JP6047011B2 - 地盤振動制御装置 - Google Patents

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本発明は、地盤振動制御装置に関する。
従来から、例えばプレス工場でのプレス作業時に発生した地盤振動、多数の観客が収容された大規模競技施設での観客の動きに伴い発生した地盤振動、及び建物の解体工事や新築工事の現場での重機の作業に伴い発生した地盤振動等は、地盤を面状に分散しながら近隣周辺へ伝播するという問題がある。このため、このような不快な地盤振動を周囲に拡散させない、地盤振動抑制技術が望まれている。地盤振動を積極的に低減させる技術として、例えば振動伝播防止システムが提案されている(特許文献1)。
特許文献1の振動伝播防止システムは、地盤の振動源となるドーム状の施設において、杭基礎で支持された基礎に近接させて、基礎と縁切りされ、底面が空気バネを介して杭基礎で支持された基礎架台を設けた構成である。基礎架台の上面には、起振装置が取付けられている。起振装置は、先端に錘を連結したアームを回転させ、錘の遠心力で基礎架台に鉛直方向の振動を発生させる。また、基礎地盤の上及び基礎架台の上には、それぞれの振動を計測する振動センサが取付けられている。
これにより、振動センサで計測された振動に基づいて、コントローラが起振装置を制御して、基礎架台に、基礎の振動と逆位相の鉛直方向の振動を発生させ、ドーム状の施設で観客の動きに伴い発生する振動を打ち消して、周辺地盤へ振動が伝播するのを防止する。
しかし、特許文献1の振動伝播防止システムは、弾性部材としての空気バネを、基礎架台と、地下に設けた杭基礎又はベタ基礎との間に備える構成である。即ち、空気バネを使用しているため、空気バネを載置する杭基礎又はベタ基礎を必要としている。
特開平6−200536号公報
本発明は、加振力発生手段が発生させた加振力を増幅させ、増幅された振動を地盤面に直接伝達させる地盤振動制御装置を提供することを目的とする。
請求項1に記載の発明に係る地盤振動制御装置は、加振力を発生させる加振力発生手段と、地盤面に接地され、前記加振力発生手段が発生させた前記加振力を増幅させて前記地盤面に直接伝達する増幅手段と、前記地盤面の振動を検出する検出手段と、前記検出手段の検出結果に基づいて、前記加振力発生手段が発生させる前記加振力を制御する制御手段と、を有し、前記増幅手段は、前記加振力発生手段が発生させた前記加振力を受けて振動する振動部材と、前記地盤面に接地され前記振動部材を支持し、前記振動部材の前記振動を前記地盤面に直接伝達させる複数の接地部材と、を備え、前記増幅手段は、地盤を振動させる振動源を囲んで複数設けられていることを特徴としている。
請求項1に記載の発明によれば、加振力発生手段が加振力を発生させ、地盤面に接地された増幅手段により、加振力発生手段が発生させた加振力を増幅させて地盤面に直接伝達させる。また、検出手段により、地盤面の振動が検出され、制御手段により、検出手段の検出結果に基づいて、加振力発生手段が発生させる加振力が制御される。
ここに、制御手段は、検出手段が検出した地盤面の振動と逆位相の振動を求め、加振力発生手段に、逆位相の振動となる加振力を発生させる。増幅手段は、加振力発生手段が発生させた加振力を増幅させ、増幅された振動を地盤面に直接伝達させる。これにより、地盤振動が打ち消され、振動の伝播が抑制される。
このように、増幅された振動を地盤面に直接伝達させる増幅手段を備えることで、杭基礎又はベタ基礎を必要としない地盤振動制御装置を提供することができる。
また、増幅手段の振動部材は、加振力発生手段が発生させた加振力を受けて振動する。また、増幅手段の複数の接地部材が、地盤面に接地されて振動部材を支持し、振動部材の振動を地盤面に直接伝達させる。
これにより、加振力発生手段が発生させた加振力を受けて、振動部材が所定の振動数で振動し、増幅された振動を複数の接地部材で地盤面に直接伝達させることができる。即ち、広がりを持って、広範囲に振動部材の振動を地盤面に直接伝達させることができる。この結果、広範囲の地盤面を振動させることができる、地盤振動制御装置を提供することができる。
また、地盤振動制御装置は、地盤を振動させる振動源の全周を囲む構成のみでなく、振動源の3方向を囲んでも良いし、振動源の2方向を囲んでも良い。これにより、振動源から面状に広がる地盤振動を、拡散させたくない位置において、効果的に減衰させることで、費用を抑えて周囲地盤への振動の伝播を抑制することができる。
請求項2に記載の発明は、加振力を発生させる加振力発生手段と、地盤面に接地され、前記加振力発生手段が発生させた前記加振力を増幅させて前記地盤面に直接伝達する増幅手段と、前記地盤面の振動を検出する検出手段と、前記検出手段の検出結果に基づいて、前記加振力発生手段が発生させる前記加振力を制御する制御手段と、を有し、前記増幅手段は、前記加振力発生手段が発生させた前記加振力を受けて振動する上部増幅手段と、前記上部増幅手段が載り、前記上部増幅手段からの振動が伝達される振動部材と、前記地盤面に接地され、前記振動部材を支持し、前記振動を前記地盤面に直接伝達させる複数の接地部材と、を備えていることを特徴としている。
請求項2に記載の発明によれば、増幅手段の振動部材には上部増幅手段が載せられ、振動部材は、上部増幅手段が発生させた加振力を受けて振動する。このとき、上部増幅手段は、上部振動部材と、上部振動部材を支持する上部支持部材とを備え、上部振動部材は加振力発生手段が発生させた加振力を受けて振動を増幅させ、上部支持部は上部振動部材の振動を振動部材に伝達させる。
これにより、2質点系の振動モデルとなる。即ち、加振力発生手段が発生させた加振力を受けて、上部増幅手段が振動し、上部支持部材が振動を増幅させ、上部支持部が振動を振動部材に伝達させる。更に、上部増幅手段の振動を受けて、振動部材が所定の振動数で振動し、増幅された振動を複数の接地部材で地盤面に直接伝達させる。これにより、広がりを持って、広範囲に振動部材の振動を地盤面に直接伝達させることができる。
この結果、大重量の基礎架台を必要とせず、広範囲の地盤を振動させることができる。また、上部増幅手段として、例えば車両を利用することができる。これにより、車両を運転して工事現場まで移動させることができ、そのまま、解体工事の現場や新築工事の現場等で、上部増幅手段として使用することができる。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の地盤振動制御装置において、前記増幅手段は、地盤を振動させる振動源を囲んで複数設けられていることを特徴としている。
即ち、地盤振動制御装置は、地盤を振動させる振動源の全周を囲む構成のみでなく、振動源の3方向を囲んでも良いし、振動源の2方向を囲んでも良い。これにより、振動源から面状に広がる地盤振動を、拡散させたくない位置において、効果的に減衰させることで、費用を抑えて周囲地盤への振動の伝播を抑制することができる。
請求項4に記載の発明は、複数の前記増幅手段の配置は、前記振動源をL字状に囲む配置、前記振動源をコ字状に囲む配置、及び前記振動源の全周を囲む配置のいずれか一つである請求項1又は請求項3に記載の地盤振動制御装置である。
請求項5に記載の発明は、請求項1〜4のいずれか1項に記載の地盤振動制御装置において、前記振動部材は、所定の質量を備えた鋼材又は鋼板であり、前記鋼材又は鋼板は、前記接地部材が接地される地盤や振動源の特性により卓越する振動数と、前記鋼材又は鋼板の固有振動数が一致する長さに成形されていることを特徴としている。
請求項5に記載の発明によれば、振動部材は所定質量を備えた鋼材又は鋼板とされ、鋼材又は鋼板は、接地部材が接地される地盤や振動源の特性により卓越する振動数と、鋼材又は鋼板の固有振動数が一致する長さに成形されている。
これにより、接地部材が接地される地盤の特性により卓越する振動数と同じ振動数の振動を、地盤に伝達させることがきる。即ち、伝達させた振動を地盤と共振させることで、より大きな振動抑制効果を得ることができる。
本発明は、上記構成としてあるので、加振力発生手段が発生させた加振力を増幅させ、増幅された振動を地盤面に直接伝達させる地盤振動制御装置を提供することができる。
(A)は本発明の第1実施形態に係る地盤振動制御装置の基本構成を示す斜視図であり、(B)は従来の地盤振動制御装置の基本構成を示す斜視図である。 本発明の第1実施形態に係る地盤振動制御装置で振動される地盤振動と、従来の地盤振動制御装置で振動される地盤振動の差の分布を示す平面図である。 は、本発明の第1実施形態に係る地盤振動制御装置で振動される地盤振動と、従来の地盤振動制御装置により振動される地盤振動の差の分布を示す平面図である。 本発明の第2実施形態に係る地盤振動制御装置の基本構成を示す斜視図である。 (A)は本発明の第2実施形態に係る地盤振動制御装置を略した基本構成を示す斜視図であり、(B)は従来の地盤振動制御装置を略した基本構成を示す斜視図である。 本発明の第2実施形態に係る地盤振動制御装置で振動される地盤振動と、従来の地盤振動制御装置で振動される地盤振動の差の分布を示す平面図である。 本発明の第2実施形態に係る梁材が長い地盤振動制御装置で振動される地盤振動と、従来の地盤振動制御装置で振動される地盤振動の差の分布を示す平面図である。 本発明の第3実施形態に係る地盤振動制御装置の基本構成を示す斜視図である。 本発明の第3実施形態に係る地盤振動制御装置で振動される地盤振動と、従来の地盤振動制御装置で振動される地盤振動の差の分布を示す平面図である。 (A)は本発明の第4実施形態に係る地盤振動制御装置の基本構成を示す斜視図であり、(B)は本発明の第5実施形態に係る地盤振動制御装置の基本構成を示す斜視図である。 (A)は本発明の第4実施形態及び第5実施形態に係る2質点系の振動モデルを示す模式図であり、(B)は質点の数と地盤振動制御装置が発生させる制御力の関係を示す特性図である。
(第1実施形態)
図1(A)の基本構成図に示すように、第1実施形態に係る地盤振動制御装置10は、加振力を発生させる加振機(加振力発生手段)12を備え、加振機12と地盤14の間には、加振力を増幅させる梁部材(増幅手段)16が設けられている。また、梁材16の両端部には、地盤面14で梁材16を支持し、梁材16の振動を地盤面14に伝達させる脚部材(接地部材)18が設けられている。これにより、加振機12の加振力で地盤面14、及び地盤面の下の地盤を振動させることができる。
加振機12は、例えば、可動質量を移動させて設置面に加振力を付与する構成とされており、可動質量の移動タイミングは、コントローラ(制御手段)22からの制御信号に基づいて制御される。
梁材16は、所定の質量を備えた長さL1の鋼材(例えばH形鋼)で形成され、中央部のフランジ上面に加振機12が固定されている。両端部の脚部材18もH形鋼で形成され、梁材16の両端部の振動が脚部材18へ伝達される。脚部材18の下端部は地盤面14に直接接地され、地盤面14から高さHの位置に梁材16を支持している。
これにより、加振機12の加振力を受けて、梁材16の中央部の上下方向への振動が可能となる。梁材16は、加振機12が発生させた加振力を受けて振動し、振動を増幅させる。梁材16で増幅された振動は、梁材16の中央部から端部へ伝達され、脚部材18を介して地盤面14に伝達され、2本の脚部材18でそれぞれ地盤面14を振動させる(地盤振動S1、S2)。この結果、梁材16の振動を、地盤面14の広範囲に伝達させることができる。
梁材16の下の地盤面14には、地盤振動Jを検出する振動センサ(検出手段)20が設置されている。ここに地盤振動Jは、例えば、作業中の重機(振動源)24等が発生させる地盤の振動であり、低減対象の振動である。振動センサ20はリード線でコントローラ22に接続され、コントローラ22は、リード線で加振機12に接続されている。これにより、コントローラ22は、振動センサ20の検出結果に基づいて、加振機12を制御し、加振機12が発生させる加振力を制御する。
この構成によれば、振動センサ20により地盤振動Jが検出され、コントローラ22で制御された加振機12が、振動センサ20の検出結果に基づいて加振力を発生させる。加振機12が発生させた加振力は、梁材16で増幅され、地盤面14を振動させる。
ここに、コントローラ22は、振動センサ20で検出された地盤振動Jから、加振機12に、地盤振動Jと逆位相の振動を生成する加振力を発生させる。これにより、地盤振動Jが、地盤振動S1、S2で両側から打ち消され、地盤振動Jの伝播が抑制される。
即ち、杭基礎又はベタ基礎を必要としない、地盤振動制御装置10を提供することができる。
次に、効果について、従来の地盤振動制御装置11と対比させて説明する。
図1(B)に、従来の地盤振動制御装置11の基本構成を示す。従来の地盤振動制御装置11は、図1(A)で説明した加振機12を地面面14に直接設置し、地盤面14に置かれた振動センサ20で地盤振動Jを検出し、コントローラ22で加振機12を制御する構成である。これにより、重機24により、地盤振動Jで振動している地盤面14に、直接、加振機12で地盤振動Jと逆位相の地盤振動Sを加える。この結果、地盤振動Jが地盤振動Sで打ち消され、地盤14の振動が抑制される。
これに対し、図1(A)に示す本実施形態は、上述したように、加振機12を、梁材16のフランジ上面に固定し、両端の脚部材18から半分ずつ加振力を地盤面14に加え、地盤振動S1、S2で振動している地盤の振動を低減させる構成である。本実施形態によれば、梁材16で、加振機12からの振動を増幅させるため、振動している地盤を振動させる作用を大きくすることができる。この梁材16の効果をシミュレーションで検討した。
図2にシミュレーション結果を示す。図2は、本発明の実施形態に係る地盤振動制御装置10で振動される地盤振動と、従来の地盤振動制御装置11で振動される地盤振動との差の分布を示している。
計算条件は、地盤振動制御装置10においては、梁材16の長さL1を20mとし、梁材16の中央に加振機12を固定した。地盤14の計算範囲は、梁材16を中心とした正方形とし、一辺を150m(L2=L3=150m)とした。地盤振動制御装置11においては、加振機12を中心とした同じサイズの正方形とした。
図2は、地盤振動制御装置10と地盤振動制御装置11の地盤振動の差(単位dB)を、凡例に示すように、3dBピッチで区画して(11区画)表示している。凡例の数値が正の範囲(P1〜P6)が、地盤振動制御装置10の方が大きな地盤振動を発生させることができる範囲であり、凡例の数値が負の範囲(Q1〜Q5)が、地盤振動制御装置11の方が大きな地盤振動を発生させることができる範囲である。
図2における、2つの区画P6(地盤振動の振動レベルの差が15dB〜18dBの区画)には、地盤振動制御装置10の2本の脚部材18が位置しており、区画Q5(地盤振動の差が−15dB〜−12dBの区画)には、地盤振動制御装置11の加振機12が設置されている。
図2より、地盤振動制御装置10においては、2本の脚部材18の位置(区画P6)を中心に地盤振動が楕円状に周囲に拡散されており(P1〜P6参照)、地盤振動制御装置11においては、加振機12(区画Q5)を中心に地盤振動が楕円状に周囲に拡散されている(Q1〜Q5参照)。
結果から、2本の脚部材18の外側は、地盤振動の差が正の範囲(P1〜P6の範囲)となっており、2本の脚部材18の内側は、地盤振動の差が負の範囲(Q1〜Q5の範囲)となっており、全体では、地盤振動制御装置10による地盤振動の方が、地盤振動制御装置11による地盤振動より広い範囲を占めていることが分かる。
具体的には、図2の区画P1と区画Q1の境界線Rが、地盤振動の差が正の範囲(P1〜P6)と、地盤振動の差が負の範囲(Q1〜Q5)を区画する境界線であり、地盤振動制御装置10による地盤振動の方が、地盤振動制御装置11による地盤振動より広い面積を占めている。ここに、地盤振動制御装置10と地盤振動制御装置11は、いずれも同じ1台の加振機を使用しており、地盤振動制御装置10が地盤振動制御装置11より、広範囲に地盤振動を伝搬させることができることが分かる。
更に、梁材16は、加振力の入力点に広がりを持たせる以外にも、振動を増幅させる振動増幅機としての機能も有している。即ち、地盤振動Jの大きさは、振動源の加振力と伝搬経路の揺れやすさの積で決定される。ここに、振動源(重機)の加振力は、振動数(Hz)とその振動数における加振力(N)の値で表される。また、伝搬経路の揺れやすさは、例えば振動数(Hz)とその振動数でのアクセレランス(gal/N))の値で表される。この結果、振動源の種類に基づく加振特性と、地盤14の地質や性状に基づく揺れやすさの特性により、卓越する振動数が決定される。
この卓越する振動数と、両端が脚部材18で支持された梁材16の固有振動数を略一致させることで、加振機12の加振力を増幅させることができ、単に加振機12を地盤上に設置した場合の何倍もの加振力を、地盤14に加えることができる。
ここに、地盤振動制御装置10の梁材16は、脚部材18が接地される地盤の特性により卓越する振動数と梁材16の固有振動数が一致する長さL1に成形されている。これにより、地盤14の特性により卓越する振動数と同じ振動数の振動を、地盤面14に伝達させることがきる。即ち、伝達させた振動を脚部材18が接地される地盤と共振させることで、より大きな振動抑制効果を得ることができる。
なお、長さL1の調整のみでなく、例えば梁材16に錘を載せ、錘による質量の増減で梁材16の振動数の調整をする方法等で、大きな振動抑制効果を得ることも可能である。
図3は、従来の地盤振動制御装置11と、振動増幅効果を見込んだ本実施形態の地盤振動制御装置10で、それぞれ振動される地盤振動の差の分布を示している。
計算条件として、振動増幅効果を5倍とした。他の計算条件は、上述した図2の場合と同じである。図3のシミュレーション結果より、中央部の区画P1と区画Q1の境界線Rで区切られた面積のみが地盤振動の差が負の範囲(Q1〜Q5)であり、その周囲の大部分の面積が、地盤振動の差が正の範囲(P1〜P6)となっている。
即ち、振動増幅効果を見込むことで、更に、地盤振動制御装置10が地盤振動制御装置11より、広範囲に地盤振動を伝搬させることができることが分かる。
ここに、比較対象である従来の地盤振動制御装置11は、上述した加振機12を直接地盤14に設置した構成である。図示は省略するが、振動増幅効果のみの比較を行うため、従来方式の地盤振動制御装置11において、加振機12と地盤の間に本実施形態の梁材16を設けた場合でも、地盤振動制御装置10は地盤振動制御装置11より、図2で示した効果の差を依然として確保することができる。
本実施形態では、梁材16への加振機12の固定位置は、梁材16の中央部のフランジ上面を例にとり説明した。しかし、これに限定されることはなく、梁材16の中央部から離れた位置であってもよい。これにより、梁材16の一次モードの他に、二次モード、三次モードの振動でも増幅できる。
また、増幅手段における振動部材の代表例としてH形鋼の梁材16を用いて説明した。しかし、これに限定されることはなく、加振機12の振動で振動可能な鋼板であってもよい(図10(B)参照)。これにより、振動部材の幅寸法を大きく確保することができ、外形寸法の大きい加振機12を載せることができる。
(第2実施形態)
図4に示すように、第2実施形態に係る地盤振動制御装置30は、地盤面14及び地盤を振動させる振動源としての重機24を囲んで、4本の梁部材32A〜32Dが平面視で正方形に配置されている点において、第1実施形態に係る地盤振動制御装置10と相違する。相違点を中心に説明する。
4本の梁部材32A〜32Dは、所定の質量を備えた長さL1の鋼材(例えばH形鋼)で形成され、中央部のフランジ上面には、第1実施形態で説明したものと同じ加振機12A〜12Dが1台ずつ4か所に固定されている。加振機12A〜12Dには、4個のコントローラ22A〜22Dがそれぞれ接続され、コントローラ22A〜22Dには、地盤14の上に配置された4個の振動センサ20A〜20Dがそれぞれ接続されている。
また、4本の梁部材32A〜32Dで形成される4か所の角部は、H形鋼で形成された4本の脚部材34A〜34Dで、それぞれ支持されている。4本の脚部材34A〜34Dの下端部は地盤面14に設置され、4本の梁部材32A〜32Dを、地盤面14から高さHの位置に支持している。
これにより、梁部材32A〜32Dの中央部が加振機36A〜36Dの加振力を受けて上下方向へ振動可能とされ、梁部材32A〜32Dは、加振機36A〜36Dが発生させた加振力を受けて自ら振動し増幅する。梁部材32A〜32Dで増幅された振動は、梁部材32A〜32Dの中央部から端部へ伝達され、4本の脚部材34A〜34Dを介して地盤面14を振動させる。即ち、4か所から広がりを持って、広範囲に加振機36A〜36Dの振動を地盤面14及び地盤に伝達させることができる。
なお、本実施形態では、4個の振動センサ20A〜20Dに、4個のコントローラ22A〜22Dがそれぞれ接続され、4個の加振機12A〜12Dをそれぞれが制御する構成を記載した。しかし、これに限定されることはなく、図示は省略するが1個の振動センサ20Aに、1個のコントローラ22Aを接続し、4個の加振機12A〜12Dをすべて、1個のコントローラ22Aで制御する構成でもよい。
図5〜図7を用いて、重機24を囲む構成における本実施形態における地盤振動制御装置30で振動される地盤振動と、従来の地盤振動制御装置31で振動される地盤振動の差の分布について説明する。
図5は、地盤振動制御装置30と地盤振動制御装置31の配置を、加振機12A〜12Dのみを記載して簡略化して示している。即ち、従来の地盤振動制御装置31は加振機12A〜12Dを中央に集めた構成であり、本実施形態における地盤振動制御装置30は、加振機12A〜12Dを周囲に分散配置した構成である。
図6に、本実施形態における地盤振動制御装置30で振動させる地盤振動と、従来の地盤振動制御装置31で振動させる地盤振動の差の分布のシミュレーション結果を示す。
計算条件は、梁部材32A〜32Dの長さL1を20mとし、それぞれの梁部材32A〜32Dの中央に、加振機12を固定した。地盤面14の計算範囲は、梁部材32A〜32Dを中心として周囲を囲む正方形とし、正方形の一辺は150m(L2=L3=150m)とした。
図6は、地盤振動制御装置30と地盤振動制御装置31の地盤振動の差(単位dB)を、凡例に示すように、3dBピッチで区画して(11区画)表示している。凡例の数値が正の範囲(P1〜P6)が、地盤振動制御装置30の方が大きな地盤振動を発生させることができる範囲であり、凡例の数値が負の範囲(Q1〜Q5)が、地盤振動制御装置31の方が大きな地盤振動を発生させることができる範囲である。
図6における、4つの区画P6(地盤振動の振動レベルの差が15dB〜18dBの区画)には、地盤振動制御装置30の4本の脚部材34A〜34Dが位置しており、区画Q5(地盤振動の差が−15dB〜−12dBの区画)には、地盤振動制御装置31の4つの加振機12A〜12Dが設置されている。
計算結果から、分散配置した4点の脚部材34A〜34Dの内側は、地盤振動の差が負の範囲(Q1〜Q5)となっている。一方、それ以外の範囲は、地盤振動の差が正の範囲(P1〜P6)となっており、地盤振動制御装置30の方が、地盤振動制御装置31より、地盤振動効果が得られる範囲を広くすることができることが分かる。
なお図6の結果には、梁部材32A〜32Dの振動増幅機としての機能を見込んでいない。しかし、上述したように、梁部材32A〜32Dの長さL1を、脚部材34A〜34Dが接地される地盤の特性により卓越する振動数と一致する長さとすることにより、振動増幅機能による更なる効果が期待できる。これにより、重機24から面状に広がる地盤振動Jを、いずれの方向にも拡散させたくない場合(全周を囲みたい場合)において、特に有効となる。即ち、振動源から面状に広がる地盤振動を、全周囲に渡り効果的に減衰させることで、費用を抑えて周囲地盤への振動の伝播を抑制することができる。他は、第1実施形態と同じであり、説明は省略する。
図7は、図6において、梁部材32A〜32Dの長さを40mとし、他の条件は図6と同一として計算した結果を示している。
計算結果から、梁部材32A〜32Dを2倍に大きくしても、分散配置した4本の脚部材34A〜34Dの内側は、地盤振動の差が負の範囲(Q1〜Q5)となっており、脚部材34A〜34Dの外側は、地盤振動の差が正の範囲(P1〜P6)となっている。即ち、地盤振動制御装置30の方が、地盤振動制御装置31より、地盤振動効果が得られる範囲を広くすることができている。更に、地盤振動の差が辺L2×辺L3の計算範囲内において、全体的に大きい値となっており、大きな地盤振動低減効果を発揮させることができることが分かる。
(第3実施形態)
図8に示すように、第3実施形態に係る地盤振動制御装置40は、地盤面14及び地盤を振動させる重機24を囲んで、2本の梁材42A、42Bが平面視でL字状に配置されている点において、第1実施形態に係る地盤振動制御装置10と相違する。相違点を中心に説明する。
2本の梁材42A、42Bは、所定の質量を備えた長さL1の鋼材(例えばH形鋼)で形成され、中央部のフランジ上面には、第1実施形態で説明した加振機12A、12Bが1台ずつ固定されている。加振機12A、12Bには、コントローラ22A、22Bがそれぞれ接続され、コントローラ22A、22Bには、振動センサ20A、20Bがそれぞれ接続されている。
また、2本の梁材42A、42Bで形成される2つの端部と1つの角部は、H形鋼で形成された3本の脚部材44A〜44Cでそれぞれ支持されている。3本の脚部材44A〜44Cの下端部は地盤面14にそれぞれ接地され、2本の梁材42A、42Bを地盤14から高さHの位置に支持している。
これにより、梁材42A、42Bの中央部が加振機46A、46Bの加振力を受けて上下方向へ振動可能とされ、梁材42A、42Bは、加振機46A、46Bが発生させた加振力を受けて振動し増幅する。梁材42A、42Bで増幅された振動は、梁材42A、42Bの中央部から端部へ伝達され、3本の脚部材44A〜44Cを介して地盤14を振動させる。即ち、3か所から広がりを持って、広範囲に振動部材の振動を地盤面14に伝達させることができる。
なお、本実施形態では、2個の振動センサ20A、20Bに、2個のコントローラ22A、22Bがそれぞれ接続され、2個の加振機46A、46Bをそれぞれが制御する構成を記載した。しかし、これに限定されることはなく、図示は省略するが1個の振動センサ20Aに、1個のコントローラ22Aを接続し、2個の加振機46A、46Bをいずれも、1個のコントローラ22Aで制御する構成でもよい。
次に、図9を用いて、重機24をL次状に囲む、本実施形態における地盤振動制御装置40で振動される地盤振動と、従来の地盤振動制御装置で振動される地盤振動の振動レベルの差の分布について説明する。
計算条件は、梁材42A、42Bの長さL1を各20mとし、梁材42A、42Bの中央に加振機12A、12Bを固定した。地盤14の計算範囲は、梁材42A、42Bを中心とした正方形とし、一辺を150m(L2=L3=150m)とした。
図9は、地盤振動制御装置40と地盤振動制御装置の地盤振動の振動レベルの差(単位dB)を、凡例に示すように、3dBピッチで区画して(11区画)表示している。凡例の数値が正の範囲(P1〜P6)が、地盤振動制御装置40の方が大きな地盤振動を発生させることができる範囲であり、凡例の数値が負の範囲(Q1〜Q5)が、従来の地盤振動制御装置の方が大きな地盤振動を発生させることができる範囲である。
図9における、3つの区画P6(地盤振動の差が15〜18の区画)には、地盤振動制御装置30の3本の脚部材44A〜44Cが位置しており、区画Q5(地盤振動の差が−15〜−12の区画)には、地盤振動制御装置の3つの加振機12A〜12Dが設置されている。
3本の脚部材34A〜34Dの重機24側は、地盤振動の差が負の範囲(Q1〜Q5)となっている。しかし、それ以外の範囲は、地盤振動の差が正の範囲(P1〜P6)となっており、地盤振動制御装置40の方が、地盤振動制御装置より、地盤振動効果が得られる範囲を広くすることができるといえる。
なお図9の結果には振動増幅機としての効果を見込んでいないが、上述したように、梁材42A、42Bの長さL1を、脚部材44A〜44Cが接地される地盤の特性により卓越する振動数と一致する長さとすることにより、振動増幅機能による更なる効果が期待できる。
これにより、重機24から面状に広がる地盤振動Jを、限定された方向(例えば図9の矢印Nで示す方向)に拡散させたくない場合において、有効に地盤振動Jを減衰させることができる。この結果、費用を抑えて周囲地盤への振動の伝播を抑制することができる。他は、第1実施形態と同じであり、説明は省略する。
なお、図示は省略するが、重機24の3方向を4本の脚部材で支持された3本の脚部材で、平面視がカタカナのコ字状に囲む構成としても良い。これにより、3方向の範囲において、重機24からの振動を抑制することができる。他は、第1実施形態と同じであり、説明は省略する。
(第4実施形態)
図10(A)に示すように、第4実施形態に係る地盤振動制御装置70は、第1実施形態に係る梁材16と加振機12の間に、加振力を増幅させる梁材72と、梁材72を支持する脚部材74を設けた点において、第1実施形態に係る地盤振動制御装置10と相違する。相違点を中心に説明する。
図10(A)の斜視図に示すように、地盤振動制御装置70は、地盤面14に間隔L1を開けて2本の脚部材18が置かれ、2本の脚部材18の上には、所定の質量を有する梁材16が、地盤面14からの高さHで両端部を支持されている。ここに、間隔L1は、地盤14や振動源12の特性により卓越する振動数と、鋼材16の固有振動数が一致する長さとするのが望ましい。
鋼材16の上には、加振機12が発生させた加振力を増幅させる梁材72と、梁材72を、高さHUで鋼材16の上で支持する脚部材74が載せられている。梁材72と脚部材74は、いずれもH形鋼で形成され、梁材72は長さL4とされ、上部には加振機12が搭載されている。この図10(A)の構成をモデル化すると、図11(B)に示す2質点系の振動モデルとなる。
即ち、図11(A)に示すように、加振機60が発生させた加振力を受けて、上部振動部材62が振動し、受けた振動を更に増幅させる。上部振動部材62の振動は、上部脚部材64を介して振動部材66に伝達される。振動部材66は、受けた振動を更に増幅させ、増幅された振動を、脚部材68を介して地盤面14に伝達させる。これにより、加振機60が発生させた振動を2段階に増幅させて、地盤面14に広範囲に振動を伝達させることができる。
図11(B)に示すように、2質点系の地盤振動制御装置70とすることにより、地盤振動の制御力を向上させることができる。ここに、図11(B)の横軸は地盤面14を振動させる振動数、縦軸は地盤面14の制御力である。
まず、特性R1(一点鎖線)は質点がない場合の特性であり、質点がない場合には振動数に関わらず、地盤面14の制御力は常に一定である。特性R2(破線)は1質点系の場合の特性である。第1実施形態図〜第3実施形態で説明した1質点系では、ある1つの振動数において、1つのピークが発生し、この振動数付近の制御力が向上する。特性R3(実践)は2質点系の場合の特性である。本実施形態で説明した2質点系では、ある2つの振動数において2つのピークが発生する。この結果、広い振動数範囲で地盤面14の制御力を高く維持することができる。
即ち、杭基礎又はベタ基礎を必要とせず、広範囲の地盤面14を振動させることができる。他の構成は第1実施形態と同じであり説明は省略する。
なお、本実施形態において、H形鋼の梁材72を上部振動部材62とし、H形鋼の梁材16を振動部材66とした場合について説明した。しかし、これに限定されることはなく、梁材72と梁材16の少なくとも一方を板材としてもよい。他の構成は第1実施形態と同じであり、説明は省略する。
(第5実施形態)
図10(B)に示すように、第5実施形態に係る地盤振動制御装置50は、加振力を増幅させる鋼板(振動部材)52の上に、加振力を増幅させる車両56を載せ、図示しない加振機が車両56の中に設置されている点において、第1実施形態に係る地盤振動制御装置10と相違する。相違点を中心に説明する。
図10(B)の斜視図に示すように、地盤面14の上に間隔L1を開けて2本の脚部材54が置かれ、2本の脚部材54の上に、所定の質量を備えた鋼板52が、車両56のタイヤ58の位置に架け渡されている。ここに、間隔L1は、脚部材54が支持する地盤の特性により卓越する振動数と、鋼板52の固有振動数とが一致する長さ、とするのが望ましい。鋼板52の上には、車両56が載せられ、車両56の内部には、図示しない加振機が搭載されている。この図10(B)の構成は、第4実施形態と同じ2質点系の振動モデルとなり、図11(A)の振動モデルで表すことができる。
即ち、車両56に乗せた加振機60が発生させた加振力を受けて、車両56(上部振動部材62)の車体が振動し、車両56の図示しないサスペンションやタイヤ58が振動を増幅させる。車両56の振動は、タイヤ58やサスペンション(上部脚部材64)を介して鋼板52(振動部材66)に伝達される。更に、車両56の振動を受けて、鋼板52が所定の振動数で振動を増幅させ、増幅された振動を、脚部材54(脚部材68)を介して地盤14に伝達させる。これにより、加振機60が発生させた振動を2段階に増幅させて、地盤面14に広範囲に振動を得伝達させることができる。
2質点系の地盤振動制御装置50とすることにより、上述した図11(B)に示すように、広い振動数範囲で地盤面14の制御力を高く維持することができる。
また、加振機60及び増幅手段として、走行可能な車両を利用することができる。車両56は、運転することで自らの力で工事現場まで移動させることができ、そのまま、解体工事の現場や新築工事の現場等で、加振力発生手段及び増幅手段として使用できる。この結果、加振機60や増幅手段等を運搬するための車両や重機を省くことができる。
他の構成は第1実施形態及び第4実施形態と同じであり、説明は省略する。
10、30、40、50、70 地盤振動制御装置
12 加振機(加振力発生手段)
14 地盤面
16 梁材(鋼材、振動部材、増幅手段)
18 脚部材(接地部材、増幅手段)
20 振動センサ(検出手段)
22 コントローラ(制御手段)
24 重機(振動源)
52 鋼板(振動部材、増幅手段)
54 脚部材(接地部材、増幅手段)
56 車両(上部振動部材、上部増幅手段)
58 タイヤ(上部支持部材、上部増幅手段)
72 梁材(上部振動部材、上部増幅手段)
74 脚部材(上部支持部材、上部増幅手段)

Claims (5)

  1. 加振力を発生させる加振力発生手段と、
    地盤面に接地され、前記加振力発生手段が発生させた前記加振力を増幅させて前記地盤面に直接伝達する増幅手段と、
    前記地盤面の振動を検出する検出手段と、
    前記検出手段の検出結果に基づいて、前記加振力発生手段が発生させる前記加振力を制御する制御手段と、
    を有し
    前記増幅手段は、
    前記加振力発生手段が発生させた前記加振力を受けて振動する振動部材と、
    前記地盤面に接地され前記振動部材を支持し、前記振動部材の前記振動を前記地盤面に直接伝達させる複数の接地部材と、
    を備え、
    前記増幅手段は、地盤を振動させる振動源を囲んで複数設けられている地盤振動制御装置。
  2. 加振力を発生させる加振力発生手段と、
    地盤面に接地され、前記加振力発生手段が発生させた前記加振力を増幅させて前記地盤面に直接伝達する増幅手段と、
    前記地盤面の振動を検出する検出手段と、
    前記検出手段の検出結果に基づいて、前記加振力発生手段が発生させる前記加振力を制御する制御手段と、
    を有し、
    前記増幅手段は、
    前記加振力発生手段が発生させた前記加振力を受けて振動する上部増幅手段と、
    前記上部増幅手段が載り、前記上部増幅手段からの振動が伝達される振動部材と、
    前記地盤面に接地され、前記振動部材を支持し、前記振動を前記地盤面に直接伝達させる複数の接地部材と、
    を備えている地盤振動制御装置。
  3. 前記増幅手段は、地盤を振動させる振動源を囲んで複数設けられている請求項2に記載の地盤振動制御装置。
  4. 複数の前記増幅手段の配置は、前記振動源をL字状に囲む配置、前記振動源をコ字状に囲む配置、及び前記振動源の全周を囲む配置のいずれか一つである請求項1又は請求項3に記載の地盤振動制御装置。
  5. 前記振動部材は、所定の質量を備えた鋼材又は鋼板であり、前記鋼材又は鋼板は、前記接地部材が接地される地盤や振動源の特性により卓越する振動数と、前記鋼材又は鋼板の固有振動数が一致する長さに成形されている請求項1〜4のいずれか1項に記載の地盤振動制御装置。
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