JP2017007692A - 飲料水ディスペンサおよびそれに用いるボトル位置決め部材 - Google Patents

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Abstract

【課題】異なるタイプのボトルをセットして取水することができ、メンテナンス性と衛生面を改善し、水漏れに起因するトラブルのリスクを低減した、飲料水ディスペンサを提供する。【解決手段】飲料水を供給するための筒口部10を有するボトル1から飲料水の供給を受ける受水機構6と、供給された飲料水を取り分ける給水機構3とを備え、受水機構6は、ボトル1の筒口部10を受ける筒口部受け9と、筒口部受け9の内側に設けられた取水位置で筒口部10の開口からボトル1に充填された飲料水を取水する取水部材11とを有し、筒口部受け9は、ボトル1の筒口部10を取水位置に位置決めする、1つまたは複数のボトル位置決め部材25を配置しうるよう構成した。【選択図】図1

Description

本発明は、大容量ボトルに充填された飲料水を、コップなどの飲用容器に小分けして供給することができる飲料水ディスペンサおよびそれに用いるボトル位置決め部材に関するものである。
近年、飲料水において、健康面や安全面で安心できるものを求める傾向が強くなっている。また、災害に備えて飲料水を備蓄するという考え方も浸透してきた。飲料水として水道水を飲むのではなく、飲料水はボトルで購入するという、社会的な認識が拡大している。
このような情況のもと、大容量のボトルによる飲料水の販売ビジネスが拡大している。このビジネスでは、大容量のボトルから飲料水を小分けするディスペンサをユーザーに提供し、大容量のボトルに飲料水を充填してユーザーに販売する。このようなビジネスにおいて各事業者は、それぞれ独自のディスペンサをユーザーに提供する。つまり、各事業者は自己のユーザーに対し、それぞれ独自のディスペンサに専用のボトルに飲料水を充填して販売している。
このような飲料水ディスペンサの先行技術に関し、本出願人は下記の特許文献1〜5を把握している。
特許文献1および2は、一般的なディスペンサの構造を開示するものである。
特許文献1には、[図1]にディスペンサの全体構造が記載され、[図2]にボトルの筒口部を差し込む筒口部受けの構造が記載されている。
特許文献2には、[図1]および[図2]にディスペンサの全体構造が記載され、[図3]にボトルの筒口部を差し込む筒口部受けの構造が記載されている。
特許文献3には、つぎの記載がある。
[0012]
そこで、この発明は、容器への気体供給機構を持たない軟質容器用サーバー(柔軟容器用サーバー)に、気体導入が不可欠な硬質容器(柔軟容器)を接続し使用可能にすることを第一の課題とし、また、軟質容器用サーバーと硬質容器との接続が、容易行えるようにすることを第二の課題とする。
[0016]
上記第一の課題を解決するために、この発明は、サーバーに接続する前の状態で、事前に硬質容器に本件アダプタをセットし、その上で軟質容器用サーバーに接続するものとした。アダプタには、前記容器の内と外をつなげる2本の管が設けられる。
内外をつなぐ2本の管のうち、一方は、容器内とサーバーをつなぐ目的の給水管として、容器内の水をサーバーに流し込むためのものであり、その一端はサーバーの導水管に接続できる構造である。他端は容器の残水を抑制するため、前記容器の口部から最も近い部分に開放する。
もう一方の管は、容器内と容器外をつなぐ目的の通気管とし、その一端は容器外の大気に開放されフィルタ等により衛生面を確保し、他端は容器使用時に空気層が最も早く介在する口部から遠い部分の容器底部に開放する。
[0019]
次に、上記第二の課題を解決するために、この発明は、前記通気管の容器内の他端に、前記容器内が大気よりも与圧の場合に閉鎖し、前記容器内が負圧及び大気と同等圧の場合に開放される通気用開閉弁が設けられている構成を採用した。通気用開閉弁が設けられていることにより、室温等の変動により前記容器内に介在する気体が膨張・収縮しても常に容器内を大気圧と同等圧に保つことができる。
特許文献4には、つぎの記載がある。
[要約]
[課題]ウォーターサーバーのボトルとの接続部に溜まった水等を取り除き、簡単に隅々まで綺麗に掃除できるようなウォーターサーバー掃除用スポンジを提供する。
[解決手段]ウォーターサーバー掃除用スポンジ1は、円柱状の本体2の中央に円柱状の開口3を設けたものである。ウォーターサーバー掃除用スポンジ1の本体2の大きさは、図2に示すようなウォーターサーバー10の円筒形の接続部11内に収まる大きさとする。この時、前記本体2の大きさを、スポンジを変形させて円筒形の接続部11内に挿入可能な範囲で、接続部11よりも大きくすると、ウォーターサーバー掃除用スポンジ1を接続部11内に入れた時に、本体2の外周側面が絶えず接続部11の内周側面と接する状態となり、接続部11の内周側面を簡単に綺麗に掃除することができるようになる。
特許文献5には、つぎの記載がある。
[要約]
[課題]極めて簡単な機構で漏水等のトラブルを報知できる飲料水ディスペンサの水報知機構を提供する。
[解決手段]筐体4の上部に着脱可能に設置されたボトル1から飲料水の供給を受け、筐体4内部の貯留槽2に貯留された飲料水を供給機構3によって供給する飲料水ディスペンサにおいて、
筐体3の下部に敷設される水受けトレイ20と、この水受けトレイ20に溜まった水を検知するセンサ31と、センサ31からの検知信号によって水受けトレイ20に水が溜まったことを報知する報知手段とを備えている。
特開2014―193743号公報 特表平8―509942号公報 特開2014―231373号公報 実用新案登録第316378号公報 特開2014―76834号公報
上記のような大容量のボトルによる飲料水の販売ビジネスでは近年まで、使用後のボトルを回収し、洗浄して再利用するリターナブル方式での運用が主流だった。このリターナブル方式では、繰り返し使用するリターナブルボトルを使用する。事業者が、飲料水が満タンに充填されたリターナブルボトルをユーザーの元まで宅配し、使用されて空になったリターナブルボトルを回収する。このため、リターナブルボトルの材質は、繰り返し使用に耐える硬質樹脂が採用される。具体的にはポリカーボネートなどが用いられている。
最近になって、使用後のボトルをユーザーが廃棄するワンウェイ方式での運用も行われるようになっている。このワンウェイ方式では、使い捨てのワンウェイボトルを使用する。上記ワンウェイボトルには、各自治体においてリサイクルゴミとしてユーザーが処分できる素材が用いられる。また、最近主流となっているワンウェイボトルは薄肉に成形したもので、水が消費されるのに伴って潰れていき、廃棄する際にもユーザーが自身の手で簡単に潰せるものである。したがって、ワンウェイボトルの材質として、具体的にはポリエチレンテレフタレート(PET)などが用いられている。
このような経緯があるため、同一の事業者においても複数種類のボトルを採用しており、それぞれに専用のディスペンサを準備している。
つまり、リターナブルボトルとワンウェイボトルでは、洗浄や充填の方法が異なるため、筒口部の形状が異なっている。リターナブルボトルはワンウェイボトルに比べて筒口部が細く長いのに対し、ワンウェイボトルはリターナブルボトルに比べて筒口部が太く短いのが一般的である。
したがって、ディスペンサは、それぞれの筒口部に合った専用の筒口部受けの構造が採用されている。リターナブルボトルを用いる専用のディスペンサと、ワンウェイボトルを用いる専用のディスペンサが、運用方式に合わせて準備されているのである。
〔費用面・運用面の問題〕
このように、ボトルのタイプにより筒口部の形状が異なり、事業者側は、それぞれのタイプに専用のディスペンサを用意しなければならない。そのため、ディスペンサの設計製作費がタイプ別にかかるし、在庫を抱える分リスクも大きく、在庫管理にも費用がかかる。また、ユーザーの立場にたてば、使用しているディスペンサにあうボトルしか選択できず、運用方式の途中変更が困難である。
〔衛生面などの問題〕
また、ディスペンサの筒口部受けは、筒口部受けにボトルの筒口部を差し込んだとき、筒口部の端面は、筒口部受けの底面には接触せずに、少し隙間ができる構造になっている。これによって筒口部の衛生を保持している。
ところが、リターナブルボトルはワンウェイボトルよりも筒口部が長い。このため、ワンウェイボトル用のディスペンサにリターナブルボトルを差し込むと、リターナブルボトルの筒口部は、筒口部受けの底面に端面開口が接触する。一方、後述するように、筒口部受けの底面には水や埃が溜まって雑菌が繁殖しやすい。このため、筒口部受けの底面に筒口部の端面開口が接触すると、ボトル内にまで雑菌が浸入しやすく、衛生的に問題がある。また、それとは別に、差し込んだリターナブルボトルを筒口部の端面開口で支える状態となり、極めて不安定で、転倒等のトラブルを誘発するおそれがある。
〔メンテナンス面の問題〕
また、リターナブルボトルあるいはワンウェイボトルの筒口部を受けるディスペンサの筒口部受けは、ボトルを差し込んだときにガイドする機能を兼ねている。このため、上記筒口部受けは、ボトルの筒口部の形状に沿った筒状の凹部であり、その底部中央にはボトルの筒口部を差し込んで飲料水を取り入れる取水管が立ち上がっている。この筒口部受けの底部は、ボトルの交換作業の際に付着した水や、周囲からの埃等のゴミが付着する。このため、定期的なふき取り等のメンテナンスが必要である。
ところが、ディスペンサの筒口部受けの形状は、ボトルの筒口部に沿った狭く深い凹部状である。さらにその中央部には、ボトルの筒口部に差し込まれて飲料水を取り入れる取水管が立ち上がっている。このように、メンテナンスが必要な筒口部受けは、開口が狭くて底が深いため、ふき取り作業を実施するにしても人の手が入りにくく、きちんとふき取りが行われたかどうかの確認もしにくい。このため、ディスペンサの筒口部受けの底部はふき残りが発生しやすく、そのまま使用していると、雑菌が増殖して衛生的に問題が生じるおそれがあった。
〔水漏れ時の問題〕
さらに、上述したようなディスペンサでは、飲料水が漏れる場合がある。たとえば、ボトルの筒口部と筒口部受けの中心にある取水管との接続不良や、ボトルに破損が生じた場合など、それらに起因する水漏れがおこりうる。これらの不良箇所や破損箇所から水が漏れると、筒口部受けに水が溜まることになる。
ところが、筒口部受けはボトルの筒口部に沿った筒状の凹部であるため、溜めることができる水の容量はわずかで、すぐにあふれ出してしまう。あふれた水は、設置された床面に漏れだすほか、ディスペンサの内部にも落下する。そして、ディスペンサ内部の電気系統やコンプレッサなどの機器を濡らして悪影響を与え、場合によっては故障の原因にもなりかねない。
これらの問題に対し、上述した特許文献には解決手段が示されていない。
特許文献3には、軟質容器用のディスペンサに硬質容器の接続を可能とする容器用アダプタが開示されている。
特許文献3では、通気管およびフィルタが取り付けられたアダプタを、硬質容器に取り付けた後、軟質容器用のディスペンサに接続して使用する。この方法では、硬質容器を使用するたびにアダプタを取り付ける必要がある。つまり、硬質容器を交換するときに必ずアダプタの付け替えを行わなければならない。極めて作業が煩雑である。さらに、大気にさらした通気管をボトル内の飲料水に差し込むことになる。このとき雑菌類が飲料水内に浸入するおそれがあり、衛生的にも問題である。また、アダプタ交換等のメンテナンスが定期的に必要である。細長い通気管も壊れやすい。
特許文献4には、ディスペンサ清掃用のスポンジが記載されている。
このスポンジは、中央底部に取水管が突出した筒口部受けの形状に合わせ、中心に縦穴を設けた円柱状として、筒口部受けの内部を掃除しやすくしている。しかし、筒口部受けの形状が異なるディスペンサごとに、それぞれ専用のスポンジを準備しなければならない。スポンジは消耗品になるため、在庫管理も煩雑になる。しかも、上記のようなスポンジを使用したとしても、筒状で深い筒口部受けの底まできちんとふき取られたかどうかは、目視で確認しにくい。したがって、ふき残しが発生する可能性がある。
特許文献5には、漏水等のトラブルを報知できる飲料水ディスペンサが記載されている。
このディスペンサは、ディスペンサ筐体の下部に水を検知するセンサが取りつけられたトレイが設置される。この機構では、ディスペンサからトレイに落ちた水を検知することはできても、ディスペンサ上部に設置されたボトルや筒口部受けからの水漏れをディスペンサの内部に落下することまで防止できない。
上記課題を解決するため、本発明者はつぎの目的で本発明を完成した。
異なるタイプのボトルをセットして取水することができ、メンテナンス性と衛生面を改善し、水漏れに起因するトラブルのリスクを低減した、飲料水ディスペンサおよびそれに用いるボトル位置決め部材を提供する。
請求項1記載の飲料水ディスペンサは、上記目的を達成するため、つぎの構成が採用された。
飲料水を供給するための筒口部を有するボトルから飲料水の供給を受ける受水機構と、供給された飲料水を取り分ける給水機構とを備え、
上記受水機構は、上記ボトルの上記筒口部を受ける筒口部受けと、上記筒口部受けの内側に設けられた取水位置で上記筒口部の開口からボトルに充填された飲料水を取水する取水部材とを有し、
上記筒口部受けは、上記ボトルの上記筒口部を上記取水位置に位置決めする1つまたは複数のボトル位置決め部材を配置しうるよう構成されている。
請求項2記載の飲料水ディスペンサは、請求項1記載の構成に加え、つぎの構成が採用された。
上記ボトル位置決め部材は、上記ボトルの上記筒口部の中心位置を決める。
請求項3記載の飲料水ディスペンサは、請求項1または2記載の構成に加え、つぎの構成が採用された。
上記ボトル位置決め部材は、上記ボトルの上記筒口部の開口の上下位置を決める。
請求項4記載の飲料水ディスペンサは、請求項1〜3のいずれか一項に記載の構成に加え、つぎの構成が採用された。
上記筒口部受けに、筒口部の外径と高さの少なくともいずれかが異なる複数のボトルに対応した複数のボトル位置決め部材を配置しうるよう構成されている。
請求項5記載の飲料水ディスペンサは、請求項1〜4のいずれか一項に記載の構成に加え、つぎの構成が採用された。
上記筒口部受けが、上記ボトル位置決め部材で位置決めされるボトルより、筒口部の外径と高さの少なくともいずれかが大きいボトルの筒口部を上記取水位置に位置決めするボトル位置決め機能を兼ね備えている。
請求項6記載の飲料水ディスペンサは、請求項1〜5のいずれか一項に記載の構成に加え、つぎの構成が採用された。
上記筒口部受けは、水抜き穴が設けられている。
請求項7記載の飲料水ディスペンサ用のボトル位置決め部材は、上記目的を達成するため、つぎの構成が採用された。
飲料水を供給するための筒口部を有するボトルから飲料水の供給を受ける受水機構と、供給された飲料水を取り分ける給水機構とを備えた飲料水ディスペンサに用いられ、
上記ボトルの上記筒口部を受ける筒口部受けと、上記筒口部受けの内側に設けられた取水位置で上記筒口部の開口からボトルに充填された飲料水を取水する取水部材とを有した上記受水機構で、
上記筒口部受けに配置されて、上記ボトルの上記筒口部を上記取水位置に位置決めする。
請求項1記載の飲料水ディスペンサは、上記受水機構が、飲料水を供給するための筒口部を有するボトルから飲料水の供給を受ける。上記受水機構は、上記ボトルの上記筒口部を受ける筒口部受けと、上記筒口部受けの内側に設けられた取水位置で上記筒口部の開口からボトルに充填された飲料水を取水する取水部材とを有している。そして、上記筒口部受けは、上記ボトルの上記筒口部を上記取水位置に位置決めする1つまたは複数のボトル位置決め部材を配置しうるよう構成されている。
このため、筒口部の形状が異なるボトルを使用するときは、その筒口部にあわせたボトル位置決め部材を筒口部受けに配置すればよい。つまり、本飲料水ディスペンサは、異なる規格のボトルを兼用することができる。したがって、ボトルのタイプが複数あっても、事業者は共通の飲料水ディスペンサを1種類だけ準備すればよい。このため、ディスペンサの設計製作費が節減できるし、在庫を抱えるリスクが小さくなり、在庫管理の費用も節減できる。ユーザーは、ボトル位置決め部材を交換すれば異なる規格のボトルに変更でき、運用方式の途中変更が容易になる。さらに、ボトル交換のたびにアダプタを付け替えるような煩雑な作業は必要ない。
また、上記筒口部受けは、ボトル位置決め部材を配置させるだけ、内部の広さを確保することになる。このため、筒口部受けのメンテナンスにあたって、人の手が入りやすくふき取り作業を行ないやすい。また、きちんとふき取りが行われたかどうかの目視の確認が行ないやすい。このため、筒口部受けの底部にふき残りが生じにくい。さらに、メンテナンスに特別な清掃用スポンジは必要なく、特注品のスポンジをつくって在庫管理する手間が解消される。このように、メンテナンス性と衛生面が大幅に改善される。
また、上記筒口部受けは、ボトル位置決め部材を配置させるだけ、内部の広さを確保することになり、内部容量がそれだけ大きくなる。このため、たとえば、ボトルの筒口部と取水部材との接続不良やボトル破損に起因して水漏れが生じたとしても、筒口部受けに大容量の水を溜めることができる。したがって、筒口部受けから水があふれ出すまでの時間稼ぎができ、ディスペンサ内部の電気系統やコンプレッサなどの機器を濡らして故障させるリスクを低下させる。
請求項2記載の飲料水ディスペンサは、上記ボトル位置決め部材は、上記ボトルの上記筒口部の中心位置を決める。
このとき、ボトル位置決め部材は、上記取水部材に対する筒口部の開口の中心位置を決める。したがって、ボトルの筒口部と取水部材との接続不良が起こりにくく、それに起因する水漏れ事故のリスクを低減する。
請求項3記載の飲料水ディスペンサは、上記ボトル位置決め部材は、上記ボトルの上記筒口部の開口の上下位置を決める。
このとき、ボトル位置決め部材は、上記筒口部受けに対する筒口部の開口の上下位置を決める。たとえば、筒口部受けにボトルの筒口部を差し込んだとき、筒口部の端面が筒口部受けの底面に接触せず、少し隙間ができる位置に決めることができる。これにより、筒口部受けの底面に筒口部の端面開口が接触することによるボトル内への雑菌浸入を未然に防止し、筒口部の衛生を確保する。また、差し込んだボトルを筒口部の端面開口だけで支える不安定な状態となるのを防止する。
請求項4記載の飲料水ディスペンサは、上記筒口部受けに、筒口部の外径と高さの少なくともいずれかが異なる複数のボトルに対応した複数のボトル位置決め部材を配置しうるよう構成されている。
このため、筒口部の外径と高さの少なくともいずれかが異なる複数のボトルを使用するときは、その筒口部にあわせたボトル位置決め部材を筒口部受けに配置すればよい。このようにして、異なる規格のボトルについて共通の飲料水ディスペンサを兼用できる。
請求項5記載の飲料水ディスペンサは、上記筒口部受けが、上記ボトル位置決め部材で位置決めされるボトルより、筒口部の外径と高さの少なくともいずれかが大きいボトルの筒口部を上記取水位置に位置決めするボトル位置決め機能を兼ね備えている。
上記筒口部受けがボトル位置決め機能を兼ね備えていることにより、準備するボトル位置決め部材の種類を1つ減らすことができる。設計製作や在庫管理にかかる費用をそのぶんだけ節減することができる。
請求項6記載の飲料水ディスペンサは、上記筒口部受けは、水抜き穴が設けられている。
このため、たとえば、ボトルの筒口部と取水部材との接続不良やボトル破損に起因して水漏れが生じたとしても、筒口部受けに溜まった水を抜くことができる。したがって、筒口部受けから水があふれ出すことが防止され、ディスペンサ内部の電気系統やコンプレッサなどの機器を濡らして故障させるリスクを大幅に低下させる。
請求項7記載の飲料水ディスペンサ用のボトル位置決め部材は、飲料水を供給するための筒口部を有するボトルから飲料水の供給を受ける受水機構を備えた飲料水ディスペンサに用いられる。上記受水機構は、上記ボトルの上記筒口部を受ける筒口部受けと、上記筒口部受けの内側に設けられた取水位置で上記筒口部の開口からボトルに充填された飲料水を取水する取水部材とを有している。そして、上記ボトル位置決め部材は、上記筒口部受けに配置されて、上記ボトルの上記筒口部を上記取水位置に位置決めする。
このため、筒口部の形状が異なるボトルを使用するときは、その筒口部にあわせたボト位置決め部材を筒口部受けに配置すればよい。つまり、本飲料水ディスペンサは、異なる規格のボトルを兼用することができる。したがって、ボトルのタイプが複数あっても、事業者は共通の飲料水ディスペンサを1種類だけ準備すればよい。このため、ディスペンサの設計製作費が節減できるし、在庫を抱えるリスクが小さくなり、在庫管理の費用も節減できる。ユーザーは、ボトル位置決め部材を交換すれば異なる規格のボトルに変更でき、運用方式の途中変更が容易になる。さらに、ボトル交換のたびにアダプタを付け替えるような煩雑な作業は必要ない。
また、上記ボトル位置決め部材を使用することにより、上記筒口部受けは、ボトル位置決め部材を配置させるだけ、内部の広さを確保することになる。このため、筒口部受けのメンテナンスにあたって、人の手が入りやすくふき取り作業を行ないやすい。また、きちんとふき取りが行われたかどうかの目視の確認が行ないやすい。このため、筒口部受けの底部にふき残りが生じにくい。さらに、メンテナンスに特別な清掃用スポンジは必要なく、特注品のスポンジをつくって在庫管理する手間が解消される。このように、メンテナンス性と衛生面が大幅に改善される。
さらに、上記ボトル位置決め部材を使用することにより、上記筒口部受けは、ボトル位置決め部材を配置させるだけ、内部の広さを確保することになり、内部容量がそれだけ大きくなる。このため、たとえば、ボトルの筒口部と取水部材との接続不良やボトル破損に起因して水漏れが生じたとしても、筒口部受けに大容量の水を溜めることができる。したがって、筒口部受けから水があふれ出すまでの時間稼ぎができ、ディスペンサ内部の電気系統やコンプレッサなどの機器を濡らして故障させるリスクを低下させる。
本発明の第1実施形態である飲料水ディスペンサの全体構造を示す図である。 上記第1実施形態の要部であり、第1の使用状態を示す図である。 上記第1実施形態の要部であり、第2の使用状態を示す図である。 第2実施形態の飲料水ディスペンサの要部であり、第1の使用状態を示す図である。 上記第2実施形態の要部であり、第2の使用状態を示す図である。 第3実施形態の要部である。 ボトル位置決め部材の変形例である。
つぎに、本発明を実施するための形態を説明する。
〔第1実施形態〕
図1〜図3は、本発明が適用された第1実施形態の飲料水ディスペンサとそれに用いるボトル位置決め部材を示す。
〔全体構造〕
この飲料水ディスペンサは、ディスペンサ筐体4の天井部に、飲料水を供給するボトル1を配置して使用する。上記ボトル1は、飲料水を供給するための筒口部10を有し、上記筒口部10を下向きにして配置される。
上記ディスペンサ筐体4には、上記ボトル1から飲料水の供給を受ける受水機構6と、上記ボトル1から供給された飲料水を貯留する冷水貯留槽2Aおよび温水貯留槽2Bと、上記冷水貯留槽2Aおよび温水貯留槽2Bに貯留された飲料水を取り分けるための給水機構3とが配置されている。
上記ディスペンサ筐体4は、上部にボトル1を逆さまにして取り付け、前面に設けた給水機構3を構成するコック5Aおよび5Bから飲料水を供給するようになっている。この例では、ディスペンサ筐体4の内部に、ボトル1から供給された飲料水を貯留する貯留部が2つ設けられている。上記飲料水を冷やして冷水として貯留する冷水貯留槽2Aと、飲料水を加熱して温水として貯留する温水貯留槽2Bである。冷水貯留槽2Aの冷水は冷水供給管7Aを介して冷水用のコック5Aから取り出され、温水貯留槽2Bの温水は温水供給管7Bを介して温水用のコック5Bから取り出される。
上記冷水貯留槽2Aには、ボトル1から管状の取水部材11を通して飲料水の供給を受ける上側受水層12と、上記上側受水層12に供給された飲料水を貯めて冷却するための下側冷水層13とを仕切るセパレータ14が設けられている。
上記セパレータ14は、冷水貯留槽2Aの内部空間を上側空間である上側受水層12と下側空間である下側冷水層13に仕切るもので、セパレータ14の周囲と冷水貯留槽2Aの内面との間には隙間15が形成されて、ボトル1から上側受水層12に受け入れられた飲料水は上記隙間15を通って下側冷水層13に流れるようになっている。
上記冷水貯留槽2Aの外周には、セパレータ14で仕切られた下側冷水層13に対応する部分に、冷却管21が巻回され、下側冷水層13に貯留された飲料水を冷却する。また、冷水貯留槽2Aの底部には、下側冷水層13に連通するように冷水供給管7Aが接続され、下側冷水層13において冷却された冷水を冷水用のコック5Aから取り出せるようになっている。
また、セパレータ14の中央部には、二次供給管17を介して温水貯留槽2Bに通じる貫通管16が垂下していて、上側受水層12に受け入れられて貯留されている飲料水を、貫通管16および二次供給管17を通して、冷水貯留槽2Aの下側に設けられた温水貯留槽2Bに供給するようになっている。
温水貯留槽2Bは、冷水貯留槽2Aの下側に設けられ、上記二次供給管17および貫通管16を介して、冷水貯留槽2Aの上側受水層12と連通し、上側受水層12に受け入れられて貯留されている飲料水が、貫通管16および二次供給管17を通してほとんど冷却されることなく温水貯留槽2Bに供給されるようになっている。上記温水貯留槽2Bには、内部に貯留された飲料水を加熱するヒータ22が設けられている。上記温水貯留槽2Bの上部には、温水供給管7Bが接続されて温水用のコック5Bから温水を取り出せるようになっている。このとき、温水貯留槽2Bに貯留された温水には、二次供給管17および貫通管16を介して上部の冷水貯留槽2Aに貯留された水の水圧がかかっているため、コックを開けるとその水圧で温水が取り出される。また、上記温水貯留槽2Bの底部には、ドレン管23が接続されている。
〔受水機構〕
図2および図3は、上記受水機構6を詳細に説明する図である。
上記受水機構6は、上記ボトル1の上記筒口部10を受ける筒口部受け9と、上記筒口部受け9の内側に設けられた取水位置で上記筒口部10の開口からボトル1に充填された飲料水を取水する取水部材11とを有している。
上記ボトル1は、例えばPET製のガロンボトルを使用することができる。ボトル1を逆さまにして筒口部10を下向けにした状態で、ディスペンサ筐体4の天井部に設けられた受水機構6に取り付けられる。
上記筒口部受け9は、上部が開放されたバケツ状に形成され、底部の中央に、ボトル1の筒口部10に差し込まれて飲料水を取り入れるための取水部材11が立ち上がっている。上記取水部材11には、先端部の近傍に取水口11Aが開口している。上記取水部材11から取り込まれた飲料水は、冷水貯留槽2Aに貯留される。
上記筒口部受け9の上部開放部の周縁部には、上広がりの受け器18が設けられている。また、筒口部受け9の外周壁には、上記受け器18の外側において冷水貯留槽2Aを蓋するフランジ状の蓋部19が一体になって形成されている。
上記筒口部受け9には、上記ボトル1の上記筒口部10を上記取水位置に位置決めする1つまたは複数のボトル位置決め部材25を配置しうるよう構成されている。
上記取水位置は、具体的には、バケツ状の筒口部受け9の内側の中心部であり、取水部材11が設けられた位置である。
〔ボトル位置決め部材〕
上記ボトル位置決め部材25は、この例では、円筒状の筒状部25Aと、上記筒状部25Aの上側で上広がり状に形成された肩受け部25Bとから構成されている。このボトル位置決め部材25を、筒状部25Aの下端が筒口部受け9の底面に接触し、上広がり状の肩受け部25Bが受け器18の上に配置されるようにセットする。この状態で、取水部材11は筒状部25Aの中央に配置される。
上記筒状部25Aは、ボトル1の筒口部10に沿う円筒状を呈していて、上記筒口部10の外径部をガイドする。これにより、上記ボトル位置決め部材25は、上記ボトル1の上記筒口部10の中心位置を決める。つまり、上記ボトル1の上記筒口部10の外径部が筒状部25Aでガイドされて、上記筒口部10の開口10Aが取水部材11と一致するよう位置決めされる。
上記肩受け部25Bは、上記筒状部25Aの上側に上広がり状に形成された部分に、ボトル1の肩部1Aを支受する。これにより、上記ボトル位置決め部材25は、上記ボトル1の上記筒口部10の開口10Aの上下位置を決める。つまり、上記ボトル1の肩部1Aが上記肩受け部25Bに支受された状態で、上記筒口部10の開口10Aが筒口部受け9の底面との間に少し隙間をあけた位置になるよう位置決めされる。この状態で、上記筒口部10の開口10Aは、筒口部受け9の底面に接触しない。
上記筒口部受け9には、水抜き穴27が設けられている。上記水抜き穴27は、万一、筒口部10と取水部材11に接合不良があったり、ボトル1に破損があったりした場合、ボトル1から漏れて筒口部受け9に溜まった水を外部に排出する。上記水抜き穴27には、所定の排水設備まで水を排出する排水管(図示していない)を接続する。この例では、上記水抜き穴27は、取水部材11の取水口11Aより上側に配置されている。また、この例では、上記水抜き穴27は、蓋部19よりも上側に配置されている。
上記筒口部受け9に、筒口部10の外径と高さの少なくともいずれかが異なる複数のボトル1に対応した複数のボトル位置決め部材25を配置しうるよう構成されている。
本実施形態では、筒口部10のサイズが異なる2種類のボトル1を使用することを想定し、上記2種類のボトル1に対応した2種類のボトル位置決め部材25を、上記筒口部受け9に配置しうるよう構成されている。
図2は、筒口部10の外径が太く高さが短いボトル1に対応した例を示す。たとえば、ワンウェイボトルを使用する場合が想定される。
図3は、筒口部10の外径が細く高さが長いボトル1に対応した例を示す。たとえば、リターナブルボトルを使用する場合が想定される。
つまり、図2のワンウェイボトルを想定したボトル位置決め部材25と、図3のリターナブルボトルを想定したボトル位置決め部材25とを比べると、以下の寸法的な相違がある。すなわち、筒状部25Aの径において、図2のワンウェイボトルを想定したボトル位置決め部材25のほうが、図3のリターナブルボトルを想定したボトル位置決め部材25よりも大きい。また、筒状部25Aの高さにおいて、図3のリターナブルボトルを想定したボトル位置決め部材25の方が、図2のワンウェイボトルを想定したボトル位置決め部材25よりも長い。つまり、図3のボトル位置決め部材25では、筒状部25Aが図2のものより長く、肩受け部25Bの周縁に、受け器18に当接する当接部25Cが形成されている。上記当接部25Cは、肩受け部25Bの周縁を下方に屈曲成形してなり、その先端が受け器18に当接するようになっている。
これらの構造および寸法関係以外、その機能等において、両者に違いはない。
この例では、上記筒口部受け9の内部は、2種類のボトル位置決め部材25を収容しうる広さに対し、十分に余裕をもった広さを確保している。これにより、筒口部受け9の内部のふき取りなどのメンテナンス性を向上させている。メンテナンスのときには、ボトル1とボトル位置決め部材25を外し、筒口部受け9の内部を柔らかい布などでふき取ることが行われる。
このように、本実施形態の飲料水ディスペンサ用のボトル位置決め部材25は、飲料水を供給するための筒口部10を有するボトル1から飲料水の供給を受ける受水機構6と、供給された飲料水を取り分ける給水機構3とを備えた飲料水ディスペンサに用いられるものである。そして、上記ボトル1の上記筒口部10を受ける筒口部受け9と、上記筒口部受け9の内側に設けられた取水位置で上記筒口部10の開口からボトル1に充填された飲料水を取水する取水部材11とを有した上記受水機構6で、上記筒口部受け9に配置されて、上記ボトル1の上記筒口部10を上記取水位置に位置決めする。
〔作用効果〕
上記実施形態の飲料水ディスペンサおよびボトル位置決め部材25は、つぎの作用効果を奏する。
上記受水機構6が、飲料水を供給するための筒口部10を有するボトル1から飲料水の供給を受ける。上記受水機構6は、上記ボトル1の上記筒口部10を受ける筒口部受け9と、上記筒口部受け9の内側に設けられた取水位置で上記筒口部10の開口10Aからボトル1に充填された飲料水を取水する取水部材11とを有している。そして、上記筒口部受け9には、上記ボトル1の上記筒口部10を上記取水位置に位置決めする1つまたは複数のボトル位置決め部材25を配置しうるよう構成されている。
このため、筒口部10の形状が異なるボトル1を使用するときは、その筒口部10にあわせたボトル位置決め部材25を筒口部受け9に配置すればよい。つまり、本飲料水ディスペンサは、異なる規格のボトル1を兼用することができる。したがって、ボトル1のタイプが複数あっても、事業者は共通の飲料水ディスペンサを1種類だけ準備すればよい。このため、ディスペンサの設計製作費が節減できるし、在庫を抱えるリスクが小さくなり、在庫管理の費用も節減できる。ユーザーは、ボトル位置決め部材25を交換すれば異なる規格のボトル1に変更でき、運用方式の途中変更が容易になる。さらに、ボトル交換のたびにアダプタを付け替えるような煩雑な作業は必要ない。
また、上記筒口部受け9は、ボトル位置決め部材25を配置させるだけ、内部の広さを確保することになる。このため、筒口部受け9のメンテナンスにあたって、人の手が入りやすくふき取り作業を行ないやすい。また、きちんとふき取りが行われたかどうかの目視の確認が行ないやすい。このため、筒口部受け9の底部にふき残りが生じにくい。さらに、メンテナンスに特別な清掃用スポンジは必要なく、特注品のスポンジをつくって在庫管理する手間が解消される。このように、メンテナンス性と衛生面が大幅に改善される。
また、上記筒口部受け9は、ボトル位置決め部材25を配置させるだけ、内部の広さを確保することになり、内部容量がそれだけ大きくなる。このため、たとえば、ボトル1の筒口部10と取水部材11との接続不良やボトル1の破損に起因して水漏れが生じたとしても、筒口部受け9に大容量の水を溜めることができる。したがって、筒口部受け9から水があふれ出すまでの時間稼ぎができ、ディスペンサ内部の電気系統やコンプレッサなどの機器を濡らして故障させるリスクを低下させる。
上記飲料水ディスペンサでは、上記ボトル位置決め部材25は、上記ボトル1の上記筒口部10の中心位置を決める。
このとき、ボトル位置決め部材25は、上記取水部材11に対する筒口部10の開口10Aの中心位置を決める。したがって、ボトル1の筒口部10と取水部材11との接続不良が起こりにくく、それに起因する水漏れ事故のリスクを低減する。
上記飲料水ディスペンサでは、上記ボトル位置決め部材25は、上記ボトル1の上記筒口部10の開口10Aの上下位置を決める。
このとき、ボトル位置決め部材25は、上記筒口部受け9に対する筒口部10の開口10Aの上下位置を決める。たとえば、筒口部受け9にボトル1の筒口部10を差し込んだとき、筒口部10の端面が筒口部受け9の底面に接触せず、少し隙間ができる位置に決めることができる。これにより、筒口部受け9の底面に筒口部10の端面の開口10Aが接触することによるボトル1内への雑菌浸入を未然に防止し、筒口部10の衛生を確保する。また、差し込んだボトル1を筒口部10の端面の開口10Aだけで支える不安定な状態となるのを防止する。
上記飲料水ディスペンサは、上記筒口部受け9に、筒口部10の外径と高さの少なくともいずれかが異なる複数のボトル1に対応した複数のボトル位置決め部材25を配置しうるよう構成されている。
このため、筒口部10の外径と高さの少なくともいずれかが異なる複数のボトル1を使用するときは、その筒口部10にあわせたボトル位置決め部材25を筒口部受け9に配置すればよい。このようにして、異なる規格のボトル1について共通の飲料水ディスペンサを兼用できる。
上記飲料水ディスペンサは、上記筒口部受け9は、水抜き穴27が設けられている。
このため、たとえば、ボトル1の筒口部10と取水部材11との接続不良やボトル1の破損に起因して水漏れが生じたとしても、筒口部受け9に溜まった水を抜くことができる。したがって、筒口部受け9から水があふれ出すことが防止され、ディスペンサ内部の電気系統やコンプレッサなどの機器を濡らして故障させるリスクを大幅に低下させる。
〔第2実施形態〕
図4および図5は、第2実施形態を示す。
この実施形態では、上記筒口部受け9が、上記ボトル位置決め部材25で位置決めされるボトル1より、筒口部10の外径と高さの少なくともいずれかが大きいボトル1の筒口部10を上記取水位置に位置決めするボトル位置決め機能を兼ね備えている。
図4は、筒口部10の外径が太く高さが短いボトル1に対応した例を示す。たとえば、ワンウェイボトルを使用する場合が想定される。
図5は、筒口部10の外径が細く高さが長いボトル1に対応した例を示す。たとえば、リターナブルボトルを使用する場合が想定される。
具体的には、図4の筒口部受け9が、外径が太く高さが短いワンウェイボトルの筒口部10を位置決めする。そして、図5のボトル位置決め部材25は、外径が細く高さが長いリターナブルボトルの筒口部10を位置決めする。図4の場合と図5の場合のいずれにしても、筒口部10の下端は筒口部受け9の底部に接触しないように構成されている。
それ以外は、上記第1実施形態と同様であり、同様の箇所には同じ符号を付して説明を省略している。
上記第2実施形態は、上記筒口部受け9が、上記ボトル位置決め部材25で位置決めされるボトル1より、筒口部10の外径と高さの少なくともいずれかが大きいボトル1の筒口部10を上記取水部材11に位置決めするボトル位置決め機能を兼ね備えている。
上記筒口部受け9がボトル位置決め機能を兼ね備えていることにより、準備するボトル位置決め部材25の種類を1つ減らすことができる。設計製作や在庫管理にかかる費用をそのぶんだけ節減することができる。
それ以外は第1実施形態と同様の作用効果を奏する。
〔第3実施形態〕
図6は、第3実施形態を示す。
この例は、ボトル位置決め部材25の筒状部25Aの下端が、筒口部受け9の底面に接触しないようになっている。つまり、このボトル位置決め部材25は、筒口部受け9の受け器18の上に肩受け部25Bが載ることにより、筒口部受け9に配置されている。それ以外は上記第1および第2実施形態と同様の構成とすることができ、同様の部分には同じ符号を付している。この例でも、上記第1および第2実施形態と同様の作用効果を奏する。
〔変形例〕
以上は本発明の特に好ましい実施形態について説明したが、本発明は図示した実施形態に限定する趣旨ではなく、各種の態様に変形して実施することができ、本発明は各種の変形例を包含する趣旨である。
図7は、ボトル位置決め部材の変形例を示す。
(A)は、筒状部25Aおよび肩受け部25Bを格子状に形成した例である。
(B)は、筒状部25Aの下半部分に、下端に開放するスリット26Aを形成し、筒状部25Aの上半部分および肩受け部25Bに、外周に開放するスリット26Bを形成した例である。
1:ボトル
1A:肩部
2A:冷水貯留槽
2B:温水貯留槽
3:給水機構
4:ディスペンサ筐体
5A:コック
5B:コック
6:受水機構
7A:冷水供給管
7B:温水供給管
9:筒口部受け
10:筒口部
10A:開口
11:取水部材
11A:取水口
12:上側受水層
13:下側冷水層
14:セパレータ
15:隙間
16:貫通管
17:二次供給管
18:受け器
19:蓋部
21:冷却管
22:ヒータ
23:ドレン管
25:ボトル位置決め部材
25A:筒状部
25B:肩受け部
25C:当接部
26A:スリット
26B:スリット
27:水抜き穴

Claims (7)

  1. 飲料水を供給するための筒口部を有するボトルから飲料水の供給を受ける受水機構と、供給された飲料水を取り分ける給水機構とを備え、
    上記受水機構は、上記ボトルの上記筒口部を受ける筒口部受けと、上記筒口部受けの内側に設けられた取水位置で上記筒口部の開口からボトルに充填された飲料水を取水する取水部材とを有し、
    上記筒口部受けは、上記ボトルの上記筒口部を上記取水位置に位置決めする1つまたは複数のボトル位置決め部材を配置しうるよう構成されている
    ことを特徴とする飲料水ディスペンサ。
  2. 上記ボトル位置決め部材は、上記ボトルの上記筒口部の中心位置を決める
    請求項1記載の飲料水ディスペンサ。
  3. 上記ボトル位置決め部材は、上記ボトルの上記筒口部の開口の上下位置を決める
    請求項1または2記載の飲料水ディスペンサ。
  4. 上記筒口部受けに、筒口部の外径と高さの少なくともいずれかが異なる複数のボトルに対応した複数のボトル位置決め部材を配置しうるよう構成されている
    請求項1〜3のいずれか一項に記載の飲料水ディスペンサ。
  5. 上記筒口部受けが、上記ボトル位置決め部材で位置決めされるボトルより、筒口部の外径と高さの少なくともいずれかが大きいボトルの筒口部を上記取水位置に位置決めするボトル位置決め機能を兼ね備えている
    請求項1〜4のいずれか一項に記載の飲料水ディスペンサ。
  6. 上記筒口部受けは、水抜き穴が設けられている
    請求項1〜5のいずれか一項に記載の飲料水ディスペンサ。
  7. 飲料水を供給するための筒口部を有するボトルから飲料水の供給を受ける受水機構と、供給された飲料水を取り分ける給水機構とを備えた飲料水ディスペンサに用いられ、
    上記ボトルの上記筒口部を受ける筒口部受けと、上記筒口部受けの内側に設けられた取水位置で上記筒口部の開口からボトルに充填された飲料水を取水する取水部材とを有した上記受水機構で、
    上記筒口部受けに配置されて、上記ボトルの上記筒口部を上記取水位置に位置決めする
    ことを特徴とする飲料水ディスペンサ用のボトル位置決め部材。
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