JP6051342B1 - ロータリコネクタ - Google Patents

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Abstract

外殻ケース1に回転自在に支持された棒状の回転側電極20と、外殻ケース1に支持された固定側電極20とを備えたロータリコネクタWであって、回転側電極20及び固定側電極10は、それぞれの一端部同士が相対向し且つ該一端部同士が隙間を形成するように離間して配置されており、固定側電極10の一端部側の外周面を包囲するように設置され、且つ固定側電極10及び回転側電極20の外周側から、固定側電極10と回転側電極20との間に形成された隙間を覆う円筒状の液体含浸部材60を有し、液体含浸部材60には、多価アルコール或いは高粘度オイルが含浸されており、回転側電極20の一端部と、固定側電極10の一端部と、液体含浸部材60の内周面とにより形成される領域に液体金属70が充填されている。

Description

本発明は、回転側と固定側との間で電力や信号を授受するロータリコネクタに関する。
従来から、回転側と固定側との間で電力や信号を授受する電気機構部品として、回転接続用コネクタ(スリップリング、ロータリコネクタ)が用いられている。例えば、特許文献1には、回転接続用コネクタであるスリップリングが提案されている。このスリップリングは、回転側の機構に電気的に接続された金属製リングに、固定側の機構に電気的に接続されたブラシ(カーボンブラシや金属製ブラシ)を押し当て摺動させることで、回転側と固定側とを通電させるようになっている。
具体的には、特許文献1に記載のスリップリングは、本体ケースの内側に軸受を介して回転自在に支持された中空パイプ状のシャフトと、集電環(金属製リング)と絶縁環とを交互に積層して構成されシャフトに一体かつ同心状に設けられた集電体と、各集電環に対応して設けられそれぞれの基部が本体ケースに一体的に支持されると共にそれぞれの先端部が各集電環の周面に摺動自在に接触される複数のブラシとを有する構成となっている。
特開2012−99376号公報
上述した従来技術(特許文献1に記載のスリップリング)は、金属製リングにブラシが点接触した状態で摺動する構造であるため、通電時の抵抗発熱が大きくなるという技術的課題を有している。その結果、上記のスリップリングの摺動部は、摩耗し易く耐久性が低かった(定期的に摺動部(金属製リング及びブラシ)を交換する必要があった)。
また、上述した従来技術の構造では、金属製リング表面に形成されたマイクロギャップをブラシが通過する際、ブラシの摺動が不安定になることがあり、導通が安定しないという技術的課題も有している。また、ブラシの不安定な摺動は、信号エラーの発生要因になると共に、摺動部の摩耗原因にもなっている。
本発明は、上記技術的課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、メンテナンスの負担が少なく、且つ導通が安定するロータリコネクタを提供することにある。
上記技術的課題を解決するためになされた本発明は、外殻ケースに回転自在に支持された棒状の回転側電極と、前記外殻ケースに支持された固定側電極とを備えたロータリコネクタであって、前記回転側電極及び前記固定側電極は、それぞれの一端部同士が相対向し且つ該一端部同士が隙間を形成するように離間して配置されており、前記回転側電極の一端部と前記固定側電極の一端部との間に、前記回転側電極と前記固定側電極とを電気的に接続させる導電部が設けられており、前記固定側電極の一端部側の外周面を包囲するように設置され、且つ前記固定側電極及び前記回転側電極の外周側から、前記固定側電極と前記回転側電極との間に形成された隙間を覆う円筒状の液体含浸部材を有し、前記導電部は、前記回転側電極の一端部と前記固定側電極の一端部と前記液体含浸部材の内周面とにより形成される領域に充填された液体金属と、前記液体含浸部材に含浸された多価アルコール或いは高粘度オイルとにより形成されていることを特徴とする。
このように、本発明のロータリコネクタは、回転側電極及び固定側電極のそれぞれの一端部同士が相対向し且つ一端部同士が隙間を形成するように離間して配置されている。また、回転側電極の一端部と固定側電極の一端部との間に、回転側電極と固定側電極とを電気的に接続させる導電部が設けられており、この導電部が、液体金属と、多価アルコール或いは高粘度オイルとから形成されている。この構成によれば、両電極間において低く安定した接触抵抗が確保され、両電極間の安定した通電が実現される。
また、本発明は、従来技術のように、回転側電極側の構成部品(回転する回転リング)に、固定側電極側の構成部品(ブラシ)を直接接触させる構成ではなく、「液体金属と、多価アルコール或いは高粘度オイルとにより形成される導電部」を介して両電極間が電気的に接続される構成であるため(構成部品同士の摩擦や摩耗が少ない構成になっているため)、従来技術と比べてメンテナンスの負担が軽減される。
また、本発明では、「液体金属と、多価アルコール或いは高粘度オイルとにより形成される導電部」を介して両電極間が電気的に接続される構成であるため、従来技術のスリップリングのように「金属製リング表面に形成されたマイクロギャップ等の影響によりブラシの摺動が不安定になる」ことがない。したがって、本発明は、上述した従来技術と比べて導通の信頼性が向上すると共に、信号エラーの発生が防止される。
また、本発明では、液体金属が充填される領域を形成する液体含浸部材に、多価アルコール或いは高粘度オイルが含浸されている構成を採用している。この構成を採用したのは以下の理由による。
具体的には、本願発明者が、メンテナンスの負担が少なく、且つ導通が安定するロータリコネクタの研究を進めた結果、回転側電極と固定側電極の間に液体金属を介在させることが、非常に有効であるという結論に達した。しかし、液体金属は、空気に触れている部分が非常に酸化し易いという特性を有しており、空気に触れている表面部に酸化膜が形成される。そのため、回転側電極と固定側電極との間に充填される液体金属が空気に触れる状態になっていると、液体金属が回転側電極の回転により攪拌されて全体が酸化し、最終的に半固形になってしまい、電極間の導通が不安定になるという課題が判明した。本願の発明者は、電極間に充填する液体金属の酸化を防止する為にさまざまな試みを実施した結果、液体金属が多価アルコール(或いは高粘度オイル)中にあれば酸化を効果的に防止できることを見出した。そこで、本願発明者は、回転側電極と固定側電極との間に形成される隙間を塞ぐ構成部品に、多価アルコール(或いは高粘度オイル)等を含浸した液体含浸部材(フェルトやスポンジ)を用いることを着想して、上記の構成のロータリコネクタを完成させるに至った。尚、上記構成のロータリコネクタの動作確認を行った結果、長時間使用しても液体金属が酸化せず、導通が安定するという良好な結果が得られた。
このように、本発明によれば、回転側電極と固定側電極との間に液体金属を介在させた構成でありながら、液体金属の酸化が防止されて両電極間の安定した通電が実現されるロータリコネクタが提供される。
また、前記固定側電極の一端部側の外周面に外嵌されている第1フッ素樹脂リングと、前記回転側電極の一端部側の外周面に外嵌されている第2フッ素樹脂リングとを有し、前記第1フッ素樹脂リングは、その一端部が前記固定側電極の一端部よりも前記回転側電極側に突出しており、前記液体含浸部材は、前記回転側電極と非接触状態になるように前記第1フッ素樹脂リングの外周面に外嵌されていると共に、その一端部が前記回転側電極の外周面に外嵌されている第2フッ素樹脂リングの一端部に摺動自在に当接しているように構成されていてもよい。
上記のように、第1フッ素樹脂リングを設けたのは以下の理由による。具体的には、回転側電極が回転状態になると、液体金属は、その回転動作による遠心力の影響で回転側電極(及び固定側電極)の外周側に移動し、液体金属が回転側電極(及び固定側電極)の外周側に偏ってしまい、電気的接続の安定性が低下する虞がある。そのため、固定側電極の外周面に、固定側電極の一端部よりも回転側電極側に突出する第1フッ素樹脂リングを外嵌する構成を採用し、液体金属の回転側電極(及び固定側電極)の外周部側への移動を抑制し、液体金属が回転側電極(及び固定側電極)の外周側に偏ることを防止した。これにより、電極間の安定した通電が確保される。
また、本発明では、液体含浸部材は、回転側電極と非接触状態になるように第1フッ素樹脂リングの外周面に外嵌されていると共に、その一端部が回転側電極の外周面に外嵌されている第2フッ素樹脂リングの一端部に摺動自在に当接している。この構成によれば、回転側電極が回転している最中に、液体含浸部材は、回転している回転側電極に当接せず、低摩耗性の第2フッ素樹脂リングに摺動するため、液体含浸部材の摩耗が抑制されるとともに、回転時の負荷を低減する事が出来る。
また、前記液体金属は、ガリウム、インジウム及びスズの合金であることが望ましい。
上記の構成を採用したのは、ガリウム、インジウム及びスズの合金は、水銀等のような環境負荷物質ではなく、使用が制限されることがないためである。
また、本発明は、外殻ケースに回転自在に支持された棒状の回転側電極と、前記外殻ケースに支持された固定側電極とを備えたロータリコネクタであって、前記固定側電極の一端部に取り付けられた第1フッ素樹脂リングと、前記回転側電極の一端部側の外周面に外嵌されている第2フッ素樹脂リングと、前記第1フッ素樹脂リングの外周面及び前記第2フッ素樹脂リングの外周面を包囲するように該第1フッ素樹脂リングと該第2フッ素樹脂リングとの間に跨設された円筒状の液体含浸部材とを有し、前記回転側電極及び前記固定側電極は、それぞれの一端部同士が相対向し且つ該一端部同士が隙間を形成するように離間して配置されており、前記第1フッ素樹脂リングは、前記固定側電極及び前記回転側電極の一端部同士の間に形成されている隙間を包囲し且つ該回転側電極の外周面を非接触な状態で包囲しており、前記第2フッ素樹脂リングは、その一端部が前記第1フッ素樹脂リングの一端部と相対向していると共に、前記第1フッ素樹脂リングの一端部と隙間を形成するように離間して配置されており、前記液体含浸部材には多価アルコール或いは高粘度オイルが含浸されており、前記固定側電極の一端部と、前記回転側電極の一端部と、前記第1フッ素樹脂リングの内周面及び一端部と、前記第2フッ素樹脂リングの一端部と、前記液体含浸部材の内周面とにより形成される領域に液体金属が充填されており、さらに、前記液体含浸部材は、その内周面が前記回転側電極の外周面に外嵌されている第2フッ素樹脂リングの外周面に摺動自在に当接していることを特徴とする。
本発明によれば、メンテナンスの負担が少なく、且つ導通が安定するロータリコネクタを提供することができる。
本発明の第1実施形態のロータリコネタの全体構成を説明するための模式図である。 本発明の第1実施形態のロータリコネクタの外殻ケースの断面を示した模式図である。 本発明の第1実施形態のロータリコネクタの固定側電極の断面を示した模式図である。 本発明の第1実施形態のロータリコネクタの回転側電極及びボールベアリングの断面を示した模式図である。 本発明の第1実施形態のロータリコネクタのフェルト及び円筒状カラーの断面を示した模式図である。 本発明の第1実施形態のロータリコネクタの組立て工程を説明するための模式図である。 本発明の第1実施形態のロータリコネクタの組立て工程を説明するための模式図である。 本発明の第1実施形態のロータリコネクタの組立て工程を説明するための模式図である。 本発明の第1実施形態のロータリコネクタの組立て工程を説明するための模式図である。 本発明の第1実施形態のロータリコネクタの組立て工程を説明するための模式図である。 本発明の第2実施形態のロータリコネタの全体構成を説明するための模式図である。 本発明の第2実施形態のロータリコネタの固定側電極に取り付けられるフッ素樹脂リングの断面を示した模式図である。 本発明の第3実施形態のロータリコネタの全体構成を説明するための模式図である。 本発明の第3実施形態のロータリコネクタの固定側電極の断面を示した模式図である。 本発明の第3実施形態のロータリコネクタの回転側電極の断面を示した模式図である。
以下、本発明の実施形態(第1実施形態、第2実施形態、第3実施形態)について図面に基づいて説明する。
先ず、本発明の第1実施形態のロータリコネクタWの概略構成について図1を用いて説明する。尚、図1は、本発明の第1実施形態のロータリコネタの全体構成を説明するための模式図である。
図示するように、第1実施形態のロータリコネクタWは、外殻ケース1と、外殻ケース1に取り付けられた固定側電極10と、外殻ケース1に回転自在に支持されている略棒状の回転側電極20と、「固定側電極10の外周面及び回転側電極20の外周面」を包囲するように固定側電極10と回転側電極20との間に跨設された円筒状のフェルト(液体含浸部材)60とを備えている。
尚、固定側電極10及び回転側電極20は、それぞれの一端部の端面同士が相対向し且つ一端部の端面同士が隙間を形成するように離間して配置されている。また、フェルト60は、円筒状カラー50の内周面に装着され、固定側電極10及び回転側電極20の外周側から、固定側電極10と回転側電極20との間に形成された隙間を覆っている。
ここで、外殻ケース1は、両端が貫通した中空円筒状の本体部1aと、平面視円形状に形成されている上蓋部1bとにより構成されている。
また、フェルト60は、その一端側の内周面が回転側電極20の一端部側の外周面に摺動自在に当接し且つその他端側の内周面が固定側電極10の一端部側の外周面に当接して配置されている。この構成により、固定側電極10と、回転側電極20との間に形成される隙間が、フェルト60により塞がれ、固定側電極10の一端部と、回転側電極20の一端部と、フェルト60の内周面とにより閉鎖された領域(空隙部)が形成される。また、固定側電極10の一端部と、回転側電極20の一端部と、フェルト60の内周面とにより形成された領域に液体金属70が充填されている。
尚、第1実施形態では、液体金属70に、ガリウム、インジウム及びスズの合金を用いている(ガリウム、インジウム及びスズの合金に、例えば、ガリンスタンを用いることができる)。
また、第1実施形態では、フェルト60に、多価アルコール或いは高粘度オイルが含浸されている。この構成により、固定側電極10の一端部と回転側電極20の一端部との間に、固定側電極10と回転側電極20とを電気的に接続させる導電部(液体金属70と、多価アルコール或いは高粘度オイルとにより形成される導電部)が形成される。また、フェルト60に、多価アルコール或いは高粘度オイルが含浸する構成により、空気に触れると酸化し易い液体金属70の酸化が防止されて両電極間の安定した通電が実現される。
尚、多価アルコール或いは高粘度オイルには、例えば、グリセリンを用いることができる。
このように、第1実施形態のロータリコネクタWは、両電極間同士が直接接触することにより電気的接続を確保する構成ではなく、液体金属70を介して両電極間が電気的に接続される構成になっているため、上述した従来技術と比べて構成部品の消耗が抑えられ、メンテナンスの負担が大幅に軽減される。
また、第1実施形態のロータリコネクタWは、液体金属70を介して両電極間が電気的に接続される構成であるため、上述した従来技術のスリップリングのように「金属製リング表面に形成されたマイクロギャップ等の影響によりブラシの摺動が不安定になる」ことがない。したがって、第1実施形態では、上述した従来技術と比べて導通の信頼性が向上すると共に、信号エラーの発生が防止される。以下、第1実施形態の各構成部について詳細に説明する。
先ず、外殻ケース1の構成について図2を用いて説明する。尚、図2は、本発明の第1実施形態のロータリコネクタの外殻ケースの断面を示した模式図である。
図示するように、外殻ケース1を構成する本体部1aは、円筒状の形成された両端部に、それぞれ、ネジ孔1a1が設けられている。上端部のネジ孔1a1が上蓋部1bを固定するためのネジ100に螺合し、下端部1bのネジ孔1a1が固定側電極10を固定するためのネジ100に螺合するようになっている。
また、外殻ケース1を構成する上蓋部1bは、平面視円形状の中心部に、回転側電極20の端子部21が挿通される貫通孔1b1が形成されていると共に、その外周縁部近傍に、ネジ孔1b2が形成されている。また、上蓋部1bは、その下面(図2に示す下面)に、下方に突出する環状凸部1b3が形成されている。この環状凸部1b3が、円筒状カラー50と共に、回転側電極20を支持しているボールベアリング80を挟持する(図1参照)。尚、本体部1aの直径(外径)寸法と、上蓋部1bの直径寸法とは同じ長さ寸法になっている。
尚、外殻ケース1は、金属や合成樹脂等により形成されている。
次に、固定側電極10の構成について図3を用いて説明する。尚、図3は、本発明の第1実施形態のロータリコネクタの固定側電極の断面を示した模式図である。
図示するように、固定側電極10は、平面視円形状の基部11(円板状の基部11)と、基部11の一方面(図示する上面)から一方(図示する上方)に向けて鉛直方向に突出している略円柱状の凸部13と、基部11の他方面(図示する下面)から他方(図示する下方)に向けて鉛直方向に延びる略円柱状の端子部12とを備えている。この端子部12には、図示しない固定側の機構が電気的に接続される。
尚、基部11の直径寸法は、外殻ケース1を構成する本体部1aの外径寸法と同じ長さ寸法になっている。
また、基部11の外周縁部には、断面視L字状(平面視環状)に凹んだ段差部11aが形成されている。この段差部11aは、外殻ケース1の本体部1aの下端側の内周面と嵌合する。また、段差部11aには、外殻ケース1の本体部1aに固定させるためのネジ孔11a1が形成されている。また、凸部13の中心部には、平面視円形状の凹んだ凹部13aが形成されている。
尚、固定側電極10は、金属等の導電性材料により形成されている。
次に、回転側電極20の構成について図4を用いて説明する。尚、図4は、本発明の第1実施形態のロータリコネクタの回転側電極及びボールベアリングの断面を示した模式図である。
図示するように、略棒状の回転側電極20は、その一方側(図示する上方側)が略円柱状の端子部21になっており、その他方側(図示する下方側)が端子部21よりも直径が大きい略円柱状の大径部22になっている。端子部21には、図示しない回転側の機構が電気的に接続されるようになっている。
尚、端子部21の直径寸法は、外殻ケース1の上蓋部1bに形成された貫通孔1b1の直径寸法よりも小さい長さ寸法になっている。また、大径部22の直径寸法は、固定側電極10の凸部13の直径寸法と同じ長さ寸法になっている。
また、回転側電極20では、大径部22と端子部21との境界に段差部23が形成されている。この段差部23にボールベアリング80が固定され、これにより、回転側電極20がボールベアリング80に回転自在に支持される構成になっている。また、大径部22の一端部の中心部には、平面視円形状の凹んだ凹部22aが形成されており、この凹部22aが、固定側電極10の凸部13に形成された凹部13aと相対向して配置されるようになっている(図1参照)。尚、第1実施形態では、凹部22aと凹部13aが、同じ大きさで且つ同じ形状に形成されている。
尚、回転側電極20は、金属等の導電性材料により形成されている。
また、ボールベアリング80は、外周面に断面が円弧状に凹んだ内輪軌道を有する内輪81aと、内周面に断面が円弧状に凹んだ外輪軌道を有する外輪81bと、内輪軌道と外輪軌道との間に回転動自在に設けられた複数のボール82とを備えている。そして、ボールベアリング80は、内輪81aの内周面が回転側電極20の端子部21の外周面に外嵌・固定されている。具体的には、ボールベアリング80は、内輪81aの下端部が回転側電極20の段差部23に載置され、且つ回転側電極20の外周面に外嵌されたベアリング固定用リング90により、内輪81aの上端部が固定側電極21に固定されている。
尚、ボールベアリング80は、金属により形成されている。
次に、フェルト60と、フェルト60を支持する円筒状カラー50について図5を用いて説明する。尚、図5は、本発明の第1実施形態のロータリコネクタのフェルト及び円筒状カラーの断面を示した模式図である。
円筒状カラー50及びフェルト60は、いずれも、両端が貫通した円筒状に形成されている。また、フェルト60は、その外径寸法が、円筒状カラー50の内径寸法より僅かに小さい寸法になっていると共に、その高さ寸法が、円筒状カラー50の高さ寸法よりも小さくなっている。そして、フェルト60は、その外周面が、円筒状カラー50の内周面に嵌合した状態で固定されている(フェルト60は、円筒状カラー50により支持されている)。
また、円筒状カラー50は、その外径寸法が、外殻ケース1の本体部1aの内径寸法よりも僅かに小さい寸法に形成されており、その外周面が、外殻ケース1の本体部1aの内周面に嵌合した状態で固定されるようになっている。
尚、円筒状カラー50には、例えば、ウレタン製や金属製のものを用いることができるが、耐熱性を考慮すると金属製のものが好ましい。金属製の円筒状カラー50を用いた場合、例えば、電極間の通電が200Aを超えるような使用条件においても、円筒状カラー50が通電発熱により劣化することがない。
また、フェルト60は、多価アルコール(或いは高粘度オイル)を保持すると共に、液体金属70が両電極間以外の部位へ流出することを防止するためのものであり、その内径寸法が、回転側電極20の大径部22(及び固定側電極10の凸部13)の外形寸法よりも僅かに大きい寸法に形成されている。そして、フェルト60は、その内周面が、回転側電極20の大径部22の外周面に摺動自在に当接すると共に、固定側電極10の凸部13の外周面に当接するようになっている。尚、フェルト60には、上述したように、多価アルコール或いは高粘度オイルが含浸されている。
上記のように構成された各構成部品が以下のように組み立てられ、第1実施形態のロータリコネクタWが形成される。
以下、第1実施形態のロータリコネクタWの組立て工程について、図1と、図6〜10とを用いて説明する。ここで、図6〜10は、本発明の第1実施形態のロータリコネクタの組立て工程を説明するための模式図である。尚、図6では、固定側電極10を取り付けた外殻ケース1の本体部1aの内部に、円筒状カラー50に装着されたフェルト60を取り付ける工程を示しており、図7では、固定側電極10を取り付けた外殻ケース1の本体部1aの内部に、円筒状カラー50に装着されたフェルト60が配置された状態を示している。また、図8では、図7に示す中間品に液体金属70を充填した状態を示しており、図9では、図8に示した中間品に、ボールベアリング80に回転自在支持された回転側電極20を取り付ける工程を示している。また、図10では、図8に示した中間品に、ボールベアリング80に回転自在に支持された回転側電極20を装着した状態を示している。
具体的には、先ず、固定側電極10の基部11の外周縁部に形成された段差部11aに、外殻ケース1の本体部1aの端部を載置すると共に、基部11のネジ孔11a1と、本体部1aのネジ孔1a1とを位置合わせする。また、位置合わせしたネジ孔11a1と、ネジ孔1a1とにネジ100を挿入し螺合する。これにより、図6に示すように、外殻ケース1の本体部1aに、固定側電極10が取り付けられた状態になる。
次に、外殻ケース1に取り付けられた固定側電極10の凸部13の外周面に、円筒状カラー50に支持されているフェルト60の内周面を当接させると共に、円筒状カラー50の外周面を、外殻ケース1の本体部1aの内周面に嵌合して固定させる。このとき、円筒状カラー50及びフェルト60の一端部(図示する下端部)を、固定側電極10の基部11に載置した状態にする。これにより、図7に示すように、固定側電極10が取り付けられた外殻ケース1(本体部1a)の内部に、円筒状カラー50に支持されたフェルト60が配置された状態になる。第1実施形態では、フェルト60は、その上端部が、固定側電極10の凸部13の上端面より上方側の位置に配置されるようになっている。
尚、固定側電極10の凸部13にフェルト60を取り付ける前処理として、フェルト60に多価アルコール(或いは高粘度オイル)を含浸する処理が行われている。
次に、固定側電極10の凸部13の一端面(図示する上端面)と、凸部13の一端面より上方に延びるフェルト60の内周面とにより形成された略カップ状の領域(空隙)に液体金属70を注入する。これにより、図8に示すように、上記の略カップ状の領域(空隙)に液体金属70が充填された状態になる。
尚、第1実施形態では、液体金属70に、ガリウム、インジウム及びスズの合金を用いている。
次に、図8に示す状態の中間品に対して、回転側電極20を装着する。具体的には、図9に示すように、ボールベアリング80に回転自在に支持された固定側電極20の大径部22の凹部22aに液体金属70を充填した上で、固定側電極20の大径部22の外周面を、固定側電極10の凸部13の一端面より上方に延びるフェルト60の内周面に挿入して、大径部22の外周面をフェルト60の内周面に当接させると共に、ボールベアリング80の外輪81bの端部(図示する下端部)を、円筒状カラー50の一方面(図示する上面)に載置する。
この工程により、図10に示すように、固定側電極10の凸部13の端面と、回転側電極20の大径部22の端面とが相対向し且つ端面同士が離間した状態で配置される。また、この工程により、固定側電極10の凸部13の端面と、回転側電極20の大径部22の端面と、フェルト60の内周面とにより形成された領域に液体金属70が充填された状態になる。
最後に、図10に示す状態の中間品に対して、上蓋部1bを取り付けて、図1に示すロータリコネクタWを完成させる。
具体的には、図10に示す状態の回転側電極20の端子部21に、上蓋部1bの貫通孔1b1を挿入すると共に、本体部1aの上端に上蓋部1bを載置する。尚、本体部1aの上端に上蓋部1bを載置すると、上蓋部1bの下面に形成された環状凸部1b3がボールベアリング80の外輪81bの上端部に載置された状態になる。
そして、本体部1aのネジ孔1a1と、上蓋部1bのネジ孔1b2とを位置合わせして、ネジ孔1a1と、ネジ孔1b2とにネジ100を挿入し螺合すると、回転側電極20を支持するボールベアリング80が、上蓋部1bの環状凸部1b3と、本体部1aに内嵌された円筒状カラー50とにより挟持される。これにより、回転側電極20は、ボールベアリング80及び円筒状カラー50を介して、外殻ケース1に回転自在に支持された状態になる。
上記のように組み立てられたロータリコネクタWは、固定側電極10に固定側の機構(図示せず)が接続され、回転側電極20に回転側の機構(図示せず)が接続されて使用される。そして、ロータリコネクタWは、固定側電極10及び回転側電極20が液体金属70を介して電気的に接続され、回転側電極20に接続された回転側の機構(図示せず)により回転側電極20が回転軸sを中心に回転するようになっている。尚、回転側電極20が回転する際には、回転側電極20と共に、ボールベアリング80の内輪81aが回転するようになっている。
また、第1実施形態では、回転側電極20に当接しているフェルト60は、外殻ケース1の本体部1aの内周面に固定された円筒状カラー50の内周面に固定された状態で支持されている。そのため、フェルト60及び円筒状カラー50は、回転側電極20が回転しても回転しないように構成されている。
このように、第1実施形態のロータリコネクタWは、固定側電極10と、回転側電極20とが直接接触する構成ではなく、液体金属70を介して両電極間が電気的に接続される構成であるため、構成部品同士の摩擦や摩耗が少なく、消耗部品の交換頻度が大幅に減少するという作用効果が得られる。
また、第1実施形態のロータリコネクタWは、液体金属70を介して両電極間が電気的に接続される構成であるため、従来技術のスリップリングのように「金属製リング表面に形成されたマイクロギャップ等の影響によりブラシの摺動が不安定になる」ことがない。したがって、第1実施形態では、上述した従来技術と比べて導通の信頼性が向上すると共に、信号エラーの発生が防止される。
また、第1実施形態のロータリコネクタWは、液体金属70を充填する領域を形成するフェルト60に、多価アルコール或いは高粘度オイルが含浸されている。この構成により、空気に触れると酸化し易い液体金属70の酸化が防止されて両電極間の安定した通電が実現される。
次に本発明の第2実施形態のロータリコネクタW′の構成について図11、12を用いて説明する。ここで、図11は、本発明の第2実施形態のロータリコネタの全体構成を説明するための模式図である。また、図12は、本発明の第2実施形態のロータリコネタの固定側電極に取り付けられるフッ素樹脂リングの断面を示した模式図である。
尚、第2実施形態のロータリコネクタW′は、第1実施形態のロータリコネクタWの構成の一部を変更したものである。そのため、以下では、第1実施形態と異なる部分を中心に説明し、第1実施形態と同じ構成や相当する構成については、同じ符号を付して説明を簡略化(或いは省略)する。
第2実施形態のロータリコネクタW′は、外殻ケース1と、外殻ケース1に回転自在に支持された棒状の回転側電極20と、回転側電極20と相対向配置された状態で外殻ケース1に支持された固定側電極10と、固定側電極10の一端部側の外周面に外嵌され固定されているフッ素樹脂リング(第1フッ素樹脂リング)110と、回転側電極20の一端部側の外周面に外嵌され固定されているフッ素樹脂リング(第2フッ素樹脂リング)120と、フッ素樹脂リング110の外周面に外嵌され固定されているフェルト60とを備えている。また、固定側電極10及び回転側電極20は、それぞれの一端部の端面同士が相対向し且つ一端部の端面同士が隙間を形成するように離間して配置されている。
また、固定側電極10の外周面に外嵌・固定されているフッ素樹脂リング110は、その一端部(図示する上端部)が固定側電極10の一端部(図示する上端部)よりも回転側電極20側(図示する上方側)に突出している。尚、フッ素樹脂リング110の一端部は、回転側電極20の一端部やフッ素樹脂リング120の一端部(図示する下端部)と離間した状態で配置されている。
また、フェルト60は、多価アルコール(或いは高粘度オイル)が含浸されており、その一端部(図示する上端部)がフッ素樹脂リング110の一端部(図示する上端部)よりも回転側電極20側(図示する上方側)に延設され、回転側電極20に外嵌されているフッ素樹脂リング120の一端部(図示する下端部)に摺動自在に当接するようになっている。尚、フェルト60は、円筒状カラー50の内周面に装着され、円筒状カラー50により支持されている。
また、第2実施形態では、固定側電極10の一端部と、回転側電極20の一端部と、フッ素樹脂リング120の一端部と、フェルト60の内周面とにより、閉鎖された領域(空隙部)が形成されるようになっており、この領域に液体金属70が充填され、両電極間が電気的に接続されている。
以下、第2実施形態の構成のうち、第1実施形態と異なる構成について説明する。
先ず、フッ素樹脂リング110について説明する。
図12に示すように、フッ素樹脂リング110は、固定側電極10の凸部13に外嵌・固定される構成部品であり、両端が貫通した円筒状の筒状部110aと、筒状部110aの一端側(図示する上方側)の開口縁部から径方向内側(筒状部110の中心に向けて略直角)に延びる鍔状(平面視環状)の折返部110bとを有する構成になっている(有底のカップ形状の底部に開口を設けたような形状になっている)。
また、筒状部110aは、その内径寸法が、固定側電極10の凸部13の直径寸法よりも僅かに大きい寸法に形成されており、その内周面が、固定側電極10の凸部13の外周面に嵌合して固定されるようになっている。
また、図11に示すように、筒状部110aの内周面を固定側電極10の凸部13の外周面に嵌合させ固定した状態にすると、その一端部(図示する上端部)が固定側電極10の凸部13の一端部(図示する上端部)よりも回転側電極20側(図示する上方側)に突出し、且つ折返部110bが、回転側電極20の一端部に設けられた環状凹部22b(後述する)により形成される領域に配置されるようになっている。
次に、回転側電極20の構成を説明する。
図11に示すように、第2実施形態の回転側電極20は、大径部22の一端面の外周縁部に、断面視L字状(平面視環状)に凹んだ環状凹部22bが形成されている。この環状凹部22bにより、フッ素樹脂リング110の折返部110bの配置エリアが確保される。
次に、フッ素樹脂リング120の構成を説明する。
フッ素樹脂リング120は、回転側電極20の大径部22に外嵌・固定される構成部品であり、断面矩形のリング状に形成されている。このフッ素樹脂リング120は、その内径寸法が、回転側電極20の大径部22の直径寸法よりも僅かに大きい寸法に形成されており、その内周面が、回転側電極20の大径部22の外周面に嵌合し固定されるようになっている。尚、フッ素樹脂リング120は、その一端面(図示する下面)が、回転側電極22の環状凹部22bと面一になるように、回転側電極22に取り付けられている。
次に、フェルト60及び円筒状カラー50の構成を説明する。
フェルト60及び円筒状カラー50は、第1実施形態と同様、いずれも、両端が貫通した円筒状に形成されている。尚、第2実施形態のフェルト60は、第1実施形態のものと比べて、内径寸法が大きく且つ高さ寸法が小さくなっている。また、第2実施形態の円筒状カラー50は、第1実施形態のものと比べて、内径寸法が大きく且つ薄肉になっている。
尚、フェルト60は、その高さ寸法が、フッ素樹脂リング110の高さ寸法よりも大きくなっている。そして、フェルト60は、固定側電極10の外周面に取り付けられたフッ素樹脂リング110に外嵌されると、その一端部(図示する上端部)が回転側電極20に外嵌されているフッ素樹脂リング120の(図示する下端部)に摺動自在に当接するようになっている。
上記のように構成されたロータリコネクタW′は、第1実施形態と同様、固定側電極10及び回転側電極20が液体金属70を介して電気的に接続され、回転側電極20に接続された回転側の機構(図示せず)により回転側電極20が回転軸を中心に回転するようになっている。尚、回転側電極20が回転する際には、回転側電極20と共に、ボールベアリング80の内輪81a及びフッ素樹脂リング120が回転するようになっている。また、フッ素樹脂リング120は、回転側電極20と共に回転している際に、その一端部(図示する下端部)がフェルト60の一端部(図示する上端部)に擦動するようになっている。
以上、説明したように、第2実施形態のロータリコネクタW′は、両電極間が液体金属70を介して電気的に接続されるようになっているため、上述した第1実施形態のロータリコネクタWと同様の作用効果が得られる。
また、第2実施形態では、固定側電極10の外周面に嵌合するフッ素樹脂リング110を設けている。このフッ素樹脂リング110は、その一端部(図示する上端部)が固定側電極10の凸部13の一端部(図示する上端部)よりも回転側電極20側(図示する上方側)に突出し、且つ折返部110bが、回転側電極20の一端部に設けられた環状凹部22bにより形成される領域に配置されている。このような構成を採用したのは以下の理由による。
具体的には、回転側電極20が回転すると、液体金属70は、その回転動作による遠心力の影響により回転側電極20(及び固定側電極10)の外周側に移動し、回転側電極20(及び固定側電極10)の外周側に偏ってしまう。そのため、第2実施形態では、固定側電極10の凸部13の外周面に、凸部13の一端部よりも回転側電極20側に突出するフッ素樹脂リング110を取り付け、液体金属70が遠心力により回転側電極20(及び固定側電極10)の外周側(すなわち、フェルト60側)に移動して偏らないようにし、電気的接続の安定性が低下することを防止している。
尚、フッ素樹脂リング110の一端には、回転側電極20(及び固定側電極10)の中心側に屈曲する折返部110bが設けられている。この折返部110bにより、液体金属70のフェルト60側への移動を効果的に防止できるようになっている。
また、第2実施形態では、回転側電極20の大径部22の外周面にフッ素樹脂リング120が取り付けられている。また、フェルト60は、回転側電極20と非接触状態になるようにフッ素樹脂リング110の外周面に外嵌されていると共に、その一端部が回転側電極20の外周面に外嵌されているフッ素樹脂リング120の一端部に摺動自在に当接している。
この構成によれば、回転側電極20が回転している最中に、フェルト60は回転側電極20に接触することなく、回転側電極20と共に回転しているフッ素樹脂リング120に摺動する。すなわち、第2実施形態では、フェルト60が、回転している回転側電極20に当接せず、低摩耗性のフッ素樹脂リング120に摺動する構成になっているため、第1実施形態と比べて、フェルト60の摩耗が抑制される。
次に本発明の第3実施形態のロータリコネクタW″の構成について図13〜15を用いて説明する。
第3実施形態のロータリコネクタW″は、第1、2実施形態のロータリコネクタW″の構成の一部を変更したものである。そのため、以下では、第1、2実施形態と異なる部分を中心に説明し、第1、2実施形態と同じ構成や相当する構成については、同じ符号を付して説明を簡略化(或いは省略)する。
具体的には、第3実施形態では、生産性の向上を目的として、固定側電極の固定をネジから圧入に変更し、回転側電極の固定をネジからカシメに変更した。上記目的のために、第3実施形態では、「外殻ケース、固定側電極及び回転側電極」の形状を第1、2実施形態のものから変更している。
また、第3実施形態では、液体金属及び多価アルコールの封止性を向上させるために、フッ素樹脂リング(第1フッ素樹脂リング、第2フッ素樹脂リング)及びフェルトの形状及び取付け位置を第2実施形態から変更している。
尚、図13は、本発明の第3実施形態のロータリコネタの全体構成を説明するための模式図である。また、図14は、本発明の第3実施形態のロータリコネクタの固定側電極の断面を示した模式図である。また、図15は、本発明の第3実施形態のロータリコネクタの回転側電極の断面を示した模式図である。
図13に示すように、第3実施形態のロータリコネクタW″は、外殻ケース201と、外殻ケース201に回転自在に支持された棒状の回転側電極220と、回転側電極220と相対向させた状態で外殻ケース201に支持された固定側電極210と、固定側電極210の一端部に取付けられたフッ素樹脂リング(第1フッ素樹脂リング)310と、回転側電極220の一端部側の外周側面に外嵌・固定されているフッ素樹脂リング(第2フッ素樹脂リング)320と、「フッ素樹脂リング310及びフッ素樹脂リング320」の両者の外周側面を包囲するようにフッ素樹脂リング310とフッ素樹脂リング320と間に跨設された円筒状のフェルト(液体含浸部材)60とを備えている。また、フェルト60は、外殻ケース201の内周側面に嵌合・固定されている円筒状カラー50の内周側面に装着され、円筒状カラー50により支持されている。
尚、フッ素樹脂リング(第2フッ素樹脂リング)320は、その外周側面が、フェルト60の内周側面に摺動自在に当接している。
また、固定側電極210及び回転側電極220は、第1実施形態と同様、それぞれの一端部同士が相対向し且つ一端部同士が隙間を形成するように離間して配置されている。また、フッ素樹脂リング310及びフッ素樹脂リング320は、それぞれの一端部同士が相対向し且つ一端部同士が隙間を形成するように離間して配置されている。
そして、第3実施形態では、固定側電極210の一端部(上端部)と、回転側電極220の一端部(下端部)と、フッ素樹脂リング310の内周側面及び一端部(上端面)と、フッ素樹脂リング320の一端部(下端面)と、フェルト60の内周側面とにより、閉鎖された領域(空隙部)が形成され、この領域に液体金属70が充填され、両電極間が電気的に接続されている。また、フェルト60には、第1実施形態と同様、多価アルコール或いは高粘度オイルが含浸されている。
以下、第3実施形態の構成にうち、第1、2実施形態から変更した「外殻ケース201、固定側電極210及び回転側電極220」と、第2実施形態から変更した「第1フッ素樹脂リング310、第2フッ素樹脂リング320、円筒状カラー50、フェルト60」について説明する。
先ず、第3実施形態の外殻ケース201について説明する。
外殻ケース201は、両端が貫通した略中空円筒状の本体部201aを有し、本体部201aの一端側(上端側)の内周側面に、略リング状のベアリング固定樹脂231が装着された薄肉部201a1が形成されている。このベアリング固定樹脂231の内周側面には、ベアリング80の外輪81bの外周側面が当接している。そして、薄肉部201aの上端側(図示するA部)を、ベアリング80の上端側に折り曲げてかしめることにより、外殻ケース201は、回転側電極220を支持しているベアリング80に圧着・固定されている。
また、外殻ケース201の本体部201a下端には、径方向内側に突出する鍔部201bが形成されている。この鍔部201bの内周側面に、略リング状の密着用樹脂232が装着されている。
密着用樹脂232は、固定側電極210と、外殻ケース201との密着性を向上させる機能を果たす部品であり、その内周側面が、固定側電極210の基部211の外周側面と当接している。
そして、固定側電極210は、外殻ケース201の鍔部201bの上面に、大径部213の下面を当接させた状態で、外殻ケース201の本体部201aの内周側面に、大径部213が圧入されることにより、外殻ケース201に固定されている。
次に、第3実施形態の固定側電極210について図14を用いて説明する。
図示するように、固定側電極210は、略円柱状の基部211と、基部211の一方面(図示する上面)から一方(図示する上方)に向けて鉛直方向に延設された平面視円形で且つ基部211から拡径している大径部213と、基部211の他方面(図示する下面)から他方(図示する下方)に向けて鉛直方向に延びる略円柱状の端子部212(基部211から縮径している端子部212)とを備えている。尚、固定側電極210は、金属等の導電性材料により形成されている。また、端子部212には、図示しない固定側の機構が電気的に接続される。
また、大径部213は、その外周側に平面視環状の第1環状部213aが形成されている共に、第1環状部213aの内側に、第1環状部213aの上面から平面視環状に凹んだ第2環状部213bが形成されている。また、第2環状部213bの内側には、第2環状部213bの上面から平面視円状に凹んだ凹部213cが形成されている(大径部213の中心が凹部213cになっている)。
尚、大径部213は、外径寸法が、外殻ケース201を構成する本体部201aの内周側面に圧入し固定できる長さ寸法になっている。また、第1環状部213aの径方向の長さ寸法が、円筒状カラー50及びフェルト60が載置できる長さ寸法になっている。
次に回転側電極220について図15を用いて説明する。
図示するように、回転側電極220は、その一方側(図示する上方側)が略円柱状の端子部221になっており、その他方側(図示する下方側)が端子部221よりも直径が大きい略円柱状の大径部222になっている。尚、回転側電極220は、金属等の導電性材料により形成されている。また、端子部221には、図示しない回転側の機構が電気的に接続されるようになっている。
また、大径部222は、その一端部(上端部)に、外周側面の周方向に沿って径方向外側に突出する第1凸部222aが形成されていると共に、第1凸部222aから他端(下端)方向に所定長さ寸法離間した位置に、外周側面の周方向に沿って径方向外側に突出する第2凸部222bが形成されている。
この第1凸部222aと、第2凸部222bとの間の外周側面部に、ベアリング80の内輪81aの内周側面が外嵌・固定され、これにより、回転側電極220がボールベアリング80に回転自在に支持される構成になっている。また、大径部222の他端部(下端部)の中心部には、平面視円形状の凹んだ凹部222cが形成されており、この凹部222cが、固定側電極210の大径部213に形成された凹部213cと相対向して配置されるようになっている(図13参照)。尚、凹部222cと凹部213cは、同じ大きさで且つ同じ形状に形成されている。
次に、フッ素樹脂リング310、320について図13を用いて説明する。
フッ素樹脂リング(第1フッ素樹脂リング)310は、固定側電極210の一端部(上端部)に取付けられる構成部品であり、両端が貫通した円筒状の筒状部310aと、筒状部310aの一端側(図示する上方側)の開口縁部から径方向内側(筒状部310aの中心に向けて略直角)に延びる平面視環状の折返310bとを有する構成(断面視でL字形状)になっている。
また、筒状部310aは、その外径寸法が、固定側電極210の大径部213を形成する第1環状部213a(図14参照)の内径寸法よりも僅かに小さい寸法に形成されており、その外周側面が、第1環状部213aの内周側面に嵌合して固定されるようになっている(このとき、筒状部310aの下端は、固定側電極220の第2環状部210b(図14参照)の上面に載置された状態になっている)。
また、フッ素樹脂リング310は、その内径寸法が、回転側電極220の大径部222の外径寸法よりも大きい寸法に形成されていると共に、その一端部(上端部)が回転側電極220の下端部(一端部)よりも所定長さ寸法上方側まで延設されている。この構成により、フッ素樹脂リング310は、その内周側面が、固定側電極210及び回転側電極220一端部同士の間に形成されている隙間を包囲し、且つ回転側電極220の外周側面を非接触な状態で包囲するようになっている。
フッ素樹脂リング(第2フッ素樹脂リング)320は、リング状に形成されており、その一端部(下端部)が、フッ素樹脂リング310の一端部(上端部)と相対向し且つ所定寸法離間するように配置されている。また、フッ素樹脂リング320は、その内径寸法が、回転側電極220の大径部222(図15参照)の直径寸法よりも僅かに大きい寸法に形成されており、その内周側面が、回転側電極220の大径部222の外周側面に外嵌・固定され、その他端部(上端部)は、回転側電極220の第2凸部222bの下面に当接している。
また、フッ素樹脂リング320は、その外径寸法が、フェルト60の内径寸法よりも僅かに小さい寸法に形成されており、その外周側面が、フェルト60の内周側面に摺動自在に当接している
また、フッ素樹脂リング320の外周側面には、フェルト60の内周側面に形成された凸部(図示する例では2つの凸部)に摺動自在に嵌合する凹部(2つの凹部)が設けられている。この凹部は、フッ素樹脂リング320の外周側面の周方向に沿って径方向内側に向けて断面視でV字形状に凹んでいる。尚、フッ素樹脂リング320の凹部は、フェルト60の内周側面に形成された凸部に対応して設けたものであり、上記凹部及び凸部の数は適宜設計される。
次に、第3実施形態のフェルト60及び円筒状カラー50の構成を説明する。
フェルト60及び円筒状カラー50は、第1実施形態と同様、いずれも、両端が貫通した円筒状に形成されている。尚、第3実施形態のフェルト60は、内周側面に凸部が形成されており、フッ素樹脂リング320の外周側面の凹部に、当該凸部が摺動自在に嵌合されるようになっている。この凸部は、フェルト60の内周側面の周方向に沿って径方向内側に向けて断面視でV字形状に突設している。
尚、円筒状カラー50は、第1、2実施形態のものと比べて、内径寸法が小さく且つ厚肉になっている。
上記のように構成されたロータリコネクタW″は、第1実施形態と同様、固定側電極210及び回転側電極220が「液体金属70、及びフェルト60に含浸された多価アルコール或いは高粘度オイル」を介して電気的に接続され、回転側電極220に接続された回転側の機構(図示せず)により回転側電極220が回転軸を中心に回転するようになっている。尚、回転側電極220が回転する際には、回転側電極220と共に、ボールベアリング80の内輪81aが回転するようになっている。また、回転側電極220が回転する際には、回転側電極220と共に、フッ素樹脂リング320が回転するようになっている。そして、フッ素樹脂リング320は、回転側電極220と共に回転している際、その外周側面がフェルト60の内周側面と摺動するようになっている。
以上、説明したように、第3実施形態のロータリコネクタW″は、両電極間が液体金属70(及びフェルト60に含浸された多価アルコール或いは高粘度オイル)を介して電気的に接続されるようになっているため、上述した第1実施形態のロータリコネクタWと同様の作用効果が得られる。
また、第3実施形態では、第2実施形態と同様、フェルト60が、回転している回転側電極220に当接せず、低摩耗性のフッ素樹脂リング320に摺動する構成になっているため、第1実施形態と比べて、フェルト60の摩耗が抑制される。
さらに、第3実施形態では、外殻201への固定側電極210の固定を圧入により行い、外殻201への回転側電極220の固定をカシメにより行っており、第1、2実施形態のようにネジを用いていないため、第1、2実施形態と比べて生産性が向上した構成になっている。
また、第3実施形態では、上記の構成により、第1、2実施形態と比べて、液体金属70及び多価アルコール或いは高粘度オイルの封止性が向上している。
具体的には、上記の第1実施形態では、回転側電極20を回転させたときに、液体金属70に作用する遠心力の大部分をフェルト60の内周側面で受けることになり、フェルト60から液体金属70及び多価アルコール或いは高粘度オイルが漏れ出す虞があった。
第2実施形態では、フェルト60の内周側面に、断面がL字形状の第1フッ素樹脂リング110を配置することで、フェルト60の内周側面に作用する遠心力の影響を軽減させている。
しかし、第2実施形態は、遠心力の働く方向(外径方向に向かった放射線状の直線方向)に第2フッ素樹脂リング120とフェルト60との摺動部(摺動面)が配置された構造になっており、この摺動部から液体金属70及び多価アルコール或いは高粘度オイルが漏れる虞を残している。
そこで、第3実施形態では、第2実施形態と同様、フェルト60の内周側面に断面がL字形状の第1フッ素樹脂リング310を設置することで遠心力の影響を軽減させた上で、第1実施形態のように、フェルト60の内周側面で遠心力を受ける構造にした。すなわち、第3実施形態では、第1フッ素樹脂リング310及び第2フッ素樹脂リング320の外周側面が同面になるように配置し、1フッ素樹脂リング310及び第2フッ素樹脂リング320の両方をフェルト60の内周側面で包囲する構造を採用した。尚、第3実施形態では、フェルト60の内周側面は、第2フッ素樹脂リング320の外周面に摺動自在に当接していると共に、フェルト60と第2フッ素樹脂リング320との摺動部(摺動面)が、遠心力の働く方向と直交する位置に配置されている。
この構成によれば、フェルト60にかかる遠心力の影響を軽減させることができると共に、第2実施形態のように「遠心力の働く方向に第2フッ素樹脂リング120と、フェルト60との摺動部(摺動面)が配置された構造」になっていないため、第1、2実施形態と比べて、液体金属70及び多価アルコール或いは高粘度オイルの封止性の向上を図ることができる。
さらに、第3実施形態では、フェルト60の内周側面と摺動する第2フッ素樹脂リング320の外周側面に、フェルト60の内周側面に設けた凸部(2個の凸部)に摺動自在に嵌合する溝(2つの凹部)を形成することで、第2フッ素樹脂リング320とフェルト60との摺動部の封止性を向上させている。
なお、本発明は、上述した実施形態(第1実施形態、第2実施形態、第3実施形態)に限定されるものではなく、その要旨の範囲において種々の変更が可能である。
上述した第1、第2実施形態(又は第3実施形態)では、固定側電極10及び回転側電極20(又は「固定側電極210及び回転側電極220」)の間に形成された隙間を覆う円筒状のフェルト60を設け、このフェルト60に多価アルコール(或いは高粘度オイル)を含浸する構成を採用しているが、特にこれに限定されるものではない。固定側電極10及び回転側電極20(又は「固定側電極210及び回転側電極220」)の間に形成された隙間を覆う円筒状に形成され、多価アルコール(或いは高粘度オイル)を保持できるものであれば、本発明に適用される。例えば、フェルト60の代わりに、多孔質(閉気孔では無く開気孔のもの)である円筒状のスポンジを用いることができる。
W…ロータリコネクタ
W′…ロータリコネクタ
W″…ロータリコネクタ
1…外殻ケース
1a…本体部(外殻ケース)
1a1…ネジ孔(外殻ケース)
1b…上蓋部(外殻ケース)
1b1…貫通孔(外殻ケース)
1b2…ネジ孔(外殻ケース)
1b3…環状凸部(外殻ケース)
10…固定側電極
11…基部(固定側電極)
11a…段差部(固定側電極)
11a1…ネジ孔(固定側電極)
12…端子部(固定側電極)
13…凸部(固定側電極)
13a…凹部(固定側電極)
20…回転側電極
21…端子部(回転側電極)
22…大径部(回転側電極)
22a…凹部(回転側電極)
22b…環状凹部(回転側電極)
23…段差部(回転側電極)
50…円筒状カラー
60…フェルト
70…液体金属
80…ボールベアリング
81a…内輪(ボールベアリング)
81b…外輪(ボールベアリング)
82…ボール(ボールベアリング)
90…ベアリング固定用リング
100…ネジ
110…フッ素樹脂リング
110a…筒状部(フッ素樹脂リング)
110b…折返部(フッ素樹脂リング)
120…フッ素樹脂リング
201…外殻ケース
201a…本体部(外殻ケース)
201a1…薄肉部(外殻ケース)
201b…鍔部(外殻ケース)
210…固定側電極
211…基部(固定側電極)
212…端子部(固定側電極)
213…大径部(固定側電極)
213a…第1環状部(固定側電極)
213b…第2環状部(固定側電極)
213c…凹部(固定側電極)
220…回転側電極
221…端子部(回転側電極)
222…大径部(回転側電極)
222a…第1凸部(回転側電極)
222b…第2凸部(回転側電極)
222c…凹部(回転側電極)
231…ベアリング固定樹脂
232…密着用樹脂
310…フッ素樹脂リング
310a…筒状部(フッ素樹脂リング)
310b…折返部(フッ素樹脂リング)
320…フッ素樹脂リング

Claims (4)

  1. 外殻ケースに回転自在に支持された棒状の回転側電極と、前記外殻ケースに支持された固定側電極とを備えたロータリコネクタであって、
    前記回転側電極及び前記固定側電極は、それぞれの一端部同士が相対向し且つ該一端部同士が隙間を形成するように離間して配置されており、
    前記回転側電極の一端部と前記固定側電極の一端部との間に、前記回転側電極と前記固定側電極とを電気的に接続させる導電部が設けられており、
    前記固定側電極の一端部側の外周面を包囲するように設置され、且つ前記固定側電極及び前記回転側電極の外周側から、前記固定側電極と前記回転側電極との間に形成された隙間を覆う円筒状の液体含浸部材を有し、
    前記導電部は、前記回転側電極の一端部と前記固定側電極の一端部と前記液体含浸部材の内周面とにより形成される領域に充填された液体金属と、前記液体含浸部材に含浸された多価アルコール或いは高粘度オイルとにより形成されていることを特徴とするロータリコネクタ。
  2. 前記固定側電極の一端部側の外周面に外嵌されている第1フッ素樹脂リングと、
    前記回転側電極の一端部側の外周面に外嵌されている第2フッ素樹脂リングとを有し、
    前記第1フッ素樹脂リングは、その一端部が前記固定側電極の一端部よりも前記回転側電極側に突出しており、
    前記液体含浸部材は、前記回転側電極と非接触状態になるように前記第1フッ素樹脂リングの外周面に外嵌されていると共に、その一端部が前記回転側電極の外周面に外嵌されている第2フッ素樹脂リングの一端部に摺動自在に当接していることを特徴とする請求項に記載のロータリコネクタ。
  3. 前記液体金属は、ガリウム、インジウム及びスズの合金であることを特徴とする請求項1又は2に記載のロータリコネクタ。
  4. 外殻ケースに回転自在に支持された棒状の回転側電極と、前記外殻ケースに支持された固定側電極とを備えたロータリコネクタであって、
    前記固定側電極の一端部に取り付けられた第1フッ素樹脂リングと、
    前記回転側電極の一端部側の外周面に外嵌されている第2フッ素樹脂リングと、
    前記第1フッ素樹脂リングの外周面及び前記第2フッ素樹脂リングの外周面を包囲するように該第1フッ素樹脂リングと該第2フッ素樹脂リングとの間に跨設された円筒状の液体含浸部材とを有し、
    前記回転側電極及び前記固定側電極は、それぞれの一端部同士が相対向し且つ該一端部同士が隙間を形成するように離間して配置されており、
    前記第1フッ素樹脂リングは、前記固定側電極及び前記回転側電極の一端部同士の間に形成されている隙間を包囲し且つ該回転側電極の外周面を非接触な状態で包囲しており、
    前記第2フッ素樹脂リングは、その一端部が前記第1フッ素樹脂リングの一端部と相対向していると共に、前記第1フッ素樹脂リングの一端部と隙間を形成するように離間して配置されており、
    前記液体含浸部材には多価アルコール或いは高粘度オイルが含浸されており、
    前記固定側電極の一端部と、前記回転側電極の一端部と、前記第1フッ素樹脂リングの内周面及び一端部と、前記第2フッ素樹脂リングの一端部と、前記液体含浸部材の内周面とにより形成される領域に液体金属が充填されており、
    さらに、前記液体含浸部材は、その内周面が前記回転側電極の外周面に外嵌されている第2フッ素樹脂リングの外周面に摺動自在に当接していることを特徴とするロータリコネクタ。
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