JP6045482B2 - 表面処理装置、表面処理方法、プログラム及びコンピュータ記憶媒体 - Google Patents

表面処理装置、表面処理方法、プログラム及びコンピュータ記憶媒体 Download PDF

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Description

本発明は、親水性(極性)を有する親水性(有極性)ポリマーと疎水性を有する(極性を有さない)疎水性(無極性)ポリマーとを含むブロック共重合体が塗布される基板の塗布面を表面処理する表面処理装置、表面処理方法プログラム及びコンピュータ記憶媒体に関する。
例えば半導体デバイスの製造工程では、例えば半導体ウェハ(以下、「ウェハ」という。)上にレジスト液を塗布してレジスト膜を形成するレジスト塗布処理、当該レジスト膜に所定のパターンを露光する露光処理、露光されたレジスト膜を現像する現像処理などを順次行うフォトリソグラフィー処理が行われ、ウェハ上に所定のレジストパターンが形成される。そして、このレジストパターンをマスクとして、ウェハ上の被処理膜のエッチング処理が行われ、その後レジスト膜の除去処理などが行われて、被処理膜に所定のパターンが形成される。
ところで、近年、半導体デバイスのさらなる高集積化を図るため、上述した被処理膜のパターンの微細化が求められている。このため、例えばフォトリソグラフィー処理における露光処理の光を短波長化してレジストパターンを微細化することが進められている。しかしながら、露光光源の短波長化には技術的、コスト的な限界があり、光の短波長化を進める方法のみでは、例えば数ナノメートルオーダーの微細なレジストパターンを形成するのが困難な状況にある。
そこで、親水性と疎水性の2種類のブロック鎖(ポリマー)から構成されたブロック共重合体を用いたウェハ処理方法が提案されている(特許文献1)。かかる方法では、例えば図15に示すように、先ず、ウェハW上に2種類のポリマーに対して中間の親和性を有する中性剤を供給して中性層600を形成し、当該中性層600上に例えばレジストによりガイドパターン601を形成する。その後、中性層600上にブロック共重合体を塗布し、ブロック共重合体を親水性ポリマー602と疎水性ポリマー603の2種類のポリマーに相分離させてラメラ構造を形成する。この際、レジストの表面は疎水性を有しているので、ガイドパターン601には疎水性ポリマー603が隣接して配置され、その隣に親水性ポリマー602と疎水性ポリマー603が交互に配置される。その後、いずれか一方のポリマーを、例えばエッチング等により選択的に除去することで、ウェハ上に他方のポリマーにより、例えばいわゆるラインアンドスペースの微細なパターンが形成される。そして、このポリマーのパターンをマスクとして被処理膜のエッチング処理が行われ、被処理膜に所定のパターンが形成される。
特開2008−36491号公報
ところで、上述のラメラ構造のパターンを形成する場合に用いる中性層600は、厳密には、完全に親水性と疎水性の中間の中性であるわけではなく、ラメラ構造のパターンにより親水性あるいは疎水性の程度が異なっている。具体的には、例えば図15に示すように、ガイドパターン601の間に2本の親水性ポリマー602と3本の疎水性ポリマー603が配置されたラメラ構造の場合、親水性ポリマー602と疎水性ポリマー603の存在比は2:3となるため、中性層600を形成する中性剤は、親水性と疎水性の比が2:3となる表面エネルギーを有するように薬液調整されている。その一方、例えばガイドパターン601の間に1本の親水性ポリマー602と2本の疎水性ポリマー603が配置されたラメラ構造を形成する場合、存在比は1:2となるため、中性剤も親水性と疎水性の比が1:2となる表面エネルギーを有するように調整されたものが用いられる。中性層600が、ガイドパターン601間におけるポリマーの存在比に対応していない場合、中性層600は相分離後のポリマーに対しては中性であるとはいえず、結果として、ラメラ構造の形成が妨げられてしまう。
このことは、例えばラメラ構造において配列する親水性ポリマー602と疎水性ポリマー603の本数を変化させると、中性剤の性質も配列するポリマーの本数に合わせて変化させる必要があることを意味する。
しなしながら、近年のように多品種少量生産が求められる状況においては、ラメラ構造のパターンに併せて複数の中性剤を準備しておくことは、コスト的にも管理的にも負担が大きくなる。そのため、ウェハの表面状態を、簡便に調整する方法の開発が望まれている。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、親水性ポリマーと疎水性ポリマーとを含むブロック共重合体を用いた基板処理において、基板の表面状態を簡便に調整することを目的としている。
前記の目的を達成するため、親水性ポリマーと疎水性ポリマーとを含むブロック共重合体が塗布される基板の塗布面を表面処理する表面処理装置であって、その内部に基板を載置する処理容器と、結合部位と第1の表面部位とを有する第1のカップリング剤の蒸気を前記処理容器内に供給する第1のカップリング剤蒸気供給源と、前記結合部位と第2の表面部位とを有する第2のカップリング剤の蒸気を前記処理容器内に供給する第2のカップリング剤蒸気供給源と、前記第1のカップリング剤の蒸気と前記第2のカップリング剤の蒸気を、前記処理容器内に供給される前に混合する混合機構と、を有し、前記第1のカップリング剤の表面部位と前記第2のカップリング剤の表面部位は、以下の(1)〜(3)のうちのいずれか2つであることを特徴としている。
(1)極性を有する表面部位
(2)極性を有しない表面部位
(3)中性の表面部位
本発明者らは、表面部位の異なる2種のカップリング剤の混合比を調整して基板表面に供給することで、基板表面のエネルギー状態を調整できると考えた。しかしながら、例えば表面部位が極性を有するカップリング剤と表面部位が極性を有しないカップリング剤とはエネルギー差が大きいため、溶液状態では互いに溶解せず基板上に均一に供給することが困難であった。そこで本発明者らが鋭意検討した欠陥、カップリング剤を気化させ、溶液と比較してエンタルピーの高い蒸気の状態にすれば、極性の異なるカップリング剤を均一に混合できることを知見した。本発明は、かかる知見に基づくものであり、本発明によれば、第1のカップリング剤の蒸気と第2のカップリング剤の蒸気を混合する混合機構を有しているので、処理容器内に第1のカップリング剤の蒸気と第2のカップリング剤を均一に混合して基板に供給できる。そして、例えば第1のカップリング剤の蒸気と第2のカップリング剤の蒸気の混合比を調整することで、基板の表面を、第1のカップリング剤と第2のカップリング剤の混合比に応じた表面状態とすることができる。したがって、例えばブロック共重合体を用いて基板上にラメラ構造を形成するにあたり、相分離後の親水性ポリマーと疎水性ポリマーの本数を変化させても、第1のカップリング剤と第2のカップリング剤の2種類の混合比を調整することで、ブロック共重合体の下地膜となる中性層の表面エネルギーを調整し、当該中性層を相分離後の親水性ポリマーと疎水性ポリマーに対して中性なものとすることができる。その結果、ラメラ構造のパターンに併せて複数の中性剤を準備しておくことが不要となるので中性剤の管理やコストの負担を低減できる。
前記第1のカップリング剤の表面部位は極性を有する表面部位であり、前記第2のカップリング剤の表面部位は極性を有しない表面部位であり、前記極性を有する表面部位は、前記親水性ポリマーを構成するモノマー又はオリゴマーの少なくともいずれかを有し、前記極性を有しない表面部位は、前記疎水性ポリマーを構成するモノマー又はオリゴマーの少なくともいずれかを有していてもよい。
前記親水性ポリマーはポリメタクリル酸メチルであり、前記疎水性ポリマーはポリスチレンであり、前記極性を有する表面部位は、メタクリル酸モノマー、メタクリル酸オリゴマー又はメタクリル酸ポリマーの少なくともいずれかであり、前記極性を有しない表面部位は、スチレンモノマー、スチレンオリゴマー又はスチレンポリマーの少なくともいずれかであってもよい。
前記処理容器内には、当該処理容器の内側面を基板よりも相対的に高い温度に維持する温度調整機構が設けられていてもよい。
前記第1のカップリング剤蒸気供給源及び前記第2のカップリング剤蒸気供給源は、前記第1のカップリング剤の溶液を貯留する第1の貯槽及び第2のカップリング剤の溶液を貯留する第2の貯槽と、前記第1のカップリング剤の溶液を気化させる第1の気化機構及び前記第2のカップリング剤の溶液を気化させる第2の気化機構と、前記第1の貯槽から前記第1の気化機構へ供給する第1のカップリング剤の溶液の供給量を調整する第1の流量調整機構及び前記第2の貯槽から前記第2の気化機構へ供給する第2のカップリング剤の溶液の供給量を調整する第2の流量調整機構と、を有していてもよい。
前記第1のカップリング剤の表面部位は極性を有する表面部位であり、前記第2のカップリング剤の表面部位は極性を有しない表面部位であり、第1のカップリング剤の蒸気と前記第2のカップリング剤の蒸気の混合比は、2:3〜3:2であってもよい。
別の観点による本発明は、親水性ポリマーと疎水性ポリマーとを含むブロック共重合体が塗布される基板の塗布面を表面処理する表面処理方法であって、結合部位と第1の表面部位とを有する第1のカップリング剤の蒸気と、前記結合部位と第2の表面部位とを有する第2のカップリング剤の蒸気とを所定の混合比で混合した状態で、基板が収容された処理容器内に対して供給し、
記第1のカップリング剤の表面部位と前記第2のカップリング剤の表面部位は、以下の(1)〜(3)のうちのいずれか2つであることを特徴としている。
(1)極性を有する表面部位
(2)極性を有しない表面部位
(3)中性の表面部位
前記第1のカップリング剤の表面部位は極性を有する表面部位であり、前記第2のカップリング剤の表面部位は極性を有しない表面部位であり、前記極性を有する表面部位は、前記親水性ポリマーを構成するモノマー又はオリゴマーの少なくともいずれかを有し、前記極性を有しない表面部位は、前記疎水性ポリマーを構成するモノマー又はオリゴマーの少なくともいずれかを有していてもよい。
前記親水性ポリマーはポリメタクリル酸メチルであり、前記疎水性ポリマーはポリスチレンであり、前記極性を有する表面部位は、メタクリル酸モノマー、メタクリル酸オリゴマー又はメタクリル酸ポリマーの少なくともいずれかであり、前記極性を有しない表面部位は、スチレンモノマー、スチレンオリゴマー又はスチレンポリマーの少なくともいずれかであってもよい。
前記処理容器内に第1のカップリング剤の蒸気と第2のカップリング剤の蒸気の蒸気を混合した蒸気を供給するときに、当該処理容器の内側面を基板よりも相対的に高い温度に維持してもよい。
前記第1のカップリング剤の表面部位は極性を有する表面部位であり、前記第2のカップリング剤の表面部位は極性を有しない表面部位であり、第1のカップリング剤の蒸気と前記第2のカップリング剤の蒸気の混合比は、2:3〜3:2であってもよい。
別な観点による本発明によれば、前記表面処理方法を表面処理装置によって実行させるように、当該表面処理装置を制御する制御部のコンピュータ上で動作するプログラムが提供される。
また別な観点による本発明によれば、前記プログラムを格納した読み取り可能なコンピュータ記憶媒体が提供される。
本発明によれば、親水性ポリマーと疎水性ポリマーとを含むブロック共重合体を用いた基板処理において、基板の表面状態を簡便に調整できる。
本実施の形態にかかる基板処理システムの構成の概略を示す平面図である。 本実施の形態にかかる基板処理システムの構成の概略を示す側面図である。 本実施の形態にかかる基板処理システムの構成の概略を示す側面図である。 中性層形成装置の構成の概略を示す縦断面図である。 カップリング剤の分子構造の概略を示す説明図である。 反射防止膜上に塗布された中性剤が表面張力により窪んだ状態を示す説明図である。 ウェハ処理の主な工程を説明したフローチャートである。 ウェハ上に反射防止膜が形成された様子を示す縦断面の説明図である。 ウェハ上にレジストパターンが形成された様子を示す縦断面の説明図である。 ウェハ上に中性層が形成された様子を示す縦断面の説明図である。 ウェハ上にブロック共重合体を塗布した様子を示す縦断面の説明図である。 ブロック共重合体を親水性ポリマーと疎水性ポリマーに相分離した様子を示す縦断面の説明図である。 ブロック共重合体を親水性ポリマーと疎水性ポリマーに相分離した様子を示す平面の説明図である。 親水性ポリマーを除去した様子を示す縦断面の説明図である。 ブロック共重合体によりラメラ構造のパターンが形成された状態を示す説明図である。
以下、本発明の実施の形態について説明する。図1は、本実施の形態にかかる表面処理装置を備えた基板処理システム1の構成の概略を示す説明図である。図2及び図3は、基板処理システム1の内部構成の概略を示す側面図である。
基板処理システム1は、図1に示すように複数枚のウェハWを収容したカセットCが搬入出されるカセットステーション10と、ウェハWに所定の処理を施す複数の各種処理装置を備えた処理ステーション11と、処理ステーション11に隣接する露光装置12との間でウェハWの受け渡しを行うインターフェイスステーション13とを一体に接続した構成を有している。
カセットステーション10には、カセット載置台20が設けられている。カセット載置台20には、基板処理システム1の外部に対してカセットCを搬入出する際に、カセットCを載置するカセット載置板21が複数設けられている。
カセットステーション10には、図1に示すようにX方向に延びる搬送路22上を移動自在なウェハ搬送装置23が設けられている。ウェハ搬送装置23は、上下方向及び鉛直軸周り(θ方向)にも移動自在であり、各カセット載置板21上のカセットCと、後述する処理ステーション11の第3のブロックG3の受け渡し装置との間でウェハWを搬送できる。
処理ステーション11には、各種装置を備えた複数例えば4つのブロックG1、G2、G3、G4が設けられている。例えば処理ステーション11の正面側(図1のX方向負方向側)には、第1のブロックG1が設けられ、処理ステーション11の背面側(図1のX方向正方向側)には、第2のブロックG2が設けられている。また、処理ステーション11のカセットステーション10側(図1のY方向負方向側)には、第3のブロックG3が設けられ、処理ステーション11のインターフェイスステーション13側(図1のY方向正方向側)には、第4のブロックG4が設けられている。
例えば第1のブロックG1には、図2に示すように複数の処理装置、例えばウェハWを現像処理する現像装置30、ウェハW上に有機溶剤を供給する、有機溶剤供給装置31、ウェハW上に反射防止膜を形成する反射防止膜形成装置32、ウェハWをカップリング剤により表面処理してウェハW上に中性層を形成する表面処理装置としての中性層形成装置33、ウェハW上にレジスト液を塗布してレジスト膜を形成するレジスト塗布装置34、ウェハW上にブロック共重合体を塗布するブロック共重合体塗布装置35が下から順に重ねられている。なお、中性層形成装置33で用いられるカップリング剤及びカップリング剤により形成される中性層については後述する。
例えば現像装置30、有機溶剤供給装置31、反射防止膜形成装置32、中性層形成装置33、レジスト塗布装置34、ブロック共重合体塗布装置35は、それぞれ水平方向に3つ並べて配置されている。なお、これら現像装置30、有機溶剤供給装置31、反射防止膜形成装置32、中性層形成装置33、レジスト塗布装置34、ブロック共重合体塗布装置35の数や配置は、任意に選択できる。
これら現像装置30、有機溶剤供給装置31、反射防止膜形成装置32、レジスト塗布装置34、ブロック共重合体塗布装置35は、例えばウェハW上に所定の塗布液をスピンコーティングにより塗布する液処理装置である。スピンコーティングでは、例えば塗布ノズルからウェハW上に塗布液を吐出すると共に、ウェハWを回転させて、塗布液をウェハWの表面に拡散させる。
なお、ブロック共重合体塗布装置35でウェハW上に塗布されるブロック共重合体は、第1のモノマーと第2のモノマーが直鎖状に重合した、第1のポリマー(第1のモノマーの重合体)と第2のポリマー(第2のモノマーの重合体)とを有する高分子(共重合体)である。第1のポリマーとしては、親水性(極性)を有する親水性ポリマーが用いられ、第2のポリマーとしては、疎水性(非極性)を有する疎水性ポリマーが用いられる。本実施の形態では、親水性ポリマーとして例えばポリメタクリル酸メチル(PMMA)が用いられ、疎水性ポリマーとしては例えばポリスチレン(PS)が用いられる。また、ブロック共重合体における親水性ポリマーの分子量の比率は40%〜60%であり、ブロック共重合体における疎水性ポリマーの分子量の比率は60%〜40%%である。そして、ブロック共重合体は、これら親水性ポリマーと疎水性ポリマーの共重合体を溶剤により溶液状としたものである。
例えば第2のブロックG2には、図3に示すようにウェハWの熱処理を行う熱処理装置40、ウェハW上のブロック共重合体にエネルギー線として紫外線を照射して当該ブロック共重合体を改質処理する改質処理装置としての紫外線照射装置41、ウェハWを疎水化処理するアドヒージョン装置42、ウェハWの外周部を露光する周辺露光装置43、ブロック共重合体塗布装置35でウェハW上に塗布されたブロック共重合体を親水性ポリマーと疎水性ポリマーに相分離させるポリマー分離装置44が上下方向と水平方向に並べて設けられている。熱処理装置40は、ウェハWを載置して加熱する熱板と、ウェハWを載置して冷却する冷却板を有し、加熱処理と冷却処理の両方を行うことができる。なお、ポリマー分離装置44もウェハWに対して熱処理を施す装置であり、その構成は熱処理装置40と同様である。紫外線照射装置41は、ウェハWを載置する載置台と、載置台上のウェハWに対して、例えば波長が172nmの紫外線を照射する紫外線照射部を有している。また、熱処理装置40、紫外線照射装置41、アドヒージョン装置42、周辺露光装置43、ポリマー分離装置44の数や配置は、任意に選択できる。
例えば第3のブロックG3には、複数の受け渡し装置50、51、52、53、54、55、56が下から順に設けられている。また、第4のブロックG4には、複数の受け渡し装置60、61、62が下から順に設けられている。
図1に示すように第1のブロックG1〜第4のブロックG4に囲まれた領域には、ウェハ搬送領域Dが形成されている。ウェハ搬送領域Dには、例えばY方向、X方向、θ方向及び上下方向に移動自在な搬送アームを有する、ウェハ搬送装置70が複数配置されている。ウェハ搬送装置70は、ウェハ搬送領域D内を移動し、周囲の第1のブロックG1、第2のブロックG2、第3のブロックG3及び第4のブロックG4内の所定の装置にウェハWを搬送できる。
また、ウェハ搬送領域Dには、第3のブロックG3と第4のブロックG4との間で直線的にウェハWを搬送するシャトル搬送装置80が設けられている。
シャトル搬送装置80は、例えばY方向に直線的に移動自在になっている。シャトル搬送装置80は、ウェハWを支持した状態でY方向に移動し、第3のブロックG3の受け渡し装置52と第4のブロックG4の受け渡し装置62との間でウェハWを搬送できる。
図1に示すように第3のブロックG3のX方向正方向側の隣には、ウェハ搬送装置100が設けられている。ウェハ搬送装置100は、例えばX方向、θ方向及び上下方向に移動自在な搬送アームを有している。ウェハ搬送装置100は、ウェハWを支持した状態で上下に移動して、第3のブロックG3内の各受け渡し装置にウェハWを搬送できる。
インターフェイスステーション13には、ウェハ搬送装置110と受け渡し装置111が設けられている。ウェハ搬送装置110は、例えばY方向、θ方向及び上下方向に移動自在な搬送アームを有している。ウェハ搬送装置110は、例えば搬送アームにウェハWを支持して、第4のブロックG4内の各受け渡し装置、受け渡し装置111及び露光装置12との間でウェハWを搬送できる。
次に、上述した中性層形成装置33の構成について説明する。中性層形成装置33は、図4に示すように処理容器130を有している。処理容器130は、例えばアルミニウムにより構成されている。処理容器130は、例えば底板130aと、底板130aの外周部を上方から気密に覆うように形成されたカップ型の蓋体130bとから構成されている。底板130aの上面には、ウェハWを載置する載置台131が設けられている。
載置台131には上下方向に貫通する貫通孔131aが複数個所に形成されている。貫通孔131aには、ウェハ搬送装置70との間でウェハWの受け渡しを行う昇降ピン132が設けられている。昇降ピン132は、図示しない昇降機構により自在に上下動できる。
蓋体130bは、昇降ピン132とウェハ搬送装置70との間でウェハWの受け渡しを行う際の待機位置である上方位置と、ウェハWを表面処理する際に載置台131を覆う下方位置との間で、図示しない昇降機構により昇降自在となるように構成されている。
蓋体130bの天井部には、処理容器130内にカップリング剤の蒸気を供給する供給管140が接続されている。また、蓋体130bの載置台131よりも上方の位置には、供給管140から供給されるカップリング剤をウェハWに均一に供給するための、複数の開口を備えた分散板141が設けられている。
供給管140における処理容器130の反対側の端部には、例えばラインミキサーなどの混合機構142が設けられている。混合機構142には、第1の蒸気管143と第2の蒸気管144が接続されている。
第1の蒸気管143には、第1のカップリング剤の溶液を貯留する第1の貯槽150が接続されている。また、第2の蒸気管144には、第2のカップリング剤の溶液を貯留する第2の貯槽151が接続されている。第1の蒸気管143と第1の貯槽150との間には、所望の流量で第1のカップリング剤の溶液を供給する、第1の流量調整機構としての、例えばメータリングポンプなどのポンプ152が設けられている。ポンプ152と混合機構142との間には、ポンプ152から供給された第1のカップリング剤の溶液を気化させて第1のカップリング剤の蒸気を生成する第1の気化機構153が設けられている。第1の気化機構153には例えば窒素や清浄空気などを供給するガス供給管154が接続されている。第1の気化機構153には、図示しない電気ヒータなどの加熱機構が内蔵されており、ポンプ152から供給された第1のカップリング剤の溶液はガス供給管154から供給されたガスにより霧化され、さらに加熱機構により加熱されて気化して蒸気として供給される。この第1の貯槽150、ポンプ152及び第1の気化機構153により、第1のカップリング剤蒸気供給源155が構成される。
第2の蒸気管144と第2の貯槽151との間にも、第1の蒸気管143の場合と同様に、所望の流量で第2のカップリング剤の溶液を供給する、第2の流量調整機構としての、ポンプ160が設けられ、ポンプ160と混合機構142との間には、第2のカップリング剤の蒸気を生成する第2の気化機構161が設けられている。第2の気化機構161の構成は第1の気化機構153の構成と同様であり、ガス供給管154から供給されたガスにより霧化した第2のカップリング剤を、図示しない加熱機構により加熱することで気化させて蒸気として供給する。この第2の貯槽151、ポンプ160及び第2の気化機構161により、第2のカップリング剤蒸気供給源162が構成される。そして、第1のカップリング剤蒸気供給源155から供給される第1のカップリング剤の蒸気と第2のカップリング剤蒸気供給源162から供給される第2のカップリング剤の蒸気は、混合機構142により混合されて処理容器130内に供給される。これにより、載置台131に載置されたウェハWの表面が所定の割合混同された第1のカップリング剤と第2のカップリング剤の蒸気雰囲気に曝され、ウェハWの表面処理が行われる。
なお、処理容器130の内側面の温度が例えばウェハWよりも低い場合、処理容器130内に供給されたカップリング剤の蒸気が処理容器130の内側面に結露してしまい、ウェハW上に十分に蒸気が供給されなくなる。そのため、処理容器130の蓋体130bの内部にはヒータ133が内蔵されており、当該ヒータ133により処理容器130の内側面がウェハWよりも相対的に高い温度に維持される。また、供給管140及び第1の蒸気管143における混合機構142と第1の気化機構153との間並びに第2の蒸気管144における混合機構142と第2の気化機構161との間の領域は、当該供給管140、第1の蒸気管143及び第2の蒸気管144内でカップリング剤の蒸気が凝縮しないように、例えば図示しないラインヒータなどにより加熱又は保温されている。
処理容器130の底板130aにおける載置台131の外側には、排気管170が複数個所に設けられている。排気管170は、ドレントラップ171を介して排気機構172に接続されている。これにより、処理容器130内に供給されたカップリング剤の蒸気が、排気管170から排気されると共に、ドレントラップ171により回収される。
次に、処理容器130内に供給されるカップリング剤及び本発明の原理の概要について説明する。カップリング剤は、いわゆるSAM(Self Assembled Monolayer)といわれる材料であり、カップリング剤の分子中に2種類以上の異なった反応基を有している。具体的には例えば図5に示されるように、カップリング剤200は、ウェハWなどの所定の表面エネルギーを有する面と結合する結合部位201と、カップリング剤200の結合部位201が結合した後のウェハW表面に露出する表面部位202とが、カップリング基材203を介して結合した構造を有している。なお、図5に示すカップリング剤200は、例えばシランカップリングであり、表面部位202の表面エネルギーがポリメタクリル酸メチルと近くなる、即ち、カップリング剤200が結合した表面がポリメタクリル酸メチルとの親和性が高くなるように、表面部位202としてアクリルモノマーが用いられる場合の例について示している。
カップリング剤の結合部位201と表面部位202は任意に設定することが可能であり、例えば結合部位201の設定により、所定の表面エネルギーを有する表面に対して、当該カップリング剤200が結合し易くしたり、反対に結合し難くしたりできる。換言すれば、カップリング剤200の結合部位201の設定、或いはカップリング剤200が結合する任意の表面の表面エネルギーの設定により、選択比を設定することができる。
本実施の形態では、例えば第1のカップリング剤として、表面部位202の有する表面エネルギーが、ブロック共重合体に含まれるポリメタクリル酸メチルの表面エネルギーと近い(極性を有する)ものが用いられる。また、例えば第2のカップリング剤として、表面部位202の有する表面エネルギーが、ブロック共重合体に含まれるポリスチレンの表面エネルギーと近い(極性を有さない)ものが用いられる。結合部位201については、第1のカップリング剤と第2のカップリング剤で同じものが用いられる。
なお、中性層形成装置33において、第1の貯槽150と第2の貯槽151に対して個別に気化機構153、161が設けられているのは、表面部位が極性を有する第1のカップリング剤と表面部位が極性を有しない第2のカップリング剤を用いる場合、両者のエネルギー差が大きく、溶液状態では互いに溶解しないためである。この点、個別に気化機構153、161を設けて気化させ、エンタルピーの高い状態にすることで、混合機構142において第1のカップリング剤と第2のカップリング剤を容易に混合できる。また他の理由として、第1のカップリング剤と第2のカップリング剤では互いに沸点が異なり、第1のカップリング剤と第2のカップリング剤を溶液状態のまま混合すると適切にカップリング剤を気化させることができないという点も挙げられる。
そして、本発明者らによれば、例えば第1のカップリング剤の蒸気と第2のカップリング剤の蒸気を1:1の比率で混合して供給管140から供給すると、処理容器130内のウェハWの表面にカップリング剤が結合し、ポリメタクリル酸メチルとポリスチレンに対して中間の表面エネルギーを有する表面が形成される。しかしながら、例えばブロック共重合体によりラメラ構造を形成する場合、ポリメタクリル酸メチルとポリスチレンとの比率は「n:n−1」(ここで、nは2以上の整数)、またはその逆の比率となるため、ブロック共重合体の下地膜として形成される中性層は、厳密にはポリメタクリル酸メチルとポリスチレンに対して中間の表面エネルギーを有しているわけではなく、例えば「n:n−1」の比率でポリメタクリル酸メチル寄りの表面エネルギーを有している必要がある。そして、nの値を変化させた場合、「n:n−1」の値も変化するため、nの値に応じて表面エネルギーの異なる中性層を形成する必要がある。
ここで、従来、ブロック共重合体の下地膜としての中性層は、例えばポリメタクリル酸メチルとポリスチレンとのランダム共重合体や交互共重合体などの中性剤を溶液の状態でウェハWに塗布し、この中性剤を加熱して架橋感応させることで形成されていた。かかる場合の中性剤は、例えばラメラ構造の「n:n−1」の比率に応じて所定の表面エネルギーを有するように調合されたものが用いられていた。しかしながら、例えばウェハWの処理レシピの違いによりnの値が異なる場合があり、nの取りうる値に応じて複数の中性剤を準備しておくことは現実的ではない。
そこで本発明者は、鋭意検討した結果、従来のように液体状の中性剤ではなく、上述の第1のカップリング剤蒸気供給源155と第2のカップリング剤蒸気供給源162からカップリング剤の蒸気をそれぞれ所定の割合で供給し、混合機構142で混合させて処理容器130に導入することで、ウェハWの表面エネルギーを所望の値に調整できることを確認した。
また、従来のように、液体で中性剤を供給して中性層を形成した場合、その後の工程において中性層上にレジストパターン等が形成される過程で、ウェハW上に薬液が供給されたりウェハWが加熱処理されたりして、中性層の物性が変化してしまうことがあった。かかる場合、例えば図6に示すように中性層400をウェハW上にレジストパターン401が形成された後に塗布することも考えられる。しかしながら、その場合、レジストパターン401との表面張力により中性剤を完全に均一な膜厚で塗布することが困難であり、中性層400の表面に凹凸が生じるため、その後の工程に影響が出てしまうという問題がある。
これに対して、本実施の形態のように、カップリング剤を蒸気で供給することで、ウェハW表面に対して均一にカップリング剤を結合させることができる。ただし、レジストパターン401と、その下層に形成される反射防止膜402は、共に有機材料であるため、例えば反射防止膜402の表面に結合するように結合部位201を選定すると、レジストパターン401に対してもカップリング剤200が結合してしまう。
そこで、この点についても本発明者らが鋭意検討したところ、例えばレジストパターン401が形成されたウェハWに対して、中性層形成装置33に搬入する前に紫外線を照射することでレジストパターン401を酸化させ、レジストパターン401の表面を無機の状態にすれば、反射防止膜402の表面のみにカップリング剤200が結合し、レジストパターン401の表面にはカップリング剤200が結合しないことが確認された。換言すれば、中性層形成装置33に搬入する前のウェハW表面を適切に表面処理することで、カップリング剤200の結合部位201に対して選択比を設定できることが確認された。なおこの際、反射防止膜402はレジストパターン401よりも安定しているため、レジストパターン401のみが酸化する強度の紫外線を照射することで、反射防止膜402が酸化することが防止される。
なお、本発明者らがさらなる調査のため、例えばレジストパターン401を酸化させた後のウェハWに対して溶液状のカップリング剤200を供給したところ、依然としてレジストパターン401の表面にもカップリング剤200が結合することが確認された。これは、カップリング剤200を蒸気の状態でウェハW表面に供給した場合、ウェハWとカップリング剤200とが接触する確率が溶液状でカップリング剤200と接触する確率よりも相対的に低いためであると考えられる。具体的には、反射防止膜402とエネルギー差が小さい結合部位201は、反射防止膜402に対しては容易に結合し、酸化して無機の状態となったレジストパターン401に対しては結合し難いものの、カップリング剤200を溶液状で供給することで、レジストパターン401の表面が常にカップリング剤200に曝された状態となるため、所定の割合でカップリング剤200との結合が進んでしまう。その一方、カップリング剤200を蒸気で供給すると、ウェハWとカップリング剤200とが接触する確率が低いため、カップリング剤200とレジストパターン401との結合の進行よりも、レジストパターン401とカップリング剤200との結合が切れる度合が高く、その結果、反射防止膜402のみに選択的にカップリング剤200が結合するものと考えられる。これが本実施の形態において、カップリング剤200を蒸気の状態で混合して処理容器130に供給する理由である。
なお、カップリング剤200は、例えば沸点が高すぎる場合、処理容器130内で固化してウェハW上に固形分が析出してしまう可能性がある、常温常圧で液体となるものを用いることが好ましい。
以上の基板処理システム1には、図1に示すように制御部300が設けられている。制御部300は、例えばコンピュータであり、プログラム格納部(図示せず)を有している。プログラム格納部には、基板処理システム1におけるウェハWの処理を制御するプログラムが格納されている。また、プログラム格納部には、上述の各種処理装置や搬送装置などの駆動系の動作を制御して、基板処理システム1における後述のウェハ処理を実現させるためのプログラムも格納されている。なお、前記プログラムは、例えばコンピュータ読み取り可能なハードディスク(HD)、フレキシブルディスク(FD)、コンパクトディスク(CD)、マグネットオプティカルデスク(MO)、メモリーカードなどのコンピュータに読み取り可能な記憶媒体に記録されていたものであって、その記憶媒体から制御部300にインストールされたものであってもよい。
次に、以上のように構成された基板処理システム1を用いて行われるウェハ処理について説明する。図7は、かかるウェハ処理の主な工程の例を示すフローチャートである。
先ず、複数のウェハWを収納したカセットCが、塗布現像処理装置2のカセットステーション10に搬入され、所定のカセット載置板21に載置される。その後、ウェハ搬送装置23によりカセットC内の各ウェハWが順次取り出され、処理ステーション11の受け渡し装置53に搬送される。
次にウェハWは、ウェハ搬送装置70によって熱処理装置40に搬送され、温度調節される。その後ウェハWは、ウェハ搬送装置70によって反射防止膜形成装置32に搬送され、図8に示すようにウェハW上に反射防止膜402が形成される(図7の工程S1)。その後ウェハWは、熱処理装置40に搬送され、加熱され、温度調節される。
次にウェハWは、ウェハ搬送装置70によってレジスト塗布装置34に搬送される。レジスト塗布装置34では、に示すようにウェハWの反射防止膜402上にレジスト液が塗布されて、レジスト膜が形成される(図7の工程S2)。その後ウェハWは、熱処理装置40に搬送され、加熱され、温度調節され、その後受け渡し装置53に戻される。
次にウェハWは、ウェハ搬送装置70によってアドヒージョン装置42に搬送され、アドヒージョン処理される。その後ウェハWは、ウェハ搬送装置70によってレジスト塗布装置34に搬送され、ウェハWの反射防止膜402上にレジスト液が塗布されて、レジスト膜が形成される。その後ウェハWは、ウェハ搬送装置70によって熱処理装置40に搬送されて、プリベーク処理される。その後ウェハWは、ウェハ搬送装置70によって受け渡し装置55に搬送される。
次にウェハWは、ウェハ搬送装置70によって周辺露光装置43に搬送され、周辺露光処理される。その後ウェハWは、ウェハ搬送装置70及びウェハ搬送装置100を介して受け渡し装置62に搬送される。
その後ウェハWは、インターフェイスステーション13のウェハ搬送装置110によって露光装置12に搬送され、露光処理される。
その後ウェハWは、ウェハ搬送装置70によって熱処理装置40に搬送され、露光後ベーク処理される。その後ウェハWは、ウェハ搬送装置70によって現像装置30に搬送され、現像される。現像終了後、ウェハWは、ウェハ搬送装置70によって熱処理装置40に搬送され、ポストベーク処理される。こうして、図9に示すようにウェハWの反射防止膜402上に所定のレジストパターン401が形成される(図7の工程S2)。
なお、本実施の形態では、レジストパターン401は、平面視において直線状のライン部401aと直線状のスペース部401bを有し、いわゆるラインアンドスペースのレジストパターンである。また、スペース部401bの幅は、後述するようにスペース部401bに親水性ポリマーと疎水性ポリマーがレジストパターン401の長手方向に沿って交互に奇数層、本実施の形態では、例えば2本の親水性ポリマーと3本の疎水性ポリマーが配列するように設定される。
レジストパターン401が形成されたウェハWは、ウェハ搬送装置70によって紫外線照射装置41に搬送され紫外線が照射される。このとき、172nmの波長を有する紫外線が例えば5秒間照射される。そうすると、レジストパターン401の表面が紫外線により改質処理され、酸化して無機化される(図7の工程S3)。
次にウェハWは、ウェハ搬送装置70によって中性層形成装置33に搬送されてウェハWにカップリング剤の蒸気が供給される。この際、中性層形成装置33では、第1のカップリング剤蒸気供給源155と第2のカップリング剤蒸気供給源162から供給される第1のカップリング剤の蒸気と第2のカップリング剤の蒸気との比率が、レジストパターン401の間に形成されるラメラ構造に対応した比率となるようにポンプ152、160からの各カップリング剤の吐出量が制御される。
本実施の形態では、後述するように、例えばレジストパターン401のスペース部401bに2本の親水性ポリマーと3本の疎水性ポリマーが配列するラメラ構造を形成するので、混合機構142で混合後のカップリング剤の蒸気中における、第1のカップリング剤と第2のカップリング剤との比率が、例えば2:3となるように、ポンプ152、160が制御される。これにより、例えば図10に示すように、2:3の比率で配列する親水性ポリマーと疎水性ポリマーに対して中間のエネルギーを持つ中性層400がウェハW上に形成される。なおこの際、レジストパターン401は紫外線により改質処理されているので、カップリング剤はレジストパターン401とは結合せず、反射防止膜402上にのみ中性層400が形成される(図7の工程S4)。
次にウェハWは、ウェハ搬送装置70によってブロック共重合体塗布装置35に搬送される。ブロック共重合体塗布装置35では、図11に示すようにウェハWの中性層400上にブロック共重合体403が塗布される(図7の工程S5)。
次にウェハWは、ウェハ搬送装置70によってポリマー分離装置44に搬送される。ポリマー分離装置44では、ウェハWに所定の温度の熱処理が行われる。そうすると、図12及び図13に示すようにウェハW上のブロック共重合体403が、親水性ポリマー404と疎水性ポリマー405に相分離される(図7の工程S6)。
ここで、上述したようにブロック共重合体403において、親水性ポリマー404の分子量の比率は40%〜60%であり、疎水性ポリマー405の分子量の比率は60%〜40%である。そうすると、工程S6において、例えば図12及び図13に示すように、レジストパターン401のスペース部401bにおいて2本の親水性ポリマー404と3本の疎水性ポリマー405を有するラメラ構造に相分離される。この際、カップリング剤を蒸気の状態で供給したので、レジストパターン401の表面には中性層400が形成されることなく疎水性の状態であるため、レジストパターン401に対して疎水性ポリマー405が引き寄せられやすくなり、当該レジストパターン401に隣接して疎水性ポリマー405が配置される。そして、その隣に親水性ポリマー404と疎水性ポリマー405が交互に配置され、中性層400のその他の領域上にも、親水性ポリマー404と疎水性ポリマー405が交互に配列する。
その後ウェハWは、ウェハ搬送装置70によって紫外線照射装置41に搬送される。紫外線照射装置41では、ウェハWに紫外線を照射することで、親水性ポリマー404であるポリメタクリル酸メチルの結合鎖を切断すると共に、疎水性ポリマー405であるポリスチレンを架橋反応させる(図7の工程S7)。
次にウェハWは、ウェハ搬送装置70によって有機溶剤供給装置31に搬送される。有機溶剤供給装置31では、ウェハWに例えばIPA(イソプロピルアルコール)などの極性を有する有機溶剤が供給され、紫外線照射で結合鎖が切断された親水性ポリマー404が選択的に溶解除去される。これにより、ウェハWには、例えば図14に示すように疎水性ポリマー405の所定のパターンが形成される(図7の工程S8)。
その後ウェハWは、ウェハ搬送装置70によって受け渡し装置50に搬送され、
その後カセットステーション10のウェハ搬送装置23によって所定のカセット載置板21のカセットCに搬送される。
その後、カセットCは基板処理システム1の外部に設けられたエッチング処理装置(図示せず)に搬送され、レジストパターン401の除去及び、疎水性ポリマー405をマスクとしたウェハW上へのパターンの転写が行われる。なお、エッチング処理装置としては、例えばRIE(Reactive Ion Eching)装置が用いられる。すなわち、エッチング処理装置では、反応性の気体(エッチングガス)やイオン、ラジカルによって、疎水性ポリマーや反射防止膜といった被処理膜をエッチングするドライエッチングが行われる。これにより、一連のウェハ処理が終了する。
以上の実施の形態によれば、工程S4において、第1のカップリング剤の蒸気と第2のカップリング剤の蒸気を所定の混合比で混合してウェハW上に供給したので、ウェハWの表面を、第1のカップリング剤と第2のカップリング剤の混合比に応じたエネルギー状態とすることができる。したがって、例えばブロック共重合体403を用いてウェハW上にラメラ構造を形成するにあたり、相分離後の親水性ポリマー404と疎水性ポリマー405の本数を変化させても、第1のカップリング剤と第2のカップリング剤の2種類の混合比を調整することで、ブロック共重合体403の下地膜となる中性層400の表面エネルギーを調整し、当該中性層400を相分離後の親水性ポリマー404と疎水性ポリマー405に対して中性なものとすることができる。その結果、ラメラ構造のパターンに併せて複数の中性剤を準備しておくことが不要となるので中性剤の管理やコストの負担を低減できる。
なお、以上の実施の形態では、ウェハWの表面エネルギーを調整する第1のカップリング剤と第2のカップリング剤の表面部位202として、極性を有するもの極性を有しないものをそれぞれ選定したが、表面部位202の選定は本実施の形態の内容に限定されない。例えば、レジストパターン401をガイドとしてラメラ構造を形成する場合、親水性ポリマー404と疎水性ポリマー405の配列比は、「n:n+1」となり、中性層400には常に疎水性ポリマー405よりの表面エネルギーが求められる。かかる場合、例えば第1のカップリング剤として、親水性ポリマー404と疎水性ポリマー405の中間のエネルギーを有する表面部位202を有するカップリング剤を用い、第2のカップリング剤として極性を有しないカップリング剤を用いるようにしてもよい。このようにカップリング剤を選定した場合でも、第1のカップリング剤と第2のカップリング剤の蒸気の混合比を調整することで、中性層400における疎水性ポリマー405よりの表面エネルギーを調整することができる。また、例えば親水性ポリマー404と疎水性ポリマー405の配列比が「親水性ポリマー>疎水性ポリマー」となるようなパターンを形成する場合においては、第1のカップリング剤として、親水性ポリマー404と疎水性ポリマー405の中間のエネルギーを有するカップリング剤を用い、第2のカップリング剤として極性を有するカップリング剤を用いるようにしてもよい。つまり、本発明においては、例えば極性を有するカップリング剤、極性を有さないカップリング剤、中性のカップリング剤の3つからいずれか2つを選択して供給するようにしてもよい。
以上の実施の形態では、親水性ポリマー404であるポリメタクリル酸メチルと親和性の高い表面部位202としてアクリルモノマーを用いた場合を例にして説明したが、表面部位202としてはモノマーに限らず、ダイマーやテトラマーといったオリゴマーや、高分子であるポリマーであってもよい。また、疎水性ポリマー405であるポリスチレンと親和性の高い表面部位202も同様に、スチレンモノマーやスチレンのオリゴマー、ポリマーであってもよい。
また、表面部位202としてオリゴマーやポリマーを用いる場合、当該オリゴマーやモノマーは、ブロック共重合体403のポリマーのように直鎖状に重合したものである必要はなく、例えばグラフト状に重合したオリゴマーやポリマーであってもよい。
なお、以上の実施の形態では、中性層形成装置33に第1のカップリング剤蒸気供給源155と第2のカップリング剤蒸気供給源162を設けたが、上述のように、3つのカップリング剤に対応するように、第3のカップリング剤蒸気供給源を設けてもよい。但し、例えば親水性ポリマー404と疎水性ポリマー405の中間のエネルギーを有するカップリング剤は分子量が大きくなり、カップリング剤溶液の沸点が高くなるため気化しづらくなる。したがって、カップリング剤には、例えば極性を有する第1のカップリング剤と、極性を有さない第2のカップリング剤とを組み合わせて用いることが好ましい。
以上の実施の形態では、第1のカップリング剤と第2のカップリング剤との混合比は2:3であったが、この混合比については、当然に、例えばレジストパターン401のスペース部401bに配列する親水性ポリマー404と疎水性ポリマー405の数に応じて設定されるものであり、本実施の形態の内容に限定されるものではない。なお、一般にブロック共重合体403によりラメラ構造を形成する場合、既述の通り親水性ポリマー404の分子量の比率は40%〜60%であり、疎水性ポリマー405の分子量の比率は60%〜40%であるので、第1のカップリング剤と第2のカップリング剤との混合比は2:3〜3:2であることが好ましい。
なお、以上の実施の形態では、ウェハW上にラメラ構造を形成する場合の例について説明したが、例えば、ブロック共重合体403を用いて、いわゆるホールパターンを形成する場合にも適用できる。
また、以上の実施の形態では、例えばレジストパターン401を改質処理して、レジストパターン401にカップリング剤200が結合しないようにしたが、その逆に、例えばレジストパターン401の下地の膜を改質処理して、レジストパターン401のみにカップリング剤200を結合させるようにしてもよい。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された思想の範疇内において、例えば結合部位201と表面部位202を適宜選択することにより、ウェハW上のエネルギー状態を様々な状態に変化させることに想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
なお、以上の実施の形態では、紫外線を照射することでレジストパターン401の表面を改質処理したが、カップリング剤の結合部位201に対して選択比を持たせるための表面処理の方法は、本実施の形態の内容に限定されない。本発明者らによれば、例えばレジストパターン401にアンモニアの蒸気を供給して触媒反応を起こさせることにより、レジストパターン401の表面を改質処理しても、カップリング剤の結合部位201に対して選択比を有するレジストパターン401を形成できることが確認されている。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施の形態について説明したが、本発明はかかる例に限定されない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。本発明はこの例に限らず種々の態様を採りうるものである。本発明は、基板がウェハ以外のFPD(フラットパネルディスプレイ)、フォトマスク用のマスクレチクルなどの他の基板である場合にも適用できる。
本発明は、例えば親水性を有する親水性ポリマーと疎水性を有する疎水性ポリマーとを含むブロック共重合体を用いて、基板を処理する際に有用である。
1 基板処理システム
30 現像装置
31 有機溶剤供給装置
32 反射防止膜形成装置
33 中性層形成装置
34 レジスト塗布装置
35 ブロック共重合体塗布装置
40 熱処理装置
41 紫外線照射装置
42 アドヒージョン装置
43 周辺露光装置
44 ポリマー分離装置
130 処理容器
140 供給管
141 分散板
142 混合機構
150 第1の貯槽
151 第2の貯槽
155 第1のカップリング剤蒸気供給源
153 第1の気化機構
161 第2の気化機構
162 第2のカップリング剤蒸気供給源
200 カップリング剤
201 結合部位
202 表面部位
203 カップリング基材
300 制御部
400 中性層
401 レジストパターン
402 反射防止膜
404 親水性ポリマー
405 疎水性ポリマー
W ウェハ

Claims (13)

  1. 親水性ポリマーと疎水性ポリマーとを含むブロック共重合体が塗布される基板の塗布面を表面処理する表面処理装置であって、
    その内部に基板を収容する処理容器と、
    結合部位と第1の表面部位とを有する第1のカップリング剤の蒸気を前記処理容器内に供給する第1のカップリング剤蒸気供給源と、
    前記結合部位と第2の表面部位とを有する第2のカップリング剤の蒸気を前記処理容器内に供給する第2のカップリング剤蒸気供給源と、
    前記第1のカップリング剤の蒸気と前記第2のカップリング剤の蒸気を、前記処理容器内に供給される前に混合する混合機構と、を有し、
    前記第1のカップリング剤の表面部位と前記第2のカップリング剤の表面部位は、以下の(1)〜(3)のうちのいずれか2つであることを特徴とする、表面処理装置。
    (1)極性を有する表面部位
    (2)極性を有しない表面部位
    (3)中性の表面部位
  2. 前記第1のカップリング剤の表面部位は極性を有する表面部位であり、
    前記第2のカップリング剤の表面部位は極性を有しない表面部位であり、
    前記極性を有する表面部位は、前記親水性ポリマーを構成するモノマー又はオリゴマーの少なくともいずれかを有し、
    前記極性を有しない表面部位は、前記疎水性ポリマーを構成するモノマー又はオリゴマーの少なくともいずれかを有していることを特徴とする、請求項1に記載の表面処理装置。
  3. 前記親水性ポリマーはポリメタクリル酸メチルであり、
    前記疎水性ポリマーはポリスチレンであり、
    前記極性を有する表面部位は、メタクリル酸モノマー、メタクリル酸オリゴマー又はメタクリル酸ポリマーの少なくともいずれかであり、
    前記極性を有しない表面部位は、スチレンモノマー、スチレンオリゴマー又はスチレンポリマーの少なくともいずれかであることを特徴とする、請求項2に記載の表面処理装置。
  4. 前記処理容器内には、当該処理容器の内側面を基板よりも相対的に高い温度に維持する温度調整機構が設けられていることを特徴とする、請求項1〜3のいずれか一項に記載の表面処理装置。
  5. 前記第1のカップリング剤蒸気供給源及び前記第2のカップリング剤蒸気供給源は、
    前記第1のカップリング剤の溶液を貯留する第1の貯槽及び第2のカップリング剤の溶液を貯留する第2の貯槽と、
    前記第1のカップリング剤の溶液を気化させる第1の気化機構及び前記第2のカップリング剤の溶液を気化させる第2の気化機構と、
    前記第1の貯槽から前記第1の気化機構へ供給する第1のカップリング剤の溶液の供給量を調整する第1の流量調整機構及び前記第2の貯槽から前記第2の気化機構へ供給する第2のカップリング剤の溶液の供給量を調整する第2の流量調整機構と、を有していることを特徴とする、請求項1〜4のいずれか一項に記載の表面処理装置。
  6. 前記第1のカップリング剤の表面部位は極性を有する表面部位であり、
    前記第2のカップリング剤の表面部位は極性を有しない表面部位であり、
    第1のカップリング剤の蒸気と前記第2のカップリング剤の蒸気の混合比は、2:3〜3:2であることを特徴とする、請求項1〜5のいずれかに記載の表面処理装置。
  7. 親水性ポリマーと疎水性ポリマーとを含むブロック共重合体が塗布される基板の塗布面を表面処理する表面処理方法であって、
    結合部位と第1の表面部位とを有する第1のカップリング剤の蒸気と、前記結合部位と第2の表面部位とを有する第2のカップリング剤の蒸気とを所定の混合比で混合した状態で、基板が収容された処理容器内に対して供給し、
    記第1のカップリング剤の表面部位と前記第2のカップリング剤の表面部位は、以下の(1)〜(3)のうちのいずれか2つであることを特徴とする、表面処理方法。
    (1)極性を有する表面部位
    (2)極性を有しない表面部位
    (3)中性の表面部位
  8. 前記第1のカップリング剤の表面部位は極性を有する表面部位であり、
    前記第2のカップリング剤の表面部位は極性を有しない表面部位であり、
    前記極性を有する表面部位は、前記親水性ポリマーを構成するモノマー又はオリゴマーの少なくともいずれかを有し、
    前記極性を有しない表面部位は、前記疎水性ポリマーを構成するモノマー又はオリゴマーの少なくともいずれかを有していることを特徴とする、請求項7に記載の表面処理方法。
  9. 前記親水性ポリマーはポリメタクリル酸メチルであり、
    前記疎水性ポリマーはポリスチレンであり、
    前記極性を有する表面部位は、メタクリル酸モノマー、メタクリル酸オリゴマー又はメタクリル酸ポリマーの少なくともいずれかであり、
    前記極性を有しない表面部位は、スチレンモノマー、スチレンオリゴマー又はスチレンポリマーの少なくともいずれかであることを特徴とする、請求項8に記載の表面処理方法。
  10. 前記処理容器内に第1のカップリング剤の蒸気と第2のカップリング剤の蒸気の蒸気を混合した蒸気を供給するときに、当該処理容器の内側面を基板よりも相対的に高い温度に維持することを特徴とする、請求項7〜9のいずれか一項に記載の表面処理方法。
  11. 前記第1のカップリング剤の表面部位は極性を有する表面部位であり、
    前記第2のカップリング剤の表面部位は極性を有しない表面部位であり、
    第1のカップリング剤の蒸気と前記第2のカップリング剤の蒸気の混合比は、2:3〜3:2であることを特徴とする、請求項7〜10のいずれかに記載の表面処理方法。
  12. 請求項7〜11のいずれかに記載の表面処理方法を表面処理装置によって実行させるように、当該表面処理装置を制御する制御部のコンピュータ上で動作するプログラム。
  13. 請求項12に記載のプログラムを格納した読み取り可能なコンピュータ記憶媒体。
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