JP6042756B2 - 回路遮断器 - Google Patents

回路遮断器 Download PDF

Info

Publication number
JP6042756B2
JP6042756B2 JP2013058710A JP2013058710A JP6042756B2 JP 6042756 B2 JP6042756 B2 JP 6042756B2 JP 2013058710 A JP2013058710 A JP 2013058710A JP 2013058710 A JP2013058710 A JP 2013058710A JP 6042756 B2 JP6042756 B2 JP 6042756B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
arc
fixed contact
contact
permanent magnet
circuit breaker
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2013058710A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2014183028A (ja
Inventor
拓樹 益子
拓樹 益子
勝彦 白石
勝彦 白石
中村 大輔
大輔 中村
裕輔 清水
裕輔 清水
鈴木 健太
健太 鈴木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Industrial Equipment Systems Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Industrial Equipment Systems Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Industrial Equipment Systems Co Ltd filed Critical Hitachi Industrial Equipment Systems Co Ltd
Priority to JP2013058710A priority Critical patent/JP6042756B2/ja
Priority to TW102147245A priority patent/TWI550673B/zh
Priority to CN201410017356.6A priority patent/CN104064416B/zh
Publication of JP2014183028A publication Critical patent/JP2014183028A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6042756B2 publication Critical patent/JP6042756B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Breakers (AREA)
  • Arc-Extinguishing Devices That Are Switches (AREA)

Description

本発明は、電路の過電流及び短絡電流を遮断する回路遮断器に係り、特にDC電流を遮断する回路遮断器に関する。
本技術分野の背景技術として、特許文献1(特開2011−129385号公報)がある。特許文献1には、回路遮断器のアーク駆動力を高めるために、一対の脚部を有するU字状の磁性体を固定接触子の固定接点を取り囲むように配置し、かつ前記脚部を前記接点間に発生したアークの両側に位置させるとともに、前記磁性体の脚部に永久磁石を配置することが記載されている。
特開2011−129385号公報
回路遮断器における電流の遮断は、電流通過により発生する磁界を利用した電磁力によりアークを駆動させることで行っている。例えば、DC電流が20A程度以下の遮断では、電流通過により発生する磁界が弱く、アークが駆動しにくい。また、交流電流のように零点がないため遮断が困難という問題がある。
前記特許文献1には、接点上の一方向へ磁界を発生させるように、永久磁石を遮断器内に配置することで、電磁力を発生させアークを遮断器の電源側に駆動させ、遮断する技術が記載されているが、電流の極性を変化させると、アークが負荷側に駆動し、遮断能力が落ちるため通電方向が限定されるといった問題がある。
上記課題を解決するために、例えば特許請求の範囲に記載の構成を採用する。
本願は上記課題を解決する手段を複数含んでいるが、その一例を挙げるならば、「電路に流れる過電流または短絡電流を遮断する回路遮断器であって、前記電路に接続され、固定接点を備えた固定接触子と、該固定接点と対向して配置され、接触または開離する可動接点を備えた可動接触子と、該固定接点と該可動接点間に発生したアークを消孤する消孤装置を備え、前記固定接触子は折り返した形状の細長い突起部を形成し、前記固定接触子の細長い突起部の表側に前記固定接点を配置し、前記細長い突起部の裏側にアークランナを配置し、前記アークランナは、中央に凹部形状を形成し、該凹部形状に永久磁石を設置し、該永久磁石の両側につい立てを形成し、前記永久磁石は、N極およびS極の位置が前記固定接点に対して垂直方向となるように配置したことを特徴とする回路遮断器。」を特徴とする。
本発明によれば、比較的小さい20A程度以下のDC電流対応の回路遮断器の場合、アークランナに永久磁石を配置した比較的簡易な構成で、電流の通電方向に限定されない直流対応の回路遮断器を提供することができる。
本発明の実施例1における回路遮断器の全体構成の断面図を示す。 図1の回路遮断器の固定接触子、可動接触子及び消孤装置の構成の斜視図を示す。 図2Aの固定接触子及びアークランナを1/2カットした固定接触子、可動接触子及び消孤装置の構成の斜視図を示す。 固定接触子の外観斜視図を示す。 図3Aに示したA−A断面図を示す。 図3Aに示したB−B断面図を示す。 アークランナ及び永久磁石の外観斜視図を示す。 固定接点上のアークの足に作用する磁界及び電磁力を説明する図を示す。 接点間に発生したアークが電磁力により移動することを説明する図を示す。 接点間に発生したアークが電磁力により移動することを説明する図を示す。 接点間のアークが固定接点上を回動する図を示す。 本発明の実施例2の構成図を示す。 固定接点上のアークに作用する磁界、電磁力を説明する図を示す。
以下、本発明の実施形態を図面を用いて説明する。
(実施例1)
図1は、本発明の実施例1の回路遮断器の全体構成の断面図を示す。
図1において、10は回路遮断器、11は電源側端子、12は固定接触子で、折り返した形状を有し、13は折り返し形状の固定接触子12に設置した固定接点、14は折り返し形状の固定接触子に設置したアークランナ、15はアークランナ14に配置した永久磁石、16は可動接点、17は可動接触子、18は接点間に発生したアークを消孤する消孤装置、19は電流をON−OFFするための可動接触子17を駆動する開閉機構(点線枠)、20は過電流または短絡電流が流れた際に開閉機構19を駆動し、接点を開離させる引き外し装置(点線枠)である。
21、24は電流を流す導体、22は温度により変化するバイメタル、25は負荷側端子、26は可動部、27は可動接触子の回動支点、28は可動コア、29は固定コア、30は開閉機構部や引き外し機構などを収納するケース、31はケース30のカバーである。
次に、回路遮断器10の構成について説明する。
図1において、回路遮断器10は電源側端子を逆L字形状に折り曲げ、続けてL字形状に折り曲げ、平らな部分を一部有し、さらに折り曲げ、階段状とし固定接触子12を形成し、固定接点13を設置する。
また、固定接触子12にはアークランナ14を設置し、アークランナ14には永久磁石15を配置する。この固定接触子12の構成については後で詳細に説明する。
固定接点13に対向する位置に可動接点16が配置され、可動接点16は可動接触子17に設置、固定されている。また、電流を遮断する際に接点間に発生したアークを消孤する消孤装置18を可動接触子17の周囲に配置する。
可動接触子17は、フレキシブルな導体21に接続され、導体21は引き外し装置20を構成しているバイメタル22に接続される。バイメタル22は、ケース30内でほぼ垂直に配置し、バイメタル22の中央部より導体24に接続し、導体24は負荷側端子25に接続される。
引き外し装置22を構成するバイメタル22は、過電流による熱で先端が変形し、変形することにより可動部26を押し、開閉機構19を動作させ、接点を開離し電路を遮断する。
また、引き外し装置22は、電路に過電流が流れたとき開閉機構19を動作させるバイメタルと、電路の短絡電流が流れたとき開閉機構19を動作させる電磁式引き外し機構をバイメタル22の隣に並んで配置している。
電磁式引き外し機構は、可動コア28と固定コア29を設置し、短絡電流が流れると電磁力が発生し、可動コア28を吸引し、可動部26を押し、開閉機構19を動作させ、接点を開離し電路を遮断する。
次に、回路遮断器の可動接触子と固定接触子の周囲の構成について説明する。
図2Aは、固定接触子、可動接触子、アークランナ及び消孤装置の構造の斜視図を示し、図2Bは、図2Aの固定接触子の部分を電源・負荷側方向に1/2カットした場合の斜視図を示し、双方とも接点が開放された状態を示している。
図2Aにおいて、電源側端子11は電源ラインと接続するための孔111を有し、逆L字形状に折り曲げ、続けてL字形状に折り曲げ、固定接触子12を形成する。この固定接触子12の構成については後で詳細に説明する。
固定接触子12の細長い突起121のほぼ中央部には固定接点13を配置し、固定接点13に対向する箇所に可動接点16を可動接触子17の先端に配置し、可動接触子17は孔27を支点として回動し、可動接点16が固定接点13と接触したり開離したりする。
また、固定接触子12の細長い突起121の下側にはアークランナ14を配置する。そしてアークランナ14にはつい立て141を中央部に設けている。さらに、可動接触子17と固定接触子12の周囲を取り囲むように消孤装置18を配置する。消孤装置18は、複数の板材を所定の間隔を持たせ、積み上げる構成としている。
また、図2Bにおいて、アークランナ14は凹部形状を有し、固定接点13の下側に永久磁石15を配置する。
このように固定接点13の下側に永久磁石15を配置した構成により、接点の周囲に磁界を発生させ、接点間で発生したアークに電磁力を加え、アークを駆動することができる。
次に、本発明の固定接触子及びアークランナについて、図3A、図3B及び図3Cを用いて説明する。図3Aは固定接触子とアークランナの外観斜視図を示し、図3Bは図3Aに示したA−A断面を示し、図3Cは図3Aに示したB−B断面を示す。
図3Aにおいて、電源側端子11には、電源側ラインと接続するための孔111を有し、逆L字形状に折り曲げ、続けてL字形状に折り曲げ、固定接触子12を形成する。また、固定接触子12は、折り曲げた箇所より平らな部分を有し、この平らな部分で中央に固定接点13を配置するための細長い突起121を負荷側の辺から形成し、突起の周囲を逆コ字形状の孔122を形成するように打ち抜く。そして逆コ字形状の孔122を有する負荷側寄りの部分で、細長い突起121はそのままで周囲を階段状に折り曲げる。従って、固定接触子12の細長い突起121は階段状に折り曲げた高さで、電源側に突き出た形状となり、この細長い突起121の下側は孔122により空間を有する。固定接触子12の細長い突起121のほぼ中央には固定接点13を設置、固定し、この固定接点13の位置は可動接点16と合致する位置とする。
また、細長い突起121の裏側には、図4に示すようなアークランナ14を配置するが、これは図3Bを用いて説明する。
図3Bは、図3AのA−A断面図を示す。図3Bにおいて、固定接触子12は、電源側端子11を逆L字形状に折り曲げ、続けてL字形状に折り曲げ、平らな部分をプレスなどにより打ち抜き孔122の部分を形成し、階段状に折り曲げ、固定接点13を配置する細長い突起121は折り曲げないで、固定接点13を固定している。この固定接点13を固定している固定接触子12の細長い突起121の下側にアークランナ14を配置する。
アークランナ14は、固定接点13のほぼ真下に永久磁石15を配置するため凹部形状を有し、固定接触子12の細長い突起121にかしめなどで固定する。
また、このアークランナ14の構造は図4に外観斜視図を示しているが、永久磁石15を配置する電源・負荷側方向に対し直角方向についたて141を両側に配置し、永久磁石15を覆う構成にする。
次に、図3Cに図3AのB−B断面図を示す。図3Cにおいて、アークランナ14は、固定接触子12の細長い突起121に固定した固定接点13のほぼ真下に永久磁石15を配置し、その両側についたて141を形成している。
このような図3Cの構成において、永久磁石15の磁極の上側をN極、下側をS極とすると、磁力線40はN極からS極に向かって放物線を描くように出ている。また、永久磁石15からの磁力線はN極から360度全周に渡って出て、全周に出ていた磁力線はアークランナ14の金属のつい立て141の端に集中する。そしてS極に戻るような磁力線を描く。
次に、本発明のアークランナ14について説明する。
図4は、アークランナ14及び永久磁石15の外観斜視図を示す。
アークランナ14は、電源・負荷側方向に凹部形状を有し、この凹部形状に永久磁石15を設置する。永久磁石15の極の位置は垂直方向とし、上側にN極、下側にS極となるように配置する。場合によっては極を逆にすることも可能である。また、アークランナ14の電源・負荷側方向と直交する方向に、つい立て141を永久磁石15の両側に形成する。このつい立て141は、永久磁石15のN極から出た磁力線がつい立て141の端面に集中して入り、アークランナ14を介してS極に入るようにするためである。
ここで、永久磁石15の種類について説明すると、永久磁石として、鉄の酸化物を含んだ結晶体の集まりであるフェライト磁石、ネオジウム、鉄、ホウ素を主成分とするレアアース磁石で、永久磁石で最も磁力の強力なネオジウム磁石、サマリウムとコバルトで構成されたサマリウムコバルト磁石、アルミニウム、ニッケル、コバルトなどを原料として鋳造されたアルニコ磁石などがある。
次に、回路遮断器の可動接点16と固定接点13が接触した閉極状態から過電流や短絡電流により両接点が離れる開極状態に移行するとき、両接点間にアークが発生する。
また、アークは、両接点間の電位差及び消孤装置18に接触し、冷却されることにより消孤する。交流回路の場合、電流零点が存在するため両接点間に発生したアークは短時間で消孤する。しかし、直流回路においては、直流零点が存在しないためアークが消孤され難く、長時間持続するかもしくは遮断不能となるケースもある。
特に、例えば20A程度以下の小電流域では、接触子を流れる電流から発生する磁界が小さいため、アーク自身に作用する電磁力が弱く、アーク駆動力が低下する。そのため、アークが接点上に停滞してしまい、遮断が困難になる。
そこで、本実施例では固定接点のすぐ下に永久磁石15を配置することで、接点の周囲に磁界を発生させ、アークを駆動する。
次に、図2A及び図2Bに示した本発明の実施例1の構成において、過電流等により発生したアークについて図5〜図8を用いて説明する。
図5において、図5(a)は固定接点上のアークの状態を示す図で、図5(b)は図5(a)の中心線上の断面図を示す。
図5(a)は固定接点上の磁界の方向40及びアークに付加される電磁力の方向を示し、永久磁石15は固定接点13に近い方をN極、遠い方をS極とし、通電方向は可動接点16から固定接点13に流れる場合について説明する。
可動接点と固定接点に発生したアーク70は、永久磁石15の磁界及びアーク自体に流れる電流により電磁力を受け、その方向はフレミングの左手の法則に従う。固定接点上からみた磁界の方向は、中心線を軸に対称になっており、位置により異なる。
そのため、アーク70に働く電磁力の方向も位置によって異なるため、電磁力を受け移動したアーク70は方向を変えて動くので、固定接点上で時計回りに円を描くように移動する。
すなわち、図5(a)において、41はアーク70の足(アークと固定接点が接触する点を足と呼ぶことにする)を表し、紙面に対し表より裏に垂直に電流が流れることを意味する。
また、足41の点における磁界の方向は矢印51の方向で、真下にある永久磁石15より固定接点13を介して固定接点13の中心より放射状に出る方向である。磁界の方向は、磁力線の方向で、永久磁石のN極より放物線状に出てS極に戻るので固定接点上では放射状に出る方向となる。
従って、フレミングの左手の法則より電磁力は、矢印61のように働き、アーク70は移動する。
次に、アーク70が足41より電磁力61により足42に移動した場合、足42では、アーク70に流れる電流の向きは紙面に対し表より裏に垂直に流れる方向で、磁界の方向は矢印52のように下向きの方向であるので、電磁力は矢印62に示す斜め左上方向となる。従って、アーク70は斜め左上方向に移動する。
次に、アーク70が足42より電磁力62により足43に移動した場合、足43では、アーク70に流れる電流の方向は、紙面に対して表より裏に垂直な方向で、磁界の方向は矢印53で示す斜め左下方向であるため、電磁力は矢印63のように上向き方向に働く。従って、アーク70は上方に移動する。
次に、アーク70が足43より足44に移動した場合、足44では、アーク70に流れる電流の方向は紙面に対して表より裏に垂直な方向で、磁界の方向は矢印54で示す斜め左上方向であるため、電磁力は矢印64のように斜め右上方向に働く。従って、アーク70は斜め右上に移動する。
次に、アーク70が足44から足45に移動した場合、足45では、アーク70に流れる電流の方向は紙面に対して表より裏に垂直な方向で、磁界の方向は矢印55で示す上向き方向であるため、電磁力は矢印65のように右方向に働く。従って、アーク70は右方向に移動する。
次に、アーク70が足45から足46に移動した場合、足46では、アーク70に流れる電流の方向は紙面に対して表より裏に垂直な方向で、磁界の方向は矢印56で示す斜め右上方向であるため、電磁力は矢印66のように斜め右下方向に働く。従って、アーク70は斜め右下方向に移動する。
そして、アーク70が足46から足41に移動し、アーク70は連続して動くので、固定接点13上を時計方向に円を描くように動くことになる。
図5(b)は、アーク70と永久磁石15の磁界を示す。図5(b)において、アーク70は可動接触子17に固定した可動接点16と固定接触子121に固定した固定接点13の間に発生する。アーク70に示した矢印は電流の向きを表している。また、アークランナ14に配置した永久磁石15で上側をN極、下側をS極とすると、磁力線40は図に示すようにN極面より全周に渡って放射状に出て放物線を描きながらS極に戻る。また、磁力線の途中に図3Cに示すようなアークランナ14のつい立て141などが存在すると、磁力線はその金属板に集中して通る。
次に、アーク70が接点間で円を描く状態を図6A及び図6Bにより説明する。図6Aは可動接点16と固定接点13の間にアーク71が発生し、フレミングの左手の法則により電磁力が働いて矢印80のようにアーク71が移動し、アーク72の位置に移動した状態を示す。そして図6Aに示したアークの状態から、次に図6Bに示すアークの状態に移動する。
図6Bは、図6Aのアーク72がフレミングの左手の法則により電磁力の働きで矢印81のように移動し、アーク73になった状態を示している。
この図6Aから図6Bに示したように接点間に生じたアークは、連続して固定接点13上及び可動接点16上で円を描くように移動し回動する。
次に、図7に接点間に発生したアーク70の動きの状態の図を示す。
図7において、図7(a)はアークの動きの状態を示し、図7(b)はアークの中央部の断面図を示す。図7(a)は可動接点16と固定接点13との間に発生したアーク70の動きを表したもので、実際は連続して円を描いて動いている。また、アーク70は中央部が円弧状の膨らんだ形状を示す。
次に、図7(b)は、アーク70の中央部のC−C断面図を示す。
図7(b)は、アーク70がフレミングの左手の法則によって電磁力が働き、時計回りに回転する動きを示している。
また、アーク70の電流の向きを固定接触子12から可動接触子17の方向とすると、アーク70は反時計回りに回転する。または、永久磁石のN極とS極を逆にしてもアーク70は反時計方向に回転する。
そして、接点上で移動するアーク70は、消弧装置18の内壁に接触しながら駆動することにより急速に冷却され、消弧される。
即ち、本発明の実施例1は、接点上に発生したアークは、永久磁石の磁界および自身の電流により、電磁力を受け、その方向はフレミングの左手の法則に従う。接点上からみた磁界の方向は、中心線を軸に対称になっており、位置により異なっている。そのため、電磁力の方向も位置によって異なるため、電磁力を受け移動したアークは方向を変えて動くため、接点上で時計回りに円を描くように移動する。
永久磁石の極性が逆に配置された場合についても、電磁力の方向が180°反対になり、アークは逆方向の反時計回りに円を描くように駆動するため、先述した配置と同様の効果が得られるため、磁石の極性はどちらでもよく、組立て性も優れている。
また、電流の通電方向についても、同様の変化となるためどちらの方向でも同様の効果が得られ、通電方向によらない開閉性能を確保できる。
また、本実施例において、永久磁石の極性又は電流の通電方向を逆にした場合についても、アークの回転する方向が逆になるだけで同様の効果が得られる。また、磁石が固定接触子12の下に隠れ、アークに晒されないため、永久磁石を保護するための部材が不要であり、経済面でも優れている。
(実施例2)
次に、本発明の実施例2について図を用いて説明する。
図8は、永久磁石15を固定接点13のサイドに配置した場合の固定接触子12及び可動接触子17の周辺の構成の斜視図を示す。
また、図8は、固定接触子12を電源・負荷側方向に1/2カットした図を示しており、図2Bと異なる点は永久磁石の配置の位置である。
すなわち、永久磁石15を、固定接点13を配置する固定接触子12の突起部121の固定接点13の負荷側方向に配置している。
次に、図8に示した固定接点13、永久磁石15及び固定接触子の突起121の位置の上面図で、図9(b)は中心線における断面図を示す。
図9(a)において、固定接点13における接点間のアーク70は、通電方向を可動接点から固定接点に流れる場合を考える場合を考えると、電流の方向は紙面に対し表から裏に垂直に流れる方向で、磁界の方向は永久磁石15が固定接点13の右側に配置されているので、矢印100のような方向となりフレミングの左手の法則によって電磁力は矢印90のように斜め右上方向に働く。
次に、アーク70の足80から電磁力によって移動した足81において、電流の向きは紙面に対し表から裏に垂直に流れる方向で、磁界の方向は矢印100(点線矢印)のように斜め左下方向であるので、電磁力は矢印100のように斜め左上方向に働く。従って、アーク70は足81より斜め左上方向に移動し、足82の位置に移る。
次に、アーク70が足82にあるとき、足82では電流の方向は紙面に対し表から裏に垂直方向に流れ、磁界の方向は矢印102に示すように斜め左上方向であるため、電磁力は矢印92のように斜め右上方向の力が働く。従って、アーク70は足82より足83に移動する。
次に、アーク70が足83にあるとき、足83では電流の方向は紙面に対し表から裏に垂直方向に流れ、磁界の方向は矢印103に示すように斜め右上方向であるため、電磁力は矢印93のように斜め右上方向の力が働き、この位置に留まっている。
即ち、負荷側よりみて、アーク70は固定接点13上の左半面の領域では円を描くように動き、固定接点13上の右半面の領域では留まった状態となる。
そして、負荷側から見て、左半面にて発生したアーク70は、時計回りに円を描きながら右半面へと移動する。この際、消孤装置18の内壁に接触しながら駆動することにより急速に冷却され、消弧される。
また、負荷側から見て右半面にて発生したアークについては、消弧装置17の内壁側面に早急に接触するため、早い段階でアークを冷却し消弧する。
次に、図9(b)に図9(a)の中心線の断面図を示す。
図9(b)において、固定接点13の負荷側に永久磁石15を固定接触子12の突起部121に配置し、永久磁石15の固定接点側をN極とし、負荷側をS極としている。このような永久磁石15の配置により、磁力線はN極より全周に渡り放射状に出て放物線でS極に戻る。従って、固定接点13では図9(a)に示す磁界の方向となる。また、実施例2では永久磁石15を固定接点13の負荷側に配置しているが、電源側に配置しても効果は同じである。
10‥回路遮断器、
11‥電源側端子、
12‥固定接触子
13‥固定接点、
14‥アークランナ、
15‥永久磁石、
16‥可動接点、
17‥可動接触子、
18‥消孤装置、
19‥開閉機構(点線枠)、
20‥引き外し装置(点線枠)
21、24‥導体、
22‥バイメタル、
25‥負荷側端子、
26‥可動部、
27‥可動接触子の回動支点、
28‥可動コア、
29‥固定コア、
30‥ケース、
31‥カバー
40‥磁力線
41,42,43,44,45,46‥アークの足
51,52,53,54,55,56‥磁界の向き
61,62,63,64,65,66‥電磁力の方向
70,71,72,73‥アーク
121‥固定接触子の細長い突起部
122‥打ち抜き部
141‥アークランナのつい立て

Claims (3)

  1. 電路に流れる過電流または短絡電流を遮断する回路遮断器であって、
    前記電路に接続され、固定接点を備えた固定接触子と、該固定接点と対向して配置され、接触または開離する可動接点を備えた可動接触子と、該固定接点と該可動接点間に発生したアークを消孤する消孤装置を備え、
    前記固定接触子は折り返した形状の細長い突起部を形成し、
    前記固定接触子の細長い突起部の表側に前記固定接点を配置し、
    前記細長い突起部の裏側にアークランナを配置し、
    前記アークランナは、中央に凹部形状を形成し、該凹部形状に永久磁石を設置し、該永久磁石の両側につい立てを形成し、
    前記永久磁石は、N極およびS極の位置が前記固定接点に対して垂直方向となるように配置したことを特徴とする回路遮断器。
  2. 請求項1記載の回路遮断器において、
    前記固定接触子は、電源端子を逆L字形状に折り曲げ、続けてL字形状に折り曲げ、該折り曲げた水平な板材の中央部を逆コ字形状に打ち抜き、さらに中央の細長い突起部は残した状態で前記水平の板材を階段状に折り曲げて形成したことを特徴とする回路遮断器。
  3. 請求項1記載の回路遮断器において、
    前記可動接点と前記固定接点で発生したアークを回動させ、前記消孤装置で消孤することを特徴とする回路遮断器。
JP2013058710A 2013-03-21 2013-03-21 回路遮断器 Active JP6042756B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013058710A JP6042756B2 (ja) 2013-03-21 2013-03-21 回路遮断器
TW102147245A TWI550673B (zh) 2013-03-21 2013-12-19 breaker
CN201410017356.6A CN104064416B (zh) 2013-03-21 2014-01-15 电路断路器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013058710A JP6042756B2 (ja) 2013-03-21 2013-03-21 回路遮断器

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2014183028A JP2014183028A (ja) 2014-09-29
JP6042756B2 true JP6042756B2 (ja) 2016-12-14

Family

ID=51552081

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013058710A Active JP6042756B2 (ja) 2013-03-21 2013-03-21 回路遮断器

Country Status (3)

Country Link
JP (1) JP6042756B2 (ja)
CN (1) CN104064416B (ja)
TW (1) TWI550673B (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9530593B1 (en) * 2015-08-19 2016-12-27 Carling Technologies, Inc. Electromagnetically assisted arc quench with pivoting permanent magnet
CN108602439B (zh) * 2016-02-04 2022-01-11 特斯拉公司 具有电弧分离板的引爆式断路器
US9679720B1 (en) * 2016-05-06 2017-06-13 Carling Technologies, Inc. Arc motivation device
CN109360755B (zh) * 2018-11-26 2021-04-27 北京人民电器厂有限公司 灭弧机构及直流断路器
KR102196740B1 (ko) 2019-04-05 2020-12-30 엘에스일렉트릭(주) 직류 기중 회로 차단기용 소호부 구조체

Family Cites Families (17)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5914219A (ja) * 1982-07-16 1984-01-25 富士電機株式会社 直流電磁接触器
DE3347042A1 (de) * 1983-12-24 1985-07-04 Brown, Boveri & Cie Ag, 6800 Mannheim Lichtbogenloeschanordnunng
JP2529264B2 (ja) * 1987-06-04 1996-08-28 三菱電機株式会社 ト―ションバ―による操作機構
FR2632772B1 (fr) * 1988-06-10 1990-08-31 Merlin Gerin Disjoncteur basse tension a soufflage magnetique de l'arc par un aimant permanent
JPH07296707A (ja) * 1994-04-26 1995-11-10 Fuji Electric Co Ltd 回路遮断器の磁気駆動鉄心絶縁装置
JP3166890B2 (ja) * 1994-05-24 2001-05-14 富士電機株式会社 回路遮断器の消弧装置
JP3216776B2 (ja) * 1994-06-14 2001-10-09 富士電機株式会社 回路遮断器
DE29620519U1 (de) * 1996-11-25 1997-02-06 Heinrich Kopp Ag, 63796 Kahl Kontaktanordnung für Fehlerstromschutzschalter
JP2002260514A (ja) * 2001-03-06 2002-09-13 Hitachi Ltd 回路遮断器
JP2005183285A (ja) * 2003-12-22 2005-07-07 Omron Corp 開閉装置
JP4357505B2 (ja) * 2006-07-10 2009-11-04 株式会社日立製作所 遮断器
JP4492610B2 (ja) * 2006-12-28 2010-06-30 株式会社日立製作所 遮断器及びその開閉方法
CN201011648Y (zh) * 2006-12-29 2008-01-23 张作朋 智能型塑壳断路器的灭弧装置
JP5515719B2 (ja) * 2009-12-18 2014-06-11 富士電機機器制御株式会社 回路遮断器
PL2431989T3 (pl) * 2010-09-20 2015-03-31 Secheron Sa Elektromechaniczny wyłącznik instalacyjny
CN202473793U (zh) * 2012-01-29 2012-10-03 西门子公司 磁轭、组件以及断路器
CN202487498U (zh) * 2012-03-21 2012-10-10 温州市明达电器有限公司 双向磁场消弧装置

Also Published As

Publication number Publication date
TWI550673B (zh) 2016-09-21
CN104064416B (zh) 2017-01-04
CN104064416A (zh) 2014-09-24
TW201440108A (zh) 2014-10-16
JP2014183028A (ja) 2014-09-29

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6042756B2 (ja) 回路遮断器
KR101377342B1 (ko) 회로 차단기
JP5986419B2 (ja) 接点装置及びこれを使用した電磁開閉器
EP2765588B1 (en) Electromagnetic contactor
JP6359896B2 (ja) 接点機構及びこれを使用した電磁接触器
JP5515719B2 (ja) 回路遮断器
CA2899773C (en) Bimetal and magnetic armature providing an arc splatter resistant offset therebetween, and circuit breaker including the same
JP2014107199A (ja) 電磁引外し装置
JP5503792B1 (ja) 電磁継電器
JP5056571B2 (ja) 回路遮断器
JP2012221701A (ja) 回路遮断器
JP5966432B2 (ja) 直流電磁接触器
JP2013164920A (ja) 回路遮断器
JP6345369B2 (ja) 開閉器
WO2014155442A1 (ja) 回路遮断器
JPH11339605A (ja) 直流遮断器
JP2018133142A (ja) 回路遮断器
JP6007135B2 (ja) 回路遮断器
JP2005166433A (ja) 電磁継電器
JP5387728B2 (ja) 回路遮断器
JP2006196368A (ja) パワーリレー
JP4696555B2 (ja) 回路遮断器
JP6276973B2 (ja) 回路遮断器の電磁引き外し装置
JP6213035B2 (ja) 電磁接触器
KR20180009479A (ko) 고정자 내접 결합식 비자성체 지지편 상부에 아마추어가 중력에 의해 자중복귀 가능하도록 걸쳐지는 트립장치를 구비한 회로 차단기

Legal Events

Date Code Title Description
RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20141027

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20150807

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20160525

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160607

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160805

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20161025

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20161110

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6042756

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150