JP6044136B2 - ガス分析装置 - Google Patents

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Description

本発明は、レーザ吸収分光法を利用して気体中の水蒸気量情報を測定するガス分析装置に関し、特に、半導体製造装置における真空領域中や煙道中や燃焼プロセス中や自動車測定対象ガス中や燃料電池における流路中等の水蒸気量を測定するガス分析装置に関する。
気体中の水蒸気量を測定する方法の1つとして、水分子が特定波長領域(例えば、1.3μm帯)の光のみを吸収することを利用した吸収分光法が挙げられる。この吸収分光法は、測定対象のサンプルガスに非接触で測定可能であるためサンプルガスの場を乱さずに、サンプルガス中の水蒸気量を計測することができる。
このような吸収分光法の中でも、特に光源に波長可変半導体レーザを利用した「波長可変半導体レーザ吸収分光法」は、シンプルな装置構成で実現することができる。例えば、「波長可変半導体レーザ吸収分光法」を利用したガス分析装置では、サンプルガスが所定方向に流れている配管(サンプル流路)に対して、配管に形成された入射用光学窓と出射用光学窓とを介して、配管を横切って光路(光路長L)が形成されるようにそれぞれ対向して設けられる波長可変半導体レーザと光検出センサ(受光部)とを追加することが一般的である(例えば、特許文献1及び特許文献2参照)。
このようなガス分析装置によれば、波長可変半導体レーザから照射された所定波長のレーザ光は、配管内を通過する過程でサンプルガス中に存在する水分子の遮光作用によってレーザ光の進行が阻害されて、サンプルガス中における水分子の濃度に対応して光検出センサに入射する光量が減少することを利用して、波長可変半導体レーザから放射されたレーザ光の光量に対する光検出センサに入射するレーザ光の光量を測定することによって水分子の濃度が算出される。図4は、ガス分析装置で得られた吸収スペクトルの一例を示すグラフである。縦軸は受光強度Iであり、横軸は周波数νである。なお、I(ν)は周波数νにおいて水分子の吸収を受けなかった場合の受光強度Iであり、非吸収波長の受光強度Iに基づいて近似式を作成することで導出される。
ここで、図4に示す吸収スペクトルを用いた演算処理の一例について説明する。Lambert-Beerの法則より下記式(1)が成り立つ。
Figure 0006044136
なお、I(ν)は周波数νにおいて水分子の吸収を受けなかった場合の光強度、I(ν)は周波数νにおける透過光強度、c(mol/cm)は水分子の数密度、L(cm)はサンプルガスを通過する光路の長さ、S(T)(cm−1/(mol/cm−2))は所定の吸収線強度におけるガス温度Tの関数である。
ここで、図5は、縦軸をln(I(ν)/I(ν))とし、横軸を周波数νとしたグラフである。よって、式(1)の左辺の値は、図5に示すグラフの面積を求めることで得られる。図5に示すグラフの面積を求める方法として、長方形近似を一例に挙げると、式(1)の左辺は、下記式(2)のように変形することができる。
Figure 0006044136
なお、νmaxは吸収帯の周波数上限、νminは吸収帯の周波数下限、nは1波形あたりの測定点数である。
一方、式(1)の右辺におけるS(T)に関しては下記式(3)が成り立つ。
Figure 0006044136
なお、Sは標準状態での線強度、Q(T)は分配関数、B(T)はボルツマン因子、SE(T)は誘導放射の補正式である。
さらに、式(3)の右辺におけるQ(T)、B(T)、SE(T)は、それぞれ下記式(4)、(5)、(6)のように表すことができる。
Figure 0006044136
Figure 0006044136
Figure 0006044136
なお、S、定数a〜d、Eは、HITRANデータベース等から得られることができる。よって、ガス温度値Tと光強度変化I(ν)、I(ν)とを得ることができれば、水分子の数密cが算出できることになる。
そして、水分子の数密cと水分の分圧値PH2Oとの関係は、下記式(7)のように表すことができる。
Figure 0006044136
なお、kはボルツマン定数である。これにより、水分の分圧値PH2O(水蒸気量情報)を算出することができる。
ここで、図6は、波長可変半導体レーザ吸収分光法を利用したガス分析装置の一例を示す概略構成図であり、図7は、図6に示すガス分析装置のブロック図である。なお、地面に水平な一方向をX方向とし、地面に水平でX方向と垂直な方向をY方向とし、X方向とY方向とに垂直な方向をZ方向とする。
ガス分析装置101は、光源部10と、受光部20と、圧力値Ptotalを測定する圧力センサ31と、ガス温度値Tを測定するガス温度センサ32と、光源部10を制御するレーザ制御部50と、マイコンやPCで構成される制御部160とを備える。
ここで、このようなガス分析装置101は、燃料電池システムへの給排気の各ラインに連結されたサンプル流路70内を流れるサンプルガス中の水分の分圧値PH2Oを測定するために用いられている。サンプル流路70はZ方向に伸びており、サンプル流路70の側壁には、入射用光学窓71と、入射用光学窓71にX方向に距離Lを空けて対向する出射用光学窓72とが形成されている。そして、サンプルガスはサンプル流路70内をZ方向に流れている。
光源部10は、例えば光通信用分布帰還系形(DFB:distributed feedback)半導体レーザダイオードである。レーザダイオードは、近赤外領域の所定波長範囲内からレーザの発振波長を調整することが可能となっており、レーザ制御部50からの制御信号によって制御されるようになっている。なお、上記光源部として、波長可変型の半導体レーザであれば赤外光その他の波長領域のいずれの構造のレーザでもよく、比較的高価ではあるが、量子カスケードレーザ等が用いられてもよい。
そして、レーザダイオードは、入射用光学窓71からサンプル流路70内にX方向でレーザ光を入射させるように配置されており、レーザ光がサンプルガスに対して照射されるようになっている。
受光部20は、光強度を電気信号に変換できるものであればよく、例えばフォトダイオードが用いられる。そして、フォトダイオードは、出射用光学窓72からサンプル流路70外にX方向で出射されたレーザ光を受光するように配置されており、サンプルガスを通過したレーザ光の強度I(ν)を受光する。これにより、水分子の吸収スペクトルの中心波長部分のレーザ光の強度I(ν)と、中心波長部分の両側となる非吸収波長部分のレーザ光の強度I(ν)とを含むスペクトル波形をフォトダイオードで取得することで、制御部160がI(ν)とI(ν)とを算出する。
圧力センサ31は、サンプル流路70内に設置されており、サンプルガスの全圧である圧力値Ptotalを所定時間間隔で測定する。また、ガス温度センサ32も、サンプル流路70内に設置されており、サンプルガスの温度であるガス温度値Tを所定時間間隔で測定する。なお、圧力センサ31とガス温度センサ32とに関しては、圧力値Ptotalやガス温度値Tが既知である場合や、測定に影響を及ぼすような変化が想定されない場合にはなくてもよい。
レーザ制御部50は、レーザ電流を制御するレーザ電流制御部51と、レーザ温度を制御するレーザ温調部52とにより構成される。
制御部160は、CPU161とメモリ162と表示部163と入力装置64とを備える。また、CPU161が処理する機能をブロック化して説明すると、サンプルガス中の分圧値PH2Oを算出する演算部61aと、演算結果を出力する出力制御部161bとを有する。さらに、メモリ162には、演算結果を記憶するための演算結果記憶領域を有する。
そして、レーザ光の強度I(ν)、圧力値Ptotal、ガス温度値TをそれぞれA/D変換部1、2、3によってデジタル値に変換し、演算部61aは、このデジタル値からI(ν)とI(ν)とを算出して式(1)に当てはめて数密度cを得て、得られた数密度cを式(7)に当てはめて分圧値PH2Oを得てメモリ162に記憶させていく。
出力制御部161bは、表示部163に分圧値PH2Oを表示する。図8は、ガス分析装置101に表示された画像の一例を示す図である。画面の左部領域には、演算結果として、縦軸を分圧測定値PH2Oとし、横軸を時間tとしたグラフが表示されている。また、画面の右上部領域には、ある時間tの演算結果としてHO分圧値「150Pa」が表示されている。
なお、演算部61aは、分圧値PH2Oと圧力値Ptotalとを用いて、サンプルガス中の水蒸気量(濃度)を演算して表示させてもよい。
特開2009−014585号公報 特開2010−237075号公報
ところで、上述したようなガス分析装置101によれば、実際に起きているサンプルガスの挙動をリアルタイムに知ることができる。また、測定感度については、光路長Lに比例して増大するので、光路長Lを選択することで微量水分量領域から高湿度領域までの水蒸気量の情報を測定することが可能である。さらに、ガス分析装置101は、コンパクトかつ取り回しのよい構成であるため、持ち運んで様々な所で使用することもできる。そのため、一定期間の連続測定を行う一方で、移動させることにより多点(様々な位置)での測定を行うことも考えられる。
しかし、このように多点での測定を行う場合、演算結果をメモリ162等に保存して、測定日時で管理することになるが、メモリ162等に記憶された複数の演算結果の中から過去の所望の演算結果を探し出すことは困難であった。
本出願人は、演算結果を整理して保存する方法について検討した。まず、サンプルガス中の分圧値PH2Oを演算するために、図5に示すグラフの面積を求めることとなるが、サンプルガスの種類によってグラフの波形の幅(例えば半値半幅)は異なる。そこで、例えば、グラフにおけるln(I(ν)/I(ν))が最大値となる周波数νをνとし、下記式(8’)が成立する周波数νと周波数νとを求め、ν−νの大きさ2×γ(ローレンツHWHM(half width half maximum))を算出した。図9は、ローレンツHWHMを説明するための図である。
(1/2)×(ln(I(ν)/I(ν)))=(ln(I(ν)/I(ν)))=(ln(I(ν)/I(ν))) ・・・(8’)
ただし、ν<ν<νである。
また、ローレンツHWHMには、一般に下記式(9)が成り立つ。
Figure 0006044136
なお、PH2O(Pa)は、水分の分圧値であり、Ptotal(Pa)は、全圧値である。また、γsampleは、サンプルガスの衝突広がり係数であり、γselfは、水分子自身の衝突広がり係数である。そして、γselfは、HITRANデータベース等から得られることができる。
例えばHITRANデータベースによれば、水分子のある吸収線における水分子自身の衝突広がり係数γselfはおよそ0.5(cm−1)程度で、空気との衝突広がり係数γsampleについてはおよそ0.1(cm−1)程度である。それに対し、ヘリウムガスと水分子との衝突広がり係数をγsampleで求めると空気に対して1/10程度の大きさであった。つまり、サンプルガス種の違いによって吸収スペクトルの波形そのものが大きく異なっており、この形の違いを半値半幅という値で表せば、この値をある閾値Xとの大小比較によって2種のサンプルガスを判別することができる。閾値Xを例えば0.05として、閾値X以上であればサンプルガスは空気であると判別し、一方、閾値X未満であればサンプルガスはヘリウムであると判別することができる。
したがって、γsampleを求めることにより、サンプルガスの種類を決定することができることがわかった。その結果、図4に示すグラフを利用することにより、面積を求めるとともに、波形の幅(例えばローレンツHWHM)を求めることで、サンプルガスの種類を演算結果に合わせて保存することを見出した。
すなわち、本発明のガス分析装置は、ガスセル内の測定対象ガスに、水に吸収される吸収波長及び水に吸収されない非吸収波長を含む測定光を照射する光源部と、前記測定対象ガス中を通過した測定光の強度を受光する受光部と、波長に対する測定光の強度変化I(ν)に基づいて、前記測定対象ガス中の水蒸気量情報を算出する演算部とを備えるガス分析装置であって、波長に対する測定光の強度変化I(ν)に基づいて、前記測定対象ガスの種類を判別するガス種類判別部と、前記測定対象ガス中の水蒸気量情報である演算結果と前記測定対象ガスの種類である判定結果とを同時に出力する出力制御部とを備え、前記出力制御部は、前記演算結果と前記判定結果とを合わせて1つの測定データとして、複数の測定データを記憶部に保存させるようにしている。
以上のように、本発明のガス分析装置によれば、測定対象ガス中の水蒸気量情報である演算結果を出力するとともに、測定対象ガスの種類である判定結果を出力するため、ガス分析装置を移動させたり、測定から日数が経過したりしていても、測定者は測定対象ガスの種類の情報も得ることができるので、所望の演算結果を探し出しやすくなる。
(他の課題を解決するための手段及び効果)
また、上記の発明では、記ガス種類判別部は、前記測定対象ガスの種類として、空気或いは酸素と、水素或いはヘリウムとをそれぞれ判別するようにしてもよい。
本発明のガス分析装置によれば、空気と水素とを判別したり、空気とヘリウムとを判別したり、酸素と水素とを判別したり、酸素とヘリウムとを判別したりすることができる。
そして、上記の発明において、前記ガス種類判別部は、波長に対する測定光の強度変化I(ν)に基づいて、水分子の吸収を受けなかった場合の波長に対する測定光の強度変化I(ν)を算出し、周波数νとln(I(ν)/I(ν))との関係を示すグラフを作成して、当該グラフにおけるln(I(ν)/I(ν))が最大値となる周波数νをνとし、下記式(8)が成立する周波数ν又は周波数νを求め、ν−ν、ν−ν又はν−νの大きさから前記測定対象ガスの種類を判別するようにしてもよい。
(1/e)×(ln(I(ν)/I(ν)))=(ln(I(ν)/I(ν)))=(ln(I(ν)/I(ν))) ・・・(8)
ただし、ν<ν<νであり、e>1である。
本発明の一実施形態であるガス分析装置の一例を示す概略構成図。 図1に示すガス分析装置のブロック図。 図1に示すガス分析装置に表示された画像の一例を示す図。 ガス分析装置で得られた吸収スペクトルの一例を示すグラフ。 縦軸をln(I(ν)/I(ν))とし、横軸を周波数νとしたグラフ。 波長可変半導体レーザ吸収分光法を利用したガス分析装置の一例を示す概略構成図。 図6に示すガス分析装置のブロック図。 図6に示すガス分析装置に表示された画像の一例を示す図。 ローレンツHWHMの説明図。
以下、本発明の実施形態について図面を用いて説明する。なお、本発明は、以下に説明するような実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の態様が含まれることはいうまでもない。
図1は、本発明の一実施形態であるガス分析装置の一例を示す概略構成図であり、図2は、図1に示すガス分析装置のブロック図である。なお、地面に水平な一方向をX方向とし、地面に水平でX方向と垂直な方向をY方向とし、X方向とY方向とに垂直な方向をZ方向とする。また、上述した従来のガス分析装置101と同様のものについては、同じ符号を付している。
ガス分析装置1は、光源部10と、受光部20と、圧力値Ptotalを測定する圧力センサ31と、ガス温度値Tを測定するガス温度センサ32と、光源部10を制御するレーザ制御部50と、マイコンやPCで構成される制御部60とを備える。
制御部60は、CPU61とメモリ62と表示部63と入力装置64とを備える。また、CPU61が処理する機能をブロック化して説明すると、サンプルガス中の分圧値PH2Oを算出する演算部61aと、演算結果(分圧値PH2O)と判定結果(サンプルガスの種類)とを出力する出力制御部61bと、サンプルガスの種類を判別するガス種類判別部61cとを有する。つまり、本発明に係るガス分析装置1は、従来のガス分析装置101と異なり、ガス種類判別部61cを備える。
さらに、メモリ62には、演算結果と判定結果とを記憶するための演算結果記憶領域を有する。つまり、本発明に係るガス分析装置1では、従来のガス分析装置101と異なり、演算結果記憶領域には、演算結果とともに判定結果とが記憶される。
演算部61aは、圧力値Ptotal、ガス温度値TをそれぞれA/D変換部1、2、3によってデジタル値に変換し、このデジタル値から波長に対する測定光の強度変化I(ν)に基づいて、水分子の吸収を受けなかった場合の波長に対する測定光の強度変化I(ν)を算出し、周波数νとln(I(ν)/I(ν))との関係を示すグラフを作成して、I(ν)とI(ν)とを算出して式(1)に当てはめて数密度cを得て、数密度cを式(7)に当てはめて分圧値PH2Oを得てメモリ62に記憶させていく制御を行う。
ガス種類判別部61cは、縦軸をln(I(ν)/I(ν))とし、横軸を周波数νとしたグラフに基づいて、サンプルガスの種類を判別する制御を行う(図9参照)。
例えば、グラフにおけるln(I(ν)/I(ν))が最大値となる周波数νをνとし、式(8’)が成立する周波数νと周波数νとを求め、ν−νの大きさ2γを求める。
(1/2)×(ln(I(ν)/I(ν)))=(ln(I(ν)/I(ν)))=(ln(I(ν)/I(ν))) ・・・(8’)
そして、γの大きさからサンプルガスが空気であるか、或いは、水素であるかを判別する。例えば、閾値Xをメモリ62に予め記憶させておき、γの大きさが閾値X以上であればサンプルガスは空気であると判別し、一方、閾値X未満であればサンプルガスは水素であると判別する。
出力制御部61bは、サンプルガス中の分圧値PH2Oである演算結果を出力するとともに、サンプルガスの種類である判定結果を出力する制御を行う。図3は、ガス分析装置1に表示された画像の一例を示す図である。画面の左部領域には、演算結果として、縦軸を分圧測定値PH2Oとし、横軸を時間tとしたグラフが表示されている。また、画面の右上部領域には、ある時間tの演算結果としてHO分圧値「150Pa」が表示され、画面の右下部領域には、判定結果としてサンプルガス「Hガス」が表示されている。
さらに、出力制御部61bは、入力装置64からの入力信号に基づいて、1つの測定データとして演算結果とともに判定結果をメモリ62の演算結果記憶領域に保存させたり、メモリ62の演算結果記憶領域に記憶された複数の測定データ(演算結果と判定結果)の中から過去の所望の測定データ(演算結果と判定結果)を選択して出力したりする制御を行う。よって、メモリ62の演算結果記憶領域に記憶された複数の測定データの中から、燃料電池システムへの給排気の各ラインに連結されたサンプル流路70内を流れるサンプルガス中の分圧値PH2Oを測定した所望の測定データを探し出す際には、判定結果である「Hガス」を把握することができるため「Hガス」以外の測定データを除外することができるので、容易に探し出すことができる。
以上のように、ガス分析装置1によれば、サンプルガス中の分圧測定値PH2Oである演算結果を出力するとともに、サンプルガスの種類である判定結果を出力するため、ガス分析装置1を移動させたり、測定から日数が経過したりしていても、測定者はサンプルガスの種類の情報も得ることができるので、所望の演算結果を探し出しやすくなる。
<他の実施形態>
(1)上述したガス分析装置1において、式(8’)が成立する周波数νと周波数νとを求め、ν−νの大きさ2γを求める構成としたが、式(8)が成立する周波数ν又は周波数νを求め、ν−ν又はν−νの大きさを求めるような構成としてもよい。
(1/e)×(ln(I(ν)/I(ν)))=(ln(I(ν)/I(ν)))=(ln(I(ν)/I(ν))) ・・・(8)
ただし、ν<ν<νであり、e>1である。
(2)上述したガス分析装置1において、演算結果と判定結果とを表示して保存する構成としたが、演算結果と判定結果とを外部装置に送信するような構成としてもよい。
(3)上述したガス分析装置1において、サンプルガスは空気であるか水素であるかを判別する構成としたが、サンプルガスは3種類以上のガスを判別するような構成としてもよい。
本発明は、レーザ吸収分光法を利用して気体中の水蒸気量情報を測定するガス分析装置等に利用することができる。
1 ガス分析装置
10 光源部
20 受光部
61a 演算部
61b 出力制御部
61c ガス種類判別部
70 サンプル流路
71 入射用光学窓
72 出射用光学窓

Claims (3)

  1. ガスセル内の測定対象ガスに、水に吸収される吸収波長及び水に吸収されない非吸収波長を含む測定光を照射する光源部と、
    前記測定対象ガス中を通過した測定光の強度を受光する受光部と、
    波長に対する測定光の強度変化I(ν)に基づいて、前記測定対象ガス中の水蒸気量情報を算出する演算部とを備えるガス分析装置であって、
    波長に対する測定光の強度変化I(ν)に基づいて、前記測定対象ガスの種類を判別するガス種類判別部と、
    前記測定対象ガス中の水蒸気量情報である演算結果と前記測定対象ガスの種類である判定結果とを同時に出力する出力制御部とを備え
    前記出力制御部は、前記演算結果と前記判定結果とを合わせて1つの測定データとして、複数の測定データを記憶部に保存させることを特徴とするガス分析装置。
  2. 前記ガス種類判別部は、前記測定対象ガスの種類として、空気或いは酸素と、水素或いはヘリウムとをそれぞれ判別することを特徴とする請求項1に記載のガス分析装置。
  3. 前記ガス種類判別部は、波長に対する測定光の強度変化I(ν)に基づいて、水分子の吸収を受けなかった場合の波長に対する測定光の強度変化I(ν)を算出し、周波数νとln(I(ν)/I(ν))との関係を示すグラフを作成して、当該グラフにおけるln(I(ν)/I(ν))が最大値となる周波数νをνとし、下記式(8)が成立する周波数ν又は周波数νを求め、ν−ν、ν−ν又はν−νの大きさから前記測定対象ガスの種類を判別することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のガス分析装置。
    (1/e)×(ln(I(ν)/I(ν)))=(ln(I(ν)/I(ν)))=(ln(I(ν)/I(ν))) ・・・(8)
    ただし、ν<ν<νであり、e>1である。
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