JP6048607B1 - 鉄道車両用電力変換装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】複数の放熱フィンにより構成された冷却部の全体的な冷却性能(放熱性能)を向上させることが可能な鉄道車両用電力変換装置を提供する。【解決手段】この電力変換装置100(鉄道車両用電力変換装置)は、鉄道車両10の走行方向の一方側に走行方向に沿って延びるように配置され、鉄道車両10に搭載された半導体装置20の熱を放熱する放熱フィン31と、走行方向の他方側でかつ放熱フィン31に対して所定の間隔を隔てて走行方向に沿って延びるように配置され、半導体装置20の熱を放熱する放熱フィン32と、鉄道車両10の走行時に、放熱フィン31または32のいずれか一方の枕木方向の側方から空気を取り込むとともに取り込んだ空気を放熱フィン31と放熱フィン32との間の空間Sに導いて放熱フィン31または32のいずれか他方の走行方向の端部31c(端部32c)に導くように構成された導風ダクト40とを備える。【選択図】図3

Description

この発明は、鉄道車両用電力変換装置に関し、特に、走行時に鉄道車両に搭載された機器の熱を放熱する複数の放熱フィンを備えた鉄道車両用電力変換装置に関する。
従来、走行時に鉄道車両に搭載された機器の熱を放熱する複数の放熱フィンを備えた鉄道車両用電力変換装置などが知られている(たとえば、特許文献1参照)。
上記特許文献1には、鉄道車両の床下に設置される車両駆動用電力変換装置に使用される複数の冷却器(放熱フィン)を備えた鉄道車両用半導体冷却装置が開示されている。この特許文献1に記載の鉄道車両用半導体冷却装置では、車両の床下空間において、冷却器(放熱フィン)が車両の走行方向に沿って3個に分割された状態で電力変換装置の側面に水平方向に並べられて配置されている。また、この冷却器群は、多数の通気孔が設けられた保護カバーにより外側が覆われている。なお、保護カバーの内部には、各々の冷却器側に傾けられた導風板が設けられている。これにより、車両走行に伴う走行風が保護カバーの通気孔を介して取り込まれるとともに直接的またはその一部が導風板に沿って流されて各々の冷却器(放熱フィン)に供給されるように構成されている。
特許第3469475号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載された鉄道車両用半導体冷却装置では、多数の通気孔を有する保護カバーの通気孔を介して取り込まれた走行風が導風板を介して個々の冷却器(放熱フィン)に供給される一方、個々の冷却器の配置関係や導風板の取付位置による保護カバー内の複雑な気流状態に起因して、保護カバー内に取り込まれた走行風の全てが各々の冷却器に供給されない状況も生じうると考えられる。そして、保護カバー内に取り込まれた空気の一部が冷却器との熱交換に用いられずに素通りして保護カバーの多数の通気孔を介して保護カバー外へ排出される状況下では、個々の冷却器への走行風の供給(導入)が不十分になるとともに、各冷却器の放熱性能を最大限に引き出すことができなくなる。このため、冷却器全体として見た場合の放熱性能が低下するという問題点がある。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、この発明の1つの目的は、複数の放熱フィンにより構成された冷却部の全体的な冷却性能(放熱性能)を向上させることが可能な鉄道車両用電力変換装置を提供することである。
この発明の第1の局面による鉄道車両用電力変換装置は、鉄道車両の走行方向の一方側に走行方向に沿って延びるように配置され、鉄道車両に搭載された電力変換装置本体の熱を放熱する第1放熱フィンと、走行方向の他方側でかつ第1放熱フィンに対して所定の間隔を隔てて走行方向に沿って延びるように配置され、電力変換装置本体の熱を放熱する第2放熱フィンと、鉄道車両の走行時に、第1放熱フィンまたは第2放熱フィンのいずれか一方の側方から空気を取り込むとともに取り込んだ空気を第1放熱フィンと第2放熱フィンとの間の領域に導いて第1放熱フィンまたは第2放熱フィンのいずれか他方の走行方向の端部に導くように構成された導風ダクトと、を備え、導風ダクトでは、第1放熱フィンの側方に沿って延びるとともに領域内の中央部側に向かって傾斜している第1側面と、第2放熱フィンの側方に沿って延びるとともに領域内の中央部側に向かって傾斜している第2側面とが、領域内で互いに接続されている。また、この発明の第2の局面による鉄道車両用電力変換装置は、鉄道車両の走行方向の一方側に走行方向に沿って延びるように配置され、鉄道車両に搭載された電力変換装置本体の熱を放熱する第1放熱フィンと、走行方向の他方側でかつ第1放熱フィンに対して所定の間隔を隔てて走行方向に沿って延びるように配置され、電力変換装置本体の熱を放熱する第2放熱フィンと、鉄道車両の走行時に、第1放熱フィンまたは第2放熱フィンのいずれか一方の側方から空気を取り込むとともに取り込んだ空気を第1放熱フィンと第2放熱フィンとの間の領域に導いて第1放熱フィンまたは第2放熱フィンのいずれか他方の走行方向の端部に導くように構成された導風ダクトと、を備え、導風ダクトは、第1放熱フィンおよび第2放熱フィンの各々の走行方向と直交する枕木方向における両側端部に設けられており、導風ダクトは、第1放熱フィンまたは第2放熱フィンのいずれか一方の両側方から空気を取り込むとともに取り込んだ空気を導風ダクトを介して領域内の中央部側に導いた状態で、空気を第1放熱フィンまたは第2放熱フィンのいずれか他方の走行方向の端部に導入するように構成されており、導風ダクトは、両側方から空気を取り込むとともに取り込んだ空気を領域近傍で上方向に曲げた状態で領域内の中央部側に導くように構成されている。また、この発明の第3の局面による鉄道車両用電力変換装置は、鉄道車両の走行方向の一方側に走行方向に沿って延びるように配置され、鉄道車両に搭載された電力変換装置本体の熱を放熱する第1放熱フィンと、走行方向の他方側でかつ第1放熱フィンに対して所定の間隔を隔てて走行方向に沿って延びるように配置され、電力変換装置本体の熱を放熱する第2放熱フィンと、鉄道車両の走行時に、第1放熱フィンまたは第2放熱フィンのいずれか一方の側方から空気を取り込むとともに取り込んだ空気を第1放熱フィンと第2放熱フィンとの間の領域に導いて第1放熱フィンまたは第2放熱フィンのいずれか他方の走行方向の端部に導くように構成された導風ダクトと、を備え、第1放熱フィンおよび第2放熱フィンは、鉄道車両の床下空間に設置されており、導風ダクトは、第1放熱フィンと第2放熱フィンとの間の領域に第1放熱フィンまたは第2放熱フィンのいずれか一方を冷却した空気を排出するとともに、第1放熱フィンまたは第2放熱フィンのいずれか一方の側方から取り込まれた空気を領域を介して第1放熱フィンまたは第2放熱フィンのいずれか他方の走行方向の端部に導くように構成されており、導風ダクトは、領域において外部に開口する開口部を含み、導風ダクトは、開口部を介して第1放熱フィンまたは第2放熱フィンのいずれか一方を冷却した空気を外部に排出するとともに、第1放熱フィンまたは第2放熱フィンのいずれか一方の側方から取り込まれた空気を領域を介して第1放熱フィンまたは第2放熱フィンのいずれか他方の走行方向の端部に導くように構成されている。
この発明の第1、第2または第3の局面による鉄道車両用電力変換装置では、上記のように、鉄道車両の走行時に、第1放熱フィンまたは第2放熱フィンのいずれか一方の側方から空気を取り込むとともに取り込んだ空気を第1放熱フィンと第2放熱フィンとの間の領域に導いて第1放熱フィンまたは第2放熱フィンのいずれか他方の走行方向の端部に導くように構成された導風ダクトを備える。これにより、たとえば、鉄道車両が第1放熱フィンを先頭(風上側)として走行している場合に、第1放熱フィンの側方から導風ダクトを用いて取り込まれた走行風を第1放熱フィンと第2放熱フィンとの間の領域を介して第2放熱フィンの走行方向の端部に直接的かつ確実に供給することができる。すなわち、導風ダクトを用いて取り込まれた空気(走行風)を下流側の第2放熱フィンに確実に(十分に)供給することができるので、第2放熱フィンの放熱性能を上流側(風上側)の第1放熱フィンの放熱性能と同等レベルに維持することができる。この結果、個々の放熱フィン(第1放熱フィンおよび第2放熱フィン)の放熱性能を最大限に得ることができるので、鉄道車両が有する冷却器の全体的な冷却性能(放熱性能)を向上させることができる。
上記第1、第2または第3の局面による鉄道車両用電力変換装置において、好ましくは、導風ダクトは、第1放熱フィンと第2放熱フィンとの間の領域に跨って設けられている。このように構成すれば、鉄道車両の走行方向に関係なく、第1放熱フィンまたは第2放熱フィンのいずれか一方の側方から取り込まれた空気を第1放熱フィンと第2放熱フィンとの間の領域に確実に導いて第1放熱フィンまたは第2放熱フィンのいずれか他方の走行方向の端部に確実に供給することができる。
上記第1または第3の局面による鉄道車両用電力変換装置において、好ましくは、導風ダクトは、第1放熱フィンおよび第2放熱フィンの各々の走行方向と直交する枕木方向における両側端部に設けられており、導風ダクトは、第1放熱フィンまたは第2放熱フィンのいずれか一方の両側方から空気を取り込むとともに取り込んだ空気を導風ダクトを介して領域内の中央部側に導いた状態で、空気を第1放熱フィンまたは第2放熱フィンのいずれか他方の走行方向の端部に導入するように構成されている。このように構成すれば、第1放熱フィン(第2放熱フィン)の両側端部の空間を有効に利用して取り込まれた空気を第1放熱フィンと第2放熱フィンとの間の領域に確実に集めるとともに、集められた熱交換前の空気を第2放熱フィン(第1放熱フィン)の走行方向の端部に効率よく供給することができる。また、第1放熱フィン(または第2放熱フィン)の両側方から空気を取り込むことができるので、第2放熱フィン(または第1放熱フィン)の走行方向の端部への空気の供給量を均一化(安定化)させることができる。これにより、第2放熱フィン(または第1放熱フィン)の放熱性能を安定的に得ることができる。
上記導風ダクトが第1放熱フィンおよび第2放熱フィンの各々の枕木方向における両側端部に設けられている構成において、好ましくは、導風ダクトは、両側方から空気を取り込むとともに取り込んだ空気を領域近傍で上方向に曲げた状態で領域内の中央部側に導くように構成されている。このように構成すれば、第1放熱フィンと第2放熱フィンとの間の領域において、第1放熱フィン(または第2放熱フィン)で熱交換されていない新鮮外気(低温空気)を、第1放熱フィン(または第2放熱フィン)で熱交換されて暖められた高温空気よりも上層を通過させた状態で領域内の中央部側に導くことができる。したがって、相対的に密度の大きい低温空気(新鮮外気)の重みによって高温空気が第2放熱フィン(または第1放熱フィン)の走行方向の端部に顕著に導かれるのを抑制しつつ、この新鮮外気(低温空気)を第2放熱フィン(または第1放熱フィン)の走行方向の端部に確実に供給することができる。
この場合、好ましくは、導風ダクトは、上記領域において導風ダクトの底面が上方に曲がることにより、空気を上記領域近傍で上方向に曲げた状態で上記領域内の中央部側に導くように構成されている。このように構成すれば、第1放熱フィンと第2放熱フィンとの間の領域において、高温空気よりも上層を通過させて上記領域内の中央部側に導く低温空気(新鮮外気)の流れを容易に形成することができる。
上記第1または第2の局面による鉄道車両用電力変換装置において、好ましくは、第1放熱フィンおよび第2放熱フィンは、鉄道車両の床下空間に設置されており、導風ダクトは、第1放熱フィンと第2放熱フィンとの間の領域に第1放熱フィンまたは第2放熱フィンのいずれか一方を冷却した空気を排出するとともに、第1放熱フィンまたは第2放熱フィンのいずれか一方の側方から取り込まれた空気を上記領域を介して第1放熱フィンまたは第2放熱フィンのいずれか他方の走行方向の端部に導くように構成されている。このように構成すれば、第1放熱フィン(第2放熱フィン)で熱交換されて暖められた高温空気を第1放熱フィンと第2放熱フィンとの間の領域に排出するとともに、第1放熱フィン(第2放熱フィン)で熱交換されていない新鮮外気(低温空気)をこの領域に導入して第2放熱フィン(第1放熱フィン)の走行方向の端部に確実に供給することができる。このように、本発明の「導風ダクト」を用いることによって、第1放熱フィンと第2放熱フィンとの間の領域において放熱済みの高温空気と新鮮外気とを入れ替えて、下流側の第2放熱フィン(または第1放熱フィン)に直接的に供給することができるので、上流側の第1放熱フィン(または第2放熱フィン)の放熱性能と、下流側の第2放熱フィン(または第1放熱フィン)の放熱性能とを最大限に得つつ互いに同等レベルに維持することができる。
上記第1放熱フィンおよび第2放熱フィンが鉄道車両の床下空間に設置される構成において、好ましくは、導風ダクトは、第1放熱フィンおよび第2放熱フィンの各々の下面の少なくとも一部を鉄道車両の下方に向けて露出させた状態で、第1放熱フィンおよび第2放熱フィンの走行方向に沿った側端部に沿って延びている。このように構成すれば、第1放熱フィンおよび第2放熱フィンの外部(外気)への露出面積を確保することができるので、鉄道車両の走行速度が減少して走行風が不足しがちな場合にも、第1放熱フィンおよび第2放熱フィンの放熱性能を維持することができる。
上記第1放熱フィンおよび第2放熱フィンが鉄道車両の床下空間に設置される構成において、好ましくは、導風ダクトは、第1放熱フィンおよび第2放熱フィンの各々の走行方向に沿って延びる下端部を下方から覆うとともに下端部に沿って延びている。このように構成すれば、第1放熱フィンおよび第2放熱フィンの各々の下端部を導風ダクトの下面により覆って第1放熱フィンおよび第2放熱フィンの内部(隣接するフィン間の溝の部分)にも走行風の通風路を容易に確保することができるので、導風ダクトが第1放熱フィンおよび第2放熱フィンを覆わずに第1放熱フィンおよび第2放熱フィンが外部に露出(開放)されている場合と比較して、第1放熱フィンおよび第2放熱フィンに対して鉄道車両の走行方向に沿って流通される空気の流れを確実に形成することができる。これにより、導風ダクトを介して供給される新鮮外気(低温空気)をより有効に利用して第2放熱フィン(または第1放熱フィン)の放熱性能を確実に維持することができる。
上記第1放熱フィンおよび第2放熱フィンが鉄道車両の床下空間に設置される構成において、好ましくは、導風ダクトは、鉄道車両の走行時に空気が取り込まれる側の第1放熱フィンおよび第2放熱フィンの各々の端部よりも風上側に突出している。このように構成すれば、導風ダクトの先端部が第1放熱フィンおよび第2放熱フィンの各々の端部よりも風上側に延長される分、走行風(新鮮外気)をより確実に導風ダクトに取り込むことができる。
上記第1放熱フィンおよび第2放熱フィンが鉄道車両の床下空間に設置される構成において、好ましくは、導風ダクトは、第1放熱フィンと第2放熱フィンとの間の領域を取り囲むように構成されており、導風ダクトは、第1放熱フィンまたは第2放熱フィンのいずれか一方を冷却した空気と、第1放熱フィンまたは第2放熱フィンのいずれか一方の側方から取り込まれるとともに上記領域に導かれた空気とを混合して、第1放熱フィンまたは第2放熱フィンのいずれか他方の走行方向の端部に導くように構成されている。このように構成すれば、導風ダクトにより取り囲まれた第1放熱フィンと第2放熱フィンとの間の領域において、第1放熱フィン(または第2放熱フィン)で熱交換された高温空気と第1放熱フィン(または第2放熱フィン)で熱交換されていない低温空気(新鮮外気)とが合算された流量を有する空気を、第2放熱フィン(または第1放熱フィン)の走行方向の端部に直接的に供給することができる。これにより、導風ダクトを用いて取り込まれた空気(走行風)のみならず上流側の第1放熱フィン(または第2放熱フィン)を通過した空気をも下流側の第2放熱フィン(または第1放熱フィン)に供給することができるので、新鮮外気の温度よりも若干温度上昇した混合空気であっても、第2放熱フィン(または第1放熱フィン)の放熱性能が極度に低下するのが抑制されて放熱性能を維持することができる。
上記第1、第2または第3の局面による鉄道車両用電力変換装置において、好ましくは、導風ダクトは、第1放熱フィンから第2放熱フィンに亘って一体的に設けられている。このように構成すれば、第1放熱フィンおよび第2放熱フィンに取り付けられる導風ダクトが一体構造部品となる分、鉄道車両用電力変換装置の部品点数が増加するのを抑制することができる。また、鉄道車両用電力変換装置まわりの構造を簡素化させることができるので、保守(メンテナンス)を容易に行うことができる。
上記導風ダクトが第1放熱フィンおよび第2放熱フィンの各々の枕木方向における両側端部に設けられている構成において、好ましくは、第1放熱フィンおよび第2放熱フィンは、鉄道車両の下方に向かって延びており、導風ダクトは、第1放熱フィンおよび第2放熱フィンの各々の枕木方向における両側端部において走行方向に沿って延びている。このように構成すれば、鉄道車両の走行とともに鉄道車両下部の線路付近から取り込まれる走行風を効率よく利用して、複数の放熱フィン全体(冷却部全体)の放熱性能が低下するのを抑制することができる。
上記第1、第2または第3の局面による鉄道車両用電力変換装置において、好ましくは、導風ダクトは、第1放熱フィンと第2放熱フィンとの間の領域における走行方向と直交する枕木方向に沿った中心線に対して走行方向に対称な形状を有している。このように構成すれば、鉄道車両が第1放熱フィン側かまたは第2放熱フィン側のいずれの側を進行方向として走行する場合であっても、第1放熱フィンおよび第2放熱フィンの放熱量のばらつきを同様に抑制することができる。すなわち、鉄道車両の走行方向に関係なく、本発明の効果を十分に得ることができる。

本発明によれば、上記のように、複数の放熱フィンにより構成された冷却部の全体的な冷却性能(放熱性能)を向上させることができる。
本発明の第1実施形態による鉄道車両を示した側面図である。 本発明の第1実施形態による鉄道車両を斜め下方から見た斜視図である。 本発明の第1実施形態による電力変換装置の冷却構造を示した斜視図である。 本発明の第1実施形態による電力変換装置の冷却構造を示した断面図である。 本発明の第1実施形態による電力変換装置の冷却構造を示した下面図である。 本発明の第2実施形態による電力変換装置の冷却構造を示した斜視図である。 本発明の第2実施形態による電力変換装置の冷却構造を示した側面図である。 本発明の第3実施形態による電力変換装置の冷却構造を示した斜視図である。 本発明の第3実施形態による電力変換装置の冷却構造を示した下面図である。 本発明の第4実施形態による電力変換装置の冷却構造を示した斜視図である。 本発明の第5実施形態による電力変換装置の冷却構造を示した側面図である。 本発明の第5実施形態による電力変換装置の冷却構造を示した下面図である。 本発明の第6実施形態による電力変換装置の冷却構造を示した斜視図である。
以下、本発明を具体化した実施形態を図面に基づいて説明する。
[第1実施形態]
まず、図1〜図5を参照して、本発明の第1実施形態による鉄道車両10用の電力変換装置100の構成について説明する。なお、電力変換装置100は、特許請求の範囲の「鉄道車両用電力変換装置」の一例である。以下では、鉄道車両10の走行方向をX軸方向とし、線路1におけるX軸方向と直交する枕木方向をY軸方向とし、X軸方向およびY軸方向に共に直交する上下方向をZ軸方向として説明を行う。
本発明の第1実施形態による電力変換装置100は、図1および図2に示すように、鉄道車両10における車体11の床下空間11aに設置されている。ここで、鉄道車両10の概略構成を簡潔に説明する。鉄道車両10は、図1に示すように、車体11と、架線2に供給されている電力を受電(集電)するパンタグラフ12と、架線2からの電力を利用して駆動輪13を回転させる誘導電動機14(破線で示す)と、空調機や制御機器などその他の複数の機器類15とを備える。そして、電力変換装置100は、鉄道車両10用の走行時に架線2からの電力を半導体素子(図示せず)のスイッチングにより変換して誘導電動機14の回転制御を行う役割を有している。
(電力変換装置の構成)
電力変換装置100は、電力変換を行う半導体装置20と、半導体装置20内の半導体素子から発生する熱を外気に放熱するための冷却部30とを備える。また、図2に示すように、電力変換装置100は、車体11の床下空間11aにおいて車体11の下面11bに吊り下げられて固定されている。また、下面11bの側(Z1側)に半導体装置20が配置されるとともに、線路1の側(Z2側)に冷却部30が配置されている。また、冷却部30は、車体11の延びるX軸方向に沿って所定の間隔を隔てて配置された放熱フィン31(X1側)および放熱フィン32(X2側)を含んでいる。なお、放熱フィン31および32は、それぞれ、半導体装置20の下面(Z2側)から鉛直下方(線路1の側)に向かって延びるとともに、X軸方向に沿って薄板状に延びている。なお、半導体装置20は、特許請求の範囲の「電力変換装置本体」の一例である。また、放熱フィン31および32は、それぞれ、特許請求の範囲の「第1放熱フィン」および「第2放熱フィン」の一例である。
そして、図1に示すように、鉄道車両10が矢印X1方向に走行した場合、線路1付近の空気が相対的に矢印X2方向に流されて床下空間11aの冷却部30に吹き付けられる。この場合、走行風がX軸方向に延びる放熱フィン31および32(図2参照)の隙間を矢印X2方向に流通される。これにより、冷却部30の熱が大気に排熱されるように構成されている。なお、以降の説明では、鉄道車両10が矢印X1方向に走行している場合を想定しており、走行方向(進行方向)における風上側(X1側)に放熱フィン31が配置されるとともに、後段となる風下側(X2側)に放熱フィン32が配置されているとする。
ここで、第1実施形態では、図2および図3に示すように、放熱フィン31および32に対して、導風ダクト40が設置されている。なお、図3では、放熱フィン31および32と導風ダクト40との配置関係を示すために、冷却部30の上面(Z1側)に取り付けられている半導体装置20(図2参照)の図示を省略している。
(導風ダクトの構成)
導風ダクト40は、図3に示すように、放熱フィン31(32)における枕木方向(Y軸方向)に沿った一方側(Y1側)の外側面31a(32a)に沿って連続的に配置されたダクト部41と、放熱フィン31(32)における枕木方向に沿った他方側(Y2側)の外側面31b(32b)に沿って連続的に配置されたダクト部42とを含む。ダクト部41および42は、図5に示すように、車体11のX軸方向に延びる中心線150(一点鎖線)に対して枕木方向に線対称構造となっている。すなわち、導風ダクト40は、放熱フィン31および32の各々の枕木方向におけるY1側の外側面31a(32a)およびY2側の外側面31b(32b)の両方において走行方向に沿って延びている。以下に、Y1側のダクト部41について、その詳細な構造を説明するとともに、適宜、Y2側のダクト部42についても説明を加えて、導風ダクト40の全体的な構成を説明する。なお、外側面31a、31b、32aおよび32bは、それぞれ、特許請求の範囲の「側端部」の一例である。
ダクト部41は、放熱フィン31の外側面31aに沿って延びるとともに幅W1を有する流路41aと、放熱フィン32の外側面32aに沿って延びるとともに幅W1を有する流路41bとを有する。そして、ダクト部41は、放熱フィン31と放熱フィン32との間の空間Sにおいて互いに接続されることにより一体化されている。また、流路41aの側面41cは、外側面31bに沿って放熱フィン31のX1側の端部31dからX2側の端部31cまで直線的に延びた後、X2側の端部31cにおいて、中心線150に向かって水平方向(枕木方向:矢印Y2方向)に傾斜している。同様に、流路41bの側面41dは、外側面32bに沿って放熱フィン32のX2側の端部32dからX1側の端部32cまで直線的に延びた後、X1側の端部32cにおいて、中心線150に向かって水平方向(枕木方向:矢印Y1方向)に傾斜している。そして、側面41cのX2側の端部と側面41dのX1側の端部とが、空間Sにおいて継ぎ目なく接続されている。また、流路41aおよび流路41bは、X軸方向(水平方向)に延びる底面41eおよび41fをそれぞれ有する。底面41eおよび41fは、空間Sにおいては側面41cおよび41dの傾斜形状に合わせてY軸方向(枕木方向)の幅W2が徐々に変化している。この場合、底面41eおよび41fは、互いに近づく方向に幅W2が減少している。また、空間SのX軸方向の長さD1(放熱フィン31の端部31cから放熱フィン32の端部32cまでの離間間隔)は、流路41aおよび42aの幅W1よりも大きい(D1>W1)。なお、空間Sは、特許請求の範囲の「第1放熱フィンと第2放熱フィンとの間の領域」の一例である。また、端部31cおよび32cは、特許請求の範囲の「走行方向の端部」の一例である。
なお、ダクト部42もダクト部41と同様に構成されている。すなわち、ダクト部42は、放熱フィン31の外側面31bに沿って設けられるとともに、放熱フィン32の外側面32bに沿って設けられている。また、ダクト部42は、流路42aおよび42bと、側面42cおよび42dと、底面42eおよび42fとを有する。そして、ダクト部42は、放熱フィン31と放熱フィン32との間の空間Sにおいて互いに接続されて一体化されている。これにより、導風ダクト40は、全体として、放熱フィン31から放熱フィン32に亘って冷却部30に一体的に設けられている。
これにより、第1実施形態では、導風ダクト40が設けられることによって、鉄道車両10(図1参照)が矢印X1方向に走行している際に、放熱フィン31の側方となるダクト部41および42から空気(走行風)を取り込むとともに取り込んだ空気が放熱フィン31と放熱フィン32との間の空間Sに導かれる。そして、空間Sに導かれた空気が、放熱フィン32の走行方向の端部32cに導かれるように構成されている。導風ダクト40は、全体として、放熱フィン31のX1側かつY1側およびY2側の両側方から空気(走行風)を取り込むとともに取り込んだ空気をダクト部41および42(流路41aおよび42a)を介して空間S内の中央部側に導いた状態で、この空間S内の中央部側に導いた空気を放熱フィン32の走行方向の端部32cに導入する役割を有している。
また、ダクト部41の側面41c(41d)は、空間Sへの入口近傍において中央部側(中心線150寄り)に曲がるとともに、ダクト部42の側面42c(42d)は、空間Sへの入口近傍において中央部側(中心線150寄り)に曲がっている。これにより、鉄道車両10(図1参照)が矢印X1方向に走行している際に、放熱フィン31のX1側かつY1側およびY2側の両側方から取り込まれた空気を流路41aおよび42aを介して空間S内の中央部側(中心線150の近傍の領域)に導くとともに、放熱フィン32の端部32cに確実に導入するように構成されている。
また、導風ダクト40は、空間Sに放熱フィン31を冷却した空気を排出するとともに、放熱フィン31の側方から取り込まれた空気を空間Sを介して放熱フィン32の走行方向の端部32cに導くように構成されている。より具体的には、導風ダクト40には、空間Sにおいて外部(線路1の側)に開口する開口部45が形成されている。そして、導風ダクト40は、放熱フィン31を冷却した空気を開口部45を介して外部(線路1の側)に排出するとともに、放熱フィン31の風上側の両側方(流路41aおよび42a)から取り込まれた空気を空間Sを介して放熱フィン32の走行方向の端部32cに導くように構成されている。
また、第1実施形態では、図4および図5に示すように、ダクト部41は、放熱フィン31および32の各々の下面領域31e(32e)を鉄道車両10の下方(線路1の側)に向けて露出させた状態で、放熱フィン31および32の走行方向(X軸方向)に沿った外側面31a(32a)に沿って延びている。同様に、ダクト部42は、放熱フィン31および32の各々の下面領域31e(32e)を鉄道車両10の下方(線路1の側)に向けて露出させた状態で、放熱フィン31および32の外側面31b(32b)に沿って延びている。
これにより、鉄道車両10が矢印X1方向に走行している場合には、放熱フィン31の側方から導風ダクト40(流路41aおよび42a)を用いて取り込まれた空気(走行風)が空間Sを介して放熱フィン32の走行方向の端部32cに直接的かつ確実に(十分に)供給されるように構成されている。また、この際、放熱フィン31により暖められた空気は、開口部45を介して下方(線路1の側)に排出される。したがって、放熱フィン31に供給される走行風(新鮮外気)と同じ温度条件の空気(新鮮外気)を端部32cから放熱フィン32の全体に亘って供給することができるので、下流側の放熱フィン32の放熱性能を上流側(風上側)の放熱フィン31の放熱性能と同等レベルに維持することが可能に構成されている。
また、第1実施形態では、図5に示すように、導風ダクト40は、空間Sにおける走行方向(X軸方向)と直交する枕木方向(Y軸方向)に沿った中心線160(一点鎖線)に対して走行方向に対称な形状を有している。したがって、上記の説明では、鉄道車両10(図1参照)が矢印X1方向に走行している場合の導風ダクト40内の空気の流れを説明しているが、鉄道車両10が矢印X2方向に走行している場合には、走行風は、導風ダクト40における冷却部32(放熱フィン32)の側から取り込まれて、風下側の冷却部31(放熱フィン31)の放熱性能の低下の抑制にも同様に寄与するように構成されている。第1実施形態による電力変換装置100は、上記のように構成されている。
(第1実施形態の効果)
第1実施形態では、以下のような効果を得ることができる。
第1実施形態では、上記のように、鉄道車両10の走行時に、放熱フィン31または32のいずれか一方の側方から空気を取り込むとともに取り込んだ空気を放熱フィン31と放熱フィン32との間の空間Sに導いて放熱フィン31または32のいずれか他方の走行方向の端部32c(31c)に導くように構成された導風ダクト40を備える。これにより、鉄道車両10が放熱フィン31を先頭側(風上側)として走行している場合に、放熱フィン31の側方から導風ダクト40を用いて取り込まれた走行風を放熱フィン31と放熱フィン32との間の空間Sを介して放熱フィン32の走行方向の端部32cに直接的かつ確実に供給することができる。すなわち、導風ダクト40を用いて取り込まれた空気(走行風)を下流側の放熱フィン32に確実に(十分に)に供給することができるので、下流側の放熱フィン32の放熱性能の低下を抑制して上流側(風上側)の放熱フィン31の放熱性能と同等レベルに維持することができる。この結果、放熱フィン31および32の放熱性能を最大限に得ることができるので、鉄道車両10が有する冷却部30の全体的な冷却性能(放熱性能)を向上させることができる。
また、第1実施形態では、導風ダクト40を放熱フィン31と放熱フィン32との間の空間Sに跨って設ける。これにより、鉄道車両10の走行方向に関係なく、放熱フィン31または32のいずれか一方の側方から取り込まれた空気を空間Sに確実に導いて放熱フィン31または32のいずれか他方の走行方向の端部31c(32c)に確実に供給することができる。
また、第1実施形態では、導風ダクト40を構成するダクト部41を放熱フィン31および32の枕木方向における外側面31aおよび32aに設けるとともに、ダクト部42を放熱フィン31および32の枕木方向における外側面31bおよび32bに設ける。そして、放熱フィン31または32のいずれか一方の両側方から空気を取り込むとともに取り込んだ空気を導風ダクト40を介して空間S内の中央部側に導いた状態で、この空気を放熱フィン31または32のいずれか他方の走行方向の端部31c(32c)に導入するように導風ダクト40を構成する。これにより、放熱フィン31(放熱フィン32)のY1側のダクト部41およびY2側のダクト部42を有効に利用して取り込まれた空気(走行風)を空間Sに確実に集めるとともに、集められた熱交換前の空気を放熱フィン32(放熱フィン31)の走行方向の端部32c(31c)に効率よく供給することができる。また、放熱フィン31(または放熱フィン32)の両側方から空気を取り込むことができるので、放熱フィン32(または放熱フィン31)の端部32c(31c)への空気の供給量を均一化(安定化)させることができる。これにより、放熱フィン32(または放熱フィン31)の放熱性能を安定的に得ることができる。
また、第1実施形態では、導風ダクト40の側面41c(41d)を空間S内の中央部側(中心線150寄り)に曲げることにより、空気を空間S内の中央部側に導くとともに放熱フィン31または32のいずれかの走行方向の端部31c(32c)に導入するように導風ダクト40を構成する。これにより、放熱フィン31(放熱フィン32)のY1側のダクト部41およびY2側のダクト部42をより有効に利用して取り込まれた空気(走行風)を、導風ダクト40の中央部側に曲がる側面41c(41d)の部分に沿わせて放熱フィン31と放熱フィン32との間の空間Sに確実に集めることができる。
また、第1実施形態では、放熱フィン31および32を鉄道車両10の床下空間11aに設置し、放熱フィン31と放熱フィン32との間の空間Sに放熱フィン31または32のいずれか一方を冷却した空気を排出するとともに、放熱フィン31または32のいずれか一方の側方から取り込まれた空気を空間Sを介して放熱フィン31または32のいずれか他方の走行方向の端部31c(32c)に導くように導風ダクト40を構成する。これにより、放熱フィン31(または放熱フィン32)で熱交換されて暖められた高温空気を放熱フィン31と放熱フィン32との間の空間Sに排出するとともに、放熱フィン31(または放熱フィン32)で熱交換されていない新鮮外気(低温空気)をこの空間Sに導入して放熱フィン32(または放熱フィン31)の端部32c(または端部31c)に確実に供給することができる。このように、導風ダクト40を用いることによって、空間Sにおいて放熱済みの高温空気と新鮮外気とを入れ替えて、下流側の放熱フィン32(または放熱フィン31)に直接的に供給することができるので、上流側の放熱フィン31(または放熱フィン32)の放熱性能と、下流側の放熱フィン32(または放熱フィン31)の放熱性能とを最大限に得つつ互いに同等レベルに維持することができる。
また、第1実施形態では、導風ダクト40に空間Sにおいて外部に開口する開口部45を設け、開口部45を介して放熱フィン31または32のいずれか一方を冷却した空気を外部に排出するとともに、放熱フィン31または32のいずれか一方の側方から取り込まれた空気を空間Sを介して放熱フィン31または32のいずれか他方の走行方向の端部31c(32c)に導くように導風ダクト40を構成する。これにより、開口部45を介して放熱済みの高温空気を容易に外部(大気)に排出することができるとともに、外部に排出される高温空気と入れ替えるようにして、導風ダクト40を介して取り込まれた新鮮外気(低温空気)を放熱フィン32(または放熱フィン31)の端部32c(または端部31c)に容易に導くことができる。
また、第1実施形態では、放熱フィン31および32の各々の下面領域31e(32e)の全ての領域を鉄道車両10の下方に向けて露出させた状態で、放熱フィン31および32の走行方向に沿った外側面31a(31b、32a、32b)に沿って延びるように導風ダクト40を構成する。これにより、放熱フィン31および32の外部(外気)への露出面積を確保することができるので、鉄道車両10の走行速度が減少して走行風が不足しがちな場合にも、放熱フィン31および32の放熱性能を維持することができる。
また、第1実施形態では、導風ダクト40を放熱フィン31から放熱フィン32に亘って一体的に設ける。これにより、放熱フィン31および32に取り付けられる導風ダクト40が一体構造部品となる分、電力変換装置100の部品点数が増加するのを抑制することができる。また、電力変換装置100まわりの構造を簡素化させることができるので、保守(メンテナンス)を容易に行うことができる。
また、第1実施形態では、放熱フィン31および32は、鉄道車両10の下方(線路1の側)に向かって延びており、放熱フィン31および32の各々の外側面31a(32a)において走行方向に延びるように導風ダクト40を構成する。これにより、鉄道車両10の走行とともに鉄道車両10下部の線路1付近から取り込まれる走行風を効率よく利用して、冷却部30(放熱フィン31および32)の全体的な放熱性能が低下するのを抑制することができる。
また、第1実施形態では、空間Sにおける走行方向と直交する枕木方向に沿った中心線160に対して走行方向に対称な形状を有するように導風ダクト40を構成する。これにより、鉄道車両10が放熱フィン31側(X1側)かまたは放熱フィン32側(X2側)のいずれの側を進行方向として走行する場合であっても、放熱フィン31および32の放熱量のばらつきを同様に抑制することができる。すなわち、鉄道車両10の走行方向に関係なく、第1実施形態の効果を十分に得ることができる。
[第2実施形態]
図1、図6および図7を参照して、第2実施形態について説明する。この第2実施形態では、空間Sにおける導風ダクト240の底面形状を上記第1実施形態と異ならせた例について説明する。なお、図中において、上記第1実施形態と同様の構成の部分には、同一の符号を付している。
本発明の第2実施形態による電力変換装置200(図1参照)では、図6に示すように、冷却部230を備える。そして、冷却部230の一組となった放熱フィン31および放熱フィン32に対して導風ダクト240が設置されている。
ここで、第2実施形態では、図6および図7に示すように、導風ダクト240は、放熱フィン31または32の風上側の両側方から空気を取り込むとともに、取り込んだ空気を空間S近傍で斜め上方向(矢印Z1方向)に曲げた状態で空間S内の中央部側に導くように構成されている。具体的には、図6に示すように、導風ダクト240を構成するY1側のダクト部241は、空間Sに対応した位置の底面241eが斜め上方向に曲げられて延びている。また、中心線160に対して対称な形状を有する底面241fも空間Sに対応した位置で斜め上方向に曲げられて延びている。同様に、図7に示すように、Y2側のダクト部242は、空間Sに対応した位置の底面242eおよび242fが中心線160に対して対称な形状を有した状態で斜め上方向にそれぞれ曲げられて延びている。この場合、底面242eおよび242f(底面241eおよび241f(図6参照))は、互いに近づく方向にZ軸方向の位置が徐々に上昇するように形成されている。
これにより、図6に示すように、導風ダクト240は、空間Sにおいて導風ダクト240の底面241eおよび241f(底面242eおよび242f)が斜め上方向に曲がることにより、空気を空間Sの入口近傍で斜め上方向(矢印Z1方向)に曲げた状態で空間S内の中央部側に導くように構成されている。したがって、鉄道車両10(図1参照)が矢印X1方向に走行した場合、空間Sにおいて、放熱フィン31で熱交換されていない新鮮外気(低温空気)が、放熱フィン31で熱交換されて暖められた高温空気よりも上層部分を通過させながら空間S内の中央部側に導くことが可能に構成されている。そして、放熱フィン31で熱交換された(放熱済みの)高温空気は、上層部分を通過する低温空気流の重みによって下方(矢印Z2方向)へと押し下げられて、空間Sに設けられた開口部45を介して外部(線路1の側)に排出されるようになる。この結果、空間Sには放熱フィン31で熱交換されていない新鮮外気(低温空気)が効率よく集められて放熱フィン32の端部32cに確実に供給されるように構成されている。
なお、鉄道車両10が矢印X2方向に走行している場合には、走行風が、導風ダクト240における放熱フィン32の側(X2側)から取り込まれて、風下側の放熱フィン31の放熱性能の低下の抑制にも同様に寄与するように構成されている。なお、第2実施形態による電力変換装置200のその他の構成は、上記第1実施形態と同様である。
(第2実施形態の効果)
第2実施形態では、上記のように、放熱フィン31または32の風上側の両側方から空気を取り込むとともに取り込んだ空気を空間S近傍で上方向に曲げた状態で空間S内の中央部側に導くように導風ダクト240を構成する。これにより、空間Sにおいて、放熱フィン31(または放熱フィン32)で熱交換されていない新鮮外気(低温空気)を、放熱フィン31(または放熱フィン32)で熱交換されて暖められた高温空気よりも上層を通過させた状態で空間S内の中央部側(中心線150の近傍の領域)に導くことができる。したがって、相対的に密度の大きい低温空気(新鮮外気)の重みによって高温空気が放熱フィン32(または放熱フィン31)の端部32c(または端部31c)に顕著に導かれるのを抑制しつつ、この新鮮外気(低温空気)を放熱フィン32(または放熱フィン31)の端部32c(または端部31c)に確実に供給することができる。
また、第2実施形態では、空間Sにおいて底面241eおよび241f(底面242eおよび242f)を上方に曲けるように形成することにより、空気を空間S近傍で上方向に曲げた状態で空間S内の中央部側に導くように導風ダクト240を構成する。これにより、放熱フィン31と放熱フィン32との間の空間Sにおいて、高温空気よりも上層を通過させて空間S内の中央部側(中心線150の近傍の領域)に導く低温空気(新鮮外気)の流れを容易に形成することができる。なお、第2実施形態のその他の効果は、上記第1実施形態と同様である。
[第3実施形態]
図1、図8および図9を参照して、第3実施形態について説明する。この第3実施形態では、放熱フィン31および32の下面領域31e(32e)を覆うように導風ダクト340を構成した例について説明する。なお、図中において、上記第2実施形態と同様の構成の部分には、同一の符号を付している。
本発明の第3実施形態による電力変換装置300(図1参照)は、図8に示すように、冷却部330を備える。そして、冷却部330の一組となった放熱フィン31および32に対して導風ダクト340が設置されている。
ここで、第3実施形態では、導風ダクト340は、図9に示すように、ダクト部341および342と、これらを接続する平板状の接続部343および344とによって構成されている。すなわち、導風ダクト340における接続部343は、放熱フィン31の走行方向に沿って延びる複数本の下端部31fを下方から覆い隠すとともに下端部31fに沿って延びている。また、接続部344は、放熱フィン32の走行方向に沿って延びる複数本の下端部32fを下方から覆い隠すとともに下端部32fに沿って延びている。なお、接続部343および344は、下面領域31e(32e)の全てを覆っているわけではなく、放熱フィン31の端部31c付近の下端部31fの部分および放熱フィン32の端部32c付近の下端部32fの部分を下方(線路1の側)に露出させた状態で、残りの領域を覆っている。また、導風ダクト340は、鉄道車両10(図1参照)の走行時に空気が取り込まれる側の放熱フィン31および32の各々の端部31d(32d)よりも風上側に突出する先端部345および346を有している。
また、第3実施形態では、空間Sに対応した位置のダクト部341および342の部分に風向板46が設けられている。この場合、導風ダクト340には、合計4個の風向板46が設けられている。各々の風向板46は、その外側に所定の間隔を隔てて並進する側面41c(41d、42c、42d)の曲がり形状に沿うようにして中心線150に向かって曲げられている。これにより、鉄道車両10(図1参照)が矢印X1方向に走行している際に、放熱フィン31の両側方から流路41aおよび42aを用いて空気(走行風)を取り込むとともに取り込んだ空気を空間Sにより確実に導くことが可能に構成されている。なお、図8および図9では、放熱フィン31内および導風ダクト340を流通する空気の流れの図示を省略しているが、これらは、上記第2実施形態(図6および図7参照)における空気の流れと略同様である。なお、第3実施形態による電力変換装置300のその他の構成は、上記第2実施形態と同様である。
(第3実施形態の効果)
第3実施形態では、上記のように、放熱フィン31および32の各々の走行方向に沿って延びる下端部31f(32f)を下方から覆うとともに下端部31f(32f)に沿って延びる接続部343および344を設けて導風ダクト340を構成する。これにより、放熱フィン31および32の下端部31f(32f)を導風ダクト340の接続部343および344により覆って放熱フィン31および32の内部(隣接するフィン間の溝の部分)にも走行風の通風路を容易に確保することができるので、導風ダクト340が放熱フィン31および32を覆わずに放熱フィン31および32が外部に露出(開放)されている場合と比較して、放熱フィン31および32に対して鉄道車両10の走行方向に沿って流通される空気の流れを確実に形成することができる。これにより、導風ダクト340(ダクト部341および342)を介して供給される新鮮外気(低温空気)を有効に利用して放熱フィン32(または放熱フィン31)の放熱性能を確実に維持することができる。
また、第3実施形態では、鉄道車両10の走行時に空気が取り込まれる側の放熱フィン31および32の各々の端部31d(32d)よりも風上側に突出する先端部345および346を導風ダクト340を設ける。これにより、導風ダクト340の先端部345および346が放熱フィン31および32の各々の端部31d(32d)よりも風上側に延長される分、走行風(新鮮外気)をより確実に導風ダクト340(ダクト部341および342)に取り込むことができる。なお、第3実施形態のその他の効果は、上記第1実施形態と同様である。
[第4実施形態]
図1、図8、図10を参照して、第4実施形態について説明する。この第4実施形態では、導風ダクト440の横幅(枕木方向)を上記第3実施形態における導風ダクト340(図8参照)よりも広く(大きく)構成した例について説明する。なお、図中において、上記第3実施形態と同様の構成の部分には、同一の符号を付している。
本発明の第4実施形態による電力変換装置400(図1参照)は、図10に示すように、冷却部430を備える。そして、冷却部430には、一組となった放熱フィン31および32に対して導風ダクト440が設置されている。
ここで、第4実施形態では、ダクト部441および442の枕木方向(Y軸方向)の各々の幅W3が、上記第3実施形態におけるダクト部341および342の枕木方向の幅W1(図8参照)よりも大きく形成されている(W3>W1)。すなわち、ダクト部441は、流路41aおよび41b(図8参照)の幅W1よりも横幅(幅W3)が大きい流路441aおよび441bを有するとともに、ダクト部442は、流路42aおよび42b(図8参照)の幅W1よりも横幅(幅W3)が大きい流路442aおよび442bを有している。また、開口部45の開口面積は、上記第3実施形態における導風ダクト340と等しい。これにより、流路441aおよび441bの各々の側面441cおよび441dは、空間Sの入口付近から中央線150に向かってより大きな傾斜角度で傾斜するとともに、流路442aおよび442bの各々の側面442cおよび442dは、空間Sの入口付近から中央線150に向かってより大きな傾斜角度で傾斜している。したがって、底面441eおよび441f(底面442eおよび442f)は、空間Sの入口付近からその幅をより大きく減少させて中心線160に到達するように構成されている。なお、導風ダクト440には、上記第3実施形態において設けた風向板46(4箇所)は設けられていない。そのかわり、導風ダクト440は、放熱フィン31および32の各々の端部31d(32d)よりも風上側に突出する先端部345および346を有している。
これにより、導風ダクト440では、放熱フィン31または32の風上側の両側方(流路441aおよび442a、または、流路441bおよび442b)から取り込まれる空気(走行風)の量を増加させることが可能に構成されている。なお、図10では、放熱フィン31内および導風ダクト440を流通する空気の流れの図示を省略しているが、これらは、上記第2実施形態(図6および図7参照)における空気の流れと略同様である。なお、第4実施形態による電力変換装置400のその他の構成は、上記第3実施形態と同様である。
(第4実施形態の効果)
第4実施形態では、上記のように、ダクト部441および442の幅W3を上記第3実施形態におけるダクト部341および342の幅W1よりも大きく形成する。これにより、走行速度が比較的低速で運行されるような鉄道車両10において走行時の走行風が不足しがちな場合にも、空間Sに導入される空気量をより多く確保することができるので、放熱フィン31および32の放熱性能を維持することができる。なお、第4実施形態のその他の効果は、上記第3実施形態と同様である。
[第5実施形態]
図1、図9、図11および図12を参照して、第5実施形態について説明する。この第5実施形態では、導風ダクト540のX軸方向の長さL2を上記第3実施形態における導風ダクト340(図9参照)よりも短く構成した例について説明する。なお、図中において、上記第3実施形態と同様の構成の部分には、同一の符号を付している。
本発明の第5実施形態による電力変換装置500(図1参照)は、図11および図12に示すように、冷却部530を備える。そして、冷却部530には、一組となった放熱フィン31および32に対して導風ダクト540が設置されている。
ここで、第5実施形態では、導風ダクト540を構成するダクト部541および542のX軸方向の長さL2が、上記第3実施形態におけるダクト部341および342(図9参照)の長さL1(図9参照)よりも小さく構成されている(L2<L1)。すなわち、流路541aおよび541b(542aおよび542b)の長さは、上記第3実施形態における流路41aおよび41b(42aおよび42b)の長さよりも小さい。そして、放熱フィン31の風上側に相当する端部31dが、ダクト部541とダクト部542とを接続する接続部543よりも風上側(進行方向側)に露出するとともに、放熱フィン32の風上側に相当する端部32dが、ダクト部541とダクト部542とを接続する接続部544よりも風上側(進行方向側)に露出するように構成されている。
また、図11に示すように、放熱フィン31の下面領域31eを部分的に覆う接続部543は、風上側(X1側)から風下側(X2側)に向かって緩やかな上り勾配を有する底面543aを有している。反対に、放熱フィン32の下面領域32eを部分的に覆う接続部544は、風上側(X2側)から風下側(X1側)に向かって緩やかな上り勾配を有する底面544aを有している。なお、接続部543と接続部544との間には、開口部45が形成されている。なお、接続部543および544は、下面領域31e(32e)の全てを覆っているわけではなく、放熱フィン31の端部31c付近の下端部31fの部分および放熱フィン32の端部32c付近の下端部32fの部分を下方(線路1の側)に露出させた状態で、残りの領域を覆っている。
これにより、鉄道車両10が矢印X1方向に走行している際には、斜め下方からの走行風(冷たい空気)を放熱フィン31の下面領域31e(32e)に供給しやすくするとともに、この走行風(冷たい空気)を放熱フィン31の風上側の両側方となるダクト部541(流路41a)およびダクト部542(流路42a)からも取り込みやすくするように構成されている。なお、第5実施形態による電力変換装置500のその他の構成は、上記第3実施形態と同様である。
(第5実施形態の効果)
第5実施形態では、上記のように、導風ダクト540を構成するダクト部541および542のX軸方向の長さL2を上記第3実施形態におけるダクト部341および342(図9参照)の長さL1(図9参照)よりも小さく構成する。これにより、鉄道車両10の走行時に、斜め下方からの冷たい走行風を放熱フィン31(32)の下面領域31e(32e)に供給しやすくするとともに、この走行風を放熱フィン31(32)の風上側の両側方となるダクト部541(流路41a)およびダクト部542(流路42a)からより容易に取り込みやすくすることができる。すなわち、放熱フィン31(32)の下面領域31e(32e)を部分的に線路1側に露出しつつ、接続部543(544)で覆われた下面領域31e(32e)に走行風の流路を確保して、風上側の放熱フィン31(または放熱フィン32)の放熱性能を向上させることができる。その上で、風下側の放熱フィン32(または放熱フィン31)の放熱性能の低下も効率よく抑制することができる。なお、第5実施形態のその他の効果は、上記第3実施形態と同様である。
[第6実施形態]
図1、図3および図13を参照して、第6実施形態について説明する。この第6実施形態では、導風ダクト640に開口部45(図3参照)を設けない例について説明する。なお、図中において、上記第4実施形態と同様の構成の部分には、同一の符号を付している。
本発明の第6実施形態による電力変換装置600(図1参照)は、図13に示すように、冷却部630を備える。そして、冷却部630には、一組となった放熱フィン31および32に対して導風ダクト640が設置されている。
ここで、第6実施形態では、導風ダクト640は、放熱フィン31と放熱フィン32との間の空間Sを取り囲むように構成されている。すなわち、導風ダクト640は、ダクト部641とダクト部642と、これらを接続する平板状の接続部643とによって構成されている。また、接続部643は、放熱フィン31および32の各々の走行方向に沿って延びる下端部31f(32f)を下方から完全に覆い隠すとともに下端部31f(32f)に沿って延びている。そして、接続部643は、放熱フィン31および32のみならず空間Sをも下方から覆っている。すなわち、導風ダクト640には、上記第1実施形態のような開口部45が設けられていない。
これにより、第6実施形態では、導風ダクト640は、放熱フィン31または32のいずれか一方を冷却した空気と、放熱フィン31または32のいずれか一方の側方から取り込まれるとともに領域に導かれた空気とを混合して、放熱フィン31または32のいずれか他方の走行方向の端部32c(31c)に導くように構成されている。すなわち、導風ダクト640により取り囲まれた放熱フィン31と放熱フィン32との間の空間Sにおいて、放熱フィン31(または放熱フィン32)で熱交換された高温空気と放熱フィン31(または放熱フィン32)で熱交換されていない低温空気とが合算された流量を有する空気を、放熱フィン32(または放熱フィン31)に直接的に供給するように構成されている。なお、図13では、放熱フィン31内および導風ダクト640を流通する空気の流れの図示を省略しているが、これらは、下面が接続部643で覆われた空間Sにて合流して放熱フィン32の端部32cに供給されるようになる。
また、放熱フィン31の端部31cのY−Z平面に沿った断面積と、放熱フィン32の端部32cのY−Z平面に沿った断面積とは等しい。したがって、空間Sにて合流して風量が増加した空気が、端部31cと同じ断面積を有する端部32cから放熱フィン32内に流通されるので、その分、流速が増加される。なお、第6実施形態による電力変換装置600のその他の構成は、上記第4実施形態と同様である。
(第6実施形態の効果)
第6実施形態では、上記のように、放熱フィン31と放熱フィン32との間の空間Sを取り囲む接続部643を導風ダクト640に設ける。そして、放熱フィン31または32のいずれか一方を冷却した空気と、放熱フィン31または32のいずれか一方の側方から取り込まれるとともに領域Sに導かれた空気とを混合して、放熱フィン31または32のいずれか他方の走行方向の端部32c(31c)に導くように導風ダクト640を構成する。これにより、導風ダクト640により取り囲まれた放熱フィン31と放熱フィン32との間の空間Sにおいて、放熱フィン31(放熱フィン32)で熱交換された高温空気と放熱フィン31(放熱フィン32)で熱交換されていない低温空気(新鮮外気)とが合算された流量を有する空気を、放熱フィン32(または放熱フィン31)の端部32c(または端部31c)直接的に供給することができる。これにより、導風ダクト640を用いて取り込まれた空気(走行風)のみならず上流側の放熱フィン31(または放熱フィン32)を通過した空気をも下流側の放熱フィン32(または放熱フィン31)に供給することができるので、新鮮外気の温度よりも若干温度上昇した混合空気であっても、放熱フィン32(または放熱フィン31)の放熱性能が極度に低下するのが抑制されて放熱性能を維持することができる。
また、第6実施形態では、領域Sにおける放熱フィン31の端部31cのY−Z平面に沿った断面積と、放熱フィン32の端部32cのY−Z平面に沿った断面積とを等しく構成する。これにより、空間Sにて合流して風量が増加した空気の流速を増加させた状態で放熱フィン32(または放熱フィン31)の内部を通過させることができるので、新鮮外気の温度よりも若干温度上昇した混合空気であっても、放熱フィン32(または放熱フィン31)の放熱性能が極度に低下するのを容易に抑制することができる。なお、第6実施形態のその他の効果は、上記第4実施形態と同様である。
[変形例]
今回開示された実施形態は、全ての点で例示であり制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記実施形態の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味および範囲内での全ての変更(変形例)が含まれる。
たとえば、上記第1〜第6実施形態では、車体11の床下空間11aに設置された電力変換装置100〜600に対して本発明を適用したが、本発明はこれに限られない。たとえば、車体11の屋根上に設置された「電力変換装置本体」の冷却に対して、本発明を適用してもよい。
また、上記第1〜第6実施形態では、半導体装置20の下面から鉛直下方(線路1の側)に延びる放熱フィン31および32に対して枕木方向(Y軸方向)の両側において水平方向(走行方向)に延びる導風ダクト40〜640を設けたが、本発明はこれに限られない。たとえば、半導体装置20の側面から枕木方向に延びるように配置された冷却部(放熱フィン)に対して、この放熱フィンの上下方向(Z軸方向)の両側(上面および下面)において水平方向(走行方向)に延びるように本発明の「導風ダクト」を設けてもよい。
また、上記第1〜第6実施形態では、架線2からの電力を利用して走行する架空電車線方式の鉄道車両10の電力変換装置100〜600に本発明を適用したが、本発明はこれに限られない。すなわち、走行用のレールとは別に並行して第三の給電用レール(第三軌条)が敷設され、この第三軌条に対して車体11側に設けられた集電靴(コレクターシュー)が擦って集電する第三軌条方式の鉄道車両10の電力変換装置の冷却に対して、本発明を適用してもよい。
また、上記第1〜第6実施形態では、架線2からの電力を利用して走行する架空電車線方式の鉄道車両10の電力変換装置100〜600に本発明を適用したが、本発明はこれに限られない。すなわち、ディーゼル機関を直接的な駆動源とする気動車に搭載された機器の冷却や、ディーゼル機関の発電によって誘導電動機14を回転させる電気式気動車などの鉄道車両10の電力変換装置の冷却に対して、本発明を適用してもよい。
10 鉄道車両
11a 床下空間
20 半導体装置(電力変換装置本体)
30 冷却部
31 放熱フィン(第1放熱フィン)
31a、31b、32a、32b 外側面(側端部)
31c、32c 端部(走行方向の端部)
31d、32d 端部
31e、32e 下面領域
31f、32f 下端部
32 放熱フィン(第2放熱フィン)
40、240、340、440、540、640 導風ダクト
41、42、241、242、341、342、441、442、541、542 ダクト部
41a、41b、42a、42b、541a、541b、542a、542b 流路
41c、41d、42c、42d、441c、441d、442c、442d 側面
41e、41f、42e、42f、241e、241f、242e、242f、441e、441f、442e、442f 底面
45 開口部
46 風向板
100、200、300、400、500、600 電力変換装置(鉄道車両用電力変換装置)
343、344、543、544、643 接続部
345、346 先端部
S 空間(第1放熱フィンと第2放熱フィンとの間の領域)
W1、W2、W3 幅

Claims (15)

  1. 鉄道車両の走行方向の一方側に前記走行方向に沿って延びるように配置され、前記鉄道車両に搭載された電力変換装置本体の熱を放熱する第1放熱フィンと、
    前記走行方向の他方側でかつ前記第1放熱フィンに対して所定の間隔を隔てて前記走行方向に沿って延びるように配置され、前記電力変換装置本体の熱を放熱する第2放熱フィンと、
    前記鉄道車両の走行時に、前記第1放熱フィンまたは前記第2放熱フィンのいずれか一方の側方から空気を取り込むとともに取り込んだ空気を前記第1放熱フィンと前記第2放熱フィンとの間の領域に導いて前記第1放熱フィンまたは前記第2放熱フィンのいずれか他方の前記走行方向の端部に導くように構成された導風ダクトと、を備え
    前記導風ダクトでは、前記第1放熱フィンの側方に沿って延びるとともに前記領域内の中央部側に向かって傾斜している第1側面と、前記第2放熱フィンの側方に沿って延びるとともに前記領域内の中央部側に向かって傾斜している第2側面とが、前記領域内で互いに接続されている、鉄道車両用電力変換装置。
  2. 鉄道車両の走行方向の一方側に前記走行方向に沿って延びるように配置され、前記鉄道車両に搭載された電力変換装置本体の熱を放熱する第1放熱フィンと、
    前記走行方向の他方側でかつ前記第1放熱フィンに対して所定の間隔を隔てて前記走行方向に沿って延びるように配置され、前記電力変換装置本体の熱を放熱する第2放熱フィンと、
    前記鉄道車両の走行時に、前記第1放熱フィンまたは前記第2放熱フィンのいずれか一方の側方から空気を取り込むとともに取り込んだ空気を前記第1放熱フィンと前記第2放熱フィンとの間の領域に導いて前記第1放熱フィンまたは前記第2放熱フィンのいずれか他方の前記走行方向の端部に導くように構成された導風ダクトと、を備え、
    前記導風ダクトは、前記第1放熱フィンおよび前記第2放熱フィンの各々の前記走行方向と直交する枕木方向における両側端部に設けられており、
    前記導風ダクトは、前記第1放熱フィンまたは前記第2放熱フィンのいずれか一方の両側方から空気を取り込むとともに取り込んだ空気を前記導風ダクトを介して前記領域内の中央部側に導いた状態で、空気を前記第1放熱フィンまたは前記第2放熱フィンのいずれか他方の前記走行方向の端部に導入するように構成されており、
    前記導風ダクトは、前記両側方から空気を取り込むとともに取り込んだ空気を前記領域近傍で上方向に曲げた状態で前記領域内の中央部側に導くように構成されている、鉄道車両用電力変換装置。
  3. 鉄道車両の走行方向の一方側に前記走行方向に沿って延びるように配置され、前記鉄道車両に搭載された電力変換装置本体の熱を放熱する第1放熱フィンと、
    前記走行方向の他方側でかつ前記第1放熱フィンに対して所定の間隔を隔てて前記走行方向に沿って延びるように配置され、前記電力変換装置本体の熱を放熱する第2放熱フィンと、
    前記鉄道車両の走行時に、前記第1放熱フィンまたは前記第2放熱フィンのいずれか一方の側方から空気を取り込むとともに取り込んだ空気を前記第1放熱フィンと前記第2放熱フィンとの間の領域に導いて前記第1放熱フィンまたは前記第2放熱フィンのいずれか他方の前記走行方向の端部に導くように構成された導風ダクトと、を備え、
    前記第1放熱フィンおよび前記第2放熱フィンは、前記鉄道車両の床下空間に設置されており、
    前記導風ダクトは、前記第1放熱フィンと前記第2放熱フィンとの間の前記領域に前記第1放熱フィンまたは前記第2放熱フィンのいずれか一方を冷却した空気を排出するとともに、前記第1放熱フィンまたは前記第2放熱フィンのいずれか一方の側方から取り込まれた空気を前記領域を介して前記第1放熱フィンまたは前記第2放熱フィンのいずれか他方の前記走行方向の端部に導くように構成されており、
    前記導風ダクトは、前記領域において外部に開口する開口部を含み、
    前記導風ダクトは、前記開口部を介して前記第1放熱フィンまたは前記第2放熱フィンのいずれか一方を冷却した空気を外部に排出するとともに、前記第1放熱フィンまたは前記第2放熱フィンのいずれか一方の側方から取り込まれた空気を前記領域を介して前記第1放熱フィンまたは前記第2放熱フィンのいずれか他方の前記走行方向の端部に導くように構成されている、鉄道車両用電力変換装置。
  4. 前記導風ダクトは、前記第1放熱フィンと前記第2放熱フィンとの間の前記領域に跨って設けられている、請求項1〜3のいずれか1項に記載の鉄道車両用電力変換装置。
  5. 前記導風ダクトは、前記第1放熱フィンおよび前記第2放熱フィンの各々の前記走行方向と直交する枕木方向における両側端部に設けられており、
    前記導風ダクトは、前記第1放熱フィンまたは前記第2放熱フィンのいずれか一方の両側方から空気を取り込むとともに取り込んだ空気を前記導風ダクトを介して前記領域内の中央部側に導いた状態で、空気を前記第1放熱フィンまたは前記第2放熱フィンのいずれか他方の前記走行方向の端部に導入するように構成されている、請求項1または3に記載の鉄道車両用電力変換装置。
  6. 前記導風ダクトは、前記導風ダクトの側面が前記領域内の中央部側に曲がることにより、空気を前記領域内の中央部側に導くとともに前記第1放熱フィンまたは前記第2放熱フィンのいずれか他方の前記走行方向の端部に導入するように構成されている、請求項に記載の鉄道車両用電力変換装置
  7. 前記導風ダクトは、前記領域において前記導風ダクトの底面が上方に曲がることにより、空気を前記領域近傍で上方向に曲げた状態で前記領域内の中央部側に導くように構成されている、請求項に記載の鉄道車両用電力変換装置。
  8. 前記第1放熱フィンおよび前記第2放熱フィンは、前記鉄道車両の床下空間に設置されており、
    前記導風ダクトは、前記第1放熱フィンと前記第2放熱フィンとの間の前記領域に前記第1放熱フィンまたは前記第2放熱フィンのいずれか一方を冷却した空気を排出するとともに、前記第1放熱フィンまたは前記第2放熱フィンのいずれか一方の側方から取り込まれた空気を前記領域を介して前記第1放熱フィンまたは前記第2放熱フィンのいずれか他方の前記走行方向の端部に導くように構成されている、請求項1または2に記載の鉄道車両用電力変換装置
  9. 前記導風ダクトは、前記第1放熱フィンおよび前記第2放熱フィンの各々の下面の少なくとも一部を前記鉄道車両の下方に向けて露出させた状態で、前記第1放熱フィンおよび前記第2放熱フィンの前記走行方向に沿った側端部に沿って延びている、請求項または8に記載の鉄道車両用電力変換装置。
  10. 前記導風ダクトは、前記第1放熱フィンおよび前記第2放熱フィンの各々の前記走行方向に沿って延びる下端部を下方から覆うとともに前記下端部に沿って延びている、請求項または8に記載の鉄道車両用電力変換装置。
  11. 前記導風ダクトは、前記鉄道車両の走行時に空気が取り込まれる側の前記第1放熱フィンおよび前記第2放熱フィンの各々の端部よりも風上側に突出している、請求項3、8〜10のいずれか1項に記載の鉄道車両用電力変換装置。
  12. 前記導風ダクトは、前記第1放熱フィンと前記第2放熱フィンとの間の前記領域を取り囲むように構成されており、
    前記導風ダクトは、前記第1放熱フィンまたは前記第2放熱フィンのいずれか一方を冷却した空気と、前記第1放熱フィンまたは前記第2放熱フィンのいずれか一方の側方から取り込まれるとともに前記領域に導かれた空気とを混合して、前記第1放熱フィンまたは前記第2放熱フィンのいずれか他方の前記走行方向の端部に導くように構成されている、請求項に記載の鉄道車両用電力変換装置。
  13. 前記導風ダクトは、前記第1放熱フィンから前記第2放熱フィンに亘って一体的に設けられている、請求項1〜12のいずれか1項に記載の鉄道車両用電力変換装置。
  14. 前記第1放熱フィンおよび前記第2放熱フィンは、前記鉄道車両の下方に向かって延びており、
    前記導風ダクトは、前記第1放熱フィンおよび前記第2放熱フィンの各々の前記枕木方向における両側端部において前記走行方向に沿って延びている、請求項またはに記載の鉄道車両用電力変換装置。
  15. 前記導風ダクトは、前記第1放熱フィンと前記第2放熱フィンとの間の前記領域における前記走行方向と直交する枕木方向に沿った中心線に対して前記走行方向に対称な形状を有している、請求項1〜14のいずれか1項に記載の鉄道車両用電力変換装置。
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