JP2015146282A - ロータリコネクタ - Google Patents

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Abstract

【課題】メンテナンスの負担が少なく、且つ環境負荷物質を使用しないロータリコネクタを提供する。
【解決手段】回転側端子11および固定側端子21を備えたロータリコネクタWであって、回転側端子11に装着され且つ回転側端子11と電気的に接続されている第1マグネット電極16と、固定側端子21に装着され且つ固定側端子21と電気的に接続されている第2マグネット電極26とを有し、第1マグネット電極16及び第2マグネット電極26は相互の端面同士が相対向し且つ所定の空隙部Sが形成されるように離間して配置されており、空隙部Sには磁性粉末により形成された磁性流体40が充填され、磁性流体40が、1マグネット電極16と第2マグネット電極26との間に形成される磁力線に沿って流動し両電極間16・26の間を結ぶ針形状に形成され、両電極間16・26を電気的に接続させる。
【選択図】図1

Description

本発明は、回転側と固定側との間で電力や信号を授受するロータリコネクタに関する。
従来から、回転側と固定側との間で電力や信号を授受する電気機構部品として、回転接続用コネクタ(スリップリング、ロータリコネクタ)が用いられている。例えば、特許文献1には、回転接続用コネクタであるスリップリングが提案されている。このスリップリングは、回転側の機構に電気的に接続された金属製リングに、固定側の機構に電気的に接続されたブラシ(カーボンブラシや金属製ブラシ)を押し当て摺動させることで、回転側と固定側とを通電させるようになっている。
具体的には、特許文献1に記載のスリップリングは、本体ケースの内側に軸受を介して回転自在に支持された中空パイプ状のシャフトと、集電環(金属製リング)と絶縁環とを交互に積層して構成されシャフトに一体かつ同心状に設けられた集電体と、各集電環に対応して設けられそれぞれの基部が本体ケースに一体的に支持されると共にそれぞれの先端部が各集電環の周面に摺動自在に接触される複数のブラシとを有する構成となっている。
特開2012−99376号公報
しかしながら、上述した従来技術(特許文献1に記載のスリップリング)は、以下に示す技術的課題を有している。
具体的には、上述した従来技術は、金属製リングにブラシが点接触した状態で摺動する構造であるため、通電時の抵抗発熱が大きくなるという技術的課題を有している。その結果、上記のスリップリングの摺動部は、摩耗し易く耐久性が低かった(定期的に摺動部(金属製リング及びブラシ)を交換する必要があった)。
また、上述した従来技術の構造では、金属製リング表面に形成されたマイクロギャップをブラシが通過する際、ブラシの摺動が不安定になることがあり、導通が安定しないという技術的課題も有している。また、ブラシの不安定な摺動は、信号エラーの発生要因になると共に、摺動部の摩耗原因にもなっている。
なお、上述したスリップリングのように、金属製リングにブラシを摺動させて通電させるものではなく、常温で液状態になる水銀を用いて、回転側と固定側とを通電させる方式のもの(説明の都合上、「水銀式ロータリコネクタ」という)もある。この水銀式ロータリコネクタによれば、大電流の通電が可能であると共に定期的な部品交換が不要になる。
しかし、水銀式ロータリコネクタは、環境負荷物質である水銀を用いており、その使用が制限されている。
そのため、環境負荷物質を使用していない構成であると共にメンテナンスの負担が少ない回転接続用コネクタ(スリップリング、ロータリコネクタ)が求められている。
本発明は、上記技術的課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、メンテナンスの負担が少なく、且つ環境負荷物質を使用しないロータリコネクタを提供することにある。
上記技術的課題を解決するためになされた本発明は、回転側端子および固定側端子を有するロータリコネクタであって、前記回転側端子に装着され且つ該回転側端子と電気的に接続されている第1マグネット電極と、前記固定側端子に装着され且つ該固定側端子と電気的に接続されている第2マグネット電極とを備え、前記第1マグネット電極及び前記第2マグネット電極は、相互の端面同士が相対向し且つ所定の空隙部が形成されるように離間して配置されており、前記空隙部には磁性粉末により形成された磁性流体が充填されており、該磁性流体が、前記第1マグネット電極と前記第2マグネット電極との間に発生する磁力線に沿って流動して該第1マグネット電極から該第2マグネット電極まで延びる凸形状に形成され、該両電極間が電気的に接続されるようになっていることを特徴とする。
なお、第1マグネット電極から該第2マグネット電極まで延びる凸形状とは、一端部が第1マグネット電極に当接し、他端部が第2マグネット電極に当接している針形状或いは鱗片形状等のことをいう。
このように、本発明によれば、第1マグネット電極と第2マグネット電極との間に働く磁力により、両電極の間の空隙部に充填された磁性流体が流動して第1マグネット電極から該第2マグネット電極まで延びる凸形状に形成され、両電極間が電気的に接続されるようになっている。すなわち、回転側端子に装着された第1マグネット電極が、回転側端子の回転にともない回転しても、両電極間に働く磁力により、磁性流体が流動して順次両電極間を電気的に接続するため、連続的に電気的な接続状態が維持される。
また、本発明では、通電に伴う摺動が磁性粉末により形成された磁性流体の移動(流動)によるものだけであり、摩擦や摩耗が少ない構成になっている。すなわち、本発明は、定期的な交換が必要な「金属製リング及びブラシ」が用いられていないため、従来技術と比べてメンテナンスの負担が軽減される。
また、本発明は、第1マグネット電極と前記第2マグネット電極との間に充填された磁性流体が流動して両電極間を電気的に接続するものであるため、従来技術のスリップリングのように「金属製リング表面に形成されたマイクロギャップ等の影響によりブラシの摺動が不安定になる」ことがない。したがって、本発明は、上述した従来技術と比べて導通の信頼性が向上すると共に、信号エラーの発生が防止される。
なお、本発明は、水銀等の環境負荷物質を使用しない構成であるため、水銀式ロータリコネクタのように使用が制限されることがない。
また、前記磁性粉末の表面には貴金属メッキが施されていることが望ましい。
このように構成することにより、磁性粉末同士の接触抵抗を低下させることができる。
また、前記磁性流体は、前記磁性粉末にオイルを混入し形成されたものであることが望ましい。
この構成より、磁性流体の流動性が向上して、両電極間の電気的接続が安定する。
また、前記磁性流体は、液体金属に前記磁性粉末を混入して分散させたものであることが望ましい。また、前記液体金属は、ガリウム、インジウム及びスズの合金であることが望ましい。
このように、磁性流体として液体金属に磁性粉末を混入して分散させたものを用いることにより導電性を高めることができる。
本発明によれば、メンテナンスの負担が少なく、且つ環境負荷物質を使用しないロータリコネクタを提供することができる。
本発明の実施形態のロータリコネタの全体構成を説明するための模式図である。 本発明の実施形態のロータリコネクタの回転側ユニットを示した模式図である。 本発明の実施形態のロータリコネクタの固定側ユニットを示した模式図である。 本発明の実施形態のロータリコネクタのハウジングを示した模式図である。 本発明の実施形態のロータリコネクタの構成部品を分解して示した模式図である。 本発明の実施形態のロータリコネクタのマグネット電極間に充填された磁性流体が磁力線に沿って凸状の起立することを説明するための模式図である。
以下、本発明の実施形態について図1〜6を用いて説明する。
なお、図1は、本実施形態のロータリコネタの全体構成を説明するための模式図であり、図2は、本実施形態の回転側ユニットを示した模式図であり、図3は、実施形態の固定側ユニットを示した模式図であり、図4は、本実施形態のロータリコネクタのハウジングを示した模式図である。また、図5は、本実施形態のロータリコネクタの構成部品を分解して示した模式図であり、図6は、本実施形態のロータリコネクタのマグネット電極間に充填された磁性流体が磁力線に沿って凸状に起立することを説明するための模式図である。また、図1では、図面を見易くするために、マグネット電極16・26間の空隙部に充填された磁性流体を省略している。
図1に示すように、本実施形態のロータリコネクタWは、回転側の機構(図示せず)に電気的に接続されている回転側端子11を有する回転側ユニット10と、固定側の機構(図示せず)に電気的に接続されている固定側端子21を有する固定側ユニット20と、回転側ユニット10及び固定側ユニット20を支持するハウジング1と、回転側端子11を支持し位置決めする円筒状のカラー30とを備えている。また、回転側端子11及び固定側端子21の間には、1対のマグネット電極16・26が設置されている。
具体的には、回転側端子11及び固定側端子21は、相対向して配置された状態でハウジング1に支持されている。また、1対のマグネット電極16・26のうちの一方のマグネット電極(第1マグネット電極)16が回転側端子11の一端部に設置され、他方のマグネット電極(第2マグネット電極)26が固定側端子21の一端部に設置されている。
また、マグネット電極16及びマグネット電極26は、相互の端面同士が相対向し且つ所定の空隙部S(例えば、0.05mm〜2mmの寸法の空隙部S)が形成されるように離間して配置されており、両電極16・26間には連続的に磁力が働くようになっている。
なお、マグネット電極16は、マグネット電極26との対向面がN極(或いはS極)になり、マグネット電極26は、マグネット電極16との対向面がS極(或いはN極)になるように設置されている。
また、上記の空隙部Sには磁性粉末により形成された磁性流体40(図6参照)が充填されており、磁性流体40が、マグネット電極16とマグネット電極26との間に発生する磁力線に沿って流動して、両電極16・26間の間を結ぶ凸形状(針形状、鱗片状)に立設し、両電極16・26間が電気的に接続されるようになっている。
以下、本実施形態のロータリコネクタWの各構成を順に説明する。
図2に示すように、回転側ユニット10は、略棒状の回転側端子11と、回転側端子11を回転自在に支持するボールベアリング13と、永久磁石により形成されたマグネット電極16と、マグネット電極16を収容しているマグネットカバー15とを有している。また、上記の回転側端子11の一端部には、マグネットカバー15に収容されたマグネット電極16がボルト17で固定されており、マグネット電極16が回転側端子11と共に回転するようになっている。
なお、回転側端子11、ボールベアリング13及びボルト17は、金属により形成されており、マグネットカバー15は合成樹脂により形成されている。また、回転側端子11とマグネット電極16とは、ボルト17を介して電気的に接続されるようになっている。
また、回転側端子11は、一端部側に周方向に拡径したフランジ部11aが形成されており、フランジ部11aの一方側(図2に示す下方側)にマグネットカバー15に収容されたマグネット電極16が設置され、フランジ部11aの他方側(図2に示す上方側)にボールベアリング13が設置されている。また、回転側端子11の一端部側に形成されたフランジ部11aの中心部には、ボルト17の軸部と螺合するネジ穴11bが穿設されている。
また、ボールベアリング13は、外周面に断面が円弧状に凹んだ内輪軌道を有する内輪13aと、内周面に断面が円弧状に凹んだ外輪軌道を有する外輪13cと、内輪軌道と外輪軌道との間に転動自在に設けられた複数のボール13bとを有している。
また、ボールベアリング13は、内輪13aの内周面が回転側端子11の側面に固定され、回転側端子11を回転自在に支持している。
また、マグネット電極16は、略円板状に形成されていると共に、その中心部にボルト17の軸部を挿通させる貫通孔が形成されている。
また、マグネットカバー15は、一方が開放され且つ他方に底部を有する円筒状に形成されていると共に底部の中心部には、ボルト17の軸部を挿通させる貫通孔が形成されている。
また、マグネットカバー15にマグネット電極16を収容すると、マグネット電極16の一方面(図2に示す上面)が、マグネットカバー15の底部に覆われ、マグネット電極16の側面が、マグネットカバー15の側面部に覆われると共に、マグネット電極16の他方面(図2に示す下面)が開放された状態になる。
また、マグネットカバー15は、側面部の高さ寸法が、マグネット電極16の高さ寸法より大きく形成され、マグネットカバー15にマグネット電極16を収容すると、マグネットカバー15の側面部が、マグネット電極16の他方面から突出するようになっている。
また、図3に示すように、固定側ユニット20は、略棒状の固定側端子21と、永久磁石により形成されたマグネット電極26と、マグネット電極26を収容しているマグネットカバー25とを有している。また、固定側電極21の一端部には、マグネットカバー25に収容されたマグネット電極26がボルト27により固定されている。
なお、固定側端子21及びボルト27は、金属により形成されており、マグネットカバー25は合成樹脂により形成されている。固定側端子21と第2マグネット電極21とは、ボルト27を介して電気的に接続されるようになっている。
また、固定側端子21の一端部側には、周方向に拡径したフランジ部21aが形成され、フランジ部21aの中心部には、ボルト27の軸部と螺合するネジ穴21bが穿設されている。また、フランジ部21aの外周面には、ハウジング1の下端部に固定するためのネジ孔21cが形成されている。
また、マグネット電極26は、略円板状に形成されていると共に、その中心部にボルト27の軸部が挿通される貫通孔が形成されている。
また、マグネットカバー25は、一方が開放され且つ他方に底部を有する円筒状に形成されていると共に底部の中心部には、ボルト27の軸部が挿通される貫通孔が形成されている。
そして、マグネットカバー25にマグネット電極26を収容すると、マグネット電極26の一方面(図3に示す下面)が、マグネットカバー25の底部に覆われ、マグネット電極26の側面が、マグネットカバー25の側面部に覆われると共に、マグネット電極26の他方面(図3に示す上面)が開放された状態になる。
また、マグネットカバー25は、側面部の高さ寸法が、マグネット電極26の高さ寸法より大きく形成され、マグネットカバー25にマグネット電極26を収容すると、マグネットカバー25の側面部が、マグネット電極26の他方面から突出する。
また、図1、4に示すように、ハウジング1は、上面部1a及び側面部1bを備え、且つ下方が開放された中空円筒状に形成されている。また、上面部1aの中心部には、回転側端子11が挿通される貫通孔1a1が設けられている。また、側面部1bの下端部には、固定側端子21のフランジ部21aを固定するためのネジ孔1b1が形成されている。
また、カラー30は、両端が貫通している中空円筒状に形成されており、下端部がハウジング1に固定されたフランジ部21aに載置され、上端部に、回転側ユニット10のベアリング13が載置される。
また、カラー30は、ベアリング13を支持し位置決めすると共に、回転側端子11に装着されたマグネット電極16と、固定側電極21に装着されたマグネット電極26との間に所定の空隙部Sを形成するためのスペーサ(間隔保持部材)として機能している。
また、マグネット電極16とマグネット電極26との間の空隙部Sに充填される磁性流体40は、強磁性粉末により構成されている。なお、磁性粉末には、鉄・コバルトなどの強磁性粉末を用いることが望ましい。
また、磁性粉末の表面に低抵抗な貴金属メッキを施し、磁性粉末同士の接触抵抗を抑えるようにしても良い。
また、磁性流体40には、鉄・コバルトなどの磁性粉末にオイルを混練したものを用いるようにしても良い。この構成により、磁性流体40の流動性が向上するため、両電極16・26間の電気的な連続接合が安定する。また、上記オイルにカーボン系のフィラーを添加したものを用いて、オイル自体に導電性を付与するようにしてもよい。
上記のように構成された各構成部品は、以下のように組み立てられる。
先ず、回転側ユニット10及び固定側ユニット20を組立てる。具体的には、回転側端子11の側面を、ボールベアリング13の内輪13aの内周面に固定すると共に、回転側端子11の一端部にマグネットカバー15に収容されたマグネット電極16を載置してボルト17で固定することにより、回転側ユニット10を組立てる。また、固定側電極21の一端部にマグネットカバー25に収容されたマグネット電極26を載置してボルト27で固定することにより固定側ユニット20を組み立てる。
次に、回転側ユニット10のマグネット電極16の端面(図5に示す下面)に磁性流体40を適量付着させる。また、固定側ユニット20のマグネット電極26の端面(図5に示す上面)に磁性流体40を適量付着させる。
上記作業を終えると、固定側ユニット20のフランジ部21aの上方(図5に示す上方)にカラー30を設置する。
次に、回転側端子11の一端部に装着されたマグネット電極16を、固定側端子21の一端部に装着されたマグネット電極26と相対向させて配置すると共に、フランジ部21aの上方に設置されたカラー30の上端部に回転側ユニット10のベアリング部13を載置する。これにより、マグネット電極16の端面と、マグネット電極26の端面とが相対向し、且つ互いの端面同士の間に所定の空隙部Sが形成されると共に、マグネット電極16と、マグネット電極26との間に形成された空隙部Sに、磁性流体40が充填された状態になる。
なお、両電極16・26同士を相対向して配置した際に、マグネット電極16を収容したマグネットカバー15と、マグネット電極26を収容したマグネットカバー25とが当接せずに非接触になるように、マグネットカバー15、25の側面の長さ寸法が設計されている。
次に、ハウジング1の上面部1aの貫通孔1a1に回転側端子11を挿通させ、ハウジング1の下端部を、固定側端子21のフランジ部21aに載置し、フランジ部21aのネジ孔21cとハウジング1の下端部のネジ孔1b1とを位置合わせし、ネジ孔21c、1b1にネジを螺合する。これにより、固定側ユニット20がハウジング1に固定され、回転側ユニット10のボールベアリング13がカラー30とハウジング1に挟持・固定されて、回転側端子11がハウジング1に回転自在に支持されているロータリコネクタWが形成される。
上記のロータリコネクタWは、回転側端子11に装着されたマグネット電極16と、固定側端子21に装着されたマグネット電極26との間の空隙部Sに充填された磁性流体40が、両電極16・26の間に働く磁力により、両電極間16・26間を架渡すように立設して両電極間16・26間を電気的に接続させる。
具体的には、図6に示すように、回転側端子11に電気的に接続されたマグネット電極16と、回転側端子21に電気的に接続されたマグネット電極26との間の空隙部Sに充填された磁性流体40は、両電極16・26の間に形成される磁力線に沿って流動して略針状に立設した針形状部40a(複数の針形状部40a)を形成する。針形状部40aは、一端部がマグネット電極16に当接し、他端部がマグネット電極26に当接している。
この構成によれば、回転側端子11に装着されたマグネット電極16が、回転側端子11の回転にともない回転しても、両電極16・26間には磁力が働き続けているため、両電極間16・26の間に充填された磁性流体40が順次両電極間16・26を電気的に接続する。その結果、両電極間16・26は、連続的に電気的な接続状態が維持される(すなわち、回転側端子11と、固定側端子21との間の電気的接続状態が維持される)。
このように、本実施形態のロータリコネクタWでは、通電に伴う摺動は、磁性粉末により形成された磁性流体40の移動によるものだけであり、摩擦や摩耗が少ない構成になっている(本実施形態は、従来技術のスリップリングのように「金属製リング及びブラシ」が用いられていない)。その結果、本実施形態によれば、「金属製リング及びブラシ」交換が不要になり、メンテナンスの負担が大幅に軽減される。
また、本実施形態では、回転側のマグネット電極16と、固定側のマグネット電極26との間に充填された磁性流体40が順次両電極16・26間を電気的に接続する構成であるため、従来技術のスリップリングのように「金属製リング表面に形成されたマイクロギャップ等の影響によりブラシの摺動が不安定になる」という問題が生じない。その結果、本実施形態では、上述した従来技術と比べて導通の信頼性が向上すると共に、信号エラーの発生が防止される。
なお、本実施形態は、水銀等の環境負荷物質を使用しない構成であるため、水銀式ロータリコネクタのように使用が制限されることがない。
なお、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、その要旨の範囲において種々の変更が可能である。
例えば、磁性流体40に、液体金属に磁性粉末を混入して分散させたものを用いてもよく、前記液体金属は、ガリウム、インジウム及びスズの合金であってもよい(ガリウム、インジウム及びスズの合金が、例えば、ガリンスタンであってもよい)。
このように、磁性流体40に、液体金属に磁性粉末を混入して分散させたものを用いることにより導電性を高めることができる。
また、上述した実施形態では、両電極16・26の間の空隙部Sに充填された磁性流体40が、両電極16・26の間に形成される磁力線に沿って流動して略針形状に立設することにより、両電極16・26間を電気的に接続しているが、この針形状は一例に過ぎない。例えば、磁性流体40が、両電極16・26の間を結ぶ鱗片形状に形成されるものであってもよい。
W…ロータリコネクタ
1…ハウジング
1a…上面部(ハウジング)
1a1…貫通孔(ハウジング)
1b…側面部(ハウジング)
1b1…ネジ孔(ハウジング)

10…回転側ユニット
11…回転側端子(回転側ユニット)
11a…フランジ部(回転側ユニット)
11b…ネジ穴(回転側ユニット)
13…ボールベアリング(回転側ユニット)
13a…内輪(回転側ユニット)
13b…ボール(回転側ユニット)
13c…外輪(回転側ユニット)
15…マグネットカバー(回転側ユニット)
16…マグネット電極(回転側ユニット)
17…ボルト(回転側ユニット)

20…固定側ユニット
21…固定側端子(固定側ユニット)
21a…フランジ部(固定側ユニット)
21b…ネジ穴(固定側ユニット)
21c…ネジ穴(固定側ユニット)
25…マグネットカバー(固定側ユニット)
26…マグネット電極(固定側ユニット)
27…ボルト(固定側ユニット)

30…カラー

40…磁性流体
41…針形状部(磁性流体)

Claims (5)

  1. 回転側端子および固定側端子を有するロータリコネクタであって、
    前記回転側端子に装着され且つ該回転側端子と電気的に接続されている第1マグネット電極と、
    前記固定側端子に装着され且つ該固定側端子と電気的に接続されている第2マグネット電極とを備え、
    前記第1マグネット電極及び前記第2マグネット電極は、相互の端面同士が相対向し且つ所定の空隙部が形成されるように離間して配置されており、
    前記空隙部には磁性粉末により形成された磁性流体が充填されており、該磁性流体が、前記第1マグネット電極と前記第2マグネット電極との間に発生する磁力線に沿って流動して該第1マグネット電極から該第2マグネット電極まで延びる凸形状に形成され、該両電極間が電気的に接続されるようになっていることを特徴とするロータリコネクタ。
  2. 前記磁性粉末の表面には貴金属メッキが施されていることを特徴とする請求項1記載のロータリコネクタ。
  3. 前記磁性流体は、前記磁性粉末にオイルを混入し形成されたものであることを特徴とする請求項1又は2記載のロータリコネクタ。
  4. 前記磁性流体は、液体金属に前記磁性粉末を混入して分散させたものであることを特徴とする請求項1又は2記載のロータリコネクタ。
  5. 前記液体金属は、ガリウム、インジウム及びスズの合金であることを特徴とする請求項4記載のロータリコネクタ。
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