JP6045242B2 - 電線被覆材剥離装置 - Google Patents

電線被覆材剥離装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6045242B2
JP6045242B2 JP2012170712A JP2012170712A JP6045242B2 JP 6045242 B2 JP6045242 B2 JP 6045242B2 JP 2012170712 A JP2012170712 A JP 2012170712A JP 2012170712 A JP2012170712 A JP 2012170712A JP 6045242 B2 JP6045242 B2 JP 6045242B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
wire
blade
contact
covering material
voltage
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2012170712A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2014033480A (ja
Inventor
淑興 巫
淑興 巫
章夫 中村
章夫 中村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mcm Cosmic
Original Assignee
Mcm Cosmic
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mcm Cosmic filed Critical Mcm Cosmic
Priority to JP2012170712A priority Critical patent/JP6045242B2/ja
Priority to CN201310329834.2A priority patent/CN103579958B/zh
Priority to US13/955,064 priority patent/US9160150B2/en
Priority to EP13178797.0A priority patent/EP2693580B1/en
Priority to RS20181184A priority patent/RS57735B1/sr
Publication of JP2014033480A publication Critical patent/JP2014033480A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6045242B2 publication Critical patent/JP6045242B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02GINSTALLATION OF ELECTRIC CABLES OR LINES, OR OF COMBINED OPTICAL AND ELECTRIC CABLES OR LINES
    • H02G1/00Methods or apparatus specially adapted for installing, maintaining, repairing or dismantling electric cables or lines
    • H02G1/12Methods or apparatus specially adapted for installing, maintaining, repairing or dismantling electric cables or lines for removing insulation or armouring from cables, e.g. from the end thereof
    • H02G1/1202Methods or apparatus specially adapted for installing, maintaining, repairing or dismantling electric cables or lines for removing insulation or armouring from cables, e.g. from the end thereof by cutting and withdrawing insulation
    • H02G1/1248Machines
    • H02G1/1251Machines the cutting element not rotating about the wire or cable
    • H02G1/1253Machines the cutting element not rotating about the wire or cable making a transverse cut
    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02GINSTALLATION OF ELECTRIC CABLES OR LINES, OR OF COMBINED OPTICAL AND ELECTRIC CABLES OR LINES
    • H02G1/00Methods or apparatus specially adapted for installing, maintaining, repairing or dismantling electric cables or lines
    • H02G1/12Methods or apparatus specially adapted for installing, maintaining, repairing or dismantling electric cables or lines for removing insulation or armouring from cables, e.g. from the end thereof
    • H02G1/1202Methods or apparatus specially adapted for installing, maintaining, repairing or dismantling electric cables or lines for removing insulation or armouring from cables, e.g. from the end thereof by cutting and withdrawing insulation
    • H02G1/1248Machines
    • H02G1/1251Machines the cutting element not rotating about the wire or cable
    • H02G1/1253Machines the cutting element not rotating about the wire or cable making a transverse cut
    • H02G1/1256Machines the cutting element not rotating about the wire or cable making a transverse cut using wire or cable-clamping means

Landscapes

  • Removal Of Insulation Or Armoring From Wires Or Cables (AREA)
  • Manufacturing Of Electrical Connectors (AREA)

Description

本発明は、電線の芯線と刃物との接触を検知する機能であって短く切断された電線についても検知可能な芯線接触検知機能を有し、かつこの検知に用いるシステムを簡略化できる電線被覆材剥離装置に関するものである。
電線の被覆材に刃物を切り込ませ、この刃物を前記電線に対し相対的に移動させることによって、前記被覆材の一部分を剥離する(剥ぎ取る)ように構成された電線被覆材剥離装置(以下、ワイヤストリッパーと称することがある。)が知られている。
こうしたワイヤストリッパーによる電線被覆材の剥離においては、電線被覆材の切り口をより精密かつシャープに切断するため、なるべく深く刃物を電線被覆材に切り込ませる必要がある。しかしながら、刃物が電線の芯線に接触すると、芯線に傷が付いたり、芯線の一部が切断されることがあり、不良品となってしまう。
特に自動車や航空機に用いられる電線には、絶対の安全が求められるため、芯線に微小な傷があると、可動部や振動のある箇所に用いられる場合、その傷に応力が集中して電線の破損を起こし、重大事故に繋がることから、少しでも傷がある電線は不良品とされる。
そこで、電線の芯線に刃物が接触したことを検知する機能がワイヤストリッパーに必要とされ、昨今、自動機においては上記の接触検知機能を有する装置が多数開発されている。しかし、その多くが芯線と刃物に電極を設け、その電気的導通を検知する方法を用いている。
一例として、後記の特許文献1(特開平7−87643号公報)による芯線傷検出装置を図10について説明する。
この公知の技術によれば、電線63をワイヤガイド84に通して電線把持部85により固定する。その後、カセットブレード86を作動させ、電線63の芯線70を被覆する絶縁被覆材71に口出しカッター87により切り込みを入れるとともに、切断カッター82により電線63を切断し、同時に電線把持部85によって左右に引き、被覆材の剥離を行う。
ここで、カセットブレード86内の口出しカッター87が被覆材71に切り込んだ際に、芯線70に接触すると、これを介して電線63と電線把持部85との間に生じる静電容量−検出器88−交流電源89の経路で交流電流が流れ、この電流に応じた電圧が検出器88によって検出される。この結果、口出しカッター87が芯線70に接触したことが検知される。
図10に示す特許文献1(特開平7−87643号公報)による芯線傷検出方法では、加工電線の長さが短い場合は、その仕掛けを取り付ける場所を確保することが非常に困難である。又、当該検出方式で卓上型ワイヤストリッパーを用いて手作業で行う場合は、安全面からも不適切である。
そこで、本出願人は、自らが所有する先願特許を記載した後記の特許文献2(特許第4883821号)において、カッター(刃物)を検知センサとして、電線の芯線が保有するインピーダンス(レジスタンス、インダクタンス及びキャパシタンスを含む。)を検出することによって、如何なる長さに切断された短い電線でも、又、長い電線でも、同一の条件にて高精度に芯線傷を検出することのできる電線被覆材剥離装置(以下、先願特許発明のワイヤストリッパーと称する。)を既に提起した。
この先願特許発明のワイヤストリッパーによれば、図11に例示するように、電気信号発生回路(信号生成回路)75からの電気信号が電流制限回路76を経て導線73を通して刃物27、27に与えられるが、この電気信号は更に、ノイズ等を除去するためのフィルタ回路77を通し、刃物27、27が芯線70に触れたときの微小な変化を監視するための信号増幅回路78を通して信号解析回路74に伝達される。この信号解析回路74で得られた信号と、制御回路79から得られる予め設定された電線被覆材剥離動作の判定時間とを、判定ロジック回路(信号判定回路)80にて判定し、刃物27、27と芯線70との接触の最終判断を行い、有害な接触があったと判断された場合には、表示器付きの表示窓21にエラー(Err)の表示をする。
上記の電気信号は、例えばμ秒単位の周期でのサンプリングを行うことが可能であり、電線W(63)の芯線70に刃物27が接触したときに、被覆材71の剥離動作時の刃物位置に応じてパルス出力を発生させ、これが芯線70のインピーダンスの加算によるインピーダンスの変化として信号解析回路74で検出される。
このようにして、前記刃物が芯線に接触したか否かの検知を行うに際して、接触した位置や時間的要素を任意に設定可能とし、前記剥離動作の開始直後から終了に至る間、刃物27、27と芯線70との接触時間やその位置などの時間的要素を管理する機能によって、芯線に刃物が接触しても、その程度や箇所によっては製品不良とはしない判定も可能とし、自動機などに採用した場合、不要な稼動停止を防止することができる。
上記の先願特許発明のワイヤストリッパーにおいては、刃物から得られる変位電流は電流の方向が変化した時に流れる電流であることから、交流信号を印加することにより検出するのが一般的であるが、この交流信号を発生させる回路の構成が複雑であり、その設計や作製が複雑化し、システム全体のコストが増えてしまう。このことは、先願特許発明とは異なって、刃物に印加する電気信号の変位を検出する他の方式又は機構においても同様である。
本発明の目的は、ワイヤストリッパーにおいて、刃物を検知センサとして、印加する電気信号を工夫することによって、如何なる長さに切断された短い電線でも、又、長い電線でも、同一の条件にて高精度に芯線傷を検出することができる上に、電源の回路構成を単純化し、システム全体のコストダウンを図ることにある。
即ち、本発明は、電線の被覆材に刃物を切り込ませ、この刃物を前記電線に対して相対的に移動させることによって、前記被覆材の一部分を剥離するように構成された電線被覆材剥離装置(ワイヤストリッパー)において、
前記刃物に矩形波の直流電気信号を信号ラインによって印加する電気信号発生回路と 、前記電気信号を前記刃物に印加してから一定の時間経過した時点で、前記信号ライン における前記刃物からの変位電流を検出して電圧に変換し、この電圧をホールドする変 位電流検出・電流−電圧変換回路と、このホールドされた電圧が前記芯線に対する前記 刃物の非接触時の電圧レベルであるか或いは接触時の電圧レベルであるかを判定する判 定回路とを有し、
前記被覆材の剥離過程にて前記刃物が前記電線の芯線に接触した場合、この接触時の 前記信号ラインの電圧レベルが前記判定回路にて判定され、これによって前記刃物が前 記芯線に接触したことが検知される、
電線被覆材剥離装置に係るものである。
本発明によれば、前記刃物を検知センサとして、前記刃物に印加する電気信号を矩形波の直流信号としている(即ち、回路構成が複雑化する正弦波などの交流信号を印加しない)が、これは、刃物が電源がつながっていない状態から繋いだ瞬間、或いは、その逆(即ち、電源を繋いで電流が流れていない状態から電源を切り離した状態)の過渡電流を検出することでも検知可能であることによる。ここで、過渡電流は、開回路(開ループ)中に存在する刃物から空間を通って大地(アース)に流れる電流であるから、刃物に電気信号を印加するだけで上記の検知が可能となる。
従って、電源から直流信号を印加してから一定の時間(t)経過後に、信号ラインにおける刃物からの変位電流を検出して電圧に変換し、この電圧をホールドする回路を設け、このホールドされた電圧が刃物の芯線非接触時の電圧レベルであるか或いは芯線接触時の電圧レベルであるかを判定するように構成することによって、如何なる長さに切断された短い電線でも、又、長い電線でも、同一の条件にて高精度に芯線傷を検出することができる上に、比較的単純な構成で実現できる単電源の矩形波を印加して検出することが可能となるため、検知システムに負電源が不要となり、電源回路及び波形生成回路や検波回路などのシステム全体の構成を単純化することができ、システム全体のコストダウンを図ることができる。
本発明の一実施形態によるワイヤストリッパーにおいて、芯線と刃物との接 触を検知する構成における要部概略図(A)とその検知時の各波形図(B)である。 同、ストリップ過程における判定対象期間の設定状況を示す側面図である。 同、卓上型ワイヤストリッパーの内部構造図である。 同、卓上型ワイヤストリッパーの外観図である。 同、卓上型ワイヤストリッパーにおけるストリップ動作を示し、電線をグリ ッパーに挿入した状態(a)、グリッパーが電線を把持し、刃物が電線の被覆材に切 り込んだ状態(b)、被覆材を剥離した状態(c)の各斜視図である。 同、卓上型ワイヤストリッパーの機械動作のフロー図である。 同、卓上型ワイヤストリッパーのモーター動作及び判定のフロー図である。 本発明の他の実施形態による自動ワイヤストリッパーの概要図である。 他の検知システムの要部概略図である。 特許文献1(特開平7−87643号公報)による芯線傷検出装置の概要 図である。 特許文献2(特許第4883821号公報)による先願特許発明のワイヤ ストリッパーにおける芯線と刃物との接触を検知する機構を示す概略図である。
本発明のワイヤストリッパーにおいては、
前記刃物を通してインピーダンス(レジスタンス、インダクタンス及びキャパシタン スを含む。)を検出するための電気信号を発生する前記電気信号発生回路と、前記イン ピーダンスを検知する機能を有する前記検出・変換回路内蔵の信号解析回路と、前記判 定回路とを有し、
前記被覆材の剥離過程にて前記刃物が前記電線の芯線に接触した場合、前記刃物に前 記芯線の前記インピーダンスが加算されることによる前記インピーダンスの変化が変位 電流として検出され、この変位電流が電圧に変換されてホールドされ、その電圧レベル
が前記判定回路にて判定される
ように構成することができる。
また、前記電気信号発生回路によって単電源の矩形波を前記電気信号として発生させ、前記電圧ホールドに際して矩形波の立ち上がり時の過渡電圧を連続してホールドし、前記芯線に対する前記刃物の接触の有無を連続して検出することができる。
また、前記刃物に対して前記電気信号を印加し、前記電線の芯線に前記刃物が接触すると、前記芯線が有する前記インピーダンスによって前記電気信号が変化し、この現象を監視する機能を有し、それを以って前記芯線と前記刃物とが接触したことを検知することができる。
また、前記刃物が前記芯線に接触したか否かの検知を行う対象時点又は時間が任意に設定され、前記剥離動作の開始時、終了直前又は途中、更には前記芯線に対する前記刃物の接触時間の各時間的要素を管理する機能を有するのがよい。
この場合、前記時間的要素の管理機能によって、前記芯線に前記刃物が接触しても、その接触時間又は接触箇所によっては、不良品とはしない判定条件も設定することができる。即ち、前記刃物が芯線に接触したか否かの検知を行うに際して、接触した位置や時間的要素を任意に設定可能とし、前記剥離動作の開始直後から終了に至る間、刃物と芯線との接触時間やその位置などの時間的要素を管理する機能によって、芯線に刃物が接触しても、その程度や箇所によっては製品不良とはしない判定も可能とし、自動機などに採用した場合、不要な稼動停止を防止することができる。
また、前記被覆材の一部分を剥離する機能と共に、前記電線の所定位置を切断する機能も有する自動機として構成される望ましい態様によるワイヤストリッパーは、
電線収納部から引き出された前記電線の先端部にて、前記電線の被覆材に前記刃物を 切り込ませ、前記電線を後方へ搬送して前記被覆材の一部分を剥離する際に、芯線接触 検知手段によって前記芯線に対する前記刃物の接触が検知されると共に、
この先端部での被覆材剥離後に、前記電線をその引き出し方向である前方へ所定長だ け搬送した状態で、前記先端部より後方側の位置にて前記電線を前記刃物によって切断 した後、前記電線を剥離予定長だけ後方へ戻し、更にこの状態で前記被覆材に前記刃物 を切り込ませ、前記電線を前方へ搬送して前記被覆材の一部分を剥離する際にも、前記 芯線接触検知手段によって前記芯線に対する前記刃物の接触が検知されるように構成さ れた、
自動ワイヤストリッパーである。
なお、本発明のワイヤストリッパーにおいて、実際には、前記刃物が前記芯線に接触したか否かの検知を行う電極が前記刃物であり、前記電気信号(前記刃物への入力)と、前記芯線と前記刃物との接触検知信号(前記刃物からの出力)とが同一箇所(前記刃物)を通して印加もしくは取出される。
そして、前記刃物の一対が前記電線を挟んで対向配置された状態で前記切り込み後に前記電線が移動可能に構成され、かつ前記電線の先端が前記一対の刃物間への挿通後にセンサロッドの先端側に接当することによって前記剥離動作が開始されるのがよい。
次に、図1〜図8について、本発明の好ましい実施の形態を説明する。
まず、図3、図4、図5を参照して、本発明の一実施形態による卓上型ワイヤストリッパーを詳細に説明する。以下の説明において、電線をワイヤと記すことがある。
図3について、本実施の形態によるワイヤストリッパーの内部構造を説明する。この装置は、本出願人が所有する特許第3501596号によるワイヤストリッパーと同等の構成に、電線の芯線と刃物との接触を検知する機構又は機能を付加したものである。以下の説明において、ワイヤ挿入側となる図面左側を前部、同右側を後部と称することとする。
この装置において、機枠1の前部から中間部の側壁2a、2b間の下方位置にかけて、主軸3が回転可能かつ軸方向に摺動可能に支持され、この主軸3の直上方位置には、互いに平行する2本の副軸4、4が同じく側壁2a、2b間に回転自在に支持されており、更に、これらの副軸4、4間の中央位置の上方には、ワイヤ端の挿入位置を定めるとともに起動信号を得るための位置決めロッド5が設けられている。
主軸3の直上には主軸3と平行に軸を配し、その後端範囲をスプライン軸6とし、側壁2bの後部に搭載された電動のモーター7の回転軸が摺動可能に嵌合され、モーター7の回転がスプライン軸6を通してスプライン軸6と同軸上のボールネジ軸8に伝達されるようになっている。ボールネジ軸8の回動によりボールナット部材9が軸方向に進退移動自在とされている。スプライン軸6とボールネジ軸8との間に回動自在に嵌合されたアーム10の下部が主軸3を把持し、ボールネジ軸8と同一の位置を保つように主軸3を軸方向に摺動させる。
主軸3には、前部側が小径の第1円錐カム11及び第2円錐カム12が同軸的に摺動可能に嵌合され、それぞれにコイルバネからなる圧縮バネ13a、13bが介装され、ピン14a、14bを介して第1円錐カム11及び第2円錐カム12をそれぞれ前方へ規定強さで押し付けている。また、主軸3は、ボールナット部材9が固着された移動板15に固着されたブッシュ16に摺動可能に挿通されている。
機枠1の側壁2aから突出した主軸3の前端部には、電線の被覆材への刃物の切り込み量を調節する切り込み量調節ノブ17が配され、切り込み量調節ノブ17の回動により、位置決め部材18をネジによって進退可能とし、位置決め部材18が第1円錐カム11のピン14aと当接自在とされていることにより、第1円錐カム11の前進を止めることができる。また、切り込み量調節ノブ17に連動し、装置正面上部の表示窓21に切り込み径を表示するようになっている。
副軸4、4の前端側には、パイプ状の管軸22、22が摺動可能に外嵌され、これらの管軸22、22の後端は、移動板15に固着された側面Z状のアーム23の軸受部24に挿通支持されている。管軸22、22から突出した副軸4、4の前端部には、グリッパー25、25の基部が固着され、また管軸22、22の前端には、グリッパー25、25の背後に位置する刃物ホルダー26、26の基部が固着されており、これらの刃物ホルダー26、26の先端の対向面には、図5に示すようにV字状の刃先を有する刃物(ストリップブレード)27、27が固着されている。
モーター7の正転駆動当初においては、図3のようにボールナット部材9の位置は固定されているので、ボールネジ軸8の正転によりボールナット部材9内のボールとの螺合によって、ボールネジ軸8の前進により主軸3が前進する。これにより、先ず第1円錐カム11でカムローラ33、33を両側方に押すので、揺動部材31、31の上端が互いに離反する方向に揺動し、これらの揺動部材31、31がアーム34、34のローラ35、35を押して、これと一体の管軸22、22をそれぞれ回動させ、その前端の刃物ホルダー26、26が閉じる方向に作動する。これによって、図5(B)に示すように、刃物ホルダー26、26の刃物27、27がワイヤWの被覆材71を所定深さに切り込んで挟持する。
副軸4、4の後端近くには、アーム28、28の上端が固着されて垂下され、これらのアーム28、28の下端に水平面内で回転自在に軸着されたカムローラ29、29が、第2円錐カム12の周面に当接して第2円錐カム12の前進時にその周面により押され、これによって副軸4、4が互いに反対方向に回転するようになっており、この第2円錐カム12の前進時にはグリッパー25、25が閉じる方向に、同後退時には開く方向に回動されるようになっている。
第1円錐カム11の両側には、下端が側壁2aに軸30、30により揺動自在に枢支された揺動部材31、31が設けられ、この揺動部材31の上下方向の軸32上のカムローラ33が第1円錐カム11の周面に当接するようになっている。また、この揺動部材31の上端外側面には、管軸22、22に固着のアーム34、34の下端に水平面内で回転自在に軸着されたローラ35、35が当接されている。この第1円錐カム11の進退動に、アーム34、34を介して管軸22、22が互いに反対方向に回転し、第1円錐カム11の前進時には、刃物ホルダー26、26が閉じる方向に、同後退時に開く方向に回動されるようになっている。
移動板15と機枠1の後部の側壁2bとの間にはブレーキ装置36が介装されている。このブレーキ装置36は、ボールナット部材9の後退移動時に抵抗を与えるものであって、側壁2bに固定のベース37に形成された水平方向の長孔38に、貫通する軸39により移動板15側のプレート40を連結し、この軸39を介してバネ41によりシュー42に付与されるバネ力による摩擦ブレーキ作用を与え、ボールナット部材9の戻り時の抵抗がグリッパー25、25の把持力と刃物27、27の切り込み力とに変換されるように構成されている。
第1円錐カム11及び第2円錐カム12の移動タイミングは、主軸3の前進時にはボールナット部材9が固定状態のまま主軸3がそのボールネジ軸8により前進し、第1円錐カム11で刃物ホルダー26、26を閉じ、次いで第2円錐カム12の前進でグリッパー25、25が閉じられる。第2円錐カム12の進行が止まると、その反力でボールナット部材9がブレーキ装置36の負荷に抗して後退し、そのブレーキ装置36の抵抗がグリッパー25、25の閉じ方向の力となって電線63を把持するとともに、ボールナット部材9の後退により刃物ホルダー26、26が後退して被覆材を芯線から抜き外す(剥離する)ことになる。
また、図4に示すように、引導長調整用ノブ58を回動することにより、引導長調整用ノブ58のネジ軸59に螺合されたブラケット60上のモーター逆転指令用センサ61の位置を調整することができ、被覆材の引導長さを調整できる。また、表示窓57にモーター逆転指令用センサ61の位置を被覆材の引導長さとして表示されるようになっている。なお、図5の符号62は、ワイヤを挿入する際の支持部である。
従って、ノブ54を回動して位置決め部材56の位置を変えることにより、外管43の図示せぬ引張バネによりレバー51を介し外管43の位置が定められ、センサロッド45のストッパ46の位置が定められ、これによってワイヤ端の挿入深さ(又は位置)が設定され、被覆材の剥ぎ取り長さが選定される。なお、ノブ54を回動させると、装置側面に設けられ、目盛りが付された表示窓57に、位置決め部材56の位置が被覆材の剥ぎ取り長さに換算して表示されるようになっている(図4参照)。
刃物ホルダー26、26は、刃物27、27が固着されている上部が絶縁物からなり、下部が金属からなる上下二分割構造となっており、刃物27、27を装置から電気的に絶縁する構造になっている。
上記した装置において、電線W(63)の被覆材71の一部を剥離するに際し、本発明に基づいて、電線W(63)の芯線70に刃物27が接触したことを次のようにして検知する。
刃物27、27は、図11に示した先願特許発明と同様に、コントロール基板53とインピーダンス検知用の導線73によって接続され、上述した構造により、電極になる刃物27、27を通してインピーダンス、例えばキャパシタンス(以下、同様)を測定することができる。また、刃物27、27と電線W(63)の芯線70との接触の検知判定回路において、電気信号発生回路75で生成された電気信号である矩形波の直流信号が、電流制限回路76を通して刃物27、27に伝えられる。
そして、図11に示した先願特許発明と同様に、刃物27、27に与えられた電気信号は、ノイズ等を除去するためのフィルタ回路77を通し、刃物27、27が芯線70に触れたときの微小な変化を監視するための信号増幅回路78を通して信号解析回路74に伝達される。この信号解析回路74で得られた信号と、制御回路79から得られる予め設定された電線被覆材剥離動作の判定時間とを、判定ロジック回路80にて判定し、刃物27、27と芯線70との接触の最終判断を行い、有害な接触があったと判断された場合には、表示器付きの表示窓21にエラー(Err)の表示をする。
上記の電気信号は、例えばμ秒単位の周期でのサンプリングを行うことが可能であり、電線W(63)の芯線70に刃物27が接触したときに、被覆材71の剥離動作時の刃物位置に応じてパルス出力を発生させ、これが芯線70のインピーダンスの加算によるインピーダンスの変化として信号解析回路74で検出される。
このように、刃物27を検知センサとして、電線Wの芯線70が保有するインピーダンス(レジスタンス、インダクタンス及びキャパシタンスを含む。)を出力レベルの変位として検出することによって、如何なる長さに切断された短い電線でも、又、長い電線でも、同一の条件にて高精度に芯線傷を検出することができる。
この検出時において重要なことは、図1(A)に示すように、矩形波の直流電気信号を発生し、電流制限回路106を通し、信号ライン(導線)73によって刃物27に印加する電気信号発生(生成)回路105と、その電気信号を刃物27に印加してから一定の時間(t)が経過した時点で、信号ライン73における刃物27からの変位電流(即ち、刃物から空間を通って大地に流れる電流)を検出して電圧に変換し、この電圧をホールドする変位電流検出・電流−電圧変換回路110と、このホールドされた電圧が芯線70に対する刃物27の非接触時の電圧レベルであるか或いは接触時の電圧レベルであるかを判定する判定回路120とを有し、被覆材71の剥離過程にて刃物27が電線W(63)の芯線70に接触した場合、この接触時の信号ライン73の電圧レベルが判定回路120にて判定され、これによって刃物27、27が芯線70に接触したことが検知されることである。
この場合、上記したインピーダンスの検出を適用するには、刃物27を通してインピーダンス(レジスタンス、インダクタンス及びキャパシタンスを含む。)を検出するための電気信号を発生する電気信号発生(生成)回路105と、インピーダンスを検知する機能を有する検出・変換回路110内蔵の信号解析回路と、判定回路120とを有し、被覆材71の剥離過程にて刃物27が電線W(63)の芯線70に接触した場合、刃物27に芯線70のインピーダンスが加算させることによるインピーダンスの変化が変位電流として検出され、この変位電流が電圧に変換されてホールドされ、その電圧レベルが判定回路120にて判定される。
このようにして、図1(B)に示すように、単電源の信号発生回路105からA点における直流信号を印加してから一定の時間(t)経過後に、信号ラインにおける刃物27からの変位電流を検出して電圧に変換し、信号ラインのB点での電圧をホールドする回路により、このホールドされた電圧が刃物の芯線非接触時の電圧レベルVokであるか或いは芯線接触時の電圧レベルVngであるかを判定するように構成することによって、如何なる長さに切断された短い電線でも、又、長い電線でも、同一の条件にて高精度に芯線傷を検出することができる上に、比較的単純な構成で実現できる単電源の矩形波を印加して検出することが可能となるため、検知システムの負電源が不要となり、電源回路及び波形生成回路や検波回路などのシステム全体の構成を単純化することができ、システム全体のコストダウンを図ることができる。
次に、こうした検知動作を含めた被覆材剥離動作を、卓上型ワイヤストリッパーの動作図にて説明する。
まず最初に、切り込み量調整用ノブ17を回動して、取り扱う電線径に応じた切り込み深さが得られるように表示窓21に表示される値を設定するとともに、被覆材の剥ぎ取り長さをストッパ位置調整用ノブ54の回動によって、引導長さを引導長調整用ノブ58の回動によって、表示窓57を見ながら所望の値に設定する。この場合、切り込み深さの設定を可能な限り大きくすることにより、被覆材を引きちぎる量(厚み)が減り、ストリップ動作をスムーズかつ安定に行うことができる。
図5(A)に模式的に示すように、電線W(63)の先端をグリッパー25、25間に通して挿入すると、電線W端がセンサロッド45の前端のストッパ46に接当し、これを若干後方へ押すことによりセンサロッド45が弱いバネ48に抗して後退し、その後端がセンサ47を遮る。このセンサ47がセンサロッド45の後退を検知すると、その検知信号によりモーター7が正転駆動し、主軸3が前進運動する。
また、センサ47が検知した信号により、ストリップ加工を始める直前のインピーダンスを記憶すると同時に、上記した接触検知の判定動作を開始し、以降はモーター停止信号によってモーターが停止するまでの一工程の間、電線W(63)の芯線70と刃物27とが接触したか否かの判定を行う。
図2(A)から(B)までの期間、即ち、切り込み時からストリップ過程の初期は、図2(E)のように僅かでも接触すれば不良と判断しても、それ以降の過程では、図2(F)のような接触は不良とは判定しないこともできる。図2(C)から(D)までの期間、即ち、ストリップ過程の終了間際の刃物と芯線との接触を検知しない等、時間的管理機能を用いて判定を任意に設定することができる。
このように、時間的管理機能を用いることによって、ストリップ過程の終了間際に発生する図2(G)のような先端の微小な接触傷は、これを判定対象から除外することも可能である。
また、モーターの起動、反転、及び停止信号を用いて、その信号が出力された直後は判定から除外することによって、モーターから発する起動時のスパイクノイズの影響を防ぐことができ、より精度の高い検出が可能となる(図7参照)。
上記した時間的管理機能は、電線の芯線と刃物とが接触し続ける時間も判定の基準にすることができる。つまり、長時間接触し続けると、長く深い傷が付き、極微少な時間の接触の場合は、程度によっては傷が付かない。そこで、μ秒単位で電線の芯線と刃物との接触時間をサンプリングすることにより、品質に影響しない極微少時間の接触と、長い時間の接触とを判別し、これを判定基準とすることも可能である。また、上記の時間的管理機能の要素機器は、エンコーダーやマグネットスケールのような位置情報機器に置き換えることもできる。
モーター7の正転駆動当初においては、図3のようにボールナット部材9の位置は固定されているので、ボールネジ軸8の正転によりボールナット部材9内のボールとの螺合によって、ボールネジ軸8の前進により主軸3が前進する。これにより、先ず第1円錐カム11でカムローラ33、33を両側方に押すので、揺動部材31、31の上端が互いに離反する方向に揺動し、これらの揺動部材31、31がアーム34、34のローラ35、35を押して、これと一体の管軸22、22をそれぞれ回動させ、その前端の刃物ホルダー26、26が閉じる方向に作動する。これによって、図5(B)のように、刃物ホルダー26、26の刃物27、27がワイヤWの被覆材71を所定深さに切り込んで挟持する。
更に、主軸3の前進運動により、第2円錐カム12で副軸4、4のアーム28、28のカムローラ29、29を両方向に押し、これにより、副軸4、4が互いに反対方向に回動してグリッパー25、25が閉じ、ワイヤWを把持する。
この状態に至ると、主軸3の第1円錐カム11のピン14aに、位置決め部材18の先端が当接して前進が止められるので、ボールネジ軸8の回転でボールナット部材9が後退する方向に動き出す。このボールナット部材9の後退によりレバー51の軸受部50が後退するので、位置決めロッド5が引張バネの付勢によってレバー51の上端を押しながら後退するとともに、副軸4、4にアーム23を介して連結されている管軸22、22が後退し、これによって、図5(C)に示すように、刃物27、27で切断されたワイヤ端の被覆材71が芯線70から引き抜かれて剥ぎ取られる。
上記した剥離動作のフローは図6にまとめて示し、またモーター動作を含めた接触判定のフローは図7にまとめて示す。
図8は、一般的に用いられている自動ワイヤストリッパー(以下、自動機と称することがある。)に本発明を適用した例の動作説明図である。この自動ワイヤストリッパーは、電線の被覆剥離機能と共に、電線を一定の長さに切断する測長切断機能を有する。
図8(A)のように、電線が収納されているボビン90から引き出された電線63aを、搬送ローラ91で刃物93の先端位置まで搬送し、刃物93を被覆材に切り込ませ、搬送ローラ91を反転させて被覆材を剥ぎ取る。
次に、図8(B)のように、電線63aを指定の長さ搬送し、搬送ローラ92に挿入した後、刃物93によって電線を切断する。切断後は、図8(C)のように、刃物93を開き、切断された電線63bを搬送ローラ92でストリップ長さ分戻して、刃物93を再度被覆材に切り込ませ、搬送ローラ92を反転させて被覆材を剥ぎ取る。
本発明は、特に高速運転の自動ワイヤストリッパーに好適である。 図8に示した電線63aの芯線傷は公知の芯線傷検知システムでも検知可能であるが、短く切断された後の電線63bの芯線傷検知は公知技術では困難である。この場合も、既述した本発明による芯線接触検知機能によって検知可能である。
電線のストリップ過程において刃物と電線芯線とが接触する確率は高く、既存の芯線傷検知システムでは、刃物と電線芯線が接触する度にエラー信号が発せられ、自動機は頻繁に停止する。しかし、本発明によって、接触時間やその位置などの時間的要素を既述した如くに管理する機能を有することによって、芯線に刃物が接触しても、その程度や箇所によっては製品不良とはしない判定も可能であり、不要な稼動停止を防止することができる。
なお、上述した例においては、芯線の静電容量の加算によるインピーダンスの変化を検出しているが、こうしたインピーダンスの変化の検出ではない他の検出方式として、刃物に流れる電流(変位電流)を検出することによっても、芯線に対する刃物の接触を検知することができる。
即ち、図9に示すように、電気信号を刃物27に印加する電気信号印加回路130と、刃物27に流れる電流を検出する変位電流検出回路140とを有するワイヤストリッパーにおいて、被膜71を剥離する対象線材W(63)の芯線70に刃物27が接触しない場合、刃物27に電圧を印加して電圧を変化させても、回路内に容量成分が存在せず、回路も閉じていないので、電流は流れない。
しかし、刃物27が線材W(63)の芯線70に接触した場合、信号ライン73がモノポールアンテナを接続した状態と同等になるので、電圧を変化させると、線材W(63)がアンテナの役割を果たし、大地や筐体に向かって変位電流が流れる。この変位電流は刃物27に流れる電流と等しいので、刃物27に流れる電流を検出回路140で検出することにより、変位電流の有無、即ち刃物27が芯線70に接触したか否かの検出が可能となる。
従って、この検出方式は、静電容量による検出方法とは明確に相違し、差別化されるものである。
以上、本発明の実施の形態を説明したが、本発明は上述した実施の形態に限定されるものではなく、種々に変形可能である。
例えば、上述した直流信号の波形や時間tは種々に選択又は変更してよい。
本発明は、電線の被覆材の端部を所定の長さで自動的に剥離する際に、電線の芯線と刃物との接触を検知する機能を向上させ、加工電線の品質向上を図ることができ、かつ検知に用いる信号生成回路の構成を簡略化し、システム全体の構成を簡略化してコストダウンを図れるワイヤストリッパーを提供できる。
5…位置決めロッド、25…グリッパー、26…刃物ホルダー、
27…刃物(ストリップブレード)、45…センサロッド、46…ストッパ、
47…センサ、53…コントロール基板、63(W)…電線、70…芯線、
71…被覆材、73…導線(信号ライン)、
105…電気信号発生回路(信号生成回路)、106…電流制限回路、
110…変位電流検出・電流−電圧変換回路、120…接触判定回路
特開平7−87643号公報(段落番号[0009]〜[0018]、[図1]〜[図5]) 特許第4883821号公報(特許請求の範囲、段落番号[0015]〜[0051]、[図1]〜[図8])

Claims (10)

  1. 電線の被覆材に刃物を切り込ませ、この刃物を前記電線に対して相対的に移動させることによって、前記被覆材の一部分を剥離するように構成され、
    前記刃物に矩形波の直流電気信号を信号ラインによって印加する電気信号発生回路と、前記電気信号を前記刃物に印加してから一定の時間が経過した時点で、前記信号ラインにおける前記刃物からの変位電流を検出して電圧に変換し、この電圧をホールドする変位電流検出・電流−電圧変換回路と、このホールドされた電圧が前記電線の芯線に対する前記刃物の非接触時の電圧レベルであるか或いは接触時の電圧レベルであるかを判定する判定回路とを有し、
    前記被覆材の剥離過程にて前記刃物が前記電線の芯線に接触した場合、前記判定回路が、変位電流検出・電流−電圧変換回路によってホールドされた電圧の電圧レベルが、接触時の前記信号ラインの電圧レベルであるかを判定し、ホールドされた電圧の電圧レベルが接触時の電圧レベルであるとき、前記刃物が前記芯線に接触したこと検知する、電線被覆材剥離装置。
  2. 前記刃物を通してインピーダンス(レジスタンス、インダクタンス及びキャパシタンスを含む。)を検出するための電気信号を発生する前記電気信号発生回路と、前記インピーダンスを検知する機能を有する前記変位電流検出・電流−電圧変換回路内蔵する信号解析回路と、前記判定回路とを有し、
    前記被覆材の剥離過程にて前記刃物が前記電線の芯線に接触した場合、前記刃物に前記芯線の前記インピーダンスが加算されることによる前記インピーダンスの変化が変位電流として検出され、この変位電流が電圧に変換されてホールドされ、ホールドされた電圧の電圧レベルが前記判定回路にて判定される、請求項1に記載した電線被覆材剥離装置。
  3. 前記電気信号発生回路によって単電源の矩形波を前記電気信号として発生させ、前記電圧ホールドに際して矩形波の立ち上がり時の過渡電圧を連続してホールドし、前記芯線に対する前記刃物の接触の有無を連続して検出する、請求項1又は2に記載した電線被覆材剥離装置。
  4. 前記刃物に対して前記電気信号を印加し、前記電線の芯線に前記刃物が接触するときに、前記芯線が有する前記インピーダンスによって前記電気信号が変化する現象を監視する機能を通じて、前記芯線と前記刃物とが接触したことを検知することを可能とした、請求項に記載した電線被覆材剥離装置。
  5. 前記刃物が前記芯線に接触したか否かの検知を行う対象時点又は時間が任意に設定され、前記剥離動作の開始時、終了直前又は途中、更には前記芯線に対する前記刃物の接触時間の各時間的要素を管理する機能を有する、請求項1〜4のいずれか1項に記載した電線被覆材剥離装置。
  6. 前記時間的要素の管理機能によって、前記芯線に前記刃物が接触しても、その接触時間又は接触箇所によっては、不良品とはしない判定条件も設定可能とする、請求項5に記載した電線被覆材剥離装置。
  7. 電線収納部から引き出された前記電線の先端部にて、前記電線の被覆材に前記刃物を切り込ませ、前記電線を後方へ搬送して前記被覆材の一部分を剥離する際に、芯線接触検知手段によって前記芯線に対する前記刃物の接触が検知されると共に、
    この先端部での被覆材剥離後に、前記電線をその引き出し方向である前方へ所定長だけ搬送した状態で、前記先端部より後方側の位置にて前記電線を前記刃物によって切断した後、前記電線を剥離予定長だけ後方へ戻し、更にこの状態で前記被覆材に前記刃物を切り込ませ、前記電線を前方へ搬送して前記被覆材の一部分を剥離する際にも、前記芯線接触検知手段によって前記芯線に対する前記刃物の接触が検知されるように構成された、請求項1〜6のいずれか1項に記載した電線被覆材剥離装置。
  8. 前記刃物が前記芯線に接触したか否かの検知を行う電極が前記刃物であり、前記電気信号(前記刃物への入力)と、前記芯線と前記刃物との接触検知信号(前記刃物からの出力)とが同一箇所(前記刃物)を通して印加もしくは取出される、請求項1〜7のいずれか1項に記載した電線被覆材剥離装置。
  9. 前記刃物の一対が前記電線を挟んで対向配置された状態で前記切り込み後に前記電線が移動可能に構成され、かつ前記電線の先端が前記一対の刃物間への挿通後にセンサロッドの先端側に接当することによって前記剥離動作が開始される、請求項1〜8のいずれか1項に記載した電線被覆材剥離装置。
  10. 前記電線の被覆材の一部分を剥離する機能と共に、前記電線の所定位置を切断する機能も有する自動機として構成された、請求項1〜9のいずれか1項に記載した電線被覆材剥離装置。
JP2012170712A 2012-08-01 2012-08-01 電線被覆材剥離装置 Active JP6045242B2 (ja)

Priority Applications (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012170712A JP6045242B2 (ja) 2012-08-01 2012-08-01 電線被覆材剥離装置
CN201310329834.2A CN103579958B (zh) 2012-08-01 2013-07-31 剥线器
US13/955,064 US9160150B2 (en) 2012-08-01 2013-07-31 Wire stripper
EP13178797.0A EP2693580B1 (en) 2012-08-01 2013-07-31 Wire stripper
RS20181184A RS57735B1 (sr) 2012-08-01 2013-07-31 Uređaj za uklanjanje izolacije sa žice

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012170712A JP6045242B2 (ja) 2012-08-01 2012-08-01 電線被覆材剥離装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2014033480A JP2014033480A (ja) 2014-02-20
JP6045242B2 true JP6045242B2 (ja) 2016-12-14

Family

ID=48914105

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012170712A Active JP6045242B2 (ja) 2012-08-01 2012-08-01 電線被覆材剥離装置

Country Status (5)

Country Link
US (1) US9160150B2 (ja)
EP (1) EP2693580B1 (ja)
JP (1) JP6045242B2 (ja)
CN (1) CN103579958B (ja)
RS (1) RS57735B1 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8753798B2 (en) 2010-11-09 2014-06-17 Canon Kabushiki Kaisha Process for forming a hydrophilic coating and hydrophilic coating, and process for forming an ink jet recording head and ink jet recording head

Families Citing this family (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP2717399A1 (de) * 2012-10-08 2014-04-09 Komax Holding AG Verfahren zum Abisolieren eines Kabels
US9945892B2 (en) * 2013-08-19 2018-04-17 Oes, Inc. Wire processing machine including a conductor monitor device
US9880213B2 (en) 2013-08-19 2018-01-30 Oes, Inc. Conductor monitor device and method
JP2015156969A (ja) * 2014-02-24 2015-09-03 株式会社オリンピア 遊技機
CN104269785A (zh) * 2014-10-11 2015-01-07 洛阳新思路电气股份有限公司 自动导线剪剥机的自动调整进刀量切剥机构
EP3035460B1 (de) * 2014-12-17 2017-09-06 Komax Holding AG Schneideinheit zum Abisolieren von Kabeln
RS59451B1 (sr) * 2015-04-30 2019-11-29 Komax Holding Ag Uređaj i postupak za obradu kabla za uklanjanje zaštitne folije sa zaštićenog okruglog višežilnog kabla
CN107611859B (zh) * 2017-10-20 2023-11-24 珠海格力电器股份有限公司 剥线机
CN112255505A (zh) * 2020-11-27 2021-01-22 国网福建省电力有限公司 一种电缆检测设备
CN114069490B (zh) * 2021-10-18 2023-12-15 合肥汇优科技有限公司 一种导线剥皮伤线保护方法和伤线保护系统
CN114640060B (zh) * 2022-03-20 2023-02-03 无锡市中汇线缆股份有限公司 一种连接电源线生产用全自动剥皮装置
CN117096696B (zh) * 2023-10-16 2024-01-05 国网浙江省电力有限公司宁波供电公司 一种电力建设施工用导线压接装置和方法

Family Cites Families (19)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US2671363A (en) * 1950-08-28 1954-03-09 Gen Electric Electrically-controlled cable stripping machine
US3645156A (en) * 1970-06-11 1972-02-29 Gen Electric Automatic wire nick detector for electric wire cut and strip machines
FR2457583A1 (fr) * 1979-05-21 1980-12-19 Matra Perfectionnements aux procedes et appareils de denudage de fils electriques
US4999910A (en) * 1990-05-10 1991-03-19 The Boeing Company Rotary wire stripper and method of using
DE4036443C2 (de) * 1990-11-15 1994-01-20 Siemens Ag Verfahren und Vorrichtung zur Fertigungsüberwachung beim mechanisierten Abisolieren von elektrischen Leitungen
FR2679391B1 (fr) * 1991-07-19 1996-03-01 Aerospatiale Ste Nat Indle Dispositif de denudage de la surface d'un element en materiau conducteur de l'electricite recouvert d'un element protecteur ou isolant tel qu'une pellicule, gaine ou analogue
US5320002A (en) * 1992-10-01 1994-06-14 The Boeing Company Machine for stripping outer jacket from multi-conductor cables
US5272941A (en) * 1993-02-10 1993-12-28 Western Electronic Products Cable severing and stripping apparatus
JPH0787643A (ja) 1993-09-14 1995-03-31 Fujikura Ltd 芯線傷検出装置
JPH07227022A (ja) * 1994-02-08 1995-08-22 Fujikura Ltd 芯線傷検出装置
JP3501596B2 (ja) 1996-10-07 2004-03-02 エム・シー・エム株式会社 ワイヤストリッパ
JP3233098B2 (ja) * 1998-04-09 2001-11-26 住友電装株式会社 電線皮剥ぎ装置及び電線皮剥ぎ方法
DE50109839D1 (de) * 2000-02-11 2006-06-29 Komax Holding Ag Verfahren und Einrichtung zur Abisolierung eines Flachkabels
US7741789B2 (en) * 2007-09-21 2010-06-22 Logah Technology Corp. Locked phase active power current control circuit
JP5229544B2 (ja) * 2008-07-04 2013-07-03 アイシン精機株式会社 被覆電線の被覆剥き装置
JP5274963B2 (ja) * 2008-09-29 2013-08-28 新明和工業株式会社 芯線接触検出装置、電線ストリップ処理装置、芯線接触検出方法及び芯線接触検出プログラム
CN102195251A (zh) * 2010-03-10 2011-09-21 新明和工业株式会社 芯线接触检测装置、芯线接触检测方法
JP4883821B1 (ja) * 2010-07-29 2012-02-22 Mcm Cosmic株式会社 電線被覆材剥離装置
JP6045241B2 (ja) * 2012-08-01 2016-12-14 Mcm Cosmic株式会社 電線被覆材剥離装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8753798B2 (en) 2010-11-09 2014-06-17 Canon Kabushiki Kaisha Process for forming a hydrophilic coating and hydrophilic coating, and process for forming an ink jet recording head and ink jet recording head

Also Published As

Publication number Publication date
CN103579958A (zh) 2014-02-12
JP2014033480A (ja) 2014-02-20
EP2693580A1 (en) 2014-02-05
CN103579958B (zh) 2018-12-28
US9160150B2 (en) 2015-10-13
US20140033874A1 (en) 2014-02-06
RS57735B1 (sr) 2018-12-31
EP2693580B1 (en) 2018-07-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6045242B2 (ja) 電線被覆材剥離装置
JP4883821B1 (ja) 電線被覆材剥離装置
JP6045241B2 (ja) 電線被覆材剥離装置
JP4805208B2 (ja) カテーテルまたは誘導線に切れ目を形成するシステム
JP2012101263A (ja) 線材切断装置
JP3261529B2 (ja) 被覆電線の剥皮装置
US20160039025A1 (en) Wire electric discharge machine determining whether or not electrical discharge machining of workpiece can be performed
JP6423832B2 (ja) ワイヤ放電加工機および測定方法
CN107968360B (zh) 一种线束剥皮机及批量线束剥皮方法
JP2007151289A (ja) 導通式ストリップ刃設定方法および装置
US4523074A (en) Wire electrode pull-up mechanism in wire-cut electric discharge machine
JP2010017019A (ja) 被覆電線の被覆剥き装置
US9091527B2 (en) Wire core diameter testing system and method
EP3581311A1 (en) Wire electrical discharge machine and machining condition adjustment method
CN105470873A (zh) 一种自动排线剥线机
CN205309326U (zh) 车床工件的切断检测装置
CN111029987A (zh) 一种电线回收用切断剥皮装置
CN219304156U (zh) 一种线束加工用线束剥皮装置
CN106644180A (zh) 打印机齿轮阻力测试治具
JPH11285123A (ja) ワイヤストリッパ
JP2003087923A (ja) 被覆線切断剥皮装置及びその制御方法
JPS61142055A (ja) 工作機械におけるバイトの異常検出方法
JPH0276629A (ja) ワイヤ放電加工装置
JP2004048954A (ja) ストリップミス検出装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20150731

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20160427

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160607

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20160801

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160926

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20161025

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20161115

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6045242

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250