧2)個の検出値から、特性値を算出し、算出された特性値に基づき、前記定着部材の表面状態を評価することを特徴とする定着装置における定着部材の表面状態評価方法。
  14. 光導電性の感光体と、この感光体の感光面を均一帯電させる帯電装置と、帯電された感光体に光による画像書き込みを行い、静電潜像を形成する画像書き込み装置と、形成された静電潜像をトナー像として可視化する現像装置と、前記トナー画像をシート状記録媒体に転写する転写装置と、転写されたトナー画像を前記シート状記録媒体に定着する定着装置とを有する画像形成装置であって、
    定着装置として、請求項1〜12の任意の1に記載の定着装置を用いることを特徴とする画像形成装置。
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