JP6049574B2 - 食材混合機 - Google Patents
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Description
この酢合わせ機は、機械フレームと、この機械フレームに左右方向のドラム回転軸芯回りに回転自在に支持された混合ドラムとを備えている。
前記混合ドラムは上部開口状のドラム本体と、このドラム本体の上部開口を塞ぐドラム蓋とを備えている。前記ドラム本体は、機械フレームにドラム回転軸芯回りに回転自在に支持されている。ドラム蓋はドラム本体の上端部にロック部材を介して着脱自在に取り付けられている。
そこで、本発明は、前記問題点に鑑み、食材をドラム本体に供給する場合等に、ドラム蓋をドラム本体から取り外す必要のない食材混合機を提供することを課題とする。
食材混合機は、機械フレームと、この機械フレームに左右方向のドラム回転軸芯回りに回転自在に支持された混合ドラムとを備え、前記混合ドラムは上部開口状のドラム本体と、このドラム本体の上部開口を塞ぐドラム蓋とを備え、前記ドラム本体をドラム回転軸芯回りに回転駆動することにより混合ドラム内部で複数の食材を混合する食材混合機であって、
前記ドラム本体は機械フレームに支持され、前記ドラム蓋はその後部がドラム本体にヒンジ結合部によってヒンジ結合されて開閉自在とされ、前記機械フレームにドラム蓋を開けた状態で保持する蓋ホルダを設け、
前記ヒンジ結合部は、前記ドラム蓋に設けられたヒンジ軸と、前記ドラム本体に設けられていてヒンジ軸が軸芯回りに回転自在に取り付けられる軸取付金具であって、ドラム蓋を閉じた位置から開ける方向にヒンジ軸回りに所定角度回転させることによりヒンジ軸を取り外すことができる軸取付金具とを有し、
前記蓋ホルダは、ドラム蓋を前記所定角度回転させた際のドラム蓋の開き角度よりも小さな開き角度でドラム蓋を保持することを特徴とする。
また、食材混合機は、機械フレームと、この機械フレームに左右方向のドラム回転軸芯回りに回転自在に支持された混合ドラムとを備え、前記混合ドラムは上部開口状のドラム本体と、このドラム本体の上部開口を塞ぐドラム蓋とを備え、前記ドラム本体をドラム回転軸芯回りに回転駆動することにより混合ドラム内部で複数の食材を混合する食材混合機であって、
前記ドラム本体は機械フレームに支持され、前記ドラム蓋はその後部がドラム本体にヒンジ結合されて開閉自在とされ、前記機械フレームにドラム蓋を開けた状態で保持する蓋ホルダを設け、
前記ドラム蓋に取っ手が設けられ、前記蓋ホルダは、機械フレームに上方突出状に設けられたサポートフレームと、このサポートフレームの上部側に設けられていて前記取っ手を保持することでドラム蓋を開いた状態に保持する取っ手保持部材とを備え、
前記サポートフレームは、機械フレームに固定されたフレーム支持部材に高さ変更自在に支持され、このサポートフレームの上部に取付ステーを設け、この取付ステーは、上壁と、この上壁の前端から下方に延出された前壁とを有し、
前記取っ手保持部材は、前記取付ステーの前壁に取り付けられ、
前記取付ステーの上壁は、前記サポートフレームの高さを、取っ手保持部材で取っ手を保持する場合の高さよりも低くした状態で、起立状態のドラム蓋の後部を下側から受持して該ドラム蓋を開いた状態に保持する受け部を構成していることを特徴とする。
また、食材混合機は、機械フレームと、この機械フレームに左右方向のドラム回転軸芯回りに回転自在に支持された混合ドラムとを備え、前記混合ドラムは上部開口状のドラム本体と、このドラム本体の上部開口を塞ぐドラム蓋とを備え、前記ドラム本体をドラム回転軸芯回りに回転駆動することにより混合ドラム内部で複数の食材を混合する食材混合機であって、
前記ドラム本体は機械フレームに支持され、前記ドラム蓋はその後部がドラム本体にヒンジ結合されて開閉自在とされ、混合ドラムがドラム本体に食材を投入する際のホーム位置にある状態において、ドラム蓋を開けた状態で保持する蓋ホルダを前記機械フレームに設け、
前記混合ドラムは、前記ホーム位置において前下がりに傾斜していて、ドラム本体の上部開口面が前方に向かうに従って下方に移行する傾斜状であることを特徴とする
ドラム蓋をドラム本体にヒンジ結合して開閉自在とすることにより、食材をドラム本体に投入する場合や、食材をドラム本体から取り出す場合に、ドラム本体からドラム蓋を取り外さなくてもよく、また、ドラム本体に食材を投入する場合に、ドラム蓋を持っておかなくてもよく、至便である。
また、ドラム蓋を大きく開いた状態に保持することができる。
図1は、複数の食材を混合する食材混合機として、ご飯に酢(合わせ酢)を自動的に混ぜ合わせて酢飯を作る酢合わせ機1を例示している。図1は酢合わせ機1を右斜め正面から見た斜視図で示している。
なお、以下の説明において、左右方向内方とは、酢合わせ機1の左右方向の端部から左右方向中央に向かう方向をいい、左右方向外方とは、酢合わせ機1の左右方向中央から左右方向の端部に向かう方向をいう。
前記駆動モータ7は正逆転自在な電動モータで構成され、この駆動モータ7は本実施形態ではブラシレスDCモータで構成されていて制御装置9によって回転速度制御が可能とされている。
図1、図2に示すように、右側のサイドフレーム5Rの上面側前部には、スタートスイッチ17、停止スイッチ18、排出スイッチ19等を有する操作パネル20が設けられ、該右側のサイドフレーム5Rの上面側後部には、必要に応じて混合ドラム3の内面にスプレーされて塗布される植物系油脂等からなる離型剤のスプレー缶21等を保持する缶ホルダ22が設けられている。
ている。この軸受け部材15Lは左側のサイドフレーム5Lの内側壁23の前後方向中途部の上部に設けられている。
左右の軸受け部材15L,15Rは、左右方向で対向状に配置され、それぞれ側面視U字形に形成されていてU字形溝24を有する。
左側のサイドフレーム5Lの内側壁23には円形状の排気穴29が形成されている。この排気穴29は左側の軸受け部材15Lの軸受部26に対応する位置に形成されている。この排気穴29から混合ドラム3内の空気が排気可能とされている。
また、左側のサイドフレーム5Lの外側壁34には、前記排気穴29に左右方向で対向するダクト通し穴37が形成されている。このダクト通し穴37は、左側のサイドフレーム5Lの外側壁35に着脱自在に取り付けられる閉塞板38で開閉自在に閉塞可能とされている。
図2に示すように、ベースフレーム4上の後部には、混合ドラム3の下方の適正位置に酢飯収容箱39が配置されていることを検出する箱検出装置40が設けられている。
前記揺動部材43は上部が支持ブラケット42に枢支され、下部が装置フレーム41の前壁41bに形成された開口41cから前方に突出している。この揺動部材43は前方に向けてバネによって付勢される。この揺動部材43の下部に酢飯収容箱39の後面が接当すると揺動部材43が後方に揺動し、該揺動部材43が箱検出センサ44の接触子44aを接当押圧することで、酢飯収容箱39が混合ドラム3の下方位置にあること及び酢飯収容箱39が混合ドラム3の下方の適正位置に配置されていることが検出される。
ドラム本体46は上部開口状とされ、ドラム蓋47は下部開口状とされ、ドラム本体46及びドラム蓋47の開口周縁側には、それぞれ開口周縁から外方に張り出すフランジ部48,49が設けられ、これらフランジ部48,49を重ね合わすことにより、ドラム本体46がドラム蓋47で開閉自在に塞がれる。
ドラム本体46の上部の左右両側には、左右方向の軸芯を有する円筒状のドラム支軸25L,25Rが設けられ、このドラム支軸25L,25Rの軸芯が混合ドラム3の回転軸芯(ドラム回転軸芯X)とされている。左右のドラム支軸25L,25Rは、左右方向で同じ側にある前記軸受け部材15L,15Rの軸受部26に軸案内部27を介して導入され、軸受部26で受持されて回転自在に支持される。
この被駆動ギヤ52は、ドラム支軸25L,25Rを軸受部26に導入する際に、駆動ギヤ16に上方側から噛合し、該被駆動ギヤ52に駆動ギヤから動力伝達可能とされる。駆動ギヤ16から被駆動ギヤ52に回転動力が伝達されることで混合ドラム3がドラム回転軸芯X回りに回転駆動可能とされる。
前記駆動モータ7を正転させると、該駆動モータ7の回転動力が駆動ギヤ16から被駆動ギヤ52に伝達され、混合ドラム3が図9の矢視R方向で示す後転方向(一方向)に回転駆動される。また、駆動モータ7を逆転させると、該駆動モータ7の回転動力が駆動ギヤ16から被駆動ギヤ52に伝達され、混合ドラム3が図9の矢視F方向で示す前転方向(他方向)に回転駆動される。
図9及び図10に示すように、被駆動ギヤ52には、マグネットからなる被検出部材が収容された被検出部材収容部53が設けられ、右側の軸受け部材15Rには、この被検出部材収容部53内のマグネットを検出することで混合ドラム3の回転位置を検出する位置検出センサ54,55が設けられている。
第1の位置検出センサ54は右側の軸受け部材15Rの前上部に設けられていて、混合ドラム3が図9に示すホーム位置(初期位置)に位置しているときに被検出部材収容部53内のマグネットを検出する。第2の位置検出センサ55は右側の軸受け部材15Rの下部に設けられていて、混合ドラム3がホーム位置から前転方向Fに回転駆動されて、ドラム本体46が、後述する酢飯排出姿勢(食材排出姿勢)となったときに被検出部材収容部53内のマグネットを検出する。
軸規制部材58は、カバー部材57の上壁57a下面の前後中途部から下方突出状に設けられている。この軸規制部材58は、右側のドラム支軸25Rの上方に位置していて該ドラム支軸25Rの上方側への移動を規制する下壁58aと、この下壁58aの前端から上方に延出されてカバー部材57の上壁57a下面に固定された前壁58bと、下壁58aの後端から上方に延出されてカバー部材57の上壁57a下面に固定された後壁58cとを有する。
この蓋ホルダ72は、図1、図3に示すように、サポートフレーム73と、このサポートフレーム73を支持するフレーム支持部材74と、サポートフレーム73に固定された取付ステー75と、この取付ステー75に固定された取っ手保持部材76とを有する。
コ字形に形成されている。
フレーム支持部材74は上下方向に配置された筒部材によって構成され、左右一対設けられ、機械フレーム2の後部連結板6に固定されている。この左右のフレーム支持部材74に左右方向で同じ側にある前記縦杆部73aが上下移動自在に挿通されている。
取付ステー75は、サポートフレーム73の横杆部73bの左右方向中央部に設けられている。この取付ステー75は、図11に示すように、横杆部73bの上面側に固定された上壁75aと、この上壁75aの前端側から下方側に延出されていて横杆部73bの前面側に固定された前壁75bとを有する。また、この取付ステー75は、前壁75bが前斜め下方を向き且つ上壁75aが前斜め下方に向けて傾斜する傾斜状とされている。
この取っ手保持部材76の左右の側壁78の後部78a間の間隔は取っ手69の左右幅より広くなっている。また、該左右の側壁78の中途部78bは前方側に行くに従って間隔が漸次狭くなるように傾斜状とされている。また、該左右の側壁78の前部78cは前方側に行くに従って間隔が漸次広くなるように傾斜状とされている。そして、取っ手保持部材76の左右の側壁78の前部78cと中途部78bとの間で左右側壁78間の間隔が取っ手69の左右幅より狭くなっている。
前記蓋ホルダ72にあっては、図12に示すように、サポートフレーム73の高さを高くして該サポートフレーム73を機械フレーム2の後部連結板6から大きく上方突出状とした状態で、ドラム蓋47を開いて該ドラム蓋47の取っ手69を取っ手保持部材76に保持させることで、ドラム蓋47がやや前傾姿勢の起立状態で保持される。これによって、酢合わせ機1の後方に壁等があって、ドラム蓋47を後に大きく倒せないような場合であっても、ドラム蓋47を開き状態で保持することができる。
前記ヒンジ結合部70は、図14に示すように、ドラム蓋47に設けられたヒンジ軸79と、ドラム本体46に設けられていてヒンジ軸79が取り付けられる軸取付金具80とを有する。
81の間に設けられている。
軸取付金具80は、金属の板材からなり、下壁80aと、この下壁80aの後端から上方側に延出された延出壁80bと、この延出壁80bの上端部に設けられた左右一対のフック部80cと、延出壁80bの右端に設けられた第1軸規制部80dと、延出壁80bの左端に設けられた第2軸規制部80eと、下壁80aの右端に設けられた第3軸規制部80fとを有する。
また、右側の軸保持部81は第1軸規制部80dと右側のフック部80cの間に位置し、中央の軸保持部81は左右フック部80c間に位置し、左側の軸保持部81は第2軸規制部の上部と左側フック部80cの間に位置する。これにより、ドラム本体46に対するドラム蓋47の左右移動が規制されている。
前記ロック部材71は、樹脂によって成型され、ドラム蓋47のフランジ部49の前部に左右一対設けられている。このロック部材71は、図16に示すように、ロック部材本体87と、このロック部材本体87の下部から左右方向外方に突出するように形成された案内ガイド88とを備えている。
ロック部材本体87は上部に左右方向の軸芯を有するピン孔89が形成された枢支ボス部90を有する。ロック部材本体87の上下中途部の背面側に後方側から凹設された凹部91が形成され、この凹部91の下部にロック係合部92が形成されている。
案内ガイド88の背面88a側は平坦状に形成され、この平坦部分がロック解除ガイド面とされている。案内ガイド88の上面88bと前面88cとの間のコーナー部分88dは円弧状に形成されている。
ている。各ロック部材取付部95には、左右方向の軸芯を有するピン孔96が形成された左右一対のピンボス97が左右方向に間隔をおいて設けられている。このピンボス97間にロック部材71の枢支ボス90が配置され、該枢支ボス90及び左右のピンボス97のピン孔89,96を貫通する枢支ピン98によってロック部材71が左右軸回りに回転自在に枢支されている。
図17及び図18は、ロック解除部材104及びドラム蓋規制部材105の配置部分の右側を示している。
この揺動部材106の上部に前後一対の取付軸107F,107Rが左右方向内方に突出状に設けられ、揺動部材106の下部に該揺動部材106を左右方向に貫通する揺動支軸108が固定されている。前側の取付軸107Fにロック解除部材104が軸心回りに回転自在に外嵌支持され、後側の取付軸107Rに上側のドラム蓋規制部材105が軸心回りに回転自在に外嵌支持されている。前記揺動支軸108の左右方向内方側に下側のドラム蓋規制部材105が軸心回りに回転自在に外嵌支持されている。
9とに、軸受け110を介して左右方向の軸心回りに回転自在に支持されている。これによって、揺動部材106が揺動支軸108回りに前後揺動自在に支持されている。
また、ドラム本体46の本体部分は、上縁116aが側面視直線状とされた左右の側壁116と、この左右側壁116の上縁116a以外の縁部同士を連結する周壁117とを有する。
ドラム本体46の周壁117の前コーナー部分117c及び該前コーナー部分117cの後転方向R前後の部分は、ドラム回転軸芯Xを中心とし且つドラム本体46の周壁117の底部117b(ドラム本体46の底部)に接する円弧Vよりも外方に膨出しており、この部分がドラム本体46の後転方向R先行側に設けられた膨出部119Fとされている。また、ドラム本体46の周壁117の後コーナー部分117e及び該後コーナー部分117eの後転方向R前後の部分は、ドラム回転軸芯Xを中心とし且つドラム本体46の周壁117の内面底部に接する円弧Vよりも外方に膨出しており、この部分がドラム本体46の後転方向R後行側に設けられた膨出部119Rとされている。
ドラム蓋47の周壁121の上部121aから後下端にかけては、外方に向けて凸となる湾曲状に形成されている。この湾曲部分122Fは、ドラム回転軸芯Xを中心とし且つドラム蓋47の内面上部(周壁121の上部121a内面)に接する円弧Wよりも外方に膨出しており、該湾曲部分122Fがドラム蓋47の後転方向R先行側に設けられた膨出部とされている。また、ドラム蓋47の周壁121の上部121aから前下端にかけては、外方に向けて凸となる湾曲状に形成されている。この湾曲部分122Rは、ドラム回転軸芯Xを中心とし且つドラム蓋47の内面上部に接する円弧Wよりも外方に膨出しており、該湾曲部分122Rがドラム蓋47の後転方向R後行側に設けられた膨出部とされている。
ドラム本体46の周壁117の前部117aの内面123(ドラム本体46の内面前部)は、図21に示すように、ドラム本体46の周壁117の底部117b側からドラム本体46の上部開口面124に向けて末広がりに形成されている。換言すると、このドラム本体46の周壁117の前部117aの内面123は、ドラム本体46の周壁117の底部117b側からドラム本体46の上部開口面124に向かうに従って外方(前方側)に移行する傾斜状であって、ドラム回転軸芯Xを通り且つドラム本体46の上部開口面12
4と平行な線Yに対する角度Zが90°より大に形成されている。
また、ドラム本体46の周壁117の後部117dの内面125(ドラム本体46の内面後部)は、該ドラム本体46の上部開口面124と略直交状に形成されている。これにより、ドラム本体46の上部開口面124のドラム回転軸芯Xより前側の前後長さH1(ドラム回転軸芯Xを通る線がドラム本体46の上部開口面124に直交する点から上部開口面124の前端までの前後長さ)よりも、ドラム本体46の上部開口面124のドラム回転軸芯Xより後側の前後長さH2(ドラム回転軸芯Xを通る線がドラム本体46の上部開口面124に直交する点から上部開口面124の後端までの前後長さ)が小さくなるように形成されている。
また、図23に示すように、左側のドラム支軸25Lの左右方向内端側はドラム本体46の内部空間に連通していると共に、該左側のドラム支軸25Lの左右方向外端側は左側のサイドフレーム5Lに設けられた排気穴29に近接配置されて対向している。したがって、混合ドラム3内部に供給された冷却空気は左側のドラム支軸25Lを通して混合ドラム3から排出される。
混合ドラム3から排出される空気は、左側サイドフレーム5Lの排気室35を介して排気口36から排出させるか、或いは、左側サイドフレーム5Lに形成したダクト通し穴37を介して左側のサイドフレーム5L内に排気ダクト127を挿入し、この排気ダクト127を左側のドラム支軸25Lに接続することにより、混合ドラム3から排出される空気を酢合わせ機1の設置場所から遠い場所に排出させる。
前記構成の冷却空気流通構造にあっては、冷却空気を一方のドラム支軸25Rに送り入れるための給気穴28と、他方のドラム支軸25Lから排出された混合ドラム3内の空気を排気させるための排気穴29とをドラム支軸25L,25Rに対して対向状に設けることにより、混合ドラム3を取り付けるだけで給気穴28及び排気穴29がドラム支軸25L,25Rに連通状とされる。これにより、混合ドラム3の取り付け及び取り外しを容易に行える。
蓋47に設けられる攪拌部材128Bの攪拌棒129は上下方向に間隔をおいて2本設けられている。
図24に示すように、ドラム本体46及びドラム蓋47の側壁116,120には、攪拌部材128の棒支持部材130を装着するための装着溝132がそれぞれ形成されている。
ドラム蓋47の側壁120に形成された装着溝132は、図24及び図27に示すように、ドラム蓋47の下部開口面133から上部に向けて形成され、棒支持部材130はドラム蓋47の下部開口面133側から装着溝132に挿入されている。
この酢収容部136は、図28〜図31に示すように、ドラム本体46の周壁117の底部117bから下方に向けて凹設形成された容器収納部137と、この容器収納部137内に収納される酢貯留容器138とから構成されている。
酢貯留容器138は樹脂によって形成されている。また、この酢貯留容器138は、ドラム本体46の周壁117の底部117bに形成された底部開口118(容器収納部137の上端開口)を塞ぐように配置される上壁138aと、この上壁138aの左右側縁から下方に延出された左右の側壁138bと、上壁の後縁から下方に延出された後壁138cと、左右側壁138b下端及び後壁138c下端に接続された底壁138dとから前端開口状に構成されている。この酢貯留容器138の後壁138cは、容器収納部137の後壁137cの形状に合わせて、その側断面形状が外方に向けて凸となる湾曲状とされている。これによって、酢貯留容器138を容器収納部137に挿入する際に前後を間違えないようになっている。
されている。
前述したように、酢収容部136をドラム本体46の周壁117の底部117bに設けることにより、混合ドラム3内のご飯に対して酢の供給を行うための構造を簡素化することができ、コストダウンを図ることができる。また、混合ドラム3に、ご飯に対して酢の供給を行う酢収容部136を設けることにより、混合ドラム3の着脱の容易化を図ることができる。さらに、容器収納部137から酢貯留容器138を取り外すことにより、酢収容部136の清掃を容易に行える。さらに、また、酢貯留容器138を前端開口状に構成することにより、酢貯留容器138の清掃を容易に行うことができる。
また、前記容器収納部137の底壁137dにはドレン孔141が形成され、このドレン孔141は該ドレン孔141にねじ込まれる開閉栓142によって開閉自在に塞がれている。
なお、前記酢収容部136は、前記容器収納部137の上部開口面を酢排出部139が形成された平板状の閉塞板材で塞ぐ構造であってもよい。
前記構成の酢合わせ機1でご飯に酢を混ぜ合わせて酢飯を作るには、先ず、混合ドラム3が図9に示すホーム位置にある状態で、ドラム蓋47を開いて該ドラム蓋47を蓋ホルダ72で保持し、この状態で、酢収容部136に酢を供給した後、ドラム本体46にご飯を投入する。
また、ドラム蓋47はドラム本体46にヒンジ結合されているので、ドラム蓋47を取り外さずにドラム本体46内に酢及びご飯を供給することができると共に、ドラム蓋47を蓋ホルダ72によって開状態に保持することで、酢及びご飯の供給時にドラム蓋47を持っておかなくてもよく、酢及びご飯の供給が容易に行える。
このとき、混合ドラム3が後転方向Rに回転しながら混合ドラム3内に冷却空気は供給され、ご飯が冷却される。その後、所定時間が経過すると、時間経過とともにご飯(酢飯)の粘りが強くなってくるので、経過時間に応じて段階的に又は無段階に回転速度を落としながら混合ドラム3が後転方向Rに回転する。
一方、混合ドラム3が後転方向Rに何回か回転して、ご飯がほどよく攪拌されると、次に、むらし工程(送風機10を停止した状態で、設定された時間、設定された回転速度で
混合ドラム3が後転方向Rに間欠回転する)、冷却工程(送風機10を作動した状態で、設定された時間、設定された回転速度で混合ドラム3が後転方向Rに間欠回転又は連続回転する)を経て、混合ドラム3がホーム位置に戻って停止する。以上で、ご飯に酢が均一に混ぜ合わされた酢飯が出来上がる。
この排出動作は、ホーム位置から混合ドラム3が前転方向Fに回転することにより行われる。
このロック部材71の自動ロック解除を詳細に説明すると、図35(a)に示すように、混合ドラム3がホーム位置に位置する状態ではロック部材71の案内ガイド88はロック解除部材104の上方に位置しており、このとき、案内ガイド88のロック解除ガイド面88aは前斜め下方に向けて傾斜状である。
また、酢飯の排出後、混合ドラム3がホーム位置に戻る際に、ロック部材71の案内ガイド88がロック解除部材104に接当するが、このときは、案内ガイド88の円弧状のコーナー部88dが接当し、このコーナー部88dによってロック解除部材104は、案内ガイドの前面88b又は上面88cからロック解除ガイド面88aを通るように案内され、ロック部材71の案内ガイド88がロック解除部材104に引っかかることはない。
よりも外方に膨出する膨出部122F,122Rを設け、且つ混合ドラム3のドラム本体46の後転方向R先行側及び後行側に、ドラム回転軸芯Xを中心とし且つドラム本体46の内面下部に接する円弧Vよりも外方に膨出する膨出部119F,119Rを設けている。この膨出部119F,119R,122F,122Rを設けることにより、混合ドラム3内部の空間率を上げることができる。
また、ドラム本体46を酢飯排出姿勢にしたときには、ドラム本体46の周壁117の前部117aの内面がご飯排出時の酢飯支持面123とされるが、この酢飯支持面123を、ドラム本体46の周壁117の底部117b側から上部開口に向けて末広がりに形成することにより、ドラム本体46を酢飯排出姿勢にしたときにおける酢飯支持面123の水平に対する傾斜角度が大きくなり、ご飯の排出性をよくすることができる。
また、ドラム本体46の周壁117の後部117dの内面を、酢飯支持面123と同じようにドラム本体46の周壁117の底部117b側から上部開口に向けて末広がりに形成した場合、ドラム蓋47の下部開口面133側の長さが長くなると共にヒンジ軸79が後方側に位置ずれする。
これに対し、本実施形態の混合ドラム3にあっては、ドラム本体46の周壁117の後部117dの内面は、該ドラム本体46の上部開口面124と略直交状に形成されていて、ドラム本体46の上部開口面124のドラム回転軸芯Xより前側の前後長さH1よりも、ドラム本体46の上部開口面124のドラム回転軸芯Xより後側の前後長さH2が小さくなるように形成されているので、ドラム蓋47のヒンジ支点を前側に寄せることができると共にドラム蓋47の下部開口面側の前後長さを短くすることができ、これによって、ドラム本体46を酢飯排出姿勢とした場合におけるドラム蓋47の下端位置が低くなるのを抑えることができ、混合ドラム3の高さを抑えることができる。
また、ロック部材71のロックを解除した後、ドラム本体46をさらに前転方向Fに回転させると、ドラム本体46が、その上部開口面124が下側を向く酢飯排出姿勢となり、ドラム本体46内の酢飯が自然落下して排出するので、開口のないドラム蓋47でドラム本体46を閉鎖するタイプの混合ドラム3であっても、出来上がった酢飯を混合ドラム3から自動的に取り出すことができ、至便である。また、ドラム蓋47を取り外さずにドラム本体46から酢飯を取り出すことができる。
また、混合ドラム3を後転方向Rに回転させてご飯を攪拌している際において、ドラム
蓋規制部材105がドラム蓋47との干渉領域143から自動的に退避し、且つ、ロック解除部材104がロック部材71との干渉領域144から自動的に退避するので、ドラム蓋規制部材105をドラム蓋47との干渉領域143から退避する位置に切り換える作業や、ロック解除部材104をロック部材71との干渉領域144から退避する位置に切り換える作業を行う必要がなく、至便である。
この酢収容部136にあっては、酢貯留容器138内に、該酢貯留容器138の内部空間を3分割する内部補強壁145が設けられている。また、酢貯留容器138の上壁138a前端には前方に突出してドラム本体46の周壁117の底部11b上に重ね合わされた前補強壁146が設けられている。
また、酢貯留容器138の上壁138aには被押え片140が設けられていなく、酢貯留容器138は、棒支持部材130の下端側から左右方向内方に延出された押え片147によって押さえられている。
この図42に示す軸規制部材58は、被駆動ギヤ52と駆動ギヤ16との噛み合い部分に過負荷がかかった際に、該被駆動ギヤ52が設けられたドラム支軸25Rが軸受部26から離脱する方向に移動するのを許容する構造としたものである。
図42(a)に示す構造のものは、軸規制部材58が、カバー部材57の下面に固定された固定要素148と、この固定要素148に上下動自在に嵌合する可動要素149と、この可動要素149を下方に付勢するバネからなる付勢要素150とを有してなる。
図42(b)に示す構造のものは、軸規制部材58がバネ板で形成されたものを示している。このバネ板で構成された軸規制部材58は、前上部分58aがカバー部材の下面に固定され、後下部分58bが自由端とされてドラム支軸25Rに近接配置されている。軸規制部材58の中間部分58cは下方に行くに従って後方に移行する傾斜状とされている。
軸規制装置56のその他の構成は、図10に示す実施形態と同様に構成される。
3 混合ドラム
46 ドラム本体
47 ドラム蓋
69 取っ手
72 蓋ホルダ
73 サポートフレーム
74 フレーム支持部材
75a 受け部
76 取っ手保持部材
X ドラム回転軸芯
Claims (4)
- 機械フレームと、この機械フレームに左右方向のドラム回転軸芯回りに回転自在に支持された混合ドラムとを備え、前記混合ドラムは上部開口状のドラム本体と、このドラム本体の上部開口を塞ぐドラム蓋とを備え、前記ドラム本体をドラム回転軸芯回りに回転駆動することにより混合ドラム内部で複数の食材を混合する食材混合機であって、
前記ドラム本体は機械フレームに支持され、前記ドラム蓋はその後部がドラム本体にヒンジ結合部によってヒンジ結合されて開閉自在とされ、前記機械フレームにドラム蓋を開けた状態で保持する蓋ホルダを設け、
前記ヒンジ結合部は、前記ドラム蓋に設けられたヒンジ軸と、前記ドラム本体に設けられていてヒンジ軸が軸芯回りに回転自在に取り付けられる軸取付金具であって、ドラム蓋を閉じた位置から開ける方向にヒンジ軸回りに所定角度回転させることによりヒンジ軸を取り外すことができる軸取付金具とを有し、
前記蓋ホルダは、ドラム蓋を前記所定角度回転させた際のドラム蓋の開き角度よりも小さな開き角度でドラム蓋を保持することを特徴とする食材混合機。 - 前記軸取付金具は、ヒンジ軸を当該軸取付金具から離脱させる開放部分と、この開放部分を介してヒンジ軸が離脱するのを規制する軸離脱規制部であって、ドラム蓋を前記所定角度回転させた際に、前記開放部分を介してヒンジ軸を離脱させるべく前記規制が外れる軸離脱規制部とを有することを特徴とする請求項1に記載の食材混合機。
- 機械フレームと、この機械フレームに左右方向のドラム回転軸芯回りに回転自在に支持された混合ドラムとを備え、前記混合ドラムは上部開口状のドラム本体と、このドラム本体の上部開口を塞ぐドラム蓋とを備え、前記ドラム本体をドラム回転軸芯回りに回転駆動することにより混合ドラム内部で複数の食材を混合する食材混合機であって、
前記ドラム本体は機械フレームに支持され、前記ドラム蓋はその後部がドラム本体にヒンジ結合されて開閉自在とされ、前記機械フレームにドラム蓋を開けた状態で保持する蓋ホルダを設け、
前記ドラム蓋に取っ手が設けられ、前記蓋ホルダは、機械フレームに上方突出状に設けられたサポートフレームと、このサポートフレームの上部側に設けられていて前記取っ手を保持することでドラム蓋を開いた状態に保持する取っ手保持部材とを備え、
前記サポートフレームは、機械フレームに固定されたフレーム支持部材に高さ変更自在に支持され、このサポートフレームの上部に取付ステーを設け、この取付ステーは、上壁と、この上壁の前端から下方に延出された前壁とを有し、
前記取っ手保持部材は、前記取付ステーの前壁に取り付けられ、
前記取付ステーの上壁は、前記サポートフレームの高さを、取っ手保持部材で取っ手を保持する場合の高さよりも低くした状態で、起立状態のドラム蓋の後部を下側から受持して該ドラム蓋を開いた状態に保持する受け部を構成していることを特徴とする食材混合機。 - 機械フレームと、この機械フレームに左右方向のドラム回転軸芯回りに回転自在に支持された混合ドラムとを備え、前記混合ドラムは上部開口状のドラム本体と、このドラム本体の上部開口を塞ぐドラム蓋とを備え、前記ドラム本体をドラム回転軸芯回りに回転駆動することにより混合ドラム内部で複数の食材を混合する食材混合機であって、
前記ドラム本体は機械フレームに支持され、前記ドラム蓋はその後部がドラム本体にヒンジ結合されて開閉自在とされ、混合ドラムがドラム本体に食材を投入する際のホーム位置にある状態において、ドラム蓋を開けた状態で保持する蓋ホルダを前記機械フレームに設け、
前記混合ドラムは、前記ホーム位置において前下がりに傾斜していて、ドラム本体の上部開口面が前方に向かうに従って下方に移行する傾斜状であることを特徴とする食材混合機。
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