JP6050990B2 - 制振装置と制振架台 - Google Patents

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本発明は、IT機器や通信設備等の各種機器を設置するラックやその他の設備等に、地震等による振動の伝達を減衰させる制振装置と制振装置を備えた制振架台に関する。
従来、コンピュータや通信設備等の各種機器が設置される部屋を備えた建物が、地震の際に生じる振動を吸収する制振装置として、例えば特許文献1に開示された3次元ダンパ装置が提案されている。
このダンパ装置では、粘性体を入れた水平用容器を固定床に設置し、この水平用容器内に同じく粘性体を貯留させた縦長の容器を設置している。縦長の容器内には、免震床の下面に取り付けた支柱が粘性体中に挿入され、支柱の下端には円板が取り付けられている。
そして、地震によって建物が地震力を受けて、固定床と免震床が水平方向に急激に振動すると、ダンパ装置の支柱に設けられた円板と縦長の容器との間隙に入り込む粘性体によって水平方向の振動を減衰させる。しかも、上下方向の振動に際しては、円板と縦長の容器内の粘性体とによって上下方向の振動を減衰できる。これによって3次元方向に振動を抑制する機能を発揮して、免震床やラックやその他の設備等の振動を減衰させることができるようにしている。
実開平1-85549号公報
しかしながら、上述した3次元ダンパ装置では、二重に容器を設けるなど構造が複雑であり製造コストが高い上に設置スペースが大きいという欠点があった。また、縦長の容器の底部と水平用容器との間の間隙に粘性体が介在する構成であるため、地震による振動によって、縦長の容器が水平用容器に対して水平方向にずれて傾斜することがある。この場合、縦長の容器が支柱と相対的に傾斜するため水平方向及び上下方向の制振機能が低下するおそれがあるという欠点もあった。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、地震等の振動に対して3次元方向の制振を行えると共に振動による支柱の傾斜を抑制するようにした制振装置と制振架台を提供することを目的とする。
本発明による制振装置は、粘性体を収納した筒状の容器内に支柱が挿入され、該支柱の上部には架台が設置されていると共に中間部にプレートが固定され、該プレートと容器の内面との間に間隙が形成され、容器の底部には支柱の下端部を位置決めするためのテーパ部が形成されており、テーパ部における最下部にテーパ部より下方に落ち込む筒状の凹部が形成され、該筒状の凹部内に支柱が挿入されていることを特徴とする。
本発明による制振装置によれば、地震等が発生した場合、水平方向の振動は支柱の中間部に設けたプレートと容器の内面との間隙に入り込む粘性体のせん断抵抗によって減衰され、上下方向の振動はプレートと容器の底部との間の粘性体のせん断抵抗によって減衰され、支柱の上部に設けた架台への3次元方向の振動を抑制できる。
しかも、容器底部のテーパ部の最下部に筒状の凹部を形成し、支柱を筒状の凹部内に落ち込ませたことで、水平方向の振動が比較的小さい場合には、支柱は筒状の凹部内に保持された状態で水平方向の振動を上下方向の振動に変換することになり3次元方向の振動を減衰することができる。また、上下方向と水平方向の振動が比較的大きい場合、支柱が筒状の凹部を飛び出したとしても、支柱の下端部はテーパ部のテーパ面に沿ってガイドされて凹部内に落ち込んで定置されることになる。
また、支柱は、プレートを固定した軸部と、該軸部の上側に連結された鋼管とを備えていることが好ましい。
本発明による制振装置は、支柱の上部を鋼管で形成したため剛性と強度が高く、架台や架台に設置する設備の重量が大きくても支柱が座屈することなく荷重と振動に耐えることができる。
本発明による制振架台は、上述したいずれかの制振装置を1または複数備えていて、これら制振装置の上部には架台が設けられてなることを特徴とする。
本発明による制振架台によれば、各種の設備等が設置された架台を上述した制振装置で支持するので、地震等の際に水平方向と垂直方向に振動を減衰させて吸収できる。しかも、制振装置の架台と連結された支柱は、地震等の際に振動で傾斜したとしても、その下端部が容器の底部に設けられたテーパ部によってガイドされて定位置に移動されて傾斜状態を解消して起立状態になるため、容器内で安定した姿勢に保持できる。
本発明による制振装置及び制振架台によれば、地震等による振動が生じても容器内に粘性体と中間部にプレートを備えた支柱とを設置したので、3次元方向の振動を減衰させることができると共に、構造が簡単で製造コストが低廉である。
また、地震等の3次元方向の振動で支柱が傾斜したとしても、容器の底部に設けたテーパ部によって支柱の下端部をガイドして傾斜状態を解消して起立状態で容器の定位置に戻すよう位置決めでき、3次元方向の振動減衰機能を確実に発揮できる。
本発明の第一実施形態による制振装置を用いた制振架台を示す要部構成図である。 第一実施形態による制振装置の構成を示す要部縦断面図である。 図2に示す制振装置の支柱の中間部に設けた水平プレートの平面図である。 第二実施形態による制振装置の構成を示す要部縦断面図である。 第三実施形態による制振装置の構成を示す要部縦断面図である。 変形例による制振装置の水平プレートの部分を示す要部縦断面図である。
以下、本発明の実施形態による制振装置と制振架台について添付図面に基づいて説明する。
図1は本発明の第一実施形態による制振装置1を備えた制振架台2を示すものである。
本実施形態における制振架台2は複数本、例えば4本の制振装置1を備えており、各制振装置1の上部はフレーム3によって互いに連結されて例えば四角形枠状に形成されている。この四角形枠状のフレーム3は、例えばIT機器や通信機器等の各種機器やその他の設備を設置するための制振架台4を構成する。
次に、制振架台2の制振装置1について図2により説明する。
本実施形態による制振装置1において、建物の床面6上に容器7が設置され、容器7は例えば比較的外径寸法の狭い円筒状の筒部8とその底部をなす基板9とによって有底円筒状に形成され、基板9は筒部8より幅広でアンカーボルト10によって床面6に固定されている。また、容器7の上端は開口されている。なお、容器7の上端開口には埃などの異物が侵入するのを防ぐために蓋を設置してもよいが、容器7に固定せずに揺動可能に載置する程度に設置することが好ましい。
容器7内には、粘性体として例えばシリコンオイル12が例えば容器7の高さ方向の1/2以上の深さで貯留されており、容器7内には軸状に延びる支柱13が水平方向と垂直方向に揺動可能に挿入されている。この支柱13は鉛直荷重を支える治具であり、長手方向の下部にねじが切られた比較的短いボルト軸14が軸部として設けられ、上部にはボルト軸14の先端に螺合して連結された鋼管15が設けられている。
支柱13のボルト軸14はその下端に着座板16が固定され、着座板16と鋼管15との中間には水平プレート17が連結されている。図3に示すように、水平プレート17はねじ軸14の周囲に所定間隔で穴17aが形成されていて、穴17aの数や面積等でシリコンオイル12の流動性と振動減衰力を調整できるようになっている。
鋼管15は円筒状の側面部18と底板19とを有しており、ボルト軸14は鋼管15の底板19に螺合してダブルナット20で固定されている。また、水平プレート17は着座板16より大径の円板を形成しており、鋼管15の底板19と略同一の外径寸法を有している。鋼管15の上端は容器7の上方に突出しており、例えばリング状の連結板22を介して架台4の角部で二つのフレーム3の端部にそれぞれ連結されている。
これら水平プレート17と鋼管15の外周面は容器7の内面との間に全周に亘って間隙Kが形成され、シリコンオイル12で満たされている。
また、容器7の底部の基板9上にはすり鉢状のテーパ部23が形成されており、全周に亘ってテーパ面23aで囲われたその中央の最下部23bは着座板16より若干大きい円形の平面に形成され、最下部23bに支柱13の着座板16が載置可能とされている。このテーパ面23の最下部23aは容器7と同心円に形成されている。これによって支柱13が水平方向と上下方向の3次元方向に振動すると、支柱13はその幅が小さいために傾斜する場合があるが、この場合でも、支柱13の下端部がテーパ部23のテーパ面23aにガイドされて容器7の中央の最下部23bに戻り、傾斜状態を解消して起立状態に保持されることになる。
本実施形態による制振装置1と制振架台2は上述の構成を備えており、次に地震時の作用を説明する。
制振架台2を備えた建物に地震が発生すると、床面6から制振装置1に3次元方向の振動が伝達され、制御架台2へも伝達される。制振装置1において水平方向の振動は容器7の内面と支柱13の水平プレート17及び鋼管15との間隙Kに充填されたシリコンオイル12のせん断抵抗によって減衰させられる。また、上下方向の振動は、水平プレート17と容器の底部の基板9との間、水平プレート17と鋼管15の底部19との間のシリコンオイル12のせん断抵抗によって減衰させられる。しかも、水平プレート17に所定間隔に形成された複数の穴17aを形成したことでシリコンオイル12の流動抵抗を調整して、上下方向の引っ張り力を調整できる。これによって容器7の基板9に固定されたアンカーボルト10に対する引き抜き方向の荷重を低減できる。
しかも、容器7と支柱13は比較的縦長であるため、水平方向と垂直方向に3次元方向の振動が生じると、支柱13は3次元方向に揺動して振動を減衰させると共に、支柱13の下端部の着座板16がテーパ部23の最下部23bから外れ、容器7内で斜め方向に傾斜することになる。すると、支柱13の下端部の着座板16は容器7の底部のテーパ部23のテーパ面23aに当接し、そして、地震の振動によってテーパ面23aにガイドされて降下して着座板16がテーパ部23の中心の最下部23bに戻って着座することになると、支柱13は容器7に対して傾斜姿勢を解消して中央位置に起立状態に保持される。そのため、次の地震の際、支柱13は3次元方向の振動に対して安定した減衰機能を発揮できる。
そのため、複数の制振装置1を備えた制御架台2において、架台4のフレーム3への振動伝達が低減され、しかも支柱13はテーパ部23にガイドされて中央の最下部23bに起立状態で落ち着くため、架台4は振動を減衰させた状態に保持され、制振できる。
上述したように、本実施形態による制振装置1によれば、容器7内に挿入した支柱13との間のシリコンオイル12のせん断抵抗によって地震等による振動を水平方向及び上下方向の3次元方向に減衰できて床面6から架台4へ伝達する振動を減衰できる。また、水平プレート17と容器7の底部との間のシリコンオイル12のせん断抵抗によりアンカーボルト10の引っ張り力を低減できる。
また、支柱13の上部側領域に剛性の高い鋼管13を設置して架台4のフレーム3に連結するようにしたから、地震等が発生した場合、重量の大きいIT機器や通信機器等の各種機器や設備を設置していても支柱13の座屈を防いで振動を減衰させて制振できる。
また、水平プレート17に形成する穴17aの数と面積を調整することによってシリコンオイル12の流動性を制御し、上下方向の振動減衰力と衝撃量を調整することができる。また、容器7内に挿入された支柱13は3次元方向の振動の減衰に寄与すると共に、振動によって斜め方向に傾くことがあっても、容器7の底部に形成したすり鉢状のテーパ部23のテーパ面23aにガイドされて支柱13の下端部の着座板16が最下部23bに降下し、傾斜姿勢を解消して容器7の中央に起立状態に保持されるため、地震等による3次元方向の振動に対して安定した減衰機能を発揮できる。
また、このような制振装置1を用いた制振架台2によれば、地震等が生じても各制振装置1によって3次元方向の振動を減衰させると共に、各制振装置1において容器7の底部に設けたテーパ部23によって支柱13の着座板16をすり鉢状のテーパ面23aの中央最下部23bに戻して傾斜状態から起立状態に戻すことができるので、制振架台2と設置された各種設備を安定して支持できる。
なお、本発明による制振装置1及び制振架台2は上述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を変更しない限り適宜の変更や置換等を採用することができる。
次に本発明の他の実施形態や変形例について説明するが、上述した第一実施形態による制振装置1と同一または同様な部品、部材には同一の符号を用いて説明を省略する。
図4は第二実施形態による制振装置1Aを示すものであり、本実施形態では支柱13Aが鋼管15を有しておらず、全長に亘って例えばPC鋼棒からなる棒体25とされている。そして、この棒体25の下端部にはテーパ部23の中央最下部に着座可能な着座板16が連結され、中間部分に着座板16より幅広で全周に亘って容器7の内面との間に間隙Kを形成する水平プレート17が連結されている。そして、棒体24の上端部は容器7の上端部から上方に突出していて連結板22を介して架台4のフレーム3に連結されている。
本第二実施形態による制振装置1Aによれば、支柱13Aが棒体25であるから、支柱の上部側に鋼管15を設置した第一実施形態よりも比較的重量の小さい設備を備えた架台4を支持するのに適している。その余の作用効果は第一実施形態による制振装置1と同様である。
次に本発明の第三実施形態による制振装置1Bを図5により説明する。
図5に示す制振装置1Bは概略で第2実施形態による制振装置1Aと同一構成を有しているが、本実施形態による制振装置1Bでは、支柱13Bとしての棒体27は、下端部に着座板16が設けられておらず、棒状にストレートに延びている。
また、容器7の底部に設けたテーパ部28は容器7の中心に向けてすり鉢状に形成されたテーパ面28aと、すり鉢の底である中央最下部が容器7の基板9まで延びる円筒状の凹部29とを備えている。凹部29の内径は棒体27の外径に対して全周に若干の間隙K1が形成されており、この間隙K1にもシリコンオイル12が充填されている。そのため、テーパ部28の断面は略台形状に形成されている。
本実施形態による制振装置1Bはその余の構成において、第二実施形態による制振装置1Aと共通する。
本第三実施形態による制振装置1Bは上述の構成を備えているから、比較的小さい地震が発生した場合、棒体27の下端部が凹部29内に挿入されていて上下方向の振動は水平プレート17と容器7の底部のテーパ面28との間のシリコンオイル12のせん断抵抗によって減衰させられる。しかも棒体27は、テーパ部26の凹部29の深さよりも上下方向の振動の振幅が小さくて凹部29内から抜けない。
そのため、棒体27がテーパ部28の凹部29内に保持されるために、水平方向の振動は小さく抑制される。この場合、棒体27の水平方向の振動の範囲が狭く、水平方向の振動は上下方向の振動に変換され、上述したように水平プレート17と容器7の底部のテーパ面28との間のシリコンオイル12のせん断抵抗によって減衰させられる。水平方向の振動によっても棒体27が傾斜することが抑制され、常時中央の凹部29内に起立状態に支持されている。
これによって、本実施形態による制振装置1Bは、上述した第一及び第二実施形態の制振装置1,1Aよりも、振動による棒体27と架台4の横揺れを著しく低減できる。
また、地震の振動が大きい場合には、上下方向の振動によって棒体27がテーパ部28の凹部29から上方に抜けてしまう。そのため、水平方向の振動は、容器7の内面と支柱27の水平プレート17との間隙Kに充填されたシリコンオイル12のせん断抵抗によって減衰させられる。また、上下方向の振動は、水平プレート17と容器7の底部のテーパ部28との間のシリコンオイル12のせん断抵抗によって減衰させられる。
この場合、上下方向の振動と水平方向の振動によって棒体27は凹部29から脱出して振動させられ、棒体27は3次元方向に振動が生じると、振動を減衰させつつ容器7内で斜め方向に傾斜することがある。すると、棒体27の振動幅が低減されるため、シリコンオイル12による振動減衰効果が低下する。
この場合でも、棒体27の下端部は容器7の底部のテーパ部28のテーパ面28aに当接するため、振動しながらテーパ面28aにガイドされて中央方向に移動して凹部29内に落ち込むことで中心位置に保持され、棒体27は傾斜状態から起立状態に戻される。
従って、本第三実施形態による制振装置1Bは、比較的振動の小さい地震では、棒体27がテーパ部28の凹部29内に保持されて水平方向の振動を上下方向の振動に変換して抑制できるため、棒体27に連結された架台4への制振効果は第二実施形態による制振装置1Aよりも大きくなる。その余の作用効果は上述した第一及び第二実施形態による制振装置1、1Aと同様である。
なお、上述した各実施形態による制振装置1,1A,1Bは容器7が外径の小さい寸法に形成できるから、狭いスペースに設置することが可能である。
また、上述した第二〜第三実施形態による制振装置1A,1Bにおいて、各容器7の上端開口には蓋を設けない構成としたが、第一実施形態と同様に蓋を設置するようにしてもよい。この場合、埃等の異物が容器7のシリコンオイル12内に落下することを防止できればよく、蓋は容器7の上端や支柱13A,13Bに固定しなくてもよい。
なお、上述した各実施形態による制振装置1,1A,1Bにおいて、水平プレート17は所定間隔で穴17aを形成してこれらの穴17aを通してシリコンオイル12の流動性を制御して振動の減衰機能と振動による衝撃力を調整するようにしたが、本発明による水平プレート17は上述した構成に限定されない。例えば、穴17aを設けない水平プレート17を用いてもよい。
或いは、図6に示すように、水平プレート17に穴17aを形成すると共にその下側にヒンジ部を介して開閉可能な逆止弁31を設置してもよい。この場合、上下方向の振動において支柱15、25、27が上昇移動する場合には穴17aが逆止弁31によって開口されてシリコンオイル12が流動し、下降移動する場合には穴17aが逆止弁31によって閉鎖されてシリコンオイル12の流動を停止させることができる。
このような逆止弁31を採用することで上下方向の振動による減衰機能を調整するようにしてもよい。なお、逆止弁として、上述の構成に代えて水平プレート17に段付きの貫通穴を形成し、段部に弁体としてボール等を配設した構成を採用してもよい。
また、第一実施形態による制振装置1において支柱13における鋼管15の下部をボルト軸14としたが雄ネジを設けない軸体を用いてもよく、鋼管15の底部19に溶接等で連結してもよい。
また、第一及び第二実施形態において、支柱13の下側のボルト軸14と棒体25の下端に着座板16を固定したが、着座板16を設置することなく、ボルト軸14や棒体25自体の下端部をテーパ部23の中央最下部23bに位置させて静止させるようにしてもよい。
また、第三実施形態において、支柱13Bの上部側に鋼管15を連結してもよい。
なお、上述した第一実施形態における制御架台2は、第一実施形態による制振装置1だけでなく、第二実施形態による制振装置1A、第三実施形態による制振装置1B等を適宜採用することができる。しかも、制御架台2は4本の制振装置1を脚部として用いて架台4を設置したが、脚部は4本に限定されることなく適宜の1または複数本を採用できる。また、架台4に対して異なる実施形態による制振装置1、1A、1Bを組み合わせて取り付けてもよい。
また、制振装置1,1A,1Bの容器7に貯留する粘性体としてシリコンオイル12を用いたが、本発明による粘性体はシリコンオイル12に限定されるものではなく、その他のオイル等適宜の高粘性を有する流体材料を採用できる。
また、上述した制振装置1,1A,1Bは、制御架台2の脚部として用いるものとして説明したが、本発明による制振装置はこのような構成に限定されない。例えば、床面6として建物の基礎や固定床等に制振装置を設置し、支柱の上部に連結する架台として構造物の床面や下面、或いは免震床等を連結して、地震力を極力受けないように制御する免震装置として用いることもできる。
1,1A、1B 制振装置
2 制振架台
3 フレーム
4 架台
7 容器
8 筒部
12 シリコンオイル
13,13A、13B 支柱
14 ボルト軸
15 鋼管
16 着座板
17 水平プレート
17a 穴
23、28 テーパ部
23a,28a テーパ面
25、27 棒体
29 凹部

Claims (3)

  1. 粘性体を収納した筒状の容器内に支柱が挿入され、該支柱の上部には架台が設置されていると共に中間部にプレートが固定され、該プレートと前記容器の内面との間に間隙が形成され、前記容器の底部には前記支柱の下端部を位置決めするためのテーパ部が形成されており、
    前記テーパ部における最下部に前記テーパ部より下方に落ち込む筒状の凹部が形成され、該筒状の凹部内に前記支柱が挿入されていることを特徴とする制振装置。
  2. 前記支柱は、前記プレートを固定した軸部と、該軸部の上側に連結された鋼管とを備えている請求項1に記載された制振装置。
  3. 請求項1または2に記載された制振装置を1または複数備えていて、前記制振装置の上部には前記架台が設けられてなることを特徴とする制振架台。
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