JP6081728B2 - 基板処理方法、コンピュータ記憶媒体及び基板処理システム - Google Patents

基板処理方法、コンピュータ記憶媒体及び基板処理システム Download PDF

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本発明は、親水性を有する親水性ポリマーと疎水性を有する疎水性ポリマーとを含むブロック共重合体を用いた基板処理方法コンピュータ記憶媒体及び基板処理システムに関する。
例えば半導体デバイスの製造工程では、例えば半導体ウェハ(以下、「ウェハ」という。)上にレジスト液を塗布してレジスト膜を形成するレジスト塗布処理、当該レジスト膜に所定のパターンを露光する露光処理、露光されたレジスト膜を現像する現像処理などを順次行うフォトリソグラフィー処理が行われ、ウェハ上に所定のレジストパターンが形成される。そして、このレジストパターンをマスクとして、ウェハ上の被処理膜のエッチング処理が行われ、その後レジスト膜の除去処理などが行われて、被処理膜に所定のパターンが形成される。
ところで、近年、半導体デバイスのさらなる高集積化を図るため、上述した被処理膜のパターンの微細化が求められている。このため、レジストパターンの微細化が進められており、例えばフォトリソグラフィー処理における露光処理の光を短波長化することが進められている。しかしながら、露光光源の短波長化には技術的、コスト的な限界があり、光の短波長化を進める方法のみでは、例えば数ナノメートルオーダーの微細なレジストパターンを形成するのが困難な状況にある。
そこで、親水性を有する親水性ポリマーと疎水性を有する疎水性ポリマーとを含むブロック共重合体を用いたウェハ処理方法が提案されている(非特許文献1)。かかる方法では、先ず、ウェハの反射防止膜上にレジストパターンを形成した後、反射防止膜とレジストパターン上に、親水性ポリマーと疎水性ポリマーに対して中間の親和性を有する中性層を形成する。その後、レジストパターンと共に、当該レジストパターン上の中性層を除去し、図30に示すようにウェハWの反射防止膜600上に中性層601のパターンを形成する。その後、図31に示すように反射防止膜600と中性層601上にブロック共重合体610を塗布し、ブロック共重合体610から親水性ポリマー611と疎水性ポリマー612を相分離する。このとき、反射防止膜600が親水性を有するので、反射防止膜600上には、例えば疎水性ポリマー612、親水性ポリマー611、疎水性ポリマー612がこの順で並べて分離される。その後、例えば疎水性ポリマー612を除去することで、ウェハW上に親水性ポリマー611の微細なパターンが形成される。そして、親水性ポリマー611のパターンをマスクとして被処理膜のエッチング処理が行われ、被処理膜に所定のパターンが形成される。
"Cost-Effective Sub-20nm Lithography: Smart Chemicals to the Rescue", Ralph R. Dammel, Journal of Photopolymer Science and TechnologyVolume 24, Number 1 (2011) 33-42
ところで、疎水性ポリマー612、親水性ポリマー611、を順に並べて分離させる場合、中性層601は必ずしも必要ではない。例えば図32に示すように反射防止膜600上に所定の間隔でレジストパターンPを形成し、このレジストパターンP、P間にブロック共重合体610を塗布することで、疎水性ポリマー612、親水性ポリマー611を順に並べて分離させることができる。
しかしながら、図32に示したようにウェハW上において、レジストパターンP、Pの間のブロック共重合体610が窪むため、疎水性ポリマー612と親水性ポリマー611のパターンの高さがウェハ面内で不均一になる。そうすると、ブロック共重合体610から疎水性ポリマー612を除去した後、親水性ポリマー611のパターンをマスクとして被処理膜のエッチング処理を行う際に、ウェハ面内におけるエッチング深さが不均一になる。このため、被処理膜のエッチング処理を適切に行うことができず、被処理膜に所定のパターンを適切に形成できない場合がある。
また、非特許文献1に記載のウェハ処理方法を用いた場合においても、図30に示したように中性層601において反射防止膜600が露出した部分が窪んで段差が生じるため、レジストパターンPを用いた場合と同様の問題が生じる。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、親水性ポリマーと疎水性ポリマーとを含むブロック共重合体を用いた基板処理において、基板上に所定のパターンを適切に形成することを目的とする。
前記の目的を達成するため、本発明は、親水性ポリマーと疎水性ポリマーとを含むブロック共重合体を用いて、基板を処理する方法であって、露光処理された基板上のレジスト膜の表面に酸を付着させる酸付着工程と、前記酸を付着させた後の基板を加熱処理して前記酸を拡散させる熱処理工程と、前記熱処理工程後のレジスト膜を現像してレジストパターンを形成するレジスト処理工程と、前記レジストパターンが形成された基板に対して、前記ブロック共重合体を塗布するブロック共重合体塗布工程と、前記基板に塗布されたブロック共重合体を相分離させるポリマー分離工程と、を有することを特徴としている。
本発明によれば、酸付着工程において、パターン露光後のレジスト膜の表面に酸を付着させている。これにより、その後の熱処理工程においてレジスト膜の表面に酸が拡散してレジスト膜において脱保護反応を起こす。その結果、現像処理において露光処理した部分のほかに、酸付着工程においてレジスト膜の表面も溶解し、レジスト膜の膜厚が低減される。そうすると、その後のブロック共重合体塗布工程においてレジストパターン上にブロック共重合体を塗布した際に、当該ブロック共重合体に与えるレジストパターンの段差の影響が緩和される。このため、その後にポリマー分離工程とポリマー除去工程を行って基板上に形成される、親水性ポリマー又は疎水性ポリマーのパターン高さに与える影響を低減することができる。その結果、基板上に所定の微細なパターンを適切に形成することができるので、当該親水性ポリマー又は疎水性ポリマーのパターンをマスクとした被処理膜のエッチング処理を適切に行うことができ、被処理膜に所定のパターンを形成することができる。
前記酸付着工程において、パターン露光後の前記レジスト膜の表面に酸性の液体を供給することで、前記レジスト膜の表面に酸を付着させ、酸付着後の基板を加熱処理して前記レジスト膜の高さを低減してもよい。
別の観点による本発明は、親水性ポリマーと疎水性ポリマーとを含むブロック共重合体を用いて、基板を処理する方法であって、露光処理された基板上のレジスト膜の表面に酸を発生させる酸発生工程と、前記酸を発生させた後の基板を加熱処理して前記酸を拡散させる熱処理工程と、前記熱処理工程後のレジスト膜を現像してレジストパターンを形成するレジスト処理工程と、前記レジストパターンが形成された基板に対して、前記ブロック共重合体を塗布するブロック共重合体塗布工程と、前記基板に塗布されたブロック共重合体を相分離させるポリマー分離工程と、を有し、前記酸発生工程において、パターン露光後の前記レジスト膜の表面に紫外線を照射することで、前記レジスト膜の表面に酸を発生させ、酸発生後の基板を加熱処理して前記レジスト膜の高さを低減してもよい。
レジスト処理工程後のレジストパターンが形成された基板上に、前記親水性ポリマーと前記疎水性ポリマーに対して中間の親和性を有する中性層形成する中性層形成工程と、前記レジストパターンを除去して基板上に中性層のパターンを形成する中性層処理工程と、をさらに有し、ブロック共重合体塗布工程は、中性層処理工程の後に行われてもよい。
基板上にレジスト膜を形成する前に当該基板上に前記親水性ポリマーと前記疎水性ポリマーに対して中間の親和性を有する中性層を形成する中性層形成工程を有していてもよい。
前記中性層上にレジストパターンが形成された基板に対して、前記レジストパターンから露出した前記中性層の露出面を親水化又は疎水化する中性層処理工程を有し、ブロック共重合体塗布工程は、前記中性層処理工程後に行われてもよい。
前記中性層処理工程において、前記中性層の露出面と前記レジストパターン上に親水性を有する親水膜を形成して、当該露出面を親水化し、前記ブロック共重合体塗布工程において処理される基板には、前記レジストパターンと共に、当該レジストパターン上の前記親水膜が除去され、前記中性層の露出面のみに前記親水膜が残っていてもよい。
前記中性層処理工程において、前記中性層の露出面と前記レジストパターン上に疎水性を有する疎水膜を形成して、当該露出面を疎水化し、前記ブロック共重合体塗布工程において処理される基板には、前記レジストパターンと共に、当該レジストパターン上の前記疎水膜が除去され、前記中性層の露出面のみに前記疎水膜が残っていてもよい。
また別な観点による本発明によれば、別な観点による本発明によれば、前記基板処理方法を基板処理システムによって実行させるように、当該基板処理システムを制御する制御部のコンピュータ上で動作するプログラムを格納した読み取り可能なコンピュータ記憶媒体が提供される。
さらに別な観点による本発明は、親水性ポリマーと疎水性ポリマーとを含むブロック共重合体を用いて、基板を処理するシステムであって、パターン露光された基板上のレジスト膜の表面に酸を付着させる酸付着装置と、前記酸を付着させた後の基板を加熱処理して前記酸を拡散させる熱処理装置と、前記加熱処理後のレジスト膜を現像してレジストパターンを形成するレジスト処理装置と、前記レジストパターンが形成された基板に対して、前記ブロック共重合体を塗布するブロック共重合体塗装置と、前記基板に塗布されたブロック共重合体を相分離させるポリマー分離装置と、を有することを特徴としている。
また別な観点による本発明は、親水性ポリマーと疎水性ポリマーとを含むブロック共重合体を用いて、基板を処理するシステムであって、パターン露光された基板上のレジスト膜の表面に酸を発生させる紫外線照射装置と、前記酸を発生させた後の基板を加熱処理して前記酸を拡散させる熱処理装置と、前記加熱処理後のレジスト膜を現像してレジストパターンを形成するレジスト処理装置と、前記レジストパターンが形成された基板に対して、前記ブロック共重合体を塗布するブロック共重合体塗装置と、前記基板に塗布されたブロック共重合体を相分離させるポリマー分離装置と、を有することを特徴としている。たとえばパターン露光後の前記レジスト膜の表面に紫外線を照射することで、前記レジスト膜の表面に酸を発生させ、酸発生後の基板を加熱処理して前記レジスト膜の高さを低減してもよい。かかる場合、前記紫外線の波長は193nmであってもよい。
レジスト処理工程後のレジストパターンが形成された基板上に、前記親水性ポリマーと前記疎水性ポリマーに対して中間の親和性を有する中性層を形成する中性層形成装置と、前記レジストパターンを除去して基板上に中性層のパターンを形成する中性層処理装置と、をさらに有していてもよい。
基板上にレジスト膜を形成する前に当該基板上に前記親水性ポリマーと前記疎水性ポリマーに対して中間の親和性を有する中性層形成する中性層形成装置を有していてもよい。
本発明によれば、親水性ポリマーと疎水性ポリマーとを含むブロック共重合体を用いた基板処理において、基板上に所定のパターンを適切に形成することができる。
本実施の形態にかかる基板処理システムの構成の概略を示す説明図である。 塗布現像処理装置の構成の概略を示す平面図である。 塗布現像処理装置の内部構成の概略を示す側面図である。 塗布現像処理装置の内部構成の概略を示す側面図である。 エッチング処理装置の構成の概略を示す平面図である。 ウェハ処理の主な工程を説明したフローチャートである。 ウェハ上に反射防止膜とレジスト膜が形成された様子を示す縦断面の説明図である。 露光処理後のレジスト膜上に酸が付着した様子を示す縦断面の説明図である。 レジスト膜に付着した酸を拡散させた様子を示す縦断面の説明図である。 レジスト膜を現像してレジストパターンを形成した様子を示す縦断面の説明図である。 ウェハ上にブロック共重合体を塗布した様子を示す縦断面の説明図である。 ブロック共重合体を親水性ポリマーと疎水性ポリマーに相分離した様子を示す縦断面の説明図である。 ブロック共重合体を親水性ポリマーと疎水性ポリマーに相分離した様子を示す平面の説明図である。 疎水性ポリマーを除去した様子を示す縦断面の説明図である。 他の実施の形態にかかる塗布現像処理装置の内部構成の概略を示す側面図である。 ウェハ上に中性層を形成した様子を示す縦断面の説明図である。 ウェハ上に中性層を形成した様子を示す縦断面の説明図である。 他の実施の形態にかかる塗布現像処理装置の内部構成の概略を示す側面図である。 ウェハ上に所定のパターンの中性層を形成した様子を示す縦断面の説明図である。 他の実施の形態にかかる塗布現像処理装置の内部構成の概略を示す側面図である。 ウェハ上の中性層の露出面を親水化した様子を示す縦断面の説明図である。 レジストパターンを除去した様子を示す縦断面の説明図である。 他の実施の形態にかかる塗布現像処理装置の内部構成の概略を示す側面図である。 ウェハ上に親水膜を形成した様子を示す縦断面の説明図である。 レジストパターンとレジストパターン上の親水膜を除去した様子を示す縦断面の説明図である。 他の実施の形態にかかる塗布現像処理装置の内部構成の概略を示す側面図である。 ブロック共重合体を親水性ポリマーと疎水性ポリマーに相分離した様子を示す縦断面の説明図である。 他の実施の形態においてブロック共重合体を親水性ポリマーと疎水性ポリマーに相分離した様子を示す平面の説明図である。 従来のウェハ処理においてウェハ上に中性層のパターンを形成した様子を示す縦断面の説明図である。 従来のウェハ処理においてウェハ上に中性層のパターンを形成した様子を示す縦断面の説明図である。 従来のウェハ処理においてブロック共重合体を親水性ポリマーと疎水性ポリマーに相分離した様子を示す縦断面の説明図である。 従来のウェハ処理においてレジストパターン間にブロック共重合体を塗布した様子を示す縦断面の説明図である。
以下、本発明の実施の形態について説明する。図1は、本実施の形態にかかる基板処理システム1の構成の概略を示す説明図である。
基板処理システム1は、図1に示すように基板としてのウェハにフォトリソグラフィー処理を行う塗布現像処理装置2と、ウェハにエッチング処理を行うエッチング処理装置3とを有している。なお、基板処理システム1で処理されるウェハ上には、予め被処理膜(図示せず)が形成されている。
塗布現像処理装置2は、図2に示すように例えば外部との間で複数枚のウェハWを収容したカセットCが搬入出されるカセットステーション10と、フォトリソグラフィー処理の中で枚葉式に所定の処理を施す複数の各種処理装置を備えた処理ステーション11と、処理ステーション11に隣接する露光装置12との間でウェハWの受け渡しを行うインターフェイスステーション13とを一体に接続した構成を有している。
カセットステーション10には、カセット載置台20が設けられている。カセット載置台20には、複数、例えば4つのカセット載置板21が設けられている。カセット載置板21は、水平方向のX方向(図2中の上下方向)に一列に並べて設けられている。これらのカセット載置板21には、塗布現像処理装置2の外部に対してカセットCを搬入出する際に、カセットCを載置することができる。
カセットステーション10には、図2に示すようにX方向に延びる搬送路22上を移動自在なウェハ搬送装置23が設けられている。ウェハ搬送装置23は、上下方向及び鉛直軸周り(θ方向)にも移動自在であり、各カセット載置板21上のカセットCと、後述する処理ステーション11の第3のブロックG3の受け渡し装置との間でウェハWを搬送できる。
処理ステーション11には、各種装置を備えた複数例えば4つのブロックG1、G2、G3、G4が設けられている。例えば処理ステーション11の正面側(図2のX方向負方向側)には、第1のブロックG1が設けられ、処理ステーション11の背面側(図2のX方向正方向側)には、第2のブロックG2が設けられている。また、処理ステーション11のカセットステーション10側(図1のY方向負方向側)には、第3のブロックG3が設けられ、処理ステーション11のインターフェイスステーション13側(図2のY方向正方向側)には、第4のブロックG4が設けられている。
例えば第1のブロックG1には、図3に示すように複数の液処理装置、例えばウェハWを現像処理する現像装置30、ウェハW上に有機溶剤を塗布してウェハWを洗浄する洗浄装置31、ウェハW上に反射防止膜を形成する反射防止膜形成装置32、ウェハW上に酸性の液体を塗布する酸付着装置33、ウェハW上にレジスト液を塗布してレジスト膜を形成するレジスト塗布装置34、ウェハW上にブロック共重合体を塗布するブロック共重合体塗布装置35が下から順に重ねられている。
例えば現像装置30、洗浄装置31、反射防止膜形成装置32、酸付着装置33、レジスト塗布装置34、ブロック共重合体塗布装置35は、それぞれ水平方向に3つ並べて配置されている。なお、これら現像装置30、洗浄装置31、反射防止膜形成装置32、酸付着装置33、レジスト塗布装置34、ブロック共重合体塗布装置35の数や配置は、任意に選択できる。
これら現像装置30、洗浄装置31、反射防止膜形成装置32、酸付着装置33、レジスト塗布装置34、ブロック共重合体塗布装置35では、例えばウェハW上に所定の塗布液を塗布するスピンコーティングが行われる。スピンコーティングでは、例えば塗布ノズルからウェハW上に塗布液を吐出すると共に、ウェハWを回転させて、塗布液をウェハWの表面に拡散させる。
なお、ブロック共重合体塗布装置35でウェハW上に塗布されるブロック共重合体は、第1のポリマーと第2のポリマーとを有する。第1のポリマーとしては、疎水性(非極性)を有する疎水性ポリマーが用いられ、第2のポリマーとしては、親水性(極性)を有する親水性ポリマーが用いられる。本実施の形態では、親水性ポリマーとして例えばポリメタクリル酸メチル(PMMA)が用いられ、疎水性ポリマーとしては例えばポリスチレン(PS)が用いられる。また、ブロック共重合体における親水性ポリマーの分子量の比率は40%〜60%であり、ブロック共重合体における疎水性ポリマーの分子量の比率は60%〜40%である。そして、ブロック共重合体は、これら親水性ポリマーと疎水性ポリマーが、直線的に化合した高分子である。
また、酸付着装置33でウェハW上に供給される酸性の液体は、レジスト塗布装置34で塗布される化学増幅型のレジストにおいて、アルカリ可溶基を保護している酸不安定保護基に脱保護反応を起こし、レジストをアルカリ不溶からアルカリ可溶とすることができるものであり、例えばメタンスルホン酸(CH3SO3H)が用いられる。
例えば第2のブロックG2には、図4に示すようにウェハWの熱処理を行う熱処理装置40、ウェハWを疎水化処理するアドヒージョン装置42、ウェハWの外周部を露光する周辺露光装置43が上下方向と水平方向に並べて設けられている。熱処理装置40は、ウェハWを載置して加熱する熱板と、ウェハWを載置して冷却する冷却板を有し、加熱処理と冷却処理の両方を行うことができる。なお、複数の熱処理装置40のうち、一部の熱処理装置40は、ブロック共重合体塗布装置35でウェハW上に塗布されたブロック共重合体を親水性ポリマーと疎水性ポリマーに相分離させるポリマー分離装置として機能する。また、熱処理装置40、アドヒージョン装置42、周辺露光装置43の数や配置は、任意に選択できる。
例えば第3のブロックG3には、複数の受け渡し装置50、51、52、53、54、55、56が下から順に設けられている。また、第4のブロックG4には、複数の受け渡し装置60、61、62が下から順に設けられている。
図1に示すように第1のブロックG1〜第4のブロックG4に囲まれた領域には、ウェハ搬送領域Dが形成されている。ウェハ搬送領域Dには、例えばウェハ搬送装置70が配置されている。
ウェハ搬送装置70は、例えばY方向、X方向、θ方向及び上下方向に移動自在な搬送アームを有している。ウェハ搬送装置70は、ウェハ搬送領域D内を移動し、周囲の第1のブロックG1、第2のブロックG2、第3のブロックG3及び第4のブロックG4内の所定の装置にウェハWを搬送できる。
ウェハ搬送装置70は、例えば図4に示すように上下に複数台配置され、例えば各ブロックG1〜G4の同程度の高さの所定の装置にウェハWを搬送できる。
また、ウェハ搬送領域Dには、第3のブロックG3と第4のブロックG4との間で直線的にウェハWを搬送するシャトル搬送装置80が設けられている。
シャトル搬送装置80は、例えばY方向に直線的に移動自在になっている。シャトル搬送装置80は、ウェハWを支持した状態でY方向に移動し、第3のブロックG3の受け渡し装置52と第4のブロックG4の受け渡し装置62との間でウェハWを搬送できる。
図1に示すように第3のブロックG3のX方向正方向側の隣には、ウェハ搬送装置100が設けられている。ウェハ搬送装置100は、例えばX方向、θ方向及び上下方向に移動自在な搬送アームを有している。ウェハ搬送装置100は、ウェハWを支持した状態で上下に移動して、第3のブロックG3内の各受け渡し装置にウェハWを搬送できる。
インターフェイスステーション13には、ウェハ搬送装置110と受け渡し装置111が設けられている。ウェハ搬送装置110は、例えばY方向、θ方向及び上下方向に移動自在な搬送アームを有している。ウェハ搬送装置110は、例えば搬送アームにウェハWを支持して、第4のブロックG4内の各受け渡し装置、受け渡し装置111及び露光装置12との間でウェハWを搬送できる。
エッチング処理装置3は、図5に示すようにエッチング処理装置3に対するウェハWの搬入出を行うカセットステーション200、ウェハWの搬送を行う共通搬送部201、ウェハW上で相分離したブロック共重合体にエッチング処理を行い、疎水性ポリマーまたは親水性ポリマーのいずれかを選択的に除去するポリマー除去装置としてのエッチング装置202、203、ウェハW上の被処理膜を所定のパターンにエッチングするエッチング装置204、205を有している。
カセットステーション200は、ウェハWを搬送するウェハ搬送機構210が内部に設けられた搬送室211を有している。ウェハ搬送機構210は、ウェハWを略水平に保持する2つの搬送アーム210a、210bを有しており、これら搬送アーム210a、210bのいずれかによってウェハWを保持しながら搬送する構成となっている。搬送室211の側方には、ウェハWを複数枚並べて収容可能なカセットCが載置されるカセット載置台212が備えられている。図示の例では、カセット載置台212には、カセットCを複数、例えば3つ載置できるようになっている。
搬送室211と共通搬送部201は、真空引き可能な2つのロードロック装置213a、213bを介して互いに連結させられている。
共通搬送部201は、例えば上方からみて略多角形状(図示の例では六角形状)をなすように形成された密閉可能な構造の搬送室チャンバー214を有している。搬送室チャンバー214内には、ウェハWを搬送するウェハ搬送機構215が設けられている。ウェハ搬送機構215は、ウェハWを略水平に保持する2つの搬送アーム215a、215bを有しており、これら搬送アーム215a、215bのいずれかによってウェハWを保持しながら搬送する構成となっている。
搬送室チャンバー214の外側には、エッチング装置202、203、204、205、ロードロック装置213b、213aが、搬送室チャンバー214の周囲を囲むように配置されている。エッチング装置202、203、204、205、ロードロック装置213b、213aは、例えば上方からみて時計回転方向においてこの順に並ぶように、また、搬送室チャンバー214の6つの側面部に対してそれぞれ対向するようにして配置されている。
なお、エッチング装置202〜205としては、例えば例えばRIE(Reactive Ion Eching)装置が用いられる。すなわち、エッチング装置202〜205では、反応性の気体(エッチングガス)やイオン、ラジカルによって、疎水性ポリマーや被処理膜をエッチングするドライエッチングが行われる。
以上の基板処理システム1には、図1に示すように制御部300が設けられている。制御部300は、例えばコンピュータであり、プログラム格納部(図示せず)を有している。プログラム格納部には、基板処理システム1におけるウェハWの処理を制御するプログラムが格納されている。また、プログラム格納部には、上述の各種処理装置や搬送装置などの駆動系の動作を制御して、基板処理システム1における後述の基板処理を実現させるためのプログラムも格納されている。なお、前記プログラムは、例えばコンピュータ読み取り可能なハードディスク(HD)、フレキシブルディスク(FD)、コンパクトディスク(CD)、マグネットオプティカルデスク(MO)、メモリーカードなどのコンピュータに読み取り可能な記憶媒体に記録されていたものであって、その記憶媒体から制御部300にインストールされたものであってもよい。
次に、以上のように構成された基板処理システム1を用いて行われるウェハ処理について説明する。図6は、かかるウェハ処理の主な工程の例を示すフローチャートである。
先ず、複数のウェハWを収納したカセットCが、塗布現像処理装置2のカセットステーション10に搬入され、所定のカセット載置板21に載置される。その後、ウェハ搬送装置23によりカセットC内の各ウェハWが順次取り出され、処理ステーション11の受け渡し装置53に搬送される。
次にウェハWは、ウェハ搬送装置70によって熱処理装置40に搬送され、温度調節される。その後ウェハWは、ウェハ搬送装置70によって反射防止膜形成装置32に搬送され、図7に示すようにウェハW上に反射防止膜400が形成される(図6の工程S1)。その後ウェハWは、熱処理装置40に搬送され、加熱され、温度調節される。
次にウェハWは、ウェハ搬送装置100によって受け渡し装置54に搬送される。その後ウェハWは、ウェハ搬送装置70によってアドヒージョン装置42に搬送され、アドヒージョン処理される。その後ウェハWは、ウェハ搬送装置70によってレジスト塗布装置34に搬送され、ウェハWの反射防止膜400上にレジスト液が塗布されて、レジスト膜401が形成される(図6の工程S2)。その後ウェハWは、ウェハ搬送装置70によって熱処理装置40に搬送されて、プリベーク処理される。その後ウェハWは、ウェハ搬送装置70によって受け渡し装置55に搬送される。
次にウェハWは、ウェハ搬送装置70によって周辺露光装置43に搬送され、周辺露光処理される。その後ウェハWは、ウェハ搬送装置70によって受け渡し装置56に搬送される。
次にウェハWは、ウェハ搬送装置100によって受け渡し装置52に搬送され、シャトル搬送装置80によって受け渡し装置62に搬送される。
その後ウェハWは、インターフェイスステーション13のウェハ搬送装置110によって露光装置12に搬送され、所定のパターンで露光処理される。
次にウェハWは、ウェハ搬送装置110によって露光装置12から受け渡し装置60に搬送される。その後ウェハWは、ウェハ搬送装置70によって酸付着装置33に搬送される。酸付着装置33では、ウェハWに酸液を供給することで、例えば図8に示すように、露光処理後のレジスト膜401の表面への酸Aの付着が行なわれる(図6の工程S3)。なお、図8におけるLは、露光処理により感光した部分を示している。
その後ウェハWは、ウェハ搬送装置70によって熱処理装置40に搬送され、露光後ベーク処理(加熱処理)される(図6の工程S4)。そして、この露光後ベーク処理において、図9に示すように、露光により感光した部分Lの酸発生剤から発生する酸Aのほかに、酸付着装置33レジスト膜の表面に付着した酸Aによっても脱保護反応を起こす。その結果、レジスト膜401の膜厚方向にも脱保護反応が起こりレジスト膜401の表面の領域Bもアルカリ可溶となる。その後ウェハWは、ウェハ搬送装置70によって現像装置30に搬送され、現像処理される。これにより、レジスト膜401の表面が現像液により溶解し、図10に示すようにレジスト膜401よりも高さが低減したレジストパターン402が形成される。現像終了後、ウェハWは、ウェハ搬送装置70によって熱処理装置40に搬送され、ポストベーク処理される。こうして、ウェハWの反射防止膜400上に高さが低減された所定のレジストパターン402が形成される(図6の工程S5)本実施の形態では、レジストパターン402は、平面視において直線状のライン部402aと直線状のスペース部402bを有し、いわゆるラインアンドスペースのレジストパターンである。なお、スペース部402bの幅は、後述するようにスペース部402bに親水性ポリマー405と疎水性ポリマー406が交互に奇数層に配置されるように設定される。
次にウェハWは、ウェハ搬送装置100によって受け渡し装置55に搬送される。その後ウェハWは、ウェハ搬送装置70によってブロック共重合体塗布装置35に搬送される。ブロック共重合体塗布装置35では、図11に示すようにウェハWの反射防止膜400及びレジストパターン402上にブロック共重合体404が塗布される(図6の工程S6)。このとき、レジストパターン402の高さが低減されているので、ブロック共重合体404の膜厚に与える影響も低減される。
次にウェハWは、ウェハ搬送装置70によって熱処理装置40に搬送される。熱処理装置40では、ウェハWに所定の温度の熱処理が行われる。そうすると、図12及び図13に示すようにウェハW上のブロック共重合体404が、親水性ポリマー405と疎水性ポリマー406に相分離される(図6の工程S7)。
ここで、上述したようにブロック共重合体404において、親水性ポリマー405の分子量の比率は40%〜60%であり、疎水性ポリマー406の分子量の比率は60%〜40%である。そうすると、工程S6において、図12及び図13に示すように親水性ポリマー405と疎水性ポリマー406はラメラ構造に相分離される。また、上述した工程S5においてレジストパターン402のスペース部402bの幅が所定の幅に形成されているので、反射防止膜400上のレジストパターン402により区画された領域には、親水性ポリマー405と疎水性ポリマー406が交互に奇数層、例えば3層に配置される。具体的には、反射防止膜400の表面は親水性を有するので、当該反射防止膜400上のレジストパターン402により区画された領域の真中に親水性ポリマー405が配置され、その両側に疎水性ポリマー406、406が配置される。
その後ウェハWは、ウェハ搬送装置70によって受け渡し装置50に搬送され、その後カセットステーション10のウェハ搬送装置23によって所定のカセット載置板21のカセットCに搬送される。
塗布現像処理装置2においてウェハWに所定の処理が行われると、ウェハWを収納したカセットCは、塗布現像処理装置2から搬出され、次にエッチング処理装置3に搬入される。
エッチング処理装置3では、先ず、ウェハ搬送機構210によって、カセット載置台212上のカセットCから1枚のウェハWが取り出され、ロードロック装置213a内に搬入される。ロードロック装置213a内にウェハWが搬入されると、ロードロック装置213a内が密閉され、減圧される。その後、ロードロック装置213a内と大気圧に対して減圧された状態(例えば略真空状態)の搬送室チャンバー214内とが連通させられる。そして、ウェハ搬送機構215によって、ウェハWがロードロック装置213aから搬出され、搬送室チャンバー214内に搬入される。
搬送室チャンバー214内に搬入されたウェハWは、次にウェハ搬送機構215によってエッチング装置202に搬送される。エッチング装置202では、ウェハWにエッチング処理を行い、図14に示すように親水性ポリマー405及びレジストパターン402を選択的に除去し、疎水性ポリマー406の所定のパターンが形成される(図6の工程S8)。このとき、レジストパターン402の高さが低減されブロック共重合体404の膜厚への影響が最低限に抑制されていたので、親水性ポリマー405のパターン高さもほぼ均一になる。
その後ウェハWは、ウェハ搬送機構215によってエッチング装置204に搬送される。エッチング装置204では、ウェハW上の疎水性ポリマー406をマスクとして、ウェハW上の被処理膜がエッチングされる。その後、疎水性ポリマー406及び反射防止膜が除去されて、被処理膜に所定のパターンが形成される(図6の工程S9)。
その後ウェハWは、ウェハ搬送機構215によって再び搬送室チャンバー214内に戻される。そして、ロードロック装置213bを介してウェハ搬送機構210に受け渡され、カセットCに収納される。その後、ウェハWを収納したカセットCがエッチング処理装置3から搬出されて一連のウェハ処理が終了する。
以上の実施の形態によれば、工程S3において、レジスト膜401の表面に酸Aを付着させ、その後工程S4において加熱処理を行うので、加熱処理の際にレジスト膜401の表面に酸Aが拡散する。そのため、レジスト膜401における露光した部分Lのほかに、酸Aが付着したレジスト膜401の表面も現像処理において溶解する。その結果、現像処理後に形成されるレジストパターン402の高さが低減される。そうすると、その後の工程S6において反射防止膜401及びレジストパターン402上にブロック共重合体404を塗布しても、当該ブロック共重合体404に与えるレジストパターン402の段差の影響が緩和される。このため、その後の工程S7と工程S8を行ってウェハW上に形成される、疎水性ポリマー406のパターン高さに与える影響を低減し、その高さをほぼ均一にすることができる。このようにウェハW上に疎水性ポリマー406の所定の微細なパターンを適切に形成することができるので、工程S9において当該パターンをマスクとした被処理膜のエッチング処理を適切に行うことができ、被処理膜に所定のパターンを形成することができる。
また、工程S5で形成されるレジストパターン402はラインアンドスペースのレジストパターンであり、ブロック共重合体404において親水性ポリマー405の分子量の比率は40%〜60%であり、疎水性ポリマー406の分子量の比率は60%〜40%であるので、工程S7において、ブロック共重合体404を親水性ポリマー405と疎水性ポリマー406にラメラ構造に相分離できる。しかも、上述した工程S3においてレジストパターン402のスペース部402bの幅が所定の幅に形成されているので、親水性ポリマー405と疎水性ポリマー406が交互に奇数層、例えば3層に配置される。そうすると、ウェハW上に親水性ポリマー405と疎水性ポリマー406を適切なラメラ構造で形成することができる。
なお、以上の実施の形態では、酸Aをレジスト膜401表面に付着させた後に加熱処理を行うことで酸Aを拡散させたが、ウェハWの表面に紫外線を照射して酸Aを拡散させてもよい。かかる場合、図15に示すように塗布現像処理装置2の第2のブロックG2には、ウェハW上に紫外線を照射する紫外線照射装置450が設けられる。紫外線照射装置450は、ウェハWを載置する載置台と、載置台上のウェハWに対して、例えば波長が193nmの紫外線を照射する紫外線照射部を有している。
そして、工程S3においてレジスト膜401の表面に酸Aを付着させたウェハWは、紫外線照射装置450において紫外線が照射され、酸Aの拡散が行なわれる。その後ウェハWは、工程S4において露光後ベーク処理される。その後ウェハWは、工程S5において現像処理される。
なお、その他の工程S1〜S2、S6〜S9は、上記実施の形態と同様であるので、説明を省略する。
なお、以上の実施の形態では、反射防止膜400上にレジストパターン402を形成し、レジストパターン402上にブロック共重合体404を塗布したが、ブロック重合体404の塗布前に、ウェハWに中性剤を塗布して中性層を形成するようにしてもよい。レジストパターン402上に中性層を形成する場合においても、ジストパターン402の高さを低減することで、上述のブロック共重合体404により形成されるパターン高さに与える影響を低減することができる。
具体的には、レジストパターン402上に中性剤を塗布する場合、図16に示すように、レジストパターン402の間に形成される中性層410は表面張力により例えば下に凹に窪んだ形状となる。この場合、レジストパターン402を除去した後に反射防止膜400上に残る中性層410の形状は、そのまま下に凹に窪んだ形状となる。そうすると、中性層410上に塗布されるブロック共重合体404において、疎水性ポリマー406のパターンの高さが不均一になってしまう。そこで、図17に示すように、レジストパターン402の高さを低減した後に中性層410を形成すれば、中性層410上面の窪みは小さくなる。また、レジストパターン402の高さを低減することで、中性層410そのものの高さも低くできるので、反射防止膜401及び中性層410上にブロック共重合体404を塗布しても、当該ブロック共重合体404に与える中性層410の段差の影響が緩和される。
かかる場合、図18に示すように塗布現像処理装置2の第1のブロックG1には、ウェハW上に中性剤を塗布して中性膜を形成する中性層形成装置500が設けられる。なお中性膜形成装置500の数や配置は、任意に選択ができる。中性層形成装置500では、第1のブロックG1の他の液処理装置と同様に、例えばウェハW上に所定の塗布液を塗布するスピンコーティングが行われる。なお、中性層形成装置500でウェハW上に形成される中性層は、親水性ポリマーと疎水性ポリマーに対して中間の親和性を有する。本実施の形態では、中性層として例えば親水性ポリマーと疎水性ポリマーとのランダム共重合体や交互共重合体などが用いられる。以下において、「中性」という場合は、このように親水性ポリマーと疎水性ポリマーに対して中間の親和性を有することを意味する。
そして、工程S5で高さが低減されたレジストパターン402が形成されたウェハWは、中性層形成装置500に搬送される。中性層形成装置500では、図17に示すようにウェハWに中性剤が塗布されて中性層410が形成される。その後ウェハWは、熱処理装置40に搬送され、加熱され、温度調節される。その後ウェハWは洗浄装置31に搬送され、有機溶剤で洗浄される。こうして、図19に示すようにウェハW上のレジストパターン402と共に、当該レジストパターン402上の中性層410も除去される。その後、工程S6においてウェハWの中性層410にブロック共重合体404が塗布される。
なお、その他の工程S1〜S4、S7〜S9は、上記実施の形態と同様であるので、説明を省略する。
本実施の形態によれば、高さが低減され且つ表面の窪みが従来よりも小さな中性層410を形成することができる。したがって、上記実施の形態と同様の効果を享受することができる。すなわち、ウェハW上に親水性ポリマー405の所定の微細なパターンを適切に形成することができる。
また、上述の中性層410は、ウェハWにレジスト膜401を形成する前に形成してもよい。換言すれば、レジストパターン402を中性層410の上面に形成してもよい。かかる場合、工程S1で反射防止膜400が形成されたウェハWは中性層形成装置500に搬送されて中性層410が形成される。その後ウェハWは熱処理装置40に搬送され、加熱され、温度調節される。その後ウェハWはレジスト塗布装置34に搬送され、工程S2において中性層410上にレジスト液が塗布されてレジスト膜401が形成される。
なお、その他の工程S3〜S9は、上記実施の形態と同様であるので、説明を省略する。
本実施の形態においても、レジストパターン402の高さを低減することで、その後の工程S6においてレジストパターン402上にブロック共重合体404を塗布しても、当該ブロック共重合体404に与えるレジストパターン402の段差の影響が緩和される。このため、その後の工程S7と工程S8を行ってウェハW上に形成される、親水性ポリマー405のパターン高さに与える影響を低減し、その高さをほぼ均一にすることができる。
また、反射防止膜400上に中性層410を形成し、その後中性層410上にレジストパターン402を形成する場合、レジストパターン402から露出した中性層410の露出面を親水化又は疎水化してもよい。ウェハWを親水化する場合、例えば図20に示すように、塗布現像処理装置2の第2のブロックG2にウェハW上の中性層410に紫外線を照射する中性層処理装置としての紫外線照射装置501が設けられる。紫外線照射装置501は、ウェハWを載置する載置台と、載置台上のウェハWに対して、例えば波長が172nmの紫外線を照射する紫外線照射部を有している。なお、紫外線照射装置501の数や配置は、任意に選択ができる。
そして、工程S5でレジストパターンを形成した後、紫外線照射装置501では、図21に示すように高さが低減されたレジストパターン402(スペース部402b)から露出した中性層410の露出面に172nmの波長の紫外線が照射される。そうすると、当該中性層410の露出面が酸化して親水化される。以下、このように親水化された中性層410の領域を親水性領域411という場合がある。
なお、発明者らが鋭意検討した結果、中性層410に親水性領域403を形成するための紫外線の波長は300nm以下であればよいことが確認された。具体的には、300nm以下の波長を有する紫外線を照射すると、処理雰囲気中の酸素から活性酸素を生成でき、この活性酸素によって中性層410の露出面が酸化して親水化する。なお、活性酸素をより容易に生成するためには、処理雰囲気としてオゾンを用いたほうがよいことが分かっている。また、特に紫外線の波長が172nmである場合、処理雰囲気としてオゾンを用いた場合はもちろんのこと、処理雰囲気が大気雰囲気であっても、当該大気雰囲気中の酸素から効率よく活性酸素を生成できることも分かっている。
紫外線照射装置501から搬出されたウェハWは、ウェハ搬送装置70によって洗浄装置31に搬送される。洗浄装置31では、ウェハW上に有機溶剤が供給され、図22に示すようにウェハW上のレジストパターン402が除去される。そうすると、中性層410において、親水性領域411の表面は親水性を有し、その他の領域の表面は中性を有する。この際、中性層410の表面は平坦に維持される。その後ウェハWは、ウェハ搬送装置70によってブロック共重合体塗布装置35に搬送され、工程S6においてウェハWの中性層410にブロック共重合体404が塗布される。
なお、その他の工程S7以降は上記実施の形態と同様であるので、説明を省略する。
本実施の形態によれば、レジストパターン402(スペース部402b)から露出した中性層410の露出面を親水化しており、中性層410の表面は平坦に維持されている。そうすると、その後の工程S6において中性層410上にブロック共重合体404を塗布しても、当該ブロック共重合体404の表面は平坦に形成される。このため、その後の工程S7と工程S8を行ってウェハW上に形成される、親水性ポリマー405のパターン高さを均一にすることができる。このようにウェハW上に親水性ポリマー405の所定の微細なパターンを適切に形成することができるので、工程S9において当該パターンをマスクとした被処理膜のエッチング処理を適切に行うことができ、被処理膜に所定のパターンを形成することができる。
ここで、従来、ウェハW上に親水性を有する領域と中性を有する領域とを形成するため、レジストパターンをマスクとして中性層をエッチングすることも行われていた。そうすると、中性層が除去された面は反射防止膜が露出して親水性を有し、中性層が残存する面は中性を有する。しかしながら、かかる場合、中性層をエッチングするため、ウェハWを一旦塗布現像処理装置2から搬出し、エッチング処理装置3に搬送する必要があった。
この点、本実施の形態では、塗布現像処理装置2内の紫外線照射装置501において、中性層410の露出面に紫外線を照射して親水化している。したがって、上述した塗布現像処理装置2からエッチング処理装置3へのウェハWの搬送を省略することができる。そして、工程S7までのウェハ処理は一の塗布現像処理装置2で行われる。したがって、基板処理システム1におけるウェハ処理のスループットを向上させることができる。
また、紫外線照射装置501において中性層410の露出面に照射される紫外線の波長は172nmであるので、他の波長の紫外線を用いる場合に比べて、大気雰囲気中の酸素から効率よく活性酸素を生成することができる。したがって、中性層410の露出面の親水化をより容易に行うことができる。
以上の実施の形態では、工程S4において中性層410の露出面に紫外線を照射して当該露出面を親水化していたが、露出面を親水化する手段はこれに限定されない。例えば中性層410の露出面に親水性を有する親水膜を形成してもよい。
かかる場合、図23に示すように塗布現像処理装置2の第1のブロックG1には、ウェハW上に親水性を有する塗布液を塗布して親水膜を形成する親水膜形成装置502が設けられる。なお、親水膜形成装置502の数や配置は、任意に選択できる。親水膜形成装置502では、第1のブロックG1の他の液処理装置と同様に、例えばウェハW上に所定の塗布液を塗布するスピンコーティングが行われる。なお、親水性を有する塗布液は特に限定されないが、本実施の形態では、例えばポリメタクリル酸メチルに水酸基を結合させた液(PMMA−OH)を用いる。
そして、反射防止膜400上に中性層410が形成された後、工程S5で高さが低減されたレジストパターン402が形成されたウェハWは、親水膜形成装置502に搬送される。親水膜形成装置502では、図24に示すようにウェハWの中性層410の露出面とレジストパターン402上に塗布液が塗布されて、親水膜510が形成される。この際、レジストパターン402の高さが低減されているので、中性層410と接する部分の親水膜510の膜厚は5nm程度の薄さとなる。その後ウェハWは、熱処理装置40に搬送され、加熱され、温度調節される。
その後、洗浄装置31でウェハW上に有機溶剤が供給され、図25に示すようにウェハW上のレジストパターン402と共に、当該レジストパターン402上の親水膜510も除去される。また、中性層410の露出面上の親水膜510の上部も併せて除去される。こうして、中性層410の露出面のみに、例えば膜厚が5nmの薄い親水膜510が形成される。なお、図示の例では親水膜510は視認できるが、実際には中性層410の膜厚に対して親水膜510の膜厚は無視できるほど小さく、中性層410の表面は平坦に維持されている。
その後ウェハWは、ウェハ搬送装置70によってブロック共重合体塗布装置35に搬送され、工程S6においてウェハWの中性層410にブロック共重合体404が塗布される。
なお、その他の工程S7以降は上記実施の形態と同様であるので、説明を省略する
本実施の形態によれば、中性層410の露出面に薄膜の親水膜510を形成することができる。したがって、上記実施の形態と同様の効果を享受することができる。すなわち、ウェハW上に親水性ポリマー405の所定の微細なパターンを適切に形成することができ、工程S9において当該パターンをマスクとした被処理膜のエッチング処理を適切に行うことができる。また、基板処理システム1におけるウェハ処理のスループットを向上させることもできる。
以上の実施の形態では、中性層410の露出面を親水化していたが、当該露出面を疎水化してもよい。
かかる場合、図26に示すように塗布現像処理装置2の第1のブロックG1には、ウェハW上に疎水性を有する塗布液を塗布して疎水膜を形成する疎水膜形成装置550が設けられる。なお、疎水膜形成装置550の数や配置は、任意に選択できる。疎水膜形成装置550では、第1のブロックG1の他の液処理装置と同様に、例えばウェハW上に所定の塗布液を塗布するスピンコーティングが行われる。なお、疎水性を有する塗布液は特に限定されないが、本実施の形態では、例えばポリスチレンに水酸基を結合させた液(PS−OH)を用いる。
そして、工程S5で高さが低減されたレジストパターン402が形成されたウェハWは、疎水膜形成装置550に搬送される。疎水膜形成装置550では、ウェハWの中性層410の露出面とレジストパターン402上に塗布液が塗布されて、疎水膜が形成される。この際、レジストパターン402の高さが低減されているので、疎水膜の膜厚は5nm程度の薄さとなる。その後ウェハWは、熱処理装置40に搬送され、加熱され、温度調節される。
その後、洗浄装置31でウェハW上に有機溶剤が供給され、図27に示すようにウェハW上のレジストパターン402と共に、当該レジストパターン402上の疎水膜560も除去される。また、中性層410の露出面上の疎水膜の上部も併せて除去される。こうして、中性層410の露出面のみに、例えば膜厚が5nmの薄い疎水膜560が形成される。
なお、その他の工程S7以降は上記実施の形態と同様であるので、説明を省略する。但し、工程S7において、中性層410の露出面は疎水化されているため、図27に示すように疎水膜560上には、当該疎水膜560上の真中に疎水性ポリマー406が配置され、その両側に親水性ポリマー405、405が配置される。そして、ウェハW上には、中性層410の露出面を親水化した場合と反対の配置で、親水性ポリマー405と疎水性ポリマー406が交互に配置される。
本実施の形態によれば、中性層410の露出面に薄膜の疎水膜560を形成することができる。したがって、上記実施の形態と同様の効果を享受することができる。すなわち、ウェハW上に親水性ポリマー405の所定の微細なパターンを適切に形成することができ、工程S9において当該パターンをマスクとした被処理膜のエッチング処理を適切に行うことができる。また、基板処理システム1におけるウェハ処理のスループットを向上させることもできる。
以上の実施の形態では、ウェハW上のブロック共重合体404をラメラ構造の親水性ポリマー405と疎水性ポリマー406に相分離したが、本発明のウェハ処理方法は、ブロック共重合体404をシリンダ構造の親水性ポリマー405と疎水性ポリマー406に相分離する場合にも適用できる。
本実施の形態で用いられるブロック共重合体404は、親水性ポリマー405の分子量の比率が20%〜40%であり、ブロック共重合体404における疎水性ポリマー406の分子量の比率が80%〜60%である。なお、本実施の形態でも、上記実施の形態と同様の構造を有する基板処理システム1が用いられる。
かかる場合、工程S3では、図28に示すようにウェハWの反射防止膜400上に、平面視において円形状のスペース部402cを有するレジストパターンが形成される。このスペース部402cの配置は、平面視において千鳥状に配置される。
そして、工程S5で高さが低減されたレジストパターン402が形成されたウェハWに、工程S6においてウェハWの反射防止膜400及びレジストパターン402上にブロック共重合体404が塗布される。その後、工程S7においてブロック共重合体404を相分離する際、図29に示すようにシリンダ構造の親水性ポリマー405と疎水性ポリマー406に相分離される。親水性ポリマー405は、親水化されたスペース部402c上と、2つのスペース部402c、402c間のレジストパターン402上に形成される。疎水性ポリマー406は、その他のレジストパターン402上に形成される。そうすると、その後工程S9において、親水性ポリマー405をマスクとしてウェハW上の被処理膜にエッチングすると、当該被処理膜にホール状の所定のパターンが形成される。
なお、その他の工程S1、S2、S4〜S6、S8の工程は上記実施の形態と同様であるので説明を省略する。
本実施の形態によれば、ブロック共重合体404をシリンダ構造の親水性ポリマー405と疎水性ポリマー406に適切に相分離することができ、被処理膜のエッチング処理を適切に行うことができる。
以上の実施の形態では、親水性ポリマー405を選択的に除去するにあたりエッチング処理装置3においていわゆるドライエッチング処理を行ったが、親水性ポリマー405の除去は、ウェットエッチング処理により行ってもよい。
具体的には、工程S7においてブロック共重合体404を相分離したウェハWを、工程S8においてエッチング処理装置3に変えて紫外線照射装置450に搬送する。そして、ウェハWに紫外線を照射することで、親水性ポリマー405であるポリメタクリル酸メチルの結合鎖を切断すると共に、疎水性ポリマー406であるポリスチレンを架橋反応させる。その後、ウェハWを洗浄装置31に搬送し、当該洗浄装置31においてウェハWに例えばイソプロピルアルコール(IPA)を供給する。これにより、紫外線照射で結合鎖が切断された親水性ポリマー405が溶解除去される。
親水性ポリマー405をいわゆるドライエッチング処理により除去する場合、親水性ポリマー405と疎水性ポリマー406の選択比は例えば3〜7:1程度であるため、疎水性ポリマー406の膜べりが避けられない。その一方、親水性ポリマー405を、有機溶剤を用いたいわゆるウェットエッチングにより除去する場合は、疎水性ポリマー406はほとんど有機溶剤に溶解しないため、膜べりを避けることができる。その結果、その後の工程において疎水性ポリマー406のパターンをマスクとして被処理膜のエッチング処理を行なう際に、マスクとしての十分な膜厚を確保することができる。
また、親水性ポリマー405をウェットエッチングにより除去することで、上述した塗布現像処理装置2からエッチング処理装置3へのウェハWの搬送を省略することができる。したがって、基板処理システム1におけるウェハ処理のスループットを向上させることができる。
以上の実施の形態のブロック共重合体404には、ポリメタクリル酸メチル(PMMA)とポリスチレン(PS)を有していたが、親水性を有する親水性ポリマーと疎水性を有する疎水性ポリマーを含めばこれに限定されない。例えば親水性ポリマーにシリコーンゴム(PDMS)を用いてもよい。また、ブロック共重合体404は、ポリマーが適切に相分離すれば必ずしも親水性ポリマーと疎水性ポリマーを含む必要はなく、例えば界面エネルギー差が所定の値以上の同じ極性のポリマーを含むものであってもよい。
以上の実施の形態では、工程S4における中性層410の親水化又は疎水化は、基板処理システム1の塗布現像処理装置2で行われていたが、当該中性層410の親水化又は疎水化をエッチング処理装置3のエッチング装置202〜205、例えばRIE装置で行ってもよい。
以上の実施の形態では、工程S9においてウェハW上の被処理膜をエッチングしていたが、本発明のウェハ処理方法はウェハW自体をエッチングする際にも適用することができる。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施の形態について説明したが、本発明はかかる例に限定されない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。本発明はこの例に限らず種々の態様を採りうるものである。本発明は、基板がウェハ以外のFPD(フラットパネルディスプレイ)、フォトマスク用のマスクレチクルなどの他の基板である場合にも適用できる。
本発明は、例えば親水性を有する親水性ポリマーと疎水性を有する疎水性ポリマーとを含むブロック共重合体を用いて、基板を処理する際に有用である。
1 基板処理システム
2 塗布現像処理装置
3 エッチング処理装置
30 現像装置
31 洗浄装置
32 反射防止膜形成装置
33 酸付着装置
34 レジスト塗布装置
35 ブロック共重合体塗布装置
40 熱処理装置
202〜205 エッチング装置
300 制御部
400 反射防止膜
401 レジスト膜
402 レジストパターン
402a ライン部
402b、402c スペース部
404 ブロック共重合体
405 親水性ポリマー
406 疎水性ポリマー
410 中性層
411 親水性領域
450 紫外線照射装置
500 中性層形成装置
501 紫外線照射装置
502 親水膜形成装置
510 親水膜
550 疎水膜形成装置
560 疎水膜
A 酸
L 露光部分
W ウェハ

Claims (14)

  1. 親水性ポリマーと疎水性ポリマーとを含むブロック共重合体を用いて、基板を処理する方法であって、
    露光処理された基板上のレジスト膜の表面に酸を付着させる酸付着工程と、
    前記酸を付着させた後の基板を加熱処理して前記酸を拡散させる熱処理工程と、
    前記熱処理工程後のレジスト膜を現像してレジストパターンを形成するレジスト処理工程と、
    前記レジストパターンが形成された基板に対して、前記ブロック共重合体を塗布するブロック共重合体塗布工程と、
    前記基板に塗布されたブロック共重合体を相分離させるポリマー分離工程と、を有することを特徴とする、基板処理方法。
  2. 前記酸付着工程において、パターン露光後の前記レジスト膜の表面に酸性の液体を供給することで、前記レジスト膜の表面に酸を付着させ、酸付着後の基板を加熱処理して前記レジスト膜の高さを低減することを特徴とする、請求項1に記載の基板処理方法。
  3. 親水性ポリマーと疎水性ポリマーとを含むブロック共重合体を用いて、基板を処理する方法であって、
    露光処理された基板上のレジスト膜の表面に酸を発生させる酸発生工程と、
    前記酸を発生させた後の基板を加熱処理して前記酸を拡散させる熱処理工程と、
    前記熱処理工程後のレジスト膜を現像してレジストパターンを形成するレジスト処理工程と、
    前記レジストパターンが形成された基板に対して、前記ブロック共重合体を塗布するブロック共重合体塗布工程と、
    前記基板に塗布されたブロック共重合体を相分離させるポリマー分離工程と、を有し、
    前記発生工程において、パターン露光後の前記レジスト膜の表面に紫外線を照射することで、前記レジスト膜の表面に酸を発生させ、酸発生後の基板を加熱処理して前記レジスト膜の高さを低減することを特徴とする、基板処理方法。
  4. レジスト処理工程後のレジストパターンが形成された基板上に、中性層を形成する中性層形成工程と、
    前記レジストパターンを除去して基板上に中性層のパターンを形成する中性層処理工程と、をさらに有し、
    ブロック共重合体塗布工程は、中性層処理工程の後に行われることを特徴とする、請求項1〜3のいずれか一項に記載の基板処理方法。
  5. 基板上にレジスト膜を形成する前に当該基板上に中性層を形成する中性層形成工程を有していることを特徴とする、請求項1〜3のいずれか一項に記載の基板処理方法。
  6. 前記中性層上にレジストパターンが形成された基板に対して、前記レジストパターンから露出した前記中性層の露出面に表面処理を施す中性層処理工程を有し、
    ブロック共重合体塗布工程は、前記中性層処理工程後に行われることを特徴とする、請求項5に記載の基板処理方法。
  7. 前記中性層処理工程において、前記中性層の露出面と前記レジストパターン上に親水性を有する親水膜を形成して、当該露出面を親水化し、
    前記ブロック共重合体塗布工程において処理される基板には、前記レジストパターンと共に、当該レジストパターン上の前記親水膜が除去され、前記中性層の露出面のみに前記親水膜が残っていることを特徴とする、請求項6に記載の基板処理方法。
  8. 前記中性層処理工程において、前記中性層の露出面と前記レジストパターン上に疎水性を有する疎水膜を形成して、当該露出面を疎水化し、
    前記ブロック共重合体塗布工程において処理される基板には、前記レジストパターンと共に、当該レジストパターン上の前記疎水膜が除去され、前記中性層の露出面のみに前記疎水膜が残っていることを特徴とする、請求項6に記載の基板処理方法。
  9. 請求項1〜のいずれかに記載の基板処理方法を基板処理システムによって実行させるように、当該基板処理システムを制御する制御部のコンピュータ上で動作するプログラムを格納した読み取り可能なコンピュータ記憶媒体。
  10. 親水性ポリマーと疎水性ポリマーとを含むブロック共重合体を用いて、基板を処理するシステムであって、
    パターン露光された基板上のレジスト膜の表面に酸を付着させる酸付着装置と、
    前記酸を付着させた後の基板を加熱処理して前記酸を拡散させる熱処理装置と、
    前記加熱処理後のレジスト膜を現像してレジストパターンを形成するレジスト処理装置と、
    前記レジストパターンが形成された基板に対して、前記ブロック共重合体を塗布するブロック共重合体塗装置と、
    前記基板に塗布されたブロック共重合体を相分離させるポリマー分離装置と、
    を有することを特徴とする、基板処理システム。
  11. 親水性ポリマーと疎水性ポリマーとを含むブロック共重合体を用いて、基板を処理するシステムであって、
    パターン露光された基板上のレジスト膜の表面に酸を発生させる紫外線照射装置と、
    前記酸を発生させた後の基板を加熱処理して前記酸を拡散させる熱処理装置と、
    前記加熱処理後のレジスト膜を現像してレジストパターンを形成するレジスト処理装置と、
    前記レジストパターンが形成された基板に対して、前記ブロック共重合体を塗布するブロック共重合体塗装置と、
    前記基板に塗布されたブロック共重合体を相分離させるポリマー分離装置と、
    を有することを特徴とする、基板処理システム。
  12. レジスト処理工程後のレジストパターンが形成された基板上に、中性層を形成する中性層形成装置と、
    前記レジストパターンを除去して基板上に中性層のパターンを形成する中性層処理装置と、をさらに有していることを特徴とする、請求項10または11のいずれか一項に記載の基板処理システム。
  13. 基板上にレジスト膜を形成する前に当該基板上に中性層形成する中性層形成装置を有していることを特徴とする、請求項10または11のいずれか一項に記載の基板処理システム。
  14. 前記中性層上にレジストパターンが形成された基板に対して、前記レジストパターンから露出した前記中性層の露出面に表面処理を施す中性層処理装置を有していることを特徴とする、請求項13に記載の基板処理システム。
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