JP2009040470A - 飲料水ディスペンサ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 飲料水ディスペンサ1は、ボトル4の破損等によりボトル4からタンク内へ過剰に供給される水をボトル4内の水圧で外部へ排出する排水管13を具備する。排水管13は、タンク3内のプローブ6の下端より上位の所定位置に下端13aが開口し、当該下端13aからタンク3の開口より上位の所定位置まで立ち上がり、そこから側方へ屈曲して外部へ延出し、他端が受水部材へ接続される。タンク3は所定以上の流通抵抗を有する比較的断面積の小さな通気路9cを介して外気に通じており、ボトル4の破損によりタンク3内に水が過剰に流入して水位が排水管13の下端13aより上に上がると、タンク3内の気圧が高まり、タンク3内の過剰の水が排水管13に押し上げられ、排水管13を経てタンク外へ排出される。
【選択図】図1
Description
図3に示されるように、プローブ組立体33は、逆さにされた水ボトル32のネック41を受け入れ、支持するための支持漏斗45を備える。プローブ35は、支持漏斗45の下端に一体に取り付けられ、水ボトル32のバルブキャップ34に係合してこれを開く。支持漏斗45とプローブ35は、アダプタスリーブ46と一体に、汚染物質が進入しないようにタンク37を密封するように組み付けられる。
タンク37内を適切に外気に通じ、それにより、ボトル32から蛇口42への適切な水の流れを確保する目的の通気路43がプローブ組立体33内に設けられる。通気路43は、漏斗45とアダプタスリーブ46とにより一体に形成された、互いに嵌合している管状部分48,49によって構成される。管状部分48の先端には保持キャップ50が設けられ、内部に浮きバルブ51が挿入される。ボトル32に破損箇所等があって、内部へ空気が進入すると、水がタンク37内に過剰に流入する。タンク37内の水位が所定以上に達すると、浮きバルブ51が浮き上がり、通気路43の制御ポート52を閉じる。これにより、タンク37内の空気が空気通路43から抜けなくなるので、タンク37内への水の流入が止められる。空気通路43の途上には、汚染物質の進入を排除するための空気フィルタ53が設けられる。
また、上記従来例における通気路43の制御ポート52にあたる部分に逆止弁を設け、水位の異常上昇によりタンク内の気圧が所定以上に高まったときに通気路を閉じて、タンク内への水の流入を止める形式の別の飲料水ディスペンサが知られている。
さらに、上記従来例におけるタンク3の上部に、オーバーフロー用の排水孔を設け、これに排水管を接続し、この排水管をハウジング36を貫通させて外部へ延出させ受水部材へ連結する形式のさらに別の飲料水ディスペンサが知られている。
また、逆止弁により通気路を閉じて過剰給水を止める形式のものにおいては、逆止弁の弁体が弁座に貼り付いて戻らないなどの動作不良が生じやすいという問題点がある。
さらに、オーバーフローによる排水を行う形式のものにおいては、タンクに排水孔を形成し、これに排水管を溶接しなければならないため、製造コスト引き上げる要因となるし、当該溶接部の不良、腐食等による水漏れや汚染物質の進入が生じやすい。また排水管をタンクの外側の断熱材を貫通させて外部へ延出させるため、断熱効果が損なわれる。また、排水時に空気が一緒に排水管から受水部材へ送られるため、受水部材に空気抜きの措置を講じる必要があり、これも水漏れや汚染物質の進入を許す原因となりやすい。
したがって、この出願に係る発明は、水ボトルからタンクへの水の過剰な流入による水漏れを確実に防止することができる飲料水ディスペンサを提供することを課題としている。
排水管13は、タンク3内におけるプローブ6の下端より上位の所定位置に下端13aが開口し、当該下端13aからタンク3の開口より上位の所定位置まで立ち上がり、そこから側方へ屈曲して外部へ延出し、他端が受水部材へ接続される。タンク3は所定以上の流通抵抗を有する比較的断面積の小さな通気路9cを介して外気に通じており、ボトル4の破損によりタンク3内に水が過剰に流入して水位が排水管13の下端13aより上に上がると、タンク3内の気圧が高まり、タンク3内の過剰の水が排水管13に押し上げられ、排水管13を経てタンク外へ排出される。排水管13の下端から屈曲部までの水柱を押し上げるために必要とされる追加的な気圧はごくわずかで足り、水位の上昇とこれに伴ってタンク内から排出される空気の流通抵抗によって、容易に、また確実に得られる。いったん排水管13内の水柱が最上部に達すれば、水位が排水管の下端を超えている限り、タンク内の気圧と関係なく、サイフォンの原理により連続的に排水することができる。
タンク3にオーバーフロー用の孔を設け、これに排水管を溶接するようなコスト高を招来する大きな構造変更を要することなく、排水管13の配管のみで安価に溢水防止構造を構成できる。排水時に排水管13から受水部材へ空気が送られることはほとんどないから、受水部材に排気措置を講じる必要がない。受水部材を密封して安価に衛生状態を保つことができる。逆止弁を用いないからそれの復旧不良のような誤動作を生じるおそれがなくメンテナンスフリーである。
飲料水ディスペンサから外部への漏水は、時として大きな被害をもたらし、製造業者又は設置者が莫大な損害賠償の責めを負わなければならなくなる。この発明により、上記のような水漏れによる被害を確実に防止することができる。
2 ハウジング
3 タンク
4 水ボトル
4a バルブキャップ
5 プローブ組立体
6 プローブ
7 漏斗
7a 上部リム部
7b 円筒状の受部
7c 雌ねじ部
8 アダプタスリーブ
8a 円筒状の本体
8b 鍔部
8c 浮きバルブ保持部
8d 嵌合部
8e 開口
9 カバープレート
9a 通気用の開口
9b 円筒部
9c 通気路
10 プローブ固定部材
10a 螺子筒部
10b フランジ部
11 パッキング
12 浮きバルブ
13 排水管
13a 排水管の一端
13b 排水管の起立部
L 水位の常時レベル
L1 浮きバルブの常時の下端位置
Claims (4)
- ハウジング内に支持され、上部に開口を有し、給水用の蛇口につながるタンクと、
このタンクの上に前記開口を密閉するように支持され、バルブキャップを有する水ボトルを逆さに受け入れ支持する漏斗と、
上端部が前記漏斗内にあって前記ボトルのバルブキャップに係合してこれを開いて水を下方へ流通させ、下端が前記タンク内にあって水をタンクに導くように漏斗に固定される直立管状のプローブとを具備し、
前記タンクは、所定以上の流通抵抗を有する通気路を介して外気に通じるように構成される飲料水ディスペンサにおいて、
前記タンク内における前記プローブの下端より上位の所定位置に下端が開口し、当該下端からタンクの開口より上位の所定位置まで立ち上がり、そこから側方へ屈曲して外部へ延出し、他端が受水部材へ接続される排水管を具備し、
前記ボトルの破損により前記タンク内に過剰に流入する水により、タンク内の気圧を高め、タンク内の過剰の水を前記排水管に押し上げてタンク外へ排出することを特徴とする飲料水ディスペンサ。 - 前記配水管の他端が接続される受水部材は、汚染物質が進入しないように密閉されることを特徴とする請求項1に記載の飲料水ディスペンサ。
- 前記漏斗の下部の外周に広がり、外周が前記タンクの開口に気密に嵌合するアダプタスリーブをさらに有し、
前記アダプタスリーブは、ボトルの破損により前記タンク内に過剰に流入した水により押し上げられてタンク内を外気に通じる開口を閉鎖する浮きバルブを保持し、
前記排水管は、前記アダプタスリーブを上下方向に貫通し、前記アダプタスリーブの外気に通じる開口より低い位置で側方へ屈曲し、外部へ延出していることを特徴とする請求項1に記載の飲料水ディスペンサ。 - 前記タンクを外気に通じる通気路の途上に、タンク内の水位が所定以上に上がったときに通気路を閉じる浮きバルブを備え、
前記排水管は、前記タンク内の下端からタンクの上部開口より上で、かつ前記浮きバルブの上端より下位の所定位置まで立ち上がり、そこから側方へ屈曲して外部へ延出し、他端が受水部材へ接続されることを特徴とする請求項1に記載の飲料水ディスペンサ。
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Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011207521A (ja) * | 2010-03-30 | 2011-10-20 | Noritz Corp | 飲料水供給装置 |
JP2012056630A (ja) * | 2010-09-08 | 2012-03-22 | Wonbong Co Ltd | 冷温水器 |
JP2014193743A (ja) * | 2013-03-29 | 2014-10-09 | Air Water Inc | 飲料水ディスペンサ |
JP2017007692A (ja) * | 2015-06-19 | 2017-01-12 | エア・ウォーター株式会社 | 飲料水ディスペンサおよびそれに用いるボトル位置決め部材 |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH03126288U (ja) * | 1990-04-04 | 1991-12-19 |
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2007
- 2007-08-09 JP JP2007207857A patent/JP5067851B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JPH03126288U (ja) * | 1990-04-04 | 1991-12-19 |
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