JP6988037B2 - トラップ - Google Patents
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Description
特許文献1の排水トラップ1は、洗濯機の排水が逆流し、防水パンに溢れないように、逆止機構を備えている。
請求項1に記載のトラップでは、排出部に、外部から排出部の内部方向へのみ空気の通過を許容して、排出部の内部の圧力低下を調整する通気手段が接続されているため、排出部の下流側が負圧になった場合には、通気弁を介して外部の空気を排出部の内部に流入させて負圧の上昇を抑制、または負圧の発生を抑制することができる。これにより、逆止弁からの空気の吸い込みが抑制され、逆止弁の作動が抑制されるので、逆止弁の耐久性を向上させることが可能となる。
さらに、請求項1に記載のトラップでは、通気弁が水廻り器具の満水時の水面よりも上方に配置されているので、仮に、排水が通気弁に接続される通気配管に流入したとしても、水廻り器具の満水時の水面よりも上方に上昇することはなく、通気弁から排水が溢れることは無い。また、通気弁に接続される通気配管を、水廻り器具に水を供給する水供給配管と並列させることで、該通気配管と該水供給配管とを別々の箇所に離して設置する場合に比較して施工を簡便化することができる。さらに、通気弁は、壁面、または壁面に設けた点検口の内部に設けられているため、例えば、住宅においては通気弁が生活スペースに対して邪魔になることがなく、メンテナンスも容易になる。
請求項4のトラップでは、逆止弁を設けたトラップ形成部の排水方向下端側が封水に漬かっているので、仮に逆止弁に不具合が生じた場合において、トラップ形成部の内部に存在する封水によって、排水方向下流側から昇ってくる臭気を遮断することができ、該臭気がトラップの設置されている室内へ排出されることを抑制できる。また、逆止弁が封水の液面の上方に配置されているので、外部より流入した排水は逆止弁を介して貯留部に排出され、逆止弁に排水が溜まることが無い。
さらに、請求項4に記載のトラップでは、前記排出部が排水方向下流側に向けて徐々に縮径しているので、徐々に縮径していない場合に比較して、排水をスムーズに流すことができる。これにより、排水方向下流側にサイホン排水管を接続した場合、サイホンを効き易くすることができる。
図1には、本実施形態の排水構造10が適用された建物の一部が断面図にて示されている。床12の上には、洗濯機13(図1では図示省略)を載置する防水パン14が設置されており、防水パン14の排水口にトラップ16が取り付けられている。
次に、本実施形態のトラップ16の作用、効果を説明する。
洗濯機13から排水が排出されると、排水は第一流路18を介して封水容器32に流入し、封水容器32から溢れた排水は、径変換継手64を介して排水流路26に流入する。その後、排水流路26に排水が流入してサイホン力が発生することで、効率的に排水が行われる。なお、径変換継手64が排水方向下流側に向けて徐々に縮径しているので、徐々に縮径していない場合に比較して、排水をスムーズに流すことができる。これにより、サイホンが効き易くなる。
以上、本発明のトラップの一実施形態について説明したが、本発明は、上記に限定されるものでなく、上記以外にも、その主旨を逸脱しない範囲内において種々変形して実施可能であることは勿論である。
Claims (4)
- 封水が貯留され、上部に開口部を有し、前記開口部よりも下側で、かつ前記封水よりも上側に排出口を有する貯留部と、
前記開口部を閉塞する閉塞部材と、
前記閉塞部材を貫通し、第1の排水を流入させて前記貯留部に排出し、排水方向下流側の端部が前記排出口よりも下側に配置される第一流路と、
前記閉塞部材を貫通し、第2の排水を流入させて前記貯留部に排出し、排水方向下流側の端部が前記排出口よりも下側に配置されるトラップ形成部と、
前記封水の液面よりも上方に位置するように前記トラップ形成部に設けられ、排水方向下流側へのみ排水の通過を許容する逆止弁と、
前記貯留部の前記排出口から流出した排水を排水方向下流側に排出する排出部と、
を有し、
前記排出部には、外部から前記排出部の内部方向へのみ空気の通過を許容して、前記排出部の内部の圧力低下を調整する通気手段が接続されており、
前記通気手段は、通気弁と前記通気弁と前記排出部とを連結する通気配管とを備え、
前記通気弁は、前記第一流路、及び前記トラップ形成部に接続される水廻り器具の満水時の水面よりも上方の壁面、または壁面に設けた点検口の内部に設けられており、
前記通気配管は、前記第一流路、または前記トラップ形成部に接続される水廻り器具に水を供給する水供給配管と並列して設けられている、
トラップ。 - 封水が貯留され、上部に開口部を有し、前記開口部よりも下側で、かつ前記封水よりも上側に排出口を有する貯留部と、
前記開口部を閉塞する閉塞部材と、
前記閉塞部材を貫通し、第1の排水を流入させて前記貯留部に排出し、排水方向下流側の端部が前記排出口よりも下側に配置される第一流路と、
前記閉塞部材を貫通し、第2の排水を流入させて前記貯留部に排出し、排水方向下流側の端部が前記排出口よりも下側に配置されるトラップ形成部と、
前記封水の液面よりも上方に位置するように前記トラップ形成部に設けられ、排水方向下流側へのみ排水の通過を許容する逆止弁と、
前記貯留部の前記排出口から流出した排水を排水方向下流側に排出する排出部と、
前記トラップ形成部に対して着脱可能とされ、前記逆止弁を取り付ける逆止弁取付部材と、
を備え、
前記逆止弁取付部材には、前記逆止弁の上方へ離間した位置に前記逆止弁の開口部分を覆う覆い部材が取り付けられており、
前記覆い部材には、把持部が取り付けられている、
トラップ。 - 前記逆止弁は、前記排水の排水方向に突出する内部空間を備える弁本体部を有し、
前記弁本体部に設けられる弁部は、前記弁本体部の突出方向に沿って延在し、開口時、前記弁本体部を3方向以上に切り離して開口するスリット状に形成されている、
請求項1または請求項2に記載のトラップ。 - 封水が貯留され、上部に開口部を有し、前記開口部よりも下側で、かつ前記封水よりも上側に排出口を有する貯留部と、
前記開口部を閉塞する閉塞部材と、
前記閉塞部材を貫通し、第1の排水を流入させて前記貯留部に排出し、排水方向下流側の端部が前記排出口よりも下側に配置される第一流路と、
前記閉塞部材を貫通し、第2の排水を流入させて前記貯留部に排出し、排水方向下流側の端部が前記排出口よりも下側に配置されるトラップ形成部と、
前記封水の液面よりも上方に位置するように前記トラップ形成部に設けられ、排水方向下流側へのみ排水の通過を許容する逆止弁と、
前記貯留部の前記排出口から流出した排水を排水方向下流側に排出する排出部と、
を有し、
前記排出部には、サイホン排水管が接続されており、
前記排出部は、排水方向下流側に向けて徐々に縮径している、
トラップ。
Priority Applications (1)
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Applications Claiming Priority (1)
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JP2017170562A JP6988037B2 (ja) | 2017-09-05 | 2017-09-05 | トラップ |
Publications (2)
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JP2019044522A JP2019044522A (ja) | 2019-03-22 |
JP6988037B2 true JP6988037B2 (ja) | 2022-01-05 |
Family
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Family Applications (1)
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JP2017170562A Active JP6988037B2 (ja) | 2017-09-05 | 2017-09-05 | トラップ |
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- 2017-09-05 JP JP2017170562A patent/JP6988037B2/ja active Active
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