JP6049438B2 - ループ方向性結合器 - Google Patents
ループ方向性結合器 Download PDFInfo
- Publication number
- JP6049438B2 JP6049438B2 JP2012278280A JP2012278280A JP6049438B2 JP 6049438 B2 JP6049438 B2 JP 6049438B2 JP 2012278280 A JP2012278280 A JP 2012278280A JP 2012278280 A JP2012278280 A JP 2012278280A JP 6049438 B2 JP6049438 B2 JP 6049438B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- coupling
- directional coupler
- loop
- conductor
- waveguide
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
- 230000008878 coupling Effects 0.000 claims description 86
- 238000010168 coupling process Methods 0.000 claims description 86
- 238000005859 coupling reaction Methods 0.000 claims description 86
- 239000004020 conductor Substances 0.000 claims description 51
- 239000000758 substrate Substances 0.000 claims description 9
- 238000002955 isolation Methods 0.000 description 8
- 238000004519 manufacturing process Methods 0.000 description 7
- 230000005684 electric field Effects 0.000 description 3
- 230000007423 decrease Effects 0.000 description 2
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 2
- NJPPVKZQTLUDBO-UHFFFAOYSA-N novaluron Chemical compound C1=C(Cl)C(OC(F)(F)C(OC(F)(F)F)F)=CC=C1NC(=O)NC(=O)C1=C(F)C=CC=C1F NJPPVKZQTLUDBO-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 2
- 230000003111 delayed effect Effects 0.000 description 1
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 1
- 238000003780 insertion Methods 0.000 description 1
- 230000037431 insertion Effects 0.000 description 1
- 238000012986 modification Methods 0.000 description 1
- 230000004048 modification Effects 0.000 description 1
- 238000012544 monitoring process Methods 0.000 description 1
Images
Landscapes
- Control Of Motors That Do Not Use Commutators (AREA)
Description
電力を正確に測定するには、使用周波数帯域内において結合偏差が小さいこと、製品毎の結合度のばらつきが小さいことが要求される。
このような疎結合な方向性結合器の一つにループ方向性結合器がある。
ループ方向性結合器は、主線路である導波管と副線路である同軸線路を、結合孔を介して結合させる構造であり、結合度を低くするために、結合孔の大きさを波長よりも小さくするのが一般的である。
このため、高周波になるに従い結合度が高くなる特性を示す。
使用周波数帯域内において結合偏差が大きくなると、製造誤差などにより少しでも特性がばらつくことで、要求仕様から特性が外れてしまうという課題が起きていた。
そこで、従来のループ方向性結合器では、テーパー面を有する台座を移動させることにより、結合ループと結合孔の距離を可変にし、結合度を調整する構造が提案されている(下記特許文献1参照)。
また、結合ループと結合孔の距離を可変にするために、テーパー面を有する台座が必要となるため、構造が複雑になり、製造経費が高くなってしまうなどの課題があった。
よって、結合度の周波数特性を変化させることができ、使用周波数帯域内の結合偏差を低減することができる。
また、結合ループと結合孔の距離を調整する構造が必要ないため、製造経費を安価にすることができる効果がある。
図1は、本発明の実施の形態1によるループ方向性結合器の概観を示す図である。
また、図2及び図3は、本発明の実施の形態1によるループ方向性結合器の構造を示す図であり、図2は断面図、図3は上面からの透視図である。
本実施の形態1によるループ方向性結合器の構造は、壁面に結合孔10が形成された導波管20と、結合孔10を被覆するように、導波管20の外壁面に電気的に短絡して設けられた外導体カバー30と、外導体カバー30を貫通するように設けられた2本の同軸線路40,41と、外導体カバー30の内部に設けられ、両端に同軸線路40,41の内導体がそれぞれ接続されて結合ループ60を形成する導体50からなる。
また、導体50に突起部70を設ける。
また、外導体カバー30は、導波管20上を回転方向に摺動自在な構造である。
ここで、図1に示す構成では、導波管は、矩形導波管の形状をしているが、円形導波管やリッジ導波管であっても良く、形状は限定されない。
その他、図4に示すように、複数の突起部71a,71bを設けて良く、また、図5に示すように、途中で折れ曲がった形状の突起部72a,72bでも良く、さらに、図6に示すように、導体50にL字状の切れ込みを入れることにより形成される突起部73a,73bでも良く、さらに、図7に示すように、導波管20の壁面に形成された結合孔10に対して略垂直方向に突起部74a,74bを設けても良い。
このように、さまざまな形状の突起部のうちから一つの形状の突起部を選択できることから、設計の自由度を広げることができる。
ループ方向性結合器は、入力ポート81に信号を入力すると、主線路である導波管20を通り出力ポート82に出力される信号と、結合孔10から漏れ出る信号が導体50と結合し、副線路である同軸線路40,41に出力される信号に分かれる。
結合孔10から漏れ出る信号と導体50との結合は、電界と結合ループ60を通過する磁界によって行われる。
電界結合により誘起された電流は、結合ポート83とアイソレーションポート84に等振幅、同相で進み、磁界結合により誘起された電流は、結合ポート83とアイソレーションポート84に等振幅で逆相の電流が流れる。
この時、図8に示すように、導波管20上の外導体カバー30を、回転方向に摺動することで、導体50を管軸方向に対して傾斜させることにより、磁界の結合度を調整し、アイソレーションポート84に誘起された電界結合による電流を打ち消すことで方向性結合器となる。
ここで、従来のループ方向性結合器とは、図1から図3に示した構成において、導体50に突起部70が設けられていない構成である。
従来のループ方向性結合器は、結合度を低くするために、結合孔10の径を使用周波数帯域の1/4波長よりも小さくしているため、周波数が高くなるに従い、結合度も高くなってしまう。
本実施形態1のループ方向性結合器は、結合線路90の出力ポート92と結合線路100の入力ポート101、結合線路90のアイソレーションポート94と結合線路100の結合ポート103をそれぞれ接続し、アイソレーションポート94と結合ポート103の間にスタブ110を備えた等価回路として示される。
この等価回路は、線路90a,100aがループ方向性結合器の導波管20に対応し、線路90b,100bがループ方向性結合器の導体50に対応し、スタブ110がループ方向性結合器の突起部70に対応する。
結合線路90と結合線路100の電気長の合計は、結合孔10の径が使用周波数帯域の1/4波長よりも小さいため、90°よりも短くなる。
このような等価回路での結合ポート93から出力される信号は、入力ポート91から入力された信号が直接結合ポート93に出力される信号120と、入力ポート91から入力された信号が出力ポート92、入力ポート101、結合ポート103、アイソレーションポート94を順に通過して結合ポート93に出力される信号130の合成信号となる。
なお、102は出力ポート、104はアイソレーションポートである。
さらに、スタブ110の通過位相をθSとして、挿入損失が十分に小さいと仮定すると、結合ポート83に出力される信号の結合度Cは、次のような式で表すことができる。
この式より、スタブ110の通過位相が遅れるほど結合度が低くなることがわかる。
スタブ110の通過位相の周波数特性は、周波数が高くなるに従い通過位相の遅れが大きくなることから、周波数が高くなるに従い結合度が低くなる。
従って、スタブ110を設けると、スタブ110を設けない場合と比較して、結合度の周波数特性の傾きが小さくなる。
そのため、本実施の形態1によるループ方向性結合器は、導体50に突起部70を設けたことにより、図11に示すように、使用周波数帯域内の結合偏差を低減することができる。
また、結合ループ(導体50)60と結合孔10の距離を調整する構造が必要ないため、製造経費を安価にすることができる。
さらに、導波管20の壁面に形成される結合孔10に対して略平行に突起部70を設けると、設計時に突起部70の長さを変えても、結合孔10との距離や結合ループの大きさを変える必要がなくなる。
そのため、結合度を大きく変えることなく、設計可能になり、設計が容易になる。
よって、結合度の周波数特性を変化させることができ、使用周波数帯域内の結合偏差を低減することができる。
また、導体50と結合孔10の距離を調整する構造が必要ないため、製造経費を安価にすることができる。
さらに、導波管20の壁面に形成された結合孔10に対して略平行に突起部70を設けた。
よって、設計時に突起部70の長さを変えても、結合孔10との距離や結合ループの大きさを変える必要がなくなり、結合度を大きく変えることなく、設計可能になり、設計を容易にすることができる。
図12及び図13は、本発明の実施の形態2によるループ方向性結合器の構造を示す図であり、図12は断面図、図13は底面からの透視図である。
本実施の形態2によるループ方向性結合器の構造は、導体50が誘電体基板140上に形成される。
誘電体基板140上に形成された導体50は、外導体カバー30の内部に設けられ、同軸線路40,41の内導体が誘電体基板140を貫通して、両端にそれぞれ接続されて結合ループ60を形成する。
その他の構成については、前記実施の形態1と同様である。
その他、図14に示すように、複数の突起部76a,76bを設けて良く、また、図15に示すように、途中で折れ曲がった形状の突起部77a,77bでも良く、さらに、図16に示すように、導体50にL字状の切れ込みを入れることにより形成される突起部78a,78bでも良い。
このように、さまざまな形状の突起部のうちから一つの形状の突起部を選択できることから、設計の自由度を広げることができる。
本実施の形態2のループ方向性結合器の動作は、前記実施の形態1のループ方向性結合器の動作と同様である。
また、本実施の形態2のループ方向性結合器の等価回路に関しても、前記実施の形態1のループ方向性結合器と同様であるため、本実施の形態2によるループ方向性結合器は、誘電体基板140上に突起部70を備えた導体50を形成することにより、図11に示すように、使用周波数帯域内の結合偏差を低減することができる。
さらに、結合ループ(導体50)60と結合孔10の距離を調整する構造が必要ないため、製造経費を安価にすることができる。
さらに、誘電体基板140上に導体50を形成することにより、中空に導体50を形成した前記実施の形態1の構成よりも強度を上げることができる。
さらに、誘電体基板140を使用することで、導体50の微細な加工が可能となる。
Claims (2)
- 壁面に結合孔が形成された導波管と、
前記結合孔を被覆するように、前記導波管の外壁面に電気的に短絡して設けられた外導体カバーと、
前記外導体カバーを貫通するように設けられた2本の同軸線路と、
前記外導体カバーの内部に設けられ、両端に前記2本の同軸線路の内導体がそれぞれ接続されて結合ループを形成する導体と、
前記導体に設けられた突起部とを備え、
前記突起部は、
前記導波管に形成された前記結合孔に対して略平行に設けられたことを特徴とするループ方向性結合器。 - 前記導体は、
誘電体基板上に形成されたことを特徴とする請求項1記載のループ方向性結合器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012278280A JP6049438B2 (ja) | 2012-12-20 | 2012-12-20 | ループ方向性結合器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012278280A JP6049438B2 (ja) | 2012-12-20 | 2012-12-20 | ループ方向性結合器 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2014123831A JP2014123831A (ja) | 2014-07-03 |
JP6049438B2 true JP6049438B2 (ja) | 2016-12-21 |
Family
ID=51404004
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2012278280A Active JP6049438B2 (ja) | 2012-12-20 | 2012-12-20 | ループ方向性結合器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6049438B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6080584B2 (ja) * | 2013-02-08 | 2017-02-15 | 三菱電機株式会社 | 方向性結合器 |
CN107482294B (zh) * | 2017-09-17 | 2019-12-27 | 江苏南京白马现代农业高新技术产业园有限公司 | 包覆式反向定向耦合器 |
CN107634300B (zh) * | 2017-09-17 | 2019-10-15 | 江苏禹高物联科技有限公司 | 反向定向耦合结构 |
CN116345105B (zh) * | 2023-05-31 | 2023-08-22 | 成都沃特塞恩电子技术有限公司 | 微波耦合装置 |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US3252106A (en) * | 1964-05-05 | 1966-05-17 | Hewlett Packard Co | Coaxial line phase detector for automatic frequency control system |
US4801903A (en) * | 1986-09-08 | 1989-01-31 | Varian Associates, Inc. | Waveguide loop directional coupler |
JPH06310918A (ja) * | 1993-04-23 | 1994-11-04 | Toshiba Corp | 真空気密型方向性結合器 |
-
2012
- 2012-12-20 JP JP2012278280A patent/JP6049438B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2014123831A (ja) | 2014-07-03 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5692242B2 (ja) | 同軸導波管変換器、及びリッジ導波管 | |
JP6042014B1 (ja) | 方向性結合器及びダイプレクサ | |
JP6049438B2 (ja) | ループ方向性結合器 | |
WO2016086852A1 (en) | Millimeter wave dual-mode diplexer and method | |
US9306264B2 (en) | Transition between a microstrip protruding into an end of a closed waveguide having stepped sidewalls | |
JP5630916B2 (ja) | 電力合成・分配器 | |
JP5816768B1 (ja) | 導波管型電力合成・分配器 | |
WO2016024362A1 (ja) | 導波管型電力合成・分配器 | |
JP2019029815A (ja) | 導波管−伝送線路変換器 | |
JP6091284B2 (ja) | 方向性結合器 | |
US7541887B2 (en) | Balun | |
JP2008182621A (ja) | 導波管ハイパスフィルタ | |
JP5339086B2 (ja) | 導波管−マイクロストリップ線路変換器および導波管−マイクロストリップ線路変換器の製造方法 | |
CN107078372B (zh) | 渐缩式直线定向耦合器 | |
JP6316076B2 (ja) | 偏分波器 | |
CN105874649B (zh) | 一种馈电装置 | |
WO2014132657A1 (ja) | 有極型帯域通過フィルタ | |
JP5780995B2 (ja) | 方形導波管の接続構造 | |
JP2008079085A (ja) | 伝送線路導波管変換器 | |
JP6161345B2 (ja) | 偏波分離回路 | |
JP5697797B2 (ja) | 平面回路−導波管変換器 | |
EP3057175A1 (en) | Coaxial wiring device and transmitter-receiver demultiplexer | |
JP2005168072A (ja) | 結合線路形方向性結合器 | |
JP6872771B2 (ja) | 共振器及びフィルタ | |
JP2007037132A (ja) | 回転方向にずらされたグラウンドを有するスラブライン構造体 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20151117 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20160809 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20160928 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20161025 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20161122 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6049438 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |