JP6045509B2 - 鋳片圧下装置 - Google Patents

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Description

本発明は、鋳型から引き抜かれる鋳片を、鋳片の厚み方向に圧下する鋳片圧下装置に関するものである。
本願は、2012年1月12日に日本に出願された特願2012−4101号、及び2012年6月18日に日本に出願された特願2012−137020号に基づいて優先権を主張し、これらの内容をここに援用する。
例えば、鋼の連続鋳造においては、鋳型内に注入された溶鋼が冷却手段によって冷却されることにより、凝固シェルが成長していき、鋳型の下方から鋳片が引き抜かれる。ここで、鋳型から引き抜かれる鋳片は、鋳型から出た時点では完全に凝固しておらず内部に未凝固部を有している。このため、鋳型内の溶鋼の静圧によって鋳片が膨らむように変形するいわゆるバルジング変形を起こすおそれがある。バルジング変形が発生した領域においては、中心偏析が発生することが知られている。
このバルジング変形を抑制するために、例えば特許文献1、2には、鋳型から引き抜かれる鋳片の長辺面に接触して前述の静圧を受ける鋳片支持ロールを設けた連続鋳造設備が提案されている。
ここで、鋳片の長辺面を確実に支持するためには、ロール径を小さくして、鋳片支持ロールの間隔を狭くすることが有効である。しかしながら、ロール径を小さくすると、鋳片支持ロールの剛性が不足し、静圧によってたわむように変形してしまい、鋳片を確実に支持することができない。
そこで、特許文献1、2においては、前述の鋳片支持ロールが静圧によって変形しないように、鋳片支持ロールを支持するバックアップロールが配設されている。
また、鋳片の内部には、凝固収縮等によってポロシティが発生することがある。ポロシティは、鋳片を熱間圧延する際に強圧下することによって低減を図ることが可能であるが、厚みが大きい製品の場合には、熱間圧延時の圧下量を確保できず、十分にポロシティを低減できない。
そこで、鋳片の段階でポロシティの発生を抑制するために、例えば特許文献3には、鋳片を圧下するロールセグメント装置が提案されている。このロールセグメント装置においては、下フレームと上フレームとを近接させる圧下手段を備えており、鋳片を圧下することが可能とされている。
ここで、特許文献3に記載されたロールセグメント装置においては、鋳片に接触するロールが、ロール軸方向に分割された分割ロールとされており、軸方向に隣接する分割ロールの間には、分割ロールを軸支する軸受部が配設されている。このような構成とすることで、ロールに負荷される荷重を複数の軸受部で分散して受けることができ、鋳片を大きな圧下力で圧下して、ポロシティを減少させることが可能となる。
特開平10−328799号公報 特開平11−291007号公報 特開2000−312956号公報
しかしながら、鋳片に接触するロールをロール軸方向に分割した場合には、軸方向に隣接する分割ロールの間に配設された軸受部においては、鋳片を圧下することができなくなり、この軸受部においてバルジング変形が発生するおそれがある。バルジング変形が発生した箇所を、その後、他の分割ロールで押圧したとしてもバルジング変形を十分に矯正することはできなかった。このため、中心偏析やポロシティが発生し、鋳片の品質が劣化してしまう。
一方、分割ロールを採用しない場合には、ロールに負荷される荷重を2つの軸受部で受けることになり、大きな圧下力で鋳片を圧下することができず、ポロシティを十分に低減することができなかった。
また、鋳片支持ロールにバックアップロールを配設した鋳片支持装置では、バルジング変形を低減し、中心偏析を低減することはできるが、鋳片を圧下しないので、ポロシティを十分に低減することができなかった。
また、鋳片に接触するロールのロール径を大きくすることにより、ロールの剛性を向上させた場合には、ロールを鋳片引抜方向において距離を隔てて配設する必要がある。そうすると、バルジング変形が大きくなり、中心偏析が発生するおそれがあった。加えて鋳片を局所的に押圧することになり、鋳片に内部割れが発生するおそれがあった。
このように、従来は、鋳片の中心偏析とポロシティを同時に低減させることはできなかった。
本発明は、前述した状況に鑑みてなされたものであって、鋳型から引き抜かれる鋳片を十分な圧下力で圧下することにより中心偏析及びポロシティを確実に低減でき、かつ、内部割れの発生を抑制でき、高品質な鋳片を製造することが可能な鋳片圧下装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明に係る鋳片圧下装置は、鋳型から引き抜かれる鋳片を圧下する鋳片圧下装置であって、前記鋳片を挟持して押圧する一対の鋳片押圧ロールと、この鋳片押圧ロールを支持するバックアップロールと、互いに対向するように配置された一対のフレームと、を有し、前記フレームのそれぞれに、前記鋳片押圧ロール及び前記バックアップロールの組が、鋳片引抜方向に3組以上配設されており、前記一対のフレームには、前記一対のフレーム間の距離を近接離反させる圧下手段が2箇所以上設けられており、前記鋳片を挟んで対になる前記鋳片押圧ロールの少なくとも一方は、軸方向中央部に、径方向外方へ突出した大径部を有しており、前記鋳片の厚さをtとした場合に、前記鋳片押圧ロールの前記大径部によって圧下されない前記鋳片の幅方向端部領域が、前記鋳片の幅方向端部から60mm以上であり、かつ、鋳片の幅方向端部から1.5×t以下の領域とされており、更に前記バックアップロールは、前記鋳片押圧ロールの軸方向において複数に分割され、前記分割されたバックアップロールがそれぞれ独立の回転軸を有し、かつ、前記分割されたバックアップロールの軸受け同士が軸方向に間隔を有していないことを特徴としている。
この構成の鋳片圧下装置によれば、鋳片押圧ロールと、この鋳片押圧ロールを支持するバックアップロールと、を備えているので、鋳片を圧下した際に負荷される荷重を、鋳片押圧ロールの軸受部と、バックアップロールの軸受部とで受けることができる。よって、比較的大きな圧下力で鋳片を圧下することができ、ポロシティを充分に低減することが可能となる。
また、鋳片押圧ロールを分割ロールとすることなく、鋳片の幅方向全体を充分に押圧することができ、中心偏析の発生を抑制することができる。
さらに、鋳片押圧ロールのロール径を大きくして剛性を高める必要がなく、鋳片押圧ロールを鋳片引抜方向に狭いピッチで配置でき、鋳片を比較的均一に圧下することが可能となり、鋳片の内部割れを抑制することができる。
また、前記フレームのそれぞれに、前記鋳片押圧ロール及び前記バックアップロールの組が、鋳片引抜方向に3組以上配設されており、このフレームに圧下手段が2箇所以上設けられているので、3組以上の前記鋳片押圧ロール及び前記バックアップロールによって鋳片を均一に圧下することができる。
また本発明の鋳片圧下装置は、鋳片を挟んで対となる前記鋳片押圧ロールの少なくとも一方は、軸方向中央部に径方向外方へ突出した大径部を有している。
これによって、未凝固部が存在する鋳片の幅方向中央領域を大径部によって圧下し、完全凝固している鋳片の幅方向端部を圧下しないことが可能となる。よって、圧下荷重を低減することができる。
また、鋳片押圧ロールがバックアップロールによって支持されているので、鋳片押圧ロールの剛性が低い場合であっても、鋳片押圧ロールが圧下方向へたわみ変形することが抑制される。よって、スラブのような比較的幅の広い鋳片であっても、軸方向中央部に径方向外方へ突出した大径部を有する鋳片押圧ロールを適用することができる。
さらに、上述のように、完全凝固している鋳片の幅方向端部には鋳片押圧ロールが押圧されないことから、鋳片押圧ロールの引抜方向へのたわみ変形も抑制することが可能となる。
さらにまた本発明の鋳片圧下装置は、前記鋳片の厚さをtとした場合に、前記鋳片押圧ロールの前記大径部によって圧下されない前記鋳片の幅方向端部領域が、鋳片の幅方向端部から60mm以上であり、かつ、鋳片の幅方向端部から1.5×t以下の領域とされている。
これによって、完全凝固した鋳片の幅方向端部を圧下しないので、圧下荷重を低減することができる。また、鋳片押圧ロールの圧下方向へのたわみ変形や引抜方向へのたわみ変形を抑制することができる。
大径部によって圧下されない前記鋳片の幅方向端部領域が、鋳片の幅方向端部から60mm未満の場合、鋳片の厚みによらず、十分に圧下荷重を低減することができないため、鋳片押圧ロールの圧下方向へのたわみ変形や引抜方向へのたわみ変形を抑制しにくいことが、実験的知見によりわかった。
他方、鋳片幅方向端部の凝固部領域の幅は、圧下が必要な鋳造方向凝固端部付近では、最大1.5×tであることが実験的知見によりわかった。そのため、大径部によって圧下されない前記鋳片の幅方向端部領域が、鋳片の幅方向端部から1.5×tを超える場合、未凝固部位の幅方向全体を圧下しにくくなり、鋳片にバルジング変形が発生し、中心偏析やポロシティといった内部欠陥に繋がり易くなる。
さらに本発明の鋳片圧下装置は、前記バックアップロール、前記鋳片押圧ロールの軸方向において複数に分割されている
ックアップロールがロール軸方向において複数に分割されていることから、分割されたバックアップロールの間には軸受部が配設される。よって、鋳片押圧ロールを介してバックアップロールに負荷される荷重を複数の軸受部で受けることができ、より大きな圧下力で鋳片を圧下することができるため、確実にポロシティを低減することが可能となる。
また本発明の鋳片圧下装置は、前記分割されたバックアップロールがそれぞれ独立の回転軸を有し、かつ、前記分割されたバックアップロールの軸受け同士が軸方向に間隔を有していない。
さらに、前記バックアップロールは鋳片押圧ロールの前記大径部の幅方向内側に配設されていることが好ましい。鋳片押圧ロールとバックアップロールが均等に接触することで、バックアップロールの摩耗を均等にすることができる。
さらに、前記バックアップロールが、前記鋳片押圧ロールに対して前記鋳片の引抜方向下流側に配設されていることが好ましい。
この場合、前記鋳片押圧ロールに対して引抜方向下流側に配設されたバックアップロールによって引抜抵抗を受けることができ、鋳片押圧ロールの引抜方向へのたわみ変形を抑制することができる。なお、バックアップロールが分割されている場合には、分割されたバックアップロールの少なくとも一つが前記鋳片押圧ロールに対して引抜方向下流側に配設されていればよい。
また、前記バックアップロールは、少なくとも一つのバックアップロールが前記鋳片の引抜方向下流側に配設され、少なくとも一つのバックアップロールが前記鋳片の引抜方向上流側に配設されていてもよい。
操業状況によって鋳造速度(鋳片の引抜速度)が変更される場合には、鋳片押圧ロールに作用する引抜抵抗も変動することになる。そのため、鋳片押圧ロールの引抜方向へのたわみ量が変動し、鋳片押圧ロールに振れが生じることになる。
この点、上記したように、分割された複数のバックアップロールを備え鋳片押圧ロールを引抜方向の上流側及び下流側から支持することにより、上述の鋳片押圧ロールの振れを抑制できる。
上述のように、本発明によれば、鋳型から引き抜かれる鋳片を十分な圧下力で圧下することにより中心偏析及びポロシティを確実に低減でき、かつ、内部割れの発生を抑制でき、高品質な鋳片を製造することが可能な鋳片圧下装置を提供することが可能となる。
本発明の実施形態である鋳片圧下装置が配設される連続鋳造設備の概略説明図である。 本発明の実施形態である鋳片圧下装置の正面説明図である。 本発明の実施形態である鋳片圧下装置の部分断面説明図である。 本発明の実施形態である鋳片圧下装置に採用できる他の圧下手段の説明図である。 本発明の他の実施形態である鋳片圧下装置の正面説明図である。 分割されたバックアップロールの鋳片押圧ロールに対する配置例を示す上面説明図である。 図6に示す配置例の側面説明図である。 実施例と比較した従来例の鋳片圧下装置の正面説明図である。 実施例における本発明例1の鋳片圧下装置の正面説明図である。 実施例における本発明例2の鋳片圧下装置の正面説明図である。 実施例における本発明例3の鋳片圧下装置の正面説明図である。 実施例における本発明例4の鋳片圧下装置の正面説明図である。 実施例の評価結果を示すグラフである。 参考例において評価したケース(1)の鋳片押圧ロールユニットの概略断面説明図である。 参考例において評価したケース(2)の鋳片押圧ロールユニットの概略断面説明図である。 参考例において評価したケース(3)の鋳片押圧ロールユニットの概略断面説明図である。 参考例において算出された鋳片押圧ロールの圧下方向たわみ量を示すグラフである。 参考例において評価したケース(4)の鋳片押圧ロールユニットの概略上面説明図である。 参考例において評価したケース(5)の鋳片押圧ロールユニットの概略上面説明図である。 参考例において評価したケース(6)の鋳片押圧ロールユニットの概略上面説明図である。 参考例において算出された鋳片押圧ロールの引抜方向たわみ量を示すグラフである。 参考例において評価したケース(7)の鋳片押圧ロールユニットの概略上面説明図である。 参考例において評価したケース(8)の鋳片押圧ロールユニットの概略上面説明図である。
以下に、本発明の一実施形態である鋳片圧下装置について、添付した図面を参照して説明する。なお、本発明は、以下の実施形態に限定されるものではない。
本実施形態である鋳片圧下装置は、図1に示す連続鋳造設備10に配設されて使用される。まず、連続鋳造設備10について説明する。
この連続鋳造設備10は、水冷鋳型11と、この水冷鋳型11の下方に位置する鋳片支持ロール群20と、を備えており、水冷鋳型11から引き抜かれた鋳片1を下方へと引き抜く垂直帯14と、鋳片1を湾曲させる湾曲帯15と、湾曲させた鋳片1を曲げ戻す矯正帯16と、鋳片1を水平方向へ搬送する水平帯17と、を有する垂直曲げ型連続鋳造機とされている。
水冷鋳型11は、矩形孔を有する筒状をなしており、この矩形孔の形状に合わせた断面の鋳片1が引き抜かれる。例えば、この矩形孔の長辺長さ(鋳片1の幅に相当)は700〜2300mmとされ、矩形孔の短辺長さ(鋳片1の厚さに相当)は150〜400mmとされているものが例示できるが、これに限定されるものではない。
また、この水冷鋳型11には、矩形孔内の溶鋼を冷却するための1次冷却手段(図示なし)が備えられている。
鋳片支持ロール群20は、垂直帯14に位置するピンチロール部24と、湾曲帯15に位置するベンディングロール部25と、矯正帯16に位置する矯正ロール部26と、水平帯17に位置する水平ロール部27と、を備えている。
ここで、これらの鋳片支持ロール群20は、鋳片1の長辺面を支持する構成とされている。
また、2次冷却手段として、鋳片1の長辺面に向けて冷却水を噴出するスプレーノズル(図示なし)が連続鋳造設備10に配設されている。
そして、本実施形態である鋳片圧下装置は、水冷鋳型11から引き抜かれる鋳片1を、鋳片1の厚み方向に圧下するものであり、鋳片1の中心固相率が0.2以上の領域で鋳片1を圧下するように、水平帯17に配置されている。但し、これに限定されることはない。
この鋳片圧下装置30は、図2及び図3に示すように、鋳片1の長辺面に接触し、鋳片1を挟んで対となる鋳片押圧ロール31、32と、この鋳片押圧ロール31、32を支持するバックアップロール40と、鋳片1の一方の面側に配置された第1フレーム51と、鋳片1の他方の面側に配置された第2フレーム52と、を備えている。
第1フレーム51及び第2フレーム52には、それぞれ3つ以上の鋳片押圧ロール31、32が鋳片引抜方向Zに並列されており、本実施形態では、7組の鋳片押圧ロール31、32が配設されている。
図2に示すように、鋳片押圧ロール31、32は、そのロール軸方向長さが鋳片1の長辺幅よりも長く設定されている。また、鋳片押圧ロール31、32は、その両端が各々軸受部35によって軸支されており、中心軸を中心に回転自在とされている。また、第1フレーム51の鋳片押圧ロール31と、第2フレーム52の鋳片押圧ロール32とのロール間隔は、鋳片引抜方向Z下流側に向かうにしたがって狭くなるように調整されている。
ここで、本実施形態では、鋳片押圧ロール31、32のロール径が320mm以下、鋳片引抜方向Zのロールピッチが340mm以下とされていることが好ましい。
また、第1フレーム51及び第2フレーム52には、鋳片押圧ロール31、32を夫々支持するバックアップロール40が配設されている。すなわち、第1フレーム51には鋳片押圧ロール31及びバックアップロール40の組が、第2フレーム52には、鋳片押圧ロール32及びバックアップロール40の組が、鋳片引抜方向に3組以上配設されており、本実施形態では、7組の鋳片押圧ロール31、32が配設されている。
このバックアップロール40は、図2に示すように、鋳片押圧ロール31、32の軸方向(鋳片1の幅方向)において複数に分割されており、本実施形態では、第1バックアップロール41、第2バックアップロール42、第3バックアップロール43の3つに分割されている。これらの第1バックアップロール41、第2バックアップロール42、第3バックアップロール43は、その両端が軸受部45によって各々軸支されており、それぞれ中心軸を中心に回転自在とされている。
そして、第1フレーム51と第2フレーム52とは、複数の圧下手段54によって連結されている。本実施形態では、図2及び図3に示すように、4つの圧下手段54が設けられており、これらの圧下手段54によって、第1フレーム51と第2フレーム52との間の距離が近接離反する構成を有し、鋳片1への圧下力が調整可能である。
この圧下手段54は、例えばサーボ付きの油圧シリンダで構成されており、シリンダロッド56の一端が第1フレーム51に固定されており、第2フレーム52が第1フレーム51に対して近接離反するように構成されている。
このような構成を有する連続鋳造設備10においては、水冷鋳型11内に挿入された浸漬ノズル12を介して水冷鋳型11内に溶鋼が注入され、この溶鋼が水冷鋳型11の1次冷却手段によって冷却されることにより、凝固シェル2が成長し、水冷鋳型11の下方から鋳片1が引き抜かれる。このとき図1、図2に示すように、鋳片1の内部には、未凝固部3が存在している。
この鋳片1は、図1に示すように、ピンチロール部24によって下方に向けて引き抜かれるとともにベンディングロール部25によって湾曲させられる。そして、矯正ロール部26によって曲げ戻され、水平ロール部27によって水平方向に搬送される。
このとき、ピンチロール部24、ベンディングロール部25、矯正ロール部26等のロール間に設けられたスプレーノズルから冷却水が鋳片1に向けて噴出され、鋳片1が冷却されて凝固シェル2がさらに成長していく。そして、鋳片1が水平方向に引き出される水平帯17の後段側において、鋳片1が完全に凝固する。
このとき、水冷鋳型11から引き抜かれた鋳片1は、中心固相率が0.2以上となった領域において、本実施形態である鋳片圧下装置30によって圧下される。
ちなみに、鋳片の中心固相率が0.2以上では、中心偏析やポロシティの問題が発生することは実験的に知見されており、固相率が0.2以上の領域で圧下することにより、本発明の効果が顕著となることから、鋳片の中心固相率が0.2以上の領域で圧下することが好ましい。
一方、鋳片の中心固相率の上限は、中心偏析やポロシティの問題が発生する領域であることから、1.0である。
なお、中心固相率とは、鋳片厚み方向の中心部で、かつ、鋳片幅方向の溶融部分の固相率と定義できる。
また、中心固相率は、伝熱・凝固計算によって求めることができ、伝熱・凝固計算としては、エンタルピー法や等価比熱法などが広く知られており、いずれの方法を用いてもよい。また、簡易的には、下記の式が広く知られており、この式を用いてもよい。
中心固相率=(液相線温度−溶融部温度)/(液相線温度−固相線温度)
ここで、溶融部温度とは、鋳片厚み方向の中心部で、かつ、鋳片幅方向の溶融部分の温度を意味しており、伝熱・凝固計算によって求めることができる。また、液相線温度は、例えば、「鐵と鋼、日本鐡鋼協會々誌、Vol.55、No.3(19690227)S85、社団法人日本鉄鋼協会」を参照して、また、固相線温度は、例えば、「平居、金丸、森;学振19委、第5回凝固現象協議会資料、凝固46(1968年12月)」を参照して、それぞれ算出することができる。
上述のような構成とされた本実施形態である鋳片圧下装置30においては、鋳片押圧ロール31、32と、この鋳片押圧ロール31、32を各々支持するバックアップロール40と、を備えているので、鋳片1を圧下した際に負荷される荷重を、鋳片押圧ロール31、32の軸受部35と、バックアップロール40の軸受部45とで受けることができる。よって、比較的大きな圧下力で鋳片1を圧下することができ、ポロシティを確実に低減することが可能となる。
また、鋳片押圧ロール31、32はロール軸方向に分割されていないので、鋳片1の幅方向全体を押圧することができ、バルジング変形に起因する中心偏析の発生を抑制することができる。
さらに、本実施形態の鋳片圧下装置30によれば、鋳片押圧ロール31、32の剛性を確保するために、ロール径を大きくする必要がなく、鋳片押圧ロール31、32を鋳片引抜方向Zに密に配列することができ、圧下力が局所的に作用することを防止し、鋳片の内部割れを抑制することができる。具体的には、鋳片押圧ロール31、32が320mm以下、鋳片引抜方向Zのロールピッチが340mm以下とされているので、鋳片1を小さいピッチで小刻みに圧下することができ、鋳片1の内部割れを充分に抑制することが可能となる。
なお、鋳片押圧ロール31、32のサイズや、鋳片引抜方向Zのロールピッチの下限値は、特に限定されるものではなく、実際の操業が可能な範囲で設定すればよい。
また、第1フレーム51及び第2フレーム52に鋳片押圧ロール31、32及びバックアップロール40の組が、それぞれ鋳片引抜方向Zに3組以上(本実施形態では、図3に示すように7組の鋳片押圧ロール31、32及びバックアップロール40)が配設されており、これら第1フレーム51及び第2フレーム52に、圧下手段54が2箇所以上(本実施形態では4箇所)に設けられているので、複数の鋳片押圧ロール31、32によって鋳片1を均一に圧下することができる。また、鋳片押圧ロール31、32に配設された軸受部35によって圧下荷重を受けることができる。
ここで、それぞれのフレームに配設される鋳片押圧ロール31、32及びバックアップロール40の組が、鋳片引抜方向Zに3組以上としたのは、鋳片押圧ロール31、32のサイズや、鋳片引抜方向Zのロールピッチを、実際の操業が可能な範囲で設定した場合、2組では鋳片引抜方向の間隔が大きいため、均一に圧下することができないためである。
また、一対のフレームの圧下手段54は2箇所以上に設けることが必要である。ここで、2箇所とは鋳片の幅方向の両側を意味しており、この様に一対のフレームの圧下手段54が鋳片の幅方向の両側に設けられていることで、鋳片を均一に圧下することができる。
ちなみに、本実施形態では、鋳片の幅方向の両側2箇所に加えて、各々鋳片引抜方向Zにも2箇所の合計4箇所に設けられているので、鋳片引抜方向Zに圧下勾配を付与することも可能である。
また、フレームに設けた圧下手段を構成する装置(例えば、シリンダー径など)を大きくするだけで圧下力をより大きくできるので、鋳片圧下装置を鋳造方向に大型化すること無く、より大きい圧下力を付与することが可能となる。
また、バックアップロール40がロール軸方向において複数に分割されていることから、上記の軸受部35だけでなく、分割されたバックアップロール41、42、43の間に配設された複数の軸受部45によっても圧下荷重を受けることができるため、より大きな圧下力で鋳片1を圧下することができ、充分にポロシティを低減することが可能となる。
ちなみに、バックアップロール40のロール軸方向における分割数は、複数(2つ以上)であればよく、本実施形態では3つの場合を示している。この分割数の上限は特に限定されるものではなく、実際の操業が可能な範囲で設定すればよい。このように、本実施形態である鋳片圧下装置30によれば、ポロシティ、中心偏析、内部割れの発生が抑制された高品質の鋳片1を製造することが可能となる。
以上、本発明の実施形態である鋳片圧下装置について説明したが、本発明はこれに限定されることはなく、その発明の技術的思想を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
例えば、本実施形態では、複数に分割されたバックアップロールを備えたものとして説明したが、これに限定されることはなく、分割されていない1つのバックアップロールを備えたものであってもよい。ただし、バックアップロールを複数に分割することにより、圧下荷重を分散して受けることができ、大きな圧下力で鋳片を圧下できるため、バックアップロールを複数に分割することが好ましい。
また、バックアップロールの分割数に制限はなく、2つ、あるいは、4つ以上に分割したものであってもよい。
また、圧下手段として、油圧シリンダを用いたもので説明したが、これに限定されることはなく、例えば、図4に示すように、第1フレーム151と第2フレーム152とに、皿ばね155とスクリュージャッキ156とを用いた機械式の圧下手段154を配設してもよい。
さらに、垂直曲げ型連続鋳造機に配設するものとして説明したが、湾曲型連続鋳造機や垂直型連続鋳造機や水平型連続鋳造機に適用してもよい。
本発明の鋳片圧下装置は、連続鋳造装置において、鋳片に曲げ歪もしくは矯正歪が発生しない位置に配置することが好ましい。
鋳片に曲げ歪もしくは矯正歪が発生しない位置とは、連続鋳造設備を構成する垂直部、曲げ部、湾曲部、矯正部、水平部のうち、曲げ部、矯正部を除いた位置を意味しており、鋳片圧下装置を当該位置に配置することで、鋳片を圧下した場合に、鋳片の内部割れを抑制することができる。
具体的には、垂直曲げ型連続鋳造設備の場合、垂直部、湾曲部、水平部のいずれの位置に配置しても良い。湾曲型連続鋳造設備の場合、湾曲部、水平部のいずれの位置に配置しても良い。曲げ部、矯正部を持たない水平連続鋳造設備、垂直連続鋳造設備の場合はいずれの位置に配置しても良い。
ただし、鋳型を出てからすぐの位置において、鋳片を大きく圧下した場合、中心偏析、ポロシティの改善に繋がらないばかりか、凝固殻の強度が小さく内部割れの発生に繋がるため、鋳型下端から2m未満の範囲については、通常、中心固相率が0である可能性が高いため、鋳片圧下装置を配置しないことが望ましい。従って、中心偏析等の改善効果が得られるのは、鋳型下端から2m以降の位置に配置して、中心固相率が0よりも大きくなるように冷却することで、上記の効果が得られる。なお、中心固相率の範囲は特に限定されないが、多少、凝固が進行してから圧下しても効果は得られるため、既述したように、0.2〜1.0の範囲としても良く、さらには0.6〜1.0の範囲としても良い。
また図5に示したように、鋳片1を挟んで対となる鋳片押圧ロール31、32のうちのいずれか一方もしくは両方を、その軸方向中央部において径方向外方へ突出した大径部201と、この大径部201の両端にそれぞれ位置する小径部202と、を備えるようにしてもよい。
この例においては、鋳片1の幅Wが900mm以上とされており、一方の鋳片押圧ロール31は、大径部201が位置する鋳片1の幅方向中央領域S1を押圧し、小径部202が位置する鋳片1の幅方向端部領域S2を押圧しない構成とされている。
なお、鋳片1の幅方向端部領域S2は、鋳片1の厚さtとして、鋳片1の幅方向端部から60mm以上であり、かつ、鋳片1の幅方向端部から1.5×t以下の領域とされている。この例では、鋳片1の幅方向端部から60mm以上であり、かつ、鋳片1の幅方向端部から360mm以下の領域とされている。
一方の鋳片押圧ロール32を支持するバックアップロール40は、鋳片押圧ロール32の軸方向(鋳片1の幅方向)において分割されており、この例では、前記した実施の形態と同様、第1バックアップロール41、第2バックアップロール42、第3バックアップロール43の3つに分割されている。
ここで、これらのバックアップロール40は、鋳片押圧ロール32の大径部201を支持するように配置されている。
また、これらの第1バックアップロール41、第2バックアップロール42、第3バックアップロール43は、その両端が軸支部45によって軸支されており、それぞれ中心軸Ob1、Ob2、Ob3を中心に回転自在とされている。
ここで、図6及び図7に示すように、第1バックアップロール41及び第3バックアップロール43は、鋳片押圧ロール31、32に対して鋳片1の引抜方向Z下流側に配設されていてもよい。その場合、第2バックアップロール42は、鋳片押圧ロール31、32に対して鋳片1の引抜方向Z上流側に配設される。
すなわち、第1バックアップロール41及び第3バックアップロール43と、第2バックアップロール42と、によって、鋳片押圧ロール31、32を引抜方向Zで挟持するようにしてもよい。
この場合、図7に示すように、鋳片押圧ロール32を例にとって説明すると、鋳片押圧ロール32の中心軸Oに直交する断面において、鋳片押圧ロール32の中心軸Oと第1バックアップロール41及び第3バックアップロール43の中心軸Ob1、Ob3とを結んだ直線と、圧下方向(鉛直方向)と、が成す角度θは5°以下とされている。
また、鋳片押圧ロール32の中心軸Oと第1バックアップロール41及び第3バックアップロール43の中心軸Ob1,Ob3との引抜方向Zのずれ量Xは、sin0.23°×(R+R)≦X≦sin5°×(R+R)の範囲内とされている。なお、Rは鋳片押圧ロール32の大径部201の半径であり、Rはバックアップロール40の半径である。
鋳片支持ロールに対して鉛直方向に圧下荷重Fが作用する場合、前記鋳片支持ロールに対して前記鋳片の引抜方向下流側に配設された前記バックアップロールの軸受部には、鉛直方向に作用する圧下荷重Fと水平方向への荷重の合力であるF/cosθの荷重が作用することになる。ここで、前記角度θを、θ≦5°としているので、前記バックアップロールの軸受部に作用する荷重が過大となることを抑制でき、前記バックアップロールの軸受部の寿命延長を図ることが可能となる。
また、前記角度θを、θ≧0.23°としているので、前記バックアップロールによって確実に引抜抵抗を受けることができ、鋳片支持ロールの引抜方向へのたわみ変形を抑制することが可能となる。
なお、この例では、鋳片押圧ロール32の引抜方向Z上流側に配設された第2バックアップロール42についても、鋳片押圧ロール32の中心軸Oに直交する断面において、鋳片押圧ロール32の中心軸Oと第2バックアップロール42の中心軸Ob2とを結んだ直線と、圧下方向(鉛直方向)と、が成す角度θ´は5°以下とされており、鋳片押圧ロール32の中心軸Oと第2バックアップロール42の中心軸Ob2との引抜方向Zのずれ量X´がsin0.23°×(R+R)≦X´≦sin5°×(R+R)の範囲内とされている。
このような鋳片押圧ロール32の軸方向中央部に、径方向外方へ突出した大径部201を有する構成を有する鋳片圧下装置30を備えた連続鋳造装置10においては、前記実施の形態で説明したように、鋳片1が水平方向に引き出される水平帯17の後段側において、鋳片1が完全に凝固することになり、水平帯17の水平ロール部27において、鋳片1に対して圧下が実施される。
このとき、鋳片押圧ロール31、32には、圧下反力によって圧下方向(本実施形態では鉛直方向)への力が作用することになる。また、鋳片押圧ロール31、32には、鋳片1が引抜方向Z側へと移動する際の引抜抵抗によって引抜方向Z(本実施形態では水平方向)への力が作用することになる。
ここで、上述の構成を有する実施形態においては、鋳片押圧ロール32が、その軸方向中央部に径方向外方へ突出した大径部201と、この大径部201の両端に位置する小径部202と、を備えており、鋳片押圧ロール32は、大径部201が位置する鋳片1の幅方向中央領域S1を押圧し、小径部202が位置する鋳片1の幅方向端部領域S2を押圧しない構成とされているので、未凝固部3が存在する鋳片1の幅方向中央領域S1のみを圧下することが可能となる。よって、圧下荷重を大幅に低減することができる。
また、鋳片押圧ロール32がバックアップロール40によって支持されているので、圧下方向への鋳片押圧ロール32のたわみ変形を抑制することができる。
さらに、完全凝固している鋳片1の幅方向端部領域S2に鋳片押圧ロール32の小径部202が位置されていることから、未凝固部3が存在する幅方向中央領域S1においてのみ引抜抵抗が作用することになり、鋳片押圧ロール32の引抜方向へのたわみ変形も防止することが可能となる。
ここで、本実施形態では、小径部202が位置する鋳片1の幅方向端部領域S2が、鋳片1の厚さtとして、鋳片1の幅方向端部から60mm以上であり、かつ、鋳片1の幅方向端部から中心側へ1.5×t以下の領域とされており、具体的には、鋳片1の幅方向端部から60mm以上であり、かつ、鋳片1の幅方向端部から360mm以下の領域が例示できる。これにより、完全凝固した領域を圧下することを回避でき、圧下荷重を確実に低減することができる。また、鋳片押圧ロール31の圧下方向のたわみ変形および引抜方向のたわみ変形を抑制することができる。
また、バックアップロール40が鋳片押圧ロール32の軸方向において、第1バックアップロール41、第2バックアップロール42、第3バックアップロール43に分割されているので、これらバックアップロール40の軸方向長さを短くすることができ、ロール径が小さくても剛性を確保することができる。
ここで、第1バックアップロール41と第3バックアップロール43が、鋳片押圧ロール31、32に対して鋳片1の引抜方向Z下流側に配設されているので、引抜抵抗を第1バックアップロール41と第3バックアップロール43で受けることができ、鋳片押圧ロール31、32の引抜方向へのたわみ変形を抑制することができる。
さらに、第2バックアップロール42が、鋳片押圧ロール31、32に対して鋳片1の引抜方向Z上流側に配設されており、第1バックアップロール41及び第3バックアップロール43と、第2バックアップロール42と、によって、鋳片押圧ロール31、32を引抜方向Zで挟持しているので、操業状況によって鋳造速度(鋳片の引抜速度)が変更された場合であっても、鋳片押圧ロール31、32に振れが生じることを抑制できる。
さらに、前記したように、鋳片押圧ロール32の中心軸Oと第1バックアップロール41及び第3バックアップロール43の中心軸Ob1、Ob3との引抜方向Zのずれ量Xを、sin0.23°×(R+R)≦Xとすることが好ましい。これにより、鋳片押圧ロール32に加わる引抜抵抗を、第1バックアップロール41及び第3バックアップロール43に確実に伝達することができ、鋳片押圧ロール32の引抜方向Zへのたわみ変形を防止することができる。
また、前記ずれ量Xを、X≦sin5°×(R+R)とすることが好ましく、鋳片押圧ロール32の中心軸Oに直交する断面において、鋳片押圧ロール32の中心軸Oと第1バックアップロール41及び第3バックアップロール43の中心軸Ob1、Ob3とを結んだ直線と、圧下方向(本実施形態では鉛直方向)とが成す角度θが45°以下とされているので、圧下方向の荷重を第1バックアップロール41及び第3バックアップロール43に伝達することができ、鋳片押圧ロール32の圧下方向へのたわみ変形を抑制することができる。
さらに、鋳片押圧ロール32の引抜方向Z上流側に配設された第2バックアップロール42についても、鋳片押圧ロール31の中心軸Oと第2バックアップロール42の中心軸Ob2との引抜方向Zのずれ量X´を、sin0.23°×(R+R)≦X´≦sin5°×(R+R)の範囲内とし、鋳片押圧ロール32の中心軸Oに直交する断面において、鋳片押圧ロール32の中心軸Oと第2バックアップロール42の中心軸Ob2とを結んだ直線と、圧下方向(本実施形態では鉛直方向)とが成す角度θ´が5°以下とすることが好ましく、これにより、鋳片押圧ロール32の引抜方向Zにおける振れを防止することができるとともに、この第2バックアップロール42によって圧下方向の荷重を受けることができる。
上記した例では、バックアップロールを鋳片押圧ロールの引抜方向下流側及び上流側に配設するものとして説明したが、これに限定されることはなく、バックアップロールを鋳片押圧ロールの引抜方向下流側にのみ配設してもよいし、引抜方向において鋳片押圧ロールの中心軸とバックアップロールの中心軸とが同一位置となるように配設されていてもよい。
さらに、前記した例では、鋳片を挟んで対になる鋳片押圧ロール31、32のうちの一方の鋳片押圧ロール32が大径部201を有するものとして説明したが、これに限定されることはなく、鋳片を挟んで対になる鋳片押圧ロール31、32の両方が大径部を有していてもよい。
本発明においては、対象とする鋳片の幅は900mm以上とされていることが好ましい。
900mm以上の幅広の鋳片であっても、鋳片押圧ロール31、32がバックアップロールによって支持されているので、鋳片押圧ロール31、32が圧下方向へたわみ変形することが抑制されることになる。また、鋳片押圧ロール31、32の引抜方向へのたわみ変形も抑制される。したがって、確実に鋳片1の幅方向中央部を圧下でき、バルジング変形による中心偏析やポロシティといった内部欠陥の発生を抑制することが可能となる
以下に、本発明の効果を確認すべく行った実験の結果について説明する。
この実験では、図1に示す垂直曲げ型連続鋳造機の水平帯に、図8から図12に示す鋳片圧下装置を、鋳片の引抜方向に2台連続に設置し、鋳造中の鋳片を圧下し、圧下力指数、バルジング指数、中心偏析指数、ポロシティ指数を評価した。
鋳片のサイズは、厚さ300mm×幅2200mm、鋳造速度は0.9m/min、鋳片圧下装置を配置した鋳片中心固相率が0.2〜1.0の範囲となるように、鋳型下22mの位置から鋳片の引抜方向に2台連続に鋳片圧下装置を設置した。
また、鋳片押圧ロール及びバックアップロールのロール径を270mmとし、フレームの鋳片引抜方向に、7組の鋳片押圧ロールを配設した。さらに、第1フレーム及び第2フレームは、4つの圧下手段(油圧シリンダ)で連結されたものとした。
従来例として、図8に示すように、バックアップロールがなく、鋳片押圧ロール31、32をロール軸方向に3分割した構造の鋳片圧下装置を用いた。
本発明例1として、図9に示すように、鋳片の幅よりもロール軸方向長さの長い鋳片押圧ロール31、32を有し、この鋳片押圧ロール1本に対して、1本のバックアップロールを配設した構造の鋳片圧下装置を用いた。
本発明例2として、図10に示すように、鋳片の幅よりもロール軸方向長さの長い鋳片押圧ロール31、32を有し、この鋳片押圧ロール1本に対して、ロール軸方向に2分割したバックアップロール40を配設した構造の鋳片圧下装置を用いた。
本発明例3として、図11に示すように、鋳片の幅よりもロール軸方向長さの長い鋳片押圧ロール31、32を有し、この鋳片押圧ロール1本に対して、ロール軸方向に3分割したバックアップロール40を配設した構造の鋳片圧下装置を用いた。
本発明例4として、図12に示すように、鋳片の幅よりもロール軸方向長さの長い鋳片押圧ロール31、32を有し、上側の鋳片押圧ロール32が、軸方向中央部に径方向外方へ突出した大径部を有し、この鋳片押圧ロール1本に対して、ロール軸方向に3分割したバックアップロール40を配設した構造の鋳片圧下装置を用いた。鋳片を押圧する大径部のロール径を270mmとし、それ以外の部分のロール径を255mmとした。大径部の長さは1900mmとした。複数のバックアップロールで支持する大径部の範囲を1890mmとした。
なお実験結果を評価する際の圧下力指数は、鋳造中、軸受下部に配置したロードセルによって測定された各軸受(鋳片押圧ロールの各軸受およびバックアップロールの各軸受)への分配荷重のうち、最も大きい値が、下記の(1)式を満たすように圧下力を調整し、従来例における値を基準化した。
(当該軸受の基本静定格荷重)/(当該軸受への分配荷重)=5.0 (1)
ちなみに、(1)式の5.0という値は、操業実績から、軸受への荷重の適正範囲内の値であることから、5.0に設定した。
圧下量指数は、鋳造後、鋳片厚みを実測し、圧下を加えた場合と加えなかった場合との厚み差を、鋳片に加えられた圧下量として求め、従来例における圧下量を基準として、相対値で示した。
バルジング指数は、有限要素法解析を用いて、鋳片厚み方向の変形量の最大値を評価し、従来例における値を基準として、相対値で示した。
中心偏析指数は、下記の(2)式から求めた。
(鋳片Mn偏析度)/((従来例における鋳片Mn偏析度)−1) (2)
ここで、鋳片Mn偏析度とは、(Mn偏析部のMn濃度の最大値)/(鋳片全体のMn濃度)であり、次のような手順で測定した。
鋳片の幅方向に沿って、10箇所、均等に分割した位置から、鋳片厚み中央部を中心に50mm×50mmのサンプルを採取し、このサンプルの表面を研磨した後、鋳片厚み方向にX線による線分析を実施し、Mn濃度のピーク値を測定し、Mn偏析部のMn濃度とした。鋳片全体のMn濃度は、溶鋼段階で分析、測定した値を用いた。
ポロシティ指数は、鋳片から厚み中央部を中心に20mm厚のサンプルを切出し、X線透過撮影によって、鋳片厚み方向断面積に対するポロシティの合計断面積を求め、従来例における面積率を基準として、相対値で示した。
これらの評価結果を表1、図13に示す。
Figure 0006045509
本発明例1では、従来例に比べ、軸受の数が少ないことにより、各軸受へ分配される荷重が増加し、圧下力指数は下がったが、鋳片押圧ロールが分割されていないことから、鋳片の幅方向でロール未支持帯が無くなり、バルジング指数が低減した。これにより、ポロシティ指数は15%低減し、中心偏析指数は40%度低減した。
本発明例2では、バックアップロールを2分割としたことにより、各軸受へ分配される荷重が減少し、従来例に比べて圧下力指数を増加することができた。また、バルジング指数が本発明例1と同程度まで低減したことに加えて、圧下力指数が増加したことで、鋳片に凝固収縮を補償する圧下量を付与することができたと考えられ、ポロシティ指数は40%、中心偏析指数は70%低減した。
本発明例3では、バックアップロールを3分割としたことにより、圧下力指数をさらに増加することができた。これにより、鋳片の圧下量がさらに増え、ポロシティ指数は55%、中心偏析指数は75%、低減した。
本発明例4では、バックアップロールを3分割としたことにより、発明例2に比べ、各軸受へ分配される荷重が減少し、圧下力指数を増加することができたが、狭い範囲を圧下することになったために、発明例3に比べ、特定の軸受へ分配される荷重が増加し、圧下力指数が若干減少した。しかし、変形抵抗の高い鋳片端部の圧下を避けることができたため、圧下量は増加し、ポロシティ指数は70%、中心偏析指数は76%、低減した。
このように、本発明例1−4によれば、従来例に比較して、中心偏析とポロシティを同時に改善することが確認された。また鋳片押圧ロールに大径部を有する場合には、中心偏析とポロシティを最も低減させられることがわかった。
なお前記した鋳片押圧ロール32が、その軸方向中央部において径方向外方へ突出した大径部201と、この大径部201の両端にそれぞれ位置する小径部202とを備えるようにしたことによる効果を確認すべく、鋳片押圧ロールの圧下方向及び引抜方向へのたわみ量を有限要素法解析により計算した結果について、参考例(鋳片押圧ロールユニット)として説明する。
圧下方向の鋳片押圧ロールたわみ量について、以下のケースについて評価した。
(1)鋳片を挟んで対になる鋳片押圧ロールの一方(上側)のみが軸方向中央部に大径部を有し、かつこれを支持するバックアップロールを有する場合、
(2)鋳片押圧ロールが軸方向中央部に大径部を有さないが、これを支持するバックアップロールを有する場合、
(3)鋳片を挟んで対になる鋳片押圧ロールの一方(上側)のみが軸方向中央部に大径部を有するが、これを支持するバックアップロールを有さない場合。これらケース(1)、(2)、(3)の概要を図14、図15、図16に示す。同図内に各ケースにおける圧下荷重を示す。
ここで、ロールの各軸受は弾性体である板により固定されているものとした。板の厚みは40mmとし、高さを500mmとした。ロール径はφ300mmとし、50mmの冷却水孔が空いているものとした。鋳片のサイズは厚さ300mm×幅2200mmとした。この断面の鋳片を鋳片押圧ロール1本当たり0.6mm圧下した場合には、鋳片幅方向端部から200mmの範囲の平均引抜抵抗は、未凝固部の溶鋼静圧による引抜抵抗の約2.3倍程度となることが計算により得られている。(1)、(3)における鋳片押圧ロールの前記大径部によって圧下されない鋳片の幅方向端部領域は片側200mmとした。なおケース(1)、(2)、(3)においては、いずれも鋳片押圧ロールの中心軸とバックアップロール中心軸の各軸線は、引抜方向で一致している。
計算結果を図17に示す。(1)と(2)の比較により、鋳片を挟んで対になる鋳片押圧ロールの一方(上側)のみが軸方向中央部に大径部を有することで、対になる鋳片押圧ロールの両方に作用する圧下荷重を低減させることができ、対になる鋳片押圧ロールの両方のたわみ変形を3分の2程度まで抑制可能であることが確認された。これにより鋳片押圧ロールに永久変形が生じるまでの寿命を大幅に長くすることができる。また、鋳片押圧ロールの変形に起因するバルジング変形による中心偏析やポロシティといった内部欠陥の少ない高品質な鋳片を製出できる。
また(1)と(3)の比較により、鋳片押圧ロールを、剛性の高い板状フレームに配設したバックアップロールで支持することで、鋳片押圧ロールのたわみ変形を6分の1程度まで抑制可能であることが確認された。なおケース(1)と(2)の比較、および(1)と(3)の比較において、対になる鋳片押圧ロールの他方(下側)のみが大径部を有するとした場合でも、それぞれ同様の効果が得られる。
次に、引抜方向の鋳片押圧ロールたわみ量について、以下のケースについて評価した。
(4)鋳片を挟んで対になる鋳片押圧ロールの一方(上側)のみが軸方向中央部に大径部を有し、バックアップロールの軸線と鋳片押圧ロールの軸線とが引抜方向で一致している場合、
(5)鋳片押圧ロールが軸方向中央部に大径部を有さず、バックアップロールの軸線と鋳片押圧ロールの軸線とが引抜方向で一致している場合、
(6)鋳片を挟んで対になる鋳片押圧ロールの一方(上側)のみが軸方向中央部に大径部を有し、バックアップロールの1つが引抜方向下流側に配置された場合。これらケース(4)、(5)、(6)の概要を図18、図19、図20に示す。
計算結果を図21に示す。(4)と(5)の比較により、鋳片を挟んで対になる鋳片押圧ロールの一方(上側)のみが軸方向中央部に大径部を有することで、対になる鋳片押圧ロールの両方に作用する圧下荷重を低減させることができ、その結果、引抜抵抗は圧下荷重に比例するため、引抜抵抗を低減させることができ、鋳片押圧ロールの引抜方向のたわみ変形を3割程度抑制可能であることが確認された。これにより鋳片押圧ロールに永久変形が生じるまでの寿命を大幅に長くすることができる。また、鋳片押圧ロールの変形に起因するバルジング変形による中心偏析やポロシティといった内部欠陥の少ない高品質な鋳片を製出できる。
また(6)のようにバックアップロールの1つを引抜方向下流側に配置した場合、(4)の場合に比べ、引抜抵抗を支持する箇所が増えたため、鋳片押圧ロールのたわみ変形を8分の1程度まで抑制可能であることが確認された。なおケース(4)と(5)の比較、および(4)と(6)の比較において、対になる鋳片押圧ロールの他方(下側)のみが大径部を有するとした場合でも、同様の効果が得られる。
次に、(7)鋳片を挟んで対になる鋳片押圧ロールの一方(上側)のみが軸方向中央部に大径部を有するケース、(8)鋳片を挟んで対になる鋳片押圧ロールの両方が軸方向中央部に大径部を有するケースについて、凝固進行中の鋳片を1箇所のロールで圧下したときの内部割れの発生率を実験的に評価した。これらケース(7)、(8)の概要を図22、図23に示す。
ここで、内部割れ発生率は、無作為に抽出した鋳片の鋳造方向断面のエッチプリントに、1箇所以上の内部割れが目視で確認された確率を示す。実験条件と内部割れの発生率の結果を表2に示す。
Figure 0006045509
大径部を有するロールが鋳片の片側のみの場合には、鋳片の片側から大きな圧下量で圧下されることになるが、大径部を有するロールを鋳片の両側に配置した場合、鋳片を両側から小さな圧下量で圧下することになるため、内部割れの発生率は非常に小さくなることが確認された。
1 鋳片
10 連続鋳造設備
11 水冷鋳型
30 鋳片圧下装置
31、32 鋳片押圧ロール
40 バックアップロール
51、151 第1フレーム
52、152 第2フレーム
54、154 圧下手段

Claims (3)

  1. 鋳型から引き抜かれる鋳片を圧下する鋳片圧下装置であって、
    前記鋳片を挟持して押圧する一対の鋳片押圧ロールと、この鋳片押圧ロールを支持するバックアップロールと、互いに対向するように配置された一対のフレームと、を有し、
    前記フレームのそれぞれに、前記鋳片押圧ロール及び前記バックアップロールの組が、鋳片引抜方向に3組以上配設されており、前記一対のフレームには、前記一対のフレーム間の距離を近接離反させる圧下手段が2箇所以上設けられており、
    前記鋳片を挟んで対になる前記鋳片押圧ロールの少なくとも一方は、軸方向中央部に、径方向外方へ突出した大径部を有しており、
    前記鋳片の厚さをtとした場合に、前記鋳片押圧ロールの前記大径部によって圧下されない前記鋳片の幅方向端部領域が、前記鋳片の幅方向端部から60mm以上であり、かつ、鋳片の幅方向端部から1.5×t以下の領域とされており、
    更に前記バックアップロールは、前記鋳片押圧ロールの軸方向において複数に分割され、前記分割されたバックアップロールがそれぞれ独立の回転軸を有し、かつ、前記分割されたバックアップロールの軸受け同士が軸方向に間隔を有していないことを特徴とする鋳片圧下装置。
  2. 前記バックアップロールが、前記鋳片押圧ロールに対して前記鋳片の引抜方向下流側に配設されている、請求項1に記載の鋳片圧下装置。
  3. 前記バックアップロールは、少なくとも一つのバックアップロールが前記鋳片の引抜方向下流側に配設され、少なくとも一つのバックアップロールが前記鋳片の引抜方向上流側に配設されている、請求項1に記載の鋳片圧下装置。
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