JP2006196368A - パワーリレー - Google Patents

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浩司 横山
Riichi Uotome
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Abstract

【課題】通電コイルに通電し、制御接点を開離させたときには、磁石による磁束の一部を固定接点と可動接点との間に漏れ磁束として有効に作用させて、可動接点と固定接点との間に生じたアークを、より耐性の大きい固定端子の同士の間にまで引き延ばして消弧するようにした、パワーリレーを提供する。
【解決手段】固定接点41と可動接点42との間に生じたアークを引き延ばして消孤するようにしたパワーリレーであって、衝立状本体部T1Aを絶縁ベース1より上方に延出させるとともに、絶縁ベース1の下方より脚部T1Bを突出させた第1の固定端子T1と、柱状本体部T2Aを絶縁ベース1より上方に延出させるとともに、絶縁ベース1の下方より脚部T2Bを突出させ、可動接点42を設けた板バネ8の上端8Aを固着している第2の固定端子T2とを備え、第2の固定端子T2は、第1の固定端子T1との隙間Bが、第1の固定端子T1と板バネ8との間の隙間Aよりも小さくなるようにして配設されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、永久磁石による磁束の一部を、制御接点側に導くことにより、可動接点と固定接点との間に生じたアークを引き延ばして消孤するパワーリレーに関する。
従来より、通電コイルへの通電により可動接点と固定接点との接離をおこなって、電流の開閉を制御するパワーリレーが存在する。このようなパワーリレーでは、板バネ上に設けられた可動接点が固定接点から開離されたときに制御接点間で生じるアーク放電によって制御接点に損傷を与えることが問題となっている。
このため、下記特許文献1のような技術が既に開示されており、接点間にアーク電流が飛ぶことによる制御接点の損傷を防止すべく、永久磁石を制御接点付近に配置させて、制御接点間で発生したアーク電流を、接点間とは直交する方向に引き延ばすようにしている。
特開昭54−111655号公報
しかしながら、この技術は、接点間のアーク電流を永久磁石から発生する磁界によって、板バネの側端に引き延ばす構造としているため、以下の問題がある。
すなわち、通常、パワーリレーにおいては、通電コイルへの非通電時には、固定端子上に設けた固定接点から引き離すために、可動接点は板バネ上に設けられている。そのため、可動接点と固定接点との間で生じたアークを、固定接点と可動接点とを結ぶ線分に直交する方向に引き延ばしたとしても、可動接点の背後には、導電性の高い板バネが存在するため、アークは固定接点と板バネ間に誘導され、耐性の小さな板バネが大きく損傷を受けてしまう。
本発明は、このような問題を解決するために提案されたもので、通電コイルに通電し、制御接点を開離させたときには、固定接点と可動接点との間に漏れ磁束を有効に作用させて、可動接点と固定接点との間に生じたアークを、板バネよりも耐性の大きい固定端子の本体部の同士の間まで引き延ばして消弧するようにした、パワーリレーを提供することを目的としている。
上記目的を達成するために、本発明の請求項1では、通電コイルを巻装した継鉄と、通電コイルへの通電を切換えて継鉄に生じる磁束によって開位置と閉位置との間で往復運動をなす作動片と、この作動片の運動を受けた可動接点を固定接点に接離させて、電流の開閉を行なう制御接点とを備え、これらを絶縁ベース上に実装し、その全体を絶縁ケースで覆った構造とされ、上記作動片を開位置に移動させて、上記制御接点を開いて電流を遮断する際には、上記制御接点側に磁石による磁束を作用させることによって、可動接点と固定接点との間に生じたアークを引き延ばして消孤するようにしたパワーリレーにおいて、衝立状本体部を絶縁ベースより上方に延出させるとともに、絶縁ベースの下方より脚部を突出させた第1の固定端子と、柱状本体部を絶縁ベースより上方に延出させるとともに、絶縁ベースの下方より脚部を突出させ、可動接点を設けた板バネを固着している第2の固定端子とを備え、第2の固定端子は、第1の固定端子との隙間が、第1の固定端子と板バネとの間の隙間よりも小さくなるようにして配設されていることを特徴とする。
請求項2では、第2の固定端子の柱状本体部が、1本の柱部の上部にアーム部を横方向に張り出し、そのアーム部にバネ板の上端を固着させた、逆L字形状に形成されていることを特徴とする。
請求項3では、第2の固定端子の柱状本体部が、2本の柱部の上部に横架部を橋絡させ、その横架部にバネ板の上端を固着させた、アーチ形状に形成されていることを特徴とする。
請求項4では、通電コイルを巻装した継鉄と、通電コイルへの通電を切換えて継鉄に生じる磁束によって開位置と閉位置との間で往復運動をなす作動片と、この作動片の運動を受けた可動接点を固定接点に接離させて、電流の開閉を行なう制御接点とを備え、これらを絶縁ベース上に実装し、その全体を絶縁ケースで覆った構造とされ、上記作動片を開位置に移動させて、上記制御接点を開いて電流を遮断する際には、磁石による磁束の一部を上記制御接点側に導くことによって、可動接点と固定接点との間に生じたアークを引き延ばして消孤するようにしたパワーリレーにおいて、衝立状本体部を絶縁ベースより上方に延出させるとともに、絶縁ベースの下方より脚部を突出させた第1の固定端子と、柱状本体部を絶縁ベースより上方に延出させるとともに、絶縁ベースの下方より脚部を突出させ、可動接点を設けた板バネを固着している第2の固定端子と、第1の固定端子の衝立状本体部の側方で、第2の固定端子の柱状本体部との間に設けられた、少なくとも1以上の孤立した導体端子と、これらの導体端子と第1の固定端子の衝立状本体部との隙間を、板バネと第1の固定端子の衝立状本体部との隙間よりも小さくなるように配設していることを特徴とする。
請求項5では、通電コイルを巻装した継鉄と、通電コイルへの通電を切換えて継鉄に生じる磁束によって開位置と閉位置との間で往復運動をなす作動片と、この作動片の運動を受けた可動接点を固定接点に接離させて、電流の開閉を行なう制御接点とを備え、これらを絶縁ベース上に実装し、その全体を絶縁ケースで覆った構造とされ、上記作動片を開位置に移動させて、上記制御接点を開いて電流を遮断する際には、磁石による磁束の一部を上記制御接点側に導くことによって、可動接点と固定接点との間に生じたアークを引き延ばして消孤するようにしたパワーリレーにおいて、衝立状本体部を絶縁ベースより上方に延出させるとともに、絶縁ベースの下方より脚部を突出させた第1の固定端子と、柱状本体部を絶縁ベースより上方に延出させるとともに、絶縁ベースの下方より脚部を突出させ、可動接点を設けた板バネを固着している第2の固定端子とを備え、第2の固定端子の柱状本体部の隅角部が、板バネと第1の固定端子の衝立状本体部とを結ぶ線分上に位置するように配設されていることを特徴とする。
請求項6では、第1の固定端子の本体部あるいは第2の固定端子の本体部の少なくともいずれか一方にはアークを誘導するための突出部が形成され、これによって、第1の固定端子の本体部と、第2の固定端子の本体部との隙間を、バネ板と第1の固定端子との隙間よりも小さくしていることを特徴とする。
請求項7では、上記突出部は、尖塔形状の端部を有していることを特徴とする。
請求項8では、上記突出部は、尖塔形状の端部を有した複数の小突出片を有していることを特徴とする。
請求項9では、第1の固定端子あるいは第2の固定端子のいずれか一方には、上記した突出部に代えて、可動接点側に内面を向けたアーチ状の磁性体を設けていることを特徴とする。
請求項10では、突出部は、固定接点側に突出し、第1の固定端子に設けた固定接点から側端に至るようにリブ条を延設したことを特徴とする。
請求項11では、第2の固定端子の柱状本体部には突出縁が形成され、これによって、第1の固定端子の本体部と、第2の固定端子の本体部との隙間を、バネ板と第1の固定端子との隙間よりも小さく形成していることを特徴とする。
請求項12では、突出部または突出縁は、第1、第2の固定端子の本体部よりも放電の容易な素材で形成されていることを特徴とする。
請求項13では、請求項1〜12に記載のパワーリレーは、通電コイルへの非通電時には、磁石の磁力によって作動片を開、閉位置で保持するラッチ式リレーであることを特徴とする
請求項1〜3によれば、第1の固定端子と板バネとの隙間よりも、第1の固定端子と第2の固定端子との隙間の方が小さくなっているので、制御接点を開離させたときに接点間で生じたアークを、側端に引き延ばす際に、より耐性の大きい第1、第2の固定端子の本体部の隙間まで引き延ばして消弧できる。
特に、請求項3によれば、第2の固定端子には、2本の柱状本体部が、第1の固定端子の側端に存在するので、制御接点に誘導される漏れ磁束の向きが逆になっても、アークをいずれか一方の側端に引き延ばし、消弧できる。
請求項4によれば、導体端子によって、第1の固定端子と板バネ間のアークを分割させて引き延ばしでき、請求項5によれば、アークを板バネの側端に引き延ばす途中で第2の固定端子の本体部に誘導することができる。
請求項6〜10によれば、突出部を有しているため、第1,2の固定端子の隙間がより小さくなり、引き延ばしが容易に行われる。
また、請求項9によれば、可動接点側に内面を向けたアーチ状の磁性体によって、固定接点からのアークの引き延ばしを早め、磁性体と第2の固定端子との隙間にスムーズに飛び移らせることが出来る。
また、請求項10によれば、突出部には、第1の固定端子に設けた固定接点から側端に至るようにリブ条を形成しているので、アークを誘導するガイドとして機能する。
請求項11によれば、第2の固定端子の柱状本体部には突出縁が形成されているため、柱部の電界強度が高まり、バネ板の側端まで引き延ばされたアークを、第1の固定端子の本体部と第2の固定端子の突出縁との間にスムーズに飛び移らせることができる。
請求項12によれば、突出部または突出縁は、第1,2の固定端子の本体部よりも放電の容易な素材で形成されているので、アークの第2の固定端子への引き延ばしをよりスムーズにできる。
請求項13によれば、継鉄に内蔵させた磁石の磁力によって作動片を開、閉位置で保持することができ、また通電コイルを通電して、作動片を開位置に移動させる際には、磁石による磁束と、通電コイルの通電によって生じた磁束との合成磁束を制御接点側に漏出させることで、アークを引き延ばしをより確実に出来るラッチ式リレーが提供される。
以下に、本発明の実施の形態について説明する。
図11(a)〜(c)は、本発明をラッチ式リレーに適用した場合の構造を示す概略断面図である。ここに、(a)はリレーを上方から見たときの概略断面図、(b)はリレーを前方から見たときの概略断面図、(c)はリレーを側方から見たときの概略断面図である。
X―X,Y―Y,Z―Zは、それぞれ側方、上方、前方から見た場合の切断線を示している。
ラッチ式リレーRは、絶縁ベース1上に構成され、その全体を絶縁ケース5で覆われたブロック体になっている。
絶縁ベース1は、厚みのある絶縁性の高い樹脂から形成され、貫通孔11と凹部12とを設けている。この貫通孔11には、開口端を有した「U」字形の断面を有した継鉄2が挿入されて固定されており、絶縁ベース1の下方には、第1の固定端子T1の脚部T1B、第2の固定端子T2の脚部T2B、一対のコイル通電端子T3、T4を突出させている。
なお、14は絶縁ベース1に形成された縦長溝であり、可動接点42を固定接点41から開離させた際に発生するアークに、後述する漏れ磁束を作用させて引き延ばし、第1、第2の固定端子の本体部T1A、T2A間に飛び移らせたときに、その近傍で発生する金属蒸気や炭素粉を落とし込むことで、絶縁ベース1の絶縁劣化や、第1、第2の固定端子T1,T2の短絡を防止している。
継鉄2は、例えば純鉄、または半硬質磁性材料によって形成されており、「U」字形本体の一方側には、通電コイル6を巻装し突起ビン7を取付け、他方側には、永久磁石9を、図11(b)に示す磁極を向けて埋設され、更にその上端には、アクチュエータである作動片3を揺動可能に支持するための2つの突起21,21を形成している。
作動片3は、継鉄2と同様に、磁性材料からなる板材であって、継鉄2の開口端に吸引され、あるいはその吸引から解放される側である第1の自由端31と、後述する制御接点4に押圧力を加える第2の自由端32との中間点を屈曲させて「く」字形に形成されており、その屈曲部33の付近に、継鉄2の2つの突起21,21を嵌入する切欠き部35,35を形成し、作動片3は、この切欠き部35,35によって、継鉄2と接触した状態で揺動可能に支持されている。
また、作動片3の第2の自由端32は、樹脂などの絶縁素材からなるカード34によって被覆されており、カード34には、制御接点4側に突出させた突起36が設けられ、その下方34aは、板バネ8の下端に係止連結され、作動片3が開位置に移動したときには、板バネ8を引っ張って、可動接点42を固定接点41から強制的に引き剥がしている。
制御接点4は、銅などの導電性の良好な素材を板厚に形成した第1の固定端子T1の衝立状本体部T1A上に設けられた固定接点41と、第1の固定端子T1と同じ素材で製された第2の固定端子T2のアーチ状本体部T2Aにリベット止め81された板バネ8上に設けられた可動接点42とで構成され、この板バネ8が、作動片3のカード34に形成された突起36の押圧を受けて湾曲することで可動接点42が、固定接点41に対して接触して、第1の固定端子T1と第2の固定端子T2との間で電路を閉じ、電流を通じるようになっている。
ここに、板バネ8は、銅板などの弾性力を有した、導電性に富んだ非磁性体素材で形成されている。カード34に形成された突起36は、作動片3の自由端31が継鉄2の開口端に吸引されて閉位置に移動すれば、カード34の突起36は板バネ8を押圧して、可動接点42を固定接点41に接触させるが、通電コイル6への通電を切換えて、作動片3の自由端31が、継鉄2の開口端から解放された開位置に移動すれば、それに応じて板バネ8の押圧を解除するので、可動接点42と固定接点41とは離れる。
ここに、固定接点41、可動接点42の材質には、Ag/Cu、AgCdO/Cu、AgNi/Cu、あるいはAgSnO2/Cu合金などが利用できるが、ここに挙げた例では、先のものほど導電性が高く、後のものほど対溶着性に優れている。
図12(a)、(b)は、ラッチ式リレーRの基本動作を説明する断面図である。
このラッチ式リレーRでは、通電コイル6への通電切換えにより、作動片3の自由端31を継鉄2の開口端に吸引、解放させることで、作動片3を上述した開位置と閉位置との間で往復運動させるが、ここに、図12(a)は、作動片3が閉位置にある状態、図12(b)は、作動片3が開位置にある状態を示している。
図12(a)に従って説明すると、作動片3が閉位置にあるときは、作動片3を被覆するカード34に設けられた突起36は、板バネ8を強く押圧するので、板バネ8に固定された可動接点42と、第1の固定端子T1に設けられた固定接点41とは互いに接触しているが、突起36も板バネ8の復元力を受けているので、この復元力は、作動片3に伝達され、第1の自由端31を継鉄2の開口端から引き離すように作用している。
この状態では、磁石9から生じた磁束ΦM(実線で示す)は、作動片3の第1の自由端31が継鉄2の開口端に密着して形成される左側のループ経路と、作動片3の第2の自由端32と継鉄2との間に大きなギャップを形成している右側のループ経路とに分かれて循環するが、右側のループ経路にはギャップによる大きな磁気抵抗があるために、磁束の多くは、左側のループ経路を通過する。
そのため、通電コイル6の通電が遮断されていれば、作動片3の第1の自由端31を継鉄2の開口端に吸引させる磁力は、板バネ8の弾性力に打ち勝って作動片3は閉位置に静止保持される。
この状態で、通電コイル6に電流を通電すると、通電コイル6から生じた磁束Φm(破線で示す)は、上記左側のループ経路と、第2の自由端33を経由する大きなループの経路に分かれて循環するが、左側のループ経路では、磁石9から生じた磁束ΦMと、通電コイル6から生じた磁束Φmは、その方向が互いに逆となっているので打ち消し合い、その結果、板バネ8の弾性力によって、作動片3の第1の自由端31は継鉄2の開口端から引き離されて、作動片3が開位置に移動する。
ところが一方、通電コイル6によって生じた磁束Φmは、作動片3の第2の自由端32と継鉄2との間のギャップ周辺において、磁石9から生じた磁束ΦMと方向が互いに同じとなり加算される。その結果、作動片3の第2の自由端32は継鉄2に吸引され、この状態は通電が遮断された後も保持される(開状態にラッチされる)。
図12(b)に従って、ラッチリレーRの動作を説明すると、作動片3が閉位置にあるときは、作動片3を被覆するカード34に設けられた突起36は、板バネ8を押圧しておらず、そのため板バネ8に固定された可動接点42と、第1の固定端子T1に設けた固定接点41とは、板バネ8の弾性力によって分離される。
この状態では、磁石9から生じた磁束ΦMは、作動片3の第1の自由端31と継鉄2の開口端がある磁石9の左側のループ経路と、作動片3の第2の自由端32と、継鉄2との間に小さなギャップがある磁石9の右側のループ経路とに分かれて循環するが、左側のループ経路の磁気抵抗がより大きいので、磁束の多くは、右側のループ経路を通過する。
従って、このとき通電コイル6の通電が遮断されていれば、作動片3の第1の自由端31を継鉄2の開口端に吸引させる磁力は、作動片3の第2の自由端32を継鉄2に吸引させる磁力よりも小さくなって、第2の自由端32を継鉄2に押し付けるので、作動片3が開位置に静止保持される。
この状態で、通電コイル6を上記と逆向きに通電すると、通電コイル6によって生じた磁束Φm´は、上記左側のループ経路と、第2の自由端33を経由する大きなループの経路に分かれて循環するが、左側のループ経路では、磁石9から生じた磁束ΦMと、通電コイル6から生じた磁束Φm´とは、その方向が互いに同じとなり加わるので、作動片3の第1の自由端31は継鉄2の開口端に吸引され、その結果、作動片3を閉位置に移動させるが、作動片3の第1の自由端31が継鉄2の開口端に吸引されてしまうと、その後は、通電を遮断しても、磁石9による磁束によってこの状態が保持され、閉状態が保持される(閉状態にラッチされる)。
また、このラッチ式リレーRでは、作動片3の第2の自由端32の途中の部分を制御接点4側に向けて延出させた延出部37を設けているので、通電コイル6を通電して、制御接点4を開離させるときは、磁石9から生じた磁束ΦMと、通電コイル6から生じた磁束Φmとが同一方向に重畳して、作動片3の第2の自由端32を通じて、漏れ磁束となって、固定接点41、可動接点42の間を直交するように誘導される。
そのため、固定接点41と可動接点42との間で発生したアークを板バネ8の側端に引き延ばし、更に、第1、第2の固定端子T1、T2の隙間に誘導させることができ、これによって板バネ8の消耗を低減させている。
ところで、固定接点41と可動接点42とが開離した瞬間には、両者の電位差は、回路の誘導成分により急速に上昇するので、その間の空気による絶縁が破れて、アーク放電が発生するが、この場合に生じるアーク電流は、発熱に伴って、固定接点41、可動接点42から放出される熱電子、蒸発する金属蒸気などの荷電粒子が主体となっている。
ところで、この荷電粒子の速度のベクトルと、周囲の磁束のベクトルとは、互いに交叉するので、電荷粒子に働くローレンツ力のベクトルは、フレミング左手の法則に従えば、電荷粒子の速度ベクトルと磁束のベクトルとの外積として、荷電粒子の軌跡が、磁束のベクトルに直交する面上で円軌道となるように作用する。
また、この荷電粒子に対しては、ローレンツ力と同時に、第1の固定端子T1、第2の固定端子T2、板バネ8間の電界も作用しているので、それら荷電粒子の集合体であるアークは、固定接点41と可動接点42との線分を直交する方向に湾曲しながら移動して引き延ばされて、固定接点T1、板バネ9の側端まで移動した後は、第1の固定端子T1、第2の固定端子T2間の電位差縮小や、アーク放電の湾曲による経路の抵抗増加(消弧作用)により放電維持に必要な電圧が不足したときに消滅する。
なお、アーク放電の湾曲や移動の方向は、その電流の向きによって異なるので、アーク放電による電流が固定接点41側から可動接点42側に流れているときと、その反対にアーク電流が流れているときには、アークの引き延ばし方向は反対になる。
次に、本発明の要部をなすアークの引き延ばし原理について説明する。
図1〜図7は、第1の本発明の要部をなすアークの引き延ばし構造を示している。
図1(a)は制御接点の部分を上方から見たときの横断面図、図1(b)は第1の固定端子と、第2の固定端子との構造的特徴を示す説明図である。
固定接点41は、第1の固定端子T1の衝立状本体部T1Aに設けられ、可動接点42は、逆L字形状の第2の固定端子T2の柱部T2Cの上部に設けたアーム部T2Dに、その上端8Aをリベット81で固着した板バネ8上に設けられており、第2の固定端子T2の柱状本体部T2Aの柱部T2Cと第1の固定端子T1の本体部T1Aとの隙間Bは、第1の固定端子T1の本体部T1Aと板バネ8との間の隙間Aよりも小さくなっている。
ここに、第1、第2の固定端子T1、T2は、いずれも板バネ8に比べて、導電性、機械的強度に優れ、かつアーク熱に対しても容易に焼損しない素材、例えば、十分な厚みを有した銅板を加工して形成されている。
このような構造によれば、可動接点42と固定接点41との間にアークが発生しても、そのとき生じたアークは、前述したように通電コイル6の通電によって生じた磁束Φmと、磁石9による磁束ΦMとの双方が、漏れ磁束として、可動接点42と固定接点41との間に作用するので、図1(a)で、点線矢印イに示したように、第1の固定端子T1の本体部T1Aと、板バネ8との側端まで引き延ばされる。
そして、本発明では、第2の固定端子T2の本体部T1Aと第1の固定端子T1Aの本体部T2Aとの距離Bが、第1の固定端子T1の本体部T1Aと板バネ8との距離Aよりも小さくなっているため、側端まで引き延ばされたアークは、さらに、板バネ8の側端から固定端子T2の本体部T2Aに飛び移り、板バネ8よりも板厚が大きくて丈夫な第1の固定端子T1の衝立状本体部T1Aの側端と、第2の固定端子T2の本体部T2Aの柱部T2Cと第1の固定端子T1側端との隙間B間に誘導され、その間にアークエネルギーが減弱して消弧されるので、板バネ8の損傷が防止できる(図1(a)ロ参照)。
なお、固定端子T1と固定端子T2のそれぞれの脚部T1B、T2Bは、それぞれが分離して絶縁ベース1の下方より突出させているので、固定端子T1から固定端子T2にアークが誘導された際も、アーク電流は固定端子T2の脚部T2Bから内部に誘導されることがなく、内部回路も保護される。
図2は、第1の発明の変形例を示している。
この実施例では、第1の固定端子T1は、衝立状の本体部T1Aを絶縁ベース1の上に立設する一方、第2の固定端子T2は、2本の柱部T2C、T2Cの上部に横架部T2Eを橋絡させたアーチ状本体部T2Aを絶縁ベース1の上に立設しており、その横架部T2Eにはバネ板8の上端8Aをリベット81で固着させている。
また、図1と同様にして、第1の固定端子T1の衝立状の本体部T1Aと、第2の固定端子T2の本体部T2Aの柱部T2Cとの隙間Bは、バネ板8と固定端子T1との隙間Aよりも小さく形成されている。
従って、このような構造のものも、図1に示したものと同様な作用、効果がある。
また、アークの引き延ばし先は、第1の固定端子T1のいずれの側端でも可能であるので、図2のような構造であれば、通電コイル6への通電方向や、制御接点4に誘導される漏れ磁束の向きが逆になっても、アーク電流をいずれか一方の柱部T2C、T2Cに引き延ばし、消弧できるので板バネ8の損傷を防止できる。
図3〜図8は、アーク引き延ばし構造の更に他例を示している。
ここに、図3は、第1の固定端子T1の本体部T1Aであって、第2の固定端子T2の柱部T2Cと隣接する側端にアークを誘導するための突起部T1Cを形成している。
また、第1の固定端子T1と、第2の固定端子T2との隙間Bを、第1の固定端子T1の本体部T1Aと板バネ8との隙間Aより小さくしているので、突起部T1Cを形成した部分では、その隙間は更に小さくなっているため、上記した引き延ばしを受けた後は、アークの飛び移りが一層スムーズになされる。
なお、アークは、第1の固定端子T1に形成した突起部T1Cと、第2の固定端子T2のそれに対向する部分との間に飛び移るので、その突起部T1Cを形成した部分の隙間が、第1の固定端子T1の本体部T1Aと板バネ8との隙間Aより小さくなるようにしてもよい。
また、突起部T1Cは、図例では、第1の固定端子T1の側端に設けているが、第2の固定端子T2の側端に設けてもよい。
図4は、図3に示した突出部T1Cの変形例を示しており、(a)は制御接点部分の横断面図、(b)は第1、第2の固定端子の構造を示す説明図である。
このものは、第2の固定端子T2の本体部T2Aの柱部T2Cの内面、つまり第1の固定端子T1に対向する側端に、突出縁T2Gを縦方向に形成している。
このような構造によれば、柱部T2Cの電界強度が高まり、バネ板8の側端まで引き延ばされたアークは、第1の固定端子T1の本体部T1Aと第2の固定端子T2の突出縁T2Gとの間にスムーズに飛び移る。
図5〜図7は、突出部の更なる変形例を示している。
これらの図は、いずれも、第1の固定端子T1の本体部T1Aと第2の固定端子T2の本体部T2Aとを側面から見た図を示している。
図5では、突出部T1Cは、尖塔形状の端部T1Dを有している。
この構造によれば、突出部T1Cは、尖塔形状の端部T1Dを有しているため、先端の電界強度がより一層強くなるので、アークがこの先端と第2の固定端子T2との隙間にスムーズに飛び移る。
また、図6では、突出部T1C’は、尖塔形状の端部を有した複数の小突出片を形成しているので、固定端子T1の本体部T1Aから固定端子T2の本体部T2Aへの距離が近くなるポイントが複数形成される。そのため、図5の構成に比べて、アークが一カ所のみに集中して、その部位だけを損傷させることを防止できる。
なお、これらの図において、突起部T1C、T1C´は、固定端子T2の柱状本体部T2C側で固定端子T1の衝立状本体部T1Aと対向する側端に設けてもよい。
図7では、突出部T1Cは、アークの引き延ばし方向に沿って、固定接点41側に突出したリブ条Rを形成した例を示している。
このような構造によれば、リブ条Rは、アークのガイド移動経路を構成するので、制御接点4を開離させたときに発生したアークを、第1の固定端子T1の固定接点41から、その側端に延びるリブ条Rを伝って、突出部T1Cに移動させ、さらに、突出部T1Cと固定端子T2との隙間にスムーズに飛び移らせることが出来る。
図8は、突起部に代えて、アーチ状の磁性体T1Eを設けた例を示している。
アーチ状の磁性体T1Fは、半円弧状の本体の内面T1Gを固定接点41側に向けた構造となっており、このような構造によれば、アーク電流は、固定接点41から磁性体T1Fのそれぞれの内面T1Gへと引き延ばされ、固定接点41からのアークの引き延ばしを早めて、磁性体T1Fと第2の固定端子T2との柱部T2Cとの隙間にスムーズに飛び移らせることが出来る。
なお、図7、図8においても、第1の固定端子T1と、第2の固定端子T2との隙間Bは、前述した例と同様に第1の固定端子T1の本体部T1Aと板バネ8との隙間Aより小さくしているが、突起部T1C、磁性体T1Fを設けた部分では、その隙間は更に小さくなっているので、飛び移りは一層スムーズになされることはいうまでもない。
また、アークは、第1の固定端子T1に形成した突起部T1C、磁性体T1Fと、第2の固定端子T2の柱部T2Cとの間に飛び移るので、その突起部T1Cや磁性体T1Fを設けた部分の隙間が、第1の固定端子T1の本体部T1Aと板バネ8との隙間Aより小さくなるようにしてもよい。
更に、先述した図3〜図7において、第1、第2の固定端子T1、T2のいずれかに形成した突出部T1Cまたは、固定端子T2に形成した突出縁T2Gは、固定端子T1の本体部T1A、固定端子T2の本体部T2Aに比べて放電の容易な素材で形成すれば、より引き延ばしがスムーズにできる。
図9は、第2の本発明におけるアーク引き延ばし構造の実施例を示している。
この図に示す第1の固定端子T1、第2の固定端子T2は、いずれも図1に示したものと同様である。
すなわち、第1の固定端子T1は、衝立状本体部T1Aを絶縁ベース1より上方に延出させるとともに、絶縁ベース1の下方より脚部T1Bを突出させており、第2の固定端子T2は、柱状本体部T2Aを絶縁ベース1より上方に延出させるとともに、絶縁ベース1の下方からは脚部T2Bを突出させ、可動接点42を設けた板バネ8の上端を固着している。
TDは、絶縁ベース1に植設され、どの電路とも接続されていない、孤立した導体端子であり、第1の固定端子T1の衝立状本体部T1Aと上記第2の固定端子T2の柱状本体部T2Aとの間に設けている。
そして、この導体端子TDと上記第1の固定端子T1の衝立状本体部T1Aの側端との隙間Bは、上記板バネ8と上記第1の固定端子T1の衝立状本体部T1Aとの隙間Aよりも小さくなるようにして配設されている。
導体端子TDは、図例では、2個を所定の隙間を保持して設けられているが、1以上あればよい。
複数個設ける場合には、それぞれの隙間は、アークを分割して連結させる条件を充たすものであればよい。
このような構造によれば、第1の固定端子T1と、導体端子TDとの隙間Bは、固定端子T1と板バネ8との隙間Aよりも小さいため、第1の固定端子T1と板バネ8との側端まで引き延ばしされたアークは、固定端子T1側から導体端子TDへと飛び移り、更に、導体端子TDは複数配設されているため、第1の固定端子T1と第2の固定端子T2との間に設けた複数の導体端子TDによって分割され(図9のイ、ロ参照)、板バネ8の損傷を防止できる。
図10は、第3の本発明の実施例を示している。
第1の固定端子T1、第2の固定端子T2の構造は、図9に示したものと同じであるが、第2の固定端子T2の本体部T2Aは、その隅角部(B)が、板バネ8の側端と第1の固定端子T1の衝立状本体部T1Aの側端とを結ぶ線分(A)−(B)上に位置するように配設されている。
このような構造によれば、アークが引き延ばしされる板バネ8の側端(C)に至るまでの間で、アークは第2の固定端子T2の本体部T2Aに誘導され、そのため、アークは第1の固定端子T1の本体部T1Aと、第2の固定端子T2の本体部T2Aとの間に容易に飛び移ることができ、板バネ8の損傷が防止できる。
第1の本発明の要部であるアークの引き延ばし構造の一例を示しており、(a)は制御接点部分の概略横断面図、(b)は第1の固定端子と第2の固定端子とを示す縦断面図である。 第1の本発明における、第2の固定端子の他例の縦断面図である。 第1の本発明における、アークを誘導するための突出部の一例を示す図である。 (a),(b)は第1の本発明における、突出部の他例を示す図である。 第1の本発明における、突出部の更に他例を示す図である。 第1の本発明における、突出部の更に他例を示す図である。 第1の本発明における、突出部の更に他例を示す図である。 第1の本発明における、突出部の更に他例を示す図である。 第2の本発明の要部である、アークの引き延ばし構造の説明図である。 第3の本発明の要部である、アークの引き延ばし構造の一例を示す説明図である。 (a)〜(c)は、本発明をラッチ式リレーに適用した場合の構造を示す概略断面図である。 (a)、(b)は、ラッチ式リレーの基本動作を説明する断面図である。
符号の説明
R パワーリレー(ラッチ式リレー)
1 絶縁ベース
2 継鉄
3 作動片
4 制御接点
6 通電コイル
8 板バネ
9 磁石
41 固定接点
42 可動接点
T1 第1の固定端子
T1A その本体部
T1B その脚部
T2 第2の固定端子
T2A その本体部
T2B 脚部
T2C 柱部
T2D アーム部
T2E 横架部
T2G エッジ突出部
T1C 突出部
T1D 尖塔部
T1F アーチ状の磁性体
R リブ条
TD 導体端子

Claims (13)

  1. 通電コイルを巻装した継鉄と、上記通電コイルへの通電を切換えて上記継鉄に生じる磁束によって開位置と閉位置との間で往復運動をなす作動片と、この作動片の運動を受けた可動接点を固定接点に接離させて、電流の開閉を行なう制御接点とを備え、これらを絶縁ベース上に実装し、その全体を絶縁ケースで覆った構造とされ、上記作動片を開位置に移動させて、上記制御接点を開いて電流を遮断する際には、上記制御接点側に磁石による磁束を作用することで上記可動接点と固定接点との間に生じたアークを引き延ばして消孤するようにしたパワーリレーにおいて、
    衝立状本体部を上記絶縁ベースより上方に延出させるとともに、上記絶縁ベースの下方より脚部を突出させた第1の固定端子と、
    柱状本体部を上記絶縁ベースより上方に延出させるとともに、上記絶縁ベースの下方より脚部を突出させ、上記可動接点を設けた板バネを固着している第2の固定端子とを備え、
    上記第2の固定端子は、上記第1の固定端子との隙間が、上記第1の固定端子と上記板バネとの間の隙間よりも小さくなるようにして配設されていることを特徴とする、パワーリレー。
  2. 請求項1において、
    上記第2の固定端子の柱状本体部が、1本の柱部の上部にアーム部を横方向に張り出し、そのアーム部に上記バネ板の上端を固着させた、逆L字形状に形成されていることを特徴とする、パワーリレー。
  3. 請求項1において、
    上記第2の固定端子の柱状本体部が、2本の柱部の上部に横架部を橋絡させ、
    その横架部に上記バネ板の上端を固着させた、アーチ形状に形成されていることを特徴とする、パワーリレー。
  4. 通電コイルを巻装した磁石を内蔵した継鉄と、上記通電コイルへの通電を切換えて上記継鉄に生じる磁束によって開位置と閉位置との間で往復運動をなす作動片と、この作動片の運動を受けた可動接点を固定接点に接離させて、電流の開閉を行なう制御接点とを備え、これらを絶縁ベース上に実装し、その全体を絶縁ケースで覆った構造とされ、上記作動片を開位置に移動させて、上記制御接点を開いて電流を遮断する際には、上記制御接点側に磁石による磁束を作用することで、上記可動接点と固定接点との間に生じたアークを引き延ばして消孤するようにしたパワーリレーにおいて、
    衝立状本体部を上記絶縁ベースより上方に延出させるとともに、上記絶縁ベースの下方より脚部を突出させた第1の固定端子と、
    柱状本体部を上記絶縁ベースより上方に延出させるとともに、上記絶縁ベースの下方より脚部を突出させ、上記可動接点を設けた板バネを固着している第2の固定端子と、
    上記第1の固定端子の衝立状本体部の側方で、上記第2の固定端子の柱状本体部との間に設けられた、少なくとも1以上の孤立した導体端子と、
    これらの導体端子と上記第1の固定端子の衝立状本体部との隙間を、上記板バネと上記第1の固定端子の衝立状本体部との隙間よりも小さくなるように配設されていることを特徴とする、パワーリレー。
  5. 通電コイルを巻装した継鉄と、上記通電コイルへの通電を切換えて上記継鉄に生じる磁束によって開位置と閉位置との間で往復運動をなす作動片と、この作動片の運動を受けた可動接点を固定接点に接離させて、電流の開閉を行なう制御接点とを備え、これらを絶縁ベース上に実装し、その全体を絶縁ケースで覆った構造とされ、上記作動片を開位置に移動させて、上記制御接点を開いて電流を遮断する際には、上記制御接点側に磁石による磁束を作用することで、上記可動接点と固定接点との間に生じたアークを引き延ばして消孤するようにしたパワーリレーにおいて、
    衝立状本体部を上記絶縁ベースより上方に延出させるとともに、上記絶縁ベースの下方より脚部を突出させた第1の固定端子と、
    柱状本体部を上記絶縁ベースより上方に延出させるとともに、上記絶縁ベースの下方より脚部を突出させ、上記可動接点を設けた板バネを固着している第2の固定端子とを備え、
    上記第2の固定端子の柱状本体部の隅角部が、上記板バネと上記第1の固定端子の衝立状本体部とを結ぶ線分上に位置するように配設されていることを特徴とする、パワーリレー。
  6. 請求項2、3のいずれかにおいて、
    上記第1の固定端子の本体部あるいは上記第2の固定端子の本体部の少なくともいずれか一方にはアークを誘導するための突出部が形成され、これによって、上記第1の固定端子の上記本体部と、上記第2の固定端子の上記本体部との隙間が上記バネ板と上記第1の固定端子との隙間よりも小さくしていることを特徴とする、パワーリレー。
  7. 請求項6において、
    上記突出部は、尖塔形状の端部を有していることを特徴とする、パワーリレー。
  8. 請求項6において、
    上記突出部は、尖塔形状の端部を有した複数の小突出片を有していることを特徴とする、パワーリレー。
  9. 請求項6において、
    上記第1の固定端子あるいは上記第2の固定端子のいずれか一方には、上記突出部に代えて、上記可動接点側に内面を向けたアーチ状の磁性体を設けていることを特徴とする、パワーリレー。
  10. 請求項6において、
    上記突出部は、固定接点側に突出し、上記第1の固定端子に設けた固定接点から側端に至るリブ条を延設していることを特徴とする、パワーリレー。
  11. 請求項2、3のいずれかにおいて、
    上記第2の固定端子の柱状本体部には突出縁が形成され、これによって、上記第1の固定端子の本体部と、上記第2の固定端子の本体部との隙間を、上記バネ板と上記第1の固定端子との隙間よりも小さく形成していることを特徴とする、パワーリレー。
  12. 請求項6〜11のいずれかにおいて、
    上記突出部または上記突出縁は、上記第1、第2の固定端子の本体部よりも放電の容易な素材で形成されていることを特徴とする、パワーリレー。
  13. 請求項1〜12のいずれかにおいて、
    上記継鉄に磁石を内蔵しており、
    上記通電コイルへの非通電時には、上記磁石の磁力によって上記作動片を開、閉位置で保持するとともに、上記通電コイルを通電して、上記作動片を開位置に移動させる際には、上記磁石による磁束と、上記通電コイルの通電によって生じた磁束との合成磁束の一部とを、上記制御接点側に向かわせる構成にしている、ラッチ式リレーであることを特徴とする、パワーリレー。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN103985600A (zh) * 2014-04-15 2014-08-13 明光市三友电子有限公司 通用高灵敏型信号继电器

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