JP6477380B2 - ガス分析装置 - Google Patents

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Description

本発明は、レーザ吸収分光法を利用して測定対象ガス中の特定ガス量情報(密度・分圧・濃度)を計測するガス分析装置に関し、特に、半導体製造装置における真空領域中や熱処理炉内や煙道中や燃焼プロセス中や内燃機関(エンジン)の測定対象ガス(吸排気)中や燃料電池における流路中や地球温暖化ガス等の特定ガス量情報を計測するガス分析装置に関する。
測定対象ガス中の酸素濃度を計測する方法の一つとして、酸素分子が特定波長領域(例えば761nm)の光のみを吸収することを利用した吸収分光法が知られている。この吸収分光法は、測定対象ガスに対し非接触での測定が可能であるため、測定対象ガスの場を乱さずに測定対象ガス中の酸素濃度を計測することができるだけでなく、極めて短い応答時間で計測することができる。
このような吸収分光法の中でも、特に光源に波長可変半導体レーザ(レーザ素子)を利用した「波長可変半導体レーザ吸収分光法」は、シンプルな装置構成で実現することができる。例えば、「波長可変半導体レーザ吸収分光法」を利用したガス分析装置では、測定対象ガスが所定方向に流れている配管に対して、配管に形成された入射用光学窓と出射用光学窓とを介して、配管を横切って光路(光学距離)lが形成されるようにそれぞれ対向して設けられる波長可変半導体レーザと光検出センサ(受光部)とを追加することが一般的である(例えば、特許文献1参照)。
このようなガス分析装置によれば、波長可変半導体レーザから発振された所定波長νのレーザ光(測定光)は、配管内を通過する過程で測定対象ガス中に存在する酸素分子の遮光作用によってレーザ光の進行が阻害され、測定対象ガス中における酸素分子の濃度に対応して光検出センサに入射する光量が減少することを利用して、波長可変半導体レーザから発振されたレーザ光の光量に対する光検出センサに入射するレーザ光の光量Iを計測することによって酸素分子の濃度が算出される。図4は、上述したガス分析装置で得られた吸収スペクトルの一例を示すグラフである。縦軸は受光強度Iであり、横軸は波長νである。なお、I(ν)(基準線)は波長νにおいて酸素分子の吸収を受けなかった場合の受光強度であり、非吸収波長の受光強度Iに基づいて近似式を作成することで導出される。
そして、Lambert-Beerの法則より下記式(1)が成り立つ。
Figure 0006477380
なお、I(ν)は波長νにおいて酸素分子の吸収を受けなかった場合の光強度、I(ν)は波長νにおける透過光強度、c(mol/cm)は酸素分子の数密度、l(cm)は測定対象ガスを通過する光路の長さ(光学距離)、S(T)(cm−1/(mol/cm−2))は所定の吸収線強度における温度Tの関数、K(ν)は吸収プロファイル関数である。
ここで、図5は、波長可変半導体レーザ吸収分光法を利用したガス分析装置の一例を示す概略構成図である。なお、地面に水平な一方向をX方向、地面に水平でX方向と垂直な方向をY方向とし、X方向とY方向とに垂直な方向をZ方向とする。
ガス分析装置101は、光源部10と、受光部20と、温度Tを測定するガス温度センサ(図示せず)と、マイコンやPCで構成される制御部140とを備える。
なお、ガス分析装置101は、燃料電池システムへの給排気の各ラインに連結されたサンプル流路70内を流れる測定対象ガス中の酸素濃度cを測定するために用いられるものとする。サンプル流路70はZ方向に伸びており、サンプル流路70の側壁には、入射用光学窓となるレンズ35と、このレンズ35に−X方向に距離lを空けて対向配置される出射用光学窓となるレンズ36とが形成されている。そして、測定対象ガスはサンプル流路70内をZ方向に流れている。
光源部10は、半導体レーザ(例えば光通信用分布帰還系形(DFB:distributed feedback)半導体レーザダイオード等)11と、レンズ13と、D/Aコンバータ12とを備える。そして、半導体レーザ11からのレーザ光は、光ファイバ33とレンズ13とを介してレンズ35からサンプル流路70内に−X方向で入射するようになっており、サンプル流路70内に存在する測定対象ガスに照射されるようになっている。
また、このような光源部10は、半導体レーザ11へ印加する駆動電流値を所定周期nで変化させており、具体的には鋸歯形状となる駆動電流値が印加されることにより、所定波長範囲(スイープ幅)ν〜νのレーザ光を所定周期nで半導体レーザ11から発振している。図6は、駆動電流値とレーザ光の発振波長νとの関係を示す概念図であり、図6(a)は、半導体レーザ11へ印加する駆動電流値の波形図であり、図6(b)は、その駆動電流値が印加された半導体レーザ11から発振されたレーザ光の発振波長νの波形図である。
受光部20は、光強度Iを電気信号に変換できるものであればよく、例えばフォトダイオード21が用いられる。そして、フォトダイオード21は、レンズ36からサンプル流路70外に−X方向へ出射されたレーザ光を光ファイバ34とレンズ23とを介して受光するように配置されており、測定対象ガスを通過したレーザ光の強度Iを受光する。
ところで、レンズ35、36等で多重反射し光学距離lの異なったレーザ光がフォトダイオード21で受光され、それらが干渉ノイズ(フリンジノイズ)を引き起こすことが知られている。この干渉ノイズについては、レンズ35、36等に低反射な素材を用いても完全になくすことができない。
そのため、酸素濃度cを測定する前に干渉ノイズのみをフォトダイオード21で計測したり、酸素濃度cを測定する前にフォトダイオード21で受光された強度Iより干渉ノイズを抽出したりしておき、酸素濃度cを測定する際に受光された強度Iから事前に計測もしくは抽出した干渉ノイズを減算することで、干渉ノイズを取り除いた補正光強度iを作成している。または、波長νにおける光強度の時間変化Iν(t)を作成して、時間変化Iν(t)に対して物理現象に合致した信号(二次関数)を用いてフィッティング処理を行うことにより、干渉ノイズが取り除かれた補正光強度の時間変化iν(t)を作成している。
そして、制御部140は、各周期nにおいてフォトダイオード21からA/Dコンバータ22を介してレーザ光の強度I(ν)〜I(ν)を取得して、補正光強度i(ν)〜i(ν)を作成することで、式(1)に基づいて酸素濃度cを算出している。
一方、現在の自動車産業においてエンジン等の内燃機関からの排ガス中に含まれる炭化水素(Hydro Carbon)濃度等を測定することが求められている。そこで、ガス分析装置101を、後ほど詳述する図1のエンジン(内燃機関)50の燃焼室内に存在する測定対象ガス中の酸素分子(特定ガス)の数密度(特定ガス量情報)cを計測するために用いることが考えられる。
特開2010−237075号公報
ところで、気体の屈折率は、温度や密度(圧力)によって変化することが知られており、主に密度(圧力)が支配的である。よって、圧力Pが大きく変化するような測定対象ガス中の酸素濃度cを測定した場合、測定対象ガスの屈折率が大きく変化し、測定対象ガス中を通過するレーザ光の光学距離lも屈折率に比例して変化する。その結果、圧力Pの変化によって測定対象ガス中を通過するレーザ光の光学距離lが変化し、干渉ノイズが発生すると同時に、圧力Pの変化によって測定対象ガスの透過率、吸収スペクトルも変化する。
したがって、圧力Pが大きく変化するような測定対象ガス中の酸素濃度cを測定した場合、干渉ノイズが変化し、フィッティングやノイズフィルタのパラメータを事前に決定しておくこともできず、取得したレーザ光の強度I(ν)〜I(ν)から干渉ノイズを取り除くことは非常に困難である。
出願人は、圧力Pが大きく変化するような測定対象ガス中の酸素濃度cを測定する方法について検討した。圧力変化が大きいときには、干渉ノイズの変化が速く、一方、圧力変化が小さいときには、干渉ノイズの変化が遅いことがわかった。そこで、ガス圧変化量ΔP(t)が小さい時間帯には、長い時間区間での時間変化I(t)を用いてフィッティング処理を行い、一方、ガス圧変化量ΔP(t)が大きい時間帯には、短い時間区間での時間変化I(t)を用いてフィッティング処理を行うことを見出した。
すなわち、本発明のガス分析装置は、所定波長範囲ν〜νの測定光を、所定時間間隔で測定対象物内の測定対象ガスに照射する光源部と、前記測定対象ガス中を通過した測定光の光強度Iを受光する受光部と、第n周期の所定波長範囲ν〜νにおける測定光の光強度変化I(ν)を用いて、第n周期における特定ガス量情報を算出する演算部とを備えるガス分析装置であって、前記測定対象ガスのガス圧Pを検出する圧力センサと、前記ガス圧Pの時間変化P(t)を作成し、各時間tでのガス圧変化量ΔP(t)を算出するガス圧変化量算出部と、各波長νでの光強度の時間変化Iν(t)を作成する取得信号作成部と、前記ガス圧変化量ΔP(t)が小さい時間帯には、長い時間区間での時間変化Iν(t)を用いてフィッティング処理を行い、一方、前記ガス圧変化量ΔP(t)が大きい時間帯には、短い時間区間での時間変化Iν(t)を用いてフィッティング処理を行うようにして、各波長νでの補正光強度の時間変化iν(t)を作成する補正信号作成部とを備え、前記演算部は、各波長νでの補正光強度の時間変化iν(t)を用いて、第n周期の所定波長範囲ν〜νにおける測定光の光強度変化i(ν)を作成して、第n周期における特定ガス量情報を算出するようにしている。
ここで、「所定時間間隔」とは、測定者等によって決められる任意の時間間隔(周期)であり、例えば所定波長範囲ν〜νの測定光をレーザ素子から発振させるために、例えば数十Hz〜数十kHzとなり、より具体的には1kHz等が挙げられる。
また、「特定ガス」とは、測定者等によって決められる任意の成分であって、例えば酸素や水蒸気や二酸化炭素や一酸化炭素等である。
以上のように、本発明のガス分析装置によれば、ガス圧変化量ΔP(t)を計数に用いてフィッティング範囲を設定することにより、干渉ノイズによる影響の周期変化に応じたフィッティング範囲を適切に選択することができる。その結果、圧力が大きく変化するような測定対象ガス中の特定ガス量情報を正確に算出することができる。
(他の課題を解決するための手段及び効果)
また、上記の発明では、前記光源部は、レーザ素子と、当該レーザ素子から所定波長範囲ν〜νの測定光を所定周期nで発振させるレーザ制御部とを備えるようにしてもよい。
さらに、上記の発明では、前記測定対象物は、吸気工程と圧縮工程と燃焼工程と排気工程とをこの順に所定サイクルで実行する内燃機関であるようにしてもよい。
ここで、「所定サイクル」とは、測定者等によって決められる任意の時間であって、上記の所定時間間隔よりも長い時間である。
本発明のガス分析装置の一例を示す概略構成図。 ガス圧と光強度の時間変化の一例を示すグラフ。 図2のグラフに補正光強度の時間変化の一例を重畳して示すグラフ。 従来のガス分析装置で得られた吸収スペクトルの一例を示すグラフ。 波長可変半導体レーザ吸収分光法を利用したガス分析装置の一例を示す概略構成図。 駆動電流値とレーザ光の発振波長との関係を示す概念図。
以下、本発明の実施形態について図面を用いて説明する。なお、本発明は、以下に説明するような実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の態様が含まれることはいうまでもない。
図1は、本発明のガス分析装置の一例を示す概略構成図である。なお、上述した従来のガス分析装置101と同様のものについては、同じ符号を付している。
ガス分析装置1は、光源部10と、受光部20と、温度Tを測定するガス温度センサ(図示せず)と、圧力Pを測定する圧力センサ32と、マイコンやPCで構成される制御部40とを備える。
本発明のガス分析装置1は、エンジン(内燃機関)50の燃焼室内に存在する測定対象ガス中の酸素分子(特定ガス)の数密度(特定ガス量情報)cを計測するために用いられるものとする。エンジン50は、シリンダ51と、シリンダ51内でZ方向と−Z方向とに摺動可能なピストン52と、コンロッド53を介してピストン52と連結されるクランクシャフト(図示略)と、エンジン50の燃料噴射量や点火時期等の制御を行うECU60とを備える。
吸気ポートと排気ポートとは、シリンダ51のヘッドに形成され、燃焼室に対しては、吸気ポートと排気ポートとが連通する。吸気ポートは、吸気通路54に接続され、吸気ポートと燃焼室との間には吸気ポートの燃焼室に対する開閉を行う吸気バルブ56が設けられている。また、排気ポートは、排気通路55に接続され、排気ポートと燃焼室との間には、排気ポートの燃焼室に対する開閉を行う排気バルブ57が設けられている。
また、図示は省略するが、燃焼室には、燃焼室内に燃料を噴射するインジェクタや、燃焼室内の混合気に点火するための点火プラグ等が設けられる。
このようなエンジン50によれば、ピストン52の下降とともに、吸気通路54からの吸気ガスが吸気バルブ56を介して燃焼室に吸入される吸気工程が行われる。吸気工程の後、吸気バルブ56が閉じ、下死点に達したピストン52の上昇により、吸入空気に燃料が噴射された混合気が燃焼室において圧縮される圧縮工程が行われる。ピストン52が上死点近くまで上昇すると、所定のタイミングでの混合気に対する点火によって燃焼工程が行われる。そして、燃焼の圧力によって下降したピストン52が、再度上昇する際に排気バルブ57が開かれ、燃焼室内の燃焼ガスが排気バルブ57を介して排気ガスとして排気通路55に排出される排気工程が行われる。これら吸気工程と圧縮工程と燃焼工程と排気工程との4つの一連の工程が1回のサイクルとなる。
そして、シリンダ51の側壁には、入射用光学窓となるレンズ35と、このレンズ35に−X方向に距離lを空けて対向配置される出射用光学窓となるレンズ36とが形成されている。
また、燃焼室内には、圧力センサ32が設置されており、測定対象ガスの圧力Pを所定時間間隔で測定して、A/Dコンバータ31を介して制御部40に出力する。
制御部40は、CPU41とメモリ(データ記憶部)42とを備える。また、CPU41が処理する機能をブロック化して説明すると、光源部10を制御するレーザ制御部41aと、レーザ光の強度Iを取得する光強度取得部41bと、圧力Pを取得する圧力取得部41cと、ガス圧変化量ΔP(t)を算出するガス圧変化量算出部41dと、波長νにおける光強度の時間変化Iν(t)を作成する取得信号作成部41eと、波長νにおける補正光強度の時間変化iν(t)を作成する補正信号作成部41fと、第n周期における数密度cを算出する演算部41gとを有する。
ガス圧変化量算出部41dは、圧力取得部41cで取得された圧力Pに基づいて、ガス圧の時間変化P(t)を作成する制御を行う。そして、ガス圧変化量算出部41dは、ガス圧の時間変化P(t)を微分することで、各時間tでのガス圧変化量ΔP(t)を算出する制御を行う。
取得信号作成部41eは、所定波長範囲ν〜νにおいて各波長νでの光強度の時間変化Iν(t)を作成する制御を行う。例えば、波長νでの光強度の時間変化Iν1(t)を作成し、・・・、波長νでの光強度の時間変化IνA(t)を作成し、・・・、波長νでの光強度の時間変化Iν2(t)を作成する。
ここで、図2は、ガス圧変化量算出部41dによって作成されたガス圧の時間変化P(t)と、取得信号作成部41eによって作成された光強度の時間変化Iν(t)の一例を並記して示すグラフである。なお、波長νでの光強度の時間変化IνA(t)を実線で示し、ガス圧の時間変化P(t)を点線で示している。
補正信号作成部41fは、各時間tでのガス圧変化量ΔP(t)に基づいてフィッティング範囲Wを決定し、フィッティング範囲Wの光強度の時間変化Iν(t)を用いてフィッティング処理を行うことで、各波長νでの補正光強度の時間変化iν(t)を作成する制御を行う。
例えば、ガス圧変化量ΔP(t)を下記式(2)に代入することにより、時間帯tでのフィッティング範囲Wを決定し、次いで時間帯tでのフィッティング範囲Wを決定するというように、各時間帯でのフィッティング範囲Wを決定する。
W=α/(ΔP(t))+β ・・・(2)
なお、α、βは定数である。
そして、波長νでの光強度の時間変化Iν1(t)に対して、時間帯tではフィッティング範囲Wで二次関数を用いてフィッティング処理を行い、時間帯tではフィッティング範囲Wで二次関数を用いてフィッティング処理を行うというように、各時間帯tにおいて各フィッティング範囲Wで二次関数を用いてフィッティング処理を行う。これにより、補正光強度の時間変化iν1(t)を作成する。
また、波長νでの光強度の時間変化IνA(t)に対して、時間帯tではフィッティング範囲Wで二次関数を用いてフィッティング処理を行い、時間帯tではフィッティング範囲Wで二次関数を用いてフィッティング処理を行うというように、各時間帯tにおいて各フィッティング範囲Wで二次関数を用いてフィッティング処理を行う。これにより、補正光強度の時間変化iνA(t)を作成する。図3は、図2のグラフに波長νでの補正光強度の時間変化iνA(t)の一例(破線)を重畳して示したグラフである。
このようにして、ガス圧変化量ΔP(t)が小さい時間帯には、長い時間区間であるフィッティング範囲Wの時間変化Iν(t)でフィッティング処理を行い、一方、ガス圧変化量ΔP(t)が大きい時間帯には、短い時間区間であるフィッティング範囲Wの時間変化Iν(t)でフィッティング処理を行うようにして、所定波長範囲ν〜νにおいて各波長νでの補正光強度の時間変化iν(t)を作成する。
演算部41gは、各周期nにおいて非吸収波長のレーザ光の強度i(ν)に基づいて近似式を作成することにより、強度変化i0n(ν)を作成し、式(1)を用いて第n周期における数密度cを算出する制御を行う。
以上のように、本発明のガス分析装置1によれば、ガス圧変化量ΔP(t)を計数に用いてフィッティング範囲Wを設定することにより、干渉ノイズによる影響の周期変化に応じたフィッティング範囲Wを適切に選択することができる。その結果、圧力Pが大きく変化するような測定対象ガス中の数密度cを正確に算出することができる。
<他の実施形態>
(1)上述したガス分析装置1では、光源部10は、DFB半導体レーザダイオード11を備えるような構成を示したが、短波長レーザ、白色光源、スーパールミネセントダイオード光源等を備えるような構成としてもよい。
(2)上述したガス分析装置1では、ガス圧変化量ΔP(t)を式(2)に代入することにより、フィッティング範囲Wを決定する構成を示したが、ガス圧変化量ΔP(t)が小さい時間帯には、長い時間区間であるフィッティング範囲となり、一方、ガス圧変化量ΔP(t)が大きい時間帯には、短い時間区間であるフィッティング範囲となる他の方法を用いた構成としてもよい。
(3)上述したガス分析装置1では、二次関数を用いてフィッティング処理を行う構成を示したが、他の方法を用いてフィッティング処理を行うような構成としてもよい。
本発明は、気体中の特定ガス量情報を計測するガス分析装置等に利用することができる。
1 ガス分析装置
10 光源部
20 受光部
32 圧力センサ
41a レーザ制御部
41d ガス圧変化量算出部
41e 取得信号作成部
41f 補正信号作成部
41g 演算部
50 エンジン(測定対象物)

Claims (3)

  1. 所定波長範囲ν〜νの測定光を、所定時間間隔で測定対象物内の測定対象ガスに照射する光源部と、
    前記測定対象ガス中を通過した測定光の光強度Iを受光する受光部と、
    第n周期の所定波長範囲ν〜νにおける測定光の光強度変化I(ν)を用いて、第n周期における特定ガス量情報を算出する演算部とを備えるガス分析装置であって、
    前記測定対象ガスのガス圧Pを検出する圧力センサと、
    前記ガス圧Pの時間変化P(t)を作成し、各時間tでのガス圧変化量ΔP(t)を算出するガス圧変化量算出部と、
    各波長νでの光強度の時間変化Iν(t)を作成する取得信号作成部と、
    前記ガス圧変化量ΔP(t)が小さい時間帯には、長い時間区間での時間変化Iν(t)を用いてフィッティング処理を行い、一方、前記ガス圧変化量ΔP(t)が大きい時間帯には、短い時間区間での時間変化Iν(t)を用いてフィッティング処理を行うようにして、各波長νでの補正光強度の時間変化iν(t)を作成する補正信号作成部とを備え、
    前記演算部は、各波長νでの補正光強度の時間変化iν(t)を用いて、第n周期の所定波長範囲ν〜νにおける測定光の光強度変化i(ν)を作成して、第n周期における特定ガス量情報を算出することを特徴とするガス分析装置。
  2. 前記光源部は、レーザ素子と、当該レーザ素子から所定波長範囲ν〜νの測定光を所定周期nで発振させるレーザ制御部とを備えることを特徴とする請求項1に記載のガス分析装置。
  3. 前記測定対象物は、吸気工程と圧縮工程と燃焼工程と排気工程とをこの順に所定サイクルで実行する内燃機関であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のガス分析装置。
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