JP2006196357A - ラッチ式リレー - Google Patents

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Koji Yokoyama
浩司 横山
Riichi Uotome
利一 魚留
Ritsu Yamamoto
律 山本
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Abstract

【課題】通電コイルの通電によって開、閉位置に移動する作動片を開位置まで移動させたときに、可動接点を設けた板バネを固定接点から引き剥がす方向に強制的に移動させる構造にしたラッチ式リレーを提供する。
【解決手段】通電コイル6への通電を切換えて継鉄2に生じる磁束によって開位置と閉位置との間で往復運動をなす作動片3で、可動接点42を固定接点41に接離させて、電流の開閉を行う制御接点4を備え、作動片3を磁石9による磁束によって、その位置に保持する構成としたラッチ式リレーにおいて、固定接点41は、第1の固定端子T1上に設けられ、かつ、可動接点42は、第2の固定端子T2に接続された板バネ8に接続されており、作動片3の一端は、板バネ8に連結されて、作動片3が開位置に移動する際には、板バネ8を引っ張ることで、可動接点42を固定接点41から引き剥がす構造にしている。
【選択図】図1

Description

本発明は、通電コイルへの通電によって、作動片を往復運動させて、制御接点の開閉を行うラッチ式リレーの改良に関するものである。
従来のラッチ式リレーは、通電コイルへの通電によって作動片を往復運動させて可動接点と固定接点との接離を行うものであるため、可動接点が固定接点から開離されたときには、アーク放電が発生するため、頻繁に使用しているうちに接点どうしが溶着するなどして、正しい接離動作ができなくなるなどの問題を生じている。
次の特許文献には、固定接点と可動接点の溶着などのトラブルを防止したリレーが記載されている。この特許文献1に記載のリレーは、作動片とカードに設けた支持部とで可動接点を有した板バネの先端を挟持して、接点の接離動作を行うようにしたものである。
特開平10−241537号公報
しかしながら、特許文献1の方法では、作動片とカードとで可動接点を挟む構造であるため、制御接点の開閉動作を頻繁に行ない、アークを発生させることで可動接点と固定接点どうしが溶着しやすい状態になった場合には、可動接点に十分な力を作用させて引き剥がすことができず、改善が望まれていた。
従って、本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、固定接点と可動接点とが溶着しかけた場合にも、可動接点に十分な引き剥がし力を強制的に作用させて、固定接点と可動接点との溶着を未然に防止できるラッチ式リレーを提供することを目的としている。
上記目的を達成するために、請求項1に記載のラッチ式リレーは、通電コイルを巻装し、磁石を内蔵した継鉄と、上記通電コイルへの通電を切換えて上記継鉄に生じる磁束によって開位置と閉位置との間で往復運動をなす作動片と、この作動片の運動を受けた可動接点を固定接点に接離させて、電流の開閉を行う制御接点と、この制御接点に電流を通じるための第1、第2の固定端子とを備え、上記通電コイルへの通電切換えによって作動片が開位置、閉位置に移動した後は、上記作動片を上記磁石による磁束によって、その位置に保持する構成としたラッチ式リレーにおいて、上記固定接点は、上記第1の固定端子上に設けられ、かつ、上記可動接点は、上記第2の固定端子に接続された板バネに接続され、さらに、上記作動片の一端は、上記板バネに連結され、上記作動片が開位置に移動する際に上記板バネを引っ張ることで、上記可動接点を上記固定接点から強制的に引き剥がす構造にしている。
請求項2では、請求項1において、板バネは作動片の下端を係止するための折曲部を形成している。
請求項3では、請求項1において、板バネは作動片の下端を挿着させるための挿通孔を形成している。
請求項4では、請求項2において、板バネの折曲部はその折曲方向に延びるリブ条を形成している。すなわち、板バネの折曲部の底面に、折曲方向に延びるリブ条を形成している。
請求項5では、請求項1において、作動片の下端が板バネの中心軸よりも一方の側端側に偏った箇所で連結させている。
請求項1〜5に記載のラッチ式リレーによれば、作動片の一端が、可動接点を設けた板バネと連結されているので、電流を遮断するために、通電コイルを通電させて作動片を開位置に移動させた際には、作動片で板バネを引っ張って、可動接点を固定接点から強制的に引き剥がすので、接点どうしの溶着が未然に防止できる。
請求項2では、板バネに作動片の下端を係止するための折曲部を設けているので、そこに作動片を引っ掛けて、固定接点から可動接点を容易に引き剥がすことができる。また、板バネを折り曲げただけの簡易な構造なので、低コストで本発明の目的を実現できる。
請求項3では、板バネに作動片の下端を挿着するための連結孔を設けているので、固定接点から可動接点を容易に引き剥がす動作を確実にすることができる。また、板バネに孔を形成するだけの簡易な構造なので、低コストで本発明の目的を実現できる。
請求項4では、板バネの折曲部に、その折曲方向に走るリブ条を設けているので、折曲部が補強され、かつ板バネの撓みも小さくなるので、大きな引き剥がし力を付与することができる。
請求項5では、作動片を板バネの中心軸より一方の側端側に偏心させた位置で連結しているので、作動片を開位置に移動させたときに、板バネにねじれ力が加わって、更に引き剥がしが容易となる。
以下に、本発明の実施の形態を図面とともに説明する。
図1は、本発明のラッチ式リレーの要部をなす作動片(閉位置)と、可動接点を設けた板バネとの関係を示す概略構造を示す図であり、(a)は要部の縦断面構造図、(b)は板バネの概略構成を示す部分斜視図である。なお、図中の矢印は、作動片3の引き剥がし力の向きを示している。
本発明が適用されるラッチ式リレーRは、図5に基本構造を示したように、1組の固定端子T1、T2を備えており、第1の固定端子T1の本体部T1Aには固定接点41が設けられ、他方の第2の固定端子T2には、可動接点42を設けた板バネ8の上端が固着されており、固定接点41と可動接点42とで構成された制御接点4が閉じたときに、これらの第1、第2の固定端子T1,T2を通じて電路を閉じるようになっており、これらの構造は、後述する。
図1を参照して、本発明の要部を説明すると、板バネ8の下端が略直角に作動片3側に折り曲げられて、底面81aと上方に折り曲げ形成された起立壁81bとからなる折曲部81が形成されており、作動片3の下部側を被覆しているカード34の下端に形成した突出片34aを、板バネ8の下端に形成された底面81aに挿入し、起立壁81bで係止される連結構造となっている。
これにより、通電コイル6への通電によって作動片3が後述する開位置に移動すると、板バネ8は、作動片3によって引っ張られるので、板バネ8上に設けられた可動接点42は第1の固定端子T1上に設けられた固定接点41から引き剥がされる。
したがって、可動接点42と固定接点41とが溶着しかかり、板バネ8の弾性力では引き剥がしが十分でない場合でも、作動片3の開位置への移動に同期して引き剥がすことができる。
図2は、本発明の要部をなす作動片(閉位置)と、可動接点を設けた板バネとの関係を示す他例の概略構造を示す図であり、(a)は要部の縦断面構造図、(b)は板バネの概略構成を示す部分斜視図である。
この例では、板バネ8の連結部82は、作動片3に被覆したカード34の下端に形成した突出片34aを、板バネ8の先端に形成した孔部82aに挿入して連結されている。
このような構造によれば、図1に示したものと同様にして、通電コイルの通電によって作動片3が後述する開位置に移動すると、板バネ8は、作動片3によって引っ張られるため、板バネ8上に設けられた可動接点42は、固定端子T1上に設けられた固定接点41から引き剥がされる。したがって、可動接点42と固定接点41とが溶着しかかり、板バネ8の弾性力では十分でない場合でも、引き剥がすことができる。
図3は、本発明のさらに他例を示す説明図であり、(a)はその縦断面構造図、(b)は板バネの概略構成を示す斜視図である。
本実施例では、板バネ8の下端は、底面83aと、起立壁83bを形成するように上方向に折り曲げられて溝部83が形成され、さらにその底面83aには、リブ条83cが折曲方向、つまり溝部83を可動接点42側から作動片3側に走る方向に形成されている。
なお、この例では複数のリブ条83cは横縞状になっているが、これに限定されず、斜めあるいは格子状のものでもよい。
板バネ8をこのような構造に形成すれば、折曲部83の強度が補強され、板バネ8の撓み度合いも小さくなるので、可動接点42を引っ張ったときに板バネ8本体に直接的に引き剥がし力を加えることができる。
図4は、本発明のさらに他例を示す説明図であり、(a)はその縦断面構造図、(b)は板バネの概略構成を示す斜視図、(c)は板バネの部分平面図である。
この本実施例では、板バネ8の下端は、直角に折り曲げられた折曲部84を形成しており、その底面84aの一方の側端に偏った箇所、つまり板バネ8の中心軸Lから偏った位置に挿通孔84bを形成している。
作動片3を被覆しているカード34の下端で挿通孔84bに対応する箇所には、突出片34bが形成されており、この突出片34bを上記した挿通孔84bに挿入して、作動片3と板バネ8とは連結されている。
このような構造によれば、作動片3と板バネ8とは、板バネ8の中心軸Lから偏った位置で連結しているので、作動片3を開位置に移動させて、板バネ8を引き剥がす際には、板バネ8にねじれ力を加えることが出来るため、可動接点42の固定接点41からの引き剥がしが一層確実になる。
なお、図の例では、作動片3は挿通孔84bに引っ掛けるようにしたものを示しているが、図1に示したように、板バネ8の下端に折曲部81を形成した場合には、作動片3の中心軸より一方側端に偏位した箇所より係止片を突出させて、板バネ8の折曲部の中心軸より偏った位置を引っ張るようにしても、板バネ8に同じようなねじれ力を与えることができ、同様な効果が期待できることはいうまでもない。
また、以上のような各実施例によれば、板バネ8の可動接点42を設けた端部を折り曲げ、穴あけなどしただけの構成なので、引き剥がし構造を低コストで実現することができる。
ついで、本発明が適用されるラッチ式リレーについて説明する。
図5(a)〜(c)は、本発明をラッチ式リレーに適用した場合の構造を示す概略断面図である。ここに、(a)はリレーを上方から見たときの概略断面図、(b)はリレーを前方から見たときの概略断面図、(c)はリレーを側方から見たときの概略断面図である。
X―X,Y―Y,Z―Zは、それぞれ側方、上方、前方から見た場合の切断線を示している。
ラッチ式リレーRは、絶縁ベース1上に構成され、その全体を絶縁ケース5で覆われたブロック体になっている。
絶縁ベース1は、厚みのある絶縁性の高い樹脂から形成され、貫通孔11と凹部12とを設けている。この貫通孔11には、開口端を有した「U」字形の断面を有した継鉄2が挿入されて固定されており、絶縁ベース1の下方には、第1の固定端子T1の脚部T1B、第2の固定端子T2の脚部T2B、一対のコイル通電端子T3、T4を突出させている。
なお、14は絶縁ベース1に形成された縦長溝であり、可動接点42を固定接点41から開離させた際に発生するアークに後述するように漏れ磁束を作用させて引き延ばした後、更に、第1、第2の固定端子の本体部T1A、T2A間に飛び移らせたときに、その近傍で発生する金属蒸気粉や炭素粉を落とし込むことで、絶縁ベース1の絶縁劣化や、第1、第2の固定端子T1,T2の短絡の防止を図っている。
継鉄2は、例えば純鉄、または半硬質磁性材料によって形成されており、「U」字形本体の一方側には、通電コイル6を巻装したボビン7を取付け、他方側には、永久磁石9が図2(b)に示す磁極を向けて埋設され、更にその上端には、アクチュエータである作動片3を揺動可能に支持するための2つの突起21,21を形成している。
作動片3は、継鉄2と同様に、磁性材料からなる板材であって、継鉄2の一端に吸引され、あるいはその吸引から解放される側である第1の自由端31と、後述する制御接点4に押圧力を加える第2の自由端32との中間点を屈曲させて「く」字形に形成されており、その屈曲部33の付近に、継鉄2の2つの突起21,21を嵌入する切欠き部35,35を形成しているので、作動片3は、この切欠き部35,35によって、継鉄2と接触した状態で揺動可能に支持されている。
また、作動片3の第2の自由端32は、樹脂などの絶縁素材からなるカード34によって被覆されており、カード34には、制御接点4側に突出させた突起36が設けられている。
制御接点4は、銅などの導電性の良好な素材を板厚に形成した第1の固定端子T1の衝立状本体部T1A上に設けられた固定接点41と、第1の固定端子T1と同じ素材で製された第2の固定端子T2のアーチ状本体部T2Aに上端をリベット止め81された板バネ8上に設けられた可動接点42とで構成され、この板バネ8が、作動片3のカード34に形成された突起36の押圧を受けて湾曲することで可動接点42が、固定接点41に対して接触して、第1の固定端子T1と第2の固定端子T2との間で電流を通じるようになっている。
ここに、板バネ8は、銅板などの弾性力を有した、導電性に富んだ非磁性体素材で形成されている。また、カード34に形成された突起36は、作動片3の自由端31が継鉄2に吸引されて閉位置に移動すれば、カード34の突起36は板バネ8を押圧して、可動接点42を固定接点41に接触させるが、通電コイル6への通電を切換えて、作動片3の自由端31が、継鉄2の開口端から解放された開位置に移動すれば、それに応じて板バネ8は押圧を解除するので、板バネ8の弾性力によって可動接点42と固定接点41とは離れる。固定接点41、可動接点42の材質には、Ag/Cu、AgCdO/Cu、AgNi/Cu、あるいはAgSnO2/Cu合金などが利用できるが、ここに挙げた例では、先のものほど導電性が高く、後のものほど対溶着性に優れている。
また、第1の固定端子T1は、衝立状の本体部T1Aを絶縁ベース1の上方に延出し、かつ脚部T1Bを絶縁ベース1より突出させており、上記した固定接点41は、その衝立状の本体部T1Aの軸線上に設けられている。他方の第2の固定端子T2は、2本の柱部の上部に横架部を橋絡させたアーチ状本体部T2Aを、該横架部が、第1の固定端子T1の衝立状の本体部T1Aの上方に位置するようにして、絶縁ベース1の上方に延出し、かつ、その横架部に上記した可動接点42を設けた板バネ8の上端を、リベット81で固着させた構造になっており、これらの第1の固定端子T1と第2の固定端子T2とによって、リレー回路の電路を構成している。
また、第2の固定端子T2を、このようなアーチ形状本体部T2Aを備え、固定端子T1との隙間Bを、後述するように、第1の固定端子T1と板バネ8との隙間Aよりも小さいものに形成しておけば、板バネ8上に設けた可動端子42と、固定端子41の衝立状の本体部T1Aに設けた固定接点41との間に発生したアークは、上記した漏れ磁束の作用を受けて、板バネ8、衝立状の本体部T1Aの側端まで引き延ばしを受け、その後は、第1の固定端子T1の衝立状の本体部T1Aの側端と、第2の固定端子T2の本体部T2Aの側端との隙間に飛び移らせることが出来る。
図6(a)、(b)は、ラッチ式リレーRの基本動作を説明する断面図である。
このラッチ式リレーRでは、通電コイル6への通電切換えにより、作動片3の自由端31を継鉄2の開口端に吸引、解放させることで、作動片3を上述したように開位置と閉位置との間で往復運動させるが、ここに、図6(a)は、作動片3が閉位置にある状態、図6(b)は、作動片3が開位置にある状態を示している。
図6(a)に従って説明すると、作動片3が閉位置にあるときは、作動片3を被覆するカード34に設けられた突起36は、板バネ8を強く押圧しているので、板バネ8に固定された可動接点42と、第1の固定端子T1に設けられた固定接点41とは互いに接触しているが、突起36も板バネ8の復元力を受けているので、この復元力は、作動片3に伝達され、第1の自由端31を継鉄2から引き離すように作用する。
そして、この状態では、磁石9から生じた磁束ΦM(実線で示す)は、作動片3の第1の自由端31が継鉄2の開口端に密着して形成される左側のループ経路と、作動片3の第2の自由端32と継鉄2との間に形成される右側のループ経路とに分かれて循環するが、右側のループ経路にはギャップによる大きな磁気抵抗があるために、磁束の多くは、左側のループ経路を通過する。
そのため、通電コイル6の通電が遮断されていれば、作動片3の第1の自由端31を継鉄2の開口端に吸引させる磁力は、板バネ8の弾性力に打ち勝って作動片3は閉位置に静止保持される。
そして、この状態で、通電コイル6に電流を通電すると、通電コイル6から生じた磁束Φm(破線で示す)は、上記左側のループ経路と、上記した右側のループの経路に分かれて循環するが、左側のループ経路では、磁石9から生じた磁束と、通電コイル6から生じた磁束は、その方向が互いに逆となっているので打ち消し合い、その結果、作動片3の第1の自由端31は、板バネ8の弾性力によって、継鉄2の開口端から引き離されて、作動片3が開位置に移動する。
また、このとき、通電コイル6から生じた磁束は、上記した右側のループでは、磁石9から生じた磁束と方向が互いに同じとなるので、磁石9から生じた磁束に加わり、その結果、作動片3の第2の自由端32は継鉄2に吸引され、この状態は通電が遮断された後も保持される(開位置にラッチされる)。
これに対して作動片3が閉位置にあるときのラッチリレーRの動作を図3(b)に従って説明すると、作動片3を被覆するカード34に設けられた突起36は、板バネ8を押圧しておらず、そのため板バネ8に固定された可動接点42と、第1の固定端子T1に設けた固定接点41とは、板バネ8の弾性力によって分離される。
この状態では、磁石9から生じた磁束ΦMは、作動片3の第1の自由端31から継鉄2に入る磁石9の左側のループ経路と、作動片3の第2の自由端32から継鉄2に入る磁石9の右側のループ経路とに分かれて循環するが、左側のループ経路の磁気抵抗がより大きいので、磁束の多くは、右側のループ経路を通過する。
従って、このとき通電コイル6の通電が遮断されていれば、作動片3の第1の自由端31を継鉄2の開口端に吸引させる磁力は、作動片3の第2の自由端32を継鉄2に吸引させる磁力よりも小さくなって、第2の自由端32を継鉄2に押し付けるので、作動片3が開位置に静止保持される。
この状態で、通電コイル6を上記と逆向きに通電すると、通電コイル6によって生じた磁束Φmは、上記左側のループ経路と、上記した右側のループ経路に分かれて循環するが、左側のループ経路では、磁石9から生じた磁束と、通電コイル6から生じた磁束とは、その方向が互いに同じとなり加わるので、作動片3の第1の自由端31は継鉄2の開口端に吸引され、その結果、作動片3を閉位置に移動させるが、作動片3の第1の自由端31が継鉄2の開口端に吸引されてしまうと、その後は、通電を遮断しても、磁石9による磁束によってこの状態が保持され、閉状態が保持される(閉状態にラッチされる)。
また、このラッチ式リレーRでは、磁性材料で構成された作動片3の第2の自由端32を制御接点4の近傍まで延出した構成としているので、通電コイル6を通電して、制御接点4を開離させる時点では、磁石9から生じた磁束と、通電コイル6から生じた磁束とが上述したように同一方向に加わり、作動片3の第2の自由端32を通じて、漏れ磁束となって、固定接点41、可動接点42の間を直交するように誘導される。
また、固定接点41を設けた第1の固定端子T1の衝立状の本体部T1Aの側端と、可動接点42を設けた第2の固定端子T2の本体部T2Aとの隙間Bを、第1の固定端子T1の衝立状の本体部T1Aと板バネ8との間の隙間Aよりも小さくしているので、板バネ8上に設けた可動端子42と、固定端子41の衝立状の本体部T1Aに設けた固定接点41との間に発生したアークは、上記した漏れ磁束の作用を受けて、板バネ8、衝立状の本体部T1Aの側端まで引き延ばしを受けた後は、第1の固定端子T1の衝立状の本体部T1Aの側端と、第2の固定端子T2の本体部T2Aの側端との隙間に飛び移り、これによって、制御接点4の接離に重要な板バネ8の損傷を低減させることが出来る。
本発明のラッチ式リレーの要部をなす作動片と、可動接点を設けた板バネとの関係を示す図であり、(a)はその縦断面構造図、(b)は板バネの概略構成を示す斜視図である。 本発明のラッチ式リレーの要部をなす作動片と、可動接点を設けた板バネとの関係を示す他例図であり、(a)はその縦断面構造図、(b)は板バネの概略構成を示す斜視図である。 本発明のラッチ式リレーの要部をなす作動片と、可動接点を設けた板バネとの関係を示す他例図であり、(a)はその縦断面構造図、(b)は板バネの概略構成を示す斜視図である。 本発明のラッチ式リレーの要部をなす作動片と、可動接点を設けた板バネとの関係を示す他例図であり、(a)はその概略縦断面構造図、(b)は板バネの概略構成を示す斜視図、(c)は板バネの部分平面図である。 本発明が実施されるラッチ式リレーの構造を示す図で、(a)は平面図、(b)はY−Y線概略断面図、(c)はX−X線概略断面図である。 (a)、(b)は、ラッチ式リレーの基本動作を説明する図である。
符号の説明
R ラッチ式リレー
2 継鉄
3 作動片
34 カード
36 突起
4 制御接点
41 固定接点
42 可動接点
T1 第1の固定端子
T2 第2の固定端子
6 通電コイル
8 板バネ
L その中心線
81、82,83,84 板バネの作動片連結部
81b 起立壁
82a 挿通孔
83c リブ条
84b 挿連孔
9 磁石

Claims (5)

  1. 通電コイルを巻装し、磁石を内蔵した継鉄と、上記通電コイルへの通電を切換えて上記継鉄に生じる磁束によって開位置と閉位置との間で往復運動をなす作動片と、この作動片の運動を受けた可動接点を固定接点に接離させて、電流の開閉を行う制御接点と、
    この制御接点に電流を通じるための第1、第2の固定端子とを備え、
    上記通電コイルへの通電切換えによって作動片が開位置、閉位置に移動した後は、上記作動片を上記磁石による磁束によって、その位置に保持する構成としたラッチ式リレーにおいて、
    上記固定接点は、上記第1の固定端子上に設けられ、かつ、上記可動接点は、上記第2の固定端子に接続された板バネに接続されており、
    上記作動片の一端は、上記板バネに連結され、上記作動片が開位置に移動する際には、上記板バネを引っ張って、上記可動接点を上記固定接点から引き剥がす構造にしている、ラッチ式リレー。
  2. 請求項1において、
    上記板バネは、上記作動片の下端を係止するための折曲部を形成している、ラッチ式リレー。
  3. 請求項1において、
    上記板バネは、上記作動片の下端を挿着させる挿通孔を形成している、ラッチ式リレー。
  4. 請求項2において、
    上記板バネの折曲部は、その折曲方向に延びるリブ条を形成している、ラッチ式リレー。
  5. 請求項1において、
    上記作動片の下端が上記板バネの中心軸から側端方向に偏位させた箇所で連結されているラッチ式リレー。
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