JP6041756B2 - 容器用アダプタ - Google Patents

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Description

この発明は、ミネラルウォーター等の飲料水をタンク内に貯留した後、その貯留した飲料水を適宜供給できるようにした軟質容器用飲料水用サーバーと、飲料水を収容した硬質容器とを結ぶために使用する容器用アダプタに関するものである。
従来の飲料水用サーバーは、貯水タンクから上方に伸びる導水管に容器が着脱可能であり、その容器内の飲料水が、その自重により、導水管を通じて貯水タンク内へ流下するようになっている。
容器は樹脂等で成型されており、排水の為に空気流入を必要とする硬質の物と、容器自体が収縮し空気流入を必要としない軟質の物とがある。いずれも予め飲料用に処理等が施された状態の水が、例えば、12リットル程度の単位で封入されて、密閉された状態で市場に供給されている。
硬質容器においては、容器内の飲料水が貯水タンクに向かって徐々に流下していくとともに、容器内には導水管を通じて徐々に貯水タンク内の気体(空気)が入り込んでいき、その容器内の気圧が平常に保たれ流下(排水)を続ける。貯水タンク内の水位が上昇し、導水管の下部に達すると容器への気体流入が止まり容器内の気圧が負圧となり流下を停止させる。このとき、貯水タンク内の空間は、通気口を通じて外部と連通している(例えば、特許文献1参照)。
軟質容器においては、容器内の飲料水が貯水タンクに向かって徐々に流下(排水)していくとともに容器自体が収縮し、貯水タンク内の水位が上昇し、水位が導水管の下部に達すると容器からの流下を止める止水構造を用いた一般的なサーバーと、貯水タンクに外気と連通する通気口を持たず、貯水タンクが満水となることにより流入が止まる軟質容器用の密閉型サーバーがある(例えば、特許文献2参照)。
なお、貯水タンクに冷却装置を設けて、貯水タンク内の飲料水を冷却して冷水として供給する場合もある。また、その貯水タンクとは別に加熱装置を備えた貯水タンクを設けて、冷水用の貯水タンクと温水用の貯水タンクとを備えた飲料水用サーバーもある。
特開2003−104494号公報 特開2009−35322号公報
上記特許文献1の従来型飲料水用サーバーは、貯水タンクを通じ容器に向かって気体(空気)を導入する構造である。このため、貯水タンク内と導水管内の飲料水が頻繁に気体に触れることとなる。飲料水は、衛生上、できる限り気体に触れないことが望ましい。
それに対し、上記特許文献2の密閉型飲料水用サーバーは、容器接続口から貯水タンクの排水口までの間に気体に触れることがないので、衛生上有利である。しかし、このサーバーは、排水のために容器内への空気供給を必要としない軟質容器専用であり、排水のために空気供給を必要とする硬質容器には使用できないという問題がある。特許文献2のような密閉型飲料水用サーバーに、硬質容器を接続することができれば便利である。
仮に、導水管を通じた気体供給を前提としない軟質容器用サーバーに硬質容器を用いるとすると、導水管とは別経路で容器への気体供給を行う必要がある。しかし、この場合、容器内に取り入れられた気体が、サーバー設置場所の気温変化により、膨張や収縮を起こすという問題が生じ得る。
つまり、容器内の気体は、容器内の飲料水の排水とともに増加することとなるが、この気体は設置された場所の室温により、膨張や収縮が生じる。この膨張と収縮は、貯水タンク側の飲料水に悪影響を及ぼす。容器内の気体の膨張や収縮が、貯水タンク側に影響しないようにするために、まずは、以下3つの手法が想定される。
(1)膨張した気体により押し出された水を一次保管する空間を設ける。
(2)容器の温度管理を行い気体の容積変動を抑制する。
(3)設置された容器の空気層に連通する構造を設け、変動した容積を外気に逃がす。
これらの手法を採用した場合の問題点は、つぎのようになる。
(1)の手法は、サーバー内(貯水タンク側)に外気と通じる空間が必要であり、衛生面の確保が困難である。
(2)の手法は、容器の温度管理には多数の部品を要し大きなコスト増大となり市場の採算性に対応できない。
(3)の手法における容器の空気層とは、容器の底部に該当し接続口から最も遠い場所となり、サーバーに空気層に達する長い連通口を設けた場合容器の接続が困難となる。
そこで、この発明は、容器への気体供給機構を持たない軟質容器用サーバー(柔軟容器用サーバー)に、気体導入が不可欠な硬質容器(柔軟容器)を接続し使用可能にすることを第一の課題とし、また、軟質容器用サーバーと硬質容器との接続が、容易行えるようにすることを第二の課題とする。
上記第一の課題を解決するにあたり、従来の硬質容器用サーバーと軟質容器用サーバーの違いを克服する必要がある。従来の硬質容器用サーバーの構造は、貯水タンクに外気と連通する通気口が存在することである。この通気口が、サーバーの衛生面確保に大きな障害ではあるが、以下の3つの理由により必要とされ、従来から存在している。
(1)硬質容器は、容器内の飲料水が貯水タンク側へ落下すると容器内が負圧になるが、通気口が専用に設けられていないため、貯水タンクが滞留交換部(貯水タンク及び貯水タンクから伸びる導水管が兼用)となり水と空気を交換する構造となっていたため、外気との空気の通路が必要であった。
(2)硬質容器内の気体(空気)が、設置された室温変化により、膨張又は収縮がおこる。この容積変動を吸収するため必要であった。
(3)サーバー内の貯水タンクは、冷却・過熱される構造であり、貯水された飲料水に膨張・収縮された容積変動を吸収するため必要であった。
上記3つの作用を克服するアダプタの発明が必要となる。アダプタは、上記3つの作用を克服し、硬質容器と軟質容器用サーバーとを接続する。
また、上記第二の課題を解決するにあたり、以下の2つの問題が想定される。
(1)前記アダプタの使用性について、当然容易に接続できる必要もあるが、接続部位の止水性の他、アダプタを取り付け後サーバーに接続する為には、通気口の止水性が必要となる。容器は接続時に接続部を下にするため、通気口に止水構造が無いと水が漏れてしまう。また、サーバーへの接続口も同様である。
(2)前記アダプタの衛生面の確保として、たまり水が起きない構造である他、繰り返し使用することが想定されるため、定期交換が必要となる、そのため、コストの抑制も大きな課題となる。
上記第一の課題を解決するために、この発明は、サーバーに接続する前の状態で、事前に硬質容器に本件アダプタをセットし、その上で軟質容器用サーバーに接続するものとした。アダプタには、前記容器の内と外をつなげる2本の管が設けられる。
内外をつなぐ2本の管のうち、一方は、容器内とサーバーをつなぐ目的の給水管として、容器内の水をサーバーに流し込むためのものであり、その一端はサーバーの導水管に接続できる構造である。他端は容器の残水を抑制するため、前記容器の口部から最も近い部分に開放する。
もう一方の管は、容器内と容器外をつなぐ目的の通気管とし、その一端は容器外の大気に開放されフィルタ等により衛生面を確保し、他端は容器使用時に空気層が最も早く介在する口部から遠い部分の容器底部に開放する。
すなわち、給水管を通じて容器内の飲料水が流下すると、容器内の負圧を解消する為に通気管を通じて容器に気体が流入することができ、2本の管が滞留交換部の役割をはたす事が出来るので、第一の課題の(1)が解決できる。
さらに、通気管の容器内の他端は給水管の他端よりも容器の口栓からも遠い部分である底面近く(サーバーセット時は上端部となる口部から遠い部分)に開放させたのは、容器内に入り込んだ気体が膨張、収縮するのに対し、その膨張、収縮が、飲料水及び貯水タンクを含む飲料水サーバー全体に圧力的影響を与えないようにするためである。すなわち、容器内に入り込んだ気体(底面付近に滞留した空気)が室温等の変化により膨張、収縮しても、容器底面に開放された通気管を通じて気圧は大気圧と同等に調整されるからである。
これにより、第一の課題の(2)が解決でき、また、第一の課題の(3)のサーバー内の加熱と冷却による水容積の変化にも同様に解消できる。
このような構造とすれば、サーバー内部の、貯水タンクを経由せずに、外部から直接容器に向かって気体を導入する機能を備えることができる。給水管と通気管の2本の管体で飲料水用サーバーと容器とを接続することができるので、構造が簡素でメンテナンスも容易な構造とすることができる。
すなわち、本件発明の具体的構成としては、飲料水を収容した容器と、その容器が着脱可能でありその容器内の飲料水が貯水タンク内へ流下するようになっている飲料水用サーバーと前記容器とを接続するものであって、前記容器内に、一端が前記貯水タンク側に通じる給水管の他端と、一端が前記容器外の大気に開放された通気管の他端とが挿入され、前記通気管の他端は前記給水管の他端よりも前記容器の口部から遠い部分に位置し、前記容器内が負圧状態となった際に前記通気管から前記容器内に気体が侵入し、その気体の侵入により前記容器内の飲料水が前記貯水タンク内へ流下するようにし、飲料水の流下のため容器内に気体が侵入することを条件とした硬質容器を、飲料水の流下のため容器内に気体が侵入することを条件としない軟質容器用飲料水用サーバーに利用可能とした飲料水用サーバーと容器の接続用アダプタを採用する。
次に、上記第二の課題を解決するために、この発明は、前記通気管の容器内の他端に、前記容器内が大気よりも与圧の場合に閉鎖し、前記容器内が負圧及び大気と同等圧の場合に開放される通気用開閉弁が設けられている構成を採用した。通気用開閉弁が設けられていることにより、室温等の変動により前記容器内に介在する気体が膨張・収縮しても常に容器内を大気圧と同等圧に保つことができる。
通気用開閉弁を設けたことにより、容器にアダプタを挿入した状態、また、その容器を傾けたり、横向けにしたり、さらには、サーバー接続のため上下逆さまにした場合であっても、容器内が与圧であれば通気用開閉弁が閉じるので、通気管を通じて飲料水がこぼれない。つまり、容器内の通気管の他端が飲料水に浸かった状態は、大気圧よりも高い与圧であるため、飲料水が通気管に進入しようとすると閉鎖され飲料水が侵入できない状態となる。また、容器の飲料水が給水管を通じサーバーに流下する際は、容器内が負圧となるため、通気用開閉弁は開放され必要な吸気が行われる。
そして、飲料水用サーバーへの接続状態において、容器が満水状態では通気用開閉弁は飲料水に浸水状態であり閉鎖され水をこぼさず、飲料水の使用が進み、通気用開閉弁が容器内の空気層に開放された場合は、大気と同等圧のために通気用開閉弁は開放される。室温変化等によるゆるやかな圧力変動時には、通気用開閉弁は常時開放状態となり、容積変動を外気と連動して調整する。
これらの各構成において、前記通気管の一端側にフィルタが設けられている構成を採用することができる。通気管の一端側にフィルタが設けられていれば、容器内に供給される気体を清浄することができる。なお、フィルタは通気管の一端又は一端に向かう途中に設けられていてもよいし、その通気管の一端へ通じる別部材に取付けられていてもよい。
また、これらの各構成において、前記給水管の一端に、前記貯水タンク側への非接続時には閉鎖し、前記貯水タンク側への接続時には開放される給水用開閉弁が設けられている構成を採用することができる。
給水用開閉弁を設けたことにより、例えば、容器に通気管や給水管を挿入した後に、その容器を傾けたり、横向けにしたりさらには、サーバー接続のため逆さまにした場合であっても、給水管を通じて飲料水がこぼれない。また、前記貯水タンク側への接続後は、容器内の飲料水の落下を妨げない構造とすることができる。
上記の通気管用開閉弁と給水管用開閉弁を設けることにより、第二の課題における使用性及び使用時の漏水問題が解決でき、さらに、このようなシンプルな弁体の組み合わせ構造を用いればコストの増大も抑制でき、定期的な交換や使い捨ても可能となる。
なお、上記の通気管、給水管(その通気管、給水管を支持する部材を含む)は、容器と貯水タンクとの間に介在することで、飲料水用サーバーの機能の一部を担うアダプタであるが、これらの部材をサーバー内部の導水管と貯水タンクの間に組み込んだサーバーの一部として使用することもできる。
すなわち、その構成は、一端が前記貯水タンク側に通じ他端が前記容器内に挿入可能な給水管と、一端が前記容器外の大気に開放され他端が前記容器内に挿入可能な通気管とを備え、前記給水管と前記通気管とを前記容器の口部を通じて容器内へ挿入することでその容器に取付可能であり、前記容器への取付状態で、前記通気管の他端は前記給水管の他端よりも前記容器の口栓から遠い部分に位置するようになっており、前記給水管の一端は飲料水用サーバーの前記貯水タンクへ通じる導水管に接続された飲料水用サーバーである。
また、上記の各構成からなるアダプタを、飲料水を収容した容器に予め取付けた状態で流通、販売等することも可能である。
すなわち、その構成は、一端が前記貯水タンク側に通じ他端が前記容器内に挿入された給水管と、一端が前記容器外の大気に開放され他端が前記容器内に挿入された通気管とを備え、前記通気管の他端は前記給水管の他端よりも前記容器の口栓から遠い部分に位置するようになっており、前記給水管の一端は飲料水用サーバーの前記貯水タンクへ通じる導水管に接続可能である飲料水用容器である。
この発明は、給水管を通じて容器内の飲料水が流下すると、通気管を通じて容器内に気体が導入されるので、サーバーを経由せずに気体を導入することができる。また、容器内に介在した気体が室温変化等により膨張、収縮しても常に大気圧と同等に保つことができ、
さらには、給水管と通気管の2本の管体で飲料水用サーバーと容器とを接続することができるので、構造が簡素でメンテナンス容易な構造とすることができる。また、通気管と給水管の他端に開閉弁を設けたので、容器内の飲料水がこぼれにくいようにできる。
この発明の一実施形態を示し、(a)は容器に容器用アダプタを取付ける前の状態、(b)は容器に容器用アダプタを取付けた状態、(c)は容器用アダプタを取付けた容器を貯水タンクの導水管に接続する前の状態、(d)は容器用アダプタを取付けた容器を貯水タンクの導水管に接続した状態を示す各断面図 (a)〜(f)は容器用アダプタを用いた容器の飲料水がサーバーへ流下する作用を示す説明図 (a)(b)は、容器と容器用アダプタの詳細を示す断面図、(c)は容器用アダプタの斜視図 (a)〜(e)は通気用開閉弁の詳細を示し、(a)は上面図、(b)は前面図、(c)は側面図、(d)は後面図、(e)は底面図、(f)は通気用開閉弁が取付けられる通気管の他端付近の斜視図 (a)〜(c)は通気用開閉弁の作用を示す斜視図 容器用アダプタの変形例を示し、(a)は要部拡大断面図、(b)は要部拡大斜視図
この発明の実施形態を図面に基づいて説明する。この実施形態の飲料水用サーバーMは、図1に示すように、貯水タンク10から上方に伸びる導水管13に硬質樹脂製の容器1が着脱可能であり、その容器1内の飲料水wが、その自重により導水管13を通じて貯水タンク10内へ流下するようになっているものである。
貯水タンク10は、飲料水用サーバーMの本体であるケーシング内に収容されている。貯水タンク10から送水管11が引き出されてケーシング外へ伸びており、その送水管11に開閉自在の供給バルブ12が設けられている(図1(d)参照)。供給バルブ12を開放すれば、貯水タンク10内の飲料水wが、適宜外部のコップやペットボトル等の容器へ供給でき、また、供給バルブ12を閉鎖すれば、その供給が止まるようになっている。
また、容器1は、貯水タンク10から上方へ伸びる導水管13に対して、容器用アダプタ20を介して接続可能である。導水管13は、その上端開口部が、ケーシングの上部に設けた凹部の底から上方へ突出している。
この実施形態では、容器1は硬質の樹脂で構成されている。容器1の口部5はキャップ2で塞がれており、そのキャップ2に設けた開口部3が、口栓4で閉じられている。
口栓4は、シリコン等の樹脂で構成されている栓である。口栓4は使用時には開封される。また、アダプタ使用前に取り除くこともできる。
容器用アダプタ20の構成は、図1(a)に示すように、通気管23と給水管25、及びそれらを支持する基部21とを備える。基部21は、外周及び内周に円筒面を有する筒状外周部21aと、その筒状外周部21aの内側に設けられた同じく外周及び内周に円筒面を有する筒状内周部21bとを備える。筒状外周部21aと筒状内周部21bとは底部21dで連結されている。
また、筒状内周部21b内の空間は、その上方(容器1の口部5側)で筒状内周蓋部21cによって閉鎖されている。筒状内周蓋部21cには、通気管23と給水管25が貫通している。
通気管23は、その一端が、筒状外周部21aと筒状内周部21bとで挟まれた環状空間を通って、筒状外周部21aに設けたフィルタ24に通じている。通気管23の一端は、このフィルタ24を介して、容器1外の大気に開放されるようになっている。この場合、通気管23を、筒状外周部21aと筒状内周部21bとで挟まれた環状空間に開放し、その環状空間を、フィルタ24を通して容器1外の大気に開放してもよいし、前述のように、通気管23を延長して直接フィルタ24に繋いでもよい。
また、通気管23の他端は、容器1内に入り込んで容器1の底部付近に至るようになっている。このとき、通気管23の他端の位置(先端位置)は、容器1の底部の少し手前、好ましくは、容器1の最も底部に近く、且つ、通気用開閉弁26の可動に支障の無い位置とする。
給水管25は、その一端が、貯水タンク10側に通じる導水管13に連通するようになっている。また、給水管25の他端は、容器1内に入り込んで容器1に取付された、キャップ2に設けた開口部3付近で留まるようになっており、容器の水を極力残さず排出できる様になっている。
容器用アダプタ20を容器1に取付ける際は、まず、図1(a)に示す状態から図1(b)に示す状態へと、通気管23と給水管25の他端が容器1内に挿入される。通気管23と給水管25とは一体の部材となっているので、同時に挿入することができる。
なお、図3に容器用アダプタ20の詳細を示す。通気管23と給水管25とを容器1内へ押し込み、筒状外周部21a内に、容器1の断面円形を成す口部5が挿入されて、容器1のキャップ2が筒状内周蓋部21cに当接すると、容器1への容器用アダプタ20の取付けが完了する。ここで、キャップ2が接する筒状内周蓋部21cの当接面に、パッキン等を設置することで、容器1の接続不良時の漏水予防をすることができる。
また、容器1の口部5の外径は、キャップ2の内径に対応し、接続部の水密が維持されるようになっている(図3(b)参照)。
ここで、前述のように、通気管23の先端位置は、容器1の最も底部に近く通気用開閉弁26の可動に支障の無い位置とすることが望ましく、図3に示す寸法L1とL2の関係ではL1>L2、特に、L1=L2+通気用開閉弁26の可動域としている。また、容器1のキャップ2の開口部3の内径w2は、外形が円筒面となるように一体に形成された(図6(b)等参照)通気管23及び給水管25の外径w3に対応し、接続部の水密が維持されるようになっている(図3(b)参照)。さらに、容器1のキャップ2の外径w1は、筒状外周部21a内径に対応し、両者がぴったりと嵌るようになっている(同図3(b)参照)。
つぎに、容器用アダプタ20を取付けた容器1を、飲料水用サーバーMの本体に取付ける。
容器1の口部5を下向きにし、図1(c)(d)に示すように、容器1を飲料水用サーバーMの本体に取付ける。このとき、筒状内周部21b内に導水管13が挿入されて、筒状内周部21bの底部21d側の端部に設けた給水用開閉弁22が開放される。これにより、給水管25の一端は、貯水タンク10側に通じる導水管13と連通する。
給水用開閉弁22は、常時閉状態に成型したシリコン等の樹脂弁で構成され、上記のように、サーバーセット時の導水管13により押し開けられる構造である。容器1の満水状態(飲料水wの未使用時)、及び、装着作業時に水がこぼれる可能性がある間は、容器1の内部が与圧であり閉鎖状態である。また、この閉鎖状態は、あまり長時間には及ばないので、ここでは強固な弁は必要なく、バネ等部品を使用せずシリコンの成型形状をもとに、その弾性力で閉鎖すれば足りる。
給水用開閉弁22を設けたことにより、例えば、容器1に通気管23や給水管25を挿入した後に、その容器1を傾けたり、横向けにしたりした場合であっても、給水管25を通じて飲料水wがこぼれない。また、貯水タンク10側への接続後は、容器1内の飲料水wの落下を妨げない構造となっている。
なお、容器用アダプタ20の給水用開閉弁22は、外形が円筒面である貯水タンク10側の導水管(接続棒)13の外径w4に対応しており、接続部の水密が維持されるようになっている(図3(b)参照)。
容器用アダプタ20を取付けた容器1、及び、その容器用アダプタ20、容器1を用いた飲料水用サーバーMの作用を、図2に基づいて説明する。
容器1内において、通気管23の他端は給水管25の他端よりも容器1の口部5から遠い部分、すなわち、容器1を飲料水用サーバーMの本体に取付けた状態でより上方に位置している。給水管25の他端は、容器1の口部5に取付られたキャップ2に設けた開口部3付近で留まるようになっている。
容器1内の飲料水wは、その自重で、給水管25及び導水管13を通じて、貯水タンク10に流下する。飲料水wの流下により、容器1内が負圧状態となれば、容器1外から通気管23を通じて容器1内に気体(空気)aが侵入し、その気体aの侵入により容器1内の飲料水wが貯水タンク10内へ流下する。図2(a)は、飲料水wの流下により、通気管23を通じて気体aが容器1内に徐々に入り込んでいる状態を示している。
このように、容器1内には、貯水タンク10を経由せずに外部から直接気体aを導入することができる。貯水タンク10内を気体aが通過しないので衛生的であり、その気体aはフィルタ24を経由しているのでさらに衛生的である。
ここで、通気管23の他端を、給水管25の他端よりも容器の口部から遠い部分に位置させたのは、容器1内に入り込んだ気体aが膨張、収縮するのに対し、その膨張、収縮が、飲料水w及び貯水タンク10側に圧力として影響を与えないようにするためである。すなわち、容器1内に入り込んだ気体aが膨張、収縮しようとしても、通気管23を通じて気圧は大気圧と同等に調整される。また、通気管23の他端が気体aの層に開放されない満水に近い状態では、気体aが存在しても少量であり、膨張、収縮による影響も少量であり大きな影響を与えず使用に差し支えない。
通気管23の他端には、容器1内が与圧の場合に閉鎖し、容器1内が負圧及び大気と同等圧の場合に開放される通気用開閉弁26が設けられている。通気用開閉弁26の詳細を、図4に示す。
この実施形態では、通気用開閉弁26は、弁体26aが常時閉状態に成るように成型されたシリコン等の樹脂弁で構成される。通気用開閉弁26は、図4及び図5に示すように、通気管23の他端において、その先端部23b近くに設けられた凹部23aに嵌る筒状の嵌合部26d、通気管23の開口を塞ぐ弁体26a、弁体26aを開弁方向に付勢する重り26c、弁体26aと重り26cとを結ぶ連結部26bとを備える。弁体26aは、容器1の水位が通気管23の他端よりも下がると同時に重り26cの自重で開弁する。また、通気管23内の気体aの圧力と容器1内の気体aの圧力との差によっても開弁する。容器1内が与圧(負圧でない状態、すなわち、飲料水wが進入しうる圧力である状態)である場合は閉弁する。
通気用開閉弁26を設けたことにより、例えば、容器1に通気管23や給水管25を挿入した後に、その容器1を傾けたり、横向けにしたりした場合であっても、容器1内が与圧であれば通気用開閉弁26が閉じるので、通気管23を通じて飲料水がこぼれない。また、容器1の飲料水wが流下する際は、容器1内が負圧となるため、通気用開閉弁26は開放され必要な吸気が行われる。すなわち、通気用開閉弁26が容器1内に形成された気体aの層に露出した状態では、常に容器1内を大気と同等圧に維持し、飲料水wの流下による圧力変動のほか、気温変化による容器1内の気体aの圧力変動を外気と連動し調整する。
例えば、図1(b)(c)において、給水用開閉弁22及び通気用開閉弁26は、与圧で閉鎖されている。図1(d)において、給水用開閉弁22は開放され、通気用開閉弁26は、飲料水wの流下に伴って、容器1内が負圧になることで開放され、負圧が解消すれば閉じられる。
図5(a)は、水中に位置する通気用開閉弁26が、容器1内の与圧により閉弁している状態を示す。図5(b)は、同じく水中に位置する通気用開閉弁26が、容器1内の負圧によりが開弁している状態を示す。図5(c)は、容器1内の水位が下がり、気体a中に位置する通気用開閉弁26が、重り26cの自重により開弁している状態を示す。
通気用開閉弁26に関し、図2(a)では、飲料水wの流下に伴って、容器1内が負圧になることで通気用開閉弁26は開放されている。図2(b)では、飲料水wの流下が停止状態であり、容器1内が与圧となり、通気用開閉弁26は閉鎖されている。図2(c)では、飲料水wの流下で容器1内の水位が通気管23の他端よりも下となっており、通気用開閉弁26は、重り26cの自重により開放されている。図2(d)では、飲料水wの流下が停止しているが、容器1内の水位が通気管23の他端よりも下となっているので、通気用開閉弁26は開放されたままである。
図2(e)は、飲料水用サーバーMを使用していない状態(供給バルブ12を閉じた状態)を示している。このとき、室温の上昇等により容器1内の気体aの温度が上昇した場合、あるいは、サーバー圧が上昇(貯水タンク10側の飲料水wが膨張)した場合、容器1内の気体aは、通気管23を通って外部へ排出される。
また、図2(f)は、同じく飲料水用サーバーMを使用していない状態(供給バルブ12を閉じた状態)を示している。このとき、室温の低下等により容器1内の気体aの温度が低下した場合、あるいは、サーバー圧が下降(貯水タンク10側の飲料水wが収縮)した場合、通気管23を通って外部の気体aが容器1内に導入される。
また、容器1内の飲料水wが無くなった際、容器用アダプタ20とともに容器1を上方に引けば、給水用開閉弁22から導水管13が抜け出して、容器1及び容器用アダプタ20の取り外しが可能である。
以上のように、この実施形態では、通気管23、給水管25及びそれらを支持する基部21等からなる容器用アダプタ20を、容器1と貯水タンク10との間に介在させた。容器1及び導水管13に対してそれぞれ着脱自在な容器用アダプタ20を用いることで、従来型の飲料水用サーバーの様に、貯水タンク10を気体aが通る構造を持たない、密閉型サーバーにおいても気体aの導入が可能となる。すなわち、軟質容器用サーバーにおいても硬質容器が使用可能な構造が構築できる。
なお、図6(a)(b)に示すように、基部21の筒状外周部21aに、内側に突出し、各管23,25の管軸方向と平行に伸びるリブ21eを設けてもよい。通気管23と給水管25とを容器1内へ押し込み、筒状外周部21a内に容器1の口部5が挿入されて、容器1のキャップ2がリブ21eの端部に当接すると、容器1への容器用アダプタ20の取付けが完了する。また、このリブ21eは、容器1の口部5に当接することで、容器1の回り止めとしても機能する。
1 容器
2 キャップ
3 開口部
4 口栓
5 口部
10 貯水タンク
11 送水管
12 供給バルブ
13 導水管
20 容器用アダプタ
21 基部
22 給水用開閉弁
23 通気管
24 フィルタ
25 給水管
26 通気用開閉弁
M 飲料水用サーバー

Claims (6)

  1. 飲料水(w)を収容した容器(1)と、その容器(1)が着脱可能でありその容器(1)内の飲料水(w)が貯水タンク(10)内へ流下するようになっている飲料水用サーバーと前記容器(1)とを接続するものであって、前記容器(1)内に、一端が前記貯水タンク(10)側に通じる給水管(25)の他端と、一端が前記容器(1)外の大気に開放された通気管(23)の他端とが挿入され、前記通気管(23)の他端は前記給水管(25)の他端よりも前記容器(1)の口部(5)から遠い部分に位置し、前記容器(1)内が負圧状態となった際に前記通気管(23)から前記容器(1)内に気体(a)が侵入し、その気体(a)の侵入により前記容器(1)内の飲料水(w)が前記貯水タンク(10)内へ流下するようにし、飲料水(w)の流下のため容器(1)内に気体(a)が侵入することを条件とした硬質容器を、飲料水(w)の流下のため容器(1)内に気体(a)が侵入することを条件としない軟質容器用飲料水用サーバーに利用可能とした飲料水用サーバーと容器の接続用アダプタ。
  2. 前記通気管(23)の他端に、前記容器(1)内が与圧の場合に閉鎖し、前記容器(1)内が負圧及び大気と同等圧の場合に開放される通気用開閉弁(26)が設けられていることにより、室温等の変動により前記容器(1)内に介在する気体(a)が膨張・収縮しても常に容器(1)内を大気圧と同等に保つことを特徴とする請求項1に記載の飲料水用サーバーと容器の接続用アダプタ。
  3. 前記通気管(23)の一端側にフィルタが設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載の飲料水用サーバーと容器の接続用アザプタ。
  4. 前記給水管(25)の一端に、前記貯水タンク(10)側への非接続時には閉鎖し、前記貯水タンク(10)側への接続時には開放される給水用開閉弁(22)が設けられていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一つに記載の飲料水用サーバーと容器の接続用アダプタ。
  5. 請求項1乃至4のいずれか一つの飲料水用サーバーと容器の接続用アザプタが用いられ、一端が前記貯水タンク(10)側に通じ他端が前記容器(1)内に挿入可能な給水管(25)と、一端が前記容器(1)外の大気に開放され他端が前記容器(1)内に挿入可能な通気管(23)とを備え、前記給水管(25)と前記通気管(23)とを前記容器(1)の口部(5)を通じて容器(1)内へ挿入することでその容器(1)に取付可能であり、
    前記容器(1)への取付状態で、前記通気管(23)の他端は前記給水管(25)の他端よりも前記容器(1)の口栓(2)から遠い部分に位置するようになっており、前記給水管(25)の一端は飲料水用サーバーの前記貯水タンク(10)へ通じる導水管に接続された飲料水用サーバー。
  6. 請求項1乃至4のいずれか一つに記載の飲料水用サーバーと容器の接続用アダプタが用いられ、一端が前記貯水タンク(10)側に通じ他端が前記容器(1)内に挿入された給水管(25)と、一端が前記容器(1)外の大気に開放され他端が前記容器(1)内に挿入された通気管(23)とを備え、前記通気管(23)の他端は前記給水管(25)の他端よりも前記容器(1)の口栓(2)から遠い部分に位置するようになっており、前記給水管(25)の一端は飲料水用サーバーの前記貯水タンク(10)へ通じる導水管(13)に接続可能である飲料水用容器。
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